♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓ 星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+ ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈ 作:lOOSPH
しばらくして
それぞれの活動を終えた
七誠と似非それぞれのチーム
勇者たちの方もそれぞれが合流している
「さあて‥‥
はっきり言ってこの世界の状況は
最悪と言ってもいい、穢れはあろうことか
海全体を乗っ取ることによってこの世界のおよそ70%を侵食し‥‥
さらには地上全土にもさらに大きな活動を開始させている‥‥
一刻も早く本体を叩かないとこの世界は穢れに包み込まれてしまう‥‥
絶対にそれは阻止をしないと‥‥」
「もちろん‥‥絶対に海を取り戻す…」
七誠が現状報告をした後
棗がいつものテンションながらも
いつも以上にやる気を見せている
愛する海が
穢れに犯されては
黙ってはいられないようだ
「にゃはははは…
それじゃあまずは
敵の本体を見つけ出すことに専念しよう…
さっきの穢れの大侵攻のおかげで
どのあたりにいるのかがわかったしね…」
「ああ、実をいうと本体の場所も掴んでいる…
この街の港町において聳えたっている」
「そびえ立ってる、ってことは…
今回の穢れは配置系と言う事ですね…
意思がない分逃げ回られたり之心配もないですが…」
「うげえ、とはいっても今回はさっきの
怪物たちが一斉に襲い掛かって来るかもしれない…
要はそういう事だよな、はあ…
タマたちもきゅーじつしゅっきんみたいなものだから
ちょっと前の戦いの時の疲れもあってへとへとだぞ」
球子はそう言ってこれから自分達が対峙する穢れを予想し
これまで以上に激しい戦いになっていくのは明白であり
前の戦いから連日ここに来たので疲れがどっと押し寄せていく
「ちょっと、だらしないわよ球子」
「ううん、球子ちゃんの言う事はもっともだ‥‥
本来だったら球子ちゃん達は休息をとっている
はずだったのに、ムリを言って来てもらったんだ‥‥
文句を言われても仕方がないさ‥‥」
明はそう言って球子に抗議するが
七誠は彼女らの事情も知っているので
この場は収め、勇んで球子の抗議を受ける
「まあ、遣るって言った以上…
もちろんやるにはやるぞ…
なによりあの女の子のことも
しっかり助けてやらないといけないしな…」
「あ、そうでした…
七誠さんにある人から言伝です…
助けてくれてありがとうって」
杏がそう言って七誠に伝えると
七誠は驚いたように眼を見開いていたが
直ぐに柔らかい笑みを浮かべていき、言う
「そっか‥‥
無事でよかった‥‥」
七誠は一言そう言った
「まあ、感謝されることは悪い事じゃねえが
とりあえず、対抗策の方を持ち出していくぞ‥
今は落ち着いているとはいえ
穢れがまたいつまた攻撃を仕掛けて
くるかわかったもんじゃねえからな」
似非がそう言ってやや強引に話しを進めていく
一同もそれはそうだねと考え、本題の方に意識を向けていく
「それじゃあ敵の居場所はこの街の港‥‥
そこにある巨大な骨組みの船がそうだ‥‥
これから僕たちはそこに向かうことになるけれど‥‥」
「いかんせん、敵が生み出してくる怪物が
あたりに目を光らせている、あの中を突破するには
陽動と突入に分かれていく必要がある‥
俺が陽動で、七誠が突入を担当する‥
志が陽動にはいってくれ」
「領海です」
そう言って胸を張って言う心
「それじゃあ、明には来てもらうとして
恵子ちゃんにはもちろんこっちに来てもらうね‥‥
それで帆波ちゃんと球子ちゃんで陽動
杏ちゃんと棗ちゃんには、突入に来てもらうね‥‥」
七誠は勇者達にそれぞれ役割を与えていく
「陽動ってことは七誠さんと一緒じゃないんですね…
ううん、これだって七誠さんが任せてくれた
とっても重要で大事な役割なんだもの、しっかりしないと…」
杏はそう言って自分の頬をぺちぺちと叩き
自分のわがままな考えをどうにかして振り切っていく
「それじゃあ、さっそく‥‥」
「「待って下さい!!」」
七誠がいこうと言おうとしたそこに
二人の少女が声をかけて、静止する
その少女達はさっきの攻撃を受けて
負傷をして、休んでいたはずの勇者の二人であった
「十和子…」
「晴子!?
おいおい、何やってるんだよ
お前らは絶対安静だって言われただろ!?」
棗と球子がそれぞれ声をかけて
慌てて二人に休ませるように進めていく
「わかってます…
私達が戦いに行ったところで
何の役にも立てないのは私達自身も理解しています…」
「でも、それでも私達は
勇者として何かできることをしたいんです!
