ドラゴンを育てていたら いつのまにか私も強くなっていた   作:美味ケーキ

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第8話 ガリ勉君

〜〜〜〜教室〜〜〜〜

 

休み時間になると、男子生徒達はまたゲームの話をしていた。

遥は自分の席に座ったまま、耳をそば立てずにはいられなかった。

 

「あ、おまえそう言えばまだフレンド申請くれてないじゃん」

「え、だって名前知らんもん。LINEでユーザーID送っといて」

「おけ」

「ところでガリ勉、おまえはどこまで進んだ?」

と勉強も運動もできて、クラスで1番の人気物である隼人は、学校で右に出る物はいないという博識で、仇名はガリ勉と呼ばれているメガネの

田上君に話しかけた。

「私は…やっとドラゴンが孵化してアンドレアって街の図書館に着いたところですね〜」

「ネックリングの刻印は魔術書ですし、何か呪文のスキルでも身に付けようと思ってですね〜」

(あ、ネックリングってあの、、私は食パンのやつか)

(て、スキルとか何とか、あの刻印何かに関係するのかな?

私の食パンって…何のスキル? そして、ガリ勉君の魔術書って笑)

「ほぉ、おまえまだそんな所?おれは数日早く始めてたから、ドラゴンには俊足のスキルを覚えさせて、敵の攻撃も避けるのなんの!」

「それでさ、港町に辿り着いて、隣の大陸に渡ってみようかなって思ってるとこ」

「まぁ、長くプレイして成長していくゲームですから、数日の差なんて何にもならないですよね〜」

「お、何だよおまえ負け惜しみか」

「ま、どこかで落ち合って、一緒のギルド入ろうぜ!」

 

遥はいても立ってもいられなくなって、バンっと両手で机をついて立ち上がったその時、、調度、授業が始まるチャイムが鳴り始めた。

遥は大人しく席に座り直し、授業を聞き始めた。

(はぁ、暁のドラゴンマスターの事が気になって全然先生の話が耳に入ってこない)

(まぁ、ゲームを始める前の、ただ退屈と思いながらウトウト時間を過ごしているよりかはマシか)

遥がもう授業を聞いているのも限界だぁ〜と思ったその時、就業のチャイムが鳴った。

 

 

遥は、ガリ勉が1人になるのを見計らって、ガリ勉の机のほうに行き話しかけた。

「あ、あのぉ〜ガリ勉君さ、、」

「さっきの休み時間話してたのって『暁のドラゴンマスター』のこと?」

「そうですねぇ〜」

「ちょっと聞いてもいい?」

「ん?もしかして、宇多野さんもプレイしてるんですかね〜?」

「誰にも言わないでね。…うん、そう、やってる」

「それで何が知りたいんですかね〜?」

と言われて遥は言葉に詰まった。

(あ、特に聞きたいことなんて考えてなかった、ただこのゲームについて話したかっただけだった)

「あ、あのぉ〜、このゲームってどんな世界なの?」

「…それはまた漠然としていて、それでいて崇高な質問ですね〜」

 

「この世界は、プレイヤー毎に体験するシナリオが全て違っていて、何千、何万もの物語で構成される世界なんですね〜」

「まぁ、その点は人間世界と一緒ですけどね〜」

「それと、シナリオもそうですが、ドラゴンのスキル、ドラゴンマスターのスキル、武器なんかもプレイヤーの数だけ存在するんですね〜。故に無限の可能性を秘めているんですね〜。例えば突然変異が起こったり、人間界では考えられない奇跡が起こったり。」

「私はこのゲームで正にその点が1番好きなんですね〜。て違うか宇多野さんは、好きな所聞いてるんじゃなかったですね〜」

 

「そ、そうなんだ、ありがとう」

「でも、少しでもゲームのこと話せて楽しかった。また今度詳しく聴かせてね!」

と遥が立ち去ろうとすると

「あっ、そうだ宇多野さん、1つだけ、1つだけ気を付けて下さいね〜。常闇のドラゴンマスター達には絶対に近付いたら行けないんですね〜」

「常闇のドラゴンマスター達?…んー…分かった、近付かないようにする、ありがとう!」

 

(さっ、帰ってまた直ぐに続きしよっと!)

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