♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓     星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+       ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈   作:lOOSPH

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更なる戦いの時‥‥‥‥‥‥‥‥‥


羅針盤座 第α話 更なる穢れ、羅針盤座

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

猟犬座の穢れとの戦闘で休暇を

与えられていた球子と杏たちであったが

 

彼女達が所属している

 

春組の組長

 

春の大曲線の英雄

 

東龍 春三

 

 

彼から緊急の知らせが入っていく

 

有る世界に穢れが発生したので、さっそくそこに

 

北斗七星の英雄

 

北斗 七誠

 

 

彼とそのパートナーである勇者

 

大熊座の勇者 二等級勇者

 

隈井 明

 

 

二人は急ぎそこに向かい

 

竜骨座の勇者 一等級勇者

 

骨宮 志

 

 

彼女達のチームに助力する様に向かって行き

 

さっそく穢れとの戦闘に入って行くのだが

いかんせん、想像以上に敵の勢いが強く劣勢を強いられ、さらに

 

飛魚座の勇者 四等級勇者

 

都彦 十和子

 

 

蠅座の勇者 三等級勇者

 

腐肉 晴子

 

 

二人の勇者が負傷してしまう

 

絶体絶命のピンチを迎えた一行だが、そこに

 

烏座の勇者 三等級勇者

 

土居 球子

 

 

髪の毛座の勇者 四等級勇者

 

伊予島 杏

 

 

カメレオン座の勇者 四等級勇者

 

古波蔵 棗

 

 

帆座の勇者 二等級勇者

 

尾崎 帆波

 

 

ケンタウルス座の勇者 一等級勇者

 

漆間 恵子

 

 

彼女らが援軍として加勢にやって来る

 

援軍が届いたことにより、状況が悪くなることは無かったが

だからと言って巻き返せるのかと言われるとそうでもないのだ

 

いかんせん、前回の全回に戦った

猟犬座の穢れとの戦いの時の疲れが抜けきっていないために

 

上京の方は大して変わらなかった

 

そんな折に現れたのは英雄たちの中でも特に謎の多い人物

 

偽十字の英雄

 

十文字 似非

 

 

彼が加勢に入ったことによって

無事に人々を守り切ることに成功する一同

 

やがて、穢れの本体を叩くために負傷した二人の勇者に

住人たちの守護を任せて、残る一同は一斉に穢れの本体に

 

木材でできた節足、錯覚による迷走

さらには穢れの本体である核が変化した怪物

 

さらには穢れの強化の依り代に使われていた生贄の少女

 

様々なことがありながらも、依り代の少女を救出して

一同は無事に核を破壊、くずれていく穢れをどうにかして脱出する一同

 

やがて脱出に成功した一同はその向こうがわで何と

信じられないとでもいうような光景を目の当たりにする

 

一同が見たものとは、何と…‥‥‥

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

「おいみんな!?

 

 あれを見て見ろよ!」

 

烏座の勇者 三等級勇者

 

土居 球子

 

 

そう言う彼女が指をさしていくそこにあったのは

二百メートルを超える大きさの巨大な羅針盤であった

 

羅針盤は何やらどこかを指しているようにも見える

 

「あれって‥‥竜骨座の穢れ‥‥じゃないですよね?」

 

髪の毛座の勇者 四等級勇者

 

伊予島 杏

 

 

彼女が目の前に聳えている羅針盤を見て聞いていく

 

「…うん、あれは‥‥

 

 羅針盤座の穢れだ!」

 

そう言って剣を抜いていく七誠

 

「七誠さん!

 

 むやみに戦ったらだめです!」

 

「わかっている、僕が殿をやるから

 みんなは急いでここから離れてくれ!

 

 こいつは同にかしてこいつを止めるから

 

 似非、頼む!」

 

「わかった‥

 

 それじゃあ、俺が先導する

 急いで十和子と晴子のもとに行くぞ!」

 

こうして一同は撤退を開始していく

 

しかし、敵の方は攻撃を一切してこなかったので

殆ど闘うこともなく、無事に引き上げることが出来たのであった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

一同は引き上げ、その先で十和子と晴子と合流

 

同時に対策会議を練っていく

 

「…‥あれは十中八九、羅針盤座の穢れだ‥

 

 おそらく、竜骨座の穢れの内部に仕込まれていたんだろうよ‥」

 

似非の言葉に動揺の様子を隠せない一同

 

「‥‥まさか、穢れの侵攻が早かったのは

 単純に穢れの力が強くなったからではなく…

 

 この世界に二種類の穢れが誕生して

 それ等が同時にこの世界を侵食していた…

 

 そういう事だったんですね…」

 

杏が信じられないと言わんばかりにつぶやいていく

 

「‥なあ、七誠に似非…

 

 穢れの中に穢れが発生するっていう事はあるのか?」

 

「…聞いたことは無いかな‥‥

 

 そもそもおんなじ世界に複数の穢れが

 発生することはあったけれども、同じ世界に

 多種類の穢れが発生した事例は今回がはじめてだよ…

 

