それでは、第1話どうぞ。
3
「不幸だーーーーー!!」
そう叫びながら、走っている少年がいる。彼の名前は上条当麻。ツンツン頭が特徴的などこにでもいる平凡な少年である。
しかし彼をよく知る人から彼の特徴を挙げてもらうと、「不幸な少年である」、と返ってくるであろう。道を歩けば空き缶を踏み転がり、近道をしようと路地裏に入れば不良のケンカに遭遇し、おみくじを引けば2年連続で『大凶』を引くレベルの不幸な少年である。
そして今日もまた彼の不幸な1日が始まる。
「チクショウ!何で時計が動かねえんだよ!?」
何が彼に身に起きたのかと言うと、一言でいえば寝坊して、遅刻寸前である。ただし、昨日買ったばかりの目覚まし時計が
さらには、急いではいるが信号すべてが
「まだだ、まだ遅刻確定じゃない。走れば入学式までには間に合う、いや間に合わせるんだ上条当麻!」
時間は刻一刻と迫っている。だが彼の言うとおり入学式までには間に合う時間である。しかしそうはならないのが
「よし、このままいけば・・・」
間に合うそんなことを思った瞬間、彼は立ち止まってしまった。その原因は公園にあった。
「・・・なにやってんだよあいつ。」
正確には
「よーし大丈夫だよ。もう怖くないからねー」
そんなことを言いながら、少女は何かに向かって手招きしていた。彼女の手の先を見てみると、
そこには、猫がいた。
そう、彼女は猫を助けるために朝っぱらから木の上に登るといった不思議な行動をしていたのである。
「あいつも確か今日入学式だったはずだけど、大丈夫なのか?」
自分も遅刻寸前であるにも関わらず、彼女を見かけた瞬間、彼は彼女が登っている木に向かって歩き始めていた。
「もう少し、もうちょっと」
彼女の手と猫との距離が近づくその瞬間、猫が木の上から飛び降りてしまった。
「え!ちょっと、うわぁ!!」
「!立花!!」
飛び降りた猫に驚いた結果、
彼女は忍びの末裔でもなければ、先ほど飛び降りた猫のように身軽でもない。地面に向かってまっすぐ落ちるのは道理である。
ドスンッ!! そんな音が公園に鳴り響いた。
「ううっ。うん?思ってたより痛くない、なんで?」
「イテテ、大丈夫か、立花?怪我ねえか?」
「うん大丈夫・・・って当麻!?なんでいるの!?」
「おう、お前が落っこちそうになってたから助けた」
そう、彼は彼女が落ちた瞬間、彼女のクッションになるよう走って向かったのである。
「う、うん。当麻が助けてくれたからなんともないよ。へいき、へっちゃら...って当麻こそ大丈夫!?」
「おう、上条さんはこの通りピンピンしてますよー」
そんな軽口をたたきながら彼は彼女に手をむけた。
「ほい、立花、立てるよな」
「うん、ありがとう当麻」
「どういたしまして。そういやお前が助けようとしたあの猫、どっかへ行っちまったみたいだな」
「え!そうなの!?あの子、怪我とかしてなかった?」
「さあ、俺が見た限りはぴんぴんしてたぞ」
「そうかぁよかった。よし、これで心置きなく学校に行けるよ~」
「あんま人の趣味口出しするつもりはねえが、ちょっとは後先のこと考えて動けよ」
「大丈夫大丈夫。当麻よりはムチャはしない・・・」
「いやいや、入学初日に木登りしてる立花には言われたく・・・」
ふと、公園にある時計に目がとまった。その時計は、二人が入学校の入学式に間に合わないと告げていた。
「「ああーーーーー!!!遅刻だーー!!」」
「やばいやばいやばい。もう遅刻確定じゃねえか!?」
「どうしよー!?未来にあれだけ『遅刻しちゃだめだからね、響』って言われたばかりなのにーー!?」
「とにかく急げ立花!間に合わなくても走れ!!」
「もちろん!ああ、もぉーー」
「不幸だーーーーー!!」
「私、呪われてるかもーーーーー!!
これは、どこにでもいる平凡な少年少女の物語ではない。
その胸に
誤字、脱字、感想お願いいたします。
またよろしけば、アンケートご協力お願いいたします。
詳しい情報は活動報告をご覧下さい。
上条×IF装者 見たいのは?(ビッキーは『翳裂閃光』があるので今回はなしで)
-
風鳴翼
-
雪音クリス
-
月読調
-
暁切歌
-
マリア・カデンツァヴナ・イヴ
-
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