戦姫絶唱シンフォギア IB   作:ドナルド・カーネル

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どうも皆様お久しぶりです作者です。
執筆時間が少しとれたのでアンケートにあった未来さんと上条さんとの絡みの番外編です。また活動報告にも書きましたがクリスと響の絡みも書こうと思います。リクエストがございましたら8/31まで、感想欄か活動報告欄にてお待ちしています。
またこの番外編は、キャラ崩壊、中の人ネタがあります。あらかじめご了承下さい。
それではどうぞ。


噛み付く陽だまりにご注意を

『当麻、この前海外出張で買ってきたお土産を送ったが届いているか?』

 

「ああ、チョコレートの事だろ。今日届いたよ」

 

『そらあ良かった。みんなと分け合って食べるんだぞ』

 

「分かってるよ。それじゃあ『あ、そうそう』他になんかあるの、親父」

 

『当麻、知ってるか。チョコレートっていうのはその昔、媚薬として使われていたことがあったんだぞ。つまり、響ちゃん達と一緒に食べるという事は孫の顔を・・・・』

 

「何ふざけたうんちく抜かしてんだクソ親父!?俺とあいつはそういう関係じゃねえ!しかも達って事は小日向も巻き込むこと前提じゃねえかっ!!」

 

『残念だがな当麻、日本では一夫多妻制(ハーレム制度)なんていう夢は叶わないん「まじでいい加減にしろ!!」』 Pi!!

 

そう言って携帯電話をきる。あの親父、会社内でもさっきみたいなセクハラ発言をやってないだろうなと不安な気持ちになっていた。まあ、一人暮らしで寂しがっているかもしれない息子に気を遣っての会話だったのだろうと上条は無理矢理納得した。父親が訴えられないことを祈りながら。

 

「つーか、この後あいつら来るからそんな事言うんじゃねえよ・・・」

 

そんなことを言われると変に彼女らを意識してしまうだろ、と思いながらため息をつく。とりあえず、気持ちを切り替えるのも兼ねてあの二人が食べられるように準備しよう。そう考え、送ってもらったチョコやパーティー用のポテトチップスを皿の上に置き始める。最近見たテレビにて、女子力が高い男子はモテやすいというのを見て自分が思う女子力磨きをする彼女いない歴=年齢な上条であった。そんな準備をしていると家のチャイムが鳴り響く。誰かが来たようだ。ハーイ、と返事をして玄関を開ける。そこにいたのは、小日向未来であった。

 

「おはよう、当麻」

 

「おっす小日向」

 

軽い挨拶をし彼女を家にあげる。今日は上条の家にて、彼女ともう1人の友人と一緒に夏休みの宿題を片付けるためにきたのである。

 

「響はまだ来てないの?」

 

「ああ、大方いつもの趣味だろ」

 

「人助けもいいけどせめて連絡の1つくれてもいいのにね」

 

「ったくなんでも自分1人で解決しようとしてんじゃねえっての、なあ」

 

「いやそれブーメランだよ当麻」

 

面倒事の巻き込まれやすさならまだ来ていない(親友)以上だという事に気がついているのかいないのか、この親友は。そんな悩みを胸に秘め小日向未来は呆れたよ表情で上条を見ていた。一方上条の発言は後者であったようで、何故彼女がこのような表情になっているのか理解できてはいなかった。

 

「そうか?」

 

「わかってないのならいいよ、もう」

 

頭の上に?を浮かべているがこれ以上突っ込んでも面倒くさそうだと考え、彼女を家に上げる。

 

そんなこんなで家に女子をあげ、勉強会スタートと思っていたがそんな上条の脳内には彼の父親とのやりとりが再生されていた。

 

(あの親父ぃ、あんな事言ったせいで変に意識しちまうだろうが・・・っ!?)