 自然発生では今まで現れたことは無い…でも、もしかして‥‥」

 

七誠がそこまで言うと、似非に止められるように体を叩かれる

七誠が彼の方を向くと、似非はに黙って首を横に振っていくのを見て

 

七誠はハッと眼を見開いて、思わず黙り込んでしまうのだった

 

「‥‥どうした…?」

 

「…ううん、なんでもない‥‥

 

 とにかく、原因は何であっても

 僕達がやることは変わらないよ‥‥

 

 羅針盤座の穢れを浄化して、この世界を救う‥‥

 

 それが今、僕達がやるべき事なんだから‥‥」

 

「…そうだね…

 

 竜骨座の穢れをどうにかした浄化できたおかげで

 この世界の七割をを覆っていたおよそ七割を解放出来た

 

 のこるおよそ三割を浸食している羅針盤座の穢れを

 どうにかできれば、今度こそこの世界を救うことが出来る

 

 だから、あと一息だけ、頑張ろう」

 

帆波がそう言って、一同に呼びかけていくのだが

 

「‥も、もちろんそのつもりなんだが…

 

 タマの方はちょっと問題が…

 

 全くってわけじゃないが、ちょっと疲れが…」

 

「ごめんなさい‥‥実は私も…」

 

「‥‥少し…疲れが出てきている‥‥…」

 

三人の勇者達がやや気だるそうに言って行く

 

「おいおい、どうしたんだよだらしねえな」

 

「…しょうがないよ、彼女達は戦いが終わってすぐに

 ここに派遣されてきたんだから、特に杏ちゃんは身体も弱いし‥‥

 

 明と帆波ちゃんもそうだよね?」

 

「…私も闘えない程ではありませんが…」

 

「…あははは…気力で乗り切れればなって思ったんだけれど…」

 

明と先程激高を飛ばした帆波も疲れを訴えていく

 

「…‥そうか…まあ戦えない訳じゃないし

 無茶をしない範囲なら、大丈夫だろう‥

 

 それで一等級の二人の方は?」

 

「私の方は大丈夫です!」

 

「私も問題はありません‥」

 

そう言って一等級の勇者達は問題ありませんと

言わんばかりにむんっとガッツポーズを取っていく

 

「最大戦力の方は問題ないか‥

 

 俺たちが付いていけば問題は無いか?」

 

「そうだね‥‥」

 

そう言って似非と七誠が決定を口にしようとすると

 

「「待って下さい!!」」

 

そう言って声をあげたのは二人の少女であった

 

「七誠さん、似非さん!

 

 お願いします、私達にもいかせてください!!」

 

「私達にも戦わせてください!」

 

そう言って志願する

 

飛魚座の勇者 四等級勇者

 

都彦 十和子

 

 

蠅座の勇者 三等級勇者

 

腐肉 晴子

 

 

二人の勇者は自分達にも戦わせてほしいと言ってきた

 

「ダメだよ二人共!

 

 二人はまだ、あの時に受けた

 怪我がまだ完治していないんでしょ!?

 

 そんな状態で戦いに何て出たらどうなるか‥‥」

 

「…‥最悪、死ぬかもしれないんだぞ」

 

英雄の二人は首を横に振っていく、しかし

 

「わかっています…私達がどれほど無茶なことを頼んでいるのか…

 

 ですけれど、それでも嫌なんです、穢れのせいで

 人々が不安で苦しんでいるのを見ていられないんです…」

 

「思う様に戦える状態ではないことはわかってます…

 

 でもそれでも…ただ待っているだけなんていやなんです!」

 

そう言って決意の言葉を口にする二人

 

「…フフフ‥‥二人は本当に勇者だね‥‥

 

 分かった、そこまで言うならいいよ

 

 ただし、絶対に無茶はしない事

 無理だって思ったらすぐに引き上げてね」

 

「もちろんお前等もだぞ

 

 この世界を救うのがもちろん大事なことだが

 お前達の命の方ももちろん大事なことだからな‥

 

 ましてやお前たちは事情が事情だとはいえ無茶を指せている‥

 

 最悪、死ぬ可能性もあるんだ、くれぐyれも無茶はするなよ」

 

「「「「「「はい!!!!!!」」」」」」

 

「ああ!」

 

「うん…」

 

勇者達は似非の呼び声にしっかりと返事をしていく

 

「さあて‥

 

 それで、穢れの動きの方は?」

 

似非はそう言って遠くの方から巨大な羅針盤を模した建造物

 

よくよく見ていると、穢れの周りでは

水や風などのさまざまなものが方向感覚を乗っ取られ

 

あり得ない方向に行ったリ来たりを繰り返している

傍から見ると何とも不可思議な現象が穢れの周りで起こっている

 

「…‥ふむ‥これは想像以上に手ごわそうだな…‥‥

 

 あそこに突入するには、どうにかして

 あの現象を突破していく必要がありそうだが‥」

 

似非はそれを見て、まずはあの現象を突破して行こうと決めていく

 

「‥なあ、杏…

 

