ハイスクールDevil castle×Dracula   作:二痔升

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29話 中級昇格試験前~英雄派襲撃

試験日。

兵藤家の地下の転移魔方陣で移動することに。

兵藤先輩ら受験組が会場、昇格試験センターに、直で。

どうも前回の公開告白でマスコミがすごいらしい。

その後、俺らがその近くのホテルに。

 

…うん。

なんで?

なんで俺らも冥界に行く必要があるんだ?

しかもオーフィスらを連れて?

バカじゃねぇの?

嬉しいのは試験終わりの油断したタイミングで襲おうと思った曹操だけだろう。

 

グレモリー先輩とイチャついてた兵藤先輩らが出発して、俺らもホテルへ。

 

 

 

「すいません、この表のお酒を…とりあえず全部一本ずつ」

「あっ、てめぇショージ!俺の分残しとけよ!」

「大丈夫ですよ。俺、食事もするんで」

 

ホテルのレストランの店舗一つを貸し切りにする豪勢な状況に。

他人の金で食べる飯と呑む酒はうまい。

 

あと、どうもオーフィスを連れてきたのはこのあとサーゼクスに面通しするためらしい。

何故かホテルに着いてから説明された。

 

・話し合いができるかもしれない

・何考えてるかわからんが、だからこそ戦いを避けられるようになるかも

・それがうまく行けば組織を瓦解、そこから各個撃破できるかも

・最低でもテロリストに蛇がなくなれば打倒は早まる

 

との見解らしい。

うーん…希望でしかなくない?

オーフィスは一応、兵藤先輩が行くならついていく、とは言ったそうだ。

…だけどさ、以前会って、和解するなら蛇のんで誓いを建てるのと、次元の狭間の権利を要求されたじゃないですか?

その二の舞になるとは思わないんですか?

兵藤先輩の件はそこらへん関係ないじゃないですか?

俺はオーフィスよりもアザゼルのが何考えてるんだかわからんよ…オーフィスの事をサーゼクスに伝えてるわけでもなさそうだし。

これでアポまでとってなくて居なかったり門前払いされたら笑え…ないな。

 

 

 

『せ、先生!実技なんですけど…』

 

あれからしばらく経って、どーも試験が終わったらしい兵藤先輩から通信がアザゼルに。

普通に携帯くらいの声だから向こうの声も俺なら余裕で聞こえる。

 

「おー、どうした?こっちはホテルのレストランで貸し切りの昼酒中だ」

『実技の試験なんですけどね!あ、あの、俺も木場も朱乃さんも問題ないというか、むしろ俺たち…』

「圧倒的、だったろ?」

『あ、はい』

 

じゃあ何を慌ててるのやら。

殺しちゃったの?

 

「当然だ。お前らの実力は上級悪魔クラス。試験に行くのは強くても中級悪魔の範囲に収まる相手だからな。

 ま、イッセーはトリアイナや真女王形態を発揮すればそれ以上…当然それと殴り合いができるサイラオーグもだが」

『…知りませんでした。俺…俺たち、そんなに強くなっていたんですね』

 

???

いや、強さの評価は変わってないでしょ。

真女王?の鎧が増えただけでさ。

単に今回は相手が今までより弱いってだけで、強さに関して言うなら今まで何度も何度も言われてたってーの。

もしかしてヒトの話を聞いてないのかな?

 

…あとは大したことない内容ばかりだった。

さーてと、今のうちにしっかり飲み食いしてないと…

 

 

 

「試験おつかれさん。

 乾杯」

 

試験を終えてホテルに来た兵藤先輩らに軽くそれだけを伝えて酒を煽るアザゼル。

オーフィス連れてサーゼクスに会いに行くんだよな?

な?

 

まーどうせ行けねぇんだからどうでもいいか。

俺は気になった飯も酒も確認したし、グリゴリに行ってるギャスパーの分のお土産のタッパーも詰め終わったし準備OK。

英雄派、もういつでも襲撃していいぞ。

 

「イッセー、木場、お前ら二人はグレモリー眷属でも破格だな」

「破格…ですか」

 

木場先輩が、自分もか、といった感じで聞くとアザゼルはうなずく。

 

「とんでもない可能性を持った若手悪魔ってことだ。

 イッセーは才能こそないものの、それでも赤龍帝を宿す。

 更に歴代所有者とは違う方向から力を高め、ついには覇龍とは真逆の能力に目覚めた。

 木場は後付に得たものがあったとはいえ、それでも才能が抜きん出ている。

 禁手を2つも目覚めさせるなんて信じられないほどの才だ。

 しかもそのイッセーも木場も未だ発展途上ときた。それでもお互いトレーニングして高めあって…

 お前ら、リアスがプロデビューする前に最上級悪魔になるんじゃないか?」

 

アザゼルは、酒も入ってるからなのか上機嫌にそう声をかける。

…しかしなぁ。

木場先輩への言はともかく、兵藤先輩は違う方向から力を高めてたのか?

他人に痴漢をさせてそれで生じたエネルギーでできた能力って、覇龍とは真逆なのか?

 

「僕は恵まれています。すぐ近くに天龍…赤龍帝のイッセーくんがいますから。

 練習相手として、これ以上の相手はいません。しかも未だ成長途上のなか…

 イッセーくんと模擬で戦っているだけで光栄ですね」

「笑顔で恥ずかしい事を言うな!

 …ったく、俺もテクニックタイプの天才のお前が相手だから修行が捗るよ。

 俺の弱点はテクニックタイプだからさ」

 

…ぶっちゃけさぁ。

戦闘スタイルも全然違う、近接タイプってだけの二人が戦うのってそんなに修行になるんかな?

お互い、相手に通用する戦法以外伸びなくない?

そんな事を考えているとアザゼルが少し険しい表情で口を開く。

 

「いや、お前にはもう一つ大きな弱点がある。というよりも露呈された。

 強力なトリアイナと真女王、その弱点はずばりスタミナだ。

 どちらも使用するには体力とオーラの消耗が激しすぎる。

 イッセー、現状で真女王の使用時間はどれくらいだ?」

「…正直、力が安定しなさすぎて攻撃一回で状態が解除されることもあります。

 制御があまりにも難しすぎるんです。

 トリアイナでそれぞれの駒の力に慣れていき、同時に高めていくしかないです

 真女王は各駒の総括版みたいなものだから」

「力の安定が可能になったとしてもすぐには消耗の根本的な解決にならないかもしれないな。

 心身に深刻な影響を与えないために発現した新しい力だが…とにかく消耗が激しい。

 命を削らず、生命的な危険がない分、体力やオーラを余計に食うんだろうな」

 

…体力やオーラを余計に食うから寿命に影響するんじゃないのか?

よくわからんな。

しかし、そういう話なら一番の弱点は地力のなさじゃねぇかな、と思うんだが。

スタミナがないのも地力がないから。

地力がないから敵に対して禁手より負担の大きいトリアイナや真女王に頼らざるを得ない。

となると、兵藤先輩を倒すには、この間の異能の棺みたいなので神器を使えなくすれば楽なんじゃないか。

まぁサイラオーグさんはやらせんだろうが。

それを考えるとサイラオーグさんの元にサブノックさんが居るのもったいないよな…

そんな事を考えてると、俺がそう思ったのを読んだのかは定かではないが、兵藤先輩が近い話題の質問をする。

 

「そういや、サイラオーグさんのとこのレグルスとかいう自立した神滅具、あれも覇龍みたいな事ができるんですか?

 強力な魔物やドラゴンが封印されたタイプの神器って覇龍みたいなことができるって冥界の合宿のときに先生言ってましたよね?」

「システム上では可能だな。

 獅子王の戦斧などの魔物封印系神器だと覇の獣と書いて覇獣(ブレイクダウン・ザ・ビースト)だ。

 天龍の覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の方が強力だが、まぁあれは特異だ。

 まぁ結局使えたところで覇龍みたいに自我を失い、生命力を神器に吸われて、大暴れしながら死ぬだけだ。使用可能になったって使わない方がいい」

 

覇?

