ハイスクールDevil castle×Dracula   作:二痔升

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そこまで性転換でどうこうやったのは書いてないですけど一応注意
ほんとマジで何も思い浮かばなかった

内容としてはDX1巻の性転換短編とその延長線上の13巻の短編の内容にちょっと言及するだけ
大切な話はしてないんで嫌な人は読み飛ばしても問題ないです


22話 7巻終わり~8巻前くらいの時系列 ※性転換あり

今日もいつものように学校へ。

…前日に何が起こってようが、それを知覚してる人が居ないなら休校になったりもしないしな。

 

「いってらっしゃいませ」「いってらっしゃ~い」

「い、いってらっしゃい。しょ、ショージ…くん?」

 

いつもと同じメイドの見送りの声に、先日住み込みの家庭教師として雇ったロスヴァイセさんのが混じる。

 

「いってきます」

 

 

 

「おはよう、惣間」「おはよー、惣間さん」

「おはよう」

 

学校に向かう最中に声をかけられ、返事を返す。

そしてそのまま談笑しつつ登校…のさなか、たまに男子から熱の入った視線を浴びせられる。

これは何も彼らが特異な性癖を持ってるからってわけじゃない。いくら駒王学園生徒でもそこまでヤバくはない。

じゃあなぜか?と言うと…

今、俺は体が女性になってて、しかも『前からそうだった』かのように周りの、少なくとも学園中の人物の認識が変えられてるからだ。

何も俺だけに起こった話じゃない。昨日まで『彼ら』も『彼女ら』だった。

 

 

 

お、珍しいな。俺より早く学校にギャスパーが来てる。

…性転換してるのかは前から女子制服だからわかんねぇわ。

 

「おはよう、ギャスパー」

「!?

 え、えと、おはよう、ございますうぅぅ」

 

…何だ?

 

「ギャスパー?」

「ひっ。ご、ごめんなさいぃぃ、わかりません」

「…俺は惣間正二だよ」

 

これでわかってくれるだろ。

 

「えっ?でも、ショージくんは髪白かったし、細身だったからこっちの世界でももっとスレンダーと言うか…」

「まぁ、確かに俺はあんま面影ないよな」

 

確かに二の腕とか太腿とか尻とか男の時よりもだいぶ太…いや、あくまで女性らしくなった範疇で肉が付いてるだけだ。

けど、それよりギャスパーの視線は胸元に向いてる。

普段から見慣れてるだろうに…

あと髪は白髪から金色に変わっていた。

母親もそうだからなんだろうか?あー、なんか嫌になって来た。染めてから来れば良かったな…地毛が金髪設定になってても駒王学園は染髪OKだし。

 

「僕も女の子になっておっきいおっぱいほしかったなぁ…」

 

そう言って自分の胸に手を当てるギャスパー。

…何いってんだ?と思ったが、ギャスパーなりに心に余裕が出てきたのかも知れない。多分。

 

「と言うか、こっちの世界って何だ?」

「あ、うん。あのね―」

 

話を聞くとギャスパーはどうも、自分以外性別が反転したヘンテコな世界に紛れ込んだと思ってたみたいだ。

 

「だ、だって、この間の乳神とか異世界があるって…」

「なるほど。

 ま、残念ながらこの周囲一帯がそうなってるだけだ。遠いところの知り合いに確認したら性転換してなかったし。

 と言うかギャスパーはニュースとか見てないのか?」

「時間間違えて遅刻すると思って急いでたし、来る間はそれどころじゃなかったから…」

「…まぁそれもそうか」

 

俺も分身とかなかったら、遠くの分身は適用外とかわからないからな。

ギャスパーの場合、自分はこの変な世界の対象外だし余計焦るだろう。

 

「あとは…ほれ、俺の生徒証」

「あ、『惣間正子』ってなってる」

「で、パスポート」

「『惣間正二』表記だ…」

「顔違うから飛行機乗れねぇけどな」

 

自分で言ってて気づいたけど、駒王学園生は困るよな。コレ。

それ以外も制服を始めとした物品とかは結構置き換わってる。

俺の持ってた酒とか、全部煙管とか煙草・葉巻に変わってたし…戻るんだろうな、コレ?

