ボーグバトル!そして一人の少年は『平穏な戦い』に身を投じる!
「キング・ケサル。一緒に行くよ」
公園には必ずと言っていいほど、ボーグバトルの練習場、通称ボーグ広場というものが存在する。リンチェンと神山はそこのベンチに座った。
「さて、話を始めよう。まずお前を転生させたのは誰だ」
「・・・松岡勝治さんです」
「それは現実としての松岡勝治だったのか?」
「・・・はい」
神山は少し沈黙して、次の質問をした。
「お前のいた前の世界でもボーグバトルは存在したのか」
「はい。この世界と同じくらい人気でした」
「・・・そうか」
神山は缶コーヒーを一口飲んで、言った。
「これから言うことはお前にとって残酷かもしれない。覚悟はできているか?ボーガーには無意味な質問かもしれないが」
「・・・できています」
「それなら言うぞ。この世界は魔法少女リリカルなのはというアニメの世界だ」
「さっそく衝撃的なことを言いますね」
「さらに言えば、お前のいた世界もアニメの可能性が限りなく高い」
リンチェンは動揺しなかった。
「もう何も驚きませんよ。こんな経験をしていますからね」
「そうか、それなら話が早く進む。まず魔法少女リリカルなのはというアニメについて説明しよう。まず主人公は高町なのはだ。お前は今日あったばかりだが」
「・・・あの子が、ですか」
「そうだ。もうすぐ物語が始まる頃合いだな。ストーリーを簡単に説明すると、別世界の遺物の回収を手伝うために彼女が魔法少女になるというものだ」
「そもそも魔法少女というのは?」
「・・・魔法を使う女の子だ。あれを魔法というかは怪しいが。話を続けるぞ。街の中にその遺物が降ってくるが、そこまで深刻なものじゃない。問題はそれに介入しようとする奴らがいるということだが、今は問題じゃない」
「・・・大体は分かりました」
「それなら次の話題だ。お前のいた世界はおそらく人造昆虫カブトボーグ V×Vの世界の可能性が限りなく高い」
「・・・ボーグバトルを主題にしたアニメだったのですか?」
「ああ、お前も知っている奴が主人公だ。天野河リュウセイだ」
「ええ、知っています。僕も会ったことはあります」
「・・・念のため聞くが、その時の天野河リュウセイはどんな奴だったんだ」
「ええと、数百歳の最強ボーガーでした。辛うじて勝てましたが・・・」
「えっ」
「・・・どうかしましたか?」
「・・・俺が聞いた限りだと、少なくともアニメのときは小学生だったはずだが」
「ええ、小学生のときから彼は世界を何度も救っていますよ」
「まあいい、龍昇ケンに会ったこともあるのか」
「ええ、リュウセイに勝つための技を伝授してもらいました。ですが、僕に技を授けてくれたあと、すぐに息を引き取りました。その時のことは今も記憶に焼き付いています」
「えっ、死んだの?」
「そりゃそうですよ。数百歳でしたから」
神山は残った缶コーヒーを一気に飲んだ。
「・・・ふう。松岡勝治に関してはどうだ?」
「リュウセイに勝った後、時間膨張のせいで18903729年も漂流をして、それからたどり着いたDX3906星系で彼に会いました。言っておきますが、彼はとっくに神になっていたので寿命は関係なくなっています」
「・・・色々ツッコみたいが、それからどうした?」
「彼に頼んで、ボーグバトルを楽しめる人生を送れる世界で生きることができるように頼みました」
「そして、今に至るのか。・・・お前の人生に何があったんだ?」
「少し長くなりますが」
「かまわん」
リンチェンの人生に何があったのか。ぜひ、カブトボーグ・エンドレスバトルを読んでみてください!最終話にも要約があるので、時間がなければ最終話のほうを読んでみてください!
