♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓ 星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+ ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈ 作:lOOSPH
七誠と球子、杏のチームが
竜骨座の穢れが生み出した拙足と闘っているころ
帆波と似非の二人の方でも激闘は起こっていた
「はあ…‥はあ‥」
「まさかこんな事になるなんてね…」
二人はそう言って目の前で自分たちの方に
狙いをつけている三本の節足の方を見詰めている
「穢れがこんな変化を起こすとは‥
もしかすると、俺たちが探している
敵が近くに潜んでいるのかもしれない‥
出来れば調べていきたいが、いかんせん‥!」
似非がそこまで言うと、目のまえに迫ってくる節足を
急いでかわしていく、帆波も勿論かわしていき、そのせいで
自分達が探している敵の様子を見ることが出来なくなっている
「…‥ふう‥
これじゃあ、調査どころじゃない‥
戦いに集中するにしても、敵の方が手数は上‥
はっきりいってこのままだと押し切られるぞ‥」
「七誠さんや、球子ちゃん達の方も
同じ敵と戦っているから援護は頼めないし‥
棗ちゃん達はここまで来るのにまだ時間がかかる‥
今は私達だけでもどうにかして戦って行かないと‥」
そう言って敵の攻撃をいなしつつ攻撃を仕掛けていく帆波
武器である棍をふるって行き、それで攻撃をいなしていき
彼女の後ろから伸びている外套のような布を勢いよくのばしていく
すると、節足は帆波の方に向かって突き出していく
帆波はそれを確認すると、布と節足の切っ先が
触れていく瞬間を上手く狙ってそこから一気にからめとっていく
「ようし!」
それによって節足三本のうち二本の動きを止める
そしてこれによって自分に攻撃できる帆波はたった一つ
「似非さん!」
帆波は似非に呼びかけていく、すると
「はあああああ!!」
似非が飛び出していき、攻撃を仕掛けていった
残る一本の節足の攻撃を見事に受け止めて見せた
「ぐううううう‥」
似非は武器を力いっぱい押し切っていく
節足のほうは大きさの方もあって、大きく圧している
「似非さん…
ぐううう…」
残る二本の節足を布に使って必死に止めていく帆波
しかし、段々と布の方が傷み続けていき
とうとう布は引きちぎられてしまった
「っ…
やっぱりそう簡単には止められないか…」
口惜しそうにつぶやく帆波
そんな帆波に向かって二本の節足が迫っていく
「でも…!」
二本の節足による攻撃は見事に帆波の体を貫いた
「…こっちの仕込みは上々だよ!」
体を貫かれた帆波の姿は何と
まるで霧の様に消えていくと
二本の節足は深々と地面に刺さっていた
「やあああ!!!」
その節足に向かって武器である棍棒を勢いよく振る
強い攻撃を加えていく、一撃一撃に強い力を込めているので
節足の方も徐々にではあるが傷が付き始めていくのだった
しかし
「ぐう…やっぱり硬いな…」
節足自体の硬度はとても硬く
傷は確実についていっているものの
その攻撃はびくともしていない
しかも、攻撃を加えていくその衝撃で
深々と地面に突き刺さっていた節足の先が
段々と抜け出していっているのが見て取れる
「うおっと!?」
とうとう節足は抜け
再び帆波の方に向けていく
「(もう一度幻を…
いいや、おんなじ方法じゃだめだ!
どうにかしてこいつをしとめないと…)」
そう言って距離を取りつつ
敵の攻撃に備えていく帆波
すると、節足は切っ先を
帆波の方に向けて突き出していく
帆波は棍を上手く使って
その両側の攻撃を見事にいなしていく
「はあああ!!!」
帆波は攻撃をどうにか耐えつつ対策を講じていく
「(マントの方の再生はまだかかるし
こっちの手数もだんだんと抑えられて言ってる…
このままじゃ、圧し切られる…)」
心の中で悪態をついていく帆波
すると、そんな彼女のもとに向かっている
節足に勢いよく雷が放たれていき、炸裂する
「帆波!
