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「…こんな所で何をしているんだい?」
私は鬼が現れたという村に来たが間に合わなかった。
生存者はいない。
村の状況をみてかなりの強さを持った鬼がいたのだろう。
「君は村の人かい?…こんな状況で混乱しているとは思うが僕は君の味方だ。村でなにが…ッ!?」
僕は驚きを隠せなかった。
少年の側にある刀を拾い、僕は確認した。
間違いない…これは“日輪刀”だ。
しかも、“悪鬼滅殺”の文字が彫られている。
「少年、これを何処で!?」
その時、僕は気付いた。
少年は先程から何かを呟いているのだ。
耳を澄まして少年の言葉を聞いた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」
ひたすら謝続ける少年の顔色はとても悪かった。
「(あぁ…なるほど…)」
少年が何を謝り続けているのか解った。
この少年は“斬った”のだ。
恐らく家族が鬼になったのだろう。
家族を殺した後悔にこの少年は潰されかけているのだ。
「…すまない。」
「がッ!?」
僕は少年を気絶させた。
これ以上…本当に少年の心が持たないだろう。
「与えなければならない。この少年に生きる理由を…」
僕は気絶させた少年を抱えると少年の襟から何かが落ちる。
「これは…簪か。」
少年の襟から落ちたのは綺麗な花飾りが付いた簪だった。
その色違いの物が2つ…
「……………」
落ちた簪を拾い少年の懐に戻した。
「(しかし、この少年…“全集中の呼吸”を使えるようには思えない。呼吸法を使わずに鬼を倒したなら…)」
僕は立ち止まり、少年の顔を覗く。
「この少年…“柱”の素質があるやもしれない。」
こうして僕は少年を村まで運び、そこにいる隊士に少年を預けた。
「隠はいるかい?」
「ハイ。お呼びでしょうか九良蟆(くらま)様。」
九良蟆
「この少年を本部へ運んでおくれ。あと鎹鴉で至急、柱達を集めてくれ。…緊急の柱合会議が必要だ。」
その言葉に周りがざわつく。
「…では帰ろう。僕らの…“鬼殺隊”の本部へ。」
第4話 終