 なんかいい方法思い浮かばないか?」

 

「うーん、普通に考えるんだったら

 あの事象をひきおこしている何かをどうにかすればいいと思うけど…

 

 今は何とも言えない状態だから…」

 

「‥‥可能性としてはあるかも…

 

 さっき戦った竜骨座の穢れも

 能力を引き出していた部位を破壊することで

 

 能力を封じることが出来たし…」

 

さすがの杏の方も情報が少ないせいで

まだ憶測の段階を出ることはできないようだ

 

「‥‥敵の能力はおそらく運動エネルギーに干渉することで

 対象の方向を変えたり、自在に操ったりと言った誘導能力…

 

 あの穢れの回りで起こっている事情はその能力によるものでしょう…

 

 そして、それはおそらく…」

 

「うん…それはきっと竜骨座の穢れと戦った時に奴が

 使っていたあの能力と同じもの、おそらくはあれも‥‥」

 

「なるほど…‥本来はあの穢れの力だったってわけか‥」

 

杏の言葉に補足をしていく七誠と

それを踏まえて予測を口にしていく似非

 

「‥‥そのことを踏まえると、あの事象をひきおこしている

 所謂、装置のようなものがあそこにあると考えていいでしょう…

 

 本体に乗り込むのはまずはそこからですね…」

 

「そうだね、対策はある程度は決まった‥‥

 

 後はどうにかやっていくだけだね」

 

行動方針を決めていく一同

 

そして

 

「ようし、それじゃあ行くぞ!」

 

そう言って早速向かって行く一同であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

一同は近くて羅針盤座の全体が見渡せる範囲にまでやってきた

 

「うーん‥‥

 

 一応、それらしいのがないかを見たけれど

 

 見たところそれらしいのはないね…」

 

「やっぱり本体を直接叩くほかないのか?」

 

七誠達は羅針盤座の穢れをしっかりと観察し

何か怪しいものはないのかと見ていたのだが

 

今の所は何も見えていない

 

「ようし!

 

 だったらここはタマが…」

 

「まってタマっち先輩!

 

 此処は私に任せて」

 

そう言って武器である連弩に矢を装填し

それを穢れの方に向かって撃ち出していく

 

「みなさん、穢れの方を見ていてください!」

 

「わかった…」

 

杏の言葉を聞いて穢れの方を見ていく

矢は勢いよく穢れの本体に飛んでいく

 

すると

 

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 

勇者達は不意に穢れのわずかな異変を見つけた

 

それは

 

「‥‥見たか…?」

 

「うん、穢れの上の方でぐるぐる回っていた

 針が素早く矢の方に向いていっていた、多分…

 

 あの針に刺されたものが能力の対象になるんだ!

 

 つまり…」

 

「ぎゃくを言えば、あの針に差されなければ

 あの針さえ破壊できれば、あの厄介な能力を封じられる…

 

 そーいうことか!」

 

球子の言葉に全員が頷いていく

 

「それじゃあ、僕達が行くよ!

 

 みんなは隙をついてあの針を破壊してくれ!!」

 

「本体に突入するのはそれからだ‥

 

 行くぞ!」

 

こうして、最初の関門に挑んでいく一同であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

まずは七誠と似非が先行していき

あえて敵の能力を受けるために特攻していく

 

「うおおお!!!!」

 

七誠が両手に武器である剣を手に持ち

羅針盤座の穢れの方にへと向かって行く

 

すると、巨大な羅針盤の針が七誠の方に向かんとすると

 

「俺を忘れるな!」

 

そう言って十字架を模した大剣を振るい

それで針に攻撃を仕掛けていこうとする

 

だが、針はそくざに似非の方を向き

向かってくる彼の動きを勢いよく変換させていく

 

「ぐううううう!!?

 

 攻撃が大きく‥」

 

想像以上の方向転換に似非の方も巻き込まれて行く

七誠がその隙に武器である剣から勢いよく攻撃を放っていく

 

だが、それも羅針盤の針が勢いよく横に振るわれると

七誠が放った斬撃が大きく横にずらされて行き、それは

似非の方に振るわれて行く、それを見た似非は武器をかまえ

 

「はあ!」

 

その攻撃を相殺させていく

 

「あいにく俺は仲間の攻撃でしぬほど、軟じゃないぜ‥」

 

そう言ってもう一度武器をかまえて

それを勢いよく横なぎにふるって斬撃を飛ばす

 

放出特化型の七誠の攻撃に比べれば

威力は低いものの、武器が大剣であるおかげで

広範囲に至れるほどの大きな攻撃となっていく

 

だが

 

羅針盤の方はそんなの関係ねえと言わんばかりに

針を使って攻撃を方向転換させて回避してしまった

 

「ちい!