 

「どうしてこんなことに…」

「ま、原因に一つ…と言うか一人心当たりはある。

 あるけど、朝からメールも電話も繋がらん。向こうが放課後に部室に来るのを待つしか無いかもしれない」

「…やっぱりアザゼル先生なのかな?」

「しか出来ないんじゃないか?なんかこの間も問題起こしてたみたいだし」

 

で、とりあえず放課後までいつものように授業を受ける。

気になったのは、塔城さんが登校してないってトコか。

男子になってそうな名前の宛先にメール送ろうか迷ったが、向こうが違和感を認識してないなら俺たちがおかしく思われるだろうし…

と言うか小猫→大猫って…

 

 

 

で、授業を終えて放課後、ギャスパーと一緒に部室へ。

 

「おっ、ギャスパー、ショーコ、やっと来たか!」

 

俺らを迎える赤髪の男子。まぁグレモリー先輩だろう。

男だと魔王様とあんま変わりない感じ。

 

「やぁ、ふたりとも。お茶はいかがかな?」

 

黒髪。姫島先輩だな。男になると執事感が強くなってる気がする。

で、青に緑メッシュがゼノヴィアさんで…ってなんかダルそうにソファにもたれかかってんな。

金髪のか弱そうなのがアルジェントさんで、栗毛のハイテンションなのが紫藤さんか。

うーん、こういうキャラの記号的なモノやら髪色被ってないのはわかりやすくていいよね。ギャスパーに絡んでるゼノヴィアさんはチンピラになって割食ってる気もするが。

しかし、名前はそのままか。

 

…。

目を背けてないで現実を見ないとなぁ。

あのジャック・ハンマーみたいにTボーンステーキの骨をサクサク食ってる猫耳猫尻尾巨漢は多分男体化した塔城さんだって。

あぁ…どんなかわいいショタになってるか期待してたのに…

人間、見た目より中身が大事って言うけど、俺は人を見た目でしか好きになれないクズなんだなぁ。あんだけ押せ押せでデートまでこぎつけた相手が大男になってれば目を背けたいなんて…

 

「また骨食ってるのか。カルシウムとタンパク質摂りすぎじゃないか?

 大猫殿」

 

大猫ってか熊猫だよ。

ギャスパーはあまりの衝撃に俺のスカート掴んで、反対の手で胸元を抑えて息を荒くしてるし。

…俺のスカート、か。

一生そんな言語脳裏によぎる事もなかったろうなぁ。

 

「ちわース」

「こんにちは」

 

ギャスパーの背中をさすってると、兵藤先輩らも部室にやってきた。

兵藤先輩は男のまんま。

女になってて5人の男が奪い合うシーンも見たかったけどなぁ。

うーん、犯罪臭。

…で、隣の金髪ロングの女性は…

 

「よし、イッセーとユミも来たし、学園祭の催し物の会議を始めようか」

 

ユート→ユミで女体化した木場先輩か。

…妙に二人の距離が近く感じるが、まさかな。

 

 

 

「やっぱメイド喫茶をしましょうよ、メイド喫茶!おっぱいの大きい子を集めておっぱいメイド喫茶っすよ!

 それがダメならエッチなコスプレ撮影会です!」

 

ん?兵藤先輩、提案して断られた記憶はあるのか。でも再度提案してる?

いや、それ以前に前みたいに周りに女子が5人居たわけじゃないのに『集めて』…ってどうやって集めるつもりなんだ?

 

「おっ、いいねぇ。さすがイッセーだ」

 

ゼノヴィアさんは賛成。そういや性にオープンなんだったな…

しかしそれだと、悪魔になったからには女の子を孕ませたい設定なのかな?

やべーな、女子何人か食ってる設定になってない?

…ってそれは俺もか。

知らないところで誰かと関係持ってない事を祈るしかないな…膜なかったし。

 

「ダメだよ!下品だよー!」

 

アルジェントさんが赤面して反対。

あれ?性知識無しのイメージだったんだけど、こっちではあるのか。

知識吹き込まれて兵藤先輩にモーションかける、までが一連の流れだったはずなのに…

 

「でも、実現できたとしたら売上は見込めそうだね」

 

姫島先輩は乗り気か。そういや自称Sだし、他人がエロい目にあうのとかは好きなのかもしれない。

 

「だけど、うちにはメイドやれそうなのが裕美ちゃんだけだね」

 

と、紫藤さん。

そこら辺はどうするんだろうね。グレモリー眷属の男体化チームが他所から女子を引っ張ってきてどうにかするのかな。

 

「…えっと、皆さんがやれというならやりますけれど…」

 

女体化木場先輩押しに弱いなぁ。

こういう男所帯でそんなだとロクな発想にならないんですが。

 

「マジか!裕美のメイド姿は最高だろうなぁ…うひひ、胸元の開いた衣装を希望します!」

「ほ、本当?

