インフィニット・ストラトス -Record of ATX-   作:No.20_Blaz

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ストーリーに味っ気がないなぁ・・・
もう少しストーリーを修正してみます・・・


Record.18

Record.18  「ウォー・デイ」

 

 

 

 

 

ラングレー基地、IS関連区画・・・

 

ラングレー基地にあるIS関連の区画。

其処では機体の開発や設計、修理・補給、更には実践テストなどを可能としていた。

 

其処に、ラウラとシャルの姿があった。

目的は機体の修理などてラウラは他にも、しばらくオーバーホールしていた飛行ユニットを受け取りに来ていた。

 

「アレッ・・・ラドム博士、居ないの?」

 

「ん?ああ。今テスラ研に出張している。」

 

ラドムの姿が見えないと思ったシャルは近くに居た若い整備員に尋ねた。

ココの整備員の人数は十数人程度なのでしばらく過ごせば軽く親しみは出来る者達だ。

そんな整備員の話しを聞き、どうするかと考えていたラウラとシャル。

 

すると。そんな彼等の前に出張中の筈であったラドムが戻ってきたのだ。

 

 

「あら。貴方達。」

 

「あれ!?」

 

「博士。ご出張中だったのでは?」

 

「ええ。ですが少し忘れ物があったので一旦戻ったのです。」

 

「んじゃ出戻りなんですね。」

 

「ええ。貴方達は?」

 

「私達は機体の修理と『レイブン』の受け取りに。」

 

「・・・そうですか。それとシャルロット少尉。」

 

「はいよ?」

 

「ロシュセイバーが上がっているので持って行きなさい。後、希望してたMTDシューターもあります。」

 

「わお♪やっと届いたんだ!」

 

ラドムの言葉に喜ぶシャルロット。

何時の間に武器の追加申請をしていたかと思うラウラを他所に、一目散に機体のもとに向かったのだった。

そして、何かを思い出したのか、ラドムはラウラにある事を聞いたのだ。

 

「・・・そういえばボーデヴィッヒ少佐。機体の最新データは取ったのかしら?」

 

「・・・ええ。つい先程。」

 

「・・・あら。そのデータ貰っていきますわよ。」

 

「・・・?ええ・・・・」

 

 

 

 

ラドムはそう言うとタブレット端末に二人の機体の戦闘データなどを入れていった。

それを確認すると、ラドムは既に用事を終えていたのか、真っ直ぐに出口に向かって行った。のだが・・・

 

「ふっ・・・・・ふふふふふ・・・・・ふふふふふふふふふふ・・・・・・・」

 

途中で不適な笑みをみせていたので、十中八九ロクでもない事をする気だと思ったラウラだった。

 

「・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ達がラングレーに居る頃。

 

大西洋の海上ではストーク級戦艦『フリカムイ』が、支援組織から補給物資と燃料補給を行っていた。

キラーホエール級の補給艦『バレーナ』。エアスト達の部隊とそれなりの縁がある部隊だ。

そんな彼等から補給を受けている頃。

エアストは艦長室で通信を行っていた。

 

いや、寧ろ行わされていたのだろう。相手がしつこくも上から目線だったのだ。

 

「・・・・・・・我々がラングレーを襲撃しろと?」

 

『そうだ。我が社長は同時多発的に各地のテロリスト共に連邦の基地を襲撃する様に言ってある。だから、貴様達にはラングレーを襲撃してもらう。』

 

(・・・・デュノア・カンパニー・・・・どうやら、力に酔った馬鹿度もらしいな。)

 

『当然。わが社でも相応の報酬は用意しよう。但し、それは貴様達の働き次第だがな。』

 

「・・・・・いいだろう。私たちも北米へと行く予定だったからな。」

 

『・・・フッ。作り物風情がよく言う・・・・まぁ期待はしよう。』

 