 

 範囲の大きさも関係なしか‥」

 

「でも慌てることは無いよ

 

 ぼくたちの役目は、こいつを

 倒す事じゃないんだからね‥‥」

 

そう言って武器である剣を構えていく七誠

 

「…‥そうだな‥

 

 あいつらが上手くやってくれるまで

 俺たちがやるとしましょうか、まあ‥

 

 それにしても、本当にあいつらに

 任せておいて大丈夫なのか、少し不安になってきたが‥」

 

「…大丈夫だよ‥‥

 

 だって、星の力が見込んだ勇者なんだもの

 寧ろ、心配する事の方があの子達に失礼だよ‥‥

 

 僕達は僕達がやるべきことを遣っていこう!」

 

そう言って背中にまっかな翼を右側に一枚広げ

身体能力をあげていって改めて攻撃を仕掛けていかんとする

 

穢れもそれに気づいて針を再び向けていく

 

七誠は来たなと言わんばかりにその勢いに供えていく

 

だが、敵の能力は想像していた以上に強力であった

 

「ぐあああ!!!!」

 

その勢いに押されて行きぐるぐると回転させられる七誠

 

「ぐう‥‥」

 

それでも決して敵のいる方から目をそらすことなく

武器である剣の切っ先の方を針の方にへとむけていくと

 

「僕は絶対に…こんなところで‥‥」

 

そうつぶやきつつ剣を振りかざしていく

すると、そこから斬撃が放たれて行った

 

「負けるわけに…行かないんだあああ!!!!」

 

そう言って攻撃を放つと

流石の穢れも方向転換も間に合う様子はなく

 

そのまま攻撃を受けてしまうこととなった

 

これによって、針を破壊するには至らなくなり

攻撃の方向転換させる能力は封じられなかったが

 

それでも、居場所探知能力や

その誘導能力の性能も大きく劣化した

 

「ようし…

 

 行ってこい勇者たち!」

 

「「「「「「「はい」」」」」」」

 

似非がそう言うと、控えていた勇者達が

一斉に羅針盤の方に向かって攻撃を仕掛けていく

 

「それじゃあまずは私が!」

 

そう言って十和子が取り出したのはボーガン

 

すると、そのボーガンにどこからか

生成された矢が装てんされて行く、十和子はそのボーガンの先を

敵の能力の発生元である針の方に標準を合わせていき、狙いを定めると

 

「行きます!」

 

その声とともに、ボーガンの引き金を引き

弾丸を羅針盤の針の方に向けて放っていく

 

そしてその攻撃が、針の方に炸裂せんとしたその時

 

「っ!?」

 

その矢が突然一回転して別の方向にとんでいく

 

それによってせっかく放った矢が

別の方向に向かって行ってしまった

 

「‥どうしよう…飛んで行っちゃった‥…」

 

「大丈夫よ、それも想定内だから!」

 

杏のそんな声が聞こえたそこに

針に向かって一本の金属性の矢が撃ち込まれた

 

だがそれは、針に直接ではなく

針のその周りの方の地面に向かってである

 

「おいおい、何やってんだよ‥」

 

似非は狙いが外れたと感じ、不安そうな表情を浮べていく

 

だが

 

「…いいや、見て御覧!」

 

七誠がそう言って指を指すと

そこでは驚くべきことが起こっていた

 

それは

 

「針の動きが止められている!?」

 

「杏ちゃんの狙いはあれさ‥‥

 

 羅針盤座の穢れの誘導能力は

 あの針の動きに合わせて行われている‥‥

 

 つまりあの針の動きを封じることが出来れば‥‥」

 

七誠がそう言って似非に説明をしていくと

似非は納得したように首を縦に振っていく

 

「そういう事さ!」

 

すると、そこにすかさず

 

「タマっち先輩、棗さん!

 

 針をとめている中心部分を狙ってください!!

 

 そこを破壊すれば、誘導能力を封じられます!!!」

 

「うおっしゃ!

 

 タマに任せタマえ!!」

 

そう言って球子は武器である旋刃盤を振るい

その勢いで、飛ばして留め具の方に向けて振るって行く

 

その上には

 

「一撃で沈める…!

 

 これが私の全力…!!」

 

棗が乗っていた

 

棗がその勢いによって飛び出していき

目の前にある針を止めている中心部分に攻撃をしかけんと

武器である双節棍に土属性の能力の一つ、重力操作で威力をあげていき

 

さらに鎖部分を伸ばしていき

さらに勢いをつけていき、それで

 

「おおおおりゃあああ‥‥!!!」

 

棗は渾身の一撃を、見事に狙った位置に向かって叩き込んだ

 

それを受けたことによって留め具の部分は見事に破壊されて行き

それによって針はおおきく飛び出し、そのまま本体から外れていく

 

そして、外れた針はそのまま地面に落ちていき

先の方がぐさりと突き刺さって、そのままとなった

 

「‥‥やった…」

 

「おっしゃ!

 

 これでやっとあの面倒な

 方向転換を起こされずに済むってことだな?」

 

「そうだね…

 

 でも、タマっち先輩…

 

 本題はむしろここからだよ…

 

 なんていったって、この穢れの核を破壊しないと」

 

そう言って針が破壊されて

微動だにしていない様子の羅針盤を見詰める

 

「任せて頂戴!