覇がどうのこうのは天龍だけの話じゃないのか?

つーか神滅具だから、とかじゃなくて何でもアリなのか…

いや、だからこそ堕天使は神器狩りをしてた可能性が?

その魔物封印系神器とやらを覇獣できるのが、神器の何%かは知らんが。

しかしそうなると神器配布システムもどーにかしていかないとダメになるのか…

悪魔を地球から排除、だけでもどれだけ時間がかかるかわからんのに。

 

「神滅具のことは同盟した今、発見次第三大勢力のトップ陣に知らされる事になってるんですよね?

 でも、先生はあの獅子がサイラオーグさんのところに居る事を知らなかった。それって、バアル側の同盟違反では?」

「サーゼクスですら知らなかったようだからな。

 どうにも、大王派の連中がサイラオーグに兵士の正体を隠すよう打診していたようでな。サイラオーグは魔王に報告すべきだと訴えたようだが。

 次期当主ともなると現当主によって行動を縛られる部分も出てくる。

 その上、大王派はゲームでも徹底的に隠すべきだと主張してな。出したとしても正体を晒すな、と」

「でも最後に出てきて正体晒しましたよね」

「流石にサイラオーグも黙っているのが我慢の限界だったらしくてな、使える場面があれば使う気だったようだ。

 あの終盤戦を誰も予想なんてできなかっただろうが、それでもああいう形でさらされたわけだ。

 おかげで現在、大王派は魔王派の連中に相当追求されているようだぜ?

 グリゴリと天界も同盟関係上、一応の文句を悪魔サイドに発信したけどな」

 

アザゼル、この間楽しそうだったのにな。文句はちゃんと言うんだな。

 

「…先生、黄昏の聖槍の覇輝(トゥルース・イデア)っていうのは?

 それも覇龍や覇獣みたいな現象なんですか?あれにも魔物が封印されてる?」

「…あの槍にはな、魔物が封印されてるわけじゃないんだ。

 あれに封印されているのは『聖書に記されし神』の遺志みたいなもんさ。

 ――『神』という存在を殺せる槍。始まりの神滅具(ロンギヌス)。

 それを『聖書に記されし神』は現世に遺した。しかも人間だけの能力――神器として、だ」

 

その後もアザゼルの話は続くが、俺には疑問しか浮かばなかった。

よく言われるロンギヌスの槍、あれが神を殺せる?

昔、グレモリー先輩がイエス・キリストを殺した者が持ってた神器、なんて言ってたのですら意味不明だったのに、神を殺せる?

…キリスト教は三位一体がどうとか言ってたし、イエス・キリストを殺せるなら聖書の神を殺せるって事になってるのか?

もーわけがわからん。

この世界なら神なんて死ぬ時は死ぬだろ?概念的な防御もないんだしさ。

神を殺すことが容易いただのすごい武具、的な話なのかもしれんが。

 

実にならない話を聞きながら酒を飲んでいると、いつもの違和感に襲われる。

やっと来たか。

…その瞬間、オーフィスが『蛇』を手から放っているのが見えた。

俺以外は気づかず、それも監視の映像越しじゃないとわからないほどの隠匿…いや、存在のデカさ故だろうか。

単に俺らはオーフィスが近くに居すぎて感覚がおかしくなってるのかもしれない。

 

「ありゃりゃ、ヴァーリはまかれたようにゃ。

 本命がこっちに来ちゃうなんてね」

 

今までしてた変装を解除した黒歌がそういうと同時に、いつもの霧が周囲に立ち込める。

 

「ロビーの方よ」

 

仙術で気配を読んだ黒歌がそう告げる。

それに応じて全員が向かう、が…

 

「しょ…そうまさん?」

「あー、俺はほっといて先いってくれ…」

 

そう言って座ったまま頭を掻き抱く。

 

「はー、呆れた。

 あんだけバカみたいに飲んでるからにゃん」

「…さっきまではなんともなかったんだよ」

「とりあえず急ぐぞ!ショージも来れるようになったら来い」

 

アザゼルが声をかけ、みんなそれについていく。

 

「…ほら、塔城さんも。

 俺なら大丈夫。動けない時は隠れて、治したらすぐ追いつくから」

 

言葉通り自分の気配を潜め、心配して残ってくれた塔城さんを送り出す。

 

そして全員が十分に離れて、戦闘を開始したのを確認して『監視』してた蛇を捕まえに行く。

気配を感じられないなら、ずっと見てればいいだけ。

そもそも、逃避させたり偵察の類の用途で切り離されたものではない為かあっさり確保できた。

 

…なんか思ったより早く、というかあっけなく終わったな。

まぁ終わってから向こうに参加するよりはいいか。

 

***

 

「ま、こんなところか」

 

サマエルにより黒い塊に閉じ込められたオーフィス。

アーシアの神器で治療されたとは言え腹を貫かれ、武器も失ったゼノヴィア。

曹操の禁手で無力化されたリアスと朱乃。

同じく曹操の禁手で転移させられた黒歌とルフェイの攻撃をモロに受け倒れた一誠。

邪視によって足を固められ、聖槍の一撃を腹に受けたアザゼル。

曹操の禁手によりヴァーリの攻撃を逸らされ、小猫に向かったそれを体で防いだ黒歌。

サマエルの神の毒を受け倒れたヴァーリ。

禁手を打ち破られ、なおも仲間を守るように立ちふさがる木場。

 

それらを一瞥した曹操が戦闘態勢を解除し、つぶやいた。

 

「どれだけ取れた?」

「四分の三強ほどだろうな。これ以上はサマエルを現世に繋ぎ止められそうにない」

「上出来だ。十分だよ」

 

倒れた面々など意に介さず、話をする曹操とゲオルグ。

曹操の合図でオーフィスを閉じ込めていた黒い塊が霧散し、サマエルは魔方陣の中に戻っていく。

ドラゴンを確実に殺すと謳われたサマエルから、解放されたオーフィスは姿かたちはそのままだった。だが――

 

「我の力、奪われた。これが曹操の目的?」

「あぁ、そうだ。

 オーフィス、俺たちはあなたを支配下に置き、その力を利用したかった。

 だが、あなたを俺たちの思い通りにするのは至難だ。そこで俺たちは考え方を変えた。

 ――あなたの力をいただき、新しいウロボロスを創り出す」

 

血を吐き捨てながらアザゼルも口を開く。

 

「チッ!サマエルを使ってオーフィスの力を削ぎ落とし、手に入れた分を使って新たなオーフィスを生み出すなんてな」

「そのとおりですよ、総督殿。

 我々は自分たちに都合の良いウロボロスを欲したわけだ。

 グレートレッドを倒す、という空手形でいくらでももらえる力…しかし、最近のオーフィスは他所にばかり目を向けている。

 乗り換えられるのでは?という内部の疑念が今回の計画を生んだ。

 ついでに我々英雄派も『無限の存在は倒し得るのか?』という超常の存在に挑む理念を試すことができた」

「…見事だよ。無限の存在をこういう形で消し去るとはな」

「総督、消し去るだなんてとんでもない。

 力を集めるための象徴は必要ですよ?