 イッセー君が言うなら私、着てみようかな…」

 

兵藤先輩が木場先輩…改め裕美先輩の胸元を見ながらそう言う。

まぁ、いいんじゃないですかね。俺ほどではないけど裕美先輩も胸あるし、裕美先輩も嬉しそうにしてるし。

って何を元男同士で胸の大きさ誇ってるんだ、アホか俺は…

 

「いやいや、木場先輩だけじゃ人手が足りないって話でしょうに」

 

俺の思考を変な方向に持っていった元凶に突っ込んでおく。これは八つ当たりじゃない。

 

「じゃあ正子もやってくれよ!お前のおっぱいなら大丈夫だ!」

 

と兵藤先輩が、やっぱり俺の胸元を気持ち悪い目で見ながら…って何名前で呼んで、いやまぁ俺の名前じゃないけど。

兵藤先輩が俺(の胸)を見てるからか裕美先輩もなんか不機嫌そうにしてるし…安心しろ、そんな男いらん。

っていうか俺はメイド喫茶やらねぇよ。部員じゃないっての。

 

「ちょっと風紀が乱れてるな…大猫殿、鉄拳制裁だ」

「イエス、ボス」

 

グレモリー先輩の声に反応し、塔城さん改め、大猫殿が立ち上がり…

兵藤先輩を椅子ごと掴み、そのままブリッジをするように、後方の床に刺さるような威力で叩きつけた。

 

うーん、旧校舎って木造とはいえ、耐久度はしっかりしてると思うんだけど、それを頭だけとは言え、貫通してるなら威力は…

神器も出してない状態で食らったし、死んだかな?

…っと、大猫殿がこっちをじっと見てる。

 

「ありがとう、塔城さん」

「フジヤマ、スシゲイシャ」

 

一応お礼言っておいたけど…これはどういう反応なんだ?意思疎通できてるのか?

 

「イッセーくん!

 …部長、イッセーくんをあまりいじめないであげて下さい。

 私でよろしければ、メイド服を着ますから」

 

裕美先輩が兵藤先輩を刺さった床から引っこ抜き、膝枕で介抱しながらグレモリー先輩に嘆願する。

いや、だからそういう問題じゃないって。

やっぱ兵藤先輩に惚れると色ボケ化してダメになるんですか?

 

「ユミ、お前はイッセーに甘すぎる。

 …まぁ個人的な感情にまで俺は口出ししないけどな」

「わ、私は、そ、その…」

 

その言葉に赤面する裕美先輩。

グレモリー先輩のイジりを皮切りに、他の部員たちもやいのやいの二人をネタに喋っていく。

 

「全く、なんでまたよりにもよってイッセーに惚れてしまうのか。

 この部にはもっといい男が居ると思うんだが」

 

そう…

あ、この世界観だとゼノヴィアさんが声かけた繁殖相手は裕美先輩と俺だろうし、ダルそうなのもそれが取られて不貞てるのかもしれない。

 

「まぁまぁ、僕はお似合いだと思うけど」

 

アルジェントさん…最初から男性なら助けて貰えなかっただろうにちゃんとフォローするのね。

やっぱ元の人物同士の繋がりだけしか保持されてない?

 

「そうそう、アーシアの言う通りだ。イッセーには裕美ちゃんみたいにしっかりしてる女の子の方が良いと思うぞ」

 

紫藤さんは幼馴染なんだっけ。それだとマトモな彼女が出来た方が嬉しいだろうしな。

…その前に平気で覗きしてる同性の幼馴染が居たら縁切りするか?自分も評価下がるだろうし。

 

「おやおや、リアス、我が部活は熱々だぞ?」

「ま、俺の自慢の眷属同士がくっつくんだ。主としても文句はないさ」

 

3年組は傍観。うーん、この落ち着き具合を女子の時の二人にあげてほしい。

ギャスパーは…なんか目をキラキラさせてる。

こういう恋愛話好きなのかねぇ。性別戻らないと困るし戻ったら成立しなくなるんだが…

木場先輩だけ戻さなかったらいいわけでもないしな。兵藤先輩の周りの喧騒が+1増えるだけだ。

 