 

 こういう時のためのハルの能力だよ」

 

そう言って晴子は武器である槍を振るい

それを精神を統一するようにして、身構えていく

 

すると、槍の穂先の部分が無数の蠅に代わって行き

それが、羅針盤の全体にまんべんなく飛び去っていく

 

暫くすると、飛んでいった蠅の一部が晴子の指に止まる

 

「‥‥核を見つけたよ!」

 

「うん‥‥それじゃあ、さっそく…」

 

晴子の言葉を聞いて

さっそく一同は向かって行こうとするが

 

「‥‥待って!

 

 核のところに誰かいる…」

 

「え?」

 

晴子は一同を呼び止め、核の方にある人影を見つける

 

「‥‥何だろう…

 

 まるで、閉じ込められているみたいな…」

 

「っ!?

 

 まさか、依り代があの穢れにも!?」

 

晴子の証言に七誠は驚きの声をあげていき

それを聞いた一同は驚愕の表情を浮かべていった

 

「そんな…

 

 さっき救出した女の人の他にも

 穢れに取り込まれている人がいるってこと!?」

 

「だとしたら不味いよ!

 

 急いで助けに行かないと!!」

 

そう言って向かおうとしていく勇者一同

 

「待ってみんな!

 

 ハルちゃん、核と依り代の居場所を教えて!!」

 

「了解です!

 

 皆さん、こっちです!!」

 

そう言って七誠に背負われて、一同を

核と依り代のいる場所の方へと案内していく晴子

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

羅針盤座の穢れの中に突入した一同は

晴子の力で依り代と核のもとに急いでいく

 

しかし、ここもさっき突入した竜骨座の穢れと同様

内部には途轍もない罠が仕掛けられていた、それは

 

「‥‥ね、ねえみんな…

 

 なんだかおかしくない?」

 

「あ?

 

 おかしいって何がだよ?」

 

一番のその異変に気が付いたのは杏であった

 

杏の言葉に一番に首を傾げたのは球子であった

他の者達も球子ほどではないが同様に疑問を浮かべる

 

しかし

 

「…妙です、さっきから私達

 中に入っている様子が全く感じられません…」

 

「…どういうことだ‥‥?

 

 まさか‥‥!?」

 

「また俺達、方向感覚を狂わされているのか!?」

 

それを聞いて、一同は一気に緊張が走った

 

「…そんな…方向感覚を操る能力を発動してた針はもう壊したんじゃ…」

 

「それはたぶん、外側の能力だけを封じただけだったんだろう

 

 この内部の能力自体は封じきれていないんだ‥」

 

似非は口惜しそうに表情を歪めていく

 

「落ち付いて、もしもそれが

 この内部で起こっているのなら

 

 晴子の武器がこの中で狂わされずに

 核のもとに辿り着けるはずがない…

 

 多分、外側と同様に能力を発動させている何かがある…

 

 それをどうにかできれば、まだ逆転は出来る…!」

 

棗が一同に呼びかけていく

 

「‥‥棗にしては、良い判断だ…

 

 でも、問題はこの方向感覚を狂わされている

 この状況で、どうやってそれを見つけるかだけど…」

 

「…みんな、ここは私に任せて貰える!

 

 一か八かの賭けになるけれども

 私の能力だったら、澪つけられるかも!!」

 

十和子がそう言って一同に提案していく

 

「…いくら何でも無茶だ!

 

 もしもそれで何かあったら‥‥」

 

「…それでも、それでも私の力でみんなの約に立てるのなら…

 

 私はそれでいいです、もうあの時みたいに私が何もできずに

 ただ見ているだけだなんて、そんなの…そんなのはもう嫌です!」

 

十和子はそう言って志願する様に言う

それを見た似非と七誠は根負けしたようにため息を付き

 

「…‥わかった‥

 

 だが、お前は最初にも言ったが病み上がりだ

 無茶だけはするなよ、今お前が抜けられれば

 

 それこそこっちにとっても大変な痛手だからな」

 

「了解です」

 

似非にそう言われて元気よく返事をしていく十和子

 

「其れで、どうやって行くの?」

 

「こうやってです…」

 

十和子がそう言うと、地面がまるで

波紋を浮かべる様に波を打つと十和子の体はゆっくりと地面に沈んでいく

 

「うええ!?

