♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓     星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+       ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈   作:lOOSPH

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動き出す者達・・・・・・・・・


序章 963years 世界に穢れがはびこりし時、十人の英雄のもとに八十八人の勇者が集う
全ての始まり


    

 

星空に浮かぶいくつもの星々

それによって構成されるは88つの星座

 

その星座の力をふるい、世界を

覆いつくさんとする世界の脅威

 

星座宮の御巫女子

 

かの者達の脅威を感じた十人の英雄は

自分達とともに戦える力と素質のある

 

それぞれの星座の加護を受けた

88人の少女達を集わせ、彼女たちとともに戦わんとした

 

のちの世に彼女たちは尊敬を込めて

英雄と並ぶ、勇者と呼ばれるようになる

 

之から始まるこれは、言うならば

英雄と勇者が初めてともに戦う最初の激闘であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

星座の都が星座宮の御巫女子たちの手によって落ち

その日から星座の都においてはおおよその時がたった時

 

ある場所では二人の人物が話をしていた

 

「…‥‥‥まさか貴方の方から話をしてくれるとはね

 

 しょうじき言うと僕は貴方の事を怨んでいる者と思っていたよ…‥‥‥

 

 響子さん」

 

そう言って目の前にいる人物は、特に拘束されている様子はなく

代わりにそこから出られないように閉じ込められている一人の少女がいた

 

それは、英雄たちを束ねる長の娘にして

彼の婚約者でもあった少女、響子であった

 

「‥‥怨むわけなんてむないでしょ…

 

 確かにあの時あなたにこの体を貫かれたときには

 一時期はそんな感情を抱いたけれども、こうやって

 幽閉こそはしているけれども、私のことは何だかんだで

 殺さないでおいてくれているんだもの、それにこうやって

 

 貴方の顔を見る時が、一番に幸せな瞬間なんだもの」

 

そう言ってやや微笑を浮かべながらもどこか嬉しそうに告げている

 

「僕の顔なんて‥‥‥別に見たってなんとも…‥‥‥」

 

「もう、私は貴方の顔を見て好きになったんじゃないのよ

 

 私だけじゃない、さやかさんもセレスさんも葵さんも

 むくろさんも盾子さんも、そしてあの子たちもね‥‥でも…

 

 それを抜きにしても、貴方は誰からも周りに一目置かれていた…

 

 今でももしかしたらこうやって目を閉じて眠れば

 あの時の日々に戻れるんじゃないかなって思ってる…

 

 我ながら現実逃避にも思われるけれども、それでもそう思っちゃう…」

 

「そっか…‥‥‥」

 

響子が懐かしそうに昔のことを口にすると

彼は特に何の反応も示さずにそっけなく返した

 

「まこと君…

 

 私があなたとこうして最初に話をしたとき

 名前をなのらなかったあなたに名前を付けたときに

 

 私があなたにつけた名前よ‥‥覚えているかしら?」

 

「さあね…‥‥‥

 

 元々僕はそう言うのには興味がなかったしね…‥‥‥」

 

響子は話をしていくが彼の反応を見て

もはや、彼の心を変えることができない事を悟ってしまう

 

響子はそれでも意を決して話をしていく

 

「まこと君…

 

 私はどんな時でも貴方のそばにいる…

 

 たとえあなたがそれを望まなくても

 貴方の進むその先が永遠の虚無で覆われていても

 

 私はいつでも、貴方の事を見ているわ…

 

 あなたを愛するものとして、あなたを愛した一人の女として…

 

 最後のときまでね…」

 

「…‥‥‥言いたいことはそれだけ?

