結月ゆかりになってしまったというお話   作:色龍一刻

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どうも、僕です。
別に1日投稿をハードルとはしていません。
昨日は疲れてたんだ、許して。(謎の謝罪)

まあ、気力が続く限り投稿期間は短いことでしょう。

...この作品、亀投稿のはずだったんだけどなー。




07・結月ゆかりは買い物に

現在9時位。

 

朝御飯のサンドイッチを頬張りながら、あかりが聞いてきます。

 

「買い物に行く時間まで時間があるけど、何かやりたいことでもあるの?」

 

「お風呂です。とはいえ今日はシャワーにしておくつもりですけど。」

 

誰かさんのせいで昨日は入れませんでしたし。

 

「(お姉ちゃんのシャワー...)」

 

「あかり?」

 

「んんッ...なんでもないよ。行ってらっしゃい、お姉ちゃん。」

 

「あかりはいい加減下着姿でいないで着替えておきなさいね。」

 

「はーい。」

 

 

 

 

風呂場前の洗面所(※洗濯機が置いてあります。)で服を脱ぎ、

洗濯機横の洗い物用籠に入れます。

後で仕訳するので全部突っ込んでいい籠なのです。

 

湿布をさっき貼ったのですが...防水タイプですし、痛みも引いてきたので汗を洗い流す程度なら支障はないと思ってそのまま入るといたします。

 

...結月ゆかりとなって初めてのお風呂ですが...

ドキドキもムラムラもしません。

精神状態はフラットです。どこがとは言いませんがフラットです。

 

...自分で言っといてなんですが、79って、

僕的に結構普通の方だと思うんですよ。

いや別に日本人の胸の平均なんて知りませんから。

ほぼ思い込みなのでしょうが...充分だと思ってます。

 

身長が変わったお陰で、シャワーを嵌めておく金具の位置が高い...

これからは下の金具に付けておくようにしましょう。

 

シャワーの水温は体感設定です。

僕よりぬるめの方が私は好みです。

 

 

...あ、シャンプーやリンス、ボディソープ。

これも変化していますね。

昔からよく使っている女性用の物に...。

容量もどれも満タン。都合の良いことで...。

今は助かりますね。使っていきましょう。

 

 

 

 

※15分後

 

 

 

 

よし、いつものショルダーバッグに積めるものを積めましてっと。

 

「あかり、準備はできましたか?」

 

「うん、ほら!」

 

っと、背を向けて黒にイエローラインのリュックサックを見せてきます。

 

なんかキーホルダーとかカンバッチとか付いている。

賑やかなリュックサックです。

 

今日の服はやぎ(にん○ん)さんの結月ゆかり_穏_カスタムです。

あかりは...いつものですねはい。

まあ私もいつもの服を何十着もなぜか持っているのでそれでも問題ないのです。

部品や金具が多いので洗うのがめんどくさいだけで...。

 

「お姉ちゃん、早く行きましょう!」

 

「はい。今出ますよ。」

 

考え事していたらいつの間にかあかりは家を出ていたみたいです。

もうエレベータも呼んでくれているみたいなのでさっさと出ちゃいましょう。

 

 

「あ、そうでした。あかり、LINEとか電話番号とか交換しましょう。なぜか消えてしまっているようでして...。」

 

「あー、本当に驚いたよー、お姉ちゃん。全部お姉ちゃんと連絡できるものがきれいさっぱり消えてしまってたの!お姉ちゃんの関連事項で検索してもTwitterとかも無かったし...。」

 

「...? おかしいですね。Twitterも普通に登録してありますが。(元々の僕のアカウントから変化したものだからでしょうか。まだまだ世界改変の法則は理解しきれていませんね...。)はい、LINEのコードと電話番号にメールです。Twitterは"紫月兎"と検索してもらえば。」

 

「お姉ちゃんらしい、そのままな感じだね。ほぼ呟きもリツイートも無いし。」

 

「いいんです。流行とかネット情勢とか知っておくためのものですから。」

 

「まあフォローしとくね。」

 

「ではフォロバっと。」

 

「そういえば、どこに買い物行くの?」

 

「ああ、昨日来たばかりですものね。自転車で15分位のスーパーです。少し遠いですが大丈夫ですか?」

 

「自転車15分?まあそれぐらいなら!...自転車とか私物、東北家から持ってこないと...。」

 

「...あかりは高校どうしているのですか?」

 

「んんー?春休み過ぎたら行くよー?ここから歩いて30分位の。」

 

「15歳ですから、入試ありますよね...試験とかは?」

 

「東北家の力で明後日やって来ます!因みに書類やお金も東北家に処理してもらったー。」

 