他のみんなが戦っているのに
黙ってみているだけだなんて…
そんなの嫌なんです!!」
そう言って二人は断固として譲らない
「あのなあ、今のお前らが出来ることは無い
だから大人しく元の世界にも戻ってろ‥」
似非はそう言って冷たく突き放す
「でも…」
「でもじゃねえ、お前等はけが人何だ‥
けが人はおとなしくしていろ‥」
そう言って頭を激しく掻きながら似非は言う
すると
「そっか‥‥
二人ともこの世界の人達を
守ってあげたいんだね、それで
自分達もこの世界の人達のために戦いたい‥‥
そういう事だよね」
七誠はそう言って二人の頭を優しく叩いてやる
「七誠さん…」
「でもね、僕達英雄はね
この世界はもちろん、そこに住む人たちとおなじくらい
勇者である君たちのことも守ってあげたいんだ‥‥
若しも君達のみに何かがあったら
悲しい思いをする人たちがいるんだ‥‥
だからね、勇者である君達にはできるだけ
戦いとは無縁の場所にいてほしいんだ、だから‥‥
二人はゆっくり休んで、しっかりけがを治そう
そうすればこれからもっともっと多くの人の笑顔をまもれるんだ‥‥
だから、二人は一回戻ってしっかり治していこう?」
「わかりました…
絶対に戻ってきてくださいね‥‥
七誠さん、みんな…」
そう言って二人はおとなしく
待っていることにするのであった
「ホント、七誠って意外といい事いうよな?」
「意外とってどういう事なの意外とって‥‥」
「そうですよ、七誠さんはいつでも
かっこよくて素敵で誰よりも優しい人なんですから…」
似非の失礼すぎる突っ込みに、七誠は抗議する
すると杏が思わず七誠の庇護をしていくのだった
「おいおいなんだよ七誠?
まさかと思うがお前
相手がいるのにもう他の女
それも勇者に手を出したのか~?」
「言い方やめてよ!
そもそもそう言うのじゃないし
それに、僕の気持ちはあのころから変わってないよ‥‥」
似非の冷やかしに対して七誠はやや向きになって否定する
「え?
七誠さんには心に決めた相手がいるんですか?」
杏は不意にそんなことを聞いてくる
「え、あ、うん‥‥
別に隠していた分けじゃないよ
ただこう言うのは戦いには直接関係があるものじゃないから‥‥」
「そうだったんですか…」
「杏…」
少しざんねんそうな表情を浮かべていく杏を
慰めようと彼女に声をかけようとする球子、しかし
「その人は幸せですね
七誠さんみたいな優しい人に
思われているなんて、私憧れちゃいます…
そんな風な素敵な関係…」
「杏ちゃん‥‥」
杏はそれでも精一杯に笑顔をつくって七誠に笑みを浮かべていく
すると
「さて、それじゃあさっそく行くぞ!
敵の方に乗り込んでいくからな
なるべく早めに行くぞ、全員早く位置につけよ!!」
似非がそう言って一同に指示を出していく
「じゃあ、いこっか‥‥」
「はい」
「おう!」
そう言って三人は急いで一同の方に向かって行ったのだった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして、志を筆頭に恵子
帆波に棗、球子に最後尾に杏
そんな一同の後に引率のように似非と七誠が付いていく
「ここが、敵の浸食されているエリアだ…」
心がそう言って一同にその光景を見せていく
海はもう生き物が住めるのかどうかも分からないほどに
真っ黒に染まっており、まるで墨汁を流し込んだようである
「許せない…
私の愛する海をこんなにも
穢してしまうなんて、一刻も早く
敵のもとに行って美しい海を取り戻さないと…」
「棗ちゃん、いつになくやる気だね」
海が穢れの浸食を受けているのを知って以来
普段通りながらもいつになく真剣な様子を見せていく棗
「それで、穢れの本体は一体どこに…?」
「そろそろ見えてくるはずだ‥
アレがそうだ」
そう言って似非が指をさしたその先に
巨大な骨組みの船がそびえていたのだった
大きさは大体五百メートル足らずだろうか
人が見上げていくくらいには巨大であった
「うわあ‥例にも漏れず
でっかい大きさだよな…」
球子が素直にその大きさに感心していると
突然、一同の端末より警報が鳴り響く
何度も聞いているがそれでもなれない音だ
「な、何だ!?
急に警報が鳴りだしたぞ!?」
「まさか‥‥!?
みんな、急いで向かおう
穢れがまた活性化し始めたんだ!」
七誠がそう言うと、目のまえに映っていた
巨大な骨組みの船の中から、何かがはい出てきた
それはこの世界に来たときに一同が戦った怪物たちであった
「まずい!
あのまま怪物を出させたら
それこそあの人たちはひとたまりもないよ!」
「みんな、急いであの大軍をせん滅していくわよ!
アレだけの数がまた町を襲ったら
それこそ、大変なことになっちゃう!!」
恵子と志はそれぞれの武器
槍と三節棍をもって敵に挑まんとする
それに合わせて帆波と棗
球子と杏もそれぞれの武器を手に取り
勇者としての姿になっていく
当然英雄の七誠と似非も臨戦態勢に入っていく
「活性化するまでの期間が
これまで観測された記録よりも全然早い‥
この異世界で穢れが想像以上に力が大きくなっているのか…」
「みんな!