大丈夫か!?」
「似非さん!」
そう言って駆け付けたのは似非
彼は帆波の安否を聞くと、帆波は其れに答える
「似非さん、似非さんの方は?」
「すまない、まだ健在だ‥
このままあの足に攻撃ばっかり当てていってもらちが明かない…
せめてどこかに、逆転の兆しとなり得る部分があればいいんだが‥」
そう言って武器である十字剣を構えていく似非
だが、その二人をゆっくりと
先程帆波が抑えていた二本に
さっきまで似非が相手をしていた一本がそろい
それ等がすべて、似非と帆波の方を狙っている
「帆波、マントでもう一度抑えられるか?」
「ごめんなさい、さっきあの足に負傷させられて
それで、マントを破かれてしまったの、再生は
させているんだけれど、まだもう少しかかりそうで…」
帆波からそれを聞いて、似非はそうかと呟いている
とにかく武器を構えて、敵の攻撃に備えていく似非
「(今はとにかく‥
こいつの攻撃をどうにかして
凌ぎきっていくしかない、今はそれだけだ!)」
そう言って向かってきた節足を迎え撃たんとしたそこに
「はああああ‥‥…!!!」
飛び込んできた一つの影が
節足のうちの一本を撃ち落として見せた
「大丈夫?」
「棗ちゃん!
気を付けて、攻撃はまだ!!」
そこに駆け付けたのは
カメレオン座の勇者 古波蔵 棗
四等級勇者である、彼女であった
加勢に嬉しく思う帆波だが
彼女に向かって、さらに攻撃が迫っていく
しかし
「問題ない…」
そう言う棗、するとその攻撃に向かって
「やあああ!!!!」
「たああああ!!!」
「はああああ!!!」
三つの人影が、残る二つの節足に向かって
攻撃を仕掛けていき、これによって見事攻撃を中断させた
「ふう、何とか間に合ったわね…」
大熊座の勇者 隈井 明
二等級勇者
「まったく、何でこんな訳の分かんない展開になっちゃってるの?」
ケンタウルス座の勇者 漆間 恵子
一等級勇者
「まあとにかく、加勢するわよ!
それでいいわよねお二人さん!!」
竜骨座の勇者 骨宮 志
一等級勇者
怪物たちを足止めした棗と
彼女のフォローへと向かった三人が
無事に帆波と似非の元にはせ参じたのだった
「あれ?
七誠さんと球子達は?」
「二人は反対方向にいる!
向こうでも同じようなやつに阻まれたらしい‥‥」
「立ったらすぐに応援に向かわねえと…」
そう言って向かおうとするが
それを阻むように節足が一同に攻撃を仕掛けていく
「私達を逃がさないってことね…
だったらここで一気に決めさせて貰うわ!」
そう言って武器である三叉槍を変形させた三節棍を器用に振るい
それを節足の方にに向かって、一気に攻撃を仕掛けていこうとする志
しかし、そんな志に向かって
別の節足が勢いよく向かって行き
志の身体を貫かんと向かって行く
「やああああ!!!」
その節足に向かって武器である槍を棒高跳びのように上手く使って
大きく空の方へと跳び上がっていき、それで勢いよく志に攻撃を仕掛けていく恵子
恵子はそれで、その節足の方に向かって勢いよく蹴りを放っていき
節足に向かってものすごい一撃が入り、お互いに押しやっていく
「ぐうううう…」
足にものすごい負荷がかかっているのを感じ
恵子は自分の足に電気を流していき、その負荷を和らげていく
だが、それでも敵の力の方が圧倒的に上であることがうかがえる
「なんて力…
即興で勢いがなかったとはいえ
それでもここまで押し切られるなんて…
でも!」
恵子はにやりと笑みを浮かべる
なぜなら恵子の狙いは、ただ攻撃を食らわせることではない
「ありがとう恵子…!
これで一気!!」
狙われていた志への攻撃を中断させる事である
それによって見事、志は攻撃の準備の方へと入っていく
「やああああ!!!」
そして心は槍の穂先のついた方に雷を纏わせていき
その一撃を節足の続く場所、本体の方へと突き出していく
やがて雷の一撃が本体である竜骨座の穢れ
骨組みの船の方へと放たれていった
見事にその一撃は命中し、節足の方も
ぐるりと回るようにして志の方へと向かって行く
「ぐう…
きゃああああ!!!」
攻撃を柄の部分で止めて直撃は避けたものの
その衝撃はさすがに受け止めきれずに大きく吹っ飛ばされていく
「志!」
「構わないで、早く奴に攻撃を!」
吹っ飛ばされていく心を気遣う明
しかし心は自分よりも敵8の方をと彼女に呼びかける
「…うおおお!!!」
明は武器である手甲から太刀と同じくらいに大きな鉤爪を展開
その腕をクロスさせて、斬撃を勢いよく本体の方に向かって放つ
しかし、それを節足が阻み、攻撃をすべて弾いていってしまう
「さすがにそう簡単には…」
「隈井…!