 やはり禍の団はオーフィスありきの集団ですからね。

 ただ、自身が象徴ということも理解せず、フラフラされるような龍神様は傀儡にもならないというだけです。

 だからこその新たなオーフィスですよ」

「…人間らしいな。実に人間らしい、いやらしい考え方だ」

「お褒めいただき光栄の至りです、堕天使総督殿。

 ――人間ですよ、俺は」

 

ゲオルグが倒れ伏す二天龍に目を向ける。

 

「曹操、今ならヴァーリと兵藤一誠をやれるけど?」

「そうだな。

 単純な能力はともかく、未知数さはオーフィス以上…やれるうちにやっておきたい気持ちはわかる。

 だが、彼らの異質な成長っぷりは、俺たち神滅具持ちの成長にも利用できそうな気がしてきてな…

 各勢力のトップから二天龍を見守りたいなんて意見も出るのも納得だな。

 更に、異質な成長は本人だけにとどまらず、両者に関わる者へも…これほど貴重なデータの提供元を失うのは惜しい。

 ――君もそう思わないかい?惣間正二」

 

曹操がロビーの暗闇に目を向ける。

 

「ノーコメントで」

 

そう返しながら現れる正二。

…何故か酒瓶を片手に。

 

「おや、そうじゃないなら力を欲してた君が、グレモリー一行の周囲に居続ける理由はないと思うが?

 それに、今までお仲間がやられるショーを楽しんでたように見えるけどね」

「うるせぇ、てめぇらの移動があらっぽいから迎え酒でも飲んでないと気持ち悪いんだよ」

 

そう言って再び酒を煽る。

 

「ふぅ。

 んでどうするんだ?

 痛い目に会いたくないなら英雄ごっこなんてやめときな」

「ごっこ、とは言ってくれるな」

「『英雄とは、過去の功績に対して人々から贈られる称号。

 自らなろうとするものではないし、ましてやなりたいと思ってなれるものでもない』」

 

別人のように声を変え、そう言う正二。

 

「他人の受け売りだがな。

 英雄と同じ武器を持ってる~だとか、英雄の子孫~とかで、だから俺も英雄だ!なんて言ってるやつは…自分が英雄になれると本気で思っている、おめでたい馬鹿と何が違うんだろうな?

 あぁ、そいつに失礼だったな。

 あの馬鹿は少なくともテロリストになんざならねぇだろうし」

「…話はそれだけか?」

 

曹操が槍を構える。

 

「今の聞いて方針変えるようならここまで来てないか」

 

刀を取り出す正二。

酒瓶を放り投げ、腰を落とし、抜刀術でもするかのように構える。

 

投げられた酒瓶が割れる瞬間、曹操に見えたのは、正二が刀に手を伸ばしまさに触れようとした次の瞬間、刀を納刀する姿だけだった。

 

「曹操ッ!」

 

ゲオルグの声に我に返った曹操は、左腕に熱を感じた。

目をやると左腕の、以前一誠に斬られたところが同じように斬り落とされていた。

 

「…君は手札を見せてこなかったな。こんな時の為かい?

 九尾だと言う事も隠していたし…幻術?いや、場所を考えれば呪術?

 何にせよ先程の問答はそれから意識をそらすためだろう?」

 

腕を拾いながら探るように言う曹操。

 

「おー、片腕落ちてるのに元気だな。

 反対側もいっとくか?」

「…いや、ここは撤退させてもらおう。

 ゲオルグ、奪ったオーフィスの力は?」

「本部の研究施設に流すように召喚の術式を組んでおいたから転送済みだよ、曹操」

「流石。

 ヴァーリチームの使った入れ替え転移、あれで俺とジークフリートを入れ替えてみてくれ。ジークフリートには悪いがあとを頼もう」

「…一応やってはみるが、一度見ただけだからあまり期待しないでくれよ?」

「あぁ、それでいい。

 …さて、悪魔諸君。

 君たちの好きなゲームでもしようじゃないか。

 もうすぐここに、俺たちが仕事が終わった事を知ったハーデスの命令で、死神だちが到着するだろう。

 そんな中、君たちは抜け殻のオーフィスを死守しながら脱出…というゲームさ。

 死神たちの目標はオーフィスだから、命惜しさにオーフィスを見捨てるっていうのも一つの手かもね。

 まぁ、オーフィスがハーデスに奪われたら、どうなるかはわからないし、俺の仲間たちもそれで見逃すかはわからないけど。

 それじゃあ、また」

 

そう言ってゲオルグと去っていく曹操。

 

***

 

その後、全員の治療を済ませてから、このホテルの真ん中の階層に結界を張って陣地とした。

…いや、そりゃ相手はゲームって言ってたけど、それに乗ってこっちが陣地を張る必要性はないだろうに。

俺なら下層を爆破でもするけどな。

どーせ回収目標のオーフィスは弱体化してもそんなもんじゃ死なないだろうし。

ま、そもそも今回の死神が出張って来るのも死神の義体のテストが目的だし、都合がいいんだが。

 

で、主要の面々が作戦会議してる間、俺はついてきた塔城さんとサマエルの毒を食らったヴァーリの治療、毒抜きに。

外傷はアルジェントさんの神器でどーにかなってんだけど、神の呪いってレベルの毒だからな。

 

そんな治療中、オーフィスがとてとてしながらヴァーリの元へやってきた。

 

「ヴァーリ、我の蛇、見なかった?」

「蛇?いや、見てないが…どうしたんだ?」

「我、嫌な予感して、曹操に会う前に、力、蛇に変えて逃した。

 でも、見当たらない…

 サマエルに力奪われてる間のは、見つかったのに」

 

本能的に何かを感じたのかな?何にせよ、俺にはラッキーでしかなかったが。

 

「まぁ、見つけたら連絡するので、治療に集中させてもらえませんか?」

「わかった」

 

とてとて歩いていく。

…バレては、ないよな?

 

「よし、口開けろ。ちょっと気持ち悪いかもしれんが、我慢しろよ」

 

ヴァーリの口を開けさせ、体内から集めた黒い塊を出させる。

治療も一段落、といったところか。

 

「どうだ?」

「…だいぶ楽にはなったみたいだ」

「そうか。

 ざっくりと大きい毒の塊は取れたが、まだ細かいのがあって全部は取れてない。やれなくはないだろうが…流石にいつ戦闘が始まるかわからんからな。

 悪いけどあとは別の術者に頼むか自然消滅を待ってくれ。

 少量とは言え猛毒は猛毒だ。龍以外の対毒性の高い術者が良いだろうな」

 

じゃないとこうだと、先程取り出した黒い塊を入れた瓶の、その周りの呪符が黒くなっていくのを見せながら言う。

処置を終えて部屋を出ると…

 

「あ、小猫ちゃん!」

 

兵藤先輩がやってきた。

 

「あのさ、小猫ちゃん。

 黒歌ってさ、確かに悪いやつだとは俺も思うんだ。仙術に魅入られて力を求めてるのも。

 でも、あんなだけど小猫ちゃんの事をちゃんと昔のように姉として好きだと思うんだ。

 ほら、さっきかばってたじゃん?だから――」

「だから何です?」

 

二人の間に遮るように腕を突き出し、話を中断させる。

 

「かばった、って言っても、そもそもかばう必要があった攻撃だったんですか?

 さっき聞いたけど、ちゃんと塔城さんは防御体勢が取れてたみたいですし、そもそも防御用の術なりなんなりを使わなかったのは、単に点数稼ぎがしたかったんじゃないんですか?」

「違ぇよ!

 黒歌はオーフィスがうちに居る間、他所から狙われないようにずっと警戒して消耗してたんだよ!」

 

ムスッとした顔で言う兵藤先輩。

 

「そうだとしても、資料だと黒歌は確か2つとは言え僧侶の駒、一方塔城さんの方は戦車の駒。

 しかも、塔城さんには万全の体勢ならサイラオーグさんの攻撃を防げる前例が。

 どちらがダメージが軽いか、なんて考えなくてもわかりそうなもんですけど」

「そういう理屈は関係ねぇ!

 お前にはわからないかもしれないけど、守りたいって思ったら体が勝手に動くもんなんだよ!防御力がどうとか関係なくな!」

「はぁ、そうですか。

 何を吹き込まれ、どう説き伏せられたかは知りませんけど…

 忘れたんですか?

