ハイスクールDevil castle×Dracula 作:二痔升
後でまた直すかもしれませんが、とりあえず書けたし見直したんで投稿
フリードの喋りは原作の発言以外はセルフで考えないとダメなんですけどしんどい
塔城さんに『頼まれて』から、俺はすぐ知り合いのイタコに電話をかけた。
「…と、言うわけで口寄せの準備お願いします」
『そりゃあこっちも仕事だから貰えるもん貰えりゃするよ?
でもねぇ、暴走しがちな思春期の男の子を止めるのって、こう普通もっと熱い男同士の友情がさぁ』
「そういうのもありますけど俺には向いてないんですよ」
『そりゃそうだ。あんたに頼んだ子、よっぽど頼れる相手居ないのねぇ。不憫だわ』
「そこまで言います?まぁ主と眷属で色々立場とかあるんですよ多分」
『あー…、悪魔に頼まれたのね…
説得する子も悪魔?』
「そうですね、転生前の知り合いに復讐望んでないって言ってもらえればいいかな?と」
『じゃあ呼ぶのは人間でいいのよね? 悪魔は専門外だから悪魔呼んでくれとか言われたら困るところだったわよ。
でも呼んだ子が復讐賛成派ならどうすんのよ?』
「その時は俺がはぐれにならないように復讐手伝えばいいだけですよ。
別に復讐するな、とは俺は言えませんし」
『最初からそっちの方向で説得すればいいんじゃないの?』
「正直今の精神状態だと協力提案してさっくり受け入れられると思えないんですよね。
遅れてきた反抗期というかなんというか」
『こっちはその子知らないからねぇ…まぁ口寄せの準備はしておいてあげるわ』
「はい、よろしくおねがいします」
準備はOK、後はうまくいくかどうか。
と思ってたんだが…別の問題が出てきてしまった。
俺の当初の目的としては、口寄せで木場先輩の同僚に、直接は無理だから音声データで説得してもらう。
もしくはそれで説得失敗してもはぐれにならないように手伝う。
こんなに心配してくれる人が居るんだから無駄死にするなーとかそんな感じで。
だったんだが、
『すみません…ユート先輩の作ったお墓は剣が刺さってるだけで名前はないそうです』
翌日の朝、塔城さんからのメールである。
うわー…前提から破綻とか詰んでるわ。
一応亡くなったのは4年前の冬の雪の日とかヨーロッパの森で見つかったとか他の情報はもらったけど…
これ口寄せできるか…?
転生した日を今の名目上の誕生日にした可能性説、も考えたけど、5月30日とか冬じゃねぇし。
つーかよくよく考えると、今の名前ですら偽名で本名じゃないんだな…
しかも考える時間必要になったのに、期待して無駄に猛ダッシュしたからもう恐山着いちゃったし…
一応聞いてみるか…ダメでも一人で考え込むよりマシだろ。
「こんちわー」
「はい、おまたせ。準備出来てるわよ」
山の中のイタコさんらの仕事場に入る。出迎えてくれたのは電話した30代くらいに見える女性。本当の名前も年齢も姿も知らない。
実年齢は結構いっててホストに貢いで若い男の生気を吸って術?で若作りしてる、とかどうでもいいことは知ってるが…
早速相談してみる。
「流石に情報が少なすぎるわね」
「あと聖剣計画とか言うキリスト教系の組織での実験の被害者だから多分宗派はキリスト教ってくらいかな…
4年前の冬にヨーロッパで死んだキリスト教の人を片っ端からいけば…」
「あんたヨーロッパのキリスト教徒どんだけ居ると思ってんのよ」
ダメか…しかし、聖剣計画なんて名前まで知ってるのにそれ以外の何も情報持ってないのかな…
聖剣計画してた場所とか、他になんて人が居て誰が死んでたか、とか…
あぁ、グレモリー先輩は木場先輩に過去を忘れて悪魔として生きてほしいんだっけか。
心の中でグレモリー先輩への悪態をついてると、塔城さんから再びメール。
4年前の『リアス・グレモリーイタリア視察レポート』の画像データだった。
…この時間帯だと授業中だろうによくやるもんだ。
グレモリー先輩視点なので誤差はあるだろうが、おおよその目処がついたと言ってもいいんじゃないかな。
「これ使えます?」
「……これならイケるわ!ふふふ、あたしを誰だと思ってんの?」
