戦姫絶唱シンフォギア IB   作:ドナルド・カーネル

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どうも作者です。
XDがテイルズ オブ シンフォニアとコラボするらしいですが、作者はまったく知らないので、パスですかね・・・。
そして、超電磁砲Tが終わってしまいました。変則的な3クールの放送でしたがとても面白かったです!!次は『新約』か『アストバ』ですよね(笑)
それでは第24話どうぞ。


第24話 雨空に日向は映えず/Unragged&Unwet

1

・・・・・濡れることが苦手になったのは、あの日からなんだろう。

 

少女だけは濡れることがなかったあの日、少女の親友と、あの少年だけはびしょ濡れだった。あんなにびしょ濡れになってる理由は、親友が湖に飛び込んだからだ。ただし、二度と浮き上がれないよう()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そんな親友を助けるためにあの少年は湖に飛び込み助けた。病院から抜け出し、ボロボロの体を引きずって、親友を助けだした。ただあ脇腹の傷は開き、緑色の病衣は赤色と混ざり変色していた。そのせいで顔色も青白く、すぐにでも病院に戻らないと本当に死んでしまいそうな顔をしていた。

 

だけど、そんな自分の事を無視して、親友の胸ぐらを掴み、叫んでいた。生きることから逃げんな、諦めようとしてんじゃねぇと、大声で叫んでいた。犬歯をむき出しのままの怒り表情。なのにどこか泣きそうな顔で、なにかに怖がっていた顔をしていた。それは、親友に『もしも』のことが起きることに怯えていたんだと思う。

 

そして親友は少女たちに謝った。ごめんなさい、ごめんなさいと、声はガラガラになり、体の水分が全部抜けきってしまう程泣き続けた。少女たちは親友が泣き止むまでずっと側にいた。

 

こうしてとある少年はこの日から親友のヒーローになった。泣いて困っていたら駆けつけてくれる物語にしか出てこないヒーローと呼ばれる存在に。

そして少女には、色んな感情が込み上げてきた。親友が生きていたことの喜び、ここまで親友を追い詰めた原因を作った自分への怒り。そして。

 

 

 

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2

雨が窓に当たる音によって小日向未来は目が覚めた。

 

「・・・雨、か」

 

6月に入り、ほぼ毎日振る雨の時期に入った。洗濯物は室内干しになり、ジメッとして、何処かへ行くのに替えの靴下がいる時期だ。そして、濡れやすくなる季節だ。時刻は6:00になる少し前、二度寝するにしても寝坊する可能性が高い時刻だった。もう一人の住人はまだ眠っているのか物音はしなかった。

 

ここ最近、もう一人の住人立花響とは会話をしていない。理由は彼女と喧嘩をしてしまったからだ。

親友は自分に隠し事にをしていた。その隠し事は、国家の機密に関わる事なんだと黒い服を着た人たちから説明を受け、誰にも話さないことを約束された。そしてその隠し事を、あの少年は知っていた。最初から、親友が秘密を持ったあの日から、またあの少年は関わっていた。今思えばあの流れ星を見に行くと約束した日急に用事が出来たと言ったのは、親友の元へ行ったのだとわかってしまった。

そして親友が帰ってきたと同時に責めてしまった。なんで教えてくれなかったのかと、私は響に嘘ついたことなのに何で嘘ついたの!?と、言ってしまたのだ。だけど、それは一番言ってはいけないことだった。自分を守りたいために無理をして、嘘をつき続けた親友の思いに泥を塗る行為なのに。

だからもう自分は立花響の親友(ともだち)ではいられない。そう言ってしまってから今日で三日になってしまった。仲が戻りそうになる雰囲気はすこしもなかった。

ベッドから起き上がり、机の上にある写真を見る。そこにはメイド服にしては一部分が露出している服装に、魔法少女ものにでてきそうなステッキをもった立花響*1、ピンク色の宝石がついた帽子と不思議な服を着た小日向未来(わたし)*2、そしてRPGゲームに出てきそうな青い騎士の格好をしている上条当麻*3が写っていた。一年前のある日、とある事情で出来なかった立花響の罰ゲームとして行ったコスプレしたときの写真だった。自分を含め、みんなとてもイイ笑顔だった。でも、もうこんな笑顔で写真を撮れる日はやってこない、そう思いながら小日向は写真を倒し、着替え始めた。