 

「当麻、当麻ってば」

 

「!?ど、どうかしたか」

 

「さっきから手が動いてないよ。分からないところでもあるの?」

 

上目づかいで少女は聞いてくる。目の前の少年が先程まで父親と猥談をし、その内容を思い出しドギマギしていることなど知らない純粋な目で見てくる。このままだと、そんな風に見てくる少女の純粋さに耐えることができず、勉強に手が着かない。上条は頭を切り替えるために外の空気でも吸いに行こう、と考え急に立ち上がった。

 

「あー昨日夜更かしして頭回ってねえんだわ。ちょっとコンビニでコーヒー買ってくる。ついでになんか飲み物も買ってくるけど、リクエストあるか?」

 

「ううん、当麻に任せるよ」

 

「OK、じゃあ行ってくる。悪いけど、留守番頼むな」

 

「いってらっしゃーい」

 

そう言って財布片手に上条は家を出ようと、扉に手をかけた時こんなことを言う。

 

「そうそう。そこにあるチョコ、気に入ったんなら少し多めに食べてもいいぞ」

 

小日向のいる机の周りには、チョコレートを包んだ袋が沢山あったのを思い出し、気にしないでいいぞとみたいな事を言って家を出た。

 

「・・・ああ言ってたしもうちょっとだけ食べちゃお」

 

今はいない親友の分を残し、袋の包みを開けチョコレートを食べ始める。味は少し苦みが強い、大人のチョコレートといったものである。

 

(・・・でもこのチョコ、何かこう、違う苦みを感じるけど・・・?)

 

「・・・・・ヒック」

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー。留守番ありがとうな、小日向。・・・・・小日向ー?」

 

名前を呼ぶが返事がない。おかしい、いつもなら何かしら反応があるのに。トイレかな、と思っていたが少女はちゃんとリビングにいた。いたのだが、

 

「あ、おかえり~とうま〜。おみやげは~」

 

何故か顔は真っ赤になっており、呂律が回っていない様子であった。

 

「ああ、とりあえずコーラとオレンジジュースにしたけど」

 

「ありがと~。ふへへへ~」

 

(・・・あれ、なんか様子がおかしい)

 

なんというか、もう1人の友人(立花響)の笑顔を見てる時と同じくらいの柔らかいオーラが出ていた。赤い顔、回っていない呂律そして、気分の高揚感。これらの状況を見て今の彼女はまるで、というかただの酔っ払いになっているようだ。彼女の違和感の原因について考えていると、上条の携帯電話から着信音が鳴った。

 

「あれ、また親父からだ」

 

電話の相手は先程話していた上条の父、上条刀夜であった。上条は甘えたがりな猫のようにすり寄ってくる小日向を端に寄せ電話に出た。

 

「もしもし、親父。どうかしたか」

 

『当麻!?お前、あのチョコもう食べたか!?』

 

「え、いやまだだけど・・・」

 

『よかった。実はな、あのチョコはお前宛のじゃなくて、母さんへのおみやげだったんだが・・・』

 

「?なんだ一体」

 

『あれはな、()()()()()()()()()()()()()()なんだ。母さんと一緒に食べようと思って買ってきたヤツだったんだ』

 

「・・・アルコール入り?」

 

(じゃあまて、小日向がさっきから変な雰囲気なのは・・・て、痛ててててて!!?何だ一体!?」

 

携帯を持つ手とは逆の方から痛みが走る。何が起きたのか確認すると、小日向が、上条の手をしつけのなっていない犬のように噛みついていた。

 

『?どうかしたか、当麻』

 

「ああ悪い!あとでかけ直す!」

 

そう言って電話を切り、小日向の方を向き、

 

「小日向、テメェ何すんだ!?」

 

少し大きな声でツッコむ。すると彼女は噛むのをやめ、プイっとそっぽ向いた。どうやら手に歯型が残るほど強く噛んでいたようだ。

 

「とうまのバカ。さっきから話しかけているにょに無視する方がわるいんだもん」

 

「もん、じゃねえよ!拗ねて噛み付くとか立花ですらやんねえぞ!?」

 

「うるさいうるさい!!ばーかばーか!」

 

「語彙力が子供かっ!?」

 

