インフィニット・ストラトス -Record of ATX- 作:No.20_Blaz
お気づきだと思いますが、一部の主要キャラの機体は原作とは違います。
ラウラ・シャルは元の機体の
箒はある事情から別の機体を使用しています。
Record02 「Back in School」
ラングレー基地
米国領土にある最大の空軍基地、ラングレー。
其処に帰還する一隻の戦艦があった。ラウラ達が乗っていた母艦だ。
「スペースノア級「シロガネ」より、ラングレーコントロール。これより基地に着陸。ドッグに入港する。」
『ラングレーコントロール了解。ビーコンセット、0020後に減速せよ。』
「・・・やれやれ。またも長期の遠征でしたね。」
コントロールからの返事を聞き、安堵の息を吐く者が居た。「シロガネ」の副長である「アン」だ。そして、そのアンの台詞で少し笑っていたのは艦長の「
「まあ・・・そうだな。と言っても今回は南米までの遠征だ。前のロシア方面までのよりかはマシだろ。」
「確かに・・・あの時はマジで寒かったもんねぇ・・・・・・」
すると。朱音に対し、基地の司令官から通信が入った。それを見て、朱音は「やれやれ」とした顔で通信に出た。其処には三十路位の男が一人映っていたのだ。
『任務ご苦労様、朱音姉さん。』
「全くだ。こう何度も遠征をすると肩がこるよ。」
『ハハハハハ・・・・俺が代わりにって良いだけど、怖いからパスさせて貰うぜ。』
「ハッ、小心者が。だが、こうして通信を送るとは・・・急ぎの用かな、司令官殿」
『ああ。直ちに・・彼女達を司令室に呼んでくれ。』
その数十分後・・・
ラウラ達三人はラングレーの廊下を歩き、司令室に向かっていた。
突然の命令に疑問を持っていた三人だったが、その全ては司令室に行けば解ると信じ、歩いていたのだ。
「・・・でも、一体何の用だろうね?」
「さぁ・・・でも少なくともただ事ではないって事は確かですね。」
「まさか・・・僕達転属ー・・とかじゃないよねー・・・」
「・・それは全部司令官と会えば分かる話だ。」
三人がそう言って会話をしていると司令官の居る部屋に着き、ラウラがドアの近くにあったベルを押した。そして、自動的にドアが開き、三人は中に入って行った。其処には、先ほど朱音との通信をしていた司令官が椅子に座っており、三人を見るとデスクの上で手を組んでいたのだ。
「任務ご苦労だったな。「ATX 2ndチーム」。」
「ハッ。只今帰還しました。キリヤ司令。」
三人が敬礼をする相手の名は「キリヤ=タカナシ」。ラングレー基地の司令官をする若き少将である。早期から彼女達の実力に目をつけていたキリヤはラングレーをATXチームの根城にした、いわばATXチームと言う子供を守る親の様な立場の人間だ。
しかし。基本、ATXチームとは仲が良過ぎる為に時折タメ口または「キリちゃん」と呼ばれたりするのがたまにキズであったりする。
「さてと。早速だけど君達をココに呼んだ理由を話すとしようか。」
「・・・まさか転属・・じゃないですよね?」
「シャル。口を慎め。」
「ああ。良いよ、別に。けど・・・どっちかと言うとそんな所かな。」
「えっ・・・・・!?」
「と言っても、転属とは違うと言えば違うんだけどね。」
「・・・・どう言う事ですか?タカナシ司令。」
「それについては・・・この人に話して貰った方がいいかな?」
「この・・人?」
(あ・・何だか嫌な予感が・・・・・・)
パシュッ
すると、司令室のドアが開き、其処から一人の女性が入ってきた。女性は紅い髪に白い白衣を着ており、目つきは鋭いという科学者と言うよりかはマッドサイエンティストに該当するのではと思う顔つきだった。だが、実際はそれで正解で、彼女こそ「ATX計画」の責任者「マリオン=ラドム」博士である。
「あ・・・ラドム博士・・・・」
「噂をすれば何とやらだね・・・・・」
「あら。随分と良い噂をしていたようね。」
「「・・・・・・・・・。」」
ラドムの「良い噂」に何も言えなかったシャルロットとアリス。そんな二人をよそに、ラウラは一人話しを続けていたのだ。
「それで・・私達の呼び出しと博士にどういう関係が・・・・」
「実は・・・・・なぁ・・・」
「・・・・?」
「結論から先に言えば・・「データが足りない」よ。」
「データ?データって戦闘データの事?」
「そう。」
「でも、戦闘データはいつも基地帰還後に博士に送信してますよ?」
「・・・確かに、でも基本的な物しか無くなくってきているので、そろそろ新しいのが欲しいのよ。」
「まぁココ最近って結構一方的だもんねー」
