アニメのキャラクターが叱られる!   作:松浦南北

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今回は予定通り、星空凛が叱られます。問題はグルーブロッソさんからのリクエストです。


星空凛が叱られる!

凛は今日、新国立競技場に来ています。ここから今日はマラソン大会があって、凛は一般参加をしたんだにゃ〜!!

 

…あれ?予定の時間になっても「用意どん」の合図がないんだけど…どうしちゃったんだろう?

 

すると謎の女の子がスタートラインの前にやってきたの。

 

その女の子はこう言ったんだ。

 

??「どーもー、チコでーす。永遠の5歳でーす」

 

凛「えっ?チコちゃん!?」

 

凛は驚いてしまった。あのチコちゃんがここにいるんだよ!?

 

チコちゃん「ねえねえみんな、この中で一番、運動が大好きで、よく走れるステキな人ってだーれ?」

 

誰も手は挙げない。やっぱり凛がやってみるしかないよ!!

 

そう思って凛は手を挙げた。

 

チコちゃん「じゃあそこのお姉ちゃん!お名前は?」

 

凛「星空凛です!音ノ木坂学院でスクールアイドルμ'sをやってます!」

 

チコちゃん「凛ちゃん、今からマラソンをやるんでしょ?」

 

凛「うん!」

 

チコちゃん「マラソンの距離ってどのくらい?」

 

凛「42.195kmだにゃ」

 

チコちゃん「なんで?」

 

凛「えっ?」

 

チコちゃん「なんでマラソンは42.195kmなの?」

 

凛「えーっと、それは…」

 

ジャーン!!

 

どうしよう…かよちんもいないし…。

 

凛「凛はバカだからわからないにゃ…」

 

チコちゃんボーッと生きてんじゃねーよ!!

 

凛「にゃーーーーーー!!」

 

すると目の前の大型ディスプレイに映像が流れた。

 

〜※〜

 

今こそすべての日本国民に問います。マラソンが42.195kmなのはなぜ?

 

今まさにマラソンのために走っていそうな人に聞いてみました。

 

「えーっと…1000回やったらちょうど地球一周分だから?」

 

「うーん…世界一長い橋がそれくらいの長さだから?」

 

足の速いこの人にも聞いてみました。

 

スタッフ「マラソンが42.195kmなのはなぜですか?」

 

ソニック「そりゃ正解の答えだろ?」

 

(チコちゃん登場)

 

スタッフ「つまんねー奴だなぁ…」

 

なぜマラソンが42.195kmなのかも知らずに、やれ「ここから40kmサービスエリアがないのか」だの、「9秒台はすばらしいなぁ」だの、距離や時間に対して批判や評価をする日本人のなんと多いことか。

 

しかし、チコちゃんは知っています。

 

〜※〜

 

チコちゃん「マラソンが42.195kmなのは」

 

ドドン!

 

チコちゃん王妃がわがままを言ったから〜!

 

えっ?そうなの?

 

〜※〜

 

王妃がわがままを言ったから…。

 

由美「さすがチコちゃん!5歳なのにマラソンのことを知っているなんて、将来は9秒台目指せるんじゃないかな?」

 

詳しく教えてくださるのは、コメット団団長かつ中部高速鉄道社員、そして西白壁高校2年生、さらにはこの作品の作者の分身である青山由美さん。

 

由美「マラソンが42.195kmなのは今もう常識です。しかしながら、最初は42.195kmではありませんでした」

 

というと?

 

由美「その昔、アテネ軍がマラトンに上陸したペルシャ軍を破ったという報を伝令するため、フェイディピデスという兵士がアテナの町まで走りました。フェイディピデスは城門にまでたどり着くと、『我が軍勝てり!』と叫んで倒れ、そのまま息絶えたと伝えられています。その距離が約40kmだったというのです。

そしてアテネオリンピック以降、マラソンレースはオリンピックの花形競技として定着していきます。40km前後という目安の距離が引き継がれ、これが42.195kmに統一されたのは1924年の第8回大会、パリオリンピックのときからです」

 

では、なぜ42.195kmになったのでしょうか?