「ああ...。」

 

ここも東北の権力に沈む。

 

「そういえば、何を買う予定なの?みんなの好物とかなら少しだけわかるけど...。」

 

「えーとですね。鍋で囲もうかと思いまして。」

 

「鍋パーティーかー!闇鍋とかやってみたい!」

 

「きりたんに『食べられる!ミニマムきりたん砲(1980円+税)』を99%の確率で投入されるので駄目です。ずん子さんのずんだ餅の方が断然マシです。あれで部屋が酷いことになったんですよ?アイドル勢のファンが見たら全員が「失望しました、なのでファンやめます。」というレベルの。イタコさんは七味唐辛子とか微妙だけど鍋に合うものを入れてくれるので唯一の救済ですが。」

 

「えー、あのミニきり砲、しゃっくりが止まらなくなってご飯が食べずらくなるけど、すごく美味しいんだけどなー。」

 

「胃の中で溶けかけたミニマムきりたん砲(※謎原理空気砲)が暴れまわるのをしゃっくりで済ませられるのはあかりだけです。貴女の胃は鋼で出来ているのですか?」

 

「そんなことはないと思うけどなー。私は食べることが大好きなだけだし。」

 

「はい、まあそういうならそうなのでしょうね。」

 

「呆れ顔でそんなこと言われても説得力無いよお姉ちゃん。」

 

「わざとです。」

 

 

 

※30分後。

 

 

 

「結構歩いたねー。もうすぐかな?」

 

「ええ、そこを曲がったらすぐそこです。」

 

「買う物は言った通りに?」

 

「ええ、さっき相談した通りに、手分けしていきましょう。」

 

「はーい。」

 

 

 

※20分後。

 

 

 

「んー、結構重くなっちゃたねー。」

 

「仕方がありません。お昼は昨夜の材料のあまりがありますが、晩御飯分が無いのでそれも追加で購入しましたし...私、まだ持てますよ?」

 

「腰を痛めてるんだから無理しないの!何時までも子供じゃないんだから、それぐらい手伝えるよ!」

 

「...ありがとう。あかり。」

 

「えへへー。お姉ちゃんの為なんだからねー。」

 

グゥーゥー...

 

「.......えへへー...。」

 

「ふふ...帰ったらすぐ昼御飯にしましょうね。肉じゃがの材料をそのまま使えますし、カレーライスにしましょうか。」

 

「カレー!?やったぁ!早く帰ろうお姉ちゃん!」

 

「ああ、走らないのあかり...行っちゃいました。何時までもあの子は変わりませんね...もう高校生だと言うのに。」

 

お姉ぇちゃぁんー、早ぁくー。

 

「今行きますよー。」

 

 

遠くに見えるあかりの姿を納めながら、

さっきより少し早めのテンポで歩いていく。

 

家に着く頃には太陽は頂点近くに。

あかりには腹ペコなお時間でしょう。

 

少しずつ上がってくる気温に春を感じながら、

熱気が籠る上着を揺らす。

ふと上を見上げれば桜の開きかけた蕾達。

 

もうすぐ、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はずん子さんにもうすぐお姉ちゃんが見つかるそうだと聞いた。

とても嬉しかった。

 

お姉ちゃんとのリンクは繋がったままだし、状態も普通だから、お姉ちゃんはこの世界のどこかにいて、いつも通りに暮らしているんだと思う。

 

昔からお姉ちゃんは、周りの環境に対して鈍感なのに適応力が高いから、のほほんと暮らしているんだと思う。

 

そうじゃなかったら東北三姉妹とか琴葉姉妹とか、私とか、初音さんと仲良く居られないと思うから。

 

どうしても私達は世界に溶け込めない。

髪の色とか、目の色とかじゃない、どこか致命的な部分に、周りの人とは違う何かがあるんだ。

 

それなのに、お姉ちゃんはまた私達とは同じようなのに違う。

 

どこか普通の人とはずれていながら、そこに居れる。

入り込める。組み込まれる。

 

何かよくわからないものと繋がれる。

私とお姉ちゃんとのリンクのように。

 

知りたいな。

お姉ちゃんとまた。

一緒に居れば、いつかわかるような気がするから。

 

 

 

 




今回の参考イラストです。
https://seiga.nicovideo.jp/image/source/5190409

ニコニコ静画でよい感じのゆかりさんの服を探している感じです。
イヤー、服の描写がスキップできて楽ですなー。

何かオススメがあれば感想欄...いや、ここハーメルンでそういうのってできるんでしたっけ?「小説家になろう」と勝手が違うからわからんなー。
まあ、そこら辺の助言も感想欄でお願いします。

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