最近の戦闘データはシャルロットが言ったように一方的な戦いでのデータしか取られていなかった。その結果、データはいつもワンサイドゲームのデータしか取られなかったのだ。
其処で・・・
「其処で。矢張り頻繁にIS同士の戦闘が行われる所に行ってデータを採取するのが得策だと考えたのです。」
「IS同士が頻繁にって・・・そんなの、今のアフリカ大陸でも其処までは頻繁に行われていませんよ・・・。」
アフリカ大陸はレジスタンスの勢力が最も多く潜伏しており、実際アフリカ方面軍もコレにより苦戦を強いられ続けていた。それより、新型などが優先的に配備されており、実戦経験も他方面よりも高い物として評価されていた。
だが、そんなアフリカ戦線でもIS同士の戦闘と言うのは一度の小競り合いで二回あるか無いかである。
「話は最後まで聞きなさい。確かにアフリカでも其処までは無い。けど・・・・」
「・・・・IS同士が頻繁に戦闘を行う場所・・・・・っ・・・・」
「まさ・・・か・・・?」
「察しが付いたようね。」
ラドムの言葉に「?」を浮かべていたアリス。その隣ではまさかと思い焦りと驚きの顔をしていたラウラとシャルロットがいたのだ。
そして、その二人のある意味最悪の予想をラドムが口にしたのだ。
「そう。今回の司令は、貴方達三人が「復学と転入」をする事ですよ。」
「復学・・・転入・・?」
「・・・と言う理由でだ。」
「指令は、貴方達2ndチームは「IS学園」に復学・転入して戦闘データを収集する事です。」
IS学園
世界でたった一つのISパイロットを教育する学園である。
其処には各国の代表候補生が集まり、専用機のデータ収集などが目的で転入させられる事もある。しかし、異星人との騒乱後代表候補生の多くが母国に召還され、代表候補生の半数近くは学園を離れていた。それでも、粘り強く学園に残る者も多く居た。
かつて異星人に襲撃を受けた学園であったが、その傷跡は殆ど姿を消し、元の姿を取り戻しつつあったのだ。
その証拠に、ある教師が復職する事になった。その教師は・・・
「本日より、学園に復職になった織斑千冬だ。またよろしく頼むぞ。」
かつてブリュンヒルデと呼ばれた織斑千冬その人だったのだ。
さて。ここで何故彼女がこうなったかの経緯を簡単に説明しよう。
異星人侵攻のおり、千冬は高学年の生徒や教師と共に学園の防衛を行っていた。
しかし、数と技術などに圧倒され、防衛部隊の殆どは壊滅となった。
その後。第二次侵攻時にも出撃するのだが、ここでも数の暴力に圧倒され窮地に立たされる。しかし其処に、ATXチームなどが援軍として現われ、千冬もリシュウ・トウゴウからIS版にリファインされた「グルンガスト・零式」を授かり、終戦まで戦い抜いたのである。
だが、これが原因となり、学園側からしばらくの出張(と言うより厄介払い)をされたのだ。
アテが無かった彼女は昔の伝手である軍に身を置き、しばらくの間新型ISのテストパイロットとして参加していたのだ。
それがやっとになって解かれ、こうして復職したのである。
と言う事なので・・・
「「「「「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」」」」
こうして教室全体が馬鹿騒ぎになるのは当然の事であった。その為、千冬は耳栓をしていたのは後で解る事である。
「全く・・・以前と変わらず元気だな・・・・・・って山田先生?」
その千冬の服を掴む一人の女性。山田真那は目に涙を浮かべつつしがみ付いており、それを見た千冬は自分が何か悪いことをしたかと思っていたが・・・
「や・・・やっと戻って来てくれましたね千冬さーん・・・」
「・・・・・・・。」
どうやらうれし泣きだったらしい。
だが、そんな面々の中に一人静かに千冬を見つめる者が居るのを千冬は目にした。
それは、一組で現在たった一人となった代表候補生のセシリア・オルコットである。
そのセシリアも少し泣きそうな顔ではあったが、千冬はそれを見てセシリアに目を向け、安堵の顔を浮かべていたのだ。
「全員、静かにしろ。これから話すことが多いからな。」
千冬は一旦手を叩いて生徒たちの目を自分に向けると一斉に生徒達を黙らせた。
と言っても実際には彼女の話を一言一句逃したくないという生徒達の思いだったからだろう。そして、それを確認した千冬は話しを始めたのだ。
「さて。こうして私も復職したのだが・・・まぁ見知った顔が減ってはいるな。無理も無い。それでもお前達はココに残った。それだけでも誇りに思えよ。」
