ハイスクールDevil castle×Dracula   作:二痔升

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ライザー周り改変してます
ってか設定上はこれくらいでもいいんじゃない?

言いたいこと書き忘れたので追記


2話 2巻開始~ライザー来訪後+

さて、あの取引から1ヶ月近く経つが…

驚くほど何もない。

授業終わって他の用事なければ部室に行って、たまに雑用する程度。

前回みたいに都合よくカモがネギ背負ってやってくる事もない。というか前回が都合良すぎて焦って失敗してしまったか?

人目があるからか日中は一般人以上のトレーニングもしてないし、居る必要ない。情報収集が必要な相手とも思えないし。

はぐれ悪魔も出現しないし、わざわざ協力体制にまで持っていかなくてもよかったんじゃ…

でも好転するかもしれないしなぁ…

 

と悩み続けていたが、やっと動きがあった。

昨晩、グレモリー先輩がちょっとした騒動を起こした。

それ関係か今日グレモリー先輩と姫島先輩は登校せず、放課後の少し前に、二人は誰かを伴って部室に行っているのを感知した。

おそらくは、昨日の騒動に現れた兄の、魔王の女王のグレイフィアだろう。

これが少しは何かの利益になる事ならいいが…

 

 

 

「今部室に先輩らの他に誰か居るね。」

 

いつもの通り部室に向かう途中、旧校舎に入ってから塔城さんに話す。

 

「…誰です?」

「わからないけど、俺は見たことない人。知らない気配だから。」

 

何か問題でも起こったのかなぁ。なんて俺がつぶやくと、塔城さんは警戒を強める。

 

「そうまです。開けますよ?」

 

たまーに、何故かわざわざ部屋の中でシャワー浴びてたりするから話しかけながら扉を開ける。

中にはいつもの二人(機嫌悪そう)に、予想通り銀髪メイド服の悪魔が一人。

 

「おや、俺は今日は外してた方が良いです?」

「構わないわ。グレイフィア、彼はショージよ。」

「あぁ、例の…」

 

ほんの一瞬こちらを値踏みするような目でグレイフィアが見る。

 

「はじめまして。グレモリー家に仕えております、グレイフィアと申します。」

「ご丁寧にどうも、惣間正二です。初めまして、銀髪の殲滅女王さん。」

 

先程の目をごまかす為にか、丁寧に礼をされたので、こちらも気づかない風を装い向こうの礼に合わせるように丁寧に返す。

通り名を出して反応を見ようと思ったが、流石に動じなかった。

 

「あら、知ってたの?全員が揃ったら少し話があるから待っててちょうだい。」

 

しかし俺もメンバー扱いなのか。どう考えても実家絡みなんだから眷属じゃない俺は外れた方がよくね?

いや、それがソウル収集・俺の戦力増強につながる案件なら確かに俺は嬉しいけど、それでも一応名家な実家絡みの問題を部外者にバラす事はないんじゃね?

ほら、グレモリー先輩の後ろでグレイフィアさんの目つき鋭くなってるじゃないか…

 

仕方ないので関わり合いにならないよう、隅で椅子に座ろうとすると、塔城さんが俺と壁の間に割って入る。

 

「(ちょっと隠れさせてください)」

「(いいけどどしたの?)」

「(巻き込まれたくないんですよ)」

 

まぁ知ってるかはともかく、部下に夜這いをかけにいってメイドに怒られた主とか、フォローできそうもないし、したくもないだろうしなぁ。

体格的にも俺が190で塔城さんは140程?だからすっぽり隠せるだろう。

 

しばらくすると、兵藤先輩ら2年組がやってきた。

 

「全員揃ったわね。部活前に話があるの。」

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

そもそも言ってなかったのかよ、とでも言いたそうな感じ(に見えた)でグレイフィアさんが提案するが、グレモリー先輩が遮る。

とその時、床の魔方陣が反応する。

 

「――フェニックス」

 