絶対にあの怪物たちを町に行かせちゃだめだ!!
大変かもしれないけれども、絶対に阻止するよ!!!」
「「「「「「おう!!!!!!」」」」」」
そう言って英雄の二人は前を飛び出していき
襲いかかっていく怪物の大群にそれぞれ突っ込んでいく
「やあああ!!!!」
七誠は武器である刀を構え
それを使って攻撃を仕掛けていく
彼は怪物たちの横を素早く通り抜けていき
怪物たちを次々と切り伏せていくのであった
「おりゃあああああ!!」
似非も武器である三叉槍を振るって
それを使って怪物の大群を次々とうち伏せていく
それでも怪物たちは似非に集団で襲い掛かっていく
すると、似非は槍を素早く持ち替えていき
なんと槍を三節棍にかえて、素早くふるって行き
またさらに多くの怪物たちを撃破していく
「すげえ!
さっすが七誠だ!!
似非の方は初めて見るけれど
タマげるくらいに、吃驚だぞ」
「タマっち先輩!
私たちの方も続いていこう!!」
杏がそう言うと球子もああ、と返事をし
それに合わせてほかの面々もそれぞれの武器を手にしていく
「おおりゃあああ!!!!!」
球子が武器である旋刃盤を振るい
辺りにいる敵を次々と打ち払って行く
近くにいる敵にはもちろん
遠くにいる敵にもワイヤーでつないで
それで迫りくる敵を次々となぎ倒していった
「はああああ!!!」
棗は武器である双節棍をふるって行く
双節棍はその構造状、素早い動きで
そこから強力な攻撃力を振るうことが出来るのだ
棗は其れを上手く生かしていき
迫ってくる敵をその自慢の攻撃で打ち倒していく
「ようし…
はああああ!!!」
帆波も武器である棍棒を振るい
辺りにいる敵を一気に叩いていった
「さすがね…
ようし、ここは一等級勇者として
負けられないわね、こっちも行くわ!」
そう言って武器である三叉槍を三節棍状に変形させ
それで、辺りにいる敵を次々に払って行き、倒していく
「はああああ!!!」
恵子は槍に木属性によって発生した
雷を槍に纏わせていき、さらには脚に
同じく木属性によって起こされている風を纏って行き
それで、素早く一気に飛び上がっていき
敵の大群に一気に飛びこんでいき、一気にうち伏せていく
「すごい…
すっかり属性をものにしてる…
ようし、だったら私も!」
そう言って杏は武器であるボウガンを構えると同時に
自身の周りに金属性によって生み出した弾丸をあたりに展開
それで一気に敵の大群の方へと撃ち放っていった
遠距離でおまけに広範囲のおかげで
敵全体にダメージを与えられている
「さすがは杏だな…
ようし、だったらタマも
族生を使ってみるとするか…
やああ!!!」
そう言って左手に戻した旋刃盤を構え
そこから水を旋刃盤から伸びている刃を
伸ばしていくように水を纏わせていく
球子の属性は水
変幻自在な攻撃を繰り出せる
「ん…
私も属性でやってみる…」
そう言って棗の方も双節棍を振るって
さらに当たりに地面から伸びた岩が延びて
棗はさらにそれを弾丸のように飛ばしていき
敵の大群をさらに広範囲で撃退していくのだった
だが、敵の一部が上手くその攻撃を
潜り抜けていって、棗に襲い掛かっていく
すると
敵の大群は突然、地面に叩きつけられて撃沈する
「おお‥‥重力操作…
ダメもとでやってみたら案外できた…」
棗は自分でも驚いた省に言う
棗の属性は土
地面やそれに関連するもの、さらには
物体を地面に引き寄せる力である重力も操れる
棗は単純な操作くらいしか扱えなかったものの
これまでの戦いのこともあってついには重力操作の扱いも会得したのであった
「ようし、だったら私も…」
帆波も身構えていく、武器である棍棒を手に
それを勢いよく振るって、攻撃を仕掛けていく
しかし、ただ攻撃しているのではない
「やあああ!!!」
何と帆波の振るっている棍棒が、その長さを変えて
近くから遠くにいる怪物たちを次々と撃破していった
さらには吹っ飛ばした怪物をほかの怪物にぶつけて
さらに多くの怪物たちを撃破していき、彼女はさらに前進する
彼女の属性は月
月は相手の精神に干渉して
さらには相手にそうだと認識させるもの
怪物たちは長く勢いよく振るわれた棍棒を受けて
吹っ飛ばされてぶつけられたと認識しているが、それは
月の光によって映し出された、認識の領域でしかない
すなわち、そうだと思いこまされているだけに過ぎない
帆波は其れを使って敵を自滅させているのだ
「ようし‥‥
何とか町を防衛しつつ
敵の本体のもとに飛びこもう!