 黒歌は塔城さんについていきたくないって言われたら死ねって言えるようなヤツなんですよ?」

 

これだけは曲げられまい。

だからこそ黒歌は許せない、というか許そうと思えるのが理解できない。

 

「それは小猫ちゃんを守るために――」

「守る?死ねって言うのは何から守れるんです?

 まだ、相手の意志を無視して連れて行こうとするだけならわかりますよ?

 悪魔社会はロクでもない、とでも実感してそこに居る妹を一秒でも早くそれから離させたい…とかならね。

 でもそうじゃなかった。

 兵藤先輩もあの場に居合わせたんだからわかるでしょ?」

「…でも、俺は二人に仲直りして欲しいんだよ」

 

言葉を絞り出すように言う兵藤先輩。

 

「でも、黒歌は謝ってませんよね?

 昔に置いていってしまったことも、死ねだの前回の発言も。

 なんでそんなヤツと仲直りする必要があるんです?

 そもそも、兵藤先輩って悪魔陣営なんですよね?はぐれ悪魔を擁護するような事言っていいんです?

 それってグレモリー先輩の評価とかにも影響するんじゃないんですか?」

「!?

 そ、それは…」

 

流石にグレモリー先輩に、と考えたらやりにくいか。

いくらいい感じになってようが、恋人とそれ未満の相手を天秤にかけられたら恋人を選ぶよなぁ?

…それでも塔城さんは仲間なんだから、黒歌に傾いて欲しくはなかったが。

 

「ま、おっぱいドラゴンだけあって、乳がでかけりゃテロリストだろうがいいんでしょうけどね」

「んだと!」

 

兵藤先輩が激昂する。

流石にコレに関して譲るつもりはねぇぞ。そう思われる言動してる自分が悪いんだろうが。

 

「…やめてください」

 

兵藤先輩の対処法を脳内で考えていたが、その前に塔城さんが割り込んだ。

 

「…ふたりとも、熱くなるのはいいですけど私をのけものにしないでください」

「っ!

 そりゃそうだ、ごめん…」

 

そもそも塔城さんの件で黒歌にムカついたのも、グレモリー先輩や兵藤先輩にムカついたのも、塔城さんの事を考えず自分の都合を押し付けてるように見えたから、だったろうに。

それを俺がやってどうする!?

 

「イッセー先輩、お気持ちは嬉しく思いますし、私も黒歌姉様と昔の関係に戻れたらと思います。

 理由はともかく、姉様にかばってもらったのは嬉しかったですし」

「!

 じゃあ――」

「でも、私には黒歌姉様が何を考えてるのかわかりません。

 そうまさんの言うようにイッセー先輩を誘惑したいだけ、という考えも否定できません。

 ですから今は…すみません」

「そっか、仕方ないよな。

 でも、俺は黒歌は小猫ちゃんのお姉さんなんだと思うよ。野良猫でいたずら好きで悪い女だけど、やっぱり小猫ちゃんの肉親なんだって。

 いつか仲直りも納得できるって。

 …じゃあ俺はヴァーリの様子を見てくるから」

 

兵藤先輩の足音が遠ざかる。

 

「正二、大丈夫?」

 

いつの間にか握りしめて血が出ていた俺の拳を解きほぐしながら白音が声をかけてくれた。

 

「いや、俺より白音自身の方が…

 それよりも、ごめん。

 あんだけ言ってた俺が、白音の意志をないがしろにするような事を…」

「気にしてないよ。

 …それに、姉様の事を信じたいのは本当だけど、信じきれないのも本当だから。

 イッセー先輩には言えなかったけど、恨みもあるし嫌いな感情は捨てきれないし…」

 

寂しげな表情を浮かべる白音。

 

「だから、代わりに言ってくれてちょっとスッキリしたかも。

 それよりも、今はこの場を乗り越える事を考えましょ?」

 

ね?

と言って集合場所に向かっていく白音。

 

許してもらえたのはありがたいが、その『この場』の事もネックなんだよな。

英雄派はともかく、俺は死神とズブズブの関係。

いつかはバラさないといけない…

しかも、それだけじゃない。

今回の戦闘で白音に万が一、なんて事があれば…

一応念の為に助ける準備とかはしている。

それでも、絶対はない。

死神連中に白音だけは危害を加えないように、なんてしてもらえばバレるリスクが高い。

いや、そもそもこれを乗り越えたところでグレモリー眷属で悪魔陣営で三大勢力所属である以上、今後戦闘で…なんてことはいくらでもありうる。

できれば前線から退いてくれるのが一番いいんだが、そういうわけにもいくまい。

どうすれば…

 

 

 

結局いい考えは浮かばず作戦会議の時刻になってしまった。

 

「ゲオルグによって創られた擬似空間を抜け出すには3つの方法しかない。

 まずは術者の解除。

 これは京都であったな。

 ふたつ、強制的な出入り。

 これはルフェイや初代孫悟空と玉龍がやってのけてたな。

 さっき何人かには説明したが、これは相当な術者でなければ不可能。

 しかも先程の一度目の転移を見せた事で向こうも警戒している。

 そんな中の奥の手の二度目の転移も連れて行けるメンバー数が限られる。当然三度目は不可能だろう」

 

アザゼルが説明していく。

けど、最強格の神滅具持ちの結界を乗り越え、警戒された上で規模が縮小したとは言えもう一度転移させられるってこいつどんだけだよ…

アザゼルもそれに疑問を抱いてないっぽいし。

 

「最後は単純明快。

 術者を倒すか、この結界を支える中心を破壊する事だ。

 アーシアが捕まった時、イッセーが結界装置を破壊したようにな」

 

その結界装置はルフェイと黒歌が既に探りを入れていた。

…グレモリーチームって誰も索敵とかできないんですかね?塔城さんの仙術くらい?

ルフェイの魔術は俺じゃ見ても理解できないから記録しておいてあとでロスヴァイセさんに聞こう…

 

「駐車場に一つ、ホテルの屋上に一つ、ホテル内部の二階のホール会場に一つ、の計3つの結界装置が確認できました。

 それらは蛇…尾を口に加えたウロボロスの形の像です」

「3つか、相当大掛かりだな。

 ウロボロスの形を模してるのも、おそらく対オーフィス仕様だろうな。

 オーフィスが自力で脱出できそうにないわけだ…

 それでルフェイ、装置の防衛はどんなだ?死神は増えたか?」

「はい、総督。

 どの結界装置にも死神の方々が警備してます。

 と言うか、既に結界を張ったこの階以外の場所には廊下まで配備されてて…駐車場が一番多いです。

 曹操様はこの空間から既に離れてますが、先程言われた通り、代わりにジークフリート様がいらっしゃってますし、ゲオルグ様も駐車場にいらっしゃいます」

「駐車場のが親機で、他2つは子機か。

 子機2つを手っ取り早く潰して、なるべく早く駐車場のに戦力を固めたいところだが…」

 

その言葉を聞いてグレモリー先輩が反応する。

 

「アザゼル、先程話した作戦通りに行きましょう」

「あぁ。

 …ったく、えらい方法を考えるもんだぜ、お前もよ。

 イッセー、お前の惚れた女は誰よりもお前を理解してるようだぜ?」

 

姫島先輩が兵藤先輩に耳打ちしてるが、トリアイナの僧侶の砲身が2つあるからそれぞれ上下に向けて撃つ…なんて、そんなすごい作戦でもないと思うんだが。

修学旅行の時には撃ったあと、ある程度操作できてたわけだし、今の方がもっと操作技量があがってるハズだろ。

 

「とんでもない事考えたもんッスね!」

 

俺は自分の能力すらわかってないヒトの方がとんでもないと思うがね。

つーか耳打ちする必要がねぇだろ。

結界も張ってるから、俺がバラさない限りバレないだろうし。

 

 

 

「術式、組み終わりました」

 

ルフェイが転移魔方陣を完成させ、準備が終わり作戦開始。

グレモリー先輩が禁手状態の兵藤先輩に合図を送る。

 

「『龍牙の僧侶』にプロモーション!」

『Change Fang Blast!!』

 

砲身を動かす兵藤先輩。

しかしここまでしてると鎧っていうよりロボだな。

 

「いきます!」

 

はよいけ。

もう開始合図出してるじゃねぇか。

 

「さぁいこうぜ、ドライグ!