 

 と、十和子の体が沈んで…」

 

「なるほど…

 

 それだったら敵の力の影響はうけないかも…」

 

驚く球子に理解する杏

そんな二人の方を向いていく十和子

 

「それじゃあ、いってきます…」

 

そう言ってそのまま地面に潜って行ってしまった

 

「…十和子ちゃん、大丈夫かな?」

 

「‥‥わからない…でも‥‥…

 

 私たちはただ信じるのみ…」

 

棗がそう言うと不思議とその言葉に納得する様に笑みを浮かべていく

 

「それじゃあ、僕達も僕たちでできる限りの事をしていこう‥‥

 

 ぜったいにこのループから逃れるぞ!」

 

「「「「「「「「おう!」」」」」」」」

 

そう言ってその場に残った者たちは

自分達にもできる限りのことをしていく

 

「十和子ちゃん‥‥

 

 ぜったいに戻ってきてよ」

 

彼女のことを案じながらもこちらからも行動を開始していく一同であった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

「…ようし…潜る分には問題ないわね…

 

 問題は、どこに例の方向感覚を

 狂わせている能力を発動させている肝があるのか…

 

 次はそこね…」

 

そう言って、頭につけていたゴーグルを降ろして

地面の中でもしっかり見える様にし、急ぎ進んでいく

 

十和子はまずは今の自分の方向感覚に異常はないか

確認しつつ、散策の方を始めていく、今のところは問題は無さそうだ

 

まず、十和子は晴子の言っていた核のある場所に向かって行く

 

「…一番にあやしいのはやっぱり

 この穢れの核がある、中央の部屋ね…

 

 まずはそこに行ってみましょう…」

 

そう言って奥の方へと急いで向かって行く

上の方を見上げて地面の景色の方は問題なく進んでいるように見える

 

「ようし…この調子だったら、直接向かって行っても問題は無さそうね…」

 

そう言って、本体のある場所に向かって行き

やがてその部屋に続く地面の下にまで行くと

 

その部屋には巨大な方位磁石のようなものがあった

 

「あれが核ね…

 

 ようし、それじゃあ、一気に…」

 

そう言って手に弩を構えていき

水中の中から一気に攻撃をしかけんとしていく

 

そして、核の方に向かって矢を発射していく

 

すると、矢は核に直接あたる前に、方向を変えていき

そこから地上にへと投げ出されるように放られて行った

 

「っ!?

 

 方向が操られて…!?」

 

十和子はそれに気づいて、急いでその場から離れていこうとするが

祖の前にぐるりと一回転されるように逆回りをさせられていき、そこから

 

「きゃあああ!!!」

 

一気に地上にまで大きく放り出され

そのまま地面に叩きつけられていった

 

「…いったたた…

 

 作戦は失敗したか…

 

 どうやら奴の能力は地面の下にも及ぶみたい…」

 

そう言ってゆっくりと立ち上がって

目の前にそびえているそれに目をやっていく

 

巨大な羅針盤、方位磁石

それが、この巨大な羅針盤の核

 

「…七誠さんからは無茶はしないようにとは

 言われていたけれども、戦うにしろ撤退するにしろ

 どのみち今のままじゃ、まともに行動に移す事だってできない…

 

 立ったらせめて、此奴の能力の根源をつぶしていくしかないわね…」

 

そう言って、武器であるボウガンを手に持ちながら

目の前の巨大な羅針盤の方に目を向けていく、彼女はじっくりと観察をしている

 

「…晴子の話によると、あの中に依り代に去れている人がいる…

 

 だけれど依り代は、助け出しても穢れとのリンクが

 つながっている限りは穢れに力を吸い取られ続けていく…

 

 だとしたら、ここは相手の能力を抑えないと!」

 

そう言って再び地面の中に飛び込むように潜っていく

敵に能力を上手く発動させないようにかく乱させていく狙いだ

 

十和子はすかさず矢を核に向かって放っていくが

矢はすぐに、方向を変えられていき、別の場所に飛ばされる

 

しかし、そこに

 

「はあああ!!!」

 

十和子は泳ぎながら何発も攻撃を乱射していき

それで、一つでも狙いに当たればと思い必死に行動を起こす

 

しかし

 

放たれたたくさんの矢はすべて、核についている針が

横に振るわれて行くと、それに合わせる様に矢が横に流れていく

 

「…っ!

 

 やっぱり一人では難しいか…」

 

そう言って悔しそうに表情をゆがませていく

 

すると、横に流れていった無数の矢は一気に

十和子の方に向かって雨のように勢いよく注がれて行く

 

十和子はそれを、両腕に装備されている

鰭のような暗器、刃をふるってはじいたり防いだり

 

其れでどうにかして、攻撃を凌いでいく

 

しかし、あまりにも攻撃が多く

すべてを防ぎきることは出来ずに何本か刺さってしまう

 

「ぐう…

 

 私とこいつはハッキリ言って相性が悪い…

 

 私の武器であるこれはべたべたの遠距離型

 運動エネルギーを操れる此奴とはまともにやり合えない…

 

 武器に寄る戦いができないのなら、別の方で戦うのみ!」

 

そう言って十和子は時分の体に刺さっている矢を引き抜いていくと

それをすべてまとめて右手に持っていき、そのまま、それを左手で

引き延ばす様に動かす、すると彼女の手に一本の剣が生成されていった

 

「金属性の力で物質を変化させて作った剣…

 

 でもこれでも所詮は付け焼刃、奴の能力の大元を

 どうにかするためには、どうにかして応援を呼べればいいんだけれども…」

 

そう言って再び、地面の中へと潜っていく十和子

かく乱させつつ、応援の方を呼びに行こうという算段

 

