リアルの忙しさと、エクバシリーズ最新作のフルブで持ち機全部修正されたショックと、創約3巻のショックとシャニマスにハマったせいで書くのが滞ってしまいました。申し訳ございません。
ちょっとずつ更新していくのでこれからもよろしくお願いします。
それでは第31話どうぞ。
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「この青色のコップ可愛い!未来もそう思うよね!?」
「うん!こっちのお茶碗柄のどうかな?」
「おおっ!これ良いね!」
「翼さんや雪音は何か気に入ったヤツとかありますか」
「私はこの剣と翼の入ったコップが気に入ったな」
「あ、あたしはこの赤と白のは、ハート柄のヤツ、かな・・・。カミジョーは?」
「これ10時間も保温可能だって!これよくね!?」
「「機能性重視かよ(なのか)!?」」
「クリスにはこの赤と白の服が似合うんじゃないかな?」
「あたしにはこういうの似合わねぇ気が・・・」
「まあ一度着てたらどうだ?上条から聞いたが、服はその一着しかないのだろ」
「なんであんたが知ってんだよ・・・」
「当麻当麻、そういえばクリスちゃんお金持ってるの?」
「風鳴さんから雪音に渡してくれ、って財布機能付きの通信機器預かったんだけど・・・。入ってる金額みたら変な声でるほど入っていたって伝えておこう・・・」
「どれだけ入ってるか気になるよそれ!?」
「クリスちゃんってこんな大きいの付けるんだ・・・」
「マジマジと見てんじゃねえよっ!!?」
「し、しかもこんな派手なのを選ぶなんて・・・!?当麻と一緒に住むのにさすがにこれは・・・」
「で、でも!あいつが持ってる本の女よりかは色々マシだろ!!」
「「その話詳しく」」
「(ゾクッ)な、何か背中に寒気が・・・」
「大丈夫か上条?風邪にでもかかったのか?」
「いや、これは不幸なことが起きる前触れみたいな感じだと・・・」
「第六感のようなもので感知する程の不幸とは一体・・・?」
「これおいしいーっ!」
「こっちもうめえ!こんなに沢山のもの食べれらるなんてすげえなっ!」
「あの二人、とても良い笑顔なのだが口のソースのせいか色々と台無しだな・・・」
「もう二人共、まだまだ時間あるからいったん落ち着きなよ。それと当麻も食べないともったいないよ」
「いやなんていうかさ、この後払う金のことや、
「あんな本、今の当麻には必要ないでしょ///」
「あのな小日向。男にはああいった参考文献が色々と必要「ふーん。じゃあクリスと一緒にいる部屋でもあんな本を読む気なの?(ジト目)」うっ!・・・ちょっとの間だけ青髪に預けていてもらおうかな・・・・・」
「捨てるという選択肢はないのかこの変態・・・///」
「はー、疲れたー・・・」
お昼ご飯を食べ終わった上条達は、ゲーセンへと向かった。立花、小日向、雪音の三人はUFOキャッチャーで遊びはじめ、上条と翼は荷物番も兼ねてベンチに座りそんな彼女たちを眺めていた。
「待っててね、クリスちゃん!お目当ての物は、この立花響が何に変えてもぉっ!!」
「だからいらねえって言って「キェェエエエエエッッ!!!!」!?うっせぇんだよバカっ!!耳元で叫ぶんじゃねえっ!?」
「響!周りの人に迷惑でしょっ!?」
「・・・雪音のヤツ、なんとか馴染めてそうだな。良かったー」
「あの光景を見て、出てくる感想はそれなのか・・・」
完全に迷惑な客と化している立花にそこまで驚く様子がないのは、ああいった彼女の行動にもう色々と慣れているからだろう。
さながら娘達を成長を見ているような表情をしている上条達。だけどずっと見ているだけなのもあれなので、上条の方から話しかけ始めた。
「あのー翼さん。翼さんって今年卒業ですけど、進路ってどうするんすか?」
「進路、か。・・・実はまだ悩んでいるんだ」
「それって進学か就職するか、って事ですか?」
「いや、進学をするつもりはないんだ。・・・実は、あるイギリスのレコード会社からオファーがかかってるんだ」
「イ、イギリス!?」
翼の言った言葉にお忍びで来ているのを忘れて上条大声で驚いてしまう。
片翼を失ったあとも歌を歌い続け、この国のトップアーティストまで登りつめた翼だが、そんな彼女の評価が、まさか海を超えて別の国にまで広まっているとは流石に予想外であった。
