カブトボーグ・リリカルヴィクトリー   作:ryanzi

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ボーグバトル!それはどういうわけか全次元世界に広がった「なにか」!
ボーグバトル!そして一人の少年は『平穏な戦い』に身を投じる!

「キング・ケサル。一緒に行くよ」




カブトボーグ・リリカルヴィクトリー第十話 ストロンゲスト・エンペラー・ボーガー!

アースラに抑留されてから数日。リンチェンは我慢の限界だった。

 

「海鳴市民大会が近いのですが」

 

「そんなこと、僕が知るか!」

 

だが、クロノは厳しくあしらった。

 

「僕を殺すつもりですか?」

 

「ああ死ね!」

 

こいつ本当に執務官か?

 

「ライアルさん、なんとかできませんか?」

 

「大丈夫だ。救援が来た」

 

アースラの隣に船が近づく。

 

「・・・エーテル・スペース!ライアル、お前・・・!」

 

クロノは苦虫を噛んだような表情をした。

 

「さあ?私はただ羅輯さんと連絡を取っただけですよ?」

 

十分後にはエーテル・スペースから一人の人間がアースラに移ってきた。

 

「リンディ提督、お久しぶりですね」

 

「ええ、お久しぶり。羅輯中将」

 

なぜか二人の背後で虎と龍の幻影が見える。

 

「あとリンチェン君もお久しぶりだね」

 

「ええ、お久しぶりですね。面壁者とお呼びすればいいですか?それとも・・・」

 

「ここでは中将と呼んでくれ」

 

形成は逆転した。

 

「まあ、見ての通りリンチェン君は私の知り合いだ。よしなに頼むよ」

 

「・・・融合派代表であるあなたのお墨付きなら」

 

 

 

こうしてリンチェンは海鳴市民大会に出場することになった。リンチェンは中国チャンピオンだったが、こういう地域大会というのは出場資格自体も『フリーエントリー』だったので、そこら辺の心配はなかった。

 

「おい、あの中国チャンピオンがいるぞ!」

 

「マジか!倒して有名になるぞ!」

 

「ちくわ大明神」

 

むしろリンチェンを歓迎している空気が漂っているといえた。

 

「リンチェンではないか?ここ最近何をしていたのだ?」

 

会場には神山もいた。

 

「お久しぶりです、神山君。時空管理局とかいう組織に捕まっていました」

 

「・・・大丈夫だったのか?」

 

「・・・ここだけの話ですが、前世の知り合いがいたので助かりました」

 

「あれ、リンチェン君だ!リンチェン君、一体どこ行ってたの!」

 

すずかも来ていた。

 

「・・・あの一件以来、ボーガーであることを隠す必要はなくなってな」

 

「よかったですね」

 

「リンチェン君、いくらなんでもそれはないよ。おかげでなのはと喧嘩しちゃったし」

 

何はともあれ市民大会が始まろうとしていた!これを足掛かりにリンチェンの世界大会の道が開かれるのだ!がんばれリンチェン!世界チャンピオンに向かって・・・!

 

完!

 

 

 

 

 

「リンチェン?リンチェンじゃないか!」

 

振り向くとそこには幼稚園児がいた。だが、それはリンチェンが前世で会ったことのあるボーガーだった。

 

「・・・天野河リュウセイ!」

 

天野河リュウセイだった。

 

「おい、あの天才幼児ボーガーの天野河リュウセイがいるぞ!」

 

「討ち取って、首を殿の墓の前に献上するんだ」

 

「まさか、あの中国チャンピオンと対決するのか!?」

 

会場はざわついた。

 

「まさか、あなたもここに・・・」

 

「まあな、勝治が誘ってくれたからな」

 

二人はボーグを構える。

 

「「チャージ・イン!」」

 

二人のボーグを握った拳がぶつかる!

 

「神山君!雲が!」

 

「・・・雲が、天が割れた!」

 

 

 

「大規模な次元震を確認しました!」

 

エイミイが叫ぶ。

 

「くそ、こんな時に・・・」

 

クロノは歯ぎしりする。目の前の映像には、あのフェイトとかいう魔導士が海中にあるジュエルシードに向かって魔法を放っている光景が映っていた。

 

「まあ、次元震のことはこのさい放っておきましょう」

 

ライアルが言った。

 

「ライアル・・・、お前いったいどういうつもりだ!」

 

クロノはライアルの胸倉をつかむ。

 

「執務官、あなたも原因は予想できるはずです」

 

ライアルは笑いながら言った。

 

「・・・あのボーガーか!」

 

クロノはライアルを突き放した。

 

「おや、執務官。どこに行くつもりですか?」

 

「決まってる!あのボーガーを逮捕しに・・・!」

 

『ごめんなさい! 高町なのは、指示を無視して勝手な行動をとります!』

 

「・・・もういい!勝手にしろ!」

 

 

 

 

一方、海鳴市民大会。

 

「メテオ・メテオ・レッドバースト!」

 

リンチェンに隕石が飛んでくる。

 

