歌うたいの吟遊詩人-バード-   作:アウトサイド

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彼の武人との死闘のさなか、彼らの英雄譚を背景に音楽を奏でることができれば、どれほどの幸せだろうか。
これは、そんな夢を抱いてしまった吟遊詩人のお話。


First song

 ひと月ほど前の話だ。

 

 ダンジョンの中に歌が響き渡るようになったらしい。本来であれば、物言わぬダンジョン。そこに響くのは怪物の咆哮と冒険者たちの怒号ばかりだと、誰しもが知っている。だが、ここ最近、悲鳴と驚嘆の混じりあう雑音の中に一つだけ。音楽が聞こえ始めたそうだ。

 

 不協和音鳴り響くダンジョンで、その歌声を耳にしたものは少なくない。特に下級の、駆け出しや上層で万年ランクアップに悩みを抱えているようなものは、まるで興奮を隠しきれないというように鼻息を荒くして、その話を酒場で口にする。

 

 それを耳にしたものは皆口々にこう言う。

 

 曰く、聞いたことのない歌だと。思いつきもしなかったメロディだと。そして、騒々しくも胸を打つその音楽は、どこかすべての冒険者に訴えかけるように響き渡り、神々の恩恵とはまた別の力――強いて言葉にするなら、勇気を手にするのだという。

 

 その結果、救われたもの。立ち上がれたもの。悩みくじけ折れた果てになお進むことを選んだもの。少しずつではあるが、その音楽に影響されることでまるで自分が強くなれたような気分になるそうだ。

 

 大言壮語、奇々怪々、眉唾物の噂話。あるいは誰とも知らぬ臆病者の話だと笑うか? 否、この話はこの迷宮都市オラリオにまことしやかに囁かれ始めた新たな都市伝説だ。ダンジョンに、冒険者集う迷宮の中に――歌うたいの吟遊詩人が現れたのだと。

 

 

 ――そして、今なおその音楽は奏でられている。

 

 

 

 

「うっおぉーいっ! ベル、ちょっと待ってモンスターの数増えてるんですけどぉっ! ねぇ、これ対処できる!? マジでこの数捌けるの!?」

「いやいや! クウネルもちょっとは手伝ってよ!」

「無茶言うな! こちとらステータスで言えば、お前よりも下なんだぞ! 俺のヒョロ剣がこいつらに当たるもんかよ!」

 

 ――――訂正。奏でられているのは、半べそをかいた少年たちの絶叫のようだ。確かに耳障りなこの悲鳴は、ダンジョンの中で数ある出来事の一つだろう。

 

 白髪に赤目、幼さの残る顔立ちも相まって子ウサギのような印象がある少年を、ベル・クラネル。対して、黒髪黒目の低身長に女顔。一見すれば少女、そうでなくとも子供のように見える少年の名前をクウネル・サボール。冗談のような名前ではあるが、自己申告によると本名であることに間違いはないらしい。いったい、この少年の両親はどれほど我が子に怠惰を強制しようというのか。正気を疑う名前だった。

 

 しかし、現状少年たち二人の様子を窺えば、そういった怠惰を口にできる状況ではないことは確かだ。周囲には、上層でよく見かけることの多い雑魚モンスターばかり。この一体一体での戦闘力を考えれば、冒険者かくあるべしとばかりに討伐を可能とするだろう。

 

 しかし、いかんせん数が多い。いかに主神より恩恵を授かった冒険者とはいえ、数は圧倒的な暴力であり、最も警戒すべきものだろう。まあもっとも、()()()()()()()()()()()()()()()()()のがこの二人なのではあるが。なにせこの新米冒険者二人、自分たちからこの状況を誘発しているのだから。なぁに、単純な話だ。一度の数が多い方が、より強くなれてより稼げる。そんな愚かにしか思いようのない冒険をしているのだ、この二人は。

 

「ええい! ベル、一曲奏でるからその間に片付けろよ!」

「わかった! 格好いいの、お願いね!」

 

 だが、何もそれは無計画故の過ちではなかった。坩堝の戦場と化したダンジョンに、音楽が響き渡り始めた。大音量で、俺はここにいるぞと叫ぶように。しかし、その音とは別にその音楽を奏でている少年、クウネルに視線が向くことはない。

