♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓     星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+       ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈   作:lOOSPH

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世界に見捨てられし少年と八人の妹・・・・・・・・・


彼と妹達

星座の都

 

世界より忘れ去られ取りこぼされた

者達が行きつく、最後の楽園

 

世界より取りこぼされた者達は

ここでそれぞれが平穏に過ごしている

 

だがこの場所には、世界よりあふれた穢れが

常に降りかかり、それらはやがて分裂と融合を繰り返して

 

時には生き物に、時には物体に、概念などの形になる

 

そしてその穢れの脅威から星座の都の人々の平穏を

守っていく者達がおり、人々は彼らの事を尊敬と畏怖を込めてこう言う

 

英雄、と

 

そしてそんな英雄達の元に新たなる者達が加わり

彼は穢れにあらがうための力を手にして、望んで戦いの中に行く

 

「…‥‥‥すごい、これほどの力を出せる何て…‥‥‥

 

 これが星の力…‥‥‥」

 

少年は目の前で穢れを倒した自分の力に驚き

自分の肩に付けている装備にそっと手を触れて呟く

 

「驚いたのはこっちですよ

 

 一体どうやったらそれほどまでの力を?」

 

そう言って話しかけてきたのは一人の少女であった

 

「真苗さん…‥‥‥」

 

「フフフフ、そんなかしこまらなくていいですよ

 ここに入ったのは同じ時期なんですから…

 

 それに、貴方とはこれからも仲よくしていきたいと思って…」

 

そう言って話しかけていく少女は少年と同じ時期にここにつき

今回の初討伐において、ともに同行させてもらっている

 

小早志 真苗、であった

 

「そっか、まあよろしくね…‥‥‥

 

 これって袖振り合うのも他生の縁って言うんだよね?」

 

「フフフフ、そうですね…

 

 そう言えば、この近くで妹さん達が

 同じように討伐に赴いているらしいですよ

 

 ここももう収まりましたし、様子を見に行きましょう」

 

そう言ってその場所に行くと、そこでは

二人の少女が、サーベルと槍を使って怪物を討伐していた

 

「「やああ!!」」

 

見事な阿吽の呼吸であっという間に終わらせてしまった

 

「すごいじゃない、いざってときは私が

 サポートしようと思っていたけれど、必要なかったね…」

 

そう言って現れたのは凛々しい感じで

軍刀のようなものを腰に付けている女性であった

 

「頑張っているみたいだね、二人とも」

 

「「あ、あにいちゃん(お兄ちゃん)」」

 

少年が声をかけると少女達は表情が明るくなり

章ねんの元に駆け寄っていくのであった

 

「あにいちゃんあにいちゃん

 

 私ね、頑張って穢れを倒したんだよ

 ご褒美にミカンを頂戴」

 

「あ、ずるい、お兄ちゃん

 私も頑張ったんだよ、私にも何かご褒美頂戴」

 

「わかったわかった、とりあえず

 全員集まってからな、だからそんなにがっつくな…‥‥‥」

 

そう言って、興奮気味の妹達を諫める少年

そんな様子を微笑ましく見守る真苗ともう一人の女性

 

「あの子達の担当だったっけ?

 

 どうだった百合子、あの子達の方は…」

 

「ええ、あの子達はそれぞれ水と金の力に

 特化しているわ、おまけに飲み込みも早い

 

 うまく育てていけば、すぐにでも即戦力になる…

 

 夏三さんはそう言ってたわ」

 

そう言って三人のやり取りを見ていく二人

そう言う二人の元に大きな爆発が起こり、一同はそっちに目をやる

 

「あそこにも確か穢れが発生していたわよね…」

 

「急いでいきましょう、もしかしたら苦戦しているのかも!」

 

そう言って五人は急ぎ爆発の起こっている場所に向かっていく

そこでは二人の少女が、大きな穢れ相手に苦戦していた

 

「はあああ!!!」

 

すると少女が電撃を放出させて、穢れに攻撃を仕掛けていく

だが敵はそんな攻撃などものともせずにさらに向かっていく

 

「く…

 

 このままだとまずい…」

 

追い詰められていく二人

するとその二人の間を一つの影が飛び越えていき

 

怪物となった穢れを、一撃で切り伏せて見せてしまうのであった

 

「ふう…‥‥‥

 

 無事だった?」

 

そう言って二人の方を向いて、安否を確認するように話しかける

 

「兄さん、ごめんなさい…

 

 兄さんに心配をかけるような失態を…」

 

「気にしないで、無事でよかった…‥‥‥」

 

そう言って跪いて謝罪する少女に

少年は優しく頭を撫ででやるのであった

 

すると

 

「あ、あの」

 

その少女とともに敵に追い詰められていた少女が恐る恐る少年に話しかけていく

 

「うん、君は初めて見るけれど…‥‥‥

 

 大丈夫だった?」

 

「は、はい!

 

 あ、あの‥‥あなた様は一体…」

 

すると少女は突然、彼の方に寄っていった

 

「ちょっと、貴方!

 

 いくら何でも兄さんにがっつきすぎでしょ!!

 

 そもそも貴方…」

 

彼にしつこく詰め寄っていく少女に、共にいた少女は諫めていく

 

「兄さん‥‥なるほど…

 

 私は智晶、内筒 智晶と申します…

 

 どうか私の事は友輪とお呼びください、お兄様」

 

「「「んなあ!?」」」

 

少女こと智晶、通称友輪の兄発言に大きく表情を強張らせていく

 

「あんたあ、実の妹である私達の断りもなく

 お兄ちゃんをお兄様呼ばわりなんてぇ、万死に値するぅ‥‥」

 

「ダメだよ、噛みついちゃ…‥‥‥」

 

突っかかっていこうとする妹の一人を彼は静める

 

「僕の事をどう呼ぼうと構わないよ

 

 でも覚えておいて、僕をもしも裏切れば

 その時は容赦なく君を切る、絶対にね」

 

「裏切る?