私が行く…!!」
そう言って飛び出してきたのは棗
彼女はそう言って武器である双節棍をふるって行き
そのままの勢いで節足をたどっていきながらm本体の方へと向かって行く
明は本体の方は棗に任せようと
武器である巨大な鉤爪を展開しては、再び攻撃を放つ
今度は本体にではなく、棗の方へと向かって行く節足に向かって
他の二人も、他の節足にあえて自分達を狙わせようと
攻撃を仕掛けていき、棗が気兼ねなく本体の方へと迎えるようにしていく
「はああああ…!!!!!!!」
棗は武器である双節棍をふるって行き
本体の方に向かって勢いよくふるって行く
二~三回意味なく空に振り回していくと
最後の方で勢いよく双節棍をふるって行くと
何と棍と棍をつないでいる鎖が勢いよく伸びていく
それはまるで獲物を狙うときに勢いよく伸びるカメレオンの舌のように
それによる一撃が、本体の方に勢いよく当たっていき
それはまるで一閃する様に骨組みの船に傷をつけていった
「おお、やった!」
「棗ちゃん、すごい」
それを見ていた似非と帆波は素直に棗を称賛する
「はあ‥‥はあ…はあ‥‥…」
攻撃を振るって緊張が解けたのか
その場でぺたんと座り込んだ棗は息を切らす
すると、彼女の目の前で信じられない現象が起こる
何と、棗が付けた傷の中から
怪物が生み出されて行ったのだった
「えええ!?
ダメージを受けた個所から
怪物が生み出されて行くなんて…」
流石に予想外のことで
傷をつけた棗も呆然としている
幸いなのは出てきている数が最初に比べると
格段に少ないと言う事、それを見た似非と帆波は
「あっちは俺たちで食い止めるぞ!」
「了解!」
そう言って怪物たちの方へと向かって行く似非
どうやら棗のダメージによって分裂した穢れが変形して
怪物の姿になったものであろうと分析、すなわちこの怪物は
意図して生み出されたわけではなく偶発的に生み出されたものである
とにかく似非は武器である十字剣をふるい
帆波も武器である棍を振り回しながらともに向かって行く
怪物の方も二人に気づいて、向かって行き
似非もそれに気づいて武器である剣をふるって行く
「俺と帆波がこいつらを引きうける!
お前等は早く、敵の本体の方を!!」
そう言って怪物を足止めしていく似非と帆波
「‥‥了解!」
棗は放心状態から直ぐに正気に戻っていく
無表情ながらも感じていたのだろう
自分の攻撃の結果、余計な戦闘を生み出してしまったことに
だが、それでも彼女は武器である双節棍を再びふるい
それで一気に本体に再び一撃を狙わんとしていく棗、だが
「っ!?」
突然、自分の方に向かって勢いよく何かが飛び出し
それが棗の身体を貫かんとする勢いで向かってきた
だが、棗もそれに素早く反応していき
それで、あえて敵の攻撃で吹っ飛ばされることで
自分の身体が貫かれないようにしていく事には成功する
「棗ちゃん!」
「っ…」
棗は地面を引きずるものの
それでもどうにか持ち直していき
体制を崩すことなく再び身構えていく
「今のはいったい…」
棗は自分に向かって
勢いよくのばされて行ったその攻撃
その正体は一体何だったのかを確認しようと
自身に攻撃を放ってきた方をじろじろと見回していく
すると
「っ!」
船頭の部分に棗はある者を見た
遠目にあるのでよくは見えないが
まるで、人型のようであった
「棗ちゃん?
