「あ、霧雨さん!退院出来たんだ!」
お?緑谷くんか。なぁんか、ちょっとだけ深刻そうな顔になったな。皆は気付いてないだろうけど
「おうともさ。あんな怪我、個性さえ使えればすぐに治るのにあの先生ったら使わせてくんねぇんだもん。余計な時間食っちゃったよ」
「あはは…。仕方ないよ、霧雨さんの怪我、凄かったもん。あ、あの時言えなかったけど、助けてくれてありがとう、霧雨さん」
「いいよいいよ。人を助けるのがヒーローだからね。ところで、私がいない間に何かあったかい?」
何かがあったんだとしたら置いてかれてるってことだし、一応聞いておかねば。にしても、変わってないねここは。相変わらず騒がしい
「えっと、もうすぐ演習試験があるって事以外には特に何も」
演習試験?なんだそれ。原作であったようななかったような…。でも今からやるんだしあったってことか
「演習試験は、2人1組になって、プロヒーロー1人と戦うんだ」
「へぇ〜、そうなのか〜。って、え、飯田?いつの間に居たの」
「やぁ。さっき来たところだ。それで、怪我は大丈夫なのかい」
「あぁ、うん。大丈夫。心配かけたね」
……あれ、演習試験って私どっち側に居ればいいんだろう。ヒーロー側?それとも生徒側?
『霧雨紗綺〜、霧雨紗綺〜、至急職員室まで来い』
これは相澤先生か?朝っぱらから呼び出すとは、一体なんの用だろ
コンコン
「失礼します」
「来たか。誰かに聞いたかもしれんが、今度演習試験をする。で、お前にはヒーロー側で、生徒と戦ってもらう。チーム分けは今やっているから、完成次第また呼び出す」
あ、生徒側には入れないんだ。そりゃそうか、もうヒーロー免許持ってるしな。でも、成績みたいのは付けなくていいのか
「恐らくだが、俺の担当と交代させる」
……マジですか。ちょっと思い出したぞ。あんたの相手って確か轟と八百万じゃないか。うわぁ、大丈夫かなぁ。私一応病み上がりなんだけどなぁ
「せ、成績はどうするんですか」
「誰かは決まってないが、そいつらと戦った様子でつける」
「は、はい」
本格的に大丈夫かなぁ?そんな事で大きな怪我なんてさせるなよ、私
「じゃあもう戻れ。そろそろホームルームだ。俺もすぐに行く」
あ、ヤッバ!時間が無い!しゃあないここは個性を使って…。時よ止まれ。…よし、この間にさっさと行こう
結局私の相手は轟と八百万になった。この2人、推薦入学だし頭脳明晰だしだから、かなり手こずりそうだけど、頑張ってやるつもりだ、うん。まぁ大きな怪我をさせないように気を付けはするが、心配なのでちょっとセーブしようかと思う。よし、頑張るぞい!