知らんがな。いや、ほんとにマジで。っていうかそこまで言うなら教えてくれよ。
まぁ自信満々に言うだけあってそこから先はトントン拍子だった。木場先輩の仲間が全員協力的だったのもあって。
問題としては…人数が多いから時間がかかるかかる。
あと最初に木場先輩の説明がちょっと困ったぐらいか。グレモリー先輩がつけた偽名だから向こうは知らないし。
いや、イザイヤってのも被験者としての名前で本名とは違うのかな。
「…よし、録音完了。今から帰れば休日には着くか」
「おつかれー。しっかり休みなさいよね」
口寄せしてからは比較的暇だったイタコさんの声を聞きながら支払いを済ませる。大金だが、経済破壊できそうなアイテムがいくつかあるから金銭には困らないんだよな。
…休めって言われても帰るまでに編集だし、帰ったら木場先輩と会わなきゃならん。
ゆっくり休んでるうちに木場先輩死にましたー。じゃ話にならんし。まぁそこまで説明出来ないから流すけど。
「まいどー。あ~あたしもしっかり補給しなきゃねぇ」
今回長時間労働だったしな…何人か吸い殺されるかもしれん。南無。
「やーっと見つけましたよ、木場先輩」
「…ショージくんかい?急いでるんだ、手短に頼むよ」
駒王町に着いて即、人気のない所で休んでいた木場先輩に接触する。
普通はこういう時探し回るもんだが、俺の場合はGPS憑けてるようなもんだしな。
「まぁそう邪険にしないでくださいよ。イザイヤさん」
「!?何故それを…」
「これを聞いて貰えればわかりますよ」
そう言って音楽プレイヤーを渡す。
グレモリー先輩すら知らないはずの名前を俺が知ってる理由は流石に無視できないのか素直に受け取り、聴き始める。
…その間俺は邪魔するわけにもいかないけど暇だし、悪魔城にあったレコードを持ち出してデジタル化してもらった曲を聞いて待つ。
ゲームだと城の中で普通に曲鳴ったりするんだけど、俺の行ける悪魔城は無音だからなぁ…
名曲ばっかりなのにもったいない。サウンドモードもないし。
曲を聞いたりしながら少し待っていると、木場先輩は聴き終わったのか、耳からイヤホンを外す。
「ありがとう、ショージくん。僕が悪魔になったのも言わないでいてくれたんだね?皆が僕の身を案じてくれてたよ。
…でもね、皆が僕の心配をする声を聴く度に、僕は…あの優しかった皆が殺されたのが憎くて仕方がないんだ…!」
目に涙をためたまま、顔に怒りをにじませる木場先輩。
これは次善案かな。
「ショージくん、これだけしてもらって悪いけど、僕は復讐を諦めることは――」
「俺も彼らもそんなこと言ってませんよ」
「…え?」
「確かにそういうニュアンスに聞こえるような内容にしてもらいました。アレで諦めてもらうのが一番楽なんで。
けどやっぱりそれぐらいで収まるならあんな行動しないですよね。
俺が文句あるのは被害者の復讐を言い訳にしてることだけです。
復讐なんかしたって別に死人が生き返るわけじゃない、なんて刑事モノでよく言いますけど、別に復讐者は死人を蘇らせる為に復讐してないでしょう?
俺は復讐って復讐者がスッキリするためのものだと思ってるんで」
「僕が同志たちを言い訳にしてる…?」
「あくまでも俺がそう感じるってだけです。
木場先輩の怒りは木場先輩のものでしょう。
死者が例え復讐を望んでいなくても、本心では復讐を望んでいてそれでも木場先輩のために我慢しているだけにしても、今の木場先輩が親しい者を殺された恨みは木場先輩のものでしょう?
だから木場先輩がそれで復讐したいのは別にいいんです。彼らの為じゃなく、自分の為になら」
「自分の為…か」
「そうです。頼まれたのもはぐれ悪魔にならないように、ってだけですし、復讐するなとは言いません。
ま、そんな精神状態で判断能力も何もかも低下してるのに、1人で復讐しようとするのは無謀だと思いますけどね」
煽るように言う。木場先輩は一瞬反論しようとしたが、この間のゼノヴィアさんとの戦闘を思い出したのか口を閉じた。
「それに気づきました?お仲間さんの数」
「数……あっもしかして!?」
「1人少ないですよね?
