抱きしめたいな、ガンプラ!【完結】   作:高々鷹々

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バトローグを見直して思いついた内容です。

今回下ネタ要素強めなので、苦手な方はブラウザバック推奨です。

Kazuma@SBさん、評価ありがとうございます。


バトルが終ったら謝ります! 作者が!! 土下座もさせていただきます! 作者が!! だから!

 刹那・F・セイエイはダブルオークアンタを駆り、ミッションに向かっていた。その内容は、奪われたガンダムを取り返すこと。略奪犯からはポイントのみが送られてきたため、現在その宙域に向かっている最中だ。

 

「ポイントは・・・・・・ここか」

 

 建設途中で廃棄されたコロニーが漂う場所。敵の位置を探ろうと周囲を見回すと、こちらに飛来する機影があった。

 

『ハァ!』

 

 回線越しに聞こえる声。どこかで聞いたような気がするが、思い出す暇はない。

 振るわれた剣をGNソードⅤで受け止める。

 

「何者だ!」

 

『エイカ・コウスケ。君の存在に心奪われた男だ!』

 

 エイカと名乗る彼が扱うのは、ガンダムエクシアリペアⅣ。所々カスタマイズされており、男の手が加わっていることが伺える。

 

「貴様、何故ガンダムを!」

 

『訊けば答えると思っているのか!』

 

 エクシアの左腕が灼熱を帯び、クアンタの剣を押し切る。体勢を崩した刹那はGNソードビットを起動した。

 

『ならばこちらも使おう。グラハムファング!』

 

「何!?」

 

 それに対応するようにエクシアの有する剣が四本離れ、ビットを迎撃していく。数はクアンタが多かったが、サイズはあちらが上。遠隔武器での戦いは五分といった具合だった。

 

「なら!」

 

 刹那はビットを引き戻し、GNソードに連結。GNバスターライフルを作り出す。

 

「これで!」

 

 そのままトリガーを引き、極大なビームがライフルから吐き出される。エクシアは距離を取って躱すと、漂うデブリを盾にして凌いだ。

 

『射撃も上手くなった。だが!』

 

 銃撃が終わり、ソードビットがクアンタの周囲に収まる。そのタイミングを見計らって、エクシアはベイオネットを発砲した。

 

「そんな攻撃!」

 

 剣を振るってビームを弾く。しかしその隙にエクシアは接近してきた。

 

『捉えた!』

 

「くぅっ!」

 

 紅を帯びた斬撃をGNソードビットで形成したシールドで防御。しかし圧縮された粒子がぶつけられたことで、その盾は瓦解してしまった。

 

『もらった!』

 

「まだだ!」

 

 続けて振るわれたベイオネットをGNソードで受ける。衝撃で互いの間に距離が生まれた。

 

「・・・・・・何が目的だ」

 

 刹那はこれまでの斬り合いで、彼の目的がこちらを殺すことでも、クアンタを鹵獲することでもないと見切っていた。イノベイターとして覚醒した彼には、それくらいわかって当然だった。

 

『私の目的だと? 決まっている』

 

 男は一度構えを解き、刹那に答えた。

 

『私は純粋に戦いを望む! ガンダムとの戦いを! そしてガンダムを超える! それが私の・・・・・・生きる証だ!!』

 

 叫びと共にエクシアが突進。振るわれたGNタチをソードで受け止め、刹那はその言葉を否定する。

 

「違う! それはお前の言葉ではない! それは、あの男の言葉だ!」

 

 ソードを振り抜き、彼我の間に距離を生み出す。刹那はGNソードビットを広げ、クアンタの粒子を解放した。

 

『ならばどうする!』

 

「俺はお前と、対話する!」

 

 そう、男の真意を理解するために。何故ガンダムを奪い、己と戦うのか。それを知るために、刹那は対話という手段を選んだ。

 

『人と人とが分かり合える道を模索し続け、私にすらそれを行おうとするとは・・・・・・それでこそだ、少年!』

 

 エクシアが応えるようにトランザムを発動し、クアンタと同じく粒子を爆発させる。これで準備は整った。

 

「クアンタムバースト!」

 

 二機のガンダムを、閃珖が包み込んだ。

 

 

 真っ白な空間で、裸のコウスケは目蓋を開けた。

 

「ここは・・・・・・私は涅槃に至ったというのか」

 

「違う。ここは対話の為の空間・・・・・・互いを理解するための場所だ」

 

 コウスケの背後に、これまた裸の刹那が現れる。何故二人ともキャストオフしているのか。

 

「互いを、理解・・・・・・」

 

「そうだ。お前は、純粋な戦いを求めていたんだな」

 

 刹那はコウスケの心を読み取っていた。ただ真っ直ぐに、強者と戦うこと。己の力でどこまで行けるのか、それを知ること。それが彼の目的だった。

 

「それもあるが・・・・・・ところで少年。今、二人っきりだな?」

 

「? それが、何か・・・・・・」

 

 そして、少し赤面し恥じらうような仕草を見せたコウスケ(変態)の姿に、刹那の脳裏にあるビジョンが浮かぶ。

 