木場先輩が隣の兵藤先輩に説明するためか、変形した魔方陣の持ち主の家名をつぶやく。

そして、炎が巻き上がり、魔力がほとんどないに等しい兵藤先輩だけが熱がる。

そこに現れた人形のシルエットが炎の中で腕を振り、炎をかき消し男性が出現する。

 

俺は初めて魔方陣から悪魔が出現したのを見たが…なんというか演出のせいで悪魔より鬼って感じだ。

 

「愛しのリアス、会いに来たぜ」

 

言われた当の本人のグレモリー先輩は…睨んでるな。

 

「さてリアス、さっそく式の会場を見に行こう。なかなか人気の会場でな。なるべく早く日程を―」

「放してちょうだいライザー」

 

グレモリー先輩の手を取ろうとするが、ライザー?さんの手は振り払われる。

 

「おい、あんた。部長に対して無礼だぞ」

「は?何お前?」

 

手を振り払われた時には一切怒りの感情すら見せなかったが、兵藤先輩が声を賭けた瞬間不快感を露わにする。

 

「俺はリアス・グレモリー様の眷属悪魔!兵士の兵藤一誠だ!」

 

なんで名乗るだけでちょっと自慢気なんだ…

今の行動考えれば、あれでグレイフィアさんが反応していない以上、お触りが許される立場の人だろうに。

 

「いや、名前なんか興味ねぇし聞いてもいねぇよ。俺に対して無礼とか何様のつもりだ?」

「ぐっ…うるせぇ!そういうあんたは誰なんだよ!」

 

なんか名前名乗るだけで自慢気だった兵藤先輩がへこんで言い返す。

ほんとになんで自慢気だったんだ?偉いのは主であるリアス・グレモリー…じゃなくて更に上の先輩の親とかでしょうに。爵位持ちだし。

 

「…リアス、俺の事下僕に話してないのか?」

「話す必要がないから話してないだけよ」

 

ライザー?さんが手を額にやる。

 

「…はぁ。キミは自分の下僕を昇格させるつもりがないのか?上級悪魔に無礼を働けば昇格の機会なんて遠ざかるばかりだぞ…」

 

ライザー?さんのため息とともに言った言葉に兵藤先輩が固まる。

 

「兵藤一誠様、この方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます」

 

悪くなった空気を入れ替えるようにグレイフィアさんが介入する。

 

「そして、グレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます」

 

その言葉に、驚き過ぎて声がでないのか黙っては居るが、慌てふためく兵藤先輩。

 

「リアスお嬢様とご婚約されておられるのです」

 

未だきちんと受け取れてない兵藤先輩の為に、改めて説明をしてとどめを刺すグレイフィアさん。

案の定、とでも言うべきか溜まった驚きが爆発するように、兵藤先輩は絶叫していた。

まぁ主の婚約者に無礼だ!って言った自分が一番無礼だったら発狂してしまうのかもしれないから仕方ない。

なんせ上級悪魔になるのが目的(厳密には違うが…)の兵藤先輩からすれば、それが遠ざかるのは多大なダメージだろうし。

 

 

 

先程の一件はなかった事としたのか、ライザーさんもソファに座り、姫島先輩がお茶を出す。

 

「リアスの女王が入れる茶はうまいな。

 上級悪魔が客をもてなす時には基本的に眷属悪魔を使うから、眷属にそれ専用の技能を学ばせたりもするが、リアスのところには必要ないようだ」

「痛み入りますわ」

 

ライザーさんは口調こそラフだが真面目な顔で姫島先輩を褒める。

姫島先輩は褒められているが、緊張しているのか少し笑顔が硬い。

また、姫島先輩を褒めながら、その姫島先輩を眷属にしたグレモリー先輩の手腕を褒めるかようにグレモリー先輩に触って…

いや、単に触りたいだけか。

 

そしてそこから少し離れた席に座っている他のグレモリー眷属と俺。

さっきからライザーさんがグレモリー先輩に触る度に兵藤先輩が様々な表情を浮かべている。

 

「あ、あのイッセーさん。何か楽しいことありました?」

 

その表情が喜に固定された時にアルジェントさんが話しかけた。

 

「…卑猥な妄想禁止」

 

