戦姫絶唱シンフォギア IB   作:ドナルド・カーネル

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どうも未来さんの目の色が何色か分からない作者です。誰か教えてください(泣)
さて、皆さん先週の超電磁砲Tは見ましたか。上条さんまじパネっすわ。あとあの8体のドラゴン達に能力があったのに驚きましたよ。こっちでも上手く絡められるよう頑張りたいです。
そして、5/25は風鳴翼翼さんの誕生日です、おめでとうございます。
それでは第9話どうぞ。


第9話 夜にすれ違う思い

1

 

ダッ!!強く地面を蹴り、翼は剣を振りかざしながら上条に向かって来た。

 

「ッ!?」

 

彼女の行動に驚いたが、上条は無理矢理体を動かし、間一髪で翼の攻撃を避けた。もし避けなければ彼は真っ二つとなっていただろう。体を起こし翼に向かって上条も構えをとった。そうでもしないと確実にやられると感じ取ったようだ。一連の動きを見たあとに、立花響は状況をやっと理解し上条を庇うように翼と向き合う。

 

「翼さん、なんで当麻を!?」

 

「言ったはずよ、彼をここで倒すと。それが嫌ならあなたもアームドギアを構え、彼を守ってみなさいッ!!」

 

「アームド、ギア?なんですかそれ」

 

「それは常在戦場の意思の体現。あなたが何者をも貫く無双の槍、ガングニールのシンフォギアを纏うというなら胸の覚悟を構えてご覧なさいッ!」

 

「そんなことを、いきなり言われても・・・」

 

「それが出来ないなら・・・彼を守る気がないなら今すぐ立ち去りなさいッ!!」

 

そして翼は、先ほど上条に斬りかかるように、立花に襲いかかった。しかし、上条のような反応は出来ず、彼女は固まってしまい動けなかった。

 

「どけッ!立花!!」

 

上条はそんな彼女の前に立ち、覚悟を決め翼が持つ剣に向かって右手を振りかぶると、ガラスが割れるような音と共に翼のアームドギアは砕けた。

 

「ッ?!」

 

上条がシンフォギアなどを消す力を持っていたのは知っていたが、さすがに目の前で消されると驚かざるをえなかったようだ。

 

「よしッ!」

 

(・・・いける、立花の着ていた服を消せたのなら、それに類似するアームドギアだって消すことが出来る!)

 

そしてそんな一瞬の隙を見逃すことなく、上条は先ほど振るった手とは逆の手で翼の腹に向かって殴りかかる。

 

(翼さん、悪いがあんたを素っ裸にしちまうが、後で謝りますしぶん殴られまくります!)

 

ドスッ!!鈍い音が翼の体が鳴り響いた。これにより彼女はあられもない姿になると思っていた。だが・・・

 

「え・・・?」

 

「・・・どうやら、あなたのその力は左手にはないようね」

 

翼は不敵に笑っていた。そして彼の一撃は彼女にはまるで効いてはいなかった。

 

「うそ、だろ・・・」

 

(まさか、右手にしかないってんじゃ・・・ッ!?)

 

今度は上条の方が隙を見せた。そんな彼を見て、翼は距離をとり、もう一度アームドギアを形成した。上条はかなり焦っていた。自分の能力がまさか両手にはなく、右手だけにしかないとは思ってもみなかったからである。また自分の力の範囲も分からず、少なくとも距離をとられたら不利であるということも焦りの原因でもあった。

 

(・・・俺にはこの距離から攻撃出来る方法はない。でも、翼さんには斬撃を飛ばしたり、さっきみたいにいきなり近づくこともできるから、この距離からでも攻撃手段はある)

 

上条はそんなことを考えながら後ろに居る立花をみた。彼女は完全に戦う気を失っており呆然としていた。

 

(・・・駄目だ、立花のやつ、完全に戦意を失ってやがる。いや、元々あいつは戦う気なんてなかったからああいう反応が当たり前だけど・・・)

 

「上条君、よそ事を考えているなんて随分余裕ね」

 

「ッ!?別に余裕なんてかましてませんよ。そっちこそ俺の力の範囲や強さが分からず、攻め切れてないじゃないですか」

 

「・・・ええ、それもそうね。だから、この一撃で決めさせてもらうわ」

 

「翼さん、当麻・・・」

 

「立花、俺が隙を作るから、お前はさっさと逃げろ」

 

「でも・・・」

 

「♪去りなさい!無想に猛る炎♪神楽の風に滅し散華せよ」 

 

上条が翼から少し注意をそらした瞬間、彼女は天高く跳んだ。

 

『天ノ逆鱗』

 

彼女は手に持っていた武器を投げ、投げられた武器は巨大な大剣となった。彼女の足は加速用のブースターとして機能し、その剣を蹴りながら彼らの方に向かっていた。

 

「ッ!?こッんのおおおおおぉぉぉ!!!!」

 

上条は一瞬驚いたが、後ろにいる少女を守るように向かってくる剣に拳をかざす。

 

(いけるかッ!?)