完全に自分達をテロリストとして舐めていた。

通信相手の男が通信を切ると、エアストは疲れた顔で椅子にもたれかかった。

そして、唯一言呟いたのだ。

 

 

「・・・・・・・俗物が。」

 

 

 

 

パシュッ

 

 

 

すると。其処にマドカが入ってきた。

服装は出会ったときとは違い、黒いジャケットとカーキのズボンをはいていた。そして、中には紺色のシャツを着て、ダークな雰囲気を出す服装となっていた。

 

「・・・・補給、終わった。」

 

「・・・そうか。」

 

「・・・・あいつ等の言う事・・・聞くの?」

 

「・・・・・・いや。奴等に義理立てする意味はない。私達は予定通りアイドネウス島に向かう。」

 

「・・・・分かった。」

 

マドカが今後の方針を聞き、それをブリッジに居るメンバーに伝えに行こうと部屋を出ようとした。その時、エアストがマドカを呼び止めたのだ。

 

「マドカ。」

 

「・・・何?」

 

「奴の目撃情報があった。今度はシンガポールだ。」

 

「・・・・・・・・・そう・・・・・・・」

 

 

思うところがあったのか。マドカはそれを聞くとそう言いの残して退出した。

だが、恐らく彼女の反応は毎度の事ながらアレで終わらないと思っている。

 

彼女は彼に対し異常な執着と殺意を抱いていたからだ。

 

自分もあまり彼女の事を言えた事ではないと思うエアスト。

しかし、あそこまで自分はラウラに執着することは無い。

 

 

それ以前に色々と知ったからだ。

 

 

 

「・・・・・・・。」

 

エアストは無言で艦長室を後にすると、一直線にブリッジに上がった。

ブリッジではクルー達が出発の用意をしており、艦長席の近くにある副長席に座っていた女性がエアストに報告をした。

 

「いつでも発進の用意は出来ていますよ。エアスト隊長。」

 

「・・・・よし。バレーナに打電。本艦はこれより、再度アイドネウス島に向かう!」

 

「ハッ!フリカムイ発進!目標、アイドネウス島!!」

 

 

エアストの合図でフリカムイがエンジンを始動する。

それが合図となり、補給作業に近づいていたバレーナも離れ始め、潜航し始めていった。

水面を滑っていたフリカムイはやがて海面から離水し、空に飛び立った。

 

次第にブリッジなどには上昇する重力と気圧が入ってきた。

高度が段々と上がっていくからだ。

 

やがて、フリカムイが雲海の上に姿を隠していった。

目的地は南アフリカにあるアイドネウス島。

その地に向かい、フリカムイは進路を取ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

シンガポール近海では、停泊していたタウゼントフェスラーに一機のISが帰還していた。

そのISには拘束されているもう一機のISが捕まえられており、そのISは先程シンガポールの市街地を飛び回っていたカスタム型のラファールだった。

そして、そのラファールを拘束したのは、当然、相手であった白いラファールだ。

 

白いラファールがもう一機を後部ハッチから入らせ、地面に付かせると自分もゆっくりとタウゼントフェスラーの中に入る。

それを確認すると、開いていたハッチが閉鎖される。

 

「あっ・・・・・・」

 

それを見ていたラファールの操縦者の女性は、絶望したかのような表情でそれを見ていたのだ。

 

「・・・さてと。早速だが、色々とアンタに質問していいか?」

 

そんな彼女につれてきた青年が尋ねた。

女性は青年を睨み、質問に答える気は無いという意思を表させていた。

 

「・・・・・・やっぱそうなるよな。」

 

「貴様・・・・・矢張り、最近の裏騒動は貴様達が起こしていた事だったのだな・・・!」

 

「・・・・ああ。アンタ達を釣る為にな。」

 

 

「そう。大人しく吐いてくれれば、束さんも嬉しいんだけどなぁ・・・・・」

 

 

「っ・・・・誰が貴様達に話すと思う・・・・織斑一夏・・・篠ノ之束・・・・!」

 