 

 とんでもございません

 私は今ここで貴方に不動の忠誠を誓います」

 

彼の発言にものともせずに、約束事を取り付ける智晶、友輪であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

彼とその妹達が、星座の都に流され

英雄と呼ばれる者達の元に誘われたその日

 

「お兄ちゃん‥‥

 

 本当に行くつもり?」

 

「正直言うと、乗り気じゃないって言うのが本音だよ…‥‥‥

 

 でもだからってこのまま何もしないでいても

 何にも変わらない、変わらない景色を見続けていても

 

 やがて取り残されていくだけだ…‥‥‥別に何か難しいことを

 しに行くわけでもない、僕はあくまでこの世界で生きていく‥‥…‥

 

 ここにいる大切な家族と一緒にね」

 

「あ兄ちゃん…」

 

少年は立ち上がって、自分を心配そうに見つめる少女達を見る

 

「陽菜子…‥‥‥

 

 水波夜…‥‥‥

 

 金乃恵…‥‥‥

 

 地花乃…‥‥‥

 

 月夜美…‥‥‥

 

 火麻里…‥‥‥

 

 心配はいらないよ、だってみんな

 僕の大切な妹、家族なんだ、この命に代えても守るさ

 

 そしてもちろん…‥‥‥

 

 木乃華…‥‥‥

 

 睦都美…‥‥‥

 

 君たち二人もね」

 

少年はそう言って、少女達に優しく声をかけてやる

 

「お兄ちゃん…

 

 私も、ううん

 私達もお兄ちゃんといたい

 

 私達はいつだってお兄ちゃんと一緒に

 だからね、私達もお兄ちゃんと一緒に戦わせて」

 

すると、水色の髪の少女、水奈がそう兄に言う

するとほかの少女達もそれに同意するように力強く頷くのだった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

彼が英雄の元に入ってしばらくたったその日

彼の妹の一人である月美と一人の女傑が対峙をしていた

 

仲介人が、はじめと言うと同時に激しくぶつかって行く双方

 

月美と相手の木刀が激しくぶつかり合っていき

辺りに剣が打ちつけ合っていく音が大きく響いていく

 

やがてしばらくたつと、審判が待ったをかけた

 

「お見事、双方腕をあげたじゃないか‥‥」

 

「恐れ入ります」

 

月美と対峙した、少女は称賛する春三に深々と頭を下げる

 

すると

 

「やったね真紀子ちゃん…‥‥‥」

 

「あ…」

 

彼がパンパンと手をたたきながら彼女に歩み寄っていく

 

「やっぱり君は攻めるよりは受けて

 追撃を放っていくスタイルの方があってたね…‥‥‥」

 

「そんな、私なんてまだまだですよ

 

 剣の才能に恵まれなかった私につきっきりで指導して

 いただいたのですから、お二人に恥をかかせるわけには行きませんし」

 

「そんなことないよ、真紀子さんが頑張っていたのを

 私も兄さんも知っていたんだもの、本当に頑張ったわね」

 

二人に褒められて、嬉しそうに瞳を潤ませていく真紀子

 

そんな様子を見詰めている春三と、七誠たち

 

「あいつは確か、大元 真紀子だったな‥‥

 

 前の時に不合格だった‥‥」

 

「うん、今回もダメかなって思ってたけど

 彼はどうやらあの子の中にあった何かを感じたんだね…

 

 付きっきりで彼女に指導してあげていたんだよ?」

 

「私達もまだまだね…

 

 あの子の才能に気づくことができなかったなんて…」

 

そう言って女性は真紀子に話しかけている彼と月美の様子を微笑ましく見守っていた

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

ある場所

 

そこに現着する一同

 

「…まったくひどいことするのね…

 

 穢れを静めるためにいけにえを捧げる、なんて…」

 

そう言うのは英雄の中でも春三と同等の立場を持つ四人のうちの一人

 

西虎 秋四、であった

 

「しっかし、春三の言う通り

 本当にすごいのね、一瞬で終わらせちゃうなんて…」

 

「もちろんよ、兄さんがこの程度の奴らに

 後れを取るなんてありえないわよ、まったく…」

 

秋四の言葉に答えるのは、彼の妹の中で末っ子の睦美

彼女はやや胸を張り気味で、秋四の言葉に答える

 

「ところで、噂の彼は今どこにいるの?」

 

「そう言えば…」

 

すると、一同の元に足音が聞こえ

思わず秋四は警戒して武器に手をやるが

 

その人物を見て、安どのため息をつく

 

「…なんだ、脅かさないでよ…うん?」

 

すると、その彼の腕には一人の少女が抱えられていた

 

身なりはボロボロの上に、弱弱しい状態になっており

彼女の羽織っている布でくるまれて体を冷やさないようにされている

 

そして、彼女の頭には角が生えているのが見える

 

「この子は…?」

 

「どうやら、彼女が今回のいけにえだったみたいだね…

 

 穢れに襲われかけていたけれども、なんとかに合ったよ…」

 

秋四はそう言って彼に抱えられている少女を見る

 

「貴方は誰…?」

 

秋四は優しくそう聞くと、抱えられている少女は弱弱しく答える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一紗…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         




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