これほど多くの怪物を生み出しているんだ
いくらこの世界のおよそ七割を侵食しているとはいえ
しばらくすればその勢いも収まっていくだろう‥‥
そこを叩くよ!」
「オッケー!
立ったら私が道を切り開く!!」
そう言って明が両腕に装備している
太刀のように大きな鉤爪を展開していき
片方に雷を、もう片方に風を纏わせていき
攻撃と素早さをさらに勢いよく上げていきつつ
迫りくる怪物たちを次々に撃破していく
すると
「見えた、アレが穢れの本体だ!」
そう言って見えてきたのは
情報通りの骨組みの船の形をした建造物
すなわち、配置系の汚れだ
「ようし…
それじゃあ、タマが先行して
一気にあいつをぶっ倒してやるぞ!」
「ああちょっとタマっち先輩!」
そう言って武器を飛ばして
その上に載って一気に先行していく球子
作戦も何も待たずに突っ走っていってしまい
杏がそれに声をかけるが、そのまま行かせてしまうと思ったが
「おっと!」
「ふぎゃん!」
そんな球子の独断行動を球子の腕を引っ張って
引き止められてしまう、その引きとめた犯人は
「まったく‥‥
球子ちゃんは相変わらず突っ走って言っちゃうんだから‥‥」
七誠であった
「なーなーせー!!!
これからかっこよく特攻しようと
思ってたのに、どうして止めてくれたんだよ!」
「止めるに決まってるでしょまったく‥‥
いい、行くにしてもしっかりと
対策をたててから行くの、でないと
この間みたいに杏ちゃんを危険な目に合わせちゃうよ?」
七誠にそう言われて球子はハッと思いだす様に眼を見開いた
「‥そうだった…
タマのしたことが…」
そう言って自身の軽率な行動を悔い改めていくのだった
よくよく見てみると、まだまだ怪物たちは生み出されており
それらは付近の町や勇者たちの方へとそれぞれ向かっている
「まだ怪物たちが、生み出されて行ってる…」
「多分、世界の浸食率か大きい分
活性化している時間もそれに比例して
長くそれも大きくなっているのかもしれない…」
帆波の呟きに杏はそう推察していく
「これはもしかしたら‥‥
ここにいるだけじゃ足りなくなってくるかもね‥‥」
「そんな…
他の勇者達だって出払ってるって言うから
前の戦いから帰ってきたばっかりのタマたちが
ここに派遣されてきたんだぞ、どうするっていうんだよ!」
タマに指摘されて七誠はうんうんと考え込んでいく
「七誠さん…
確か穢れが怪物たちを生み出す場所は決まっているんですよね!」
「そうだね、竜骨座の配置系ならあの骨組みと骨組みの間‥‥
つまりは隙間から出てきている‥‥」
七誠はそこまで言って
杏の狙いが何なのかを瞬時に悟った
「…杏ちゃん!」
「はい、怪物一体一体を
まともに相手にしていると
其れこそこちらの消耗が激しくなります…
ですから、怪物たちの排出口を攻撃すれば…」
「しかし‥
普通の船だったらいざ知らず
あれは骨組みだ、実質全体が排出口だぞ!」
似非は杏の思いついた作戦の問題点を指摘する
「でも、骨組みだからこそ防ぐことが出来ます…
一つの排出口を広範囲でつぶしていけば…」
「…‥なるほど!
他の排出口も芋づる式につぶれていくという事か‥」
杏の言葉の意味を瞬時に理解する似非
「ようし!
その手で行こう!!
とにかく本体に近づくぞ!!!」
「「「「「「了解!」」」」」」
七誠に言われて、勇者達が一斉に敵の方に向かって行く
しかし、当然それを阻むために怪物たちも一斉に
七誠と勇者たちの方へと向かって行き、襲い掛かっていく
「そんなのじゃ止まらない…!
私の愛する海を取り戻すまでは!!」
そう言って棗が先制を仕掛けていく
武器である双節棍を勢いよくふるって行き
それで敵の大群を次々と重力の力で一気に押しつぶしていく
「みんな…!」
「重力操作‥
まさかここまで扱うなんてね…」
帆波は感心しながら
他の一同とともひたすらに本体の方へと向かって行く
「ぐう…」
しかし、重力に干渉するのは相当な負荷がかかり
段々とその操作の方もだんだんと弱くなっていっている
怪物たちの方もあくまで押さえつけられているだけなので
若しも重量から解放すればそれこそとんでもないことになる
とそこに
「棗!