生きてるか死ねてないだけなのかわかりませんが、まだ死んでませんよ」
「…ははは、これじゃ絶対に死ぬわけにはいかないじゃないか…!」
「しかもただ死なないだけじゃなく、裏の知識や情報網も必要ですよね。
戦闘力が必要になる可能性も考えると戦闘経験が積める環境もあったほうが悔やまなくて済みそうですよ?」
1人まだ死んでない人が居たのは僥倖だった。
…少なくとも俺にとっては。
と、その時木場先輩の携帯電話に連絡が来る。
「誰でした?」
「イッセーくんだよ。エクスカリバー使いの2人と会ってるからファミレスに来てくれだってさ」
兵藤先輩が?捕まえられたのかな。
まぁそのまま行かせて木場先輩が死ぬと困るので、俺もついていった。
ファミレスに行くと、兵藤先輩と塔城さんとシドーさんとゼノヴィアさん、それに何故か匙先輩が居た。
話を聞くと、兵藤先輩はドラゴンの力を貸すとかでエクスカリバー破壊の許可を取ったらしい。
…と言うか絵画買って一文無しってどうなんだ?空腹だから飯奢って許可もらったみたいにも思える。
「…話はわかったよ。協力させてもらおう」
「おや、やけに素直じゃないか」
「キミたちと違って、目的を果たしても死ぬわけにはいかなくなったからね」
先程の一件のおかげか、ゼノヴィアさんの煽りをスルーできる程には回復したようだ。
「あら?聖剣計画のことで恨まれてると思ってたのに」
「当然恨みはあるよ。僕を含めた被験者のほぼ全員が死んだわけだしね。
ただ、それ以上に重要なことが出来ただけさ」
シドーさんの振りにも動じなくなった。恨みはあるがここで暴走することはなさそうだ。
「しかし、聖剣計画のことで我々を恨まれるのも困るな。
あれは教会にとっても予想外の出来事だし、私達聖剣使いの中でも最大級に嫌悪されてる出来事だ。責任者は異端の処分を受け、今は堕天使側の住人さ」
「堕天使側に…名前は」
「バルパー、バルパー・ガリレイ。皆殺しの大司教などと呼ばれた男だ」
「堕天使側…つまり今回の件は…」
自分の復讐相手すら知らないのか…
いや、グレモリー先輩が情報探る機会を与えさせなかったのか?
「僕からも情報を1つ、先日エクスカリバー使いが神父を殺していたよ。フリード・セルゼンという名前に覚えは?」
「なるほど、やつか」
「フリード・ゼルセン、元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。13歳でエクソシストになった天才」
「だが、同胞すら手にかけた。信仰心はなく、他者への敵対意識や殺意、異常な程の戦闘執着。
異端にかけられるのも時間の問題だったな」
木場先輩からの情報にシドーさんとゼノヴィアさんが説明する。
…あいつそんなにすごそうには思えなかったけどなぁ。
「処理班が始末をしておけば…
まぁいい。とりあえず共同戦線といこうじゃないか。何かあったらそこへ連絡をくれ」
そう言ってメモ用紙を渡してくるゼノヴィアさん。
そのまま連絡先を交換する。
兵藤先輩は母親が先にシドーさんに教えてたらしい。
そのまま教会の2人は飯の礼を言って帰る。
「イッセーくん、どうしてこんなことを?」
「仲間だし、眷属だしな。それにお前には助けられたことがあったからな。借りを返すとかじゃないけど、今回はお前の力になろうって」
「僕の行動が部長に迷惑をかけるかもしれないから、だけじゃないんだね」
「そっちもあるけどさ、部長が悲しんでたからな。
…まぁ俺の今回の行動も迷惑かけてるんだろうけど、お前がはぐれになるよりはマシだろ?」
「…そうだね。今は合わせる顔がないけど、僕もはぐれになるわけにはいかなくなったからね。後でどうにか謝らないとな…
さっきは聞きそびれたけど、ショージくんの方はどうしてあそこまでしてくれたんだい?」
木場先輩が兵藤先輩と話終えてこちらを見る。
「あれ、言ってませんでしたっけ?頼まれたからですよ。
お礼でも言いたいなら塔城さんに言ってくださいね」
「小猫ちゃんが…」
「ユート先輩…私、仲間がはぐれになるのは…嫌です」
「…そうだね。ありがとう小猫ちゃん。確かに小猫ちゃんの前ではぐれになるような行動するなんて配慮が足りなかったね。
でもショージくんのおかげで、もうはぐれになんてならないようにするから安心してほしい」
「よかった…」
塔城さんははぐれ関係で何かあったっぽいな。
「よし!俺らエクスカリバー破壊団結成だ!奪われたエクスカリバーとフリードのクソやろうをぶっ飛ばそうぜ!」
