鬼子の剣士は夜明けを望む   作:安代圭

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第26話 酸鼻

 卓の上とその周囲には、いつもの如く書類やら綴じ本やらが山積みになっている。明には読み解けない洋書が、開かれたまま卓の上に乗っていた。卓上の石油ランプを見るに、昨晩も遅くまで作業していたらしい。しかし、部屋の主人である小夜本人はそこにはいなかった。

 今日は任務ではないと聞いていたが、と明は首を捻った。買い物にでも出ているのだろうか。この頃は小夜を屋敷内で見かけることが減っていた。

「あ、伊藤様。……篠原隊士が見当たらないのですけど、お心当たりはありませんか」

 向かいの廊下に風柱の伊藤の姿を見かけたので、これ幸いと小夜の居場所を尋ねる。

「篠原か? 今日も実験場にいると思うが」

 聞き慣れない単語に、明は眉を顰めた。

「……実験場、ですか。お手数おかけしますが、所在を教えていただけませんか」

 その言葉に、伊藤の顔が引き攣ったように見えた。

「篠原から何も聞いていないのか?」

「いいえ。そのような施設の存在は初めて聞きました」

「……そうか」

 伊藤はどこか悩ましげな表情をしていたが、黙って待つ明に対し、諦めたように口を開いた。位置、施設の外見、運営目的とそれに至った経緯、それぞれを簡潔に説明していく。

 聞きながら、どんどん強張っていく明の顔に、伊藤は目を逸らした。

「……ありがとう、ございました…………」

 口を閉ざした伊藤に対し、明はぎこちなく礼をした。

 嘘だ、という思いと、まさか、という感情が、明の頭の中を満たしていた。

 乱暴に草履を履き、急く心に(もつ)れるように駆けた。人の少ない往来を、呼吸術による身体能力に任せて風よりも速く走る。常には巻いている目隠しをつける手間すら惜しく、大気に晒された顔の皮膚は冬の寒風を受けて張り詰めていた。

 ──風柱地区南東部の山小屋。

 いつのまにか視界から家屋が消え、山道に入っていた。葉の落ちた木々が寒々しく明を迎える。

 息は乱れていないのに、心因性の動悸が苦しかった。耳奥で唸る脈拍の音が、目的地に近づくほどに大きくなる。

 ──鬼殺隊が所有するも、使用者はおらず地理的にも不便なため、最近まで放置されていた。

 ──そこに使用を申請したのが小夜。

 乾いた地面を踏みしめて走る。足の裏に、砕けた落ち葉の感触が柔らかい。

 ほどなくして荒屋にたどり着いた。風雨に晒されて黒ずみ変色した、木造の小さな家。所々が真新しい板で補強されており、そこだけ色が異なっていて目立っていた。この小屋を使うにあたり、修繕したのだろう。その見た目が伊藤の語ったことが事実なのだと証言しているようで、明は歯を食いしばった。

 小屋には内側から暗幕が張られていた。格子窓は黒い布に遮られ、中を窺い知る事はできない。──しかし、明の感覚は、中にいる見知った気配を捉えていた。

 戸に手をかける。それだけで心臓が一際大きく跳ねた。戸が重いのか、腕が重いのか。わからない。岩より硬い鬼の首を難なく斬り飛ばすはずの腕が、軋むようだった。開けなければ、と思うと共に、開けたくない、小屋の中の現実を自分の中で確定させたくない、という恐れが肺の中で重い煙のように滞留していた。

 逡巡を追い出すように、長く息を吐く。腕に力を込め、勢いよく戸を引いた。あれほど重く感じられた戸は、呆気ないほどに簡単に開いた。

 几帳面に暗幕を張られた小屋の中の光源は、蝋燭が三本灯っているだけだった。その中に、いきなり差し込んだ陽光に対して眩しげに目を細める小夜の姿があった。小夜のすぐ近くには、弱った鬼が寝台に縛り付けられている。鬼の呻き声が明の耳をかすめた。

 ──その目的は、鬼を使った実験。

 もはや擁護も弁護もしようがない。現実から目を背ける事はできない。

 明が戸を開けたことによって、陽光が鬼の体まで届いていた。見る間に焼け崩れていくそれを、小夜は無表情で見下ろしている。

 卓の上には、大小幾つもの血塗れの刃物があった。その他、用途のわからない金属製の器具が複数。

 辛うじて出した己の声は酷く掠れていた。

「……小夜。何を……しているんだ」

 

 

 

 狩猟技術が上層部にも認められ、他の地区にも猟師が派遣された。十数名の猟師達が高尾の(つて)で紹介され、鬼殺隊に組み込まれたのだ。小夜は彼らと各地区の柱の間を取り持つために各地区を走り回っていたが、それが終われば今までの忙しさが嘘のように時間ができた。(もっと)も、異常だった仕事量が人並みに戻っただけのことではあるが。

