♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓     星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+       ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈   作:lOOSPH

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守るものと守られるもの・・・・・・・・・


烏座の勇者、髪の毛座の勇者

 

 

 

 

ある場所に二人の少女がいた

一人は息も絶え絶えにその場に倒れ

 

もう一人はその少女を守るように前に出ている

 

その手には盾のようなものを持ち

体を震わせながらも目の前にいる天使のような何かを睨む

 

「ダメ、タマっち先輩早く逃げて!

 

 このままだとタマっち先輩まで…」

 

「馬鹿なこと言うなよ杏!

 

 おまえを見捨ててなんて行けるか!!

 

 おまえを見捨てて逃げるくらいだったら

 友達を見捨てて一人で逃げていくくらいなら…

 

 タマは最後までお前のことを守り抜いてやる!!!」

 

そう言うと少女は

 

「‥さあ来い、化け物!

 

 杏子に手を出す奴は

 タマが絶対に許さないぞ!!」

 

そう言って勇ましく言い放つも

体が震えているせいで思う様に体に力が入らない

 

やがて、二人に迫っている巨大な何かは

自分の髪の毛を手足のように動かし、二人に向かって突き出す

 

「「っ!!」」

 

それを見てもう駄目だと目をつぶる

 

すると

 

「伏せて!」

 

その声が聞こえたのでタマは

杏を守るように覆いかぶさって伏せる

 

すると、二人の頭上を何かが飛び越え

ふたりの前に降り立って、剣をふるうと

そこから放たれた斬撃が怪物の髪の毛を次々と切り落としていく

 

「死をつかさどりし七つの星に光一つ!!!!!!!!」

 

そう言って必殺の一撃のようなものを放ち

それで見事、怪物を一刀両断、怪物の切られた部分より

黒いオーラが煙のように噴き出していき、やがて爆発する様に消滅した

 

「ふう‥‥

 

 何とか間に合ったか‥‥」

 

そう言って二人の方に気づき

剣を収めつつ、近づいていく

 

ふたりは警戒しながら、助けてくれた

目の前の人物をじっと睨むように見つめている

 

「よかった、けがはしていないみたいだね‥‥」

 

そう言って二人の様子を見て

安心したような口調で口をひらく

 

「僕は北斗 七誠

 

 ここに怪物が現れたって聞いて

 急いで駆け付けてきたんだよ、君たちは?」

 

「え、ああ…

 

 タマは球子だ

 

 土居 球子」

 

「私は伊予島 杏です

 

 タマっち先輩とは

 同じ学校の友達で…」

 

それぞれの自己紹介を終えていく双方

 

「球子ちゃんに杏ちゃんだね‥‥

 

 それじゃあ、急いでここから急いで移動しよう

 

 皆が避難しているところまで連れ行くから」

 

そう言って二人をそっと抱えて立ちあがる

 

「ぬお、ちょっと待った!?

 

 いくら何でも見ず知らずの奴に

 こんなことをされる筋合いはないぞ!」

 

「おとなしくしてて

 

 二人を一気に連れていくには

 この方がいいんだ、とにかく今はおとなしく抱えられてな」

 

「は、はい…」

 

そう言って七誠は球子と杏をかかえて

急いで人々の避難している場所に向かうのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

こうして、七誠に案内されて

行きついた避難場所についた球子と杏

 

するとそこには、二人の顔見知りの少女がいた

 

「あ、二人とも無事だったのね…

 

 よかった…」

 

その少女は眼鏡をかけて、二人よりも少し年上のように感じられた

 

二人の姿を見た彼女は二人の姿を見ると安心したような表情で駆け寄って行く

 

「あ、安芸先輩!」

 

「何とか無事だけれど

 さっきのアレって何なんだ?

 

 どこもかしこもなんか長くてもさもさした奴が

 うじゃうじゃあふれてて、もう軽いホラーだったぞ」

 

2人も顔見知りにあえて安心したのか

その少女に駈け寄っていき、話を聞こうとする

 

杏は先輩に聞いても意味がないでしょと言おうとしたが

 

「‥あれは、穢れ…

 

 簡単に言えば普通に生きている人間の心の中に

 多く秘められている負の感情、怒り、憎しみ、嫉妬に後悔…

 

 そう言った類のね、それ自体は無害なものなのだけれど

 星の力による干渉を受けることで、穢れは融合と分裂を繰り返して

 いろいろな形になるのよ、さっき貴方達を襲った奴のようにね…」

 

「そ、そうだったのか」

 

球子はそれを聞いて、納得したように頷くが

杏はそれを聞いて腑に落ちない様子の表情を見せる

 

「…安芸先輩、ちょっと待ってください…

 

 どうして先輩があれのことを知ってるんですか?」

 

杏は単刀直入に聞く、それに対して

安芸は申し訳なさそうに目を背けて言う

 

「ごめんなさい…

 

 今はまだ、言える状況じゃない…

 

 ただ一つだけ言えることがあるわ

 

 私は貴方達の、ううん、この世界の味方だってこと」

 

「安芸先輩…」

 

杏はどこか納得していない様子を見せるが

安芸はそれに気づいているのかどうかはわからないが

 

ただ静かに、そして悲しげにつぶやいた

 

「今は何も聞かないで…

 

 この件が終わって七誠さんが

 穢れを倒して戻ってきたら、話すから…」

 

安芸のその言葉を聞いて

二人は今は安全が確認されるのを待つことにするのであった

 

こうして

 

付近で巻き起こっていた異変がなくなったのを確認し

七誠がそのことを避難場所に避難していた人々に伝える

 

しかし、ほとんどの建物は倒壊しているので

その人は用意された仮設住宅にまで案内されて行く

 

七誠がてきぱきと周りの人たちに指示を出していると

そんな彼のもとに一つの影が近づいてきた、それは

 

「あ、あの…

 

 七誠‥さん…」

 

「うん?