どうしたの!?」
「‥‥今、あの穢れの中に何かが入っていったような…」
「え…!?」
そう言って帆波も慌てて
穢れの方を見るが既に人型、姿を消した後であった
すると
「「「きゃあああ!!!」」」
明、恵子、志の三人の少女が
ふっとばされて棗達のもとにまで飛ばされてきた
「みんな!」
息を切らして倒れ込んだ三人のもとに
棗と帆波が慌てて三人のもとに駆け寄っていく
すると、そんな彼女らの方に向かって
節足が狙いをつけていき、そのまま勢いよく突っ込んでいく
「ぐう…」
「この…」
棗と帆波は、それぞれの武器を構え
迫ってくる攻撃から、倒れた三人を護ろうとする
とそこに
「はあああ!!!!」
二人の前に飛びだしてきた一人の人物が現れて
三人と二人を自身の武器で受け止めて、どうにか持ちこたえる
「うおおお‥‥」
その正体は、向こうの方で交戦していた七誠であった
「七誠…!」
「二人共、まだ動ける?」
「正直に言うと、少しきついです…」
「そうか‥‥
似非君!」
七誠が似非のことを呼ぶと
彼の隣に似非が素早くおり立っていく
「七誠か、ここに来たと言う事は
そっちの戦闘は終わったってことか?」
「今のところはね‥‥
皆に伝えておきたいことがある!
あの節足の弱点は節足部分だ
この猛攻を止めるにはそれしかない!!
僕が節足の攻撃を防ぎきるから
似非君は拙速部分への攻撃を頼める?」
七誠は似非に弱点への攻撃を任せて貰えないかと頼んでいくが
「…‥すまん、俺もはっきり言って
思う様に動きにくいんだ、出来ないことは無いが
三ついっぺんに攻撃するのは少し難しいだろう‥」
「そっか‥‥
通信で伝えられれば良かったんだけど
穢れの力が大きすぎて、電波が入りにくいんだ‥‥
それで伝えられれば、もしかしたら‥‥」
「お前が気にすることじゃねえよ‥
しかし、それにしたって
どうやって攻撃を通していけば‥」
似非はどうしようかと考える
すると
「私が‥‥私はまだいけます!」
「棗ちゃん、いくら何でもボロボロじゃない‥‥
いくら何でも無茶だよ」
棗が立候補するが、七誠が無茶だと難色を示していく
「私は‥‥ここに来るまでに色んな人に託された…
託された人たちのためにも‥‥ここで立ち止まっている訳にか行かない…
大丈夫‥‥無茶はしない…ただ弱点の方に向かって行くだけ‥‥…!」
「でも‥‥」
七誠はそれでも渋っていくが
そんな彼の肩を力強く叩く者が
「七誠…‥やらせてみようじゃねえか」
「似非君‥‥」
それは、似非であった
「…‥せっかく棗がやるって言ってんだ‥
それだったら信じてやらせてみようぜ
そしてそれで何かあったときは。その時こそ
俺たちでどうにかしてやろうじゃねえか‥
それが、俺たち英雄の使命だろ?」
「…似非君‥‥」
七誠はしようがないなという感じで棗の方に目を向ける
「分かった、底まで言うんだったら任せるよ棗ちゃん‥‥
でもこれだけは聞いて、棗ちゃんだけに言う事じゃないけど
目の前の敵を倒す事よりも、自分が無事に生き残る事のみを第一に考えて!
あくまでこの戦いは、最後ってことじゃないんだから!」
「‥‥わかった…」
そう言って構えていく棗
「ようし、それじゃあ両側は俺と七誠でやる!