 

 だったら僕はここで失礼させてもらうよ

 いよいよ僕の、ひいては僕達の悲願が果たされる時が来た…‥‥‥

 

 いよいよ世界への侵攻を始める時が来たんだ、だから…‥‥‥」

 

彼はそこまで言って、立ち上がって彼女に背を向ける

 

「残念だけれどまこと君…

 

 貴方の望みは果たされることは無いわ…」

 

「…‥‥‥っ!?」

 

響子の言葉に彼は足を止めて驚愕する

 

「貴方は知らないのでしょうけれども

 英雄の力は決して絶えてなんていないわ

 

 貴方は見落としていたのか、それとも情けを

 かけてしまったのか知らないけれども、英雄は生き残ってる

 

 そして生き残った英雄は、連盟が極秘に開発していた

 あるものも持ち出して、貴方達に抵抗するための力を…

 

 集めているわ、その力は近い将来、貴方の前に立ちふさがる

 その時には私もこの場所から抜け出して貴方の前に立ちふさがるわ

 

 貴方を止められなかったものとして、あなたを愛したものの一人としてね」

 

響子はそう言ってまるで近い将来

それが現実のものになると言わんばかりに告げた

 

彼はそこまで聞いているように立ち止まっていたが

そこまで彼女の言葉を聞くと再び歩き出し、牢獄を後にするのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

彼はしばらく歩いていると

彼のもとに二人の少女が駆け寄っていく

 

「兄さん、至急伝えたいことが…」

 

「…‥‥‥英雄に生き残り、僕達の前に立ちふさがろうとしているのかな…‥‥‥?」

 

「「っ!?」」

 

言伝を伝えようとする陽菜子の言葉を

響子から聞いた内容をつぶやいて遮る

 

自分達が伝えようとしたことを先に言われ

陽菜子ともう一人の少女、地花乃は驚愕した

 

すると

 

「…‥‥‥ほかのみんなは揃ってる?」

 

「はい、いつでもここに…」

 

「…‥‥‥それじゃあ、御巫女子達のことも集めて?

 

 さっきの話のことも僕が話しておかないとね…‥‥‥」

 

そう言って彼は自分の妹達十人を連れて

辺り一面、雲に覆われたような形状の床に

 

一直線に奥の方にレッドカーペットのように伸びた

ラインの上を歩いていき、彼は玉座に座ると両側に陽菜子と地花乃

 

後ろ側に六人、前に三人が控えていく

 

するとそんな一同の前にゆっくりと歩み寄っていく複数の影

 

その数は十三人

 

「よく集まってくれたわね…

 

 星座宮の御巫女子のみんな

 そしてその代表たる十一人…」

 

陽菜子がそう言うとそのうちの一人が口を開く

 

「お兄さんの及び盾とお聞きすれば即座に…」

 

水瓶(水瓶を担ぐ者)座の巫女

 

志茂田 明沙美…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代表で声をかけたのは彼女である

 

「フフフフ…

 

 本当に久しぶりだよ兄さん…

 

 このおよそ七千年間一度も顔を見られなくて

 さみしい思いをしていたから、こうしてあえて

 

 本当にうれしいよ…」

 

山羊(山羊の角を持つ者)座の巫女

 

荒波 一紗…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女がその身を震わせながら顔を上げると

 

「一紗、お前は相変わらずだな

 

 兄貴の前でだけニヤニヤしやがって‥

 

 気持ち悪ぃ」

 

「真名ちゃん、静かにしてよ

 

 お兄様の前なんですよ?」

 

双子座の巫女

 

阿済 真名…‥‥‥

 

阿済 仮名…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方が一紗に噛み付いていき

もう一方がそんな彼女をいさめていく

 

「元気そうで何よりだよみんな…‥‥‥

 

 七千六百七十九年前…‥‥‥

 

 あの日より僕たちはこの世界にあらがうための力を手に

 長き時を待ち続けていった、そしてこの長い時の中でついに

 

 行動を起こす時が来た、世界をあるべき形に成すための戦いを…‥‥‥

 

 今ここに!」

 

彼のその言葉に彼の前に控えている少女達は

歓喜の声を上げて勢いよく声を上げていく

 

「…‥‥‥しかし、そんな僕たちの前に

 立ち塞がるかもしれない、凶兆が訪れた」

 

「「『「「「「「「「『っ!?』」」」」」」」』」」

 

彼の言葉に驚愕する少女達

すると彼は隣に控えている陽菜子の方に目をやる

 

「同じ時に私たちの望みを阻まんとする者達

 かの者達は貴方達の力もあってその殆どが滅ぼされました…

 

 しかし…」

 

妹達 長女

 

超越を越えるもの

 

太陽

 

陽菜子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女がそう言って目の前に手を掲げると

そこには十の星の並び、星群が形成され

 

そこから88つの光が舞い降りていった

 

その残像を見ていた少女たちは驚きのあまり声が出ない

 

「英雄の生き残りは今、私たちと同じく

 星座の加護を受けし者達を集めて、勇者を集めようとしています…」

 

「勇者ですって?

