ボーグバトル!そして一人の少年は『平穏な戦い』に身を投じる!
「キング・ケサル。一緒に行くよ」
深夜、リンチェンはボーグの素振りをしていた。リンチェンの強さはこういった練習に由来しているのだ。
「1923、1924、1925・・・!」
その時、リンチェンの脳内に声が響く!
『誰か・・・聞こえていますか・・・助け・・・』
リンチェンは素振りをやめる。
「これは・・・もしかして神山が言っていた?」
ここは魔法少女リリカルなのはというアニメの世界だ。おそらく物語が始まるのだろう。
「そういえば昨日は流れ星がたくさん降ってもいたから・・・」
リンチェンは少し考えた後、また素振りを再開する。
この世界に訪れるであろう危機はなのはが解決するし、他の転生者の問題に関しても神山が解決してくれると言った。リンチェンはただボーグバトルに集中すればいいだけなのだ。
目指すは世界チャンピオンだ!リンチェンの戦いは始まったばかりだ!
続く
次回予告ヲ無視スルト読者ヲLOST、失イマスヨオ。
「ここにいたか!」
振り向くと神山がそこに立っていた。鎧はボロボロだった。
「穏やかじゃないですね」
「意外と事態は深刻なんだぞ!どこの馬鹿が漏らしたのかは知らないが、現地ボーガー組織にジュエルシードの存在が知られておるのだ!無論、我やお前のような転生者のような存在もな!」
「現地?・・・そういうことですか。厄介ですね」
おそらく『現地』という言葉はこの世界にもともと生きていた者のことを指すのだろうとリンチェンは理解した。
「高町が危ない!我だけではどうしようもないのだ!」
神山はボーガーとして一流に入るほうだ。その神山でさえもボロボロになってしまうほどだ。かなり強いボーガーがいるのだろう。
「・・・『平穏』というのは手に入らないものなんですね」
リンチェンはボーグを宙に向かって投げる。するとそれに引っ張られるようにリンチェンも空を飛ぶ。
「・・・飛行魔法など奴にとって不要だな。そもそも魔力を感じぬ」
神山はそう呟いて、飛行魔法でリンチェンの後を追う。
リンチェンが着いたころには死屍累々だった。
「これはひどいですね」
「ああ、全員が転生者だ。まあ、ほとんどは自業自得ともいえるが・・・」
神山の表情から察するに、彼らの人格には問題があったのだろう。
「フハハハハハ!仲間を連れて戻ってきたか!」
全身スーツを着た男が巨大ボーグの上で叫んでいる。
「まさかボーグを思念体と合体させるとは思わなかった!さすがはボーガーというか・・・」
「大丈夫です。僕が何とかします」
そう言ってリンチェンはキング・ケサルを投げる。
「サンダー・サガルマータ」
リンチェンの背後に雷とエベレストが現れる!
「ま、まさかお前は中国チャンピオンの・・・」
キング・ケサルは巨大ボーグをひっくり返した!
「ぐわああああ!ホワイト・シルバー団に栄光あれ・・・!」
男は空高く、どこかに吹っ飛んだ。
巨大ボーグは崩壊し、巨大な化け物に姿を変えていた。
「あれが思念体だ!あとはなのはが何とか・・・」
「ラマ・アタック」
「話を聞かぬか!」
リンチェンの攻撃は確実に思念体にダメージを与えていた!
「・・・早く終わらせたいですね」
キング・ケサルがリンチェンの手に戻る。
「こうなったら白兵戦です」
リンチェンは思念体のほうまでジャンプして、キング・ケサルを握った手で直接殴った。
「ボーガーというのはなんでもありだな」
神山はそう言いつつも、彼自身もエンキドゥを握った手で思念体を殴りまくっていた。
「そんなおもちゃで何をしてるんだよ?」
二人の後方に千秋明が嘲笑っていた。
「・・・何をしに来たんですか?」
「リンチェン、落ち着け」
神山はリンチェンを宥める。もちろん思念体を殴り続けたままで。
「何をしに来たといわれても・・・、邪魔をしにきただけだよ!」
明は杖を持って二人のほうに光り輝く弾を撃つ。神山はゲート・オブ・バビロンを使って打ち消した。もちろん、思念体を殴り続けたままだ。
「おや、さすがに踏み台はこの世界のルールをわかってる。ちゃんとマルチタスクを使っているな。・・・そこのボーガー狂いは救いようがないな」
「何を言って・・・。おい、リンチェン!しっかりしろリンチェン!」
リンチェンが少し離れたところに倒れていた。
「そんなバカな!お前の魔力弾は我の財で全て・・・」
「そうだな。確かに俺の攻撃は全て打ち消された。でも他の奴の攻撃は?」
「・・・おい、どういうことだ」
明よりさらに後方に変身したなのはがいた。
「まさか、なのはが?なのは、どういうことだ!?」
答えは返ってこなかった。
「・・・」
ただピンク色の魔力弾が神山に向かって放たれる。
「・・・クソッ!」
神山は思念体を殴るのをやめて、魔力弾を避ける。そしてリンチェンのもとに駆け寄る。
「おい、リンチェンしっかりしろ!リンチェン!」
「・・・最後にツァンパをもう一度食べたかったな」
思念体はすでに倒されていた。そして、出てきた青い宝石はなのはの杖に封印された。
「・・・どういうことだ!なのは!」
「・・・」
またしても返事は返ってこなかった。そして、辺りにサイレンの音が鳴り響く。
「このままではマズいな・・・」
神山はリンチェンを抱きかかえ、飛行魔法でその場から撤退した。
「なのは。俺たちも逃げるぞ」
「・・・うん」
「それがいいね」
そうして二人と一匹も去っていった。
続く
次回予告!
当然のようにリンチェンは命を取り留める!
だが、謎はいまだに残される!
そして、リンチェンの前に謎の少女が現れる!
次回カブトボーグ・リリカルヴィクトリー、残酷!ディスティニー・オブ・ワールド!
熱き闘志にチャージ・イン!