重力操作を止めて!!」
「え!?」
そこに声が聞こえ、棗はそれを聞いて思わず操作を止める
するとそこに
「「「やあああ!!!」」」
そこに発生した雷を纏った風による一撃が
怪物たちの大群に一斉に炸裂していき、辺りが閃光に包まれる
「あ…」
すると、重力操作による負荷で
其の場に膝をついてしまう棗の前に
三人の勇者が目の前に降り立った
「七誠に言われた通り
棗のフォローに行って正解だったわね!」
「ええ、向こうの指揮は七誠と似非がやってくれるから…
しっかし、この場に一等級勇者を集中させていいのかね?」
「逆を言えばこっちに集中させたいんじゃない?
怪物たちだって強い相手は警戒するだろうしね…」
その人物たちは、明、志、恵子
それぞれ大熊座、竜骨座、ケンタウルス座の勇者
彼女らは共通して木属性を持っており
植物に干渉する能力が主だが、さらには
雷と風の力も扱うことが出来るのだ
先ほど怪物の群れを一掃したのもその一端
さらに三人でその力を合わせたことで
その力を怪物の群れに向かって放つことで
一気に大量の敵を打ち果たして見せたのであった
「さあて‥‥
それで二人はまだいける?」
「うーん…
ちょっとまずいかな?」
「だったらその分、私が活躍するよ」
そう言って目の前に迫ってくる
敵の大群を見据える三人、さらに
「棗…ここからは私達が引き受けるわ!」
「棗はしっかりと体を休ませてな」
「私達が不味くなったら、その時はよろしく」
そう言って三人はそれぞれ怪物の群れに向かって行った
「さあて…
ここからは私達が行かせてもらうわよ!」
そう言って武器である手甲から太刀にも匹敵する
鉤爪を展開、その内右側に風を左側に雷を纏わせていく
右手を振るう事で自身の周りに風を起こして
動きが更に勢いを増していき、さらには左手を大きく振り上げ
「はあああ!!!」
左手を勢いよく振るい
そこから繰り出される斬撃に雷を乗せ
怪物たちを次々と撃破していく
「へえ…
伊達に七誠に直接鍛えられているわけじゃないのね…
こっちも一等級勇者として、負けてなんていられないわ!」
「おんなじ木属性使いとしてもね…
さあて、それじゃあ行くよ!」
そう言って恵子と志はそれぞれの武器を振るって行く
恵子は槍の穂先に雷を
柄尻の方に凬を纏わせていく
恵子は勢いよく地面を蹴って飛び込んでいき
槍の柄尻の方に纏わせている風を使って勢いをつけて
雷を纏った槍による一撃で
怪物の群れを次々と撃退していく
「こっちも負けてられないよ!
おらああああ!!!」
そう言って心は三節棍を振るって
その両側の棒、三叉槍の穂先が付いた方と
柄頭の方、両方に雷を纏わせていき、さらじ
そこから真ん中の柄を通して両方の部分を回していく
すると、雷を帯びた竜巻が出来て
それで、敵の大群を勢いよく吹っ飛ばしていく
「すごい…」
重力操作の反動で体に疲労感を覚えていた棗だが
明、志、恵子三人の猛攻によって見事に敵の大群を蹴散らした
「ふう…
ようやく終わり…ってわけでもないね」
明がやや苦笑いを浮かべて言う、その視線の先には
向こう側の方からさらに敵の大群が現れていくのが見えた
「まったく、こっちだって
体力ってのがあるんだから…」
「無理に全滅させる必要はないよ…
私達の役目はあくまで引き付け役だからね…
七誠さんと似非さ達の方を信じましょう…」
そう言って再び構えていく三人
「三人とも…
ここからは私も行く…」
そう言って棗も構えていく
「もう行けるのね…」
「正直に言うとつらい…
でも、みんなが頑張っている中
私だけが見ているだけなのは嫌…
何よりこの戦いは
私の愛する海を取り戻すための戦い…
海を愛するものとして
この穢れを放っておけるはずもない…」
そう言って武器である双節棍を構えていく
「ようし…
そういう事だったら…」
「やって見せましょう!
絶対にこの世界をまもりぬくんだから…」
そう言って四人は再び向かって行くのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
そのころ
穢れの本体である
骨組みの船のところに辿り着く一同
「これが本体だな‥‥」
「ようし、それじゃあここから
二手に分かれていこう、俺と尾崎で左を‥
七誠と伊予島、土居で右を叩く!
一気に行くぞ!!」
「おっしゃ!
それじゃあ張りきっていくぞ!!」
そう言って二手に分かれて向かって行く一同
七誠は杏と球子を連れて右側の方にまわっていく
「杏ちゃん!
上手く狙える?」
「やってみます!」
七誠二言われ、杏は狙いの怪物たちを
発生させている排出口の枠組みの役割を担って入り
骨組みの部分に狙いを定めていき、武器の連弩を構えていく
「やあ!」
杏は一撃を見事にうち果たし
それが見事に狙いの場所に命中する
杏の狙い通り一つの枠組みが破壊されると
複数の排出口が崩れ落ちていったのたった
「ようし、狙い通りだ!」
「やりました!」
自分の狙いが上手くいって杏も自然に笑みを浮かべていく
「ようし!