(まぁ・・と言っても、実際学園を離れたのは大半が代表候補の者・・・残っているのは私や鈴さんなど・・・言うなれば諦めの悪い面子・・・でしょうか・・・)
「では、ココでお前達に紹介する者達がいる。」
ザワザワ・・・
「全員静かに。では、入って来い。」
千冬がそう言うとドアがスライドされて転入生が入ってきた。だが、そのメンバーは生徒達や山田にとっては意外な人物達だったのだ。
「元ドイツ代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。またよろしく頼む。」
「元フランス代表候補生、シャルロット・デュノアだよー!よろしくねー♪」
「あははは・・・・えっと・・転入生のアリス・ラックフィールドです。よろしくお願いします。」
「っ!?」
「「「っ・・・・・・!?」」」
「えっ・・・嘘っ!?」
突然のラウラ達の登場に驚く生徒達。それを鎮めようと千冬が理由を話した。
「三人はそれぞれ元代表候補だったりしたが、現在は・・・唯の生徒だ。全員其処だけは覚えておけ。」
(変わりすぎの奴もいるがな・・・・)
(ハッ・・・!何か僕、呼ばれたような・・・!)
(ボケは控えてくださいね、先輩・・・・・)
「嘘・・・まさかあの二人も戻ってくるなんて・・・」
「でも代表候補じゃないってどういうこと?」
「多分何か違反したかとかじゃないの?」
(まさか・・・ラウラさん達まで戻って来られたとは・・・しかも唯の生徒・・・これは何かありますわね・・・)
それぞれの思惑が渦巻く中、それを知りつつも千冬は再び手を叩いて全員の目線を自身に集めさせた。
「全員静かに!まだ生徒の紹介は終わってないぞ。」
「えっ・・?」
「まだ居るのですか?」
「・・・確か話しでは私たちを入れた四人・・と聞いていましたが・・・」
「転入早々遅刻ですかー・・完全に宣戦布告じゃないッスかー・・・」
「黙れシャル。」
「静かにしてください。」
「・・・むぅ・・・」
そして、そんなコント染みた事をしていた三人を他所に、ドアから最後の一人が入ってきた。その最後の一人も教室に居た全員にとっては知っている人物だったのだ。
「遅れて申し訳ありません。本日から復学となった、篠ノ之箒です。」
「・・・・・・。」
「おろ?」
「あ・・・・」
ざわつく教室とは違い、三人はそれぞれ意外と言う顔をしていた。
それもその筈で、箒がココに戻ってきたと言う事には驚いてはいたが、彼女の事情を知っていた三人は「ココに居て良いのか」と言う考えを持っていたのだ。
「三人とも・・久しぶりだな。」
「久しぶりは良いが・・・いいのか?アッチの方は。」
「それについては、後で話す。」
「・・・そうか。」
そんな衝撃的なHRを終えた箒やラウラ達は一旦集まってそれぞれの事情を話していたのだ。
「・・・では、其方も同じような理由か。」
「まぁな。ミハル博士がどうやら其方のラドム博士に感化されて提案したらしい。」
「確か、ミハル博士ってSRX計画の責任者でしたよね?」
SRX計画。
ATX計画と対を成す機動兵器開発計画でATXをリアルロボットに例えるならばSRXはスーパーロボットの開発計画である。その為、未知の技術であるEOT技術をふんだんに盛り込み、
様々な機体を開発しているのがこの計画だ。
その計画により開発された中に、現在箒が使用している機体が入っているのだ。
「でもグルちゃんって正直スパロボか解んないんだよねー・・・」
「念動システムなどを使っているからSRX計画になるだろ。」
「と言うことは、皆さん矢張りデータ収集の為に復学を?」
「した・・と言うよりはされたと言えばいいかな。」
そう言って苦笑する箒の隣ではアリスも苦笑しており、ラウラはある意味納得と言う顔だった。それもその筈である。何せ、データ収集が目的と言うのが事実であっても、もう一つの理由があったのだ。
「それに、プラスして夫婦喧嘩ってのもあるかもね。」
「まぁ・・・そうなるかもしれんな。」
「ふっ・・・夫婦喧嘩・・・・!?」
そう。SRX計画の責任者とATX計画の責任者は実は元夫婦だったのだ。
だが、とある理由から離婚したらしく、それでも共に新型の開発をしたりする夫婦だった。
「実際そう言う現場を私達も見ましたし・・・・・」
「セシリアだったら無愛想なマジメさんと、我が強い人マッドとどっちがいい?」
「ど・・・どっちも嫌ですわ・・・・・」
(ラドム博士に至ってはそれで済むかどうかも怪しいですけどね・・・・・)
そして。そんな会話をしていた五人の元に・・・
ガラッ!