「話を学園祭に戻すが…コスプレ、メイド喫茶というのも捨てがたいと思う。

 しかし、さっきも言った通り我が部は女子がユミしかいない。ユミは十分に魅力的な女だが、一人ですべてをやらせるのは無理だし無謀だ。正直人手が足りなすぎる」

 

グレモリー先輩が咳払いし話を戻す。

別に女子だけでする必要もないけどなぁ。男子も胸元露出しておっぱいメイドやればいいじゃん。

女子だけって書いてないんだから嘘ではないし、むしろ女子人気も出るんじゃない?

なんてね。

 

「お前が男ばかり集めていたからだな。眷属にもう少し華を増やそうとは思わなかったのか?」

「力強い眷属を理想として集めていったら、デキル野郎軍団になっちまっただけだ。

 お前はいちいち小言が多いぞ」

 

いつも見るような姫島先輩との口論にもつれ込む。

でもまだ理知的に感じる。この二人、兵藤先輩巡ってたら魔力撒き散らすからなぁ。

 

「まぁ、主であるお前の意見だ。無下にもできない。

 メイド喫茶とコスプレの件、先生に相談してみるか」

「さすが俺の女王! 愛しているぞ、朱乃!」

 

あらら、案が通っちゃったよ。

そんなにコスプレ撮影会かメイド喫茶がやりたいのかねぇ…しかも、最初からエロ押しの。

他に案が何もないから破れかぶれ?

生徒会に承認されるか考えないのか?

…と思ったけど、学園の平和を乱すなら~とか言ってた割に覗き魔放置してるガバガバ倫理観会長だしな。

 

その時、廊下からドタバタ物音を立てながら何かがやってきてる。

 

「その話!乗ったわよ!」

 

白衣の黒髪の女性が。

…アザゼルかな?男の時に前髪だけ金髪だったのは染めてた?女体化で変わった?

まぁどっちでもどうでもいいか。

 

「ちょうど良かった。アザゼル先生、学園祭の出し物でうちの部は喫茶店をやってみたいんだ。

 でも…」

「女子が足りないんでしょう?任せなさい!私がパパッと解決してあげましょう!」

 

喫茶店じゃなくおっぱいメイド喫茶って言わないとその答えにはならないだろうに。

盗聴かな?

 

アザゼルが何やら押しボタンを取り出し、押し込む。

すると、部室の床の一部が開いていき、何やら光線銃のおもちゃのようなものが、それを展示する台と共に現れた。

 

「これは性転換ビーム銃よ!これを撃たれると男子は女子へ、女子は男子に性転換できるの!

 これを使ってオカルト研究部のむさ苦しい野郎連中を美少女に変身ってわけなのよ!」

「素晴らしい発明じゃないですか!さすがアザゼル先生だぜ!」

 

やっぱりお前か。

いや、待て。まだ決まったわけじゃない。

何か起こってその対処として作ってたかもしれないし…

つーか兵藤先輩いつの間に復帰してたんだ?

 

「じゃあ、試しに…えーい!」

 

アザゼルが了承も得ず、姫島先輩に銃を照射。

するとその光が身体を包んで、白抜きした状態に。その白抜きが男性から女性のシルエットに変わり、光が消え元の姫島先輩の姿に。

 

「あ、朱乃…お前、すごい美人になってるぞ…」

「ほ、本当か?えっと鏡、鏡…」

 

部室の姿見の方に行く姫島先輩。

 

「黒髪ポニーテールか…胸もすごいな。これだけデカいと重いものだ」

 

自身の胸を弄り回す姫島先輩。

…うーん、男が女になったらまずタマがねぇ!にはならないのかな?

俺だけか…

 

「おいおい朱乃。その容姿でその言葉遣いはないだろう。清楚で可憐そうだし、和風美人って感じでひとつ丁寧な言葉はどうだ?」

 

別に和風美人が丁寧な言葉を使う必要ないけどな。まぁ外国人レベルの印象はそうなんだろうか?