気合を入れる兵藤先輩。
ファミレスで叫ぶな。一応ここに来た時に防音結界とか張ってるけどさぁ…
「あー、それ俺も入ってるのか?蚊帳の外…っていうか、未だにエクスカリバーと木場がどう関係するかもわかんねぇんだけど」
匙先輩が言う。支取会長も教えてないのか。いや、他人の眷属だし教える必要はないか。
「そもそも匙先輩はどうしてここに?」
「兵藤のやつに連れてこられたんだよ…」
「最初はそうまに連絡しようとしたけど、用事でしばらく駒王町から離れるって小猫ちゃんに聞いたからな。
他の悪魔の知り合いも居ねぇし」
何やってんだか。
「それじゃ少し話そうか」
木場先輩が匙先輩に説明する。
カトリック教会が計画した、聖剣に対応した者を輩出するための実験、剣の才能と神器を有する被験者の少年少女。
非人道的な実験…自由を奪われ人間として扱われない日々を過ごす。
神に愛されてると欺かれ、いつか聖剣と使える者になれると信じこんだその結果が処分。
一部の者を除き能力が平均値以下の被験者は用無しだから…
…話を聞いてて気になったのは木場先輩が「神に仕える者に殺された」って言った部分か。
殺したのはさっきのバルパーってやつとその部下でしょうに。話ちゃんと聞いてた?
主と一緒で直接的な相手以外も悪いように言うからたちが悪い。
「同志たちの無念を…いや、大切な仲間を、あの時僕を逃してくれた同志たちを殺された僕の恨みを晴らしたい。
彼らの分も幸せに生きる為に」
「うぅ…」
矯正完了したかな?
…匙先輩がすすり泣いている。うーん…感受性豊かなんだろうね。
まぁ協力を肯定してくれるから良かったんじゃないの。
その後匙先輩が支取先輩と結婚するのが夢だと語り始め、グレモリー先輩の胸を触りたい兵藤先輩が同調し意気投合して盛り上がってた。
その後解散となったが…これからエクスカリバー破壊団は何をするんだよ?そういう話は一切なかったぞ。
「そうまさん、ありがとうございました」
解散して店の外に出ると、塔城さんがそう言って頭を下げる。
「そういうのは全部終わってからにしない?大変なのはこれからだし」
「…そうですね。
ところでよく説得出来ましたね。てっきりユート先輩の同志さんに止めてもらうのかと思いましたけど、エクスカリバー破壊が目的なのは変わってないみたいですし」
「その同志さんらに1人生きてるっぽい人が居てね?今はぐれになるとその人助けられないんじゃないの、って」
「…なるほど」
「あ、そうそう。データありがとね」
「いえ、私が頼んだことですから」
そう言ってお互いに帰る。
…本当にこれからが大変なんだよな。コカビエル、堕天使の幹部クラス。
聖剣でダメージ受けて全盛期よりは弱体化してるらしいが、それでも今のままの手札で倒せる相手でもない。何かしら解禁しないと勝負にすらならないだろう。
翌日に兵藤先輩に連絡があったらしく、部活後に公園に集まり、もらった神父のコスプレをして町を歩いて囮になることに。
…なんで教会が魔を抑える神父服とかシスター服なんて持ってるんですかね。全部そういう仕様?
流石に一般人の目の前で襲うことはないだろう、と人気のない所を中心に探す。
1日2日…全然反応がない。
もしかしてバレてるんじゃ…と思いながらその日も歩いていると、夕方ほどでやっと反応があった。
「やっと来たか」
俺がそう言うと、塔城さんと木場先輩も気配を感じたらしく警戒態勢に入る。
うーん、先制したいけどそれで木場先輩の気はすむのかな…?なんて考えてると、
「上だ!」
匙先輩が叫ぶ。おー、この中で一番反応早かったじゃないか。
シトリー先輩もなかなかやり手なのかな。
剣を構えた白髪の神父が降りつつ攻撃してきた。狙われた木場先輩が魔剣で防ぐ。
あ、俺が白髪の、って言うとブーメランか。
「ブーステッド・ギア!」
『Boost!』
今回木場先輩以外は補助に回るスタンスを取っている。各自が自由にやって木場先輩に暴走されたら対処できないからね。
兵藤先輩も倍加した力を木場先輩に譲渡する役割だ。
「伸びろ、ラインよ!」
匙先輩が手についたデフォルメの爬虫類系の何かから、黒く細い糸型の何かを出して伸ばす。
フリードが持ってる多分聖剣で斬ろうとするが、それを避けフリードの右足にひっつき、そのまま巻き付く。
フリードは再び聖剣で斬ろうとするが、くっついたことで条件でも満たしたのか、物理判定がなくなったのか当たっていなかった。
便利な能力だな。これも神器?