「アンタ達今まで何してたの!?」
と言う声と共に鈴が入ってきたのはそれから直ぐの事である。
「おっ久ー♪」
「あ、久しぶり・・って違うッ!!」
「まぁまぁと・・取り合えず落ち着いて下さい・・・」
「・・・アンタ誰?」
「あれ。僕と一緒に居たアリスちゃんだよ?」
「・・・・あ。あの時のレーザーソード渡した。」
更に、レーザーソードの一件を知るのは四人ほどでその面々は失笑していたのだった・・・
そして、時は少し流れて昼時。一行は昼食を取る為に一旦屋上に集合していた。
何故食堂ではないかと言えば、理由はひとつ。近況報告の為と情報漏えいを防ぐ為である。
と言っても、屋上なので細心の注意は当然払っている。
「・・・・って事は現在アンタ達五人はそれぞれの開発計画の為に来ていると。」
「そうだ。だが・・・イギリスの開発計画が其処まで動いていたとはな。」
「こちらの計画はほぼ極秘裏ですし、漏れているのは主に何処から技術提供されているか。
現段階で何処まで開発計画が進んでいるかは他国には絶対に知られていませんわ。」
イギリスの新型開発計画。それは表向きは新世代機の開発計画として行われている計画であるが、セシリア曰く、IS技術先端国としての面子を賭けた計画でもあるらしい。
その為、計画関係の情報は極めて厳重に守られているのだ。
「まるでスイス銀行だねー・・・」
「あ。そういえば資金提供としてスイスも協力しているのでしたわ。」
「物凄いプロジェクトですね。其処までの協力関係があって良く情報が漏れてませんね・・・」
「実際、開発計画の参加技術者は五名程ですし、それを製作するスタッフも十人ほど。それと資金提供とアドバイザーを入れても20人いるか否かですもの。」
「改めてイギリスがその計画にどれだけの力を入れているか解った気がするよ・・。」
「そういえば中国はどうなっている?アレから音沙汰も無いが・・・」
すると。今度は箒が鈴に話しを振った。それに対し、鈴は「うっ・・」と言い、言いたくないような顔をしていた。そして、嫌そうな言い方で話を始めたのだ。
「正直言えば現在は内政が酷くってそれどころじゃないわ。環境問題と差別問題。この二つが原因で開発計画さえも持ち上がってないんだから。」
中国国内の問題は現在は大きく二つに絞られ、大都市部の排気ガス問題と一般人の差別問題が悩みの種となっている。その結果、連日差別撤廃のデモが起こり、そのせいで現在は開発計画の資金が勿体無いと言う事で凍結状態となっている。
「確か・・・最近になって差別問題が肥大化してきたと聞くが・・・」
「ええ。一部の高所得者が低所得者を捨て駒同然の扱いにするのが問題で連日デモ騒ぎよ。」
「その対策として・・確か政府は低所得者を国外に出してガス抜きをしていましたね・・・」
アリスは言うガス抜きは、低所得者(労働力)を国外に出すことで高所得者との貧富の差を縮めようと言う考えでそれは下手すれば中国国内の財政を悪化させることでもあったのだ。
「で。その結果、難民となった人々は他国に流れて行ったと。」
「確か、日本も難民受入国に名を連ねていたな。それで難民の為に人工島を建設したと聞いた。」
「それに加えて、確か自治権を与えていましたね。」
「でも、それって実際・・・」
「難民の仮政府を無理矢理作らせて自分達の子分にしようって日本政府の腹積もり駄々漏れだもんね。」
「・・・えーっと。アタシ達って何の話してたんだっけ・・・」
すると。唐突に鈴が何の話しをしていたかと思い、それに気付いた面々は苦笑か失笑をしていたのだ。そして、その話を切り替えようと、今度はセシリアが話しを切り出した。
「そういえば。アリスさんの機体は新型でしたわね?」
「あ。はい。現在試験評価を終えたのでそれまでのデータを元に改修した機体で一応先行試作機です。」
「あれ?新型が出るの?」
「マオ社からの新型でビルトシュバインと言います。」