清楚…かどうかは…

 

「なるほど、確かにそうだ。

 えっと、俺…私は姫島朱乃と言います…わ。皆さん、どうぞよろしくお願い致しますわ。うふふ。

 こんな感じか?」

「朱乃先輩、マジかわいいです!」

「かわいい!」

「和風美人!最高だ!」

「付き合って~」

 

男子諸君のおかげでIQが下がる。

それにしても、こう…兵藤先輩の前以外ならキャラ作ってるのは知ってたけど、和風美人だから丁寧な言葉で!って振られて、いつもの言葉遣いってなると、最初から自分は和風美人だから丁寧な言葉遣いでしゃべろう!と思ってたのかな?

それともただ、普段のキャラづくりをしてた経験に引っ張られたのか…

いや、精神まで女体化したメカニズムがわからない限り、うだうだ言っても仕方ないんだが…

 

「次は俺で」

 

考えてる間にゼノヴィアさんが銃で撃たれて女体化していた。

 

「おおっ、見ろ。俺のおっぱいもそこそこあるぞ。

 うん、アレがないせいで調子がいまいちよくないが、逆に慣れたら動きやすいかもな」

 

これと同レベルか…いや、流石に俺は口には出してないし、まだセーフ…だよな?

 

「じゃあ、主たる俺も女子になってみるか。先生、ひとつよろしくお願いしたい!」

 

グレモリー先輩も女体化。

 

「へぇ、俺が女になるとこうなるのか。長い髪に…大きな胸。男にモテそうな風貌だな。

 ハハハ、こんな感じに俺が女だったら、父上も母上も猫可愛がりしてたかも」

 

…あれ、女性の時とは家族との関係まで変わってる?

 

「俺も言葉の調子をエレガントにしてみようかな。

 コホン。えー、ごきげんよう、私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ。以後お見知りおきを。

 さあ、私のかわいい眷属たち、共にゲームへ向かいましょう。

 どうだ?」

 

いつもどおりです。

…しかし、誰も元から女だったとは一切思わないのな。

これだと、俺も男に戻っても男体化してるとしか思われない可能性が…

そもそも、肉体変化だけなら俺は自力でどうにでもなるから、周りの認識の方をどうにかしないといけないんだが…

 

「おーい、イッセー。どうした?おーい」

 

あ、兵藤先輩がグレモリー先輩を見つめてなんか口開けたままフリーズしてんな。

 

「ぶ、部長ォォォ!」

「な、なんだよ、急に大声で…」

「ぶ、部長の今の姿!俺が抱く理想の女の子像とそっくりなんです!つ、付き合ってください!」

 

おーびっくり。理想の女の子と同じなら元男でもOKなのか。

それとも性別反転以前の記憶が残って?

グレモリー先輩の方は微塵も残ってないのか困惑してるけど…

 

…と、兵藤先輩の後ろから裕美先輩が鉄の棒を振り下ろし、ゴンっと鈍い音を立てて兵藤先輩は倒れた。

 

「イッセーくんの…バカ!『俺の理想は裕美だよ』って前に言ってくれたのに!もう知らないんだから!」

 

そう言って部室を飛び出す裕美先輩。

うわーマジか。いや、兵藤先輩がくっさいセリフ吐いてたのもだが、それが言えるくらい進展があった、って事の方がびっくり。女一人相手ならヘタレ化しないのかな?

とことんハーレムに向いてないというか…単に周りが周りを邪魔しまくって発展速度低下してたとか?

まぁ前の状態でも言うだけ、なら言えるだろうし。責任を取るかは知らない。

 

「ゆ、ゆ、裕美!待ってくれ!違うんだ!これはこれで!待ってくれよぉぉ!」

 

復活し追いかける兵藤先輩。

まぁ理想のパーツとか彼女にしたい人と恋人にしたい人が違うとかはあるんだろうけど…目の前で言っちゃあダメでしょうよ。

しかし…そうなると、兵藤先輩の好みって、二人の共通点…腰まである長い髪?に巨乳…なのかな?で、裕美先輩よりグレモリー先輩のほうが大きいからそっちに釣られた?