よだれがたれてたのを見た塔城さんが一言。木場先輩がハンカチを差し出すが、アルジェントさんが先に自分ので拭いてあげた。

 

「いい加減にしてちょうだい!」

 

グレモリー先輩の怒声が響く。

 

「ライザー!以前にも言ったはずよ!私はあなたと結婚なんてしないわ!」

「あぁ、以前にも聞いたよ。

 だがそういうわけにもいかないんだよ。キミのところのお家事情はキミが思うよりも切羽詰まっているからね」

 

ライザーさんは諭すように話しかける。

見た目20代くらいだが、実年齢はいくつなんだろう?グレモリー先輩はガチで18らしいが…

普通は年齢に大差があれば酷い政略結婚なんだけど、肉体を魔力でどうでもできる悪魔なら別に問題ないだろうし。

 

「余計なお世話だわ!私がグレモリーの次期当主である以上、婿ぐらい自分で決めるわ!

 それに、当初の話では私が人間界の大学を出るまでは自由にさせてくれるはずだったじゃない!」

 

以前結婚しないって自分が言ったのが原因じゃねぇの?

…ってあーダメだ。ツッコミ入れたくてしょうがない。

 

「その通り。キミは自由にしていい。大学に行ってもいいし、どんな下僕を作ろうとも構わない。

 だが、それは当主を継ぐ上で結婚し、血を永らえさせる事を前提とした自由だ。

 先の戦争で純血悪魔は大勢亡くなった。戦争を脱したとは言え未だ拮抗状態、ちょっとしたいざこざで堕天使や神陣営と争う、なんてのは珍しくない。

 キミも身を持って体験しただろう?

 それでもし跡取りを殺されでもしたら御家断絶もありうる。今後の悪魔情勢を思えば早急に跡取りを求めるのは当然なんだ。

 もちろん、優れた上級悪魔の血を重ね続けて強い跡取りを求めようとする事も…

 その強さに関してはキミの兄君の例を考えれば当然だろう?」

 

その話自体は否定できないのか、グレモリー先輩も反論せずにらみ続けるだけにとどまっている。

 

「しかし兄君は強すぎてグレモリー家を出ざるを得なかった。

 次期当主候補が兄妹二人だけだったグレモリー家の期待は当然キミ一人だけに集まる。

 結婚しない、と言うのはその期待を裏切る事になる。

 それにキミの代でグレモリー家は潰えるかもしれない。それでいいのかい?」

「私は家の期待を裏切らないし、家を潰したりもしないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ」

「さすがリアス、わかってくれたか」

 

先程とは打って変わって作った笑顔じゃなく、心から安堵した顔になるライザーさん。よかったね。

 

「でもあなたとは結婚しないわ、ライザー!

 私は私が良いと思った者と結婚する。古い家柄の悪魔にだってそれくらいの権利はあるわ」

「……はぁ」

 

先程の安堵の顔から一転、疲労感を醸し出す表情になりため息をつくライザーさん。どんまい。

っつーか良いと思った者って誰よ?

別に好きな人も居ないけどライザーさんは嫌みたいな言い方に思えるけど、グレモリー先輩って婚活とかしてるのかな?

 

「そうかそうか、キミにとってフェニックス家の三男との婚約なんざどうでもいいか…

 キミがグレモリー家の期待を一身に背負ってるように、俺にだって三男なのに期待してくれている人が居るんだ。

 グレモリー家という名家との婚約に喜んでくれた人が居るんだ。

 俺を舐めるなよ!?」

 

ライザーさんが立ち上がりグレモリー先輩を睨み、自身の周りに炎を巻き上げる。

グレモリー先輩も相対するように自身の周りに魔力をまとっている。姫島先輩もフォローに移れるようにしている。

離れた俺たちの方では兵藤先輩とアルジェントさんは震えていて、更にアルジェントさんは兵藤先輩の腕に抱きついている。

木場先輩と塔城さんは多少緊張しているのか硬いが戦闘に移れるようにしている。

 

見に徹していると、ふとライザーさんが一瞬グレイフィアさんにアイコンタクトを飛ばしたように思えた。

そして、炎を背中に集め翼の形を取る。すると、

 