 ──これは・・・・・・ハム仮面? チョリーッス? この記憶は──

 

「ンフフ・・・・・・もう我慢できん。少年! もっと深く、互いを理解し合おうじゃないか!」

 

 そして、刹那がその記憶を思い出すよりも早く、変態は手をワキワキと動かし、刹那に飛びかかろうとしていた。というか飛びかかった。

 

「バトルが終ったら謝ります! 作者が!! 土下座もさせていただきます! 作者が!! だから!」

 

「俺に、触れるな! 貴様、やめ、何を!?」

 

「ナニをするに決まっているだろう、少年!」

 

「ま、待て! 許可が! 許可が降りていない!」

 

「はぁ、わかった・・・・・・ヤジマ少年、済まん! 聞いてるか!? ヤジマ少年! 済まんッ!!」

 

 刹那を押し倒さんとする変態と、それに抗う少年の戦いが、今始まった。始まってしまった。

 

 

 ニールセンラボでは、人工知能によってガンダムの劇中キャラを再現したバトル──そのテストが行われていた。AI同士(シャア対リボンズ)のバトルは成功し、システムに問題もなかった。そのため、次はAI対人間のバトルも試してみよう、という段階だったのだが。

 

「僕達は・・・・・・何を見せられているんでしょう」

 

「・・・・・・さあ、な」

 

 ニルス・ニールセンとメイジン・カワグチの視線の先、モニターでは裸の男二人がくんずほぐれつしていた。あの変態が今回のテストに強く志願した理由は、語るまでもない。

 

「・・・・・・もう一人のバトルに、切り替えても?」

 

「ああ・・・・・・頼む」

 

 ニルスがリモコンのスイッチを押すと、もう一人のテストファイター──レオス・カラックスのバトルが表示される。彼もコウスケ同様、今回のバトルに強く興味を持ち、ファイターとしての資質も高いことからテスターに選ばれていた。

 

『東方不敗の力、学ばせてもらおう!』

 

『面白い! かかってくるがいい!』

 

 こちらはマスター・アジアを対戦相手とし、エクストリームガンダムtypeレオス ゼノン・フェースで暑苦しい戦いを繰り広げていた。ちなみにこれは二戦目。一戦目はヒイロ・ユイとエクリプス・フェースによる射撃戦を行っている。

 

「AIのシステム、人格再現に問題なし。このまま一般化が進めば・・・・・・」

 

「ああ。バトルを苦手とするビルダーも、バトルを楽しむことができる」

 

 更にレオスのように作中のパイロット達に師事を請うこともでき、ファイターの育成にも繋がる。まさに一石二鳥のシステムかに思われた。

 

『決着はまだついていないのだよ、少年! 心ゆくまで踊り明かそうではないか、少年! 豪快さと繊細さの織りなす武の舞いによってだ、少年! そうだ、キミは私のプリマドンナ! エスコートをさせてもらおう!』

 

『何キモいことやってんですかぁ!!』

 

『グボァ!?』

 

『システムに浮気ですか!? 私はAI以下の女ですか!?』

 

 ・・・・・・あちらで繰り広げられている修羅場からは、目を逸らしておこう。

 

 

「全く、どうして先輩は私の好感度をこうも下げるんですか。恋人としての自覚が足りてません」

 

「・・・・・・ぐぅの音も出ない」

 

 腫れた頬を覆うガーゼを擦りながら、私はうなだれた。全裸の刹那を見て、どうにも我慢できなくなってしまったのだ。ちなみに手当もアサヒがしてくれた。飴と鞭とはこういうことか。

 

「その、するんだったら、彼女である私に手を出したらどうなんです」

 

 恥じらいながら目を逸らして言うアサヒ。その提案は大変惹かれるものがあるが、私には父から受け継いだブシドーの信念がある。

 

「アサヒ、私は結婚するまで手を出すつもりはない」

 

 でないと、(よこしま)な思いで告白したようで嫌なのだ。それと、私は我慢弱いため一度夜のガンプラバトルを味わってしまうと止まらなくなる可能性がある。こういうことは慎重になるべきだ。

 

「つまり、ヘタレですね」

 

「どう受け取ってもらっても構わない」

 

 私の返答に、アサヒははあ、とため息をついた。

 

「まあ、いいですよ。大切にされているって思うことにします」

 

 そう渋々納得してもらった。おかしいな、こういったことは普通男子が言い寄るものだと思うのだが。

 

「乙女座だけに、私が乙女、か」

 

「・・・・・・すみません、そのギャグは本当にどうかと思います」

 

 アサヒに本気で引かれていたので、今後こういった駄洒落は控えることにしよう。私はそう固く決心した。




本当はただ主人公がAI刹那とバトルするだけの話の予定だったんですが、どうしてこうなった。刹那ファンの皆さん、本当にごめんなさい・・・・・・。

ちなみにタイトル及び内容はドラマCD(公式)の台詞から抜粋。AIとは言え、グラハムさん、アンタやっぱ格好良(気持ち悪)いよ。
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