しかし、敵の運動エネルギーを操る能力には

どうしても簡単には逃れ行く事はできないようである

 

「(…ぐう…)」

 

羅針盤の針が彼女の方を指していくと、それによって

途轍もない勢いで振り回されて行く十和子、それでも

 

「(確か此奴の能力は、何か一つの対象を

  操っている間は、他の物を操ることが出来ない…

 

  それだったら、この隙に奴に攻撃を放てば…)」

 

そう言ってしっかりと目を開いていき

その視線の先には能力の発生源である針があった

 

その際に先ほど生成した剣を手に取っていく

 

「この一撃で、皆さんへの逆転への第一歩を果たして見せます…

 

 たとえここで…私が死ぬことになろうとも!」

 

そう言って剣を大きく振りかぶっていき

そこから、しっかりと針の方を見据えていき

 

そこに向かって勢いよく剣を投げつけていく

 

「ぐううう!!!」

 

そこからさらに運動エネルギーの操作によって

いきおいよくふるわれて行き、さらに大きく飛ばされて行く

 

すると、そんな彼女と入れ替わるように剣が通り過ぎていく

 

やがて、その剣は能力を発動させている針に触れた

 

するとその瞬間に、投げ付けられた剣は爆発し

それによって能力を発動させていた針の先の部分が

見事にぽっきりと折れてしまうのであった、すると

 

「お、おおお…!」

 

それによって体の自由を奪われていた十和子は

その能力から解放されて、地面に向かって落下していく

 

「はあ…はあ…

 

 どうにか、やったわね…

 

 うう…」

 

十和子は安どのため息を付くが

その際に思わずふらりと地面に倒れこんでしまう

 

「…しまった…気を抜いたら

 体のだるさが一気に出てきてしまった…

 

 でも、もうあとは指さえ動かせれば十分よ!」

 

そう言って端末を取り出して、他の面々に連絡を入れていった

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

方向感覚を狂わされながらもそれでもそうにか動いていた一同

 

すると

 

「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」

 

一同の端末から着信音が鳴り響いていく

 

それを見て、一同は端末を開くとそこには

敵の能力は封じた、急いできてほしいという連絡が入る

 

「メールでわざわざ報告をするってことは‥‥」

 

「十和子さんの身に何かが…!」

 

「十和子…」

 

「急ぐよ、ついてきて!」

 

緊急事態に晴子は急いで一同を穢れの本体である核

そのある方に急いで向かって行く、一同も急ぎ向かって行く

 

嫌な予感をその胸に秘めながら

 

「…どうか無事でいてくれ‥‥

 

 十和子ちゃん‥‥」

 

七誠は祈るように小さくつぶやいた

 

‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥

 

「ぐう…」

 

十和子の方は目の前の核の方に対峙していた

そこには針の切っ先がぽっきりと折れてしまっている

 

それでも核の方は何やら巨大な節足のようなものを展開していき

それをまともに動くことが出来ない、十和子の方にその先を向けていく

 

十和子はそれでも抵抗しようと、武器であるボウガンを構えていく

 

「正直に言うと、立っていることは出来ない…

 

 でも指さえ動かすことが出来るなら、攻撃は出来る!」

 

そう言いきって見せるものの、疲労のおかげか

立ち眩みと眩暈によって、視界がぼやけていく

 

「‥こんなところで、やられるわけには…」

 

そう言って自分にすべてを託してくれた

英雄と勇者達の事を思い浮かべていった

 

「‥やられるわけには…

 

 行かないんだああ!!!」

 

そう言ってボーガンから矢を次々と撃ち出していく

その一撃一撃によって、敵をどうにか翻弄はしているが

 

決定打に欠け、あくまで攻撃に移らせないようにしていくのが精一杯である

 

それでも、十和子は攻撃をするのをやめない

例え視界がぼやけているせいで攻撃の狙いが定まらなかったとしても

 

それでも攻撃を続けていく十和子

 

しかし

 

「っ!?」

 

敵の方はそれに構わず攻撃をしかけていき

十和子の体に節足の爪を突き立てようとしていく

 

十和子は動けないために、その攻撃をよける手立てはなく

想わずボウガンの引き金を引いていく指の動きが止まっていく

 

「(ここまで‥か…)」

 

死を覚悟し、腕をクロスさせてせめてもの抵抗を見せていく

 

だがそこに

 

「うおおお!!!!」

 

そんな声が聞こえると同時に

十和子の眼前に迫っていた攻撃は

横から割り込んでいった何者かの行動によって

 

攻撃は見事に阻まれ、節足の方も

勢いよく斬り落とされて行ってしまうのであった

 

「‥え…?」

 

そう言って目の前におり立ったのは

身長がそれなりに大きい、剣を携えた青年

 

その背中には片方だけながら

大きな翼が供えられており、それが翻っていく

 

「…十和子ちゃん!」

 

そう言ってその場にうつ伏して動けない

十和子にしゃがみこんで話しかける七誠

 

「‥七誠さん…

 

 ごめんなさい、無茶をしないでって言われていたのに…」

 

「…気にしないで、十和子ちゃんは頑張ったよ…

 

 だからもうゆっくり休んでて、今度は僕たちの番だ!」

 

そう言って翼を翻して武器である剣をふるって行く七誠

 

それに合わせて、他の勇者たちも十和子を守るようにして

彼女の前に立ち、それぞれの武器をかまえて立ちふさがっていく

 

すると、敵の方も残る三つの節足を大きく振るい

それで、一同を迎え撃たんと勢いよくのばしていった

 

勇者達はそれをかわしたり受け流したりして

それでどうにか、攻撃の方に転じていこうとする

 

「みんな!