神山は灰になった。もう疲れたのだ。
「神山君、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「それ大丈夫じゃない予感がしますが」
「・・・壮絶な人生だったな」
「ええ、我ながらそう思います」
「まあ、ほら、この世界は安全(?)だから。突然、パールハーバーとか起こらないし、別世界の文明はあっても別星系の文明は攻撃してこないし。だから安心しろ」
「なら大丈夫そうですね。少なくとも、この世界に関しては知っているようですし」
「ああ、世界の危機は二回ぐらいあるが、それに関してはなのはの仲間たちが解決してくれるから安心しろ。お前はボーグバトルに集中していれば大丈夫だ」
「ですが、アレのような・・・」
「ついにアレ呼ばわりか。大丈夫だ、あいつらは我が何とかする」
目の前では子供たちがボーグバトルに熱中している。
「・・・実は我もボーグを密かに練習していてだな」
そう言って神山はボーグを取り出す。
「こいつは我のボーグ、エンキドゥだ」
リンチェンもボーグを取り出す。
「キング・ケサルです」
二人はボーグを子供たちに向かって投げる。子供たちは空高く吹っ飛ぶ。
「邪魔者はいなくなったぞ。これで存分にやれるな」
「ええ、そうですね」
「「チャージ三回、フリーエントリー、ノーオプションバトル」」
「ウオオオオオオ!」
「・・・」
「チャージ・イン!」
「・・・チャージ・イン!」
二機のボーグがフィールドを疾走する!
「なかなかのスピードだな。さすがに前世の経験があるか。だが、我も借り物とはいえ力はある!」
エンキドゥが金色に輝く!
「行け!バビロン・アロー・ソルジャー!」
神山の背後にバビロンの弓兵たちの幻影が現れる!そして、矢がキング・ケサルに放たれる!
「これはすごいですね」
リンチェンはそう言いながらも、キング・ケサルは軽々と避けていく!
「・・・ソンツェン・エンペラー」
リンチェンの背後にソンツェン・ガンポの幻影が現れる!キング・ケサルはエンキドゥに猛突進する!
「なるほど、ならばゲート・オブ・バビロン!これで終わりだ!」
神山の背後に壮大な神の都が出現する!
「だったら僕も、チベット・グレート・シビレゼーション!」
ポタラ宮の幻影!
エンキドゥから多くの武器が放たれる!しかしキング・ケサルはポタラ宮を盾にする!
「ポタラ宮を盾にするだと!」
「まっすぐ行ってください!キング・ケサル!」
キング・ケサルはエンキドゥを吹っ飛ばす!
「ぐあああああ!」
エンキドゥはついにフィールドの外に転がった!リンチェンの勝利!
「・・・ふふふふふ、我の負けか」
「神山君、さっき貴方は自分の力を借り物だといいましたよね?」
「ああ、転生するときに神からもらった。言っとくが、勝治じゃないからな?」
「貴方はもう必殺技を自分のものにできています。もうそれは借り物の力ではありません」
「・・・フッ、そんなことを言われるとはな」
「「あはははは!」」
大団円!
「ところがどっこいそうはいかない!」
突然、緑色の仮面をつけた男が現れる!服装はどこかの喫茶店のものだった!
「私はエメラルド・カフェ・マスク!海鳴のボーグバトルを守るものだ!君たちのボーグバトルは素晴らしかったが、子供たちを吹っ飛ばしたのは見過ごせないな!」
「し、士郎。何をしてるのだ!」
仮面の男は明らかに動揺した。
「神山君。私は士郎ではない。そんなことはいい!君たちのマナー違反を裁く!」
男から凄まじいオーラが放たれる!
「地獄の業火が君を待っている。ファイアー・ドロップ・コーヒー!」
「ただではやられません。チベット・グレート・シビレゼーション」
だが、ポタラ宮の幻影は炎に焼かれて消える!
「ぐわあああああ!」
リンチェンは空高く吹っ飛ぶ!
「り、リンチェン!」
「神山君、君も行くんだ!ファイアー・チョコケーキ・バーニング!」
「ぐわあああああ!」
神山も空高く吹っ飛ぶ!
続く!
あれから何とかして帰ることができたリンチェンと神山!
そんなことはどうでもいい!
ある夜!リンチェンは誰かが助けを求める声を聴くことになる!
そして、化け物と戦うことになるが・・・!
次回カブトボーグ・リリカルヴィクトリー、誕生!リリカル・マジック・ガール!
熱き闘志にチャージ・イン!