 連日の激務から解放されて数日は泥のように眠った。しかし、体力が回復すれば焦燥感が追いついてくる。休んでいる暇はない。非力な自分が明に匹敵するほどに貢献するには、人一倍働かなければならない。私よりも年若い明が、真菰が、前線で命懸けで戦っている。たとえ剣術では無力であったとしても、歳上の自分が無能であることは許されないのだ。

 次に自分が手を出すべきこと、やりたい事は既に頭の中にあった。上級隊士が最終選別のための鬼を捕獲していることを知っていたし、この付近の山小屋が長らく使用されずに放置されていることも知っていた。

 だから、風柱に掛け合った。山小屋の使用許可を申請し、実験のために鬼を余分に捕獲してほしいと頼み込んだ。風柱は最初は渋ったが、最終的に了承した。

 それからは、山小屋に入り浸って実験を行い続けた。

 隊で一般的に知られている通り、鬼は普通の刃物で首を切断しても死ななかった。日輪刀以外のいかなる刃物で切り落としても、その首は焼ける事なく小夜を睨み続けた。

 鬼を殺すのは陽光である。日輪刀が鬼を殺せるのは、日輪刀の素材である猩々緋鉱石が陽光に類する性質を有するためだと聞いている。

 では、陽光とは何か。光とは電磁波である。太陽光は、幅広い波長の電磁波を含有しており、三稜鏡(プリズム)で波長ごとに分解すれば、連続的な波長の光の中に多くの暗線を確認することもできる。

 試しに、鬼の体表を火で炙った。火の波長も陽光と同じく連続的なはずだが、炙るだけでは鬼は死ななかった。波長ごとの強度比、或いは特定の波長の光の強度が鬼への致命性を左右するのかもしれない。鏡で反射させた陽光でも鬼の体は焼けた。しかし、同じく反射された陽光であるはずの月光を浴びても、鬼は死なない。これは単に光の強度の問題と考えて良いのか、それとも他に考慮すべき要因があるのか。

 燃料を変え、酸素の供給の仕方を変え、温度を変え、鬼を焼き続けた。生半可な温度では、熱による肉体の損壊が鬼の再生力と拮抗した。最終的にわかったのは、油をかけて火をつけた程度では鬼の体を破壊できず、殺すには至らないという事実だった。

 炎だけで殺すのは難しいと分かった。では、首が弱点というのはどう影響するか。試しに、山刀で切り落とした首に石油をかけて火をつけた。結果は成功だった。弱点の首を焼かれた鬼は、見る間に再生力を失って死んだ。

 けれども、これは実用的な殺し方ではない。日輪刀であれば首を斬った時点で死ぬ。ただの二度手間だ。

 では弱点とされる首そのものについてはどうだ。どこまでが弱点の範囲に入るのか。胴を真っ二つにしても死なないのか。頭を割るのはどうか。

 与えられた二体目の鬼を、縄で縛って足から輪切りにした。切断しては傷口同士を押さえつけて癒着を促し、傷が治ればまた違う場所を切断して、どこからが「切られれば死ぬ」弱点になるのかを確認した。初めは切断の間隔が短すぎたため、弱点の首付近に差し掛かる前に検体が弱って再生力を失い、使い物にならなくなった。それから五体の鬼を使って検証を繰り返し、鬼の弱点が以外にも広いことを確認した。

 脳と脊髄を合わせた中枢神経系を含む部位を日輪刀で完全に二分すれば、鬼は死んだ。頭の上半分を斬り落としても死んだし、鎖骨あたりで二分しても死んだ。けれども考えるまでもなく、致命的な部位の中で最も斬りやすいのが首だった。

 次に考えたのは毒である。猟師は毒を使うことがある。代表的なのはマタギが熊狩に使う附子毒だ。この毒は鳥兜と呼ばれる植物から作る。

 ならば、鬼が嫌うとされる藤からも毒を作れないか。藤の葉、枝、花、根からそれぞれ毒の成分の抽出を試みた。既存の毒と混ぜ合わせ、毒性の強化を図った。この試みでは殺すまでは行かずとも、成果を得ることができた。作ることができたのは即効性の毒で、少量を摂取するだけで麻痺と呼吸困難を引き起こす。

 こちらは炎を用いた殺害に比べて有用だと思われた。通常、日輪刀による鬼殺では、首以外は致命傷にならない。他の刀傷は即座に回復され、長期戦は隊士の側に不利となる。しかし、日輪刀に毒を仕込んでおけば、首以外への斬撃も意味を持つ事になる。鬼の体のどこかに一撃でも与えられれば、鬼の体に毒が回り、首を斬るだけの隙を生み出す。