白いラファールに乗っていた一夏は、女性の話しに呆れ、ラファールを解除して頭をかいていた。

一方の束もどうするべきかと考えていたが、取り合えずと思い、一つ尋ねて見たのだ。

 

 

「・・・じゃあさ。貴方達はこれから何をしようとする気なの?」

 

「・・・・・・・何を?ふっ・・・・私達は何もしない。するのはデュノアの馬鹿女だ。」

 

「・・やっぱしか。それで?」

 

「・・・・・・・・これから先を言うとでも?」

 

 

「・・・・・・・だってさ。束さん。」

 

「しゃーない。束さんも本当は穏便にしたかったんだけどねー・・・」

 

「なっ・・・・」

 

 

 

「しょうがない。自白剤を使わせますか。」

 

「っ・・・・・・!!」

 

「あー・・・・やっぱ?」

 

「まぁねー。けど、貴方も一応連中の使いっぱしりだし、それなりの対策はしているんだろうからねー・・・」

 

「えっ・・・ええ・・!!当然よ!!」

 

 

 

 

 

 

「なら・・・・・・・いっその事、頭をくり抜きますか。」

 

「・・・・・・・・えっ。」

 

 

女性の顔が青ざめる。まさかそんな事をする筈が無いと思っていたからだ。

だが、相手である束にはそんな表情は一切見られない。

それだからだろうか。青ざめると共に、顔だけの温度が一気に下がっていく。

恐怖が全身を覆っていく。

 

「束さんはこう見えても天災ですしおすしー・・・それに特脳研にも知り合いはいーっぱいいたしねー」

 

「と・・・・特脳研・・・・・!?」

 

特脳研。正式名称は『特殊脳科学研究所』つまりは脳科学の研究をする施設だ。

そこで念動力が発見され、T-LINKシステムも生まれた。

言うなれば人類のあたらな力を見出す所でもあった。

 

だが、実際は非人道的な研究が今でも続いていると言う事らしく、束が言った事は朝飯前なのかもしれない。

もしかしたら他にも非人道的な事をされるのかもしれない。

 

「そうだなー・・・後は脳だけにしてずっと生かすってのもいいかなぁ?」

 

「ひっ・・・・・・」

 

「ああでもそれは勿体無いしねー・・・多分脳みそだけとってそのままコードぶっさされたままになるかもしれないしー・・・・・」

 

「う・・・うそっ・・・・・・」

 

 

「どうしよっかなー?ココから日本って結構近いし・・・2・3日すれば特脳研にいけるよね?」

 

「・・・・まぁそうですね。」

 

「ッ!?」

 

「・・・・・さて。どうするかなぁ・・・?」

 

 

死にたくない。脳だけにされたくない。

恐怖と絶望だけが女性の頭の中に残り、それが増徴していった。

やがてそれが焦りとなり、恐れとなって心を歪ませた。

 

そして。

 

 

「わ・・・・分かった!私が知っている事は全部話します!!だから・・・・ッ!!」

 

「・・・・・・。」

 

女性が観念し、束はそれを見て笑っていた。

どうやら『半分は』本気ではなかったらしい。そう、『半分は』。

 

「素直でよろしい♪」

 

「・・・・・・・・はぁ。」

 

そんな彼女の姿をみて呆れていた一夏。

女性のISを解除させると近くに手錠だけをはめて座らせたのだ。

そして。未だ癒えない心で女性は黙々と話し始めたのだ。

 

「・・・・私達が事を起こそうと言う事ではない。この先起こることはデュノアの女社長が起こす事だ。」

 

「・・・・確かにそう言ったな。一体あの婆さんは何をする気なんだ?」

 

「・・・・・イスルギ重工を知っているな?」

 

「イスルギ・・・・・・カザハラ博士が言っていた・・・」

 

「知ってるよ。その社長さんとも一度会った事もあるし。」

 