それじゃあ、タマの方もやってやるぞ~」
そう言って武器である旋刃盤を構えていき
それをほかの枠組みに向かって投げるように振るって行く
さらに多くの枠組みが破壊されていく
「ようし!
これでもう怪物は生み出せない!!」
七誠は今だと言わんばかりに
本体の方に攻撃を仕掛けんとしていくが
「…っ!?
二人とも気を付けて!」
「「っ!?」」
七誠が慌てて球子と杏をかかえて
その場から離れていく、すると三人のいた場所に向かって
何やら巨大なものが勢いよく地面に突き立てられたのだった
「な、何だ!?」
「新手の怪物…?」
「…ううん、違う!
これは穢れ自身が攻撃をしているんだ!!」
そう、三人の目の前には
なにやら巨大な虫の節足のようなものが延びている
よくよく見るとそれは、破壊したはずの骨組みであった
ただ、先ほど一同が破壊したものとは別のようである
「まさかこんなものを隠しこんでいたとはね‥‥
配置系の穢れがまさか意志をもって自分を守るなんて‥‥
前代未聞だ‥‥」
七誠はその目の前の光景に思わず息をのんでいく
「そう言えば…
似非さんと帆波さんの方は!?」
七誠の言葉に慌てて連絡を入れていく七誠
「似非君、そっちはどう!?」
『どうじゃねえよ!
こっちは虫の足だか何だか
分からないのに襲われてんだ
悪いが加勢には行けないぞ!!』
通信越しに聞こえる轟音から
向こうも途轍もないほどの戦闘が行われているのが理解できる
「…どうやら向こうも同じ攻撃を受けているようだ‥‥」
「おいおい、マジかよ…
だったらタマたちも実質
こいつと闘わなきゃならねえってのかよ!?」
そう言って目の前にいる敵の方を見上げていく球子
「‥‥でも、もうこの穢れは
実質、怪物を召喚することはできないはずです…
だったら横の方からいきなり攻撃を仕掛けられていく事はないはず…
タマっち先輩、七誠さん!
私達は目の前のこいつとの戦いに集中しましょう!!」
そう言って杏は武器である連弩を構えながら
目のまえから迫ってきている巨大な骨組みで作られた節足に目を向ける
「そうだな!
もう怪物が生み出せないなら
もうこいつに集中するだけでいいんだな!!」
「ようし、だったら僕が三つあるうちの二つを
球子ちゃんはもう一つの方をお願い、杏ちゃんは僕達のフォローを‥‥」
七誠はそう言って武器である剣を両手に持って
目のまえに虫の足のように動めいている骨組みを見据える
「ようし、タマに任せタマえ!
杏も安心しろ、タマが断っている限り
杏はぜったいに傷つけさせないんだからな!」
球子も武器である旋刃盤を盾のように構えつつ
自分と杏に向かって行く二つの拙速を見据えていく
「タマっち先輩!」
「攻撃はタマがすべて受ける!
だから杏は攻撃の方に意識を向けろ!!」
そう言って旋刃盤を構えていき
その周りに水を思わせていく結界の様なものが展開され
それが敵の攻撃を全て受け止めていく
「ごめんねタマっち先輩…
でも絶対にタマっち先輩のことは死なせないから!」
そう言って武器である連弩を構えていき
金属性の力で生成した弾丸を撃ち出していく
球子を狙って繰り出されて行くその激しい攻撃は
杏の放った矢による攻撃もあって、段々と乱れていく
「でも…
こっちが私とタマっち先輩で
攻撃と防御をそれぞれになっているのと同じように
あの二本の足もそれぞれを担当してる、それに一撃の重さは
向こうの方が上、だったらむしろこっちの方が不利になっていくよ…」
杏は攻撃に集中しながらも
はっきり言って自分達の状況が
よくない方になっていることに焦っていた
このままいけばいずれこっちの方が押されて行くのは目に見えている
だが、だからと言って攻撃の手を休ませていくわけにも行かない
暫く激しい攻防戦が続いていったが
球子の方も限界が近くなってきたのか
息が乱れているのが球子自身にもわかってきた
「ぐうう…
杏‥もういい…
お前は早く遠くに離れてろ…」
「っ!?
何言ってるのタマっち先輩!
