♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓     星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+       ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈   作:lOOSPH

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緊急事態


竜骨座 第η話 穢れの異変

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所

 

そこでは何人かの人影が集まっていた

 

そこにいた何人かの人物は

得な話鵜をしている様子はなく

 

ただそこにいただけだったのだが

その近くに一人の人物が飛び降りてくると

その一団のもとに歩くようにしてやってくる

 

「‥‥きましたね‥‥

 

 お待ちしていましたよ」

 

その人物が来るのを待っていたように

ひとりの人物は丁寧な口調で話しをしていく

 

「ああ、とはいってもこれと言って

 目新しい情報は入っていないけれどな…

 

 情報自体はいつも通りだが

 あいつ等の方の動きはだんだんと活発になってきていやがる…

 

 これはもういよいよ、何とかした方がいいのかもしれねえ」

 

そう言って、やってきた人物はそう言って話しをしていく

 

「…なるほど…

 

 いよいよ私たちの方も動き出した方が

 良いのかもしれまないわね、今までは

 奴らの行動を見据えていくために、目立つ行動は

 避け続けていたけれど、いよいよそれも苦しくなってきたってことね…」

 

そう言ってもう一人の人物も話しをしていく

 

「それでどうするつもりだ?

 

 月夜美さん?」

 

そう言うと、二人の人物は

まとめ役のような人物の方を見て言う

 

「‥‥兄さんの方針はあくまで変わりません…

 

 ですが、もしも不測の事態に陥る事があれば

 その時は対応の方を許可していますよ、ようは

 それだけです、とりあえず涼子さんは引き続き

 英雄達と勇者達の動向の方に目を見張らせてください‥‥」

 

そう言って話しかけられた、少女の方は

了解、と一言告げるとその場から飛び上がって

 

そのまま去っていくのであった

 

「‥‥真紀子さん‥‥

 

 現在いる星座宮の御巫女子たちの中で

 動けるものに次なる世界の攻略の方を進めてください‥‥」

 

「了解です、それでしたら

 彼女の方に行かせましょう…

 

 彼女の力なら、問題なく攻略の方を勧められるでしょう…」

 

そう言って残った方のもう一人の人物は

まとめ役の人物の方にそうつぶやかせていく

 

「ふむ‥‥

 

 いきなり彼女を

 行かせる、と言う事で?

 

 大丈夫なのですか?」

 

「ええ、寧ろ彼女の方も

 有り余る力を振るいたいと思っているはず…

 

 それでしたら、思う存分行かせてあげましょう…」

 

そう言って自分に任せてほしいといわんばかりに言う人物に

 

「‥‥では、お任せしましたよ真紀子さん‥‥

 

 くれぐれも、何事もないようにお願いします」

 

「了解」

 

そう言って集まりは解散となるのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

集会室

 

そこに再び、少女達が集められている

 

そこに集められている少女は五人

 

烏座の勇者 土居 球子

 

三等級勇者

 

 

髪の毛座の勇者 伊予島 杏

 

四等級勇者

 

 

カメレオン座の勇者 古波蔵 棗

 

四等級勇者

 

 

帆座の勇者 尾崎 帆波

 

二等級勇者

 

前回の時と同じメンバー、違うのは

 

「ふう、とりあえずは集まったようね…」

 

ケンタウルス座の勇者 漆間 恵子

 

一等級勇者

 

 

彼女が加わっているという事である

また、猟犬座の勇者である犬山 令がいない事

 

前回と違うのは、そう言った部分である

 

「ようし、集まったようだな‥‥

 

 前回奮闘したお前達には悪いが

 すぐにでもとある異世界に行ってもらいたい‥‥」

 

「おいおい、ちょっと待てよ!

 

 恵子はともかく、タマたちは

 前回奮闘したんだぞ、確かタマたちは

 出撃が出たその次の日最低一日は休めるって聞いたぞ!?