「お嬢様、ライザー様、落ち着いてください。

 これ以上やるのでしたら私も黙ってはいられなくなります。サーゼクス様の名誉の為にも遠慮はしません。」

 

そう言って威圧する。

うーん…やっぱ強いな。

兵藤先輩なんかは先程と打って変わってポカーンとしている。差がありすぎて感知出来ないらしい。

 

「最強の女王と称されるあなたにそんな事言われたら俺も怖いですからね。

 全員規格外と評判のサーゼクス様の眷属と敵対なんてもってのほかですよ。」

 

ライザーさんは炎を消すと両手を挙げつつそう言った。

グレモリー先輩も魔力を収めている。

 

「こうなることは、旦那様もサーゼクス様もフェニックス家の方々も重々承知でした。

 この最後の話し合いでも決着がつかない場合、最終手段を取る事を提案されていました。」

「最終手段…どういう事、グレイフィア?」

「お嬢様、ご自分の意見を通したいなら、ライザー様とレーティングゲームで決着をつけてはいかがでしょうか?」

「っ!?」

 

あーやっぱり仕込みだったのね。

本人以外全員が賛成派閥ならそうもなるか。

木場先輩が兵藤先輩にレーティングゲームを説明してるのを聞き流しながら、そう考える。

 

「つまり、お父様方は私が拒否しようが、最終的にゲームで今回の婚約を決めるつもりだったのね!

 どこまで私の生き方をいじれば気が済むのかしら…っ」

 

グレモリー先輩はギリギリとでも音が聞こえそうなくらい怒りにまみれて歯を食いしばっている。

生き方をどこまでいじれば、ってよっぽど人生を強制された生き方だったんだな。と思える言い方なんだけど、人間界にグレモリー先輩らが居るのは自分らの意思らしいしなぁ…

 

「ではどうします?

 何か他の方法で決着を…」

「いえ、こんな好機はないわ。ゲームで決着をつけましょう、ライザー!」

「……」

 

グレモリー先輩はビシッと指差してキメているが、ライザーさんはあまり乗り気でなさそうな感じ。

 

「そりゃキミは勝てば嫌な結婚から開放されるんだから受けるしか無いけど、それを俺も承諾する必要はないよな?

 なんせ元々婚約は決まってたんだぜ?

 今すぐ結婚って話しはリアス、キミが自身の近くに堕天使が現れても報告しないから。

 グレモリー家の次期当主の将来の為の提案なんだよ。

 つまり、この勝負に勝ってすぐ結婚できるだけじゃ俺は得しないんだから、俺としては受けなくてもいいわけだ」

「なっ…何言ってるのよライザー!

 最終手段って言ってたじゃないの!」

「なぁに、俺に交渉の席についてほしいなら、俺にも利点をくれってだけさ。

 例えば…そうだな、俺は勝ったら次期当主の夫となるわけだが、その勉強として領地経営の手伝いを提案されてるんだよ。

 その時に夫婦一緒に学ぶとかの名目で美人秘書として色々とサポートしてもらおうかな。

 もちろん学園に関係ない長期休暇とかの間だけで構わない。

 あぁ、そもそもゲームが嫌なら別の方法でもいいぜ?両家を納得させられるならな」

「その条件でゲームを受けるわ!結局勝てばいいだけよ!」

 

なんかレーティングゲームをする方向でまとまったな。

しかし、部外者だからこそ思うけど、これグレモリー先輩が勝ったとしても、グレモリー先輩は将来お家を潰さない為にライザーさん以外の純血の悪魔を迎えるわけだよな?

ライザーさん蹴った話が流れたら誰も寄り付かなくなるんじゃない?

 

「お二人のご意思は私グレイフィアが確認しました。

 両家の立会人として、私がこのゲームの指揮をとらせてもらいます。よろしいですね?」

 

二人がうなずき確定した。

 

「しかしリアス、メンバーが少なすぎるんじゃないのか?