 むしろ、周囲のモンスターはベルの方に注目している。まるで、そこにいる冒険者だけを敵だと認識しているように。

 

 スキル名、人形奏者(マリオネットコード)。味方を対象にターゲット集中。その効果に加え、術者の歌唱レベル、および戦場のボルテージに比例して対象の隠密性を上げるスキル。まるで自分は主役ではなく、引き立て役に過ぎないとばかりに彼はこの戦場という舞台から一つ降りる。しかし、周囲に響き渡る音楽はどこから聞こえてくるのか? もしもクウネルの様子を現代の人間が目にするとすれば、それは異様にも思える。

 

 戦場のど真ん中で一人、楽器を持つこともなくエアギターで実際の音楽を奏でている。それも聞こえてくるメロディはギターだけでなく、ドラム、ベース、電子音と多様にわたる。まさしく音楽の中でエアギターを披露するかのように、少年は踊り狂う。

 

 ――――そして。

 

 

 

「ah――――」

 

 

 

 『ブリキノダンス』。

 

 

 

 少年の口から歌声が飛び出したとき、戦場という舞台が様変わりした。どこか弱気にも見えていたベルの瞳には、炎が宿り、その動きの一つ一つの精密さと機動力を増していく。それはまるで舞う英雄。小さく弱者に過ぎなかった少年は、この瞬間に勇気を手にした。

 さながら英雄譚に数えられる冒険者のように。

 

 魔法名、ヒーローメーカー。全体強化魔法。術者の歌唱レベルと戦場のボルテージに比例し、対象のステータスを大幅に強化する魔法。特に一対一、一対群というように一人の英雄のために捧げられるその歌は、聞いたものの心を脈動させる。

 

「おおぉぉぉっ!!」

 

 動く。動く。見ろよ、聞けよ、騒いで歌え。ここに現れた英雄のため、お前たちもこの歌声に呑まれてしまえ。ナイフの一太刀に駆け引きはいまだうかがえない。しかし、それならばと強化されたステータスでベルの無双は開始された。

 

 強化自体がランクアップに届くことはないが、少なくともこの階層、現在の低ステータスにおいてこの強化魔法は無類の武器になりえた。しかし、この強化魔法の最も注目すべき点は、強化という恩恵以上にその身に宿る勇気だった。

 

 ヒーローメーカー。つまりは英雄昇華。この歌声には誰もが心を呼応させる。ある音楽には体を動かしたくなるような闘争が。またある音楽には涙を流すような感動が。それらの感情を一身に受けるベルの高鳴りといったら、得も言われぬ喜びすら浮かぶ。

 

「これで、ラストォォォォッ!」

 

 一曲がおよそ三分ほどの歌声は、モンスターたちを全滅させるのに十分こと足りた。残響が霞むダンジョンの中、二人は荒れた呼吸を整えて、そして次の瞬間――、

 

「よぉぉぉっしゃぁぁ! ナイスだ、ベル! よくやったぁぁ! 魔石の量から考えるに、俺たちにしちゃ結構いい稼ぎじゃねぇか!?」

「クウネルもありがとう! うぅぅ、やっぱり最高だよ! まるで御伽噺の英雄みたいじゃないか!」

「バーカ、あんま調子乗ってると足元掬われんぞ?」

「大丈夫だって、これならもっと下の階層、ううん、それどころか中層までいけちゃうんじゃ――?」

 

 相手が雑魚とはいえ、戦いを乗り越えた二人は健闘を称えあいながら笑顔を浮かべる。もっともクウネルは若干の苦笑も含まれていたが、それでも喜びは隠せていない。しかし、その瞬間言葉が途切れるほどの音が、モンスターの咆哮が響いた。

 喜色満面の中、一気に二人は体をビクつかせた。

 

「な、なあ今の声ってモンスターだよな? ちょっとヤバくねぇか?」

「で、でもまだ上層でも上の階だよ? いくらなんでもそんな強いモンスターなんて……」

 

『ブモォオォォォォォッッッ!!!』

 

 明らかに普通ではないモンスターの叫び声が聞こえた。特に耳のいいクウネルはその違和感にいち早く気づくことができた。

 