 

 なるほど、私たちに対抗するために

 私たちに対抗する勢力を増やそうとしているのね」

 

乙女(少女)座の巫女

 

加東 絵美理…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が一番に発言する

 

「勇者システム‥

 

 私たちがいたときにはまだ

 未完成の技術だったあの呪術を‥

 

 どうやら向こうは本気で私たちに

 対抗しようとしているということですね」

 

射手座の巫女

 

来村 愛理…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女も続いて発言する

 

「あーっはっはっはっ!!

 

 勇者だか何だか知らねえが

 今のあたしらに勝てるとでも思ってんのか?

 

 お笑いだな、英雄の奴らも馬鹿になっちまったもんだ」

 

「うーん、そもそも勇者になれる素質の人なんて

 どの世界にいるのでしょう、勇者になれるのは

 

 本当に一握りの人のみですし、草々にそろうとも思いませんけど‥」

 

「仮名ちゃんの言うことはもっともだね…

 

 いくらシステムが持ち出せたからって

 そのシステムに選ばれるだけの星の力を持つ者が

 

 そう簡単に表れるとも思えないけれども…」

 

真名の馬鹿笑いを流して仮名と一紗はそのように考察していく

 

「この結果を受けて僕たちがなすべきことは三つ…‥‥‥

 

 まずは早々に黄道星座の巫女十二人はもう揃ってるから

 白道星官の御子二十八人のうち、残る十人をそろえること…‥‥‥

 

 次に、君たちも含めたすべての星座と星官

 そのすべてを完成した形にさせるために世界を犯す事…‥‥‥

 

 最後に、生き残った英雄たちをせん滅することだ…‥‥‥

 

 そこで、君たち十一人にはこれからの行動を統括する

 言うならば指揮官を一任されてもらいたい、お願いできるね?」

 

彼がそう言ってこれからの方針を決めていく

 

「もちろんだよ、あたしお兄様のためだったら

 どんなことでもやってあげちゃうんだもんね!」

 

「ったく相変わらず騒がしい奴だぜ‥」

 

「お兄様、部隊の構成の方は

 私たちの意志によって決めるのですか?」

 

仮名がそう言うと、彼はただ静かに

彼女を睨むように見つめていく、すると

 

「っ!?

 

 お、お兄様、ど、どうか見つめないでください!

 

 失礼を、お兄様のご意志でお決めになるのですよね」

 

「すべては星の運命…‥‥‥

 

 僕たちは常にその定めに決めて動いてきた…‥‥‥

 

 今回も同様だ、すでに部隊の手筈は整えている…‥‥‥

 

 すぐに動いてもらう」

 

仮名が突然、体をきつそうに抑えると

彼が視線を外すとその感触から解放された

 

とそこに

 

「それじゃあ、さっそく行かせてもらうね…

 

 そろそろ体を動かしたいって思ってたからさ

 ちょっと遊んであげてもいいと思うしね…」

 

「亜希子ちゃん…

 

 お兄ちゃんの御許しはまだ出てないよ?」

 

魚座の巫女

 

冨士井 亜希子…‥‥‥

 

冨士井 有希夜…‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女たち姉妹のうち

姉の方である亜希子が一番に立ち上がる

 

「ちょっと、お兄ちゃんがまだ何も…」

 

「いいよ陽菜子、やる気があるのは何よりだ…‥‥‥

 

 それじゃあさっそく行ってくれるね?」

 