棗は中央の方をm泣かせるぞ
帆波、そこで倒れてる奴の介抱と防衛を頼む」
「分かりました…」
帆波はそう言って、武器である棍を構えて
敵の追撃の方に供えていき、それと同時に三人が一斉に
自分達に一撃を加えようとしていく、節足の方へと向かって行く
「やあああ!!!!」
七誠は持ち前の身体能力で
節足による攻撃を巧みにかわしていき
さらにそこから、節足を伝って関節部分を目指していく
「死を司りに七つの星よ‥‥
僕に力を!」
そう言って勢いよく関節部分に攻撃を仕掛けていく
すると、関節部分がだんだんと崩壊していき、そのまま
先っぽからその破壊された関節の先の部分が地面に勢いよく落ちていく
「まだだ‥‥
根本の方から破壊していかないと‥‥!」
すると、残った節足の部分が七誠を振り下ろさんと
勢いよくふるって行き、それによって彼は振り落とされて行く
「うわあああ!!!!」
さらに、その振り下ろした節足が
七誠の方に向かって勢いよく振るわれて行く
「ぐう‥‥
あいにくと僕は…そう簡単には負けないんだよ!」
そう言って武器である刀を構え
それを、向かってくる方に向かって振るう
やがて斬撃と衝撃が激しくぶつかっていく
すると
攻撃とぶつかった節足の部分からピシピシと音を立てて
氷に覆われていき、段々と動きが制限されて行き、さらに氷は
「ようし!」
関節の部分にまで到達すると
七誠はすかさず剣を関節の方に向かって振るって行く
すると
激しい爆発が、七誠が斬りつけた部分から
次第に起こっていき、やがてそれは節足自体をふっとばしていく
やがて、その爆発は関節の部分にまで到達すると
節足は大きく崩れ落ちていき、その場に落ちていく
「やあ!」
七誠はその破片のうち、大きい破片を細かく砕き
被害を最小限にとどめていこうと奮闘していくのだった
さらに
「うおおおおお!!」
似非の方は左手をかざし
その前に十字型に線に結ばれた四つの魔法陣を展開
それで一気に向かってくる敵の攻撃を見据えていく
すると
「「「「「はあああああ!!!!!」」」」」
似非の周りに何と四人の似非が現れ
本体の方が節足の攻撃を十字の剣で受け止める
残った四人の似非はそのままの勢いで
節足の方へと両腕の服の袖を蝙蝠の翼の様な形に変え
それで、節足の関節部分にまで向かって行く
「「「「まずはここだ!!!!」」」」
そう言って似非の分身たちが節足の方を見ると
そこから関節部分の方に向かって一斉に斬撃を放っていく
関節自体は破壊できなかったものの
それでも攻撃の勢いをそいでいく事には成功する
似非の本体はそれをに逃さなかった
「ここからが、俺の本気だ!
偽りの十字の前に滅されるがいい!!」
そう言って剣に雷を宿らせ
自身の身体に風を纏わせることで
身体能力を強化していき、やがて剣は
節足の先の部分から勢いよく切り込まれて行き
それによってどんどんと節足は二つに分かれていく
それはやがて関節部分にまで入り込んでいき
「うおおおおお!!」
見事、節足は真っ二つに切り裂かれたのだった
そして、残るは棗が対峙する中央の節足であった
「はああああ…!」
ぶんぶんと武器である双節棍を振るって
自身に向かって突っ込んでいく節足の先っちょに攻撃をふるって行く
節足の切っ先と棗の双節棍が激しくぶつかっていき
辺りに攻撃と攻撃がぶつかり合うことによって発生した衝撃が
辺りに勢いよく発生していき、周りの景色が勢い良く変わっていく
「ぐうううう…!」
棗が必死の形相で攻撃を必死に押し出そうとするが
大きさの差のこともあり、圧倒されて行き、やがて
「うわああああ…!!!!!!!」
棗は勢いよく大きく吹っ飛ばされて行くのであった
すると
「はあああ!!!!」
「やあああああ!!」
七誠と似非も助太刀に現れ
両側から攻撃を仕掛けて節足を勢いよく落とす
七誠と似非は急いで棗の元へと向かって行く
「棗ちゃん、大丈夫!?」
「けがはないよな!?」
二人がそう言うと棗は息を切らしながら
よろよろと立ち上がっていき、敵の方を見る
棗は二人の問いには答えないが
見たところ目立った外傷はない
しかし、ダメージは大きいようでフラフラである
やがて節足は起き上がっていき
三人の方にその先の方を向けていく
「棗ちゃんはさがってて‥‥
ここからは僕が行く」
「お前は休んでいろ!」
そう言って前に出て構えていく
しかし、棗はそれでも武器を手に前に出ていく
「‥‥私が行く…
これ以上、私の愛する海を
こいつに穢されるわけにはいかない…!」
そう言って武器をかまえていく棗
「そんなふらふらになっている状態で戦えるわけないだろう!」
「大丈夫…!