 

「ちょっとギャスパー、こちらに来てくれる?」

「?な、なんでしょう…」

 

一同を女体化させ終わったアザゼルがギャスパーを連れて部室の隅へ。

俺は椅子に座ったまま茶を飲み、そちらに耳を傾ける。

 

「お前、男のままなのか?ていうか、あいつら女になったとき、反応が薄かったよな?まさか、記憶までそのままか?」

「せ、先生も記憶があるんですか?」

「いや、というか…俺の実験が失敗しちまってな。

 この学園の関係者の性別が逆転しちまったんだよ。本人とその周囲の記憶まで含めてな。当然俺まで性別逆転だ」

 

やっぱりか。

ってなると、あの妙な口調は性別変わった影響じゃなく、アザゼルおじさんの演技か…

 

「じゃ、じゃあ、この事態は先生が起こしたんで…」

「しっ、声をあまり大きくするな。

 …まぁそういう事になる。毎回俺が引き起こす事件ばかりで悪いな。

 しかし、俺もこうなるとは思わなかったんだよ」

 

こいつの開き直りはほんと腹立たしいな。

もう白状したから俺もギャスパーと同じなのがバレても問題ない。突撃。

 

「思わなかったからいいって問題でもないでしょう」

「…ショーコ、じゃなくてショージか?お前も記憶そのままなのか?」

「えぇ。性別が変わる前の時の記憶がありますよ。

 しかしアザゼル先生もわざわざ我々を巻き込んででも女性になりたいのならおっしゃって下さればよかったのに。お手伝いしますよ?」

 

大鋏を取り出して脅す。

アザゼルの後ろでギャスパーが「ひっ!」と悲鳴を上げ股間を抑えてる。どうしてだろう。

 

「ちょ、ちょっと待て!俺はそういう目的で実験してたワケじゃない!」

「じゃあなぜです?」

「お前もロキ戦の時の報告は見ただろう?

 その時のイッセーが異世界の神から受け取った不思議な力…言うなれば乳(にゅう)パワー!

 俺はどうにかそれを再び得る手段がないか模索してたんだよ」

「それで?

 どうしてこんなことに?」

「いや~どうも平行世界に繋がっちまったみたいでな。

 そこでは男女が入れ替わってる世界で、そっちの情報でこの世界が塗りつぶされちまったんだ。

 あ、当然俺はそれを阻止しようとしてなんとか学園内に抑え込んだんだぜ?」

 

…うーん、ぶっちゃけ最終的にオーフィスが相手って時点でほとんど詰んでるわけだし、兵藤先輩が格上のロキのコピーを圧倒出来る力を求めるのはわからなくもない。

が…

 

「…あれ?じゃあなんでイッセー先輩は変わってないんです?」

 

ギャスパーが、ふと我に返ってアザゼルに質問する。

 

「それは俺にもわからん。

 多分向こうの世界でも男だったか…赤龍帝だからなのか、はたまた乳パワーのおかげか…」

「でも記憶は保持してなさそうですよ」

「そうなんだよな。

 まぁそのおかげで木場との恋愛劇が見れて楽しいし、いいじゃないか…うおっ!」

 

おっといかん。

ついつい刃先を楽しそうなアザゼル先生に向けちゃった。

…確かにこの状況でもし兵藤先輩と裕美先輩が合体したら戻ったら二人の関係がどうなるかは興味あるが…そんなことしちゃだめだろ。

 

「楽しむのはいいけどちゃんと戻るんですよねぇ?」

「だ、大丈夫だ。

 敵襲に備えて急ぎで作った性転換ビーム銃は、肉体にしか効果がなかったが、もう繋がりは断ち切ったから明日の朝には戻る。

 …ボソ(ハズだ)」

「そうですか。てっきり戻せもしないのに楽しげに遊び呆けてるものかとばかり…

 うっかり誤って切り落としてしまうところでした。申し訳ありません、アザゼル先生」

「は、ハハハ。

 ま、まぁ、事故とは言え美女になれたのは良かったろ?」

「えぇ。アザゼル先生もおきれいですよ。

 ――もし明日も女性のままなら女衒に売り渡したらいくらになるんでしょうね」

 

アザゼルの顔が固まる。

 

「僕も女の子になりたかったなぁ…」

「お、そ、そうか!

 ほれ、性転換ビーム銃やるから今のうちに楽しんどけ!

 じゃ、俺はインスピレーションが湧いたから研究に戻るぞ!」

 

ギャスパーの言葉に救世主とばかりに過剰反応して、アザゼルはそのまま走り去っていった。

あれだけ脅せば明日にはちゃんと戻る…よな?

