拙い文章ですが、精一杯書かせていただきますので、お付き合い下さい
さて、送り込んだはいいんだけど、やはり運命は避けられないのかな
ー彼の者が辿るのは、はたして修羅か否か
普通に考えれば、生前の通り修羅だと思うけど?
ー否、あの者は修羅を望んだのでは有らず、修羅へと至るならば自身の意思であろう
ま、人間なんだし、コロコロ考え方が変わってもおかしくないよね
ーそうであろうな。神をも殺せる瞳で何を見るのか
暫く楽しませて貰うよ
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月明かりが差し込む深い森
動物の気配もなく、聞こえるのは風に揺らぐ木々の音だけ
星々の見守る中、その者は現れた
黒髪に薄ら青い瞳を携え、月を見るそれは、億劫そうにその口を開けた
「あぶぅ(……眠い……まったく、死人をおいそれと起こすなという。
せっかく最低な亡者生活を満喫してたっていうのに、目が覚めればしがらみだらけの肉の檻か。
まあ……誰かは知らないが、俺を起こしたってコトは“殺せ”ってコトだよな?)」
どれだけの意味合いがその一言に込められたかは定かではない
その者は、発言とともに、自身異常に気づく
「.....ば?(手が、短い....いや、身体が縮んでいる?)」
困惑するその者は動きにくい身体を必至に動かし現状を知る
「.....ば、ばぶ(赤ん坊....だと?いったいどういうことだ)」
どう考えてもこの状況に納得出来ないその者を、月は嘲笑うかのように照らしている
静寂に包まれる森、ろくに身動きも取れないその者は、自身の死が頭をよぎった
「ばぶぅ(冗談じゃない....殺しも出来ないまま野垂れ死ぬなど、あってはならない...なんとかこの状況を打破しなければ.....)」
その者は今だ立ち上がれも出来ぬ身体をどうにか動かそうとする
しかし、赤ん坊の身体が動くわけもなく、ただ無情に時間が過ぎるだけ.......
「あぶぅ(.......寝るか)」
どうしようもない状況で、やれることもなくなったその者は襲いかかる睡魔に身を委ね、瞼を降ろした
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ガサガサと音がする
「もう、いったい何処にいるのよ」
文句を垂れながら歩く女性は服を傷つけないように進んでいた
「お?いたいた」
草木を折りつつ、女性は眠っている赤ん坊に近づく
首元まで伸びたショートヘアの金髪に、赤く染まった瞳、温和そうに笑いながら歩く女性は赤ん坊を面白がるように見る
「うわ、ちっちゃくなっちゃってるよ。七夜」
スースーと寝息を立てて寝る赤ん坊を抱え、女性は笑った
「私が育てるから、安心して寝るのよ。七夜」
月は、その二人を見守る
月の器である女性と、それを護る器となる者を
「それにしても、あっちに負けず劣らず血なまぐさい世界ね。ここは」
短いですが1話目です
更新は亀並みなので、気長にお待ちください