METAL GEAR COLLECTION 3   作:とある組織の生体兵器

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ちなみに、スネークの武器は全て持っている設定にします。


MG3

「……。」

 

「……。」

 

山猫部隊が来ない。

 

「……。」

 

「……まぁいい。」

 

オセロットは内心焦りつつも、平然を装う。

 

「ボスでなければ…死んでもらう!」

 

オセロットがマカロフPMを構えた。

 

「ぽいぃぃぃぃぃ!?」

 

「「!」」

 

ヒュー…ガツン!

 

「「きゅぅ〜〜〜〜…。」」

 

夕立がどこからともなく飛んで…正確には吹っ飛ばされて、オセロットの頭にぶつかった。

 

「…あっ、おじさんいたっぽい…。」

 

頭をさすりながら起き上がる夕立。オセロットは気絶している。

 

「…いいセンスだ。」

 

「ぽい?」

 

…………

[CALL140.85]

 

「ゼロ少佐、聞こえるか?」

「何してるっぽい?」

『聞こえる。スネーク。大丈夫か?』

「ぽーい?」

「ややこしくなってきた…。こいつらも、ソコロフを狙っていた。例のGRU…ヴォルギン大佐の手下らしい。大人しく帰すように見せかけて、ここで始末するつもりだったんだろう。」

「ぽーいぃ…。」

『なるほど。』

「あっ、こんなところにいた。」

「ソ連の内部の勢力争いのようだ。ソコロフが言っていた。何もこんな…よくわからない場所で争わなくても良いと思うんだがな。」

「時雨っぽい。」

『KGBに守られながらもGRUに狙われている…。スネーク、どうやらそこはキューバよりホットらしいな。』

「そのおじさんは誰だい?」

「気に入らない…。嫌な予感がする…。」

「森で会ったおじさんっぽい。」

『私もだ。…というより、そもそも君がそこにいる時点で状況は最悪だ。フルトン回収が出来ない。』

「そうなんだ。…何をしているのかな?」

「…ソコロフが一人で逃げたが…。一応回収する。」

「分からないっぽい。」

『頼むぞ。』

 

無線終了。

 

「…ユウダチは…。なんだこいつ…!?」

 

スネークは驚いた。いつの間にか夕立の他にもう一人少女がいたのだ。

 

「僕は時雨。」

 

「シグレ…。珍しい名だ。」

 

「そうかな?」

 

「お前も…カンムスか?」

 

「うん。そうだよ。」

 

「…そうか。」

 

[CALL145.73]

 

「パラメディック、シグレについて教えてくれ。」

「またしゃがんで何か話し始めたっぽい。」

『シグレ…?天候のこと?』

「楽しいのかな?」

「いや、天候ではなく…。」

「天気は晴れてるっぽい。」

『それ以外に見つからないから、一応説明するわね。』

「いや、少し曇ってないかな?」

『時雨とは、ニッポンの秋の末から冬の初め頃に、降ったり止んだりする小雨のことよ。他にも、“しぐれ煮”と言う食べ物もあるみたい。タニシと呼ばれる貝とショウガを混ぜたもので、ツクダニと呼ばれているらしいわ。とても美味しく保存も効くから、ニッポンのサムライたちは皆んな食べていたらしいの。』

「それにしても、あんなに吹っ飛ばすなんてひどいっぽい。」

「サムライが強いと聞くのは皆んなそれを食べていたからなのか。」

「ちょっとした手違いさ。」

『ええ。』

「頭が痛いっぽい…。」

「なるほど…。それにしても君はニッポンのことに詳しいな。」

「どれ?あっ…コブが出来てる…。あとで入渠しないとね。」

『ええ。私、ニッポン好きだから。』

「お腹も空いたっぽい…。」

「ニッポンか…。いつか行ってみたいものだ。」

「もうすぐ遠征の子たちが帰ってくるんじゃないかな?」

『ところでスネーク。』

「ぽーいぃ…。」

「なんだ?」

「新しい提督がまだ来ないから、来るまで我慢だけどね。」

『さっきからぽいぽい聞こえるけど…。どうかしたの?』

「ぽーいぃ…。」

「あぁ…。…ユウダチだ。何かの手違いでここにいる。今のところ任務に支障はきたしていない。それどころか大いに助かっている。」

「本当っぽい!?」

『そう。でも、任務のことは忘れないで。』

「良かったね。夕立。」

「分かっている。」

 

無線終了。スネークはソコロフを追った。

 

…………

 

「…大丈夫か?」

 

スネークは木のそばで立っているソコロフに言う。

 

「やつら 山猫部隊だ。」

 

「スペツナズか。」

 

「そうだ…GRUの中でもエリート中のエリート…。奴らが追ってきている…。もうおしまいだ!」

 

ソコロフが酷く弱気に言う。

 

「落ち着け。必ず俺が助ける。それに心強い助っ人もバックアップしている。」

 

スネークはそんなソコロフの肩を掴み、自信をつけるように言った。

 

「早く私をアメリカに連れて行ってくれ。」

 

「わかった。急ごう。」

 

スネークたちが歩き出す。すると何者かが近づいてきた。霧でよく見えない。

 

「……。」

 

スネークは何も言わずに銃の照準を定めた。そして、だんだんと相手の顔が見えていき…。

 

「…ボス?」

 

現れたのはザ・ボスだった。

 