 

「ど、どうかな、ショージくん」

 

よそ見してる間にギャスパーが自分に銃を使ってたみたいだった。

なんで『だった』かと言うと…

 

「あんま変わらないな」

「そんなぁ…」

 

正直見た目が変化した感覚はない。間違い探しをするならビフォーアフターを並べて欲しい。

こういうの骨格で男女判断付けられる人も居るんだろうけど、俺には無理だ。

大体この世界の体型ってリアルよりも幾分きれいめだし、俺の感覚じゃあ不可能だろう。

 

「まぁ、前から女の子かってぐらい可愛かったからな」

「そ、そうかなぁ…えへへ」

 

ギャスパーも満更でもないようだ。

…と、俺の服を引っ張る感覚。

 

「セッシャも、カワイクなった」

 

振り向くと女体化…と言うか見た目だけもとに戻った塔城さんが。

中身はさっきの大猫殿だからか、普段よりもキリッと見えて、でもなんだか不満げで…

 

「可愛すぎる…」

 

いや、もちろん普段からかわいいけどね、こう…いつもとのギャップと言うか…

しかし我ながら浅いよなぁ。

中身はカタコト武人?なエセ外人でも外見がかわいい女の子ならいいわけで…なんか塔城さんにも申し訳ないような気持ちになってきたな。

 

「あ、塔城さん。今夜開いてる?」

「!?ア、アいてる…」

「よし、ちょっと悪いけどやけ食いに付き合ってくれない?オゴるからさ。

 んじゃ、グレモリー先輩、塔城さん借りますね」

「お、おう。

 大猫殿なら女子になってても大丈夫だと思うが、気をつけろよ」

 

その後、バイキングやせっかく女子になった事だしスイーツ食べ放題やらをいくつもハシゴ。

やっぱウマいもん食べると元気になれる。活力が湧く。

大体、いきなりかわいい女の子が大男になる事なんかほぼありえないのに、それを俺が申し訳なく思うこと自体おかしいんだよ。

そもそも原因はアザゼルが変な実験するからだろ?全く…

 

そして帰宅。

今は女の子だから…って塔城さんをマンションまで送ったが、そういやハーレム同居チームはどうなってんだろう?

チームワークの為だから!って言い訳で同居してたけど、木場先輩や塔城さんはマンションのままで…

今、兵藤先輩と裕美先輩が良い仲なのに、元木場先輩だからマンションのままなのかな?表札は残ってるけど…流石に家に入るわけにもいかないしな。

 

で、翌朝。ちゃんと男に戻ってた。

やるやんアザゼル。

俺はアザゼルって、いつも大体ほとんどふざけてるおっさんだけどやる時はやると思ってるから。

でも次、変な実験に巻き込んだらちょん切るかもしれない。

 

 

 

「ショージくん、前の性転換光線銃、貸してくれないかい?」

 

それから数日後、木場先輩に急にそんなことを言われた。

あのビーム銃、アザゼルに返すとろくなことにならないだろうから俺が取り上げてる。

 

「木場先輩なら構いませんけど、どうしたんです?」

「イッセーくんが風邪引いたからそのお見舞いに…と思ってね」

「…そーですか。わかりました。どうぞ」

 

兵藤先輩、悪魔専用の風邪とドラゴン専用の風邪を同時にひいて余計にこじらせたんだっけ。

しかし、どこでそんなウイルスもらったんだろう?

って思ったが、悪魔がわらわら出てきてお仕事してるんだから地球に蔓延してるよな…

 

あと聞いたところ、悪魔専用の風邪は魔力が作れない症状があるらしい。

魔力持ってる俺はかかるのかな?

と言うか、悪魔は魔力で身体の中にウイルス入れない防波堤作ってないのかな?

何のためのイメージ投影機能搭載なのやら…

 

あ、後々聞いたところによると木場先輩が兵藤先輩とラッキースケベを起こしたみたいで、ビーム銃はめでたく封印と相成った。

 

…封印したいなら製作者をまずどうにかしろよ。




番外編の話としては一番好みのジャンルなんで盛り上がるかと思ったんですが…うーん
なんかツッコミして終わっただけですね

女体化した主人公のイメージをざっくり言うと
長身金髪で肉付き良くてエロ漫画に出てそうな感じ
って言ってもHSDD自体が…

ギャスパーの
>こっちの世界
この発言見たときなんでそうなったんだ、って思ったんですが
>乳神とか異世界
の話があった直後の時系列なんですよね
ロキを倒した後の話なんて本文では一切ないんですけど
むしろ13巻のこのお話の後日譚の方がロキを倒してすぐって書いてるっていう

>この周囲一帯がそうなってるだけ
改変ポイント
原作では世界全体が変わってるっぽい?