 当てるべくは結界の装置とその周囲に居る死神だ!一気にぶっ壊していくぞ!」

 

はよいけ。

 

「いっけえぇぇぇぇぇぇっ!ドラゴンブラスタアァァァァァァッ!」

 

やっといった。

 

赤いオーラがドバーッと発射されているわけだが…

これホテル倒壊とかしないよな?そこらへんの計算はしてないわけだし。

いや、倒壊しても残る予定の後衛組は俺以外悪魔だし窓から飛べるからどうでもいいか。

 

「屋上とホールに設置されていた結界装置が破壊されました!周囲にいた死神の方々ごとです!これで残るは駐車場の一つだけ!

 転移の準備も完全に整いました!」

 

ルフェイの報告。

データも取れずやられちゃったか。

うーん…でも耐久のは取れるか?

 

転移が終わると、アザゼルが窓をぶち壊し、翼を広げ飛び出していく。

それを追うようにグレモリー先輩、木場先輩、姫島先輩が続いていく。

死神も負けじと宙に浮き応戦。

 

後衛組はけが人のヴァーリ、黒歌、殴り合いできないアルジェントさん、客で出せないフェニックスさん。

一応この一室だけとは言え黒歌の結界があるが、それを破られた時用に俺と塔城さん。

あと今回は砲台役の兵藤先輩。

そして、敵の狙いであり弱体化してもなお最高戦力のオーフィス。

 

「我も」

 

そのオーフィスが手をかざすと、その瞬間、駐車場が爆炎に包まれた。

範囲がデカすぎて巻き込んだかと思ったが、三人とも動いてる姿が見えた。無事のようだ。

 

「おかしい。加減、難しい」

 

加減できたんだ。

それよりもどうするよ、爆弾として運用するか?

そう思ってるとアザゼルが文字通り飛んできた。

 

「おいオーフィス!お前は戦わなくていい!その様子じゃサマエルの影響で一時的に力がうまくコントロールできなくなってるんだ!見学してろ!

 お前がここで不安定なまま力をふるえば敵味方問わず全滅だ!俺たちが活路を切り開く!」

 

必死だなぁアザゼル。

オーフィスはアザゼルの言葉にうなずき、座り込む。

 

 

 

しばらくはそのまま、ヴァーリと俺とで近づくやつを排除していたが、未だに終わりそうにない。

兵藤先輩が再度全力で砲撃を撃っていたが、結界装置に当たらなかったんだろう。

このままじゃ埒が明かないと思ったのか、兵藤先輩はドラゴンの翼を広げ駐車場に降りていった。

ここからの射角じゃ届かないところに移動されたかもだしな。

 

しかし、義体のテストとは言え、下級中級に経験を積ませるのが目的とは言え、グレモリー一行に対して死神が全然相手にならないのはなぁ。

前線組は最初こそ死神の鎌を過剰に警戒していたが、今はそれもない。

むしろ余裕綽々で雑魚処理みたいな感じだし…

 

《死神を舐めてもらっては困ります》

 

そう俺が思ったのに同意するように、アザゼルと兵藤先輩のところに高位の死神…

最上級死神のプルートさんが現れていた。

 

「貴様は…!」

《初めまして、堕天使の総督殿。

 私はハーデス様に仕える死神の一人、プルートと申します》

「…ッ!最上級死神のプルートかっ!

 伝説にも残る死神をよこすなんてハーデスの骸骨オヤジもやってくれるもんだ!」

《あなた方はテロリストの一部やその首領オーフィスと結託し、対テロリストでの連携を裏切ろうとしました。

 しかし、周りに同盟を訴えていたあなたがこのような事をするとは…》

 

わざとらしく嘆いてみせるプルートさん。

 

「…なるほど、今回はそういうことにするつもりか。

 そういう理由をでっち上げて俺たちを消す気か!

 そのためにテロリストとどもと戦っていた俺たちに襲いかかったと!

 どこまで話が済んでるんだ!この道化師どもが!」

 

でっち上げる?三大勢力以外から見られたらそうとしか思えないんじゃないか?

自分もマズいと思ってるからこそ、同盟関係の悪魔や天使にすら言ってないんだろうに。

 

《ごまかそうとしても無駄ですよ。

 あなた方がオーフィスと一緒に居る、それが証拠ではありませんか》

「しらばっくれるな!どうせお前ら、単に俺たちに嫌がらせがしたいだけだろうが!」

《おやおや。

 別に我々は正義の味方ぶるつもりはありませんが…

 堕天使総督がオーフィスを手に入れた、なんて情報が入ったら、その被害はテロリストの比じゃないと多くの神話勢力にも思われるのでは?》

「――ッッ!」

 

言い返せないのか、もしくは単にキレてるだけなのか言葉に詰まるアザゼル。

 

《しかし、それだけ言われるというなら、もしかしたら情報に不備があるかもしれませんね》

「…どういう事だ」

《かんたんな事ですよ。

 『あなた方がオーフィスと組んで裏切ろうとしてないなら』、その証明にオーフィスをこちらに引き渡して下さい。

 そうすれば我々は引きます》

「そんな事できるわけないだろうが!

 お前らがオーフィスを何に使うかわかったもんじゃない!」

《少なくとも、我々はどの勢力にも黙って囲ったりはしませんよ?

 アザゼル、あなたのように》

「…」

 

これ以上の言い訳は不可能と悟ったのか、アザゼルは槍から黄金のオーラを発生させ、鎧を装着した。

 

《交渉決裂ですね》

 

プルートさんがアザゼルに向かっていく。

…やっとまともなデータが取れそうだ。

 

ジークフリートが木場先輩と戦ってるが…そっちはあんまり。

だってこの間、聖魔剣ポキポキへし折ってたサイラオーグさん見たしなぁ…

それができない時点で、魔剣って言ったってたかが知れたもんなんだなぁって。

そりゃ早い木場先輩の攻撃を六刀流で防いでるのはすごいと思うけど、それはどっちかと言うと奇術師的なすごさだし。

木場先輩は木場先輩で、防がれてるのにまだ剣での勝負を挑む時点でアレだし。

前は完全に防がれてたけど、今はちょっと当たるようになったよ!

って言われてもねぇ。

テロリストで生身の人間なんだから、火で炙るとか、氷で低体温症とか、電気で感電とか、風で真空状態にして窒息とかさ…

なんの為のいろんな魔剣が作れる神器なのやら。

この世界の『剣士』ってのはみんな剣で斬る事にこだわりがあるんだろうか?

わざわざ聖剣の方の禁手の龍騎士団と幻術の自分と入れ替わって一撃食らわせるほどだし。

あ、もしかして作れるようになった龍殺しの試し斬りが目的、とか?