 

 休みじゃないのか?」

 

「‥‥逆を言えば、奏せざるを得ないほどの事態が

 その異世界に起こっている、そういう事ですね…」

 

杏の言葉に春三は少し渋い表情を浮かべながら頷く

 

「‥‥実は、その異世界において

 正体不明の穢れが発生したんだ‥‥

 

 浸食の方も早く、草々に対策を講じている‥‥

 

 七誠と明が先に向かって、攻略を進めている‥‥」

 

「七誠が…」

 

「ってことはもうすでに戦闘は始まっているってこと!?」

 

帆波の言葉を聞いて、春三はこれまた頷く

 

「現在向こうでは、お前たちのほかに

 もうひとチームを送っているんだが‥‥

 

 報告によると、どうにも状況が芳しくない様子でな‥‥

 

 おまけにほかのチームも、出撃してしまって

 実質お手上げの状態であると言う事だ、こんな事態は

 正直に言って完全に想定外だ、くっ、俺様としたことが‥‥」

 

春三は焦りからか机に思いっきり拳を叩きつける

 

「‥‥春三さん…

 

 任せてください…

 

 どこまでできるのかは

 分かりませんが、それでも

 できる限りのことはやってみます」

 

「‥‥恵子‥‥

 

 すまない‥‥本来だったら

 お前達を戦わせること自体‥‥

 

 為してはいけないことだというのに‥‥」

 

春三はそう言って申し訳なさそうに言う

 

「何だよ春三、尊大なお前らしくない言い方だな

 ちょっと意外な一面をみれたから、5タマポイントを贈呈しよう

 

 だから、タマたちに任せておけ

 元々タマたちは其れも踏まえて、ここにいるんだからな…」

 

「そうですよ、穢れが侵食することは

 すなわちその世界に危機が迫っていると言う事…

 

 それなのに暢気に休んでなんていられませんよ」

 

「休める時は休む…

 

 だから心配はいらない」

 

「ですから、安心してください」

 

少女達の決意は固いようであり

それを見た恵子は春三の方を見て言う

 

「ね、みんなやる気になってくれているみたいだし

 

 ここは任せて貰っていいんじゃない?

 

 いざっていうときは一等級勇者である

 私の方が何とかして見せるから、ね?」

 

「‥‥すまない‥‥

 

 俺様も行けるならすぐに行く‥‥」

 

そう言って春三の声とともに

五人の少女達は、異世界に旅立っていくのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

そのころ

 

「きゃああああ!!!」

 

ひとりの少女が、怪物に追われて悲鳴を上げていた

その後ろからはボロボロの布をフードのように羽織った人型

 

下半身はなく変わりに、背骨を思わせる尾の様なものが延びている

 

その異形の存在が所々に現れ

少女やそこにいる人々に襲い掛かっている

 

ガアアアア!!!!

 

「た‥‥誰か…助けて‥‥…

 

 誰かああああ!!!」

 

少女がそう叫んだとほぼ同時に

怪物の身体に幾つもの一閃が入っていき

 

怪物はずたずたに引き裂かれ

やがて黒いオーラのようになって爆発する様に霧散する

 

それと同時に少女の目の前に一人の少女がおり立っていく

 

「大丈夫?

 

 けがはない?」

 

「え、あはい…

 

 ありがとうございます…

 

 あの‥‥貴方は…?」

 

少女は七誠に名前を尋ねる

 

「名乗るほどの者じゃないよ‥‥

 

 それよりも早くここから離れて

 怪物はまだまだくるからね、急いで!」

 

「あ、はい!」

 

そう言って七誠は少女を急いでその場から逃がす

やがて彼の近くには何匹もの怪物たちが現れていく

 

「明ちゃん、そっちの方はどう?」

 

七誠は端末越しに連絡を取っていくと

 

「こっちもちょっちまずいかも…

 

 さすがに圧されてきてね…」

 

そう言って武器である太刀ほどの大きさのある

武器である鉤爪を構えながら、通信している少女

 

大熊座の勇者 隈井 明

 

二等級勇者

 

 

だが、そんな彼女でも苦戦を強いられるほど

この異世界での敵の増殖は並のものではなかった

 

「(まずい…一体一体は大したことは無いけれども

  いかんせん数も多いうえにさらにどんどんと増えてきてる…

 

  これ以上戦ってたら、先にこっちの戦いの方が尽きちゃう…

 

  最悪…いいや、それは考えるな今はひたすらに目の前の敵を…)」

 

そう言って武器である鉤爪を見せつけるように広げつつ構えていく明

 

目のまえにいる複数の怪物たちはそんな明にさらに一斉に向かっていく

 

