カブトボーグ・リリカルヴィクトリー   作:ryanzi

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ボーグバトル!それはどういうわけか全次元世界に広がった「なにか」!
ボーグバトル!そして一人の少年は『平穏な戦い』に身を投じる!

「キング・ケサル。一緒に行くよ」



カブトボーグ・リリカルヴィクトリー第五話 残酷!ディスティニー・オブ・ワールド

「1234、1235、1236・・・!」

 

リンチェンは夕方の公園で必死に素振りをしていた!

 

 

 

昼休みのことだった。リンチェンと神山は昼食を食べながら話し合っていた!

 

「まさかなのはがお前に攻撃をするとは・・・!」

 

「いいんです。あれは避けれなかった僕の責任で・・・」

 

「そういうことじゃないんだ!我はなのはとずっと同じクラスだった!だからこそ知っていたんだ!なのはがどういうわけかカブトボーグを嫌っていたことぐらいは!なのに、油断していた!なのはは攻撃はしてこないだろう。我たちの味方だと・・・!」

 

神山は唇を噛んでいた。

 

「・・・」

 

「・・・すまない。少しカッとなってしまった」

 

気まずい空気が流れる。

 

「・・・この世界、魔法少女リリカルなのはの世界の人たちは強いんですよね?」

 

「まあ、そうなるな」

 

「だったら話は簡単ですよ。その人たちと同じくらい強くなればいいんです」

 

「なるほど、お前、頭いいな」

 

 

 

そういうわけでリンチェンは必死にボーガーとして強くなろうとしていた!

がんばれ!リンチェン!目指すは世界大会だ!

 

 

 

 

 

 

 

話をちゃんと終わらせられないようなガキがデカい口叩くんじゃねえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我々のリーダーとなってください」

 

リンチェンの前に赤髪の少女が立っていた。

 

「・・・突然、何を言ってるんだい?」

 

「もうこの世界はあなたにしか救えないのです」

 

リンチェンは訳が分からなかった。

 

「だから、一体どういうこと・・・」

 

リンチェンは急に喋れなくなった。

 

「すみません。こんな手荒な真似をして」

 

少女は申し訳なさそうな様子を見せる。

 

「・・・」

 

体全体が動かなかった。

 

「さすがに喋れないとだめですかね?」

 

「・・・何を僕に求める?」

 

「最初に言った通りです。我々のリーダーになってください」

 

「・・・まずは理由を聞かせてください」

 

少女の瞳はどこか悲しげなものだった。

 

「まず、去年のイギリスの暴動を覚えていますか?」

 

「・・・ああ。確かイングソック党とかいう集団がクーデターを企んだ事件だったね」

 

「彼らのリーダーはあなたと同様に転生者でした」

 

「・・・あなたも?」

 

「いえ、私はあなた方のいうところのモブとやら、いわば現地民です」

 

緊張した空気が流れる。

 

「だったら僕も似たようなものですよ」

 

「知っています。人造昆虫カブトボーグ V×Vというアニメですよね?」

 

リンチェンは驚愕した。この少女はリンチェンのいた世界のことも知っているのだ。

 

「だからこそ、あなたに頼んでいるのです。この世界はあなたにしか救えません」

 

「・・・まず世界に何が起こっているというのですか」

 

「私は中東に住んでいました」

 

中東、それは危険地帯だった。テロ組織だけでなく、世界征服を狙う悪の組織、それに対抗するボーガー達の入り混じる激戦地帯だった。

 

「私の日常は常に悲惨なものでした。凶暴なテロリストだけでなく、悪の組織までもが村にいつ攻め入ってくるかわからず、正義を語るボーガーでさえも平然と悪事を働いていました」

 

「・・・」

 

「ですが、そんなある日のことでした。とある日本人が空を飛んできたのです」

 

リンチェンは察した。おそらく、転生者だろう。

 

「彼はとても我儘な人間でした。彼が面白くないから、私達を幸せにするといったのです。とっても変わった人だと思いませんか?」

 