「ふーん・・・でも、マオ社って今は機動兵器だけじゃなかったっけ?」
「それはまぁそうだが、現在はこうしてISにも力を入れている。それに評価がいいのも知っているだろ?」
「まぁ・・・聞いているけど・・・・正直カラーリングがねー・・・」
「量産機だ。仕方あるまい。」
昼食を終えた一行は教室に戻り、授業を受けた。本日から千冬が復職していたので授業の中でも彼女がメインとなって授業が行われたのもあった。そんな授業の一面をお見せしよう。
「・・現在。連邦政府によって組織された連邦軍。その主な主力兵器はISの他に、新たに
機動兵器、AM・PTの二種が存在しており、その為の空母戦艦などが各地に配備されている。」
「・・・・・。」
「今まではISが戦線の主力と担っていたが、現在では量産型の欠点の一つである火力不足に伴い、各地でAMなどの早急な配備が進められている。」
「あ。はい。質問です。」
「どうした?」
「配備って何処かに優先的にって事はあるのですか?」
「うむ。現在、北米・欧州・北アフリカなどが最優先の配備先となっている。レジスタンスの抵抗が激しい地だからな。」
「えっ・・・それじゃあ他の南米とかには配備されていないのですか?」
「配備されていない・・と言うよりは配備数が少なかったり、遅かったりとしているだけだ。それでも、配備されても隊長クラスに優先されるがな。」
「それじゃあ。今配備世界で主に配備されている機体は・・・」
「今の所、ラファールの強化型である「ラファール2nd」アジア圏では打鉄の強化型の「激震」が配備されては居るが、それでも現在も続いてラファールが配備されている所もある。
・・・他に質問は?」
「じ・・じゃあ。現在のISコアの総数ってどれくらいなんですか?」
「・・ニュースなどでレジスタンスのISのコアを回収してそれを軍や開発機関などに回していると良く耳にするが、実際ISコアの総数はわかっていない。だが、現在連邦が確認しているだけでも900は軽く超えている。」
「き・・900・・・・・」
(全く・・・あの馬鹿は何処まで知っていたのやら・・・お陰でISのコアがココまで膨れ上がるとはな・・・)
放課後・・・
放課後になり、生徒達は部活だったり、寮に帰宅するなりとそれぞれの時間を過ごそうとしていた。そんな中、ラウラ達はセシリアからある事を聞かされていたのだ。
「学園祭?」
「ええ。皆さんタイミングが言良い時に来れましたわね。」
「ほうほう。で、出し物とかするの?」
「各クラス出し物は必須ですわ。」
「んじゃあ僕達はバニー着て「誰が着るか。」ブー・・・」
「・・・アイツ、本当に変わったな・・・」
「退化したと言っても良い。」
「それで、出し物は何を出すのですか?」
「劇ですわ。タイトルは「シンデレラ」ですし。」
「おおー・・またもベターな・・・」
「まぁ・・オリジナル要素も入れると言って他の皆さんも山田先生も張り切っていましたし・・・」
「嫌な予感しかせんな。」
「き・・奇遇だな・・・・私もだよ・・・」
オリジナル要素で且つ、山田が張り切っていると聞き、ラウラは内心心配、箒は失笑していたのだ。だが、ココでその二人に対してダメ押しが入るのだ。
「ああ。それと、今年はもう一つあるんでしたわ。」
「もう一つ?」
「ええ。何でも、連邦軍の協力で色々やったりと・・・・・どうしました、ラウラさん、篠ノ之さん・・?」
セシリアの言葉を聞き、箒は壁に打ちひしがれており、ラウラは顔に手を当てていたのだ。
そして、その二人は同じことを考えていた。それは・・・
「「絶対ロクな事が起こらない気がする・・・・・・・・」」
そんな一抹の不安を持ちつつ、一行は一日を過ごしたのだった・・・
「あ。ちなみに学園祭は一週間後ですわ。」
「あ。隊長がorzになってる。」
「あーコリャ大変だ。」
次回予告
時が経つのは極めて早い。
ついに学園祭前日となった日に、少女達は新たな出会いをする。
次回「New Knight」