「おい、ベル。ちょっと洒落じゃなくなってきてる。これ、明らかに上ってきてるぞ! しかも早え!」

「クウネル、あれ見て!」

「おいおい、ありゃあ……ミノタウロスじゃねぇか! 走れぇぇぇぇっ!」

 

 ベルが指さした方向、その先に赤い雄牛の怪物が目に見えた。冒険者ではなくとも、英雄譚を読んだことのある人間であれば、あのモンスターがなんなのか想像はつく。人間と同様の二足歩行で牛頭の怪物、ミノタウロスは中層つまりはレベル2の冒険者でもなければ太刀打ちができない。

 ましてや、ベルとクウネルは冒険を初めてわずかひと月ほど。

 

 彼らには逃げる以外の選択肢はなかった――が、

 

「くっそ、早い! ていうか、俺が遅い! 俺の敏捷のステータス低すぎだろ!」

「しゃべってないで、逃げるよ! あとクウネルは全ステータスHでしょっ!?」

「冒険バカのお前と違って俺は音楽で稼いでんだよ! 正直、歌唱っていうステータスがあったら俺はSSSくらいは余裕だね!」

「お互い、いまだ微々たる稼ぎだけどね!」

「うっせぇぇぇっ! いいからいそいで――っ! ベル、やべぇ! こっち行き止まりだ!」

 

 二人はお互いが袋小路に逃げ込んだことに気づく。そして方向転換をしようとしたとき、ミノタウロスの蹄が後方より突き出された。それは二人のちょうど間をすり抜ける。体には当たることがなかったが、その足場をも砕き、二人の足を巻き込んだ。

 

 躓き、転ぶ二人の少年。ミノタウロスは激しい吐息とともに興奮を隠せずにいた。

 

「うわわわわわわっっ」

「うわぁ、さすがにこりゃヤベぇわ」

 

 迫りくるミノタウロス。背後には壁。

 

 絶体絶命のそのとき、

 

『ヴゥモッ?』

 

 剣閃が走った。その瞬間、飛び散った血液。少年たちのものではない。この赤い血は、目の前で立ちふさがっていたミノタウロスものだ。響き渡る断末魔。何を思ってか、少年たちを背にするようにミノタウロスは倒れこみ、自身を刻んだ怨敵へと蹄を伸ばす。

 しかし、それも次の一太刀にて塵へと変わった。

 降り注いだ血が消えることはないが、ミノタウロスは魔石を残して掻き消えた。

 

 そして、

 

「……大丈夫ですか?」

 

 ベル・クラネルは恋に落ちたらしい。

 

 

 

 

 ――――――…………

 

 

 

 

「なぁにが恋に落ちただ、ふざけんなっ! お前、あのあと血だるまでギルド行って俺までエイナさんに叱られたじゃねぇか! いくらなんでも盲目が過ぎるだろ!」

「だから、それは謝ったじゃないか! クウネルは根に持ちすぎるんだよ!」

「だからって相棒置いて逃げ出すやつがあるかぁぁぁっ! こちとら、戦闘能力皆無なんだよ! 自分で言うのもなんだけど俺兎と喧嘩しても負ける自信あるからな! あ、ごめんなんか泣きそう」

 

 場所は変わって、廃墟に近い協会の地下。俺たち二人は本日の冒険の反省会をしていた。

 

「うるっさぁぁぁいっ! 二人とも、帰ってきて早々に仲良すぎじゃないかな!」

 

 その場所の主というか、神様。ヘスティア神はロリ巨乳な紐女神さまである。黒い髪をツインテールにしている小さな神様は、体全体を使ってその怒りを表現する。ちなみにそのたびにツインテールと体にアンバランスな立派な胸部が揺れに揺れている。

 ほれ見ろ、ベルなんて何気に目を逸らしているぞ。このむっつりスケベめ。

 

「まったくもう、なにさ二人してイチャイチャして……」

「いや待て、ヘスティア神。どうして同性でそのケのない俺たちがいちゃいちゃせにゃならんのだ。あれか? とうとうその目は腐ったのか?」

「……言いたかないけど、その顔の距離での言い合いはかなり際どいラインだとボクは思うぜ?」

 