リンチェンはそういった人間を前世で何回も見たことはある。

 

「彼はとても強い力を持っていました。それでテロリストも悪の組織もボーガーも追い払うことができたのです。彼自身は自分の力を借り物だと言っていましたが」

 

「・・・やはり」

 

「ええ、そうです。彼は転生者でした。ある時、私の弟が彼の手伝いをしているときに重傷を負いましたが、命に別状はなかったんです。ですが、その夜に私に言ったのです。どう考えても弟は死んでいたと、彼は言いました。そして、彼はこの世界の残酷な真実を語ってくれました。もちろん彼自身の出自に関しても」

 

「・・・」

 

「彼の語ったこの世界の物語は美しいものでした。別世界から降ってきた遺物や魔法、遺物を封印して街を守ろうとする少女の戦い。そして同じように遺物を封印しようとする少女・・・。魔法少女リリカルなのは、彼はこの物語を愛していて転生したといいました。そして、もう一つの世界が展開されていました。人造昆虫カブトボーグ V×V、あなたのいた世界の物語ですよね?それについても聞かされました」

 

「・・・」

 

「気が狂うと思いました。積極的に悪事を為す主人公。毎回のように人が死ぬのに、次の話では平然と蘇っていて、今までいなかったのに最初からいたという仲間がいて・・・。そんな世界が美しい物語の裏側で展開されていたのです。死んだはずの弟が生き返るという狂気に満ちた現象が起きても不思議ではありませんでした」

 

「・・・まあ狂ってはいたね」

 

リンチェンは振り返る。人民軍、亡命政府、大日本帝国、ASEAN、義勇軍、アメリカ、三体文明、未知の高等文明、そして天野河リュウセイ・・・。今までリンチェンが戦ってきた敵だった。

 

「それで最初のイギリスの事件です。彼はイングソック党を倒すためにイギリスに渡り、消息が不明となりました。おそらく生きているとは思います。イングソック党は壊滅したんですから。ですが、なぜそんな事件が起きたのか?おかしいと思いませんか」

 

「・・・」

 

「関係ないからですよ。イギリスがオーウェリアンとやらに変貌しようと、中東で今日も狂気に満ちた日々が繰り返されようと、魔法少女の物語には関係しないからですよ。そして、今この瞬間にも世界のどこかで歯車が狂っているのでしょう。ヒロシマの次はどこでしょうか。どこでも関係ないのです。海鳴が無事なら、物語には関係ないからです」

 

「・・・狂ってる」

 

「そうでしょ?だから私は有志を集めてとある組織を設立しました。そのリーダーになってもらいたいのです」

 

「・・・何故僕なのですか?」

 

「それはあなたが人造昆虫カブトボーグ V×Vの出身だからです」

 

「でも僕は・・・」

 

「私は神に会いました。正確には神の一人に会いました。あなたの人生については聞きました。これがあなたにとって幸福な道ではないというのは承知です。それでも私達はあなたの力が必要なのです。どうか私達を導いてください」

 

「・・・何をすればいい」

 

「これを回収してください」

 

少女はそう言って透明なケースを取り出す。その中には青い宝石が入っていた。

 

「これはジュエルシードというものです。これがこの街に降ってきた遺物です。これ自体は危険物で利用価値はありませんが、交渉のカードにはなります」

 

そう言って少女はケースを服にしまう。

 

「交渉?」

 

「ええ、交渉です。今のあなたが知る必要はありませんが、成功すれば世界は救われる可能性があります」

 

「・・・わかった。君たちのリーダーになろう」

 

「・・・ありがとうございます!」

 

少女は涙を流していた・・・。

 

 

続く・・・。




そんなわけでジュエルシードを集めることになったリンチェン!
だが、それをよく思わないものが・・・!

次回カブトボーグ・リリカルヴィクトリー、収集!ジュエルシード!

熱き闘志にチャージ・イン!
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