 

由美「この大会では本来、41.843km(26マイル)で設定されていたのですが、イギリス王妃のアレクサンドラ・オブ・デンマークが『スタートはウィンザー城の庭で、ゴールはロイヤルボックスの前で見たい』とわがままな注文をつけたため、距離が延長されて42.195kmになったといわれています」

 

また、ロンドン大会ではこんなこともあったそうです。

 

由美「ロンドン大会ではイタリア選手のドランド・ピエトリが誰よりも真っ先に競技場に戻ってきたにもかかわらず、暑さと疲労のために競技場に入ったところで力尽きて倒れたということがありました。

その後、係員が手を貸してゴールに向かわせるも、ピエトリは何度も倒れ、結局、ラスト350mを10分もかけてゴールしました。観衆はマラトンの戦いの故事を思い出して拍手を送りましたが、その後、係員の助力を受けたことで反則という判断がなされ、失格となってしまいます。このことは『ドランドの悲劇』として語り継がれたのでした」

 

ところで、この42.195kmはどのようにして計測するのでしょうか?

 

それも由美さんは説明してくれました。

 

由美「現在の日本では日本陸上競技連盟が制定した『日本陸上競技連盟競技規則』に、『長距離競走路ならびに競歩路公認に関する細則』が記されています。

それによれば、道路のどこを測るかについては、『基本のラインは歩道側の端から30cm車道側』、『左カーブは歩道側の端から30cm車道側』、『右カーブは道路のセンターラインから30cm内側』、『S字カーブの場合は指定点を結ぶ最短ライン』と決まっています。

さらに、計測方法は、同じく日陸連の『陸上競技審判ハンドブック』に記述されています。そこには、ワイヤーロープを用いて計測するか、自転車にカウンター計を取り付けて計測するかのいずれかとあります。

近年はワイヤーロープで測るのが主流で、これは直径5mm、50mの鋼鉄製のワイヤーをメジャー代わりにして計測します。つまり、ワイヤーを使って尺取り虫のように道路の決められたラインをコツコツと測っていくわけです。この作業には単純計算で70時間以上かかり、作業員は数十人が必要といわれます。実際に計測にあたるのは国際陸上競技連盟公認公式計測員の資格を持つ人です。

さらに、最後に日陸連の検定を受け、合格する必要もあります。検定に合格すれば公認料を支払うことになり、その額は新設時に210,000円、2年ごとの継続時に105,000円となっています。ここまでやって、ようやくコースが確定するわけです」

 

マラソンの42.195kmには、さまざまなエピソードが隠されていたのですね。

 

というわけで、マラソンが42.195kmなのは…、

 

王妃がわがままを言ったから

 

…でした。

 

由美「チコちゃんはどんなマラソンをやりたい?」

 

〜※〜

 

ディスプレイの映像は消えてしまった。

 

チコちゃん「給水所にチャーハンが置いてあるマラソンかな」

 

凛を含めた参加者と観客全員が笑った。

 

チコちゃん「さあ、わかってくれたかしら?」

 

凛「今度かよちんや真姫ちゃんに教えようと思うにゃ!」

 

チコちゃん「喜んでくれて何よりです。じゃあチコはこのあと岡村と収録があるので帰りまーす。じゃあねー、バイバーイ」

 

凛「バイバイにゃ!そしてありがとうにゃ!」

 

さあ、そろそろ合図があるか…?

 

合図「位置について、用意、どん!」

 

始まったにゃ。

 

…あれ?いつもより大変だにゃ…。

 

〜※〜

 

凛は結局リタイアしたけど、今日覚えたこの知識はかよちんや真姫ちゃんに教えようと思うにゃ♪

 

そして2人にこういうにゃ♪

 

「ボーッと生きてんじゃねーよ!」って。




参考文献↓
https://www.best-performance.net/user_data/column-detail.php?id=91
次回は高坂穂乃果が叱られます。次の問題もリクエストです。
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