「そいつはちょっとやそっとじゃ斬れないぜ。木場!そいつはもう逃げられねぇ!存分にやっちまえ!」
「ありがたい!」
匙先輩…ちょっとやそっとじゃないなら斬れるって教えなくてもよくね?
木場先輩は二刀流でフリードを攻める。が、やはり武器の差があるのか魔剣は聖剣の一振りで砕け散る。
斬られたのに真っ二つとかじゃなく砕けるのなら、砕けるのは魔剣の性質なのかな。
「俺様の持ってるエクスカリバーちゃんはそんじょそこらの魔剣くんでは相手になりませんぜ」
「くっ!」
これ木場先輩勝ち目ないな。
俺はフリードに火球を放つ。
「ははは!随分とエクスカリバーを見る顔が怖いねぇ…っと!
あんた人が話してるときは最後まで聞けって言われなかったんですかァ!?」
フリードがこっち見て怒ってる。
「ショージくん、ちょっと待ってくれ!僕はまだ…」
「ダメですよ。まだエクスカリバーに勝とうとしてたでしょ。
そんなの今負けてもこれから強くなってリベンジすればいいんだから、まずは目の前のに勝たないと」
木場先輩の嘆願を無視し、前に出る。
「もしかしてあんた俺に勝つつもり?こっちには最強の聖剣!エクスカリバー!があるんだぜ?」
「俺はエクスカリバーに勝つつもりはないよ。お前には勝つけどな」
そう言って煽りつつナイフを投げる。
「ハッ、この程度――」
フリードがナイフを斬り落とす前に斧を投げる。
「どれだけ優れた聖剣でも持ち主は無敵じゃないだろ」
そのままブーメラン、手裏剣、ちょうこう石、ジャベリン、チャクラム、苦無、ダーツ、次々雨のごとく投げる。
…が全て斬り落とされる。
「もうサーカス芸は終わりですかい?大したことなかったねぇ!
なんせ俺様のエクスカリバーは天閃の聖剣!悪魔にも速度で負けねぇんだぜ!そっちの攻撃は俺にあたんねぇ!」
「あっそ」
じゃあどれだけ速く剣を振れてもいい方法で倒せばいいだけだ。
空間から炎をまとった剣を出す。
「ハァ!?負け惜しみですかぁ?スカしてんじゃねぇぞ!」
そう言ってフリードが斬りかかってくるので剣で受ける。折れた。結構丈夫な剣だと思ったんだけどな。
やっぱりこの世界に持ってくると劣化してしまう。
「あひゃひゃ!大口叩いて出てくるからどれだけすごい魔剣なのかと思いきや…あああああぁぁぁ!?」
折れた炎の剣を媒体にし、そこから魔力で炎を射出し続ける。剣型の火炎放射器ってところか。
「匙先輩のおかげで相手はあんまり動けないんだから、こういう戦法にすべきでしょ」
木場先輩に言ったつもりだったが、返事はない。まだ直接勝負にこだわってんのかな。
何のための魔剣創造なんだか。
ガラスの割れる音が聞こえ、炎が消える。
「全く、普段から聖水を持ち歩かんからこういう時に困るんだ」
「…バルパーのじいさんか、びっくりしただけだっての。聖剣のおかげで全然燃えてねーし」
新たに増えた声の方には神父服を来た初老の男がいた。
炎が消え現れたフリードも、言っていたとおりに火傷どころか服も燃えていない。
燃やすだけが目的じゃなくて酸欠も狙ってたけどな。
「バルパー・ガリレイ…!」
「いかにも」
木場先輩が睨む。が、バルパーは気にも止めない。
「フリード、天閃を持ちながら何をしている」
「んなこと言っても、このわけのわかんねぇトカゲくんのベロが邪魔で動きにくいんスよぉ!」
「聖剣をきちんと使っておらんからだ。お前に渡した因子をもっと有効活用してくれたまえ。
体に流れる聖なる因子をできるだけ聖剣の刀身に込めろ。そうすれば自ずと切れ味が増す。その程度の神器など斬れないはずがない」
フリードがバルパーに言われたとおり聖剣の刀身に因子を込めたんだろう、聖剣が輝く。
そしてそのままトカゲのベロを斬るとあっさり斬れた。
「逃げさせてもらうぜ!今回は引き分けにしといてやんよ!」
「逃さん!」
フリードの捨て台詞に反応するように、ゼノヴィアさんが走ってきてフリードに聖剣を振り下ろす。
そう言えば誰か連絡入れた?俺は忘れてたわ。
…あーでも炎で目立ったからわかったかも知れないし。うん。
「フリード・セルゼン、バルパー・ガリレイ、反逆の徒め。神の名の下断罪してくれる!」
「ハッ!俺の前で憎たらしい神の名を出すんじゃねぇや!このビッチが!」
戦いながらフリードが光の玉を取り出す。
そのまま玉を地面に投げ、閃光を発生させて逃げた。
…光で視力奪ってもこっちに攻撃は加えないのか。律儀と言うかアホと言うか。
「追うぞ、イリナ」
「うん!」
2人は追いかけていってしまった。
追いかけるのは良いけど行き先わかったの?閃光玉くらってたんじゃないの?