そんなのだめに決まってるじゃない!!」
球子の弱音のようにも聞こえる其れを聞いて
杏は驚きのあまりに思わず拒絶の反応を見せてしまう
「頼む…
もうそろそろ結界の方も限界だ…
もう長くはもたない…
せめて‥杏だけでも…逃げてくれ‥…」
「タマっち先輩!」
必死に懇願する球子に思わず縋りついていく杏
それと同時に球子の武器を覆っていた水の結界が砕ける
それはまるで硝子の砕けるような音だ
「杏!」
「っ!」
せめて杏だけでも助けようと
旋刃盤を向けて杏を突き飛ばさんとする球子
このままでは二人共、敵の攻撃を受けてしまう
攻撃が二人に迫らんとしたその時
「やあああ!!!!」
目のまえで一閃が入り、それが節足を勢いよく切り付けていく
そのおかげで球子と杏に迫っていた攻撃が見事にそれていき
二人は助かったのであった
「「え‥?」」
そう言って二人の前に降り立ったのは
「ふう…何とか間に合ったね‥‥」
そう言って安心した様子で二人の方に笑顔を向けたのは
「「七誠(さん)」」
北斗七星の英雄
北斗 七誠
彼であった
「…ごめん二人共!
もう少し早く駆け付けられれば
良かったんだけれども、思った以上に手ごわくて‥‥」
「いいや‥ナイスタイミングだ…七せ~‥…」
「タマっち先輩!?」
ふらっとその場に倒れこんでいってしまう球子
ただでさえ強力な攻撃を体格の差もあったこともあり
球子は立っているのもやっとなほどに限界だったのだろう
七誠が加勢に来たことによって気が緩み、限界が来たのだ
「…頑張ったみたいだね球子ちゃん‥‥
でも、戦いはまだ終わっていないよ!」
「え?
うわわ!?」
七誠はそう言って球子をお姫様抱っこで抱えると
迫ってくる足による攻撃をかわしつつ、杏も抱えてかわしていく
「ふえ?
うわわわわ!?」
七誠に抱きかかえられて、少し赤面気味になり
いつものように思考が働かずにしどろもどろになっていく
七誠はある程度離れた場所に来ると
そこに球子をゆっくりと降ろし、杏も降ろした
「大丈夫、すぐに終わらせて来るから」
「あ…」
七誠は再び両手に剣をもって
敵のもとにへと向かって行った
「はあああ!!!!」
七誠は素早い動きでかわしつつ
敵の攻撃を次々といなしていく
「おそらくもう‥‥
向こう側の方でも戦いは始まっているはずだ‥‥
それだったら、ここでの戦いを早く終わらせて
早く向こうの方に加勢に行かないと、それにしても‥‥」
七誠はそこまで言うと敵が伸ばしてきた
骨組みによる攻撃をそれぞれの剣で受けつつ
敵の懐の方へと勢いよく飛び込んでいく七誠
その際に彼はかねてより戦っている穢れから
感じている何かが気になっているようでそれを見ていた
「確かにこの穢れは強力だけれど‥‥
とてもこれ一つで世界のおよそ七割を
浸食できるほどだとはとても思えない‥‥
一体、この穢れに何が起こっているんだ‥‥」
そう言って敵の攻撃を見ていく七誠
だがそれでも穢れの方は彼に考える暇を
与えるものかと言わんばかりに攻撃を仕掛けていく
「ぐ!」
それを見て、やがてそんな疑問を
考えている場合ではないと感じて
目のまえの穢れの方に意識を向けていく
「…とにかく、今は何としても
この攻撃をどうにかして退けないと‥‥」
七誠は攻撃をどうにかいなしつつも
このとめどない攻撃をどうにかして行く方法を見つけるために
対抗策を考察していく、だがそれは彼だけではない
「ぐう…
助けに入りたいけれど…
足がしびれて動かねえ…
くそお‥こんな時に戦えないで…
いつ闘えってんだよぉ…」
そう言って必至に立ちあがろうとする球子
「落ち着いてタマっち先輩…
休める時にはしっかり休んでおいたほうがいいよ」
「あんず‥でも…」
そんな球子落ち着かせるように呼び掛ける杏
「分かってる…
私もタマっち先輩とおんなじ気もち…
七誠さんが私達のために頑張っているのに
それを見ているだけなんて、それこそ情けないって感じるよ…
でも、タマっち先輩はあの時のダメージがまだ残ってるし
思う様に動けない、そんな状態で行ってもタマっち先輩が危ない
今は休んで、動けるようになったらその時に行って!」
「‥杏…
ふ、杏もいつまでも守られるってわけじゃないんだな…
タマもしっかりしないと、でも杏だってただ見てるってだけじゃないだろ?」
球子はそう言ってにやりと笑みを杏に向けていくと
「もちろん!
さっきも言ったけれど…
ただ見ているだけなんて私も嫌だもの」
そう言って七誠野方を見ていく、そこには
たった一人で戦っている七誠の姿があった
「はあああ!!!!」
七誠が剣による一撃を加えていく事により
その辺りにとてつもないほどの衝撃風が起こる
「うわああ!!!」
「く‥‥うん?」
その風に当てられて大きく身じろいていく二人
すると、その際に杏は敵の攻撃の方を見て何かに気づく
「あれは‥‥もしかしたら…」
そう言って杏は武器である連弩を敵の方に向ける
「うん?