 キミの女王と…新入りのそこの彼くらいしか俺のかわいい下僕に対抗できそうにないしな。」

 

急に俺に話振るなよ…

多分さっきの威圧でビビらなかったからお眼鏡にかなったのかな。

と言うか俺はゲームに参加するなんて一言も言ってないけど。

 

「紹介しよう、これが俺の眷属だ」

 

ライザーさんが指を鳴らすと、先程と同じように魔方陣がフェニックスのに変わって、光とともに人影が現れる。

…さっきの炎のやつは特別演出だったのかな?

ソシャゲの低レアガチャみたいな演出がやっと終わると、悪魔の駒の最大人数の15人がそこに居た。

ジロジロ見るのも失礼なんで他に目をやろうとすると、何故か号泣している兵藤先輩が居た。

 

「お…おい、リアス、この下僕くんは何を泣いてるんだ?」

「…その子の夢がハーレムなの。きっとライザーの下僕を見て感動したとかじゃないかしら。」

 

「きもーい」

「羨ましがる人は居たけど泣いた人は初めてね」

「ライザーさまー、こいつ気持ち悪ーい」

 

何故泣くのか、どういう思考回路なのかわからなさすぎて俺も気持ち悪いとしか思えない。

キレたり嫉妬したり、とかのがわかるし兵藤先輩っぽいイメージだが…なぜ号泣?

 

「まぁそう言うな、俺のかわいいお前達。それに、下級悪魔に夢を与えてやるのも上級悪魔の立派な仕事さ。

 俺とお前達が熱々なところを見せつけてやろうじゃないか」

 

女の子たちとキスし始めちゃったよ…流石にここで本番おっぱじめたりはしないよな?

俺なら自分の好きな女の子の痴態を他人に見せるのは嫌だなぁ。特に兵藤先輩とか。

だから誰も連れてきてないわけだし。…あ、もしかしてこういう見られるのが好きなのか?

しかしこの間をどう過ごせばいいのやら。ライザーさんらと兵藤先輩だけの空間でやってくんねぇかな。周りも気まずそうだし。

 

「とまぁ上級悪魔に成り上がればこんな事も許されるってわけだ」

 

女の子2週したライザーさんは兵藤先輩に向かってそう告げる。

更に一転、嘲笑し

「まぁおまえじゃ一生無理だろうけどな」

「ぬか喜びさせやがって!ちくしょう!ブーステッド・ギア!」

 

キレたのか神器まで出した。

さっきまで憧れの慕ってる先輩みたいな感じで見てたのに切り替え早いっすね。

…そうやって上級悪魔に喧嘩売ってる時点で一生無理ってのは的確だと思う。

 

「おまえみたいな女ったらしと部長は不釣り合いだ!」

「それはお前が決める事じゃねぇよ。

 そもそもその女ったらしに憧れて号泣するようなやつがそれを言うか?」

「うっ、うるせぇ!それとこれとは別だ!それに、そんな調子じゃ部長と結婚しても他の女の子とイチャイチャするんだろうが!」

「当然。英雄色を好む、なんて言うんだろ?強い上級悪魔なら許されるんだよ。

 第一下僕とのコミュニケーションの一つだぜ?お前だってリアスに可愛がられてるだろうにそれがなくなってもいいのか?」

「くっ…

 何が英雄だ!お前なんかただの種まき鳥野郎だ!火の鳥フェニックス?ハハハ!ただの焼き鳥じゃねーか!」

 

英雄云々は関係なくね?

そもそも悪口言ってるだけだし。

家を大切にしてる人に家名をバカにするような煽り方したからか、ライザーさんも今までの話で一番怒ってる。

 

「焼き鳥だと!?この野郎調子こきやがって!上級悪魔に対して態度がなってねぇ!

 リアス、下僕の教育はどうなってんだ!?」

 

グレモリー先輩、関係ないってそっぽ向いたけど、どう考えても主の教育失敗だろ…

つーか自分の失敗をごまかしてる風でもないし、自分の嫌いな相手の悪口なら言ってもOKとか思ってるのかな?