元々あの事件さえなければ、こうやって同じベンチに座って世間話をすることだってありえない、自分よりも遠い場所にいる人。だけど以前目撃してしまった病室のちらかり具合を見た後は雲の上の存在ではなく自分と同じ人なんだと感じたが、やはりまだまだ遠い存在のようであった。
「海外からのオファーなんて凄い事になってるのに、なんで受けないんですか?」
「私は
そう、思っていたんだがな。と今は違うとでも言いたげな言葉を繋ぎ、
「貴方や立花と出会って色々と変わった。いや、変わりたいんだって思ったの。今歩んでいるのとは違う道を歩んでいきたい、これからも歌を歌い続けたいんだって思い始めたのよ」
「そう思うのなら、それこそ受けてみればいいんじゃ・・・?」
「今ノイズに対抗出来るのは、戦闘員では無い貴方を抜いて3人。雪音は共に戦ってくれるか不明で私まで抜ければ、立花一人に戦うことを押し付けることになる。そんなことを知りながら自分一人のうのうと歌うことなんて出来きないわよ・・・」
守るための戦いとは、どんな戦いよりの背負うものが大きい。自分の敗北によって自分以外の誰かを傷つき、死に至らしめることだってあるからだ。そんな重圧は1人で背負わせるべきにはいかない。
今まで一人で戦ってきたプロとしての責任と、誰かに人を守り続けるという重圧を押しつけたくないという優しさから出てきた言葉である。
その言葉を聞いて、この人は優しくて本当にいい人なんだと、上条は思った。
立花と確執らしきものがなくなっている所を見ると、共に戦うことを認めたようだが、それでも一人で戦わせたくない。他人に優しくて、自分が貧乏くじを引くべきだと考えている、そんな彼女を見て少年は言った。
「・・・でも、俺はこれからも翼さんの歌が聴きたいです。海外の人たちにも風鳴翼の歌を聴いてもらいたいんです」
「でも、それだと・・・」
「大丈夫ッスよ。あいつは背負わされてたなんて思わないし、雪音も優しい奴だから俺達の仲間になってくれます」
それとですね、そう言いながら翼の顔をじっと見つめ、
「やりたいことがあって、やれるだけの力あるならやるべきですよ。例えそれが我が儘なんだとしても、これからも翼さんには歌い続けてほしいです!」
「・・・本当に、良いのかしら?」
「当たり前じゃないですか。向こうで見ている天羽さんだって、そう言うに決まってますよ」
「・・・そうね。もう一度だけ前向きに考えてみるわ。ありがとう、上条」
笑いながら翼は上条に感謝の言葉を述べた。
その笑顔はとても美しい物で、向けられた方が赤くなりそうなものだった。そんな彼女の笑顔に見とれてしまったからだろうか。今この空間には自分たちしかいないと思えてしまう程に彼女の瞳をじっと見つめてしまっていた。
「か、上条。すまないが、少し視線を逸らしてくれないか?は、恥ずかしいわ///」
「!?す、すみません///」
お互い顔が暑くなっていると感じるほど真っ赤になり、気まずさから視線を逸らす。
なんとか他に集中をむけないと。そう思い周りを見回すと、UFOキャッチャーの景品が落ちないせいかイライラがたまっている立花を見た。
親友の恥ずかしいところを見たせいで余計に顔が真っ赤になった気がする。さすがにあれは止めに入った方がいいかと席を立とうとすると、景品を諦めたのか彼女たちはこちらの方に近づき、小日向が声をかけてきた。
「当麻、今から移動するよ」
「いいけど、何処行くんだよ?」
「大声を出してもいいとこっ!!」
「いやどこだよ?」
着いてからのお楽しみに的なものなのか、具体的な場所を言われないまま、上条達は店を後にした。
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「大声出していい所、って言えばそりゃここか・・・」
ショッピングモールを離れ、上条達が来た場所はカラオケ屋だった。
マイクを使って歌うことを前提としたここなら、どれだけ大声で歌っても迷惑をかけないだろう。
だが、ここに来た時上条には小さな不安が生じていた。
それは雪音クリスのことであった。
「・・・雪音。本当にいいのか?」
「構わねぇって言っただろ。でも、あたしは歌うつもりはねえからな」
「まあ、お前が大丈夫なら良いんだけど・・・。ところでちょっと近くないですか?」
「別にいいだろ。あいつらも同じ距離じゃねえか」