普段より学校へ行くのは早いが、今日は誰にも会わずに学校へ行きたい。ただでさえ今日は濡れやすい雨の日だ、雨足が弱い間に、そして今も眠ってる親友からにげだすように、小日向未来は寮を出た。

 

 

 

寮を出てしばらく歩くが、あたりに人はいない。こんな雨の中ジョギングや犬の散歩をする変わり者が居るはずもなく、雨音しか聞こえず、まるで世界には自分だけしかいないと思えるくらい静かだった。だからだなのか、聞き覚えのある少年の声がはっきりと彼女の耳に届いていた。

辺りを見回すと、その声は路地裏のほうから聞こえてきた。あの時と同じくらい必死な声で、誰かに声をかけていた。そこにいたのは、頭と左腕に包帯、右手にはギプスが巻かれていた上条当麻と、赤い服を着た銀髪のボロボロの少女がそこにいた。上条は小日向に気がつかず少女に声をかけていた。彼女が何処の誰でなんでこんな雨の中ボロボロになっているのか分からない。

でも何をすればいいのかは分かった。

 

「当麻、その子どうしたの?」

 

「!?こ、小日向!これはその・・・・・」

 

「事情が分からないけど、すぐ近くにふらわーがあるから、おばちゃんに事情を話して布団を貸してもらおう。こんなところで眠らせ続けるわけには行かないでしょ」

 

「ああ分かった。俺が運ぶから小日向は荷物を・・・」

 

「その怪我で運べるわけないでしょ。私がこの子をおぶって行くよ」

 

「でも・・・」

 

「でも()ヘチマもない。それ以上怪我が悪化したらどうするの?」

 

「・・・分かった。でも鞄くらいは持つよ」

 

「じゃあお願い」

 

色々言いたいことはある。怪我の原因やこの子のこと、そしてなんで隠し事をしていたのか。でも、今はそんな事より目の前の彼女の事が心配だ。だから、全部終わったら話を聞かなくちゃ、そう思いながら、小日向は銀髪の少女を背負い、上条と共にふらわーを目指した。

 

 

 

 

 

 

3

『・・・ということで、ノイズがまた出現した。もしかすればまた現れる可能性が高い。そのときはすぐ避難所へ向かってくれ』

 

「はい。分かりました」

 

『くれぐれもノイズと戦闘を行おうなど考えないよう。緊急時には君の位置が特定できる・・・』

 

「発信機や支給された携帯ちゃんと持ってますから、大丈夫ッすよ。じゃあ俺もうすぐ授業始まるんで、電話切ります」

 

弦十郎との通話を終了し、ポケットの中に携帯を入れる。その中には、消しゴムくらいの大きさの機械が入っていた。それは退院の日弦十郎から渡された発信器であった。前回のように携帯を持ち忘れていた時用に、普段は反応しないが緊急時にのみ作動する発信器を渡されたのだ。ポケットの中にあることをあらためて確認し、コンビニで買った朝ご飯を片手にふらわーに戻っていた。

 

(・・・結局、風鳴さんに雪音のこと話せずじまいだったな)

 

小日向に会う前に雪音を見つけたのはたまたまだった。

 

一人で学校へ行く途中、黒い濡れた物が顔についたのに気がついた。いつもの不幸で汚れがついたのかと思い、鼻についたものを拭ったその時、その黒い物からは炭のような匂いが鼻に広がった。

辺りを見回すが炭なんてものが出来上がるほど何かが燃えている様子はなかった。いや、それ以前にこの雨の中ものが激しく燃え上がることはありえない。

ただもうひとつ、炭が発生する原因がこの世界にはある。ノイズが人に触れればその人は炭と化す。もしここにノイズ入るのなら急いで弦十郎達に知らせなくては、そう考えもう一度くまなく探しだす。すると路地裏に見覚えのある影が見えた。赤と黒のインナーに、ヘッドギアと両手にはクロスボウが握られていた。だが、光に包まれたと同時に少女の衣服は変わり、赤色のドレスのような服装になり、その場に倒れ込んでしまった。そんな彼女を二課施設へ連れ込もうとしたが、

 

『あんな大人だらけの所へ行くくらいならここで死んだ方がましだっ!!』

 

そんな風に叫んだあと雪音は倒れてしまい、意識が戻るよう声をかけてた所小日向に見つかったのである。

その後はふらわーのおばちゃんに事情を話し布団を貸してもらった。そして一息ついたとき、小日向と上条の腹の虫が鳴り、彼女に雪音のことを頼み自分は買い物へ行ったのであった。

 

(取り敢えず、焼きそばパンとあんパンとメロンパンにしけど、雪音のヤツ嫌いなもんとかあったのかな・・・?)