自分は家の事潰さなければそれ以外はどうでもいいっぽいし。

今回は相手が婚約者で良かったね。

別の上級悪魔にやらかして眷属が『処理』されても知らんぞ。

 

「焼き鳥野郎!てめぇなんか、俺のブーステッド・ギアでぶっ倒してやる!

 ゲームなんざ必要ねぇ!俺がこの場で全員倒してやるぜ!」

『Boost!』

 

???

え?今一回目?神器出してからあの無駄な話の間にこっそりしてた、んじゃないの?

それで今の回数なら倒せるぜーとか思って焼き鳥って喧嘩売って宣戦布告したんじゃないの?え?マジで?

 

「はぁ…ミラ、やれ」

 

ライザーさんも同じく思ったのか、さっきの怒りも冷めて眷属に指示を出す。

怒らせた相手が格下すぎて冷めたのかな…自分の能力すら把握出来てないのもわかったんだし。

指示を受けた女の子、ミラちゃん?は、棍を取り出し構える。

そしてそのまま単純にまっすぐ突いて…

あれ?兵藤先輩避けねぇ。

そのまま吹っ飛んで後ろに置いてあったデスクに突っ込んだ。えぇ…

 

「予想以上に弱いな」

 

ふっ飛ばされて治療された兵藤先輩に近づいたライザーさんが声をかける。

俺もそう思った。

 

「お前がさっき戦った…いや、戦いにすらならなかったな。

 お前をふっとばしたのは俺の兵士の駒一つ入のミラだ。まだ眷属になって日も浅いから俺の下僕の中では弱いが、それでもお前なんかよりは実戦経験も豊富で悪魔としての質も格も上だ。

 ブーステッド・ギア?そうだな、確かにそれは白兵戦における最強格の神器だろうよ。

 しかし、それを使っても俺の兵士に手も足も出なかったろ?

 神器は最強でも使い手であるお前が使いこなせてないし、弱いんだよ。

 こういうの、人間界の言葉でなんて言ったかな?」

「宝の持ち腐れ、だったかな」

「豚に真珠ってやつ?」

「ハハハ!豚に真珠だよ、『リアスの』兵士くん!」

 

コントかな?

これまで仕込み…ってことはないか。想定より弱いらしいし。

 

「流石にこれじゃ観客に見せられないな…リアス、ゲームは10日後でどうだ?」

「…私にハンデをくれるというの?」

「プライドが許せないか?レーティングゲームはプライドなんざを優先したところで勝てるもんじゃないぞ。

 下僕の能力を引き出せないやつはあっさり敗北する世界だ。

 そんな過酷な世界で、初ゲームのキミたちがそれに向けて修行を行う事を恥じる必要すらない。

 いくら才能があっても、強くても、初戦で実力が格下の相手に実力を発揮できず負けた奴らを俺は何度も見てきたよ」

 

10日後でも別にライザーさんたちだって時間あるんだからハンデにはならなくない?

俺らの伸びよりお前らは伸びるだろ、ってこと?

 

「リアスに恥をかかせるなよ、『リアスの』兵士。お前の一撃はリアスの一撃なんだからな」

 

ライザーさんが兵藤先輩に声かけてた。

考えなしに自己判断で攻撃するんじゃねぇぞ、迷惑かかるのは主だから、ってことかねぇ。

さっきの一件もあるし。

 

「リアス、次はゲームで会おう」

 

そう言って魔方陣で帰っていった。

 

「では私も、報告があるのでこれで失礼します。」

 

グレイフィアさんもそれに続く。

 

「…みんな、今日の部活は中止よ。朱乃と作戦会議するから今日は帰ってもらえるかしら。」

 

帰れって言われたんだからしょうがないなぁ~帰るか!

いやぁ、今日はいつもより早く帰れてよかった。

 

***

 

「グレイフィア殿、少々よろしいですか?」

 

グレイフィアがグレモリー家に報告を終えフェニックス家に赴き、フェニックス当主にも今回の報告を、当人でもあるライザーを交えて終わり、帰るグレイフィアを送ろうと言ったライザーがしばらくして声をかける。

 

「どうされました?」

「…その、俺が思うにリアスのご両親は放任主義すぎやしませんか?