「僕も追わせてもらおう!逃がすか、バルパー・ガリレイ!」
「お、おい!木場!…ったく何なんだよ!」
エクスカリバーに勝てないのに行くのか。
うーん…目的がバルパーの方なら大丈夫か。多分…
後ろから来ているグレモリー先輩と支取会長に気づいて逃げたのかも知れないけど。
「力の流れが不規則になってると思ったら…」
「これは困ったものね。
イッセー、どういうこと?説明してもらうわよ」
それから俺たち4人は近くの公園に連れてこられ、俺以外は噴水の前で正座させられた。
早速眷属の皆さんが自分の主に説明したり怒られたりしている。
怒られているんだが…
グレモリー先輩は木場先輩の件どうするつもりだったんだろう?
俺が何もしなくても好転したと思ったんだろうか。それとも既に自分で対処してたんだろうか。
今回の件を怒るにしても「済んだこととは言え悪魔の世界に影響を与えるかもしれない行為をした」だしな。
今も2人を心配してた、みたいな感じで2人を抱きしめてるが、そんなことを言いながら結局魔王と一緒で自分の立場が大事なように思えてしまう。
そこらへんをつついたら反発心で婚約パーティーの時の魔王みたいに暴走するかも?
兵士2人が自分の主に尻叩きされる音と悲鳴を遠くに聞きながらそう思った。
>お墓は剣が刺さってるだけで名前はない
5話書いてる時点では詳しく確認してなくガチで忘れてて焦りました
>口寄せ
半透明の人間がフヨフヨ浮いてるイメージですかね
多分足はあります
>復讐関係
正直一誠の作戦だけだと木場がそれ以降はぐれにならない保証ってなくないですか?
たまたま魂に出会えて浄化されたけど
>同志たちを言い訳にしてる
「仲間が居るから復讐しなくてよくね?と思ったけど同志たちが復讐願ってるかもしれないからやらなきゃなぁ」
というのが自分の原作木場のここでの印象です
>結婚するのが夢
デキ婚が目的とか酷すぎるでしょ
匙は覗きしてないのに一誠と同じレベルのスケベ、みたいな扱いが不満なんで変更
一誠は匙と自分が同類とか同種とか言ってるけど、変態3人組と同じに見られるのは嫌って匙本人が言ってたのに…
仮にちゃんとデキ婚が夢でも一誠の前で大々的にぶちまけるのはおかしいでしょーが
>上だ!
ソーマ繋がりでそうまに言わせるかちょっとだけ迷った
しかし、感知力は匙>木場小猫>一誠なんですかね?
最近悪魔になった駒4兵士がイキってるwwwみたいな感じだけど
戦闘経験ありの3人より先に敵の居場所見抜いて神器的確に使って…
ってデビュー戦でこれだけ動ければあんだけ自信持っててもいいんじゃない?
>ナイフ~
悪魔城でのサブウェポンたち
ギャラリーオブラビリンスの闇パイや紙飛行機も出そうかと思ったけど流石に自重
>炎をまとった剣
蒼月のレーヴァテインが一番炎属性の中で攻撃力低いのでそれを使ったつもり
火炙りにしたのはただの魔力です
>聖水を持ち歩かん
フリードが使ってるイメージがない
あ、HSDD世界の聖水は聖・水属性ですが、悪魔城世界のは聖・炎です
>リアス
木場の件どうするつもりだったの?今まで何をしてたの?
ってのがなぁ
育成失敗して出ていったけど結局帰ってきたからOK理論で自分は悪くないと思ってそう