「よくやった。ジャック。」

 

「…なぜここに?」

 

「…その娘たちは何だ?」

 

「娘?…!?いつの間に…!」

 

二人の艦娘がソコロフの後ろをついて来ていたのだ。

 

「…まぁいい。ソコロフはいただく。」

 

ボスが言った途端、雨雲が天を覆う。(ここからは原作を見よう。)

 

…………

 

「戦友たちよ…。また共に戦える。」

 

ザ・ボスがヘリコプターに向かって言う。

 

「この日が来るのを待ってました。」

 

「またあなたと共に戦える。」

 

「お帰り…ボス。」

 

「……。」

 

「これで5人揃ったわね。今度は地獄の底まで一緒…。」

 

ポツリ…ポツリ…ザーーー…

 

「血の雨…。」

 

ザ・ボスが呟く。

 

「夕立、なんなんだろうね…この人たち…。」

 

「さっきは蜂がおじさんたちを襲ったっぽい。」

 

「僕たちには攻撃してこなかったね。」

 

「ところで…。何か見えているのは夕立だけっぽい?」

 

「…僕もだよ…。」

 

二人はザ・ソローを見ていた。

 

「…どういう事なんだ!?」

 

スネークがザ・ボスに照準を定めた。

 

「撃てるのか?」

 

沈黙の3秒。

 

「ふっ!」

 

「ぐぁ。」

 

スネークが尻餅をつく。

 

「…!?」

 

銃を構えたが、分解されていた。

 

「す、すごいっぽい…。」

 

「あんなに早く分解を…。」

 

二人の艦娘はレベルの違う戦いに圧倒されている。

 

「ふっ!」

 

「ぐはぁ…。」

 

スネークが倒れた。両者ともCQCを繰り出したが、ザ・ボスの方がレベルが上らしい。

 

「…ジャック、あなたは連れて行けない…。…さらばだ。」

 

ザ・ボスがヘリコプターに乗り、空へ消えていってしまった。

 

「ボス…何故だ…。」

 

スネークは起き上がり、そのことを考える。

 

「…おじさん、大丈夫?」

 

「…?あ、ああ…。」

 

スネークは時雨に聞かれ、答える。

 

「腕が変に曲がってるから、鎮守府へ戻ろう?まず怪我を治さなくちゃ。」

 

「…だが任務がある…。ソコロフの奪還が…。」

 

「今はそんなのどうでもいいっぽい!嫌なら無理矢理連れて行くっぽい!」

 

「……。」

 

そして、スネークは女の子二人に引きずられて行った。抵抗する気力すらなかったのだ。…まぁ、抵抗しないほうが良かったのかもしれない。(夕立、時雨共に42000馬力。つまり、84000馬力ないと振り解けない。)

 

…………

鎮守府

 

「ボス!?」

 

「ジャック!?なぜここに!?」

 

ザ・ボスが新しい提督だったみたいだ。

 

…………

没ネタ その1

 

「……。」

 

「……。」

 

山猫部隊が来ない。

 

「…邪魔が入った。また会おう!」

 

「……。」

 

オセロットはキリッと言ったあと、逃げて行った。その後ろ姿は何か物語っていたという…。

 

…………

没ネタ その2

 

スネークはソコロフを追って浜辺に来ていた。少し遠くに見慣れない猫と、その近くに見慣れない物があった。

 

「やつら、山猫部隊だ。」

 

「スペツナズか。」

 

…………

 

「バックアップしている。」

 

スネークがソコロフの肩を掴み、自信を持たせようとすると…。

 

「ギェーーーー!」

 

「見ろ。」

 

ソコロフが指差したところに飛龍の影が。

 

「…ソコロフ、ロケットの開発者だと聞いていたが…。一体何を作っていたんだ…?」

 

スネークは双眼鏡を見て言う。

 

「ん!?」

 

スネークはよくよく飛龍の背中を見る。そこにいたのが…。

 

「ジャック!」

 

「ボスゥゥゥ!」

 

ザ・ボスだった。見事に乗りこなしている。ちなみに、飛龍の足で捕まえられているのはヴォルギン大佐だ。

 

[CALL]

 

「何だ少…。」

 

『スネーク!あれはUMAだ!必ず捕まえてくるんだ!いいな!』

 

「だがあれは…。」

 

『やったな!スネーク!ついに誰にも知られていないUMAを見つけたのか!』

 

「いや、どう見ても架空の…。」

 

『それだけで君を送り込んだ甲斐があったというものだ。必ず、生かして捕まえるんだ。いいな!途中で食べたりするんじゃないぞ!』

 

「捕まえる?捕まえるだと!?今はバーチャスミッションの最中だ!それに、いくら俺でも食べたりは…。……。」

 

グゥゥ〜

 

スタミナゲージ、残り一つ。

 

「…分かった。出来るだけ生かして捕まえる。」

 

『よし!あとは頼んだぞ!スネーク!』

 

無線終了。

 

「……。」

 

スネークはPATRIOTを準備する。

 

「ギェーーー!」

 

飛龍が向かってきた。

 

「はいだらぁぁぁぁぁ!!!」

 

この後、美味しくいただきました。




ネタが…切れ……る………。
ヴォルギン大佐を登場させようかどうか迷っています…。(ギャップが来るか、シリアスが来るか…。)
次回は、リクエストが有れば書きます。

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