それならわからなくもないか。

 

あ、兵藤先輩が…

またか。

 

「どうした、ため息なんかついて」

「また酔いがまわったのかにゃん?」

 

窓の近くで外を見張っていた俺に声が飛ぶ。

 

「酔ってる方がマシだったなぁ…

 兵藤先輩がまたグレモリー先輩の乳でやらかそうとしてるんですよ」

 

そして響く、いつもと違う音声。

 

『BustBustBustBustBustBustBustBustBustBustBustBustBustBustBust!!』

 

それに続けて砲撃の光が、音が、衝撃が。

その2つが何度も何度も繰り返される。

 

「また進化したのか、兵藤一誠。

 窮地に追い込まれれば追い込まれただけ…俺も負けてられないな」

 

進化したのはグレモリー先輩のような気もするけどね。

…パワーアップ材料からエネルギー供給素材として。

 

 

 

やっと静かになった。

戦場になってた駐車場はもはや見る影もない。

残ってるのはジークフリートとゲオルグ、プルートさんだけ。

しかしこうしてみると、絶霧の性能がヤバいな。

あれだけの火力を継続的に食らってもなお壊れない結界。

しかも今回は結界装置に防御用のを割り振って未だ壊れてないときた。

 

…が、流石にガタが来たのか、バチバチ音が響き、空間に穴が空いた。誰かがこっちに来たみたいだ。

 

「久しいな、赤龍帝。それと…ヴァーリ」

「シャルバ…ベルゼブブ。旧魔王派のトップか」

 

アザゼルの言葉に、あれが…みたいな態度をとっておく。

俺は顔を知らないハズだからな。

念押しに塔城さんにも確認をとっておく。

 

「…シャルバ、報告は受けていたけど、まさか本当に独断で動いてるとはね」

「やぁ、ジークフリート。

 貴公らには世話になった。礼を言う。おかげで傷も癒えた。

 オーフィスの蛇を失い、多少パワーダウンしてしまったがね」

「…それで、ここに来た理由は?」

「なに、宣戦布告を、と思ってね」

 

シャルバがマントを翻すと、現れたのは以前京都でみた魔獣創造の少年。

しかし、加勢のためにつれてきたわけではないようで、少し虚ろな表情をしている。

 

「…レオナルド!」

「シャルバ、その子をなぜここに連れてきた?

 いや、なぜ貴様と一緒に!?レオナルドは別作戦に当たっていたはずだ!」

 

お、内乱かな?

 

「少しばかり協力してもらおうと思ったのだよ。

 ――こんな風に!」

 

手元に魔方陣を構成すると、それをレオナルドに近づける。

 

「うわあぁぁぁぁぁぁ!」

 

絶叫すると同時に、彼の影――のように見える、実際は神器の影響下を示すテリトリー的なモノだと思う――が広がった。

 

「ふははははは!

 魔獣創造はとても素晴らし――ちいっ!」

 

放置はやべーと思ったんでレオナルドに聖魔力で作った槍を全力で投槍したんだけど防がれちまった。

つーか前衛組は黙って聞いてないで動けよ。

二投目を投げようとした瞬間、射線を防ぐように黒い何かの頭のようなものが現れた。

それはどんどん伸びていき、ここ、ホテルの30階をも超えた。

 

『ゴガアアアァァァァァァ!』

 

鳴き声だけで衝撃が来る。

その間、一回り小さいとは言えデカい似たような怪物が現れていく。

 

「フハハハハハ!

 これらは現悪魔どもを滅ぼすべく創らせた怪物!

 さぁ、今からこの魔獣たちを冥界に転移させ、暴れさせてやろう!」

 

シャルバの言葉と同時に魔獣の足元に転移魔方陣が現れる。

 

「とめろぉぉぉ!」

 

アザゼルの必死な声に反応し、やっと全員が動き出す。

俺も二投目を投げるが、表皮を削いだぐらいのダメージ。転移を防ぐ事は叶わなかった。

そして攻撃を意に介さなかった怪物たちが消えると、空…のように見える結界にヒビ。

ホテル自体もミシミシ言って、この防御結界部分以外は崩れ始めていた。

 

と、ここに魔力の攻撃が飛んできたんで防ぐ。

英雄派が結界を放棄して消えていったんで、この擬似空間からちゃんと帰るにはルフェイの使った魔方陣を、この陣地を死守せざるを得ないだろう。

俺だけなら次元の狭間でもどうにか生存できそうだけど。

実際深海や宇宙なら魔力だけでどうにかなったし。

 

魔力の攻撃はシャルバからで、更に攻撃を激しくしていく。

クリアフィールドを元にした防御魔方陣を敷いて全面的に防ぐ。

 

「どうした!?ヴァーリ!ご自慢の魔力とぉ!白龍皇の力はぁ!守られっぱなしではないかぁ!

 フハハハハハ!

 所詮、人と交わった雑種風情が、真の魔王に勝てる道理がない!」

 

うわ、魔力強いわ。

旧魔王と直接対峙したの初めてだけど言うだけあるんだな。

言動がアホっぽいからもっと弱いものとばっかり…

 

「…他者の力を借りてまで魔王を語るお前に言われたくはない」

 

手空きの全員で防いで劣勢の現状なんだから煽るんじゃねぇ。

禁手になって飛んでいかない程度には体調悪いだろうが。

 

「フハハハハハ!負け惜しみを言いながら死んでいけ!

 最後に勝ち残ったものこそが勝者!真の魔王だ!」

 

シャルバはテンションを上げて更に攻勢をましていく。

そのさなか、ふとシャルバの手がオーフィスの方に向く。

オーフィスの周囲に螺旋状に魔力が浮かび、そのままシャルバの元に引き寄せられた。

 

「ほう、情報通りだ!今のオーフィスは力が不安定でたやすく捕らえられる!

 このオーフィスは真なる魔王の協力者への土産だ!

 再び蛇を寄越してもらおうか!」

「やらせるかよ!」

『JET!』

 

兵藤先輩がドラゴンの翼を広げ飛んでいくが、オーフィスを盾にされ、止まる。

その光景にシャルバは笑みを深める。

 

「フハハハハハ!

 呪いだ!これは呪いなのだ!私を拒絶する悪魔!冥界!すべて生きる価値がない!すべて死ね!その後、私にだけ従う下僕を作ってやろう!

 …赤龍帝!貴様の大切にしてる冥界のクソガキどももだ!

 だが安心しろ、下級中級の低俗な子供だけじゃなく、上級悪魔のエリート子息子女まで平等に死ぬのだ!

 良かったな!貴様らののたまう『差別のない冥界』になるぞ!フハハハハハ!」

 

…シャルバが上機嫌で語ってる間に前衛組は帰還して脱出の準備は整った。

擬似空間は崩壊していき、壁から次元の狭間が見え、ビルの瓦礫が吸い込まれていく。

黒歌が呼びかける。

 

「もうこのフィールドは限界にゃん!

 今なら転移も可能だからみんなでおさらばするよ!」

「イッセー!

 転移するわ!早くこっちにいらっしゃい!」

 

シャルバの手前で足踏みしてた兵藤先輩にグレモリー先輩が声をかける。

…が反応がない。

 

「…イッセー?」

「俺、オーフィスを救います。ついでにあのシャルバもぶっ倒します」

 

何いってんだこいつ。

 

「僕も戦うよ!」

「一人だけ格好つけても仕方ないのよ!?」

 

木場先輩と姫島先輩の言葉にかぶりを振る。

 

「いや、俺だけで十分だ。みんなはあの魔獣どもの脅威を冥界に伝えてくれよ。

 どっちにしてもフィールドはもう保たないだろう?俺ならこの鎧を着込んでいれば少しの間、次元の狭間で活動できるはずだ。ヴァーリもそうだったらしいし。

 …今、シャルバを見逃す事も、オーフィスを何者かの手に渡すこともできません」

 

ふーん…

シャルバの手にオーフィスが居るよりは、兵藤先輩が助けて三大勢力の中に居る方が攻撃材料があるから嬉しい。

例え今回の件で倍加無限倍とかの能力が目覚めようが、イニシアチブを得るのはこっちだ。

これは殴ってどうにかなるもんじゃない。

 