 

 まずはあの核の中にいる

 依り代にされている人を助けるんだ!!」

 

晴子はそう言いつつ武器である槍を振るうと

その槍の穂が無数の蠅のように分裂していき

 

更にそれによって敵の攻撃である節足に

いきおいよく攻撃を叩き込んでいった、すると

 

「タマアア!!!」

 

旋刃盤を手にした球子がそれで

いきおいよく節足に切り傷を加えていくが

 

それでも節足は切れることがなく

逆に球子を勢いよく上空に放り出していく

 

「タマっち先輩!」

 

「球子!」

 

それを見て真っ先に飛びだしたのは恵子

恵子は武器である槍を降りまわしながら

 

自慢の脚力で球子の方にまで飛び上がっていく

 

「うわああ!!!?」

 

余りの事に少し涙を流しながら叫ぶ球子

 

そこに飛びだしていったのは、恵子である

 

「球子!」

 

「え?

 

 うわっと!?」

 

上手く上空に振るわれた球子の体を受けとめていく恵子

 

そして、節足に向かって勢いよく蹴りを放ち

それで、自身と球子をその節足の方から距離を取っていく

 

だが、そのさいに球子は自分の武器である旋刃盤を残してしまう

 

だが、そこにすかさず

 

「やあああ!!!」

 

晴子が蠅の群れを槍の柄に一か所に集めていき

一本の鋭い穂先に戻していく、そしてそれを勢いよく

 

球子の旋刃盤に刺さっている部分にふるって行った

 

すると、その切り裂かれた節足は勢いよく斬りおとされ

それによって斬り落とされた節足が地面にい勢いよく落ちていく

 

すると、そこにさらに別の節足が振るわれて行き

それによって、晴子が絶体絶命の危機に陥っていく

 

「ぐう…」

 

晴子はそれを槍の穂先を翅の群れに変えて

それで、節足による攻撃を防がんと試みていく

 

だが、敵の攻撃の方が威力は大きく

全くと言っていいほど防ぎ切れない

 

「きゃあああ!!!」

 

それによって貫かれる事はないが勢いよく飛ばされて行った

 

だが、球子の旋刃盤の部分に向かって

いきおいよく武器である三節棍に雷と風を纏わせて

 

いきおいよく叩きつけていこうとするのは

 

「はああああ!!!」

 

志であった

 

彼女は三節棍を繋げて三又の槍に変えていき

それを球子の旋刃盤が刺さっている部分に叩きつけていく

 

「やああああ!!!」

 

その一撃を受けて見事に、拙速はぽっきりと折れて

そのまま、その切っ先が地面に音を立てて落ちていき

 

のこる二本の節足が不気味にうごめいていく

 

「このペースだとどうしても時間がかかるな…

 

 これじゃあもたもたしているうちに敵の攻撃が来ちまうぞ!」

 

「そうだね…

 

 せめて本体の中にいる依り代になっている人を

助け出すことが出来れば、まだ逆転の余地はあるのに…」

 

「っ!

 

 そうだ‥‥釣りをしてみよう…」

 

棗が不意にそんなことを言って行く

 

「釣りって?

 

 一体何を吊り上げるのかな?」

 

「‥‥依り代、あの中に攻撃を入れて

 上手く依り代を吊り上げるならぬ…

 

 つり出して見せる‥‥ちなみに私は釣は大得意だ」

 

何故かグッとガッツポーズを作って決めていく棗

 

「いやいやいやいやいや‥

 

 いくら何でも、それは無理だろ‥

 

 そもそも、釣り竿は何処にあるんだ?」

 

似非は突っ込みと呆れを合わせたツッコミを入れていく

 

すると、棗はおもむろに

自分の武器である双節棍を見せつける様にする

 

「…まさかと思うけれど‥‥釣り竿ってそれ!?」

 

「‥‥うん、これさえあればばっちり…」

 

大真面目に答えていく棗だが

 

「無理に決まっているだろそんなこと!

 

 そもそも、依り代の様子がうかがい知れないんだぞ

 

 もしも彼女の身に何かがあったら

 それだけで穢れを強化しかねないんだ!!」

 

似非は当然反対する、しかし

 

「大丈夫‥‥絶対にやり遂げて見せるから…」

 

棗はそう言って決意をあらわにするのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たしてうまくいくのか‥‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          




カメレオン座の勇者の奇抜な作戦‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
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