子供のような反応で小日向はむすーっとした顔で拗ね始める。そんな彼女を見て、上条は酔っ払いの相手するのうぜぇと感じ始めただが、チョコを進めたのは自分であるため文句言えねぇ・・・とも感じていた。そんな上条の思いなど無視して、小日向は彼に座るよう言い始めた。

 

「とうま!ちょっと言いたいことがあるから、そこに座りにゃさい!」

 

「なんで今から説教始めますよ的なムードになってんだめんどくせぇ。・・・って嘘です嘘ですからその綺麗な歯をギラギラ光らせカチカチ鳴らすのはやめてください!!」

 

「分かったにゃら早く座るの!!!」

 

「はい!」

 

そう言って上条は小日向の前に正座した。ここで言うことを聞かずに、また噛みつかれるのも嫌なので支持に従うことにする。

 

「いい!とうまも周りに相談せずに無茶ばっかりして、ひびきのこと言えにゃいってわかってるにょ!?」

 

「いや、別に相談するまでもないかと

 

ガブッ!上条がまだ話そうとした瞬間、小日向は彼の腕に本気で噛み付いた。

 

「痛い、痛いって!?なんなのよぉ、あたくしの何が気に入らないって言うのよぉ!!?」

 

あまりに急だったためにオネエ言葉になってしまう。だが小日向は噛むことをやめず二の腕や肩など、自身の怒りをぶつけらんといわんばかりの歯型がつくまで噛んでいく。

 

「気に入らにゃいところばかりだよ!」

 

小日向は噛み付くのをやめ、そう叫んだ。意地になった子供の叫び声を聞いて、上条は思わず息を吞む。

 

「いつもいつも、一人でなんでも抱え込んで、ボロボロに傷ついて、それなのに何にもないように笑って誤魔化して・・・・・」

 

行き場を失った感情をぶつけるように、自身の体重をかけて上条を押し倒す。

 

「・・・とうまのばか、向こう見ず」

 

マウントをとられた状態になった上条は、押し倒してきた少女が今にも泣きそうな顔になっているのに気がついた。そんな少女の顔を見てこんなにも彼女に負荷をかけていたのだと、少女の優しさに甘えていたのだと気がついた。

 

悪い小日向、と上条は一言だけ言った

 

・・・今回は許す、と小日向は答えた。

 

「でも、あんまり無茶が酷いとひびきと二人で本気で説教するからね」

 

「もしそうなったらお手柔らかにお願いします・・・・・」

 

アハハと上条は場の雰囲気を和ませるために笑った。だが少女にはそれが気に入らなかったのか、泣きそうな顔からまたムスッっとした顔になっていた。

 

「・・・とうま、本当に反省してる?」

 

「当り前だろ、なんだよ急に」

 

「・・・その割には反省の顔色がみえにゃいんだよ」

 

「だってー真面目は話しているのにろれつが所々回っていないの聞いているとさぁー。ぷーくすくす」

 

な行の発音がはっきりと言えていないのを思い出し、おもわず吹き上げてしまう。そんな少年の顔を見た瞬間少女の歯がキラリと光る。

 

「・・・やっぱり、一度本気でお仕置きしたほうがいいんだよ」

 

「え、あの小日向さん。なぜわたくしめの頭をがっちり掴んでいるのでしょうか。と言うか何故また歯をガチガチ言わせているのでしょうか!?」

 

「うん、ついでにひびきとイチャイチャ付いてる分もぶつけておこう。ひびきは私のものなのに・・・」

 

「待て小日向、俺が何時あいつとイチャついた!?ていうかお前のもんでもねえんじゃ・・・」

 

「うるさい、うるさい!!頭骨かみ砕いてやるんだよ!」

 

ガルルルルッ!!、と肉食獣のような唸り声を上げ、口を大きく開き上条の頭めがけて噛みついていく。

 

「ちょ、まっ!?」

 

そんなこんなで、夏の暑い日のとあるマンションから不幸だーーー!!!?という声が聞こえたとか何とか。




誤字、脱字、感想等ご報告お願いいたします。

上条×IF装者 見たいのは?(ビッキーは『翳裂閃光』があるので今回はなしで)

  • 風鳴翼
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