「もっちろん、私たちはお兄ちゃんの

 ためだったらたとえ火の中水の中、なんだからな」

 

「はあ、ごめんなさい陽菜子様…

 

 こうなると亜希子ちゃんは止まらないから…」

 

やる気を見せる姉に頭を抱えて

謝罪の言葉を口にするものの、拒否の態度はとらない

 

「…‥‥‥それじゃあ、みんなにもさっそく動いてもらうね…‥‥‥

 

 それぞれがそれぞれでしっかり動いてもらうからね、じゃあ‥‥‥‥

 

 いってらっしゃい…‥‥‥」

 

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」

 

そう言って十一人は一斉に一礼し

それぞれの持ち場へと向かって行くのであった

 

「…‥‥‥英雄か…‥‥‥」

 

彼はそう言っていまだに頭上の夜空に

映し出されている星群を見上げているのだった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

とある世界

 

そこには小学生たちの一団が

広い寝室の中であるものは眠り

 

またある者は仲の良いもの同士

静かながらおしゃべりをしている者がいた

 

そんな中で一人、同級生たちを

見守るように辺りを見回している一人の少女がいた

 

「‥…」

 

彼女の視線に気が付いた一部の同級生は

思わず目をそらしてしまい、そそくさと布団に入っていく

 

「‥うう…」

 

それを見て、少しシュンとした様子を見せる

 

どうやら同級生たちを誤解させてしまった事と

怖がらせてしまったことにショックを受けてしまったようだ

 

そんな彼女に近づいてくる一人の少女

 

「わ~か~ば~ちゃん!」

 

「っ!」

 

彼女はその少女に近づくと

パシャリと何やら大きな音が響いてそっちを向く

 

「あんまり一人で抱え込むと体に毒ですよ」

 

「ひなた、わたしは別に何も抱えてなど…

 

 と言うかさっき何かを撮っただろ!?」

 

「フフフフ、スキを見せる若葉ちゃんがいけないんですよ

 

 さあて、この物欝気な表情の若葉ちゃん

 私のコレクションに新しく加えておきましょう」

 

「ひ~な~た~!

 

 消せ、今すぐに消すんだ!!」

 

「嫌です!

 

 可愛い若葉ちゃんの画像コレクション

 これを集めるのが私の生きがいなんですから」

 

「なんなんだそれは!」

 

二人の少女がじゃれ合っているのを見て

周りの生徒たちは思わず吹き出している者もいる

 

それを見て、ひなたと呼ばれた少女は笑みを浮かべる

 

「若葉ちゃん

 

 若葉ちゃんが誰よりもまじめで責任感があるのは

 私はわかっています、でもだからってなんでも一人で

 抱え込む必要はないんですよ、困ったときは誰かに頼ればいいんです

 

 だって若葉ちゃんがここにいるみんなのために頑張っているのを

 そのみんなはよくわかっているんです、わたしだってもちろんその一人ですよ」

 

「ひなた…」

 

ひなたの言葉を聞いた若葉の表情はどこか安どの様子を浮かべている

 

二人にとっては何事もない日常だった

 

しかし、その日常が突如として奪われていくことになる

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

「‥あ…ああ‥…」

 

若葉とひなたの目の前に広がっているのは

まさに地獄と言っても差し支えのない光景だった

 

目の前で自分たちのクラスメイト達が倒れているのを

呆然と見つめていた若葉、それでそうはさせまいと無謀にも

脅威に立ち向かって行こうとする若葉だが、それを隣にいた少女に止められる

 

「若葉ちゃん‥‥運命に立ち向かう覚悟を…持つ勇気はありますか‥‥…」

 

ひなたはそう言って一つの端末を若葉に差し出す

それを決意を秘めた瞳で受けとった若葉は画面に

映し出されたアプリをタップすると、彼女は光に包まれて行った

 

ひなたは思わず目を覆うが、目を見開いてそこに見たのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服装が変わり、その服を風でたなびかせた若葉と

その彼女のとなりで小さいながらもともに立っている小犬の姿だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   




選ばれた少女、そして始まりの伝説へ…‥‥‥
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