あれは同性だからいいのですよっ!?っと叫ぶが響かないとはさすが防音力の高い部屋だ。ただ、先程から不機嫌な視線を飛ばしてくる立花の圧はシャットアウトできないようだ。
なんだかあのまま視線を合わすと石にされそうなので、立花から視線をそらす。
「しっかしまあ、人気アーティストと一緒にカラオケが出来るとか・・・。人生何が起きるかわかんねえもんだなー」
「本当にそうだよねー。女の子にべっっったりとくっついてもらえることも有り得るんだからねーー」
「・・・お前なんでさっきから不機嫌なの?ポテトでも頼むか?」
「ふん!食べ物で機嫌が治るほど、私は優しくはないんだよっ!でもどうしてもって言うのなら、当麻の奢りでたこ焼きとピザとあとそれから「小日向、パーティポテト頼んでくれ。あと立花の注文は無視で」って、なんでさぁ!?」
「もう奢れるだけの金がねえんだよッ!?」
あれだけ食べたのにまだ食べる事が出来るとは、一体彼女の胃袋は別空間にでも繋がっているのではないかと考えだす。
「じゃあ、一番点数が低い人は、この場にいる人の言うことを一つ聞くとかならいいでしょ?勿論お金の事以外で」
(!?なんでも、だと・・・!?)
「まあ、それなら別に「あたしもやるっ!!」え、雪音さん。貴女急に何でまた・・・」
「まあ、あれだ。色んな事出来るならそんはねえだろっ!?もしあいつが最下位なら何でも・・・」
「最後の方何言ってるか分かんねえけど・・・。まあいいか」
特別ルールが追加されたカラオケ大会の幕が上がる。トップバッターとして、翼が通信機器をいじり曲を入れていた。
上条や雪音はともかく、ファンである立花や小日向からすれば、風鳴翼の生歌というだけでわくわくものである。どんな曲を歌うのかと期待していると、なんだか渋い音楽が流れ始め、大きなディスプレイに曲名が映る。
「え、演歌、だと・・・ッ!?」
「「渋い・・・」」
「一度、こうした所で歌ってみたかったのよ」
そういって翼は歌いだし、この場にいる全員がその歌に聞き入ってしまう。上条や立花も演歌を聴くことがないからこそなのか、本物の演歌歌手のようにこぶしをきかせ歌声を披露する。
(う、上手え・・・っ!?いや、そりゃプロなんだから当たり前なんだけど・・・。でもだからって
歌が終わり点数が発表され、まさかの全国ランキングトップ10にはいる点数を叩き出すのを見た瞬間、上条の口は壊れたくるみ割り人形のように開きっぱなしになってしまう。なんだか、商店街のくじ引きの一等を引き当てた瞬間を目撃しているくらいレアな光景だと思う。それをみた立花は俄然やる気をだしたようで、
「おお、さすが翼さん!プロの歌声はやっぱ違うなーっ!こうなったら私たちも負けてられないよ未来っ!?」
「うんっ!翼さんの歌を聞いてたら、なんだかうずうずしてきたっ!!」
「あいつら、歌ってるのが人気者だからかすげえテンション上がってんな・・・」
「そりゃあ、あいつらあの人のファンだし・・・」
なんだか未だに今の状況の凄さを理解していない雪音と、何時ものカラオケの筈だが、学祭にあるのど自慢大会のような大勢の前で歌う時並に緊張しだす上条、そして立花は何時もの調子で曲を入れていた。2本あるマイクの1つを小日向に渡し準備完了、スピーカーから流れ出した曲は・・・。
「この曲は・・・」
「翼さんの前で歌うのはちょっと恥ずかしいですけど、頑張って歌うので聞いてくださいねっ!!」
そう言って彼女達は自分たちの歌を歌い出す。中学時代から良い歌声だと思っていたが、音楽学校であるリディアンに通いだしてからは、より一層磨きがかかっている気がする。声の張りや、以前よりも大きな声で歌えてると思うほど腕前が上達していた。
振り付けも歌詞も完璧に覚えており、先程の翼のように一度も画面を見ないまま歌は終了し、全国ランキングトップテンにまでは行かなかったが、90点台をたたき出してる時点で彼女たちもまた普通ではなかった。
「やったっ!新記録更新だっ!!」
「いえーいっ!!」
「・・・お前ら、歌上手くなってねえか・・・・・?」
学祭ののど自慢から、全国放送並への緊張感へとレベルアップなんて予想外にも程がある。なんだか手に変な汗をかいて気持ち悪くてしかたないが、まだ最下位に決まった訳じゃない。
(そうだ。まだ雪音が最下位の可能性だってありえる!カラオケは初体験で、持ち歌だってシンフォギアの歌しかないし、まだ勝ち目はあるぞ!)