>俺の持ってた酒とか~
くどいですが現実の未成年の飲酒や喫煙を肯定するためのものではございません
じゃあなんでか、って言うと
「自分を大人だと思ってる15のガキがやりそうな恰好のアイテムだから」です

>ジャック・ハンマー
Tボーンステーキの骨って食えるか探したら出てきた

>俺のスカート
作中は主人公がそんなもんだからと投げやりになって言及させませんでしたが
駒王学園の制服ヤバくないですか?
ノーブラなのか乳首は浮くし乳袋搭載でコルセットみたいな…何かに下は膝上何センチってスカート
貧乳生徒会長はどうにかしようと思わないんだろうか

>悪魔になったからには女の子を孕ませたい設定
男女逆ならこうでしょ?
字面が危険すぎる

>元男同士で胸の大きさ
『イイ身体してるじゃない。でも…私のほうがおっぱいおっきいわ』とかは流石に言わせられない
ノリ自体は悪くないんで軽い雰囲気で親しい人だけなら言ったかも

>元の人物同士の繋がりだけしか保持されてない
じゃないと一誠以外性別反転世界なら、リアスは逆ハー女とは言え何もしなくても夫になれたのを蹴ってるわけですし、なびかないでしょ

>思わなかったからいいって問題でもない
悪気はないから何をやってもいいか?ってことでしょうに
…あー、でもこいつって世界の為に人殺ししてるわけだし、そういう思考回路が構築されてるのか

>敵襲に備えて
お忘れの方も居るかもしれませんが
現状この人達はテロリストと全面戦争まではいってませんが相手の戦闘員が送られてきたりとかしてるんです
その対テロリストのトップの一人がアザゼルです

>それを再び得る手段がないか模索
>平行世界に繋がっちまった
という風に、なぜしたか・何をしたかを捏造
原作は実験失敗しか言ってない
そんな失敗しても気にしなくていいガバガバ実験は緑くん相手だけにしてくれ

つーわけで一時的に平行世界上書きされた設定です
ヒロインが女性じゃないのに一誠の距離感が近いのは
そういう平行世界から上書きさられたから

しかし原作はアザゼルって世界に影響を及ぼせる実験が出来る設定になるわけですが
なんでそれを作中対テロリストやらなんやらで生かさないんですかねぇ
まーたパラレルですかね?
パラレルならテロリストと敵対してない完全別設定にしてればいいのに…

>ボソ
こういうの原作であって一誠視点で聞こえてるシーンなら心の中で過剰反応してそう
とか思った
自分はあえてすぐに言及せずに匂わせる追求の仕方の方が好き

>セッシャ
カタコトエセ日本文化キャラの一人称なら拙者かなぁ、と
某はあんま見ないですし
原作ではイエスボスとフジヤマしか発言ないんで捏造

でなんでそんなキャラが主人公には絡んでるかと言うと
平行世界インストール後、ギャスパーと主人公(女)を取り合う設定が上書きされたため
それまで平行世界ではかわいいのが好きな主人公(女)は大猫殿に見向きもせずギャスパーを構ってて半分諦めてた
…とかそんな感じで

>銃
まぁコピー保持してます
何かに使えそうなら復活するかもしれません

***
別にトラブルメーカー全員が嫌いなわけじゃないんですけど
トラブル引き起こしておいてその元凶がヘラヘラして誰も怒らないのは嫌いです

あとアザゼルからギャスパーへの対応は弱い者いじめと言うか格下弄りと言うかそんな片鱗を感じるんですが、自分だけなんでしょうか


今回の没ネタ
TSもの定番の朝起きたら女になってて「なんじゃこりゃあ!」とかのシーン
女の身体を生かしてギャスパーにいたずら()するシーン
今は女同士だから、って女体化大猫殿にいたずらするシーン
「かわいい」って言われた記憶がうっすら残ってるのか、
性転換翌日に小猫が主人公との対面時に自分でも理由がわからず赤面して顔をそむけるシーン


8巻の内容+その後~9巻までの内容に主人公が影響する事がないんで
次は9巻の内容からになると思います
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