 俺は転生悪魔と一緒に居ることが多いから余計に、貴族悪魔は気長と言うか…

 リアスをとりあえず次期当主にさせてそれから学んで成長すればいい、というのもわかるのですが、流石に貴族の常識なりも仕込んでおくべきだと思うんです。

 今日の件を見る限り、このままではリアスがいざ当主になったところで他の当主たちから浮いてしまいそうで…」

「リアスを心配してくれているのね。」

 

グレイフィアの雰囲気が柔らかく、リアスの義姉の立場の時のように変わる。

 

「堕天使との小競り合いを事後報告するようなやつは心配しか出来ませんよ…」

「確かに私もリアスは貴族の世界と離れすぎて、周りからみれば異質な悪魔になっているとは思ってるわ。

 ですが、貴方が支えてくれるのでしょう?

 予定になかった追加の条件も、少しでもリアスが貴族に触れて慣れられるように、と」

「…はは、買いかぶり過ぎですよ。単に周りに女性が居ないのは寂しいだけです。

 それよりわかっているなら何故あなたは何もしないんです?かわいい義妹でしょうに」

 

「私は旧魔王側でしたからね。

 少しでも変に疑惑を持たれない為にも、ただの兄嫁が現当主である両親を無視して次期当主でもある義妹への教育をどうこうは言えないの」

「どうしても俺には実感がないんですが、まだそこの軋轢は深いんですね。もう終わったのに…」

「更に私は72柱家でもないというのもあるわね」

「はぁ…リアスも、ミリキャスくんが居ると言うのに自分に全期待がのしかかってるのは何故か、あの両親が反対されても早く結婚させようとしてるのは何故か、とは考えないんでしょうかね…」

「今は頭の中はゲームの事だけで、そこまで考える余裕もないでしょうしね。

 ゲームと言えばあなたはどうするつもりなのかしら?」

 

「ま、接待用の犠牲戦法からの主同士のタイマンですよ。

 実際の戦局を見るでもない上層部は数だけでしか判断できませんから、15対7が1対1になれば負けたとしても勝手にリアスらが14人倒したとして評価は上がりますからね。

 それ以外にもマスコミ対策も次兄の方に頼んで手回しは済んでますし。」

 

「私は参加したことないからわからないけど、本当にそんなに単純な事がありえるの?」

「やらせを疑われるのは負けだけです。特に俺はフェニックスですし、フェニックス家は有利、格差が無い限り勝って当たり前、みたいに思われてますからね。

 余計に『やらせで負けた戦闘以外は本物』と思いやすく、『フェニックス相手だから負けたのはしょうがないけど、よく頑張って眷属は倒した』という判断になりやすいんですよ。

 長兄の対戦相手の対戦後の評価を見て学んだ、上に上がれる才能がない、将来上に上がれなくなってもゲームを組まれるように俺なりの処世術ってやつですかね。

 実際、俺が負けた2試合は家への配慮でわざと負けてると思われてるでしょうけど、他は真っ当な実力勝負でこうなったと思われてますからね。

 負けたチームも評価だけならむしろ戦う前より上がってますし。

 …もちろん、見る目がある人にはバレましたけど」

「ゲームにも色々やり方があるのね。

 リアスはどう考えてるのかしら…」

「リアスは俺なんかと違って才能がありますし、正統派で上を目指せますよ。」

 

***




正直リアスがひどすぎて原作ライザーそこまで悪いとは思えない
リアスらの為に貶められたって感じなんですよね
でもリアスらへのアンチ・ヘイト要素がある作品でもボロカスにされる方が多いんですよね…

追記
>ミリキャス
なんでこんな事言ってるか、っていうと
原作の悪魔72家って、全員同じ元となった存在から生まれた兄弟みたいなもの、という特殊性があるんですよ
それで純血同志が婚姻で血を繋いでる、のが原作設定なわけです
それじゃあ、72家のサーゼクスと番外のグレイフィアの子供が純血とみなされると思いますか?って話ですよ
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