「イスルギは元々水面下である経済戦略を立てていた。それがこの先でデュノア・カンパニーが行う事だ。」

 

「イスルギがやろうとした事?一体何なんだ?」

 

 

「・・・・・・テロリスト達に武器や兵器を密売し、それを使って連邦軍の各地の基地を襲撃させる。」

 

「ッ!!!」

 

女性の言葉に二人は耳を疑った。

確かに、それなら可能なのかもしれないが、現在は各地に散らばっている反連邦勢力は少しずつ鎮圧部隊によって消されている。

それで成功するのかと思える位の勢力しか残っていない。

だが、その目的がそれで全てではないと勘付いた束はその後の事を予想した。

 

「各地にある主要基地である北米のラングレー、南米のロンドニア、欧州のアビアノ、オーストラリアのシドニー、そして日本の伊豆。」

 

「・・・・殆どスペースノア級の戦艦用ドッグがある重要基地じゃないか・・・・」

 

「そうだ。テロリストやデュノアが恐れている者。それは鋼龍戦隊。だから、その母艦である戦艦を一時的に使用不可能にする。」

 

「なるほどね。それで時間稼ぎをしようって魂胆か。」

 

「けど。それじゃあ月からの援軍や他の連中に横槍を入れられるって可能性も無くないか?」

 

「無論それはあの女でも分かっている。だから、イスルギを使って宇宙に居る連中にも密売をした。」

 

「・・・用意周到だね。」

 

 

ならば、残された動ける部隊は自分達とクロガネ隊しか居ない。

それでなら一気に事を解決と言う事も出来る筈だが、生憎と両部隊は連邦からすればお尋ね者の部隊だ。そうそう表に出ていい事はない。

 

 

「・・・・当然、お前達が思っている通り、今のテロリスト達だけで連邦に勝てる見込みはゼロだ。」

 

「ならどうして・・・・・」

 

 

「簡単だ。戦いが続けばいい。」

 

「・・・・・・そう言う事か。」

 

「・・戦争経済って訳だね。」

 

つまりは、テロリストが勝たなくていいのだ。唯戦って、その為の武器や兵器、弾薬などを買ってくれればいい。単純な考えてはあるが、それが最も効果的なのは事実だ。

特に、現在AMなどの開発に力を注いでいるイスルギにとっては好都合で連邦と反体制威力のどちらにも商品を売れば、自社が儲かるのだ。

だからこそ、テロリスト達にとっておいしい話をちらつかせ、戦う為の兵器を売り、戦いを引き起こす。

 

「もし。この戦いが長引けばどうなるか・・・お前達も分かっている筈だ。」

 

「・・・・・地球だけでもやっとなのに、また世界が二分三分されるって事だろ?」

 

 

「・・・・・・あのオバちゃんが何をするかは分かった。けど、貴方達が何もしなかったってのは無いっしょ。一体、何をして、なこれから何をする気なのかな?」

 

束が核心を突こうと女性に尋ねる。

だが、その話を聞いた途端、女性は顔をにやけさせたのだ。

 

その表情を見逃さなかった一夏。手錠は掛けられたまま。なら何をする気か?

まさかと思ったその時。女性が言い放ったのだ。

 

「・・・・・言うと思うか?この先を・・・・・・!!」

 

「まさかっ!?」

 

 

 

刹那。女性は口の中で舌を動かした。

その下が女性から見て左上に動き、何かを押した瞬間。

突如、女性の表情は変化したのだ。

 

「がっ・・・・!!」

 

「しまった・・・!!」

 

女性はみるみると白目をむき始め、口からは泡を吹き出した。

そして、肌の色が薄青くなっていき、女性は身体を小さく震わせながら倒れたのだ。

 

 

「っ・・・いっくん!!」

 

「くそっ・・・・!!」

 