 

 ああ、真鈴ちゃん…

 

 避難所にいる人たちの事、ありがとね」

 

ある程度の指示がすんだところで

安芸が七誠に近づいて、話しかけてきた

 

「七誠さんもお疲れ様です…

 

 それと、七誠さんに会いたいって子達が…」

 

「うん?」

 

そう言って七誠が安芸の振り向いた方を見ると

そこにいたのは杏と球子の二人の姿であった

 

「お久しぶりです‥‥七誠さん…」

 

「うん、確か杏ちゃんだったね‥‥

 

 無事だったみたいで何よりだ」

 

「ま、まあ…

 

 タマが付いていたんだからな

 その点は大丈夫だぞ、そんなことよりも七誠!

 

 さっきまで現れていたあの長くてもさもさして

 うじゃうじゃしていたあの、なんだったっけえーっと…」

 

球子が説明を求めようとするが

途中でしどろもどろになって説明が合わなくなっていく

 

「えーっと‥‥

 

 真鈴ちゃん、これってどういう状況?」

 

「えーっとその…ごめんなさい!

 

 簡潔的なものだけれども

 この二人に話をしてしまって…」

 

慌てた様子で頭を下げる安芸、すると

 

「そっか‥‥

 

 この二人が安芸ちゃんの言ってた‥‥

 

 だったら、少し話をしよう‥‥

 真鈴ちゃんからどのくらいまで聞いてるかな?」

 

七誠は仕方がないかと言わんばかりの表情を浮かべ

杏と球子の方を見つつ、まずこの質問を口にしていく

 

「えーっと、どこまでだったっけ…?」

 

「はい、この街を襲っているあの現象は

 穢れと呼ばれている力が引き起こしていて

 

 その穢れから私たち、いいえ、この世界を守るために

 ここに来たのが七誠さん、理解しているのはそこまでです」

 

まったくもってちんぷんかんぷんな球子に対し

杏は真鈴から聞いた言葉で予想をたてて、それを口にする

 

「ふうん、君は僕が今まで出会ったこの世界の人の中で

 一番ともいえるくらいに優秀だね、そこまで理解しているなら

 

 僕と真鈴ちゃんがどういう関係で、彼女がどうしてここに来たのか

 

 そのあたりの予想もついているってことなのかな?」

 

七誠がそれを言うと、杏は頷かないが首を横にも降らない

その反応を見て、七誠はどこか驚いた様子を見せていた

 

「真鈴ちゃん‥‥

 

 もしかしたら、この子はすごい逸材かもしれないよ?

 

 もう一人の女の子、確か球子ちゃんだったよね

 彼女もこの子を守るために勇気を出して穢れに立ち向かってた

 

 見つかったかもしれない…勇者足りうる女の子」

 

「え…?」

 

「「?」」

 

おどろきの様子を見せる真鈴

七誠の言葉に疑問符を浮かべる二人

 

「球子ちゃん、杏ちゃん‥‥

 

 二人の生まれた月と日にちを教えてくれるかな?」

 

「「え‥?」」

 

七誠のいきなりの質問に驚きを隠せない二人

球子はいきなり何言ってんだと言いそうだったが

 

七誠の真剣そうな表情に、圧されて何も言えなかった

 

「えっと‥‥9月16日です…」

 

「タマは、9月の2日だ」

 

「っ!?」

 

二人の生年月日を聞いて大きく目を見開く

 

まるで、運命がこの出会いを引き寄せたのだと感じて

 

「真鈴ちゃん…どうやら二人ともあたりの様だよ‥‥

 

 これもきっと、星の運命なのかもしれないね」

 

「‥…」

 

七誠の言葉に何も言えなくなる真鈴

 

「球子ちゃん、杏ちゃん‥‥

 

 僕たちは穢れの脅威から

 世界を守るために、ともに戦ってくれる仲間‥‥

 

 勇者を探しているんだ、そして二人には

 その勇者となって戦える素質が十分にある」

 

「「勇者‥?」」

 

七誠の言葉に二人は思わず間抜けな声でそう返してしまう

 

「勇者とは勇む者‥‥

 

 二人はお互いを思い、ゆえに

 守り合うことを勇んで行動した

 

 二人には勇者になれる可能性がある

 

 強制はしない、断ってくれてもかまわない

 でも聞く、僕達と一緒に戦ってくれないか?」

 

七誠葉そう言ってそっと手を伸ばす

 

杏はそれを見て、戸惑いの様子を見せていく

しかし、球子の方は一歩踏み出しつつ七誠に聞く

 

「もしも‥タマが、その勇者ってのになったら

 あの時のように守るだけじゃなくって、あの穢れってのに

 立ち向かえるだけの力が手に入るって、そういう事だよな?」

 

「タマっち先輩…?」

 

球子がそう問いかけると、七誠は力強く頷く

すると球子は伏せていた顔を上げて七誠の伸ばされた手を掴む

 

「だったら、タマはいく!