足を引っ張らない…」
「…無理はしないでね‥‥」
そう言って三人はそれぞれ武器をかまえていく
すると、さらにそこに
「棗ちゃん、七誠さんに似非さん!
私たちも協力します!!」
「みんなが頑張っているのに
私たちが休んでいるなんて…
一等級勇者の名前が泣いちゃうからね…」
「そういう事!」
「私たちが攻撃を引き付けるから
棗ちゃん、一気に決めて上げちゃって!」
そう言って四人の勇者達も立ちあがっていき
それぞれの武器をもって、挑んでいこうとする
「‥‥みんな…ありがとう‥‥…」
そう言って棗は武器である双節棍をふるい構える
すると、敵の節足が彼女たちの方に向かって行く
「来るよ!」
「うん!」
それを見た四人の勇者達は
節足に向かって一斉に攻撃を仕掛けていく
節足はやや動きに鈍りを見せていくも
それでも攻撃を四人の勇者の方に向けていく
「ようし…
こっちに狙いを向けたね…」
「それじゃあ引き続き攻撃を仕掛けて
こっちに引き付けていくわよ、明!」
「ええ、帆波もみんなも無理しないでね!」
「りょ-かい!」
そう言って四人は攻撃を節足の方に仕掛けていき
そのまま敵の攻撃をそのまま一心に受けていくのだった
その隙に棗と七誠、似非は節足の上を通っていき
その側面を通っていき、節足の弱点である関節の部分を目指していく
すると、節足の周りから小さな節足が
次々と閉じていくように突き出されて行く
三人は急いで走っていく事で其れをかわしていこうとするが
似非と七誠はこのままでは追いつかれると判断して、攻撃の方に立ちふさがる
「この攻撃は僕たちが引き受ける!」
「棗、速く関節を破壊しろ!」
「‥‥わかった…!」
二人がそう言うと、棗は一言そう言いつつ
振り向くことなくひたすらに関節の部分に向かって行く
「はああああ…!!!」
そして、ついに節足の急所である関節
その部分に目を向けていき、武器である双節棍を勢いよくふるって行く
「‥‥これで終わり…
私の愛する海を‥‥返せ…!」
そう言って土属性の力をこめて重力を纏わせ
それによってさらに強力になった攻撃を関節に向かって振るい
ついに一撃を、関節部分に仕掛けていく事に成功する
すると
関節部分が崩れていき、それと同時に節足そのものが
ゆっくりと地上の方に向かって落ちながら崩れていく
「やった!」
其れを見て勝利を確信していく一同
こうして節足は地上に落ちていくと同時に消滅していったのだった
「はあ…はあ…」
「‥‥ふう…」
それを見て、勇者たちは安心したのか
少しその場に座り込んでいき、息を切らしていく
「ようし‥‥
これで何とか全部の節足を落とせたね‥‥」
「ああ、だがまだ安心するのは早い‥」
似非がそう言うと、目の前でそびえている
五百メートルに届くような大きさの骨組みの船があった
そう、あそこまで苦労して落とした節足は
あくまでこの巨大な竜骨の一部でしかないのだ
「そうだった…
まだ本体は残ってるんだ…」
「でも節足は全部落としたんだから
心置きなく攻撃を加えられるはず…
急いで突入しよう!」
「…それは、ダメだね‥‥」
恵子が早速向こうに突入しようと意気込むが
それを七誠が落ち着いた様子で制止させていく
「どうしてですか七誠さん!」
「向こうに球子ちゃんと杏ちゃんを待たせてる‥‥
突入はまず二人と合流してからだね‥‥」
七誠がそう言うと勇者達は納得したように頷く
球子も杏も今や立派な戦力の一つなのだ
そんな彼女たちを置いて突入するわけにもいかない
「ようし‥
それじゃあ、さっそく
向こうにいる二人と合流しよう‥
そうして準備が万全に整ったら
改めて敵のもとに突入していくぞ」
「「「「「了解!」」」」」
こうして、勇者達は向こうで待たせている
二人の同胞のもとに向かって行く、多少疲れはあるが
敵の勢いが落ちている今は警戒する必要がないので気楽だ
こうして、一同は激しい激闘の末に一つの関門を切り抜けたのであった
そして
そんな様子を見ていく、三人の影が
