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それでは、第8話どうぞ。
8
「私、このこと翼さんに話してくる」
そう言って、彼女は部屋を出て行った。そんな彼女を見送りながら上条は心配していた。
「あいつ、大丈夫かな。俺みたいになってなきゃいいんだけど・・・」
「なにか翼とあったのか、上条君」
「え?!いや、何もなかったですよ」
「そうか。ならいいのだが、今の翼はすこし力んでいるところがあるからな。なにか、君に迷惑をかけたのではないかと思ってな」
「力んでる、ですか?」
「ああ。以前はあんな風じゃなかったんだがな・・・」
そういって、上条は彼女の行動を振り返ってみた。以前の彼女を知らないからなんとも言えないが、そう言われてみるとあの一件を除いてもいつも彼女はどこか気を張っているように見えていた。
「・・・今みたいになった理由って、天羽さんが関係しているんですよね」
「ああ。翼にとって奏は、初めて出来た親友でもあり、姉のような存在でもあったのだろうな。いつも、『奏と一緒ならどこでも行ける』って言ってたからな」
「一緒なら、どこでも・・・」
「だが奏は、絶唱のバックファイアに耐えきれず・・・」
「死んだ、ですよね・・・」
「・・・君はあの場所にいたそうだな、立花君と一緒に」
「・・・俺、天羽さんに助けてもらったんです。ノイズを全部倒してくれって頼んだんです。それで・・・」
「もういい、上条君。辛いことを思い出させてすまなかった」
「・・・いや、大丈夫です。風鳴さん」
上条は弦十郎を安心させるために笑った。しかし、その笑顔は無理矢理笑っているようにしか見えなかったであろう。
「上条君、君は・・・・」
ピーー!ピーーー!!弦十郎が何かを言おうとしたその時、アラーム音が鳴り響いた。
「ノイズ反応か!?」
「風鳴さん!?待って下さい!」
弦十郎に続いて上条も部屋を飛び出していった。そして、彼らが着いた先は司令室のような場所であった。また、そこにはすでに風鳴翼と立花響がいた。
「ノイズの出現を確認!」
「本件は我々二課で預かると通達!」
「出現地特定!座標でます。リディアンより距離200」
「近い・・・」
「目と鼻の先じゃねえか・・・」
ノイズの出現場所の近さに上条達は驚いていた。すぐさま場所を聞いた翼は、現場へ向かった。そしてそれに続いて立花響もついて行こうとした。そんな彼女を弦十郎は止めようとした。
「待つんだ。君は・・・」
「私の力で誰かの助けになるんですよね!シンフォギアの力でないとノイズに立ち向かうことは出来ないんですよね!?だったら行きます!!」
そう言って立花は走り去ってしまった。
「おい!あの馬鹿、勝手に突っ走りやがって・・・すみません、俺ちょっとあいつを止めてきます!!」
「待て!上条君!!」
弦十郎の静止を無視し上条は彼女を止めに出て行ってしまった。
「危険を承知で誰かのためになんてあの子達、いい子ですよね」
「・・・はたしてそうなのだろうか?」
藤尭の言葉を弦十郎は頷かなかった。
「翼のように、幼い頃から戦士として鍛錬を積んできたわけではない。ついこないだまで、日常の中に身を置いていた彼等が『誰かのための助けになる』というだけで、命をかけた戦いに赴けるということは、それは
「・・・つまり。あの子もまた私たちと同じ、『こっち側』という訳ね」
「ああ。だかそれ以上に俺は上条君のことが気がかりだ」
「上条君が?」
「彼は立花君以上に『こちら側』の人になっているように見える。彼はあの事件に対して恐怖を覚えているにもかかわらず、戦いに赴いて自分1人だけですべてを解決するように動いているようにも思えるんだ」
「・・・それが本当ならまるで物語に出てくるヒーローみたいね」
