がっこうぐらし! 『わたしたちはここにいます』エンド 作:ランガー
『共 依 存』
文字を削り取る!
『共
するとぉ~っ!
『共存』
ほお~ら、寄って来たァ~! 『バックスペース』ってやつさぁ~
「じゃあ授業行ってきまーす」
ゆき先輩と佐倉先生――めぐねえが元気に生徒会室を出ていく。
『何言ってんのさ』
『授業なんてないでしょ』
『現実見なよ』
そう指摘する人は、できる人はここにはいなかった。
「あー、アタシは一応見張っとくよ。何かあったら大変だし」
「あたしも行くよ。やつらは来ないと思うけどさ」
二人を追いかけるようにたかえ先輩とくるみ先輩も出ていく。
生徒会室には生徒会メンバーだけが残った。
元気に話していたゆき先輩とめぐねえがいなくなり、生徒会室が一気に静かになる。
「……どうするんですか?」
最初に口を開いたのは美紀だ。どうする、とは二人のことだろう。
私たちの現状を認識していないかのような発言、不自然に元気を取り戻したゆき先輩、制服を着て『教師』じゃないと主張するめぐねえ。
二人がおかしくなったのは一目瞭然だ。
「……私はこのままでいいと思っている」
レーヴェ先輩の答えは『共存』。あのおかしさと共に暮らしていくこと。
「先輩、それは……」
美紀が異を唱えようとするが、最後まで言わずに口を閉じた。
「確かに道理には反する行為だろう。だが、無理が通れば道理が引っ込むとはよく言ったものだ。……この無理がまかり通る世界で道理を通す必要などあるまい」
それはそうだ。こうも日常が変われば今まで通りにはできないこともある。
でも本当にそれでいいのだろうか?
先輩の悲しそうな顔を見ると、そんな疑問が湧いてくる。
再び沈黙が部屋を支配する。
「由紀君はな、大人しいんだ」
レーヴェ先輩がぽつぽつと語り始める。
「仲の良い友人は居るがあまり他人と関わろうとしなくて。勉強は苦手で、部活もやっていなくて。いつもどこかつまらなさそうにしていて。まあ同じクラスだったというだけだからあまり詳しくないのだが」
私が会ったのは事件が起きてからなので、それ以前のゆき先輩のことは全く知らない。でも、ずっとたかえ先輩かめぐねえと一緒にいて、ほとんど会話もしなかった。
今日までは。
「由紀君に何が起きたのかはわからん。これが天国への飛翔かもしれんし、地獄へのカウントダウンなのかもしれん。だが、あんなに楽しそうにされては止められんよ」
ははは、と力なく笑う先輩。いつもの自信満々な姿はどこにもなかった。
「佐倉先生も?」
「先生は……私の責任だ。彼女は
よくわからないけど先輩とめぐねえの間に
追及はしなかった。なんとなくしちゃいけない気がした。
「おかしくなった生徒と教師を放置、か。やはり私に生徒会長など向いていないようだ。……当選した日が遠い過去のように感じる」
生徒会長レーヴェ・アドラーならではの言葉。
確かにはっきり表れている、心の慟哭。
……初めて見る、先輩の弱気な姿。
「大丈夫よ、レーヴェ」
そんな先輩を悠里先輩が後ろから抱きしめる。
「あんなに幸せそうな顔をしていたんですもの。あなたは間違ってない。私だってそうするわ」
いいなあ。あんな自然に先輩に抱きつけて。
……美紀の顔が虚無になっているのは見なかったことにしよう。
「私も悠里先輩と同じ意見かな。下手に刺激した方が悪くなりそうだし……」
「私も、先輩に従いますよ」
「ははは、ありがとう。……こんな姿を見せられるのはお前たちだけだよ」
また力なく笑う先輩。でも、さっきと違っていくらか救われたような
そんな時、ドタドタと廊下から足音が聞こえてきた。
「何かあったんでしょうか?」
「ゆきちゃんが戻ってきたんじゃない?」
ガラリ、と勢いよく扉が開く。そちらを見ると、悠里先輩の言う通りゆき先輩が立っていた。
「れーくん! 授業始まってるよー! 遅刻だよ遅刻!」
「ん、遅刻? というか『れーくん』とは私のことか?」
私も初めて聞いたけど、名前に『れ』が入ってる人は先輩しかいない。
「そうだよ、レーヴェだかられーくん!」
「れーくんって、私には全く似合わんだろう……」
「あら、可愛くていいじゃない。ねー、ゆきちゃん」
「ねー」
「まったく……」
口ではそう言いながらも本気で嫌がってる様子は見られない。
先輩にいつもの笑顔が戻ってきた。
「まあいい。それじゃあ授業やるか! 悠里は胡桃君たちと一緒に机と椅子を用意してくれ。美紀と圭は全員分の教科書を探しに行くぞ!」
そう言うが早いか、先輩が生徒会室から出ていく。
「もう、調子がいいんですから……」
「私たちで元気づけられたってことだよ」
さて、私たちもお手伝いしないとね。
運ゲーポイントであるめぐみちゃん17歳を終え、あとは雨の日を待つのみ。
今日やらなければならないことは、バリケードを強化……というより改造です。
場所は一ヶ所だけなので大して時間はかから――
「おーい、れーくん!」
えっ!? オレ!?(ジュプトル並感)
授業を受けている(授業があるとは言ってない)はずのゆきちゃんが戻ってきました。何で?(素)
「授業始まってるよー! 遅刻だよ遅刻!」
あっ、これ勉強イベントですねぇ! これはランダム発生で三階解放~雨の日までのどこかに挟まるのですが、すっかり忘れて予想通りこ↑こ↓で起きました。どうせバリケード改造が終わったら暇なので、このイベントで前半を潰しましょう。
よっしゃ準備するか。
おーし、お前ら席に着けー!