「ところで、クリスちゃんは何を歌うの?」
「ん、お前らがさっき歌ったやつ」
「でも、この歌初めてなんじゃ・・・?」
「歌詞とメロディーは暗記した。あいつが歌ったのよりかはまだいけると思う」
「ほう、雪音の歌か。楽しみに聴かせてもらうぞ」
「まあ、初めてなんだから緊張せずにやれよ」
(俺の勝ちだ、雪音っ!)
~数分後~
「・・・ねえ、クリスちゃんってこれを歌ったの初めてなんだよね?」
「なのに、私たちとほとんど同じ点数なんて・・・!?」
「これほどの腕前とは・・・、凄まじいな」
「へへっ、ちょっせいもんだぜ!!」
「うそ、だろ・・・」
完全に、失念していた。どれだけ彼女が歌うのが嫌いだとしても、初めてのカラオケなんだとしても、音楽家のサラブレットとして注目され、生まれついての天賦の才能を持ち得たことを上条は忘れていた。
奇跡でも起きない限り、彼に勝ち目はない。なぜなら上条は今まで90点以上の点数をたたき出したことがないのだから。
それでも、彼には撤退の二文字はない。例え負けることが分かっていたとしても、
「男には、逃げられない戦いがあるんだぁぁあああああ!!!!??」
マイク片手に、男上条の一世一代の戦いが幕を開く!!
「・・・・・喉がガラガラで痛い。・・・不幸だ」
「お前が一番最下位だったな」
カラオケ屋で解散した上条達は、夕焼けを背に家路についていた。あの後、大見得切って何度も歌ったが90点以上には届かず、上条が最下位となった。そんな上条への命令は、
立花『今度二人で何処か行くこと』
小日向『あのえっちな本は全部捨てること』
翼『もう一度、私の歌を聴いてほしい』
「そんで、雪音は何を命令するんだ?」
「今日は一緒にベッドで寝ろ」
「嫌だ!一緒になんt「敗北者が文句抜かすんじゃねぇ」やだっ、冷たいわこの娘!?」
「?一緒に寝たら温かいだろ」
「上手いこと言ったつもりか!?」
結構疲れ切っていたが、まだツッコミが出来るほどには回復しているのだろう。
クタクタな雰囲気を醸しつつも、それを悟らせないように上条は雪音に今日のことを聞いてみる。
「雪音、今日は楽しかったか?」
「勿論!楽しかったぜ」
「嫌いな歌、歌ったのにか?」
「・・・そうなんだけどさ、歌ってる時、なんでか嫌だとは思わなかったんだ」
あれだけ嫌悪していたのに、恨んでいたのに、それなのに。
歌っているときは、心が弾んで、楽しかったかのかは分からないが、嫌だとは思わなかった。
それは、こいつらと一緒に居たからなのだろうか、それとも・・・。
「・・・あたしの中で何かが変わった、なのかな」
「それならいいんじゃねえの?嫌いなままでいるより、好きにならなくても良いから良い方向に向かっていくのは良いことじゃねえか」
「・・・そうだな」
そう言うと夕焼け空が雪音の顔を遮るように彼女を照らしだし、今どんな表情をしているのか分からなかった。そんなまぶしい光のせいで彼女の顔が分からないの事が少し悔しいと思ってしまった。
だから、その時の表情が笑顔だったら良いなと上条は願った。
「じゃあ、帰ろっか」
「おう!」
また少年の腕にひっつき、仲睦まじい恋人のような雰囲気をだしながから家路についていた。
「そうそう、お前があの本処理してるとこ、あいつらに送るよう言われてるから後で写真撮るぞ」
「チッ!青髪のとこに保管させる作戦はダメか・・・っ!?」
誤字、脱字、感想お願いいたします。
上条×IF装者 見たいのは?(ビッキーは『翳裂閃光』があるので今回はなしで)
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風鳴翼
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雪音クリス
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月読調
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暁切歌
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マリア・カデンツァヴナ・イヴ
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セレナ・カデンツァヴナ・イヴ