魔導王の姉〜異世界行っても知識は役立つ〜   作:はる

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タイトル変えました。

あと、次の次の話を間違えて投稿してしまいました。もう呼んでしまった方、すいません_| ̄|○


4 限界サバイバル

私が家の前に半径5メートルの穴を作ってから早いもので、もう1ヶ月が経った。無事二足歩行出来る様になり、今までよりも高い場所に手が届く様になったし、物もたくさん持てる様になった。

 

そこで考えたのは、ペットを育てる事である。出来れば牛系かヤギ系か鶏系のものがいい。今は大丈夫でも、秋や冬が来たら食糧不足は不可避だ。何とかして雌鶏か有精卵でも見つけなければ。

 

さて、今日も日課を行おう。

そうそう、この前川を見つけたんだ。今までは近くにあった池から水を拝借していたが、もっと綺麗な水の川だ。そこまで大きくない小川より少し大きいかなくらいの。この川のお陰で今は他人に頼っちゃいけない時期だって気付いたんだ。

 

何を見たかって?

…まぁ、流れていく物がね。人だったり、軽い武器だったり、まぁ、そんな感じ。…戦争してんじゃねーかと。

 

「ねーた」

ん、一緒に行くのか。まぁ、それも一月も前の話だし、今は大丈夫だろ。お陰で服とかは一式揃ったし…それに万一弟が見てしまったとしても、それはしょうがない事だ。戦争の恐ろしさを隠して常識知らずに育ってしまっては困る。

 よしよし、行こーね。川は勢いはあまり強くないけど、私達だとまだ流される可能性かあるから絶対に入らない事。わかった?

 

「うー」

 

よしよし、じゃあ着いてきてね。疲れたら言うんだよ。

 

 

 

ザッー

ザッー

 

気をつけてね。あんまり近寄んないんだよ。さて…これは何だ?

 

漂着物のようだが、普通の物には見えない。杖に宝石のような石が付いているのだ。この世界の最新のファッションかもしれないが、何か胸騒ぎがする。

 

…また爆発するんじゃなかろうか。

何も起こりませんように。

 

何ともないな。ん?石から文字が浮かび上がっていくだと⁉︎これは一体。

 

「ねーた、どーじょ」

 

そう言って弟がビニール?の袋を渡してきた。とりあえず、この杖とビニール袋は持って帰ろう。

 

あっ。いや待てよ。水とビニールがあるんだ。火を起こそう。太陽光を火種になるものに直接当てて熱で発火させるやり方。たしかビニール袋に水をためて、ルーペと同じ要領で太陽光を集めて着火させる方法があった気がする。黒っぽい枯れ葉を集めてっと…お、煙が出てきた!

 

「ねーた!」

 

初めての煙でビックリしたねー。でも大丈夫よ。ふぅー ふぅー。

薪をくべて、よし。お次は魚を鷲掴みィ!…って、無理だな。

 

石で罠でも作るか。

 

魚ってのは馬鹿なもんで、川の中にぐるぐると石で道を作ると、行き止まりまで泳いで方向転換出来ず動けなくなる。ゆっくりと逃げ道を封じれば、赤ん坊でも魚を捕まえられるのさ。

 

一時間後

 

ん〜。アユかな?2、3匹引っかかっているし、今日は焼き魚だ。弟よ、骨は抜いてやるから綺麗な葉っぱもってきな。私は丸焼きを齧りたいから細い枝を探してくる。

 

ジュワッ

ジュワッ

 

よしよし、こんなもんだろ。火を通しておけば大体大丈夫!

いただきます!

 

おおぉお!何て懐かしい味だ。暖かい。今生初の暖かいご飯だ。

「!」

初めての熱いものにびっくりしているな、弟よ。それが暖かさだ。美味しいだろう?

 

「おいち。」

 

…たんとお食べ。食糧の事は姉ちゃんに任せとけ。お前がもう嫌って言うくらい姉ちゃんが面倒見てやるからな。だから弟よ、大きく立派に育て。孫見るまで死なせないからな。

 

「ねーた、あぇ」

 

あぇ…雨?本当だ、積乱雲だな。水辺だからあまり気にしていなかったが確かに今日はジメジメとしている気がする。お腹も膨れた事だしお家に帰ろうか。杖も一緒に。

 

 

 

 

ピッ…ピッ…ピッ

 

杖から浮き上がっている文字は更新し続けている。

この杖からわかった事は、どうやらマジで異世界だった事。…そして言語が読めない事だ。

 

言語が読めないのはヤヴァイ。

今は自給自足出来ているからいいものの、人生で人間と一生関わらないままという事は無いだろう。人間は自分より劣っている者を馬鹿にしがちだ。商人にとって馬鹿は鴨だ。権力者からしたら無能の仲間は敵より要らない。…詰んだ。

 

 

いや!

そんな事はない。まだ、諦めるには早い。明日、農場の方に侵入してみよう。いつも端のところに成っている実を取るだけだが、農場主の家の近くに行ってみよう。杖を家の前に置いておく。上手くいけば読み上げてくれるかも知れない。

 

「ねーた」

 

ダメだ。流石に今回はお前を連れては行けない。弟はお留守番だ。泣いたってダメ。危険だからね。心配してくれるの?大丈夫だよ。何たってお姉ちゃんだからね。

 

お姉ちゃんは明日人間に会ってくる、弟は家から出ない方がいい。もしも何か緊急事態が起こったらお姉ちゃんが前に作った罠を発動させるんだ!テコの原理で小さい岩を転がし、それが少し大きい岩にあたり、その岩が大きい岩にあたり…と計算が正しかったら土砂崩れが起こる筈だから。

 

ただこれは本当に危ない時だけにしてくれよ。そう、例えば命の危機とかね。そうかわかったか。

 

じゃあ今日はもうねんねしようか。

 

————————

 

名前:姉

魔法:わからない(転生特典あるっぽい)

年齢:およそ10ヶ月

持ち物: 布を腰で縛った服 葉簀巻き下着 タオル 杖

 

名前:弟(名前はまだ無い)

魔法:わからない

年齢:およそ10ヶ月

持ち物: 布を腰で縛った服 葉簀巻き下着 タオル

 

————————

 

 

 

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