 

 その勇者ってのになる、なってもう二度と

 杏にもこの街の人の誰にも怖い思いはさせない!!」

 

「タマっち先輩…」

 

球子のそう告げる目には迷いは見られない

覚悟を決めた力強い瞳を七誠に向けていた

 

「タマっち先輩が行くなら‥‥私も行く!」

 

「杏…!?」

 

その上に重ねるように七誠の手を掴む杏

 

「タマっち先輩…

 

 タマっち先輩が私のことを思ってくれているのと同じように

 私もタマっち先輩のことを守りたい、支えてあげたいんだ!

 

 だから、タマっち先輩一人でなんて絶対に行かせないよ

 

 タマっち先輩に守ってもらうばかりじゃなくって

 私もタマっち先輩と一緒に戦う、それでタマっち先輩の事を私が守る!!」

 

「杏…」

 

杏はそう言い切る

その瞳には若干の不安が映るも

その言葉に嘘がないのは、七誠も理解している

 

「君たちの覚悟‥‥

 

 しっかりと感じたよ、それじゃあ

 僕についてきてよ、僕達のもとに案内するから‥‥」

 

こうして二人の少女は、北斗七星の剣士に導かれて行くのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

それから七年後

 

勇者達はそれぞれの武器を手に取っていた

杏は自分が手にした武器、ボウガンをまじまじと見ている

 

ボウガンは弓の部分がまるで二つに分かれた

髪の毛の様になっており、先の方がふさふさになっている

 

「うーん…

 

 使い方自体はわかっているけれども

 いまいちどういうことなのかがわからない

 

 ひょっとして、私が体が弱いから

 なるべく動きたくないから、その必要のない

 遠距離系の武器になったってことなのかな?」

 

「おーい、あんずー」

 

そんなことをつぶやいていると

球子が彼女に手を振りながら、近づいていく

 

「あ、タマっち先輩

 

 タマっち先輩の方はどうだった?」

 

「ふふん、タマのはな、じゃじゃーん!」

 

そう言って見せるように取り出したのは

翼が風車状にならんだような形状の二枚の刃が

飛び出ている、円盤であった、傍から見ると盾である

 

「タマっち先輩のは盾?」

 

「盾じゃないぞ、タマの武器は

 何と相手に投げつけて攻撃するんだ

 

 もちろん防御にも使えるけれどもな」

 

自慢げに話をしていく球子の頭にポンっと何かが置かれる

 

「まったく、どんな武器なのかを把握するように言われたでしょ?」

 

「ふぎゃ!

 

 わ、わかってるよ

 でもまずはどういう武器なのかを説明するのもな…」

 

「早乙女先輩、お疲れ様です」

 

球子をいさめたのは

春組の勇者を纏める一等級勇者の一人である

 

乙女座の勇者

 

早乙女 理恵

 

彼女であった

 

「杏ちゃんのはボウガンか‥

 

 体が弱くて激しく動くのが苦手な

 杏ちゃんに遠距離のそれはあってるかもね」

 

「はい、でもその分距離を詰められると弱いから

 そこからどう立ち回っていくのかが重要ですね」

 

杏がしっかりと自分の武器の問題点を口にする

 

「あら、そこはそこにいる元気っ娘に

 フォローしてもらえばいいじゃない?

 

 その子の武器は盾にもなるし、武器としても

 十分に機能できるじゃない、なら問題は無いと思うけれど」

 

「でもやっぱり、タマっち先輩にばっかり

 任せっきりになってしまうのはどうしても…」

 

杏はそう言うと、理恵はムニッっと杏の両頬を引っ張る

 

「だーかーら、そこをあなたがフォローするんじゃない

 

 つまり、二人のいいところをうまく使って行けばいいのよ

 タマっちが前に出て攻撃と防御、貴方がタマっちが存分に

 戦えるように援護すればいいのよ、貴方の武器はそれができるわ

 

 だからそんな自信のない顔をしないの、ね?」

 

「ふえ…?」

 

理恵は笑顔を浮かべて、杏の頭をポンポンと叩いて離れていく

 

「‥‥そっか…

 

 そうだよね、だって私は勇者なんだもん

 守られてばっかりじゃ、ないんだもんね」

 

層言って顔を上げる杏

 

その表情にはどこか強い決意を感じられた

 

「決めた!

 

 私もタマっち先輩、ううん

 皆のことを守れるように強くなるんだ!!」

 

「お、杏が元気になったな

 

 7タマポイントあげよう」

 

こうして

 

勇者の準備はすべて整った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからが戦いの始まりだ・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦いの時・・・・・・・・・
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