一夏と束は急いで女性のもとに駆け寄った。

そして、一夏が女性の首元を触るが、血の流れが止まっていたのだ。

 

死んでしまった。

一夏はそれを悔やみ、地面に拳を叩きつけたのだった。

 

「くそっ・・・・!!」

 

「自殺・・・・・迂闊だったね・・・」

 

「ええ・・・・・」

 

 

 

「遅かったか・・・・!」

 

すると、タウゼントフェスラーの操縦席へと続く道から、ギリアムが走ってきた。

一夏達はありのままの女性の姿を見せると、ギリアムはソレを見て女性の死因を調べ始めたのだ。

 

「・・・・・・・。」

 

「やっぱ口だよね?」

 

「ええ。どうやら、これで自殺したようです。」

 

ギリアムがそう言うと女性の左上の歯を二人に見えるように見せた。

其処には奥歯辺りに一つだけ、歯の中身がくり抜かれ、機械の様なものが入っていたのだ。

それをギリアムたちが少し時間を掛けて取ると、中には針が仕込まれた物となっていた。

 

「どうやら、ココに即効性の毒を塗っていたようですね。」

 

「構造からみて、外側にしている方にあるボタンで内側の針が歯の神経に刺さるって仕組みかな。」

 

「けど、幾ら即効性の毒でもココまで速い毒なんて・・・」

 

「分からんぞ。奴等が独自に改造した毒かもしれんからな。」

 

 

「・・・いずれにしても・・・これでは聞き出せなくなったね・・・」

 

「ええ。ですが、デュノア婦人が何をする気なのか分かりました。私は今から急いで各地に居る諜報部員に連絡します。」

 

「お願いね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その計画はギリアムが連絡するよりも早く起こってしまった。

 

 

 

 

 

 

シドニー・・・

 

 

 

 

 

ヴィー!!ヴィー!!

 

 

『警戒レンジ4に敵航跡!出撃可能部隊は直ちに出撃・迎撃せよ!!繰り返す・・・』

 

シドニーにある大型人工島式のシドニー基地。オーストラリア大陸最大の連邦軍基地だ。

其処に向かって大型の航跡が二つほどあった。大きさから見てキラーホエールであろう。

それを迎撃せんと、基地の発進カタパルトからIS小隊とリオンの部隊が発進した。

 

「フライ1から小隊およびIS部隊。我々が先制攻撃に爆雷を投下する。敵が出て来た所を叩け。」

 

『バール1了解。効果的にたのむぞ。』

 

「ふっ・・・了解した!フライ小隊、爆雷用意!!」

 

フライ小隊のリオンがミサイルポットから一機につき四発の大型ミサイルが発射される。

そのミサイルが飛び、一定の距離になると、ミサイルの先端部から中辺りまでの鉄板がはがれ、其処から無数の小型爆雷が海に沈んでいった。

 

爆雷が海に沈んでいくと、水圧で圧縮され、爆発する。

それが各地に無数に起こるので水中にいるキラーホエールでも唯では済まない。

 

『爆雷の爆発を確認!』

 

「各機、敵さんが上がってくるぞ!」

 

隊長機がそう言い、全部隊が迎撃の用意をする。

そして、水面から何かが浮かんでくるので敵部隊だと思い、発砲しようとした。

 

 

 

 

 

しかし。

 

 

『熱源・・・・これは・・・・・ミサイルだ!!!』

 

「っ!?」

 

 

突如水面から顔を出したのは、敵ではなく大型のミサイルだった。

それに驚き、連邦の全部隊は散開。空中で撃破しようと攻撃した。

 

「破壊しろ!!あれが基地に当たっては・・・・!」

 

『っ!!待て!あれは・・・・・・!!』

 

すると、IS部隊の隊長がミサイルの異変に気づく。

ミサイルは爆破せず、先程のミサイル同様、外からはがれ始めたのだ。

ソレを見て、隊長機はまさかと最悪のケースを思い、全機に通信で怒鳴る。

 

