ドラゴンを育てていたら いつのまにか私も強くなっていた   作:美味ケーキ

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第6話 襲来

村の外れの広場に着くと、ピートのドラゴンは嬉しそうに走り回ったかと思うと、羽をバタつかせフワッと中に浮き旋回したりした。

 

「ラル、あんまり遠くにいくなよ!」

「ラルって可愛い名前だね」

「そう?俺が付けた名前なんだけど、癒しって意味の名前なんだ。」

「私にもこんなドラゴンの相棒が生まれてくるかと思うと楽しみだなぁ」

「そうだね、遥のドラゴンもじきに孵化すると思うよ」

「そしたら思いっきり可愛がってやるといいよ」

「ドラゴンは、ペット的な感覚で育てる人もいれば、戦闘訓練をして冒険の戦力にする人もいるんだ。」

「いずれにしても、ドラゴンとの信頼関係が大事なんだよ」

「そっか、ドラゴンとの信頼関係が大事なんだね。」

「時間が経つと、幼竜から成竜になって、そこからはそれぞれ色んな能力を身につけて様々なランクに成長していくけど、1匹として同じ個体がないのは人間と一緒さ」

 

「そう言えば、聞いてよ!私この村に来る時、突然出っ歯のウサギに襲われて、何と!この腰にある短剣でやっつけたの。えっへん!」

遥は両手を腰にあて、得意げにしました。

「お、それはすごいな!人間も強くなって、ドラゴンと協力し合うのがこの世界のルールなんだよ。」

「俺も、ピートもまだまだ強くならないといけない…」

 

とその時突然、村の方から、キャーッと悲鳴が聞こえ、火の手が上がるのが見えました。

「何⁈」

遥とピートは急いで村の方に走って戻った。

すると、辺りは木々が燃え、熱さで空気が歪んでいた。

そして、いつかの市場で会った少年達が怯えて指を刺しながら

「あ、お姉ちゃん、あそこ!」「あいつらが急に村に火を放ってきたんだ」

遥が、指差す先を見ると、そこには2人の成竜を連れた男たちが、市場や民家を無茶苦茶に荒らしていた。

 

「ケケケケケ!楽しいなあ!調度レベルアップしたドラゴンの火力を試したかったとこよ」

「こんな小さな村、クソガキが連れる幼竜しか居ないと踏んだが、案の定、成竜はいないみたいだなぁ」

「よ〜し、じゃあ今度は俺のドラゴンちゃんの炎をひと吹だ!いけ!」

ボォォォーーー!!!

炎はピートのドラゴン ラル目掛けて放たれ、ラルはバタっとその場に倒れのたうっている。

「やめろぉぉ!ラルは何も悪いことしてないし、戦闘訓練もまだして無いんだ!」

「ケケケケケ!クソ弱ぇ!」

「これ、炎スキルあと何レベか上げたら、ワンパンじゃね?」

「はっはっは!あるあるだな!」

「くそっ!くそ!」

ピートはラルに覆い被さり、拳を地面に打ち付けている。

遥は、突然起こった惨事に震えて、ただただ立ち尽くすことしかできなかった。

 

とその時、物凄い勢いの炎が男達と成竜を包んだ。

「ギャーーーーー!!」

 

遥とピートはハっと振り返り、炎が放たれたその先をみると、そこには…。

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