「ああ。だが、それはどこにでもいる少年がなるようなものではないがな。すまない了子君、彼等を連れ戻してくるからここを頼めるか?」
「んー別に連れ戻さなくてもいいんじゃないかしら」
「・・・どうしてだ、了子君?」
櫻井の発した言葉に弦十郎は理由を尋ねた。
「確かに彼の精神は普通じゃないわ。でも、普通じゃないのは心だけでなく体質もよ。彼の力がシンフォギア以外でノイズを倒せるのは事実。それに今居るノイズ位、翼ちゃん一人ですぐ倒せるのだから、少なくとも上条君が着く頃にはもうノイズは居ないんじゃないかしら」
「だが・・・」
「本当に危なくなったら、あの子達くらい助けられるでしょ」
「・・・・・」
「沈黙は回答と認めるわよ。さてそろそろ翼ちゃんがノイズと接触するわよ」
「・・・本当に危険だと判断したら俺は行くからな」
「ええ。その時は彼のことお願いね」
弦十郎は不承不承ながら、櫻井の意見を聞いた。
(さて、やつが介入するということはこちらのプランも変更しなくてはならいかもしれないわね)
女は、目の色を金色に光らせ、忌々しそうに少年の右手について考えている。
(まったく、いつの時代であっても厄介なものだな
9
「あいつ、速すぎんだろ・・・ッ!?」
上条は全力で立花を追っていた。しかし、途中でシンフォギアを纏った彼女の速さにはついて行くことができず、途中で振り切られてしまった。
(・・・そういや立花のやつ軽く跳んだだけなのに、普通の人間が跳ぶ以上の高さを跳んでたっけ。クソっ、これがシンフォギアを纏った者の力の差っていうのかよ!全然追いつかねえ!)
そんなことを考えながら上条はやっとのことでノイズが出現したと言う場所に着いた。だが現場にはノイズの姿はなくそこに居たのは立花響と風鳴翼の二人だけであった。すると立花は上条に気がついたのかこちらに向かって手を振り出した。
「あ、おーい当麻!」
「たち・・ばな・・おまえ、ぶじか?」
「うん、大丈夫だけど。当麻、どうしたの息切らして?」
「お前を、止めに、来たんだよ」
「ああそうだったんだ。なんかごめんねー」
「別に、いいよ。それよりノイズは?」
「さっき翼さんと一緒に倒したんだー。すごいでしょ」
「そうだったのか」
とりあえずノイズの脅威は過ぎ去ったというので、上条は一先ず安心した。すると立花は翼と向き合った。
「翼さん。私今はまだ未熟ですが精一杯頑張ります!だから、私と一緒に戦って下さい!!」
「・・・立花、お前、本当に戦うのか?」
「勿論だよ。私、当麻の分までがんばるから!」
「・・・いや、俺も戦うよ」
「ッ!?」
上条の言葉に翼は驚きを隠せなかった。
「ええ!?なんで!?」
「いやなんでって、俺もノイズを倒せるんだし当たり前だろ」
「いやいや!?さっき風鳴さんに戦っちゃ駄目だって、言われたばっかりじゃん!?」
「俺、もう一回風鳴さんに頼みに行こうと思ってたから。それに、お前より喧嘩慣れしてるし問題ねぇよ」
「問題だらけだよッ!?」
「・・・上条君、さっきの言葉どういうつもりなの?」
「ふぇ?」
翼は信じられないほど冷え切った声で上条に話しかけた。
「翼さん・・・」
「言ったはずよ。あなたは
「・・・忘れてはいません。でも俺、戦いたいんです。この力で戦って誰かを助けられるのなら俺は・・・」
「もういいわ」
上条が何かを言おうとしたのを遮り、鋭い眼光で睨みながら翼は上条に向き合った。
「もういい、あなたにはどれだけ言っても無駄のようね。ならば・・・」
「ならば・・・?」
「あなたをここで倒す。そんな戯れ言を二度と言わせないために・・・ッ!!」
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