 毒ができた時点で、小夜は鬼殺隊専属の刀匠の元を訪れた。刀に毒を仕込む仕掛けを作れないか。その形状の刃物を量産し、隊士に行き渡らせることは可能だろうかと問い、刀匠と頭を突き合わせて長らく話し込んだ。

 その他にも、毒には使い道がある。例えば鬼の好む獣肉に毒を仕込んで放置しておけば、知性の低い鬼ならば勝手に食べて毒に(あた)るかもしれない。鬼は元が人間であるためさほど愚かではないが、生物としては労せずして肉を得られるのが一番だ。他の獣が食い残した獣肉を漁ることがあってもおかしくはない。

 ではそもそもの話、獣肉と人肉の違いとは何か。鬼は人肉を好む。明から聞いた話では、「人肉の方が腹にたまる」と言った鬼がいたらしい。それが単に鬼の嗜好の問題なのか、それとも人肉と獣肉に物質的な違いがあるのか、確認しておいて損はない。もし人肉に何らかの特異的なものがあるとするならば、それは鬼の生態と深く関わっている可能性が高い。

 薄暗い取引で身寄りのない人間の遺体を調達した。治安の悪い地域では子供や老人が野垂れ死んでいることがままある。過酷な環境で衰弱死した遊女の遺体や、一家惨殺されて弔う者のない鬼の被害者の遺体などは簡単に手に入った。皺と辛苦の刻まれた肉体に黙祷を捧げ、その肉を切り分ける。鬼より柔い肉だった。餓死でない遺体は、存外に(あぶら)が多かった。

 豚肉、牛肉、猪肉、兎肉、そして人肉。それらを与えては鬼の体を刻み、刻んでは肉を与えて、肉の種類による回復速度の違いを確認した。その頃には鬼の絶叫はただの雑音にしか聞こえなくなっていた。

 人肉を食わせた後では、明らかに回復速度が異なった。食わせた肉の量によっては、鬼の肉体の強度さえも上昇した。さすがに血鬼術の発現まではいかなかったものの、厄介なことになる前に慎重を期してその鬼の首を落とした。

 試しに米を食わせてみたりもした。肉と異なり、口に詰め込んでもすぐに出そうとするので、喉に管を突き入れて無理に腹に流し込んだ。そうまでしても八割は吐き戻された。残りの二割、吐かなかった場合は、鬼は体調不良を訴えた。呻き、筋肉の緊張、脂汗。苦痛を示す症状と共に、一時的に鬼の回復能力さえも低下した。

 腹を割いて中のものを取り出せば、消化できていない米が腐って異臭を放った。人体が基になっているはずなのに、なぜ米の消化吸収ができなくなっているのだろうか。医学書を片手に、人間の遺体と鬼の体を解剖してみたが、肉眼で見る分には、消化器官にはほぼ変化がなかった。

 代わりに変化が見られたのは脳だった。鬼の致命的な部位である。明らかに変色し、脳全体に妙な組織が葉脈のように張り巡っていた。日輪刀やら火やらでこれを損傷させれば死んだので、やはりこれが鬼の肉体を特徴付けるものなのだろう。

 多くの実験を行い、成果のあったものもあれば疑問が増えたものもあった。いずれにせよ結果が得られるたびに、次にやりたい事が増えた。実験が行えるのは伊藤から検体が供給された日だけだったが、実験にかける時間は日増しに長くなっていた。

 その日も、鬼の体を前にして、書き溜めていた幾つもの試験を順に行なっていた。

 いきなり、戸が開いた。人里から離れたこの場所には、わざわざ来るほどの用事がない限り、人が訪れる事はまずない。突然の来客に驚いている間に、鬼の体は灰塵に帰した。──勿体無い、と思った。

 鬼を陽光で焼き殺さないために暗中で作業をしていたので、目が外の光に慣れるまでに時間がかかった。来訪者が明だと分かった時、小夜は自分の動揺を自覚した。

「……小夜。何を……しているんだ」

 できることなら、明には知られたくなかった。だから明には隠して実験を進めていた。

「……実験を。鬼の生態を調べたくて」

「何故、そんなことを」

「鬼を殺す方法を探すために。日輪刀で首を斬る以外の方法を。……それが見つけられたら、より安全に鬼を殺せるようになるはずだから」

 実験室の中を、明の視線が彷徨う。揺れ動く赤い瞳が、小屋の中の一点に吸い寄せられて留まった。

「──それは、」

 明の声は震えていた。

「人の腕じゃないのか」

 戸から差し込んだ陽光の中にあって、爛れてすらいない腕があった。切り落とされて時間がたった腕は少しばかり変色し、異臭もしているが、一部の鬼の肌のような異様な色はしていない。

