暗い…暗い…暗い…
夜光
「何処なんだ…ここは…何も見えない。」
眼に写る光景は闇だった。
暗闇の中をただひたすらと歩くことしかできない。
夜光
「みんなは何処にいるんだ?千代ばあちゃん、親父、楓姉さん、楠葉……」
ただ暗闇の中で家族を探す夜光の前に姉と妹の姿が見えた。
夜光
「姉さん!楠葉!!」
夜光は必死になって姉達の所へ走るが何故か近づくことができなかった。
夜光
「待ってくれ!楓姉さん!楠葉!!」
そう叫んで手を伸ばした瞬間…
ザシュッ!!
突然、現れた黒い影が姉と妹の頚を斬ったのだ。
夜光
「はぁ?…か……えで…姉…さん?…くず…は……?」
状況が解らない夜光の前に影は夜光の前に立つ。
影が持つ刀から姉と妹を斬った血が滴り落ちていた。
「…いつまで現実から眼を反らすつもりだ?」
夜光
「な、何を言って……ッ!?」
影の言う意味が解らない夜光はあることに気付いた。
自分の手が“
「思い出したか?」
そう言うと影の姿がみるみる内に変わっていく。
その姿は…
夜光?
「自らの手で姉と妹を殺したことを…」
夜光と同じ顔だった。
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・・・
・・
・
夜光
「うわァァァッ!!!…ハァ…ハァ…ハァ…夢?」
目が覚めた夜光の顔は青ざめており、汗も尋常じゃない程の量を流していた。
「あら、目が覚めたのね。」
知らない女性の声に振り向くと…
夜光
「かえ…で…姉さん?」
死んだ筈の姉の姿があった。
「…まだ混乱しているのね。私をよくみて…」
そう言うと女性は夜光の背中を擦り、落ち着かせる。
呼吸を整え、再び姉の姿に見えた人物を見る夜光。
「落ち着いたかしら…私が解る?」
姉に見えた人物は姉ではなかった。
その女性は同じくらいの歳だろうか…
夜光
「ハイ…すいません…あの…アナタは?…それにここは…」
落ち着いた夜光はここが村ではなく自分の知らない場所だと気付き目の前にいる名も知らない女性に問うと…
「姉さん!いつまで病室にいる気…」
突如、現れたのは目の前にいる女性と似た少女だった。
彼女は夜光を見ると唖然とした顔でこちらを見ていた。
夜光
「あ、あの~「目覚めてるじゃないですか!?」え、いや…」
夜光に眼も触れず、隣にいた女性に積める少女。
「姉さん!目覚めてたならなんで報告しに来ないの!?目が覚めたら連絡するよう“お館様”や“九良蟆”さんにも言われてたじゃない!!!」
「ほらほら、そんなに怒らないで…姉さんは“しのぶ”の笑った顔が見たいな~♪」
しのぶ
「ッ!?姉さん!!///」
状況が解らない夜光をほったらかして喧嘩?している姉妹を見て夜光は思った。
夜光
「(…なんなんだ…この人達は………)」
あっけらかんとする夜光であった。
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・・
・
「………それで?僕が来るまで喧嘩してたのかい?“カナエ”くん?“しのぶ”くん?」
カナエ&しのぶ
「「大変、申し訳ありませんでした。」」
しばらく口喧嘩していた姉妹だがその後に来た男性が喧嘩している姉妹を見つけると…
「何をしているんだい?」
その一言にビクッとしたと瞬間に青ざめた顔をする姉妹。
カナエ
「あ、あらあら…“九良蟆”さん。」
しのぶ
「ち、違うんです!こ、これは姉さんが!!」
なにやら焦る姉妹に九良蟆は…
九良蟆
「…2人共…少しお話しようじゃないか…」
優しい笑顔の筈なのに恐ろしい恐怖を感じた姉妹と夜光であった。
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・・・・
・・・
・・
・
九良蟆
「ハァ…まったく…今後は気を付けるように…さて…」
すると男性は夜光に振り向き笑顔で話しかけた。
九良蟆
「はじめまして、僕は“九良蟆 歌仙”(くらま かせん)と言う…それと君をほったらかして喧嘩していた姉妹が胡蝶姉妹で…」
カナエ
「私が胡蝶カナエよ。よろしくね夜光くん。」
しのぶ
「…胡蝶しのぶです。私とはよろしくしなくていいです。」
色々な事がありすぎて頭の中が混乱している夜光だがとりあえず返事だけは返した。
九良蟆
「それじゃ、夜光くん。起きてすぐで悪いんだが私と一緒に来てもらえるかな。」
夜光
「え、あの…何処に?」
夜光の言葉に九良蟆は真面目な顔をする。
九良蟆
「“柱合会議”という大事な会議だ…そして君の今後の運命が決まる場所さ。」
第5話 終