 

「♪嗚呼絆に♪すべてを賭した閃光の剣よ」

 

「♪四の五の言わずに♪否、世の飛沫と果てよ」

 

上条の拳と翼の剣がぶつかろうとした、そんな瞬間だった。

 

「フンッ!!」

 

「「風鳴さん!?」」

 

弦十郎が上条の前に立ち、剣に殴りかかった。

 

「おじ様!?」

 

轟ッ!!拳と剣がぶつかり合った。普通なら弦十郎の拳が負けると思うし、実際上条達も弦十郎のことを心配していた。互いの力が拮抗しあいそして・・・

バキンッ!!風鳴翼の剣は音をたてて壊れていった。

 

「ええ!?」

 

(嘘だろ・・・あのでかい剣を、壊しやがった!?)

 

「オオオオォォォ!ハァッ!!!」

 

そして、弦十郎は自分の受けた衝撃を全て地面へと逃がした。

 

 

ドッッッゴオオオオン!!!!!!

 

 

地面からは信じられない音が響き、上条達が立っていた道路は衝撃に耐えきれず、下にあった水道管を巻き込み崩壊してしまった。あたりから水が吹き上がり、辺り一帯土砂降りでもあったような状況であった。

 

「はあ、こんなにしちまって。全く何やってんだお前ら・・・」

 

そんな調子で弦十郎は上条達に話しかけていた。

 

「この靴、高かったんだぞ」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「一体何本の映画が借りられると思ってるんだ・・・そして上条君。立花君を止めに行くと言ったのにどうして翼と戦っているんだ」

 

「え、あの・・・すみません・・・」

 

「・・・全く、怪我がなくてよかったよ」

 

弦十郎はため息をつきながら上条達に笑いかけていた。

 

「らしくないな、翼。ろくに狙いもつけずにぶっ放したり、生身の彼に襲いかかったり、それとも・・・」

 

何か言い続けようとした時、翼の目から涙がこぼしているのが見えた。

 

「お前泣いて・・・」

 

「泣いてなんかいません!涙なんか、流してなんかいません・・・」

 

そんな風に翼は言った。しかし、彼女の声は何かをこらえているようにも聞こえた。

 

「・・・風鳴翼はその身を剣と鍛えた。涙なんか・・・」

 

「翼さん・・・」

 

確かに彼女は涙を流してなんかいないのかもしれない。吹き上がった水が涙のように見えたのかもしれない。それでも、上条には本当に泣いているのようにしか見えなかった。その声は、己が身を剣と鍛えた者の声ではなく、一人の、泣き虫な少女の声にしか聞こえなかった。だが、立花はそんなことを知らずに、彼女に話しかけていった。

 

「翼さん、私自分がダメダメなのは分かっています。だからこれから一生懸命・・・」

 

「立花、今はやめとけ」

 

「でも・・・」

 

「いいから、な」

 

上条はそんな立花を止めた。今の立花の言葉は、どうあっても翼には届かないのだろう。

 

「俺は翼を連れて戻る。君たちも一度本部に戻ってくれないか」

 

「わかり「まって、私、当麻に言いたいことがあるの」ん、なんだ立花」

 

立花は上条に向かいあい、真剣な顔で彼に話しかけた。

 

「お願い当麻、もう戦わないで。ノイズの出現警報がなったら、すぐに逃げて」

 

「え、なんで・・・」

 

「当たり前でしょ!当麻の力は右手にしかないってことは、他の所だと触れたら死んじゃうんだよ。そんなの私じゃなくても止めるに決まってるでしょ!!」

 

「立花・・・」

 

「その点、私や翼さんのもつシンフォギアなら、右手以外が触れても問題なし!それにシンフォギアを纏うと当麻より速く走れるし、高く跳ぶことも出来る!!だから、当麻より強いんだよ私。・・・そういう訳だからもう戦わないで、当麻。次は私が当麻を守ってみせる。だから安心して」

 

そう言って立花は上条に笑いかけた。

 

「上条君。もう一度伝えるが、俺達が守りたいのは命だ。君の力が右手にしかないと分かった時点で君には戦わないでほしい」

 

弦十郎もまた、立花と同じ気持ちであった。

 

「・・・わかりました、風鳴さん。それと立花のことお願いします」

 

「ああ、もちろんだ!そして君の安全は俺達が保証する。だから安心してくれ上条君」

 

「よし!じゃあ戻ろっか、当麻」

 

「・・・ああ」

 

そう言って彼らは本部に戻っていった。しかし、少年の表情はその言葉を全て納得したものではなかった。




次回とあるシリーズのキャラが2人出てきます、お楽しみに。
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上条×IF装者 見たいのは?(ビッキーは『翳裂閃光』があるので今回はなしで)

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