 ふむ、確かに言い合いに夢中になってベルと俺の距離はかなり近しいものになってはいるが――別におかしくはないだろう、男同士ならなおさらだ。

 

「むしろボクとしては、男同士だからこそ危ないものを感じるんだけどなぁ。まあいい、それじゃクウネル君、君のステイタスの更新が先だ。服を脱いで横になりなよ。それとベル君には申し訳ないけど、少し外してくれるかな?」

「あ、ハイ。わかりました」

 

 そういってベルは地下から外へと昇っていく。俺がステイタスの更新を行うときは、ヘスティア神は決まってベルに席を外させる。まあ、その理由は言わずとも俺の容姿が原因であることは明らかだろう。自分で言うのもあれだが、俺見た目だけならほぼ美少女だし。ちなみにきちんとナニはついている。

 

「それで、クウネル君。今日はえらく稼いできたじゃないか? またどんな無茶をしてきたんだい?」

「無茶っていうほどじゃない……つもりではあるんだがなぁ。さっき報告した通り、中層からミノタウロスが流れてきたよ。おかげで死ぬ思いはするし、血まみれになるわ説教くらうわ……まあ確かに散々ではあったな」

「そもそもボクは君たちのやり方にはあまり賛同できないんだよ。モンスターを集めて乱戦だなんて……無茶にもほどがあるってもんさ」

 

 まあ、ヘスティア神のいうことはもっともだろう。冒険者は冒険してはならない。耳にタコができるような思いでアドバイザーから聞かされた言葉ではあるが、実際に体験してみるとなおさらだ。今はまだ上層での戦いだ。ここから先、今できる無茶もいずれはきかなくなる。

 

「ん、はい。君のステイタスだ。相変わらずトータル上昇値はボクの知る限り最低。普通、冒険の初めはステイタスの伸びもいいはずなのにめ。君は初回からスキルと魔法を手に入れているし……本当に君は不思議なことばかりだね、クウネル・サボール君」

「ハッ、それでも一端の冒険者をやれているんだから、まさしく神様さまさまだよ」

「って、どこへ行こうとしているのさ? これからジャガ丸くんパーティとしゃれこもうとしていたのに」

「ああ、日課だよ、日課。ちょいと歌いこんだら戻ってくるからベルと準備しといてくれ。あいつもステイタスの更新をせにゃならんのだし」

 

 そういいつつ俺が着替えるのは、風来坊のようにどこか廃れた衣装。薄汚れたマントに、顔を隠すための深く大きな帽子。これに弦楽器を手に携えて吟遊詩人スタイルの完成。大事なのはロマンを感じさせる雰囲気だ。なにせ、俺は見た目いいところのお嬢ちゃん。そうでなくてもヒューマンとしては、子供にしか見えないんだから、これもいたしかなしというか。

 

「あっ、クウネル! ステイタスの更新は終わったの?」

「おう、相も変わらずの伸び率だったよ。とりあえず、お前もステイタスの更新を終えたら飯の準備を頼むよ。俺はちょいと奏でてくる」

「あー、ズルい! また新しい英雄の話を思いついたの? 僕も聞きたいなぁ」

「ははっ、まあ立ち話もなんだ。今度聞かせてやるって」

 

 さてさて、今日も例のお客さんは来てるかねー。

 

 

 

 

 ――――――…………

 

 

 

 

 場所は移り変わって大きな噴水のある広場。オラリオは冒険者とともに発展してきた街ではあるが、その熱量に負けず劣らず文化というものも独自の進化を遂げている。なにせ、入るのに関所みたいものはあるが、余所者を祝えや踊れと歓迎するのがオラリオだ。人の出入り、物流も大きい。

 市場もショバ代さえ払えば、物見遊山で訪れたものも軽く露店を開くことが許されている。まあもっとも、風来坊にとってこれは投げ銭こそもらうものの、商売じみたものではなく、ただの語り。吟遊詩人を生業とするものとしての生活のルーティーンに過ぎない。

 

「おっ、来た来たー!」

「おー、ティオナじゃないか。また来てくれたのか」

 