 

そもそも(上条としては元)敵同士でそんなに雪音のことは知らないのだ。仮に知っていた情報があったとしても、紙に書かれた情報だけで彼女の事を知っているとは言えない、ちゃんと話をしてあの少女を助ける、そんな事を考えてるといつのまにかふらわーに着いていたのだ。

 

「おばちゃん、もどりましたー」

 

「あらお帰りなさい。本当に買ってきたのね、朝ご飯くらい遠慮しなくてもよかったのに・・・」

 

「急に押しかけて布団借りてるのに、これ以上迷惑はかけれないっすよ。それであいつ目覚ましました?」

 

「いいや、まだ眠ってるわよ。今上で未来ちゃんがつきっきりで看病してるわ」

 

「わかりました、俺小日向に飯渡してきます」

 

そう言って階段を上がり、小日向の所へ向かう。無関係である彼女を巻き込んでしまいどう言い訳をするかずっと考えていたが思い浮かばず、ついに彼女がいる部屋に着いてしまった。深く息を吸い、心を静める。今からどんなことを言われても、自分にはその全てを受け止めなければならないのだから。

 

「・・・小日向入ってもいいか?」

 

『・・・うんいいよ』

 

許可を貰い部屋に入る。以前翼の部屋でやってしまったミスは犯さない、上条は賢い人間なのだから。ドアを開けるとそこには、苦しそうな声をあげながら眠っている雪音クリスと、そんな彼女の頭の上に濡れたタオルを置く小日向未来がいた。雪音の額からは汗がふきでて、苦しそうな表情はとれていない。そんな彼女を看ながら小日向はいつもより少し低い声で話しかけてきた。

 

「・・・・・当麻は知っていたんだよね、響のこと」

 

「・・・悪い、隠してて」

 

「・・・・・それは私が危ない目に遭わないため、なのかな」

 

「・・・ああ」

 

「・・・・・じゃあなんで、響には危ないことをさせたの。響のヒーローなら、そんな危ないことを何で止めなかったのよっ!!?」

 

「っ!?・・・ごめん」

 

小日向はこちらの方を見ることはしない。爪が食い込みそうなほど拳を握りしめ、言葉と感情をぶつけた。そんな彼女に対して、上条は謝るしかない。だって自分はそれを止められる立場にいたのに、止めなかった。本当にヒーローと呼ばれる存在なら、立花響を戦わせようとは考えない。全部守って、全部救って、全部笑って終わらせるハッピーエンドに変える事が出来る。でも自分は止められなかった、守れなかった、救えなかった、最悪ではないがハッピーエンドなんて呼ばれるものは出来なかった。だから、自分にはその言葉をぶつけられるだけの理由がある。

 

「・・・なんでいつも、当麻なの」

 

少女は消えそうな声でそう呟く。その言葉には嫉妬と怒りが含まれていた。自分ではない、たまたまあの日一緒にいた少年が一番に頼られてることに嫉妬し、その親友を助けだし感謝しても仕切れない程恩のある少年に八当たってしまう自分の身勝手さに、怒りを覚えざるを得なかった。

 

「・・・う、うう・・・・・」

 

(!?大声出しすぎた・・・っ)

 

「どこだ、ここ・・・」

 

小日向の大きな声のせいか、眠っていた少女が目を覚ます。

 

「!?まじでどこだよ、おい!!?」

 

意識は完全に覚醒し、布団から飛び上がる。跳ね起きた雪音が身につけていたのは一部サイズがあっていない小日向の体操服と、何も履いて

 

「見ちゃだめぇぇえええええええええ////!!!!??」

 

バチィィイインッッ!!!彼女跳ね上がったと同時に小日向は、全力で上条をシバキにかかった。とても良い平手打ちの音が上条の耳に残った。

*1
詳しくはプリンセスコネクト!Re:Dive スズメで検索

*2
詳しくはプリンセスコネクト!Re:Dive ネネカで検索

*3
詳しくはプリンセスコネクト!Re:Dive ユウキで検索




誤字、脱字、感想等お願いいたします。

上条×IF装者 見たいのは?(ビッキーは『翳裂閃光』があるので今回はなしで)

  • 風鳴翼
  • 雪音クリス
  • 月読調
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  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ
  • セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
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