そんな事を考えながら、グレモリー先輩と兵藤先輩の掛け合いを聞き流して、俺たちは転移していった。




いつものクソ長い補足

>マスコミがすごいらしい
原作じゃライザーにもマスコミが押しかけてるそうで
次兄がマスコミ関係じゃなかった?
そもそも魔王が権力で約束を反故にした事が白日の下に晒されてもいいの?
何がしたいんだ原作

>なんで俺らも冥界に行く必要があるんだ?
>何故かホテルに着いてから説明された
アザゼルは出発前に一誠には言ってたけど他のヒトには言ってなさそう(偏見

>お前らの実力は上級悪魔クラス
>知りませんでした
マジで他人の話聞いてない疑惑
しかしこんだけ戦闘しておいて相手が自分より強いか弱いか、どのくらいの実力かわからんのもなぁ…
今までの敵が強すぎたから麻痺してるんだろ!ってのも
同じ敵と相対してた木場や朱乃がちゃんとできてるから一誠の問題でしかないっていう
…わざわざ自動力量判別能力生やしたのに使ってもらえない神滅具くんかわいそう
まぁ一誠は禁手しないと戦力にならないからね

しかし極端な話、相手の実力わからないと不必要な力で戦って無駄に土地を更地にしました、って可能性もあるわけでしょ?
中級悪魔は強いだけの蛮族じゃ困るから筆記・レポートがいるんじゃねぇの?って思うんですが…
時事問題まであるんだし

と言うか、原作が相手よえぇ…みたいな感じだけど
相手が僧侶、術者タイプだからワンパンで吹っ飛んだだけですよね?
一誠が真じゃない普通の女王に昇格して、普通の禁手使って殴りかかった、
のにちゃんと対応して、突き破られたとは言え防御の魔方陣は出せてるわけですし、こいつ自体は別にそこまで言うほど弱くなくない?

つーか、早い騎士に硬い戦車に、兼ね備えてるだろう女王、それらに自由に昇格できる歩兵
の中に魔力に補正がかかるだけの僧侶を入れて、狭いスペースでよーいどんで殴り合って決めろ、って不公平では?
当然アーシアも試験で殴り合いするんですよね?

と言うか原作一誠、
「本気を出すなって言ってたのはこういう事だったんだ。
 他の受験者と俺たちの力に差が生じてるから、やりすぎると会場に影響を与えてしまう」
なんて試合後考えてたけど、実技のための練習するな・気合入れなくていいって言われただけで
本気を出すな、なんて一言も言われてなくない?
しかし女王昇格+禁手(倍加なし)でパワーだけ上級悪魔の上判定ってどーなってんの?
トリアイナだと総合的な上級悪魔クラス判定?
ふわっふわでもうわけがわからん

・ちなみに原作中級試験、実技後一誠の反応は上のに続いて
「下手すると殺してたかも…そう考えると俺は気合が入りすぎてたことになるのか。
 で、でも、試験に落ちたくないし、相手に油断しない事で頭がいっぱいだから…」
だそうで
…これあんま殺しかけたの引きずってねぇな?会場壊したのと気合の空回りが恥ずかしいとかでしょ
まぁレーティングゲームでもアレだったし、この方が整合性はあるけど…なんだかなぁ

>覇龍とは真逆の能力に目覚めた
目覚めさせてもらったんじゃないの?
個人的にはアジュカに能力を作ってもらったようにしか思えん
駒とカギとでおんぶにだっこでしょうに
覇龍と逆ってのも意味不明です
覇龍のせいで駒のプログラムが書き換わった設定なんですから(アジュカは調整

関係ないけどここ原作、サイラオーグ戦で真女王を使って伸びしろを感じた、って言ってたけど
マスターしてないどころか覚えたての能力に伸びしろがあるって言わなくね?
普通伸びしろって100%だと思ったけどそこは100%じゃなくって実はもっと上でした、みたいな感じじゃないの?

>異能の棺みたいなので神器を使えなくすればいい
透過とか言う都合のいい能力がちょうどいい時に発現しなけりゃおじいちゃん勝ってたしね

>バアル側の同盟違反では?
現在進行系で同盟違反してるヒトが平然とこんな事言うのはなぁ
サーゼクスも今アザゼルがオーフィスを連れてるの知らないんじゃないの?

>この間楽しそうだったのに
10巻時点では神滅具の報告義務がないんでしょうから

>『聖書に記されし神』の遺志~
イエス・キリストを殺した者の武器、って説明が印象に残ってたんで
自分はイエス・キリストが宿った槍だと思いこんでました

>オーフィスが『蛇』を手から放っている
改変
…正直、こうでもしないと、一誠が言及してるヒト以外何をしてるかわかんない空間に主人公ぶち込まないといけなくなるんで
ルフェイとか小猫とか木場は出番時以外何やってたんだろう?ってなるし
ツッコミどころはあるけど、ねぇ

>四分の三強
これで原作はこっそり力分割して二天龍+2周りになって
あいつら取れたと思ったけど取れてねぇからwwwみたいな感じだったけど
普通に英雄派は四分の三強確保してて残りが二天龍+2周りの可能性もなくない?
だって元は無限なのに有限になってるレベルなんでしょ?
まぁHSDD世界は作中人物が考えた考察が=そのまま正解っぽいですけど

・ここらへんの曹操のセリフ
いかにも、「僕が悪役でーす」みたいな感じなのが気に食わなかったので変えた
普通こういう悪役だって、と言うか悪役だからこそ、悪いのは向こうだ!って自分を正当化するでしょ
実際にオーフィスはヴァーリに着いてって禍の団を離れてるし

>実に人間らしい、いやらしい考え方
元々のこの部分がどういう意味なのかわかってないんで、変更した曹操との話で違和感があるかもしれません

>貴重なデータの提供元~
つまり「経験値稼ぎに使えるから殺すのが惜しい」
原作と似たような事は言わせたつもりなんですけど、
原作の方はヴァーリがなんで殺さないか聞いてるんで違うのかもしれません

>英雄とは~
声優ネタ
…もあるけど、英雄関連で揺さぶってキレさせる目的
英雄関連で有名な某弁護士の言葉ではこいつは効かなさそう
某大学院生と違ってこいつら、英雄になろうとしてる人ではなく自分は英雄だって人だと思ってるんで
だからどこかの馬鹿への言葉の方が刺さるんじゃないかな、と
まぁあっちは馬鹿だからなのか英雄の器持ってるからなのか効いてないんですが

>他人の受け売り
コレに関しては自分の語彙とかセンスがないからですね
まぁ俺が考えた事のように言うよりはマシだと思いたい

>酒瓶を放り投げ
本当はグラスにしたかった

・ここの攻撃ネタバラシ
抜刀術すると見せかけて紐状のワイヤー系の攻撃
曹操キレて冷静ではない+これまでテロリスト戦で搦め手を使わなかったからうまくいった設定
まぁここの曹操は舐めプモードだったのもあるんで

三人称なのは基本的に裏で何かしてるのを隠す場合ですかね
一人称視点のラノベで、主人公が知ってるのを本番まで読者に隠すのは違和感があるので

>義体
死神→BLEACHでの連想
使い方はGTロボのが近いですが
ここで死んだ死神最低でも300人以上なんですよね

・ここらへんで一誠の地の文で、死神が来る事に対しハーデスの越権行為との評価
オーフィスと接触して匿ってるのは権利内での行動なんですかね?