 アマゾネスにしては胸部がささやかな彼女は、ティオナ・ヒリュテ。ロキファミリア所属の第一級冒険者。黒髪短髪に元気溌剌と、アマゾネスという種族のことを考えれば、色気にかける少女だった。というのは、おそらくは周りの冒険者の話。俺からしてみれば、健康的なエロスに満ち溢れた美少女に過ぎない。褐色肌最高である。

 

 そんな彼女がここで待ち合わせをするように待ち受けていたのは、むろん俺が語る英雄譚を聞きにきているファンだからだ。

 

 というか、

 

「今日も客はティオナだけかー」

「もう! だからいつも言ってるじゃん! 君のお話は面白いのに、ちゃんと大々的に宣伝しないからこうなるんだよ! いつも語るのは、こーんな隅っこでだし!」

「あー、あれよ。俺ってあがり症なところあるし。生活は別で稼いでいるからこっちはほとんど趣味みたいなものよ」

「ぶー、まあ君のお話を独り占めできるからいいけどさー」

 

 なーんて、そうはいいつつも俺としては現時点ではあまり自分のことを広めようとは思ってはいない。それこそ歌ってしまえば一発で目立つことができるのだろうが、原則その使い方はヘスティア神から禁止されている。

 ヘスティア神曰く、俺のこの力はあまりにも娯楽好きの神々にとって格好の的らしく、過度に目立つような真似は避けた方がいいとのこと。そしてそれとは別に俺自身も思うところがあり、今はティオナ一人のために英雄譚の読み聞かせを行っているのが現状だ。

 

「ねね、それで今日はどんなお話を聞かせてくれるの? この前の続き? それともまた新しい英雄の話を思いついたの?」

 

 ねだるように近づいてくるティオナ。その目は英雄譚好きの少女らしく輝いている。この活動を始めたのがちょうどひと月前。そして偶然にも彼女に出会ったのが半月ほど前。俺自身にも物語のストックは限られているが、うまい具合に連載形式でティオナの興味をひけているのだから我ながら大したものだ。

 

「まあまあ、安心しろよ。今日語るのはお待ちかね、とびっきりもとびっきりの話だからよ」

「おっ、煽るねー。すごく楽しみかも!」

「なあ、ティオナはアルゴノゥトって英雄譚を知っているか? 愚かな一人の男アルゴノゥトが、王の甘言に騙され、様々な出会いと偶然が重なり、めぐりめぐってミノタウロスを倒してしまうような――そんなとびっきりの喜劇を」

「知ってるよ! ていうか、あたし、そのお話が一番好きなんだ! なになに? 今日のお話はアルゴノゥトなの?」

「おっと、期待しているようだが少しだけ違うな。そうだな……もしアルゴノゥトを原初の英雄だとするのなら、これから話すのは最後の英雄の話だ。つっても、さすがに同じアルゴノゥトってタイトルじゃあ格好がつかない。ってことで、これから俺が話す英雄譚の名は――」

 

 

 

 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。




クウネル・サボール
 Lv.1
 ≪魔法≫
 【ヒーローメーカー】
 ・全体強化魔法
 ・発動対象は個人及び術者の歌の届く範囲
 ・効果は術者の歌唱レベルと戦場のボルテージに比例
 【空想楽曲(エアリズム)
 ・心象具現魔法

 ≪スキル≫
 【人形奏者(マリオネットコード)
 ・味方を対象にターゲティング
 ・個人及び術者の隠密性を向上
 ・発動対象は個人及び術者も含むことができる
 ・効果は術者の歌唱レベル、および戦場のボルテージに比例

 ≪盤外(エクストラ)スキル≫
 【領域外の子】
 ・対状態異常
 ・神に対して嘘をつくことを可能とする
 【男の娘】
 ・肉体的黄金律
 【吟遊詩人】
 ・生前の楽曲に関する記憶の定着
 ・生前の英雄譚(オタク知識)に関する記憶の定着

 主人公。転生者。ダンまちアニメ三期を楽しみしている中、事故死を経験。生前はMADを趣味で制作しており、アニメ三期で訪れるであろう彼との死闘を格好よく描きたかった。転生後はベル・クラネルとともに幼少期を過ごす。原作知識は一部を除いて大きく摩耗している
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