明も武器である鉤爪をふるい

そこから、さらに斬撃を放って応戦していくが

明の攻撃の手数の方も徐々に看破されて行ってしまう

 

「(ここまでか…)」

 

だめだと悟って両腕で自分を守るように構えていく明

 

だが、そこに

 

明に襲い来る怪物に向かって

何発もの矢が打ち付けられていき

 

怪物は矢が突き刺さった部分から

真っ黒いオーラを煙のように噴き出していき

 

爆発する様に消滅していく

 

「救援に来ました!」

 

「ひええ~、これは予想以上に広がってんな…

 

 ようし、ここはタマに任せタマえぇ…」

 

「球子、さっそく無鉄砲につっこんで行かないの

 

 それじゃあ、みんなでそれぞれ二人ずつ

 討伐に当たって行きましょう、球子と杏

 棗と帆波でいって貰うよ、それと明はまだいける?

 

 行けるんだったら、わたしと一緒に行ってもらいたいんだけれど」

 

「オーケー!

 

 消耗してるけど闘えない程じゃないから

 いっしょに言ってくれるなら、問題はないわ」

 

そう言って、それぞれが分かれて

その世界にある街にはびこっている

怪物たちの討伐に向かって行くのであった

 

「おっしゃ!

 

 杏はタマの後ろにいろ!!

 

 先陣はタマが行かせてもらうぞ!!!」

 

「お願い、タマっち先輩!」

 

そうして、二人は自分達に

襲い掛かっていく怪物たちに挑んでいく

 

球子は武器である旋刃盤をふるって行き

それで迫ってくる怪物たちに一撃を食らわせていく

 

それである程度は倒しきれていはいるものの

球子の武器の特性上、ダメージが思っている以上に

はいっていないものや、攻撃が入る前に迫ってくるやつらもいる

 

「はああああ!!!」

 

その怪物を的確に撃ちぬいていく杏

おまけに矢は金属性の力によって生成しており

矢の中には相手の体の中に入ると同時に爆発したり

内側から被毒させて相手を弱らせたりと様々な応用を聞かせていく

 

「おお、すごいぞ杏」

 

「あの戦いの後、必死な思いで勉強してきたからね!」

 

そう言って確実的に攻撃を仕掛けていく二人

 

「私達も負けていられないね!」

 

「ああ‥‥私たちも…やる‥‥…」

 

帆波と棗はそれぞれの方から攻撃を仕掛けていく

 

帆波は武器である棍をふるって

怪物たちを打ち付けてはそれをほかの怪物とぶつけたり

 

さらには、後ろにたなびかせているマフラー状の外套を

振るって、攻撃手段に使い、広範囲に攻撃を仕掛けていく

 

棗の方は双節棍を巧みに振るって向かって行く

 

振るっている方の棍棒部分を振るい

向かってくる怪物たちに攻撃を仕掛けていく

 

その一撃一撃派非常に強力で

怪物たちを次々と撃破していくのであった

 

「まったくもう…

 

 皆突っ張りすぎなんだから…

 

 まあ、私の方も突っ走っていくつもりなんだけれどね!」

 

そう言って今回のリーダーである恵子は

武器である槍を振るって行き、その槍に風と雷

その二つを同時に纏わせていき、それで小さいながらも

嵐をひきおこしていき、怪物たちを次々と撃破していく

 

「ふう…

 

 五人が加わってくれたおかげで

 何とか敵の勢いがそがれていっているわね…

 

 このまま一気に押し切っていくよ!」

 

そう言って明の方も武器である

刀のように長く、鋭い爪を構えていき

 

右手に風を、左手に雷を纏っていき

それで怪物たちに攻撃をしかけていく

 

最初の時は疲労が見え隠れしていた明だったが

救援である恵子たちが来てくれたおかげで余裕が生まれたようで

 

動きにキレが戻り始めていった

 

しかし、怪物たちの方も次々と倒されて行くものの

数が一向に減っていく気配がせずに、次第に圧され気味になっていく

 

「はあ‥はあ…はあ‥…

 

 おいおい‥いくら何でも…

 

 どんどん増えすぎてきてねえか?」

 

「確かに、もうそろそろきつくなってきたかも…」

 