「……ある筋から人の遺体を手に入れたんだ。人肉と獣肉を摂取させて、鬼の反応を見るために」

 絶句した明の唇はわなわなと震えていた。

「時間が経ちすぎているから、この人の体はもう使わない。残りは弔うよ」

「……これを風柱は許しているのか? あの人は知った上でこの実験を黙認したのか? こんな道理の外れた所業を、」

「──鬼や死者の尊厳を優先させるだけの余裕が鬼殺隊(わたしたち)にあるとでも?」

 たまらず、明の言葉を遮った。

「欠け落ちていく隊士の顔ぶれに心を痛めているのが、貴方だけだとでも?」

 苦渋に歪む明の顔を見て、胸に刃物を差し込まれたかのような痛みが走った。

「貴方は年若いけれど、だからといって軽んじたり見縊ったりするつもりはない。だから歳上としてではなく、対等な人間として貴方に理解を求める。──理想論だけでは生きられない。元人間を相手にしている私達は、お綺麗な人間じゃない」

 小夜を見つめる明の瞳は、鬼のものによく似ている。ありありと拒絶を示している表情が、無言で小夜を糾弾していた。

「私はかつて貴方にこう言った。最大多数の最大幸福をもたらす行いこそが道徳的に正しいものだと。より多くの数を救う事が正義であり、神ではない私達は、できることをするしかないと。私は、その『正義』を選んだ」

 小夜の手前にある蝋燭の火が風に揺れて消えた。煙が細くたなびく。

「──そう、これは明の言う通り、外道の行いだよ。知性ある存在、元人間に苦痛を強いているのだから。

 けれど、これによってより多くの人間の命が助かる可能性があるのならば、それが仁道に(もと)る行為であったとしても、しない道はありえない。刀で役に立たない以上、私は私にできる最善を尽くさねばならないのだから」

 部屋に吹き込む冬の風が、小夜の体温をも奪っていく。布で覆われていない顔と手の皮膚が、寒さに痛みを訴えた。

「手段を選ぶべきではないと思う。私達が戦っているのは道場の試合ではなく、薄汚い戦場なのだから」

 剣術に固執する明には、受け入れ難いことかもしれない。それでも、わかってもらいたかった。小夜の狩猟技術を明ならば、明だけは、この実験の意義を理解してくれると信じたかった。

「明。……貴方は、正しい人になりたいの? 清廉潔白な人でありたいの? それとも、より多くの人命を救いたいの? この隊にいる限り、この二つは両立しないよ。鬼殺を罪と思い、鬼を人と同列に見るのなら」

 明の顔からは血の気が失せていた。その蒼白な顔から眼を逸らさない。きっと、自分の顔も同じように白くなっているのだろう。

「この仕事を続ける事は、殺生の罪を被り続ける事と同義だから」

 鬼を使って実験するのは罪深い事だろう。人の遺体を鬼に食わせるのも同様に罪深い。しかし、鬼を斬り殺す隊士だって、殺生の罪を背負っている。小夜に限らず、鬼殺隊に所属する全ての隊士は、死と血と罪の穢れを被っているのだ。

「…………小夜は鬼を、どう思う?」

 ようやく、明が口を開いた。試すような口ぶりのそれは、いつかの明け方の問いによく似ていた。

「殺さねばならない敵。……不治の病の感染者。人の手では救えない存在。我々が斬るべき加害者であり、鬼舞辻の被害者の成れの果て」

 その肉体を刻み、幾多の実験を繰り返した果てに得た答。それを静かに口にすれば、明は小夜から目を逸らし、拳を強く握った。

「鬼を化生ではなく人と地続きの存在と認識しながら、そのように扱える貴方を、私は理解することができない」




【太陽スペクトルの暗線】
1802年 イギリスのウイリアム・ウォラストンが、太陽光のスペクトルのなかにいくつかの暗線の存在を報告。
1814年 フラウンホーファーがウォーラストンとは別に、暗線を発見。系統的な研究を行い、570を超える暗線について波長を計測した。主要な線にAからKの記号をつけ、弱い線については別の記号をつけた。

フラウンホーファー線 Wikipedia

【光の電磁波説】
1864年 マクスウェルが光の電磁波説を発表
1888年 ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツによる実験で確認

12月 8日 マクスウェルが光の電磁波説を発表(1864年)

文明は開化してますし、最先端の科学を学んでいたら知っている可能性はあります。まあ一介の女学生が知ってたら異常かもしれませんが。時代考証って難しいです。

ちなみに珠世さんがやってた輸血については、
1919年(大正8年) 近代の科学的な輸血法が日本に入ってきた。
1930年(昭和5年) 浜口雄幸襲撃事件で、ピストルで撃たれた首相が輸血によって一命を取り留めた。この出来事が大きな関心を呼び、輸血が一般的に行われるようになるきっかけとなった。

血液事業の歴史 大阪赤十字血液センター

という経緯があるので、おそらく炭治郎が隊士をやってた時代はまだ輸血そのものが一般的ではないと思われます。
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