>黒歌ってさ~
原作は一誠の中で黒歌>小猫なんじゃない?と思う
小猫が黒歌と衝突して部屋から飛び出して、それを追おうとしたけど黒歌に引き止められてレイヴェルが追いかけていって
「同学年だからこそフォローできることもあるのだと思う」?
あるわけねぇだろ
むしろ無関係な事情を知らねぇ相手からどんな言葉を言われようが知らないクセに!で終わりでしょ
そんなふうにレイヴェルに甘えて小猫の対処を投げたから、黒歌をとったようにしか思えん
これで仲間思い~って持ち上げまくるからなぁ…
ちょっと試合で仲間がボコボコにされただけで殺意に溢れてた一誠はどこに行ったんでしょうねぇ

黒歌の元主は眷属の能力向上を目指して無理やり…?
鍛えないしトレードが一般的じゃなかったんですかね?
そもそもテロリストの言葉だけを真に受けて一方的な判断ってどうなん?
逆に黒歌の言い分が正しいとすると、
悪魔社会は眷属の能力向上目的なら無茶させても無罪で、反対するやつははぐれにして終わり!のクソになりません?

話を戻して
元主が小猫に目をつけて無茶させようとしたから殺したのは守るため?
いや、殺す必要ないじゃん
逃げればいいのになんで殺したの?
初期リアスに負けるようなのすらはぐれで逃げおおせてるじゃん?
殺した方が一族郎党が本気出して追われるに決まってるじゃん
そもそも黒歌が仙術は暴走するから使うなって言ってりゃ済むようにも感じるし
…ここらへん後々深堀りしたみたいですけど、どうしたんでしょうねぇ

って言うか仙術の暴走設定はどうなったの?
暴走したから元主を殺して小猫を置いていったんじゃないの?
5巻での言動は現在進行系で暴走させてるから、って事にしてたんじゃないの?
かと思えば黒歌が仙術暴走させて力に魅入られてるのは肯定されてるっぽいし…

んで、原作では一誠→黒歌は
悪いやつだと思うし、仙術に魅入られて力を求めてるし、テロリストで善良じゃなく、野良猫でいたずら好きで悪い女だけど、
>やっぱり小猫ちゃんの肉親
ってのが一誠の評価なんですよね
なんか肉親なんだから仲直りしろ、的なニュアンスを感じる
それって一誠のエゴじゃない?
自分は肉親には恵まれた方だとは思うけど、それでも死ねなんて言ってくるクソみたいな肉親持ったヒトに仲良くしろなんて言えませんわ
そういうのって他人の目の前だけでは良さげに振る舞ったりできるタイプも居るらしいですし
そもそも、なんで今回かばっただけで今までの負債をチャラにできると思ったの?って

…まぁ「かばった程度じゃ黒歌はクソ」と思ってる事の押し付けもエゴなんであんな感じに
じゃないと批判してたアーシアの時の一誠と変わりないんで

どうでもいいけどここの口喧嘩が今回一番スムーズでした

・『白音』の発言
塔城小猫としてのセリフを書いてからちょっと崩していく感じで形成
…してるんだけどしっくりこない
あと同学年なのにギャスパーには砕けてて主人公には硬めだったのは、普通に交流期間の差

>できれば前線から退いてくれるのが一番いい
個人的な考えですけど別にヒロインを一線級かどうかはともかく必ずしも戦力にする必要はないと思ってます
戦場に出してヒロインが攻撃されてキレても、じゃあ出すなよって思いません?

>最強格の神滅具持ちの結界を乗り越え~
でも瞬間移動させられてから、自分が撃ったあとの魔法?を曲げたり反らしたり動かす事はできない模様
すごいのかすごくないのか…

>子機2つを手っ取り早く潰して、なるべく早く駐車場のに戦力を固めたい
ちなみに原作のセリフだと、駐車場のを早く叩こう、だけっぽいんですよね
で、その次に上下同時撃ちをリアスが提案してるという
読んでて違和感とかなかったんだろうか?
…読み返してない?

>いきます!
>はよいけ
HSDDって短期間に同じこと言ってる事が多い気がする
水増し?

>後衛組
そう言えばアーシア、この時点で回復のオーラを弓矢にして撃てるようになってたそうです
敵にあたりそうになったら霧散する機能つきで
…実際使った描写ないんで記憶に定着してないなぁ

>今回はそういうことにするつもり
つもりもクソも状況証拠

あとやっぱり原作のは自分が悪役ってわざわざ読者に教えてあげてる感じなのが…
なんで毎回毎回敵がアザゼルたちの立場を慮って喋ってるんだろう
ふざけんな!てめぇがオーフィスを手に入れる為に回りくどい事やってたんだろうが!
程度は吹いて欲しい
…あ、でもHSDDは考察ですら書かれた事が全部真実かのようにウィキペディアに載るからなぁ
敵の方から自分は悪役キャラですって言わないとそう思われないんだろう

>龍騎士団と幻術の自分と入れ替わって~
自分が連想したのは烈火の炎の木蓮の木偶舞
まぁあっちはあっさり見破られてたんですがね

・ここのBustの前の砲撃
オーラが足りなくて撃てないって言ってるけど
それこそオーラを倍加で増やせばいいんじゃないの?
なんかルールもグッチャグッチャでわからないんですよねぇ
魔力は上限少ないからすぐMAXになるぜ!みたいな事言ってたような…?

>黙って聞いてないで動けよ
と思う事が多い
不意打ちはゼノヴィアだけの特権ってわけでもないだろうに…
まぁそれを漫画じゃなくてラノベで上手く表現できる方法なんて自分はわかりませんし、
自分が書く側になったから難しいってのはわかるんですが…

でもやっぱHSDDはなんか戦場で棒立ちになってるように感じて、お互いが死力を尽くして戦ってるイメージがわかないんですよ
接待プレイって感じ?
攻め込めないのは、普通のラノベなら向こうが警戒してるから・スキがないから…とか脳内妄想できるんですが、HSDDだと…ね
今回のシャルバみたいなキャラが相手の時はなおさら

>情報通り
ハーデスが関わってる事のにおわせなんですかね
で、そもそもなんでシャルバと関わってるんだろうと思ったので妄想
・オーフィスを自分ら(死神)で確保できればそれで良し
・シャルバに渡れば悪魔堕天使にダメージでよし、オーフィスは後でシャルバ倒して回収
って感じですかね?
あと
・シャルバが倒されてオーフィスが三大勢力に行ってもテロリストが減るだけで困りはしない
 オーフィスを三大勢力が持ってても攻撃材料が増えるだけ…
と思ってるんですが
原作だとオーフィスの件をアザゼルになーんにも言わないんでわかりません

そういやハーデス、原作でもしオーフィスを回収したらどうするつもりだったんでしょうね
その後の描写を考えると材料にして戦力を作るとかでしょうか
一応本作では別の用途を決めてはあるんですが

しかし責任を押し付けたいが為にハーデスは神器に精通してる事になってない?
なんでハーデスが強制的な禁手の方法を知ってるんだ?
どう考えても神器狩りしてた堕天使系列か、どこに蛇を使えばいいか神器を熟知した英雄派のが詳しいでしょ
で、どーせ予想するだけして責任だけは押し付けて、そういう知識でハーデスが得をするような事はないんでしょうが
帝釈天のが生かしながら神器抜いてたりで神器の扱いうまそうなんですが

・あとシャルバ戦でのわからないこと
原作、後衛組を襲ったハズなのに矛先が全部ヴァーリ(のような描写
どうなってるんでしょう?
後衛組は一室にまとまってるはずなのに…
ヴァーリが盾になった?でも体調悪いはずだし

・ちなみにオーフィスが捕らえられたシーン
実は魔力がオーフィスに絡みついた描写だけなんで
いつどの瞬間にどう移動してるかがわからない

>鎧を着込んでいれば少しの間、次元の狭間で活動できるはず
原作だと目の前にヴァーリが居るのに憶測で語ってる?
というか、鎧着込んでないとヤバいならアーシアってどうだったんだよ?ってなるんですが…

元ネタ
>クリアフィールド
ギャラリー オブ ラビリンスに出てきた魔法
原作だと敵弾を防ぐというか消すエリアを作る感じ
ですけど旧魔王相手じゃ主人公はまだ消すことはできないです
悪魔城世界ならボス封殺できたりもするんですけどね
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