杏、何やって?」
「‥‥見つけたの、あの足をどうにかする方法!」
そう言って杏は武器を構えていく
「マジか…」
「本当は七誠さんに直接
伝えて上げられればいいんだけれど…
ここからじゃ距離もあるし、何より
私の方も動けない、だったらこの一撃を当てる!」
そう言って構えていく杏
「杏…」
そんな杏をしばらく見ていた球子は
不意に杏の体が震えているのが見えた
恐怖からではない、おそらくは
身体に残るダメージのせいだろう
ただでさえ、体の弱い杏の体なのに
ダメージが回復できていない状態で一撃とはいえ
攻撃を仕掛けようとしているのだ、そう簡単に出来るものではない
球子は迷うことなく杏に駆け寄っていき
「‥‥え?」
「‥まったく、杏は身体が弱いくせに
無茶ばっかりするんだからな、こういう時くらい
誰かを頼れって、タマはいつだって杏の味方なんだからな」
そう言って杏の体を支え
彼女の体の震えを少しでも止める球子
球子自身もダメージは残ってはいるが
あくまで支えているだけな上に体力もある方の球子は
特に意にかえしてはいない、杏にとっても球子の存在はとても頼もしく感じていた
「ありがとう、タマっち先輩…
いつも私の傍にいてくれて
私のことを守ってくれてありがと…
でもね、私だってタマっち先輩やみんなのことを…
守ってあげたいんだ!」
「杏…」
そう言って武器である連弩を敵の方に向けていく
「だからこの一撃を使って…
七誠さんに希望を託してあげたい!
私達のことをいつも
気にかけてくれた、七誠さんを援けるために!!」
「ようし…
だったら思い切りやってやれ!
タマは杏の傍にいてやるから!!」
そう言って球子は杏の体をしっかりと支えていってやる
「狙うのは…
あの、関節部分!」
杏がそう言って標的として定めているのは
攻撃をしっかりと駆動させている関節の部分である
杏は球子の支えもあって標準を合わせていく
「‥‥今の私の力では
この一撃を放つので精一杯…
倒しきることはできなくても…
七誠さんが気付いてくれれば!」
そう言って引き金に指をかけていく杏
「はあああ!!!!」
七誠が再び刀を敵の節足に向かって振るい
それによって再びあたりに衝撃風が起こっていく
「ぐうう!!!」
「うううう…」
当然それは、球子と杏の方にも吹き荒れていく
だが杏はそれでも標準を変えていく事無く構え
「いっけええ!!!
杏うう!!!」
「やああああ!!!」
球子の掛け声とともに杏は金属性の矢を放つ
放たれた矢は、まっすぐと放たれた
関節の方に向かって行き、見事に命中する
すると、節足の動きが鈍くなり
思うような動きができなくなっていく
「あ‥‥!」
それに気づいた七誠は不意に
球子と杏のいる方に目を向ける
遠めであったが、その瞳はしっかりと語っている
「ようし‥‥
やあああ!!!!」
七誠はそれに気づいて全力の一撃を
穢れの節足の関節部分に向かって放つ
その攻撃によって関節は破壊され
それによって節足は音を立てて崩れていくのであった
「やった!」
「おお、さっすが七誠だ!
足が一気に崩れていくなんてな」
球子は七誠の最後の一撃に感服する
「‥それにしても杏?
どうしてあの足の弱点が
関節部分なんだって分かったんだ?」
「‥‥それはね、あの足はもともと
私達が攻撃で破壊した骨組みを無理やり
形にすることで作り上げた、いわゆる張りぼてなの
つまり、ちゃんとした設計で作ったんじゃないんだ
だから無理やりつなげている関節の部分さえ破壊できれば‥‥」
「自ずと足が崩れていくってわけか…
なるほどなるほど、これで見事に
あのやっかいな足をどうにかできたってわけか…
さっすが杏だな、9タマポイントをやろう」
そう言って杏に向かって笑みを浮かべていく球子
「タマポイントって集めると何かもらえるの?」
「今ならポイントカードと引き換えだ」
そんな会話をしていると二人のもとにおり立つ一つの影
「助かったよ杏ちゃん
また助けられちゃったね‥‥」
「七誠さんも、無事なようで何よりです」
七誠の優し気な声と笑顔を見て、杏も嬉しそうに微笑んでいく
「さて‥‥
そろそろ僕は次の方に行く‥‥
向こう側の方も相当苦戦しているみたいだからね
二人はここで待ってて、特に球子ちゃんは
体の負担の方はまだ残ってるんだろう、だから
ここで様子を見つつ待機だ、杏ちゃんは球子ちゃんのサポートをよろしく」
「うう‥できれば一緒に行きたいけれど…
七誠の言う通り、まだ足が思う様に動かないぞ…
口惜しいが、言う通りにするか…」
「七誠さん、どうかお気を付けて…」
杏が心配する様に言うと
「大丈夫、絶対に戻って来るよ」
そう言って素早くその場から離れていく七誠であった
戦いはまだ続く
変化していく穢れ…‥‥‥