「…‥‥へえ‥‥
まさか勇者がすでに
色んな世界に来ていたとは‥‥
おまけにその成長の方も目覚ましい…
どうするべきだと思う、真紀子さん?」
そう言って隣にいる一人の少女の方に目を向けていく
「‥‥この調子だと、竜骨が陥落するのも時間の問題だね…
出来れば完成させるまでもたせておきたかったけれど…
まあ、それは別の場所でやれば済む話だし、それに…
すでにもう一つの仕込みの方はしっかり済ませているし…
その時にはもうこの世界は穢れに包み込まれて行くでしょうね…」
そう淡々と答えていくのは
左手を後ろの方に回している着物を思わせる服装の少女だ
「‥‥勇者か‥‥
連盟の奴らめ、まさか
あんなものを用意ししてたなんてね‥‥
でも見たところ彼女たちの力は
私たちが脅威に感じるものじゃない‥‥
それだったら、私たちは効率よく規模を広げて行くとしよう…
アルシャ‥‥?」
「…了解です…
依り代の方はすでに確保しています
彼女の力を使えばこの世界をすぐにでも
穢しつくしてごらんに入れましょう、フフフ…」
そう言って三人の人物は船の上から
英雄達と勇者達を暫く見降ろしながらつぶやくのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして一同が暫く移動していると
「うん?
あれは‥‥」
七誠は自分たちの方に向かって歩いていく二つの人影を見つけた
その影の正体は
「球子ちゃん、杏ちゃん!?」
「おお、やっと追いついたか…
体力をちょーっとずつ温存して行きながら
どうにかここまでやってきて来られたぞ…」
「タマっち先輩…
やっぱり大人しく待っていた方が…」
球子が杏に肩を貸してあげながら
一同のもとに向かって行く二人の姿が映った
「まったくもう‥‥
もしも二人の方に
攻撃が来ていたらどうするの!
でも、無事でよかったよ‥‥」
「ふふん、タマはやるときはやる女だからな
何も心配する事なんてないんだぞ?」
「タマっち先輩はもうちょっと謙虚さを覚えておくべきだね…」
強がって見せる球子を見てほほえましさを覚える杏と七誠
すると、他の面々も二人のもとに合流していく
「杏ちゃん、球子ちゃん
二人の方にも敵が出てきたの?」
「うん…
節足が三本出てきてね
私とタマっち先輩に七誠さんで力を合わせて
どうにか落とせたんです、そちらの方は?」
「うん…
じつはな…」
そう言って棗がかくかくしかじかで話していく
「‥‥そうだったんですね…
ごめんなさい、私たちがもっと早くに駆け付けられれば…」
「しようがないよ…
杏ちゃんは身体が弱いし
何より戦った後だったんだもの…
寧ろ、よく頑張ったわね…」
そう言って二人のリーダーである恵子が杏をねぎらって行く
「うおい!
そりゃ杏は身体が弱いから
気を遣う気持ちはわかるけれども
タマだって頑張ったんだからな!!
タマのことも労ってくれよぉ~!!!」
「うん、球子もお疲れ様…」
「何だよその投げやりなたいどはああ!?」
球子の叫びは空しく響いていく
「はいはい、球子ちゃんをからかうのはそこまで
それよりもまだ、如何にかしないといけないことがあるよ‥‥」
そう言って改めて本来の敵の方を向いていく一同
「ええ、何しろ穢れの本体はまだ健在です…
あの中に入ってさっそく
穢れの本体ともいえる核を目指しましょう!」
「そうだね‥‥
でも今はゆっくり休んでおこう
何しろあんな戦いが会ったんだ
とくに球子ちゃん達はさっきの戦いで
星の力を大いに消費してしまってる‥‥
穢れの力は実質この世界の七割を
制しているようなものだ、ただでさえ
その力は絶大なのに、消費したてのこの状態で
なにが潜んでいるのかわからないこの状態で向かうのは危険だ‥‥」
「そんな…!
でもこのままだと海が…」
棗が意見するが、そんな彼女の頭に
やや乱暴に頭に手を置かれ、発言を止められる
「残念だけど今日はここまでだ
君達の命を預かっている以上、危険だと思う事はさせられないよ!