次々と倒さてきているはずなのにそれでもなお

現れ続けてきている、この状況に疲れが出始めて行く

 

すると

 

「うう…

 

 さすがにこれ以上は…」

 

「帆波‥‥しっかり…」

 

弱音を吐き始める帆波に

棗が声をかけていくのだが

 

彼女の方も声を出さないまでも

疲労の方が見え隠れしていく、やがて

 

「ぐう…

 

 なんなのよこの状況…

 

 いくら何でもこんなに大規模な攻略

 今までにはなかったわよ、ただでさえ球子たちは

 前回の任務明けの疲れだって抜けきっていないのに…」

 

恵子の方も球子たちの事情を理解している分

それこそより一層に焦りが見え始めていく、やがて

 

「ぐう…」

 

もう、ここまでか、と誰もが思った、その時

 

「はああああ!!!」

 

そこに突然声が響いていき

一同の前に迫ってくる大群を撃退していくのは

 

「ふう‥‥何とか間に合った…」

 

「っ!?

 

 あ、あなたは!?」

 

ボロボロの布をフードのように羽織り

その手に三節棍を構えた、一人の人物であった

 

「志さん!」

 

「志…?

 

 いったい誰だ?」

 

「タマっち先輩!

 

 恵子先輩や美南先輩達とおなじ一等級勇者で

 春組の勇者の面々の実質上のリーダーだよ!」

 

帆波がその人物の名前を口にするが

理解がおいつかないようで球子に、杏が説明していく

 

「志さん…

 

 ごめんなさい…

 

 わざわざお手を煩わせてしまって…」

 

「ううん、私の方こそ…

 

 遅れてきてしまってごめんなさい…

 

 でも、来た以上はしっかりと務めを果たすよ!」

 

竜骨座の勇者 骨宮 志

 

一等級勇者

 

 

彼女もまた、救援に駆け付けてきたようだ

 

「みんな!

 

 ここに来るまでに多くの敵と

 この怪物の発信源の場所を確認してきた!!

 

 この先の港にある海岸沿いに不自然なほどに

 大きな船の骨組みがあった、それが本体よ!!!」

 

「つまり‥‥そいつをどうにかすれば…」

 

志の説明を聞いて武器を構えなおしていく棗だが

 

「話は最後まで聞いて!

 

 いい、ここに来るまでに怪物たちは

 あらかた倒してきたとはいえ、それでも

 敵の数の方が圧倒的なのは明か、だから…

 

 進撃していくのではなく、進行を食い止める方に

 作戦を切り替えていくわ、みんなだってつかれているでしょ?」

 

「そ、それはそうだが…

 

 だからってどうしたら…」

 

志は棗を制止し、一同に呼びかけていく

志の言う事は理解できるものの、どうしたら

いいのかと球子は聞いていく、それにたいして

 

「問題ないわ!

 

 それについては、しっかりと

 あの人がやってくれるから!!」

 

志がそう言うと、怪物たちの軍勢を

一人の男が飛び越えてくると、そこから

 

「はあああああ!!」

 

怪物たちの軍勢を次々と切り伏せていき

さらに切り伏せた怪物をほかの怪物にぶつけ

 

それで、ほかの怪物たちの進行を食い止めていく

 

「あの人は…?」

 

杏は突然現れた、謎の人物を見て警戒する

 

その人物は一同の前にまで滑り込むようにして

そこまでやってくると、一同の方にまで駆け寄っていく

 

「どうやら無事の様だな‥

 

 まったく春三の奴

 いきなりやっかいな件を押し付けて来やがって‥」

 

春光のことを愚痴るようにして言うその人物

 

「春三さんのことを知っている…?

 

 お前‥何者だ…返答次第ではタマは容赦しないぞ?」

 

「馬鹿!

 

 この人は英雄よ!!」

 

武器である旋刃盤を構える球子を

慌てた様子で止めていく恵子、さらに

彼女だけではなく、帆波と棗、志も知っているようだ

 

「ああ、二人とは会うのは初めてか…‥俺は‥

 

 偽十字の英雄

 

 十字為 似非‥

 

 

 今回のお役目のために緊急で駆け付けたんだ

 改めてよろしくな、烏座の英雄ちゃんと髪の毛座の英雄ちゃん」

 

そう言って男性、似非はフードを取って自己紹介をしていた

 

「ま、マジなのか…?

