「…………い!……なさい!起きなさい!」
「はっ!」
ここは……。いつしかに来たあの空間?
「全く…。やっと起きた?」
「あぁ、うん。で、今回は何の用なの龍神?」
「うん?あぁ、ちょっと幻想郷に来て頂戴な。回復をお願いしたい子が居てね」
回復をお願いしたい子?誰だそれ。大体の怪我ならえーりんが治せるだろうし、何呪いかなんかでもかけられての怪我なのか?それだったら私にも何とか出来るかはわかんないよ、万能じゃないんだから
「とりあえず、名前だけ教えとくわ。その子の名前は、レミリアよ。今瀕死の状態なの。紅魔館は壊滅したけど。パチュリー、こぁ、美鈴、咲夜は再起不能。2度と起きる事は無いでしょうね」
あー、フランの暴走の時のか…。てかレミリアは動けるんだなぁ。咲夜も再起不能でも生きているだけ凄いわ、うん。人間なのにねぇ。半分人間捨ててるじゃん
「レミリアは今、紫の元で保護されてるわ。今から行って来て頂戴。向こうには貴女の分身を勝手にだけど置かせてもらったから、今回は実体があるわよ」
「いや実体ないなんて言われたら絶対断ってたわ良かったね。ま、いいよ。レミリアを助ければいいんだね?知ってるだろうけど私にも限界はあるから過度な期待はしないように」
「えぇ、勿論。紫」
「承知しております」
さてと、先ず今のレミリアの状態はどうなんだろ。紫が保護してるならそんな酷い状態ではないだろうけど…。お?着いたみた、い…。は、はぇ〜、こ、こんな状態かぁ。まさか、胴体が上半身と下半身で真っ二つのままとは思わなかったよ。四肢もげてるし
「能力で物の目とやらを壊されたので再生しません。一刻も早く、治してあげて下さい」
「勿論」
さて、時間を逆行させても良いけど、それだと私が個性解いたらまたバラけて今度は本当に死んじゃうかもだし、きちんと治そう。よし、なら魔法を駆使するしかないね
「СЛГДНРОЛЭШЦЧЮЬЭлнЯблйёвгЮзегзЦЬХЧЭЬЦЧЭЬЩЭЦУЩаЭЬЪЧЦЭЬХФТЧОСКЛСДЙΜΝΝμκιλθ(我、魔法を操る者。この者の傷を癒し、再び目覚めさせよ。ヒーリング魔法、リカバリー)」
我ながら何言ってるか分からんな、これ。母さんはこんなのを作ったのか。まぁおかげで1人の命を助けられるし、助かったけど
「治ってる…!?」
「当たり前ですよ、治したんですから。あー、やっぱり無理するとキツい〜!」
「んぅ……」
あ、レミリアが起きた。うん、これで私は帰れるのかな?さてと、龍神は何処かね〜
「八雲紫!?と、誰だお前は!」
あー、めんどくさい方向に話がいってる…。誰だって言われたんだし名乗ればいいよね?
「私は霧雨紗綺。貴女の妹さんの保護者」
「何…!?フランは!フランは無事なの!?」
「ちょっ、落ち着いて、苦しい」
や、やっと離してもらえた…。息が詰まるかと思った…
「ご、ごめんなさい。で、フランは無事なんでしょうね!?」
「あ、当たり前でしょ。1回めっちゃ病んでたけど。貴女達を破壊してしまった事を悔やんで」
うわぁ、めっちゃ悔しそうな顔〜。どうしよう、これ、再会させてあげた方が良いよね。フランはフランで会いたがってるだろうし
「んで、レミリアさん、貴女、フランに会いたい?」
「当たり前じゃない!この世でたった1人の肉親で妹なのよ!?」
「あ、あー、うん、悪かった、悪かったから落ち着いてくれ」
とりあえずフランにレミリアに会いたいか聞こう。何となく会いたいって言うだろうけど
「じゃあ今度フランに聞いてからまた来る。私も起きないと心配かけるだろうしね〜」
「分かったわ、フランによろしく」
「紗綺」
「ん?」
なんだ龍神か。今の今までどこに居たのやら。さっきまで見当たらなかったし
「1つ話がある。ついてきなさい」
「へーい」
話ってなんだろう。今後の事にかなり関わってくる事じゃなければいいけど、嫌な予感しかしない
「よし、じゃあ言うぞ。あのレミリアは、数多く存在する幻想郷の中の1つで生まれたレミリアだ。つまり、お前が知ってるであろう幻想郷とは異なる幻想郷でのな。だから、来る時は1度この空間に来なさい。ここからなら私がその幻想郷へ送ってやれる」
なんだコイツ。なんで急に口調変わったんだ?いつものヘラヘラしたのじゃなくて威厳が感じられるような、そんな感じ
「分かったよ。じゃあ私は帰るよ。また何かあったら呼んで」
「あぁ、まだ当分無さそうだが」
この後分身と入れ替わり1人で考え事をしていると、丁度良いタイミングでフランが入ってきた。母さんも一緒だったけど、母さんには席を外してもらって、先程の出来事を伝え、レミリアに会いたいか聞いた。答えは即答で「会いたい!」だった。今度の休みにでも連れて行こうと思う