METAL GEAR COLLECTION 3 作:とある組織の生体兵器
『もしかして…異世界転生よ!』
『なに?』
『なんだって?』
「なんだと?」
パラメディックが言い、全員が首を傾げた。
「つまり、俺は死んだのか。」
[SNAKE IS DEAD]
デッデッデッデデン デッデッデッデン
『あっ、いや…そういうわけじゃないと思うけど…。』
ピュイン ヒュルルルルル…
『パラメディック、縁起でもないことを言うもんじゃない。緊張をほぐそうとしているのは分かるがな。』
『でも、巷では異世界転生が人気で、スネークがいつ転生してもおかしくないですし…。』
『パラメディック。異世界転生が流行り出したのは2年以上前だぜ?ザ・ソローが死んだ時よりも前だ。』
「なんだか、現実とフィクションがごっちゃになっている気がするんだが…?」
『シギント、パラメディック。何を言っている。今は1964年だ。異世界転生ものは存在すらしていない。いや、今はそのことはどうでも良い。スネーク。ソコロフの監禁されている場所、チンジュフへ急げ。』
「了解だ。少佐。」
無線終了。
「さっきから何をしているっぽい?」
「いや、何も。それより、チンジュフへ案内してくれ。」
「鎮守府はここから北っぽい。」
「北か…。わかった。向かおう。」
そして、スネークは夕立と共に行くのだった。
『高いっぽい〜。』
『バックパックを回収した。』
道中
『スネーク、まずCQCの基本を思い出して…。』
『今から、バーチャスミッションを…。』
『落ちるっぽいぃぃぃ!?』
『ユウダチ!ユウダチー!!』
[YUDACHI IS DEAD]
スネークたちは
『沼っぽい!』
『何だと!?』
何度も危険に晒されながらも
『ワニがいるぞ!』
『なんでワニがいるっぽい!?』
なんとか鎮守府へ
『何故スペツナズがここに…?』
『憲兵っぽい。』
辿り着いた。
「憲兵まで倒さなくても…。」
「今回の任務はスニーキングミッションだ。見つかってはならない。」
道中の憲兵は眠らせたり、気絶させたりして倒してきたらしい。
「ここが、第3舞鶴鎮守府っぽい。」
「ここが…。…ちょっと待て、第3と言ったな?」
「何個もあるっぽい。」
「こんな施設が何個も用意されているとは…カンムス…随分と大規模な部隊のようだな…。」
「?」
スネークが考えていると…。
「夕立!一体どこにいたんだい?」
三つ編みの子がやってくる。
「今、森で会ったおじさんを…。」
「おじさん?」
「あれっ!?」
「全く、夢でも見ていたんじゃないの?こっちは保護した人の面倒を見るのに大変なのに…。」
「ぽいぃ…。」
二人が立ち去った。
……うまくいったな。
スネークは門の近でダンボール箱を被っていた。
……とにかく潜入成功だ。無線を…。
[CALL140.85]
「少佐。」
『ああ。見事に敵の施設に潜り込んだな。次はソコロフを見つけ、奪還する。』
「わかった。…ザ・ボスは?」
『ザ・ボスとの通信は先ほどから途絶えているんだ。』
「何があった?」
『電波状況が悪いだけだろう。とにかく、ソコロフを奪還してくれ。』
無線終了。
「あら?何かしら?この箱…。」
「まだ来ていないけど、提督宛てじゃないかしら?」
「!」
外から、女性の声が聞こえてくる。無線をしていて気がつかなかったのだ。
「でも、何も書かれてません。」
「怪しい箱ね。」
「中は何かしら?」
「……。」
二人がダンボールを開けようとしたが…。
「あら?側面に書いてあるわ。」
「兵器廠格納庫行き…?」
「兵器廠?工廠のことかしら…?」
「お姉さま、どうしますか?」
「運ぶわよ。山城。」
…………
工廠
二人はダンボールを運んだ後、何処かへ去った。
……行ったか。
そして、スネークはダンボールから外に出る。
……これより、ソコロフを…。…ん?