 

 っていうか、訓練受けてた時でも

 見た覚えないけれど、ほんとに英雄か?」

 

「まあ、疑われるのも無理はないがな‥

 

 まあ、ほんとに英雄なのかどうかは

 あいつに直接聞いてみればいいってこったな」

 

似非はそう言って後ろの方を見ると

その場所に一つの影がおり立ってきた

 

「あ、杏ちゃんに球子ちゃん

 それにみんなも来たのか、というより

 皆前回の任務からそう立っていないのに大丈夫なの?」

 

「七誠さん!

 

 あれ‥‥そちらの抱えている人たちは?」

 

その場におり立ってきた七誠は

両脇に二人の人物を抱えていたのであった

 

それは

 

「棗さん…

 

 ごめんなさい

 任務が明けたばっかりだったのに…」

 

飛魚座の勇者 都彦 十和子

 

四等級勇者

 

 

「球子か…

 

 まさかあんたが来てくれるなんてね…」

 

蠅座の勇者 腐肉 晴子

 

三等級勇者

 

 

それぞれであった

 

「十和子…」

 

「お前、晴子じゃないか!

 

 っていうか、お前等が

 この世界の担当だったのかよ」

 

顔見知りだったこともあって

驚いた様子を見せている棗と球子

 

「七誠‥

 

 何とか無事に救出したようだな‥」

 

「似非君!?

 

 まさか君がここに来ていたなんて‥‥」

 

似非の姿をみて驚いた様子を見せている七誠

 

「ああ、ここには別の任務できていたんだが

 どうやらとんでもない事態になっているらしいな‥」

 

七誠にそう聞かれ真剣な顔つきでそう口にしていく

 

「とにかく、何とか騒ぎは

 収まったようだから、急いで

 襲われた人たちの安否確認をしよう‥‥

 

 それに、十和子ちゃんと晴子ちゃんの方も心配だし」

 

「そうだね…」

 

怪物の発生が収まってきたので、今のうち

この世界の住人達の安否確認の方を心見んとする一同であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

似非と志が、穢れの発生が

起こっていないかどうかを見ている中で

残る面々はこの世界の住人から事情を聴いている側と

負傷した二人の勇者の安否を見ている側に分かれて行動している

 

「どうですか七誠さん…

 

 お二人の様子は…」

 

「…命に別除はないけれども

 しばらくは絶対安静だね‥‥

 

 応急処置レベルじゃどうしても限界がある‥‥」

 

そう言って病室のベッドで安静にさせている七誠だが

医者ではなくあくまで応急処置レベルしかない彼の技術では

出来ることは限られて行き、それに歯がゆさをかみしめていた七誠

 

「ごめんなさい…七誠さん…」

 

「私たちが上手く戦えていたら…

 

 もっと強かったら…」

 

十和子と晴子はそう言って申し訳なさそうに言う

 

「いいから二人は休んでて‥‥

 

 あとの作業は僕たちが引き受けるから‥‥」

 

そう言って二人の心を少しでも

落ち着かせようと、優しい言葉をかけていく七誠

 

だが、杏にはやはり

七誠がどうにも気にしている傾向が強いと

かんじてならず、彼をじっと見つめていたのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

そのころ

 

「それにしても、この世界って

 私たちのいた世界とあんまり変わらないだな…」

 

街の安否を確認している球子は

自分達が元居た世界と変わらないこの世界に

やや、驚きと感動をいり交ぜた様子で見つめていた

 

「そりゃ、ここは技術が発展しているからな‥

 

 っていうかお前ら、前にもそう言う異世界で戦ってたんじゃねえのか?」

 

「前の方に比べるとここは都会だから…

 

 驚いていたのはそこ‥」

 

途中で合流した似非がそう聞くと

棗が彼の問いかけに代わりに答えていく

 

「そうか‥

 

 まあそれはともかく

 どうやら見たところ

 何の以上もなさそうで何よりだ‥」

 

「それよりも、似非さん‥‥でしたよね…

 

 先程発生していたあの穢れの大群は

 何やら異常なまでに大量発生していました…

 

 私たちはあとから加勢に来たので

 状況把握に及ばない部分もあります…

 