「「はーい」」
「なんでアタシらまで……」
「知らないよ」
勉強イベントが起きた時点でもう先生が居ない場合、原作のように誰も居ない教室で明るく学ぶ狂気のイベントになります。ですが、主人公の知力と好感度が一定以上あるなら教師役として授業を執り行うことができます。
教科に関しては勝手に選ばれます。レーヴェは歴史好きなので社会系になるんじゃないかな。
イベントはほぼ自動で進むので休憩タイムです。
主人公が生徒側なら問題に答えることで好感度やまれに知力が上がりますが、教師側だと好感度と求心力が上がります。
求心力は隠しステータスで、簡単に言えばリーダーシップです。生徒会長の時に言ったリーダーポジに選ばれやすいとか指示や意見を聞き入れやすいとかですね。
ぶっちゃけもうこれ以上上がっても大して変わりませんが、まあ高くて困るものじゃないですし、ままエアロ。
「うー」
おっと、ゆきちゃんが教科書とにらめっこしています。生徒の悩みを解決するのも教師役の仕事。上手くフォローしましょう。
「ねー、れーくん。なんで国ってこんなにあるのー? 憶えられないよー」
なるほど。どうやら地理の暗記にノックアウトの模様。確かに地理に限らず暗記は難しいねんな。
だが心配ご無用! いずれレーヴェが国の数アホみたいに減らしたるから。これでひでえ暗記地獄から解放されるぞ!
「わーい」
「いやそれ絶対合法的な手段じゃないですよね?」
ちゃんと合法にするから大丈夫だって安心しろよ~。
「ダメみたいですね」
とこんな感じで勉強は終わり! 閉廷!
次は最初に言ったバリケード改造です。
言うまでもなく明日は激戦が予想されます。そこで三階の端、職員室の近くにある階段は捨てます。というのもそこは廊下と直に繋がっておらず、生徒会室に来るには職員室か職員休憩室を通らなければなりません。なので階段ではなく両部屋の扉をバリケードで封鎖してかれらを止めます。
かれらにドアをスライドして開ける能力はないので、TDNドアをバリケードで固めて
欠点としてこちらも通れなくなりますが、階段は三ヶ所もあるので誤差だよ誤差。
終わったら今日の仕事は終了です。あとは生徒会室でのんびり過ごしましょう。
「れーくん、おかえりー」
おうただいま。
『おかえり』って言ってくれる人が居る生活ってええもんやな(一人暮並感)。
「ん? そのれーくんってアドラーのことか?」
「似合わねー」
「えー、かわいいじゃん」
でしょうね。長身でそこそこガタイのいい野郎が『れーくん』なんて呼ばれるところに遭遇したら、私なら確実に吹きます。ってか可愛さを追求されるようなタイプじゃねーだろ(困惑)。
「名前で思い出したけど、そういやアドラーってみんなを下の名前で呼ぶよな。あまりに自然で気にしなかったけどさ」
おっと、これは名前イベントの流れですね。これはこのビッグウェーブに乗るしかないぜ。
「確かドイツだっけ? やっぱり向こうはそういうフレンドリーな感じなのか?」
おっ、そうだな(ドイツ生まれとは言ってない)。
まあ生徒会長たる者フレンドリーさも大切だから、多少はね?
せっかくイベントが起きたので、みんな巻き込みましょう。
この辺にぃ、うまい好感度のイベント、来てるらしいんすよ。じゃけん今乗りましょうね~。
「あたしらも? いいなそれ」
拒否る人はいないので、みんなの分もどんどん決まっていきます。
ゆき、くるみ、りーさん、たかえ、みーくん、けい、めぐねえ。
佐倉先生? だから居ねぇっつってんじゃねえかよ(呆れ)。
「ちょっ、もしかして『みーくん』って私ですか?」
そうだよ(肯定)。可愛いからいいだルルォ! ハイ、ヨロシクゥ!
「もう、強引なんですから……」
「みーくん顔真っ赤ー」
「うるさいですね」
ええやん。(好感度)なんぼなん?
と言ったところで今日はここまで。
次回、『死に愛された命』でまた会おう!
方や8000文字以上、方や4000文字いかないとかバランス壊れる
5000字前後ぐらいにしたいと言ったばかりなのに……スマンありゃウソだった