スネークは気づいた。近くでワナワナしている少女に…。
「えっ?ダンボ…えっ?ひ、人…?どうして…?」
「!」
[ALERT99.9]
『スネーク、まずはCQCの基本を思い出して…』
「ふんっ!」
「きゃっ!」
どしゃぁ。
「きゅ〜〜〜…。」
[ALERT00.0]
……ダンボールをかぶって探した方が良さそうだな…。
それからスネークは
『ダンボールから足が生えてる!?』
『何あれ!?』
なんとかバレずに
『誰?ふざけてるのかな?』
『憲兵にしては面白そう!』
鎮守府を駆け回り
『でたぁぁぁぁ!』
『ぎ、儀式…?』
ある部屋まで辿り着く。
「誰だ…?」
「!お前がソコロフだな。」
部屋の奥から、ソコロフが出てくる。
「貴様 ヴォルギンの手先か!?」
ソコロフが言う。
「あれは渡さんぞ…。」
「違う。俺はCIAのエージェントだ。」
ソコロフの様子が少し変わった。
「あんたを鉄のカーテンの向こうへエスコートしに来た。」
「CIAだと…?」
「ああ。2年前あんたを亡命させたゼロ少佐の部下だ。」
「ゼロ…。」
「彼から伝言がある。」
「なんだ?」
「『遅れてすまない』だそうだ。」
「ふっ…。そうか…。」
「どういう意味なんだ?」
「彼は約束を守る男だということさ。」
ソコロフが安心したように言う。
「それより、ここの子たちは私を守ってくれていたんだ。」
「そうなのか…。」
「それより、早く連れ出してくれ。奴等が来る前に…。」
「奴等?」
「GRUのヴォルギン大佐だ。西側ではサンダーボルトとも呼ばれている。」
『雷ちゃんはすごいのです!』
『もっと頼っても良いのよ!』
廊下から足音が聞こえる。
イカズチ…?サンダーボルトか!?
「ソコロフ!隠れていろ!」
「ひぃぃぃ…。」
そして、ドアが開かれ…。
「?おじさん誰?」
「誰なのです?」
二人の少女が目を丸くする。
……なんだこいつ!?
スネークは可愛らしい少女二人に困惑する。
「お前が…サンダー…ボルト?」
「私は雷よ!」
「電なのです。」
「……。」
[CALL140.85]
「少佐…。」
『スネーク、ソコロフを奪還したか?』
「いや、その…。GRUのヴォルギン大佐と思われる奴と接触した。」
『なんだと!?』
「想像が違ったというか…。何というか…。可愛らしいな。」
『スネーク…。人は見た目によらないぞ。GRUのヴォルギンと言えば、元ヘビー級の世界チャンピオンだ。』
「ヘビー級の…世界チャンピオン…?何かの間違いじゃないのか?」
『残念だが本当だ。だが、今回の任務はソコロフの奪還だ。ソコロフを優先しろ!いいな!』
「あ、ああ…。」
[CALL148.41]
「シギント。」
『どうした?スネーク。』
「ヴォルギンについて教えてくれ。」
『わかった。かつて落雷を受けたことがあるらしく、身体中に1000万Vの高圧電流を帯びている。ヴォルギンはその電流を自在に放出することができ、電磁波によって銃弾の軌道を変化させたり、電気で薬莢内の炸薬を発火させ、拳銃を使わずに弾丸を発射することもできる。また、電撃そのものを攻撃に使ったりするらしいぜ。』
「なるほど。わかった。気をつける。」
無線終了。
……こいつが元ヘビー級の世界チャンピオンなんて信じられん…。それに加え、身体中に1000万Vの電流を帯びているなど…。
「?」
スネークは雷を見るが、とても信じられない。
「ソコロフ、ここから脱出するぞ。」
「あ、ああ…。」
スネークは雷たちを放っておいて、部屋を出ようとするが…。
「?仲間かしら?今ドアを開けてあげるね!」
雷はスネークたちがそそくさと退室しようとするのを見て、ドアを開けてあげようと急ぐが…。
メギッ
「!?」
「あっ、つい思いっきり…。」
雷、50,000馬力。ドアノブがひしゃげた。
……なるほど…、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンか…。
スネークは納得する。
…………
外
スネークたちは警戒しながらも歩いていると…。
「やっと会えましたね?伝説のボスに?」
マカロフPMをクルクル回している男が現れる。
「GRUの中でもエリート中のエリート…。山猫部隊だ…。」
ソコロフが言うと…。
「そうだ…。俺は…オセロット少佐だ。」
この男はメタルギアシリーズで関わりの深い、オセロットだ。
「ソコロフ!隠れていろ!」
スネークが言い、ソコロフは隠れた。
「…ん?おまえ…ボスじゃないな。」
「……。」
「ミャーオ!」
オセロットが黒歴史を増やす。
「……。」
「……?」
だが、誰も来ない。
「ミャーオ!!」
「……。」
さっきよりもさらに大きな声で言う。
「……。」
「……。」
が、誰も来ない。
「……。」
「……。」
…………
一方、場所が変わって鎮守府内
「もう一杯いかがデスカー?」
艦娘と呑気にお茶をしている山猫部隊。
「あ、貰おうかな〜。」
「オセロット少佐は人使いが荒いからなぁ。」
「俺たちも、苦労するんだよ…。」
「第一、『ミャーオ』って呼ぶところがな…。恥ずかしいと思わないのだろうか?」
「たまには息抜きが一番デース!」
「「「そうですよね〜。」」」
兵士たちは愚痴を零していた。
山猫部隊が平和そうでなにより…。