「チベット・グレート・シビレゼーション!」

 

リンチェンはポタラ宮でそれを防ぐ。

 

「・・・リンチェンが叫んでおるだと?」

 

「どういうことなの?神山君」

 

「リンチェンは普段から冷静な奴だ。チャージの時もそうだ」

 

「確かに、リンチェン君は黙ってチャージするけど・・・」

 

「そんな奴が叫ぶということは、わかるよな?」

 

「もしかして、本気で・・・?」

 

「そういうことだろう」

 

ちなみに、会場はほとんどボロボロになっていた。

 

「・・・神山君、あの二人の顔がどう見ても笑っているようにしか見えないけど」

 

「・・・そういうものなのだ」

 

事実、リンチェンとリュウセイはボーグバトルを楽しんでいた。もはや、過去の因縁など関係なくなっていた。

二人はただ、楽しいからボーグバトルをしていたのだ!

 

 

 

「・・・次元震が連発してる。ライアル、本当に放っておくつもり?」

 

エイミイがライアルに尋ねる。

 

「羅輯さんだったらこう言ったでしょう。計画の一部だと」

 

「確かにね」

 

「・・・なんで・・・あんな奴が・・・中将なんだ」

 

クロノが何か言っているが、ライアルは無視した。

それよりも、今は目の前の映像が重要だ。二人の少女が才能にものを言わせて、ジュエルシードを封印しようとしていた。

 

「いやあ、神話の光景ともいえますね」

 

「ライアル、アンタは本当に呑気だね」

 

「・・・おい、ライアル。羅輯はどこだ?」

 

「さあ、エーテル・スペースに戻ってるんじゃないんですか?」

 

 

 

その頃、羅輯はアースラにも、エーテル・スペースにもいなかった。

ただ、少女の遺体が収められた冷凍ポッドの前に立っていた。

 

「・・・二度と会いたくないといったはずよ」

 

部屋の奥から女性が出てきた。

 

 

 

 

海鳴市民大会、勝負は白熱していた。

 

「「うおおおおおお!」」

 

二人の拳がぶつかるたびに次元震が発生していた。

 

「どうしたリンチェン、前に戦った時のほうがキレがあったぞ!」

 

「・・・そうでしょうね!」

 

拳がまたぶつかる。地面が割れる。

 

「いったい何があったんだ!」

 

「恋をね、したんですよ!」

 

割れた地面が宙に浮き始める。

 

「すずか、これは逃げたほうが良い状況なのか?」

 

「神山君、もう手遅れだよ」

 

神山とすずかも宙に浮いていた。

 

「そうか!それだけじゃないだろ!」

 

「その子がね、地球を別の文明に売り渡そうとしてるんですよ!」

 

周囲のビルが割れ始める。その破片も宙に浮く。

 

「なあ、すずか。これはもしかしなくても、世界の終わりというものなのか」

 

「今更気づいても遅いよ、神山君」

 

神山とすずかはどんどん上昇していた。

 

「だったら俺が言うことはただ一つ!可愛い子には旅をさせよ!」

 

たった一言だった。その一言でリンチェンの何かが変わった。二人はボーグバトルを中止した。

 

「・・・僕の負けです、リュウセイさん」

 

「よせよ、俺は当たり前のことをいっただけだ」

 

「でも、リュウセイさんの言う通りです。やっぱり一日一日が大切だったんです」

 

「おいおい、俺とお前は一応は子供なんだから、もっとフレキシブルな会話をしないと!」

 

「感動的だね・・・!神山君」

 

「・・・そうだな!」

 

 

 

 

「次元震が収まりました。それどころかダメージまで急速に回復しつつあります」

 

「ほら、執務官。放っといて大丈夫だったでしょ?」

 

「ライアル・・・貴様!」

 

その時、雷撃がアースラと戦闘区域のフェイトに直撃する。

 

「ありゃ、ジュエルシード取られてしまいましたね。センサーも使えなくなりましたね」

 

ライアルは呑気そうだった。ちなみに、関係のない話だがライアルとクロノは同年齢である。

 

 

 

「・・・久しぶりですね、プレシア老師」

 

「相変わらず、その老師と呼ぶ癖は治らないのね」

 

「・・・もう諦めたらどうですか?」

 

「・・・出て行きなさい」

 

「言われなくとも」

 

「一つだけ言うわ。私はあなたが嫌いだった。一番最悪な弟子だったわ」

 

「・・・」

 

羅輯の姿が消える・・・。

 

 

続く!




次回予告!


アースラに帰ってきたら、なぜかクロノに殴られたがどうということはない!
ちなみにボーグ仲間が増えた!その名もユーノ・スクライア!
「ある事情」でボーガーであるということを隠していたが、今ではライアルも交えてボーグバトルを楽しむ間柄になった!
ついになのはとフェイトの決戦!そして明かされる残酷な真実・・・!

次回カブトボーグ・リリカルヴィクトリー、コピー・オブ・アリシア!

熱き闘志にチャージ・イン!
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