それにこの戦いで大きく力を消費したのは僕たちだけじゃない‥‥」
七誠がそう言うと
「‥‥棗さん、海を元に戻したい気持ちはわかりますが
それで棗さんの身に何かあってからでは遅いんですよ…
七誠さんの判断は間違っていませんよ」
「‥‥すまない…取り乱した‥‥…」
杏に促され、棗は申し訳なさそうに呟いた
「しっかしびっくりだね…
まさか、棗さんがあんなにも取り乱すなんて…」
「まあ、テンションが変わらないせいで
ちょっとわかりにくいけれど、分かったわ…
まるで、球子ね」
「おい、何でそこでタマを引き合いに出すんだ?」
志のたとえに自分が使われたことに対して
少し不満そうにジト目で睨みつけていく球子
「まあとにかく…
今はここで身体を休めるわよ
いかんせん今日は消費が激しかったし…
休める時にはしっかり休めておかないとね…」
「そうだな…
それでどこで寝泊まりするかだが‥」
似非がそう言ってどこで休めるかを提案するが
いかんせん周りは薄暗く泊まれるところがない
「あちゃ~‥‥
これはどうしようか‥‥」
さすがにこの事態は想定して
いなかったようで頭を悩ませていく
すると
「ふっふっ…
どうやらお困りのようだな?」
球子が何やら不敵に笑みを浮かべてすり寄っていく
「あいにくと宿のように快適にはいかないかもしれないが
宿が見つけられないなら、このタマが文字通り人肌脱いでやるぞ?」
「ど、どうしたの球子ちゃん…
ずいぶんとドヤ顔をきめこんでいるようだけど…」
余りにうざい感じにもったい付けていく球子に
球子と一番付き合いのある杏がため息交じりに言う
「タマっち先輩…
こんな時どうにかできるんだよね…
できるんだって言いたいんでしょ?」
「ふっふ~っ
流石は杏だな、それは…
アウトドアだ!」
そう言ってどこから持ってきたのか
キャンプセットなど様々なアウトドア用品をそろえていた
「わあ‥‥
すっごい、これ全部球子ちゃんが用意したの?」
「そうだ、何せ配置系の穢れの周りは
たいていは外での待機になる事が多いからな…
万が一遅くなった時のためにいろいろ用意してきたのだ」
「そう言えばタマっち先輩は
アウトドアが趣味なんだよね…」
「すごい…
これなら野宿でも少し楽になる…」
勇者達が球子の用意の良さに感心していく
「‥‥でも、ここってキャンプ禁止区域だぞ?」
「うえ!?」
似非がそう言って指さしたところには
この場所でキャンプをしないでくださいと言う呼び書きであった
「‥お、おい似非!
折角タマがかっこよく決めたのに
余計なことを言ってくれるなよぉ…」
「い、いや俺は‥」
涙目で詰め寄ってくる球子に引き気味になっていく似非
「まあでも、今は非常事態だし
それにあくまで休むだけだから
必要最低限の者だけニしておこうよ‥‥
球子ちゃんがいろいろ用意してくれてるから
キャンプでなくてもいろいろ準備は出来るだろうしね‥‥
本格的なキャンプは無理でも
野宿するくらいの用意なら、まあ問題ないでしょ‥‥?」
「うおおん!!!
心の友よおお!!!」
「タマっち先輩、嬉しすぎてマジ泣きしてる…」
自分を庇護してくれた七誠に嬉しさのあまり号泣する球子
こうして、寝袋など必要最低限の準備だけをして
一夜を明かしていこうとしていく一同なのであった
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こうして一同が寝静まった夜
「やれやれ‥
すっかり寝入っちまったな‥」
「まあしょうがないよ‥‥
何しろ連続して戦いに出ているんだもん‥‥」
そんな中で七誠と似非が小声で話しをしている
「それにしても‥‥
まさかここまで穢れが活性化するなんて‥‥
似非の方では何かわかったことない?」
「ああ‥
俺の方でもいろいろ調べているんだが‥
どうやら、奴らが動き出しているみたいだ‥」
似非が深刻そうに告げていく
「…そっか‥‥
予想はしていたけれども‥‥
まだあの子達には
荷が重すぎるだね‥‥」
七誠はそう言って深刻そうに告げていった
一体何が迫ってきているのか
迫りくる脅威…‥‥‥