「全機、退避しろ!!あれはクラスター爆弾だ!!!」

 

「っ!!!」

 

 

そう。ミサイルの中からは小型の爆弾がばら撒かれ、それが全員の上に降り注いだのだ。

しかも中身は丁寧に対空向きの爆弾で、それを回避しようとリオンやラファール2ndが動き回るが、大量の爆弾に回避しきれず、多くの者が爆破を受けたのだ。

 

『先制攻撃のミサイルの命中を確認。大半の敵は倒せた。続いてリオン隊、ラファール隊、順次発進せよ。』

 

それを見て、キラーホエール級の二隻が浮上。

中から多くのリオンとラファールが重装備で出撃したのだ。

対する連邦軍は大半が撃破され、残るは数える程度の数しか残っていなかった。

 

 

 

 

シドニー基地、司令部・・・

 

「迎撃に出た部隊の半数がロスト!バール1から援軍要請です!!」

 

「ばっ・・・馬鹿な・・・・最近のテロリスト共があんなミサイルを使うなんて・・・!?」

 

呆気に取られていた司令部と司令官。

しかし、その彼等に待ったナシで次の攻撃と襲撃が襲い掛かった。

それは近くに展開していた防衛の駆逐艦が撃破されたのだ。

 

「っ!?レンジ2に展開していた駆逐艦『ルー』が大破!!更に其処から敵のISとAM、航空機の侵入を確認!!」

 

「何っ!?逆方向からだと!?」

 

「それだけではありません!オーストラリア全土の友軍基地に対し、規模はバラバラですが、敵部隊の襲撃を受けています!!」

 

 

「なっ・・・・で・・電撃奇襲作戦だと・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

アビアノ基地、司令室・・・

 

「・・・・いささか不自然ですね。この攻撃は。」

 

欧州にある基地『アビアノ』では司令官のカルロ少将は、この奇襲に疑問を持って居た。

それは、今まで彼等がそれほどの作戦を展開した事が無かったからだ。

今までは補給の時に仕掛けるなどや、夜襲といったことだけで、しかも勢力は極僅か。

ゲリラ程度の戦いしかしなかった彼等がどうして今回に限りこんな作戦を行ったのかと。

 

 

「・・兎に角。全部隊に迎撃を。待機中で出撃可能の部隊は順次出撃。防衛システムを使いなさい。」

 

『ハッ!!』

 

カルロは司令部に通信を繋ぎ、全部隊に命令を与える。

このままではやられっぱなしで負けてしまうからだ。

それに司令部で指揮を執っていた副指令が了解し、通信を切る。

 

しかし。未だに晴れない疑問にカルロは一人考えていたのだった。

 

「となると・・・・矢張り裏で誰かが・・・・」

 

 

 

 

 

 

そして。ラングレーでも同じくテロリストの襲撃を受け、防衛部隊が迎撃に出たのだ。

当然、ラウラ達も迎撃に駆り出されていた。

 

「さぁて。どうして、今回ばっかしは賢い戦いをするんだろうねぇ?」

 

『知らん。だが、この動きは何かある。二人共気をつけろよ。』

 

「了解です少将。」

 

 

キリヤとの通信を終え、ラウラとシャルは出撃する。

目的地は現在防衛部隊が敵と交戦する最前線だ。

 

そんな彼女達をモニターで見つめ、キリヤもこの行動に疑問を持って居たのだ。

 

(この動き・・・・そして、敵の兵器の潤沢さ。明らかに連中には手に余る物ばかりだ。一体誰が・・・・・?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では。ビジネスの始まりです。」

 

そして。何処かで幾つ物カメラアイが光り、何かが動こうとしていたのだった。

 

 

 

 

 





次回予告

同時多発的に引き起こされた反連邦組織による攻撃。
核心に向かう為、それぞれの戦いが始まる。

次回「防衛戦、そして」
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