 可能な限りでいいので教えていただけませんか?」

 

志は真面目な話をしていくと

似非はうーんと考える様な仕草を見せていく

 

「まあ、そうだな‥

 

 俺が知っている範囲で言わせてもらうと‥

 

 今も広がり続けている、実質この世界の

 七割くらいが穢れの進行の影響を受けている‥」

 

似非はそう言ってやや思いつめたように話す

 

「七割って、もうほとんどじゃねないか…

 

 この世界の人達の方は大丈夫なのか?」

 

「あのな、球子‥

 

 世界のおよそ七割は何でおおわれていると思う?」

 

似非はそう言うと、球子はその言葉の意図が分からず首を傾げると

 

「‥‥海。だな…」

 

その問いに代わりに答えたのは、棗であった

 

「そういう事だ‥

 

 この世界のほぼすべてが

 進行を受けているのはこの世界の海が

 穢れの侵攻を受けて、実質どこからでも

 攻撃を仕掛けられる状態にあるからなんだ」

 

「其れであんなにもたくさんの穢れが発生したんですね…」

 

似非の言葉に杏は納得したように首を縦に揺らす

 

「‥‥許さない…!

 

 海は私にとって何よりも愛するもの

 それを穢して、あまつさえこの世界の人達を

 苦しめるために利用するなんて、絶対に許さない…!!」

 

「おお、棗ちゃんが怒っている…」

 

それを聞いた棗はあくまで表面上は変わっていない

だが雰囲気が物語っている、とっても怒っていると

 

 

「似非…

 

 私、絶対に穢れを倒す…!

 

 倒して、必ず海を取り戻す…!!」

 

「お、おう‥

 

 どのみち穢れは倒すつもりだし

 やる気になってくれているのなら何よりだ‥」

 

棗に詰め寄られ少し押され気味になっていく似非だが

穢れを倒したいと言うのは彼も同じなのでやる気になって

くれていること自体は、非常に頼もしく思っているのだった

 

「さてと‥

 

 穢れがまた攻め込んでくる前に

 こっちの方もさっさと進めていかないといけないな‥

 

 人びとの安全を確認しつつ事前に避難を済ませておくんだ」

 

「「「「了解!!!!」」」」

 

こうして本来の目的である

世界の人々の安否の方に映っていくのだった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

街の人々に事情を説明し

付近の住人たちに避難の方を促していく

 

そんな折に

 

「あ、あの…」

 

一同のもとに一人の少女が話しかけていた

 

「うん?

 

 どうした‥?」

 

似非はその見た目、高校生のように見えるその少女に

一体何の用なのだと話しかけてると、その少女は恐る恐る話しをしていく

 

「あ、あの‥‥私…

 

 高坂 野乃果、って言います…

 

 先程皆さんがあの怪物たちと

 闘っていたところを見てました

 

 あの‥‥皆さんは先ほど私のことを

 助けていただいた方と、お知り合いですか?」

 

「「「「?」」」」

 

そう言ってお礼を言う少女、野乃果だが

いかんせん少女達は理会が追い付けていない

 

無理もないのだ、何せ彼女たちは

この世界に来ていきなり戦いの中に落ちたのだ

 

もちろん、そこにいる人たちのことは助けたが

その一人一人の顔などいちいち覚えてはいないのだ

 

「えーっと…

 

 両手に長い爪をを伸ばしていて

 背は高い方で、険しい顔つきの女の人…」

 

「…‥ああ、明のことか‥

 

 あいつの事だったら心配すんな

 あいつだったら負傷した仲間の治療に当たってる‥

 

 だからここにはいないがそれでも何にもないから安心しな‥」

 

似非はそう言ってその少女を安心させるように語っていく

 

「よかった…

 

 あ、あの…もしもその人に

 会うことがあったら、ありがとうございますって

 伝えてもらえないでしょうか、私もうそろそろ行かないと…」

 

そう言って野乃果は避難した人たちのいる場所に戻っていくのであった

 

「ああ言ってもらえると、本当にうれしいですよね…」

 

「そうだな、あいつのためにも

 タマたちが早く穢れを倒さないとな…」

 

「ああ…」

 

勇者たちはそう言って決意を固めていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いはまだ始まったばかりである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         




勇者達の決意
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