♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓ 星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+ ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈ 作:lOOSPH
少女の家はとても厳しい家であった
とにかく勉強や学歴を重視し
目を合わせれば両親は勉強とばかり
友達と遊びに行く事は愚か、友達作り自体も認めず
そんなことに時間を費やすくらいならば勉強に使えと
少女の両親は彼女の意見を聞こうともしなかった
だが、そんな彼女にも憩いの場があった
それはアイドルの追っかけで、追っかけ仲間と共に励んでいく事
そんな時が少女にとって
一番心を落ち着かせていく事ができる時間であった
勿論、勉強に厳しい両親に気づかれないように勉強も頑張っている
家では息が詰まりそうだが、それでも
この追っかけ活動のおかげで心に余裕が持てた
だが、ちょっとしたいきさつで追っかけグループが分裂し
さらには、気分転換である追っかけのことが両親にばれててしまい
何と、学校に行く事すらも禁止にさせられて
自室に監禁させられてしまうのだった、勉強は
家庭教師を雇えばいいと、とうとう自分の尊厳すらも奪われてしまう
鍵を掛けられて出られなくなり、外に出ようとすれば
両親に折檻させられて、もはや人生に絶望するしかなった彼女
そんな彼女の前に一人の人物が現れ
彼女を一瞥すると、彼女の方に手を伸ばしていった
やがて、その後は何が起こったのかわからなかった
かろうじて理解していたのは、自分の回りには
常に真っ暗な闇が広がっていたという事実のみである
ああ、このまま自分は何にもないまま一生を終えるのか
そんな風に思いながら、彼女は永遠ともいえる暗闇の中にいた
このまますごしていくのも悪くはないと
思いはじめていると、突然自分の横を何かが勢いよく通り過ぎて行った
それは何やら紐に繋がれた棒のようなものであった
それは勢いよく少女の体をぐるぐると巻き付けていくと
「うわああああ!!!?」
少女はそのまま、勢いよく引っ張られ
そこから光の方にへと連れ出されて行った
「きゃああああ!!!!?」
気が付けば、闇に覆われた景色は光に包まれて行き、そのまま
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
「おおおおりゃあああ‥‥!!!」
棗が武器である双節棍を勢いよく引っ張っていく
すると、羅針盤座の穢れの核の中から
一人の女性が勢いよく放り出されて行った
「おおお!
上手くでてきたみたいだね‥‥えええ!!!!?」
それを見て七誠は素直に驚いた様子を見せるが
暫くそれを見ていた七誠はあることに気が付いて
慌てて放り出された女性の方に走り出していった
「うおおお!!!!?」
七誠は翼を広げて身体能力をあげていき
放り出された女性の方に向かって行った
そして、空中でダイレクトキャッチをし
ズザザザと音を立てて見事に着地をきめていった
「ふう‥‥
何とか間に合った‥‥」
空中に放り出された、依り代の少女を
とにかく地面に野菜くゆっくり降ろしていく
「決まった…」
「決まった、じゃない!」
キランと決め顔を見せていく棗だが
そんな彼女に勢いよくツッコミの様に頭をはたく
「馬鹿野郎!
もしあのままだったら、あの依り代は
地面に直撃して最悪、死んでしまうかもしれなかったんだぞ!!」
「うう…」
似非に激しく怒られて、しょんぼりしていく棗
「でもおかげでやりやすくなったな!
ようし、ここからがタマの本気の見せ所だぞ!!」
「そうだね、ここからが私たちの本気の見せ所だね!」
そう言って他の勇者達一行は依り代を外に放り出されて
無防備になった、羅針盤座の核に攻撃をしかけんと武器を構えていき
そのまま向かって行く
そのころ依り代にされた人物は
「…よかった‥‥無事だったみたいだね…‥‥
けがとかはしてない?」
そう言って依り代になった人物の安否を確認する
しかし、彼女から出てきた声は
「‥‥んで…たのよ‥‥…」
「え‥‥?」
なにやら不満そうに小声でつぶやく少女、すると
「何で助けたりしたのよ!
折角楽になれたのに!!」
「っ!?」
少女の口から出た言葉は助けた事への不満であった
「そんな言い方はない…!
七誠は貴方を助けた…!!」
「だったら何なのよ!
私は一言も助けてなんて頼んでない!!」
そう言って拒絶の言葉を声をかけた棗やほかの二人にもあびせていく
「私はもう‥‥しにたいのよ…もう楽になりたいの‥‥…
苦しみからも、傷つけられることからもう
何もかも解き放たれて自由になりたいのよ!
もうこんな人生なんて‥‥終わりにしたいのよ!!」
「人生を終わらせたいって‥‥
どうしてそんなことを‥‥」
余りの事に動揺を隠しきれず改めて事情を聞いていく七誠
「もう嫌なのよ‥‥私を苦しめる両親も、私に見向きもしない同級生も‥‥…
そして、私のことを信じようともしない仲間たちの事も…
だったらもう、こんな世界なんて終わってしまえばいいのよ!」
少女がそう言うと、彼女の体から勢いよく黒いオーラが噴き出し
それが、羅針盤座の穢れの方に纏わりつくように吸収されて行く
すると、核の中から何かが延びていく
それは新たな針であった、穢れはそれを勇者たちの方に向けていく
「っ!?
みんな、動いて!」
志が一同に指示を出していき
針が一同を指さないようにしてすばやく移動していく
「はあ!」
杏はその際に核の方に攻撃をしかけると
核は針を杏が放った連弩の矢の方に向けていく
さらによく見てみると、何やら異様に距離を開けているように見える
「何やってるんだあいつ…
なんであの矢を異様に開けているんだろ?」
「多分、十和子ちゃんの攻撃で金属性の
物質変換能力を警戒しているんだと思う…
あの子もそうやって、あの核の針を破壊して
私たちをここまで連れてきたんだからね、とにかく!
あの針には絶対に捕まらないでよ!」
そう言って武器である三叉槍を三節棍に変形させていく
すると、柄頭の方をぶんぶんと振り回していき、そこから
風邪を発生うさせていき、それで身体能力をあげていった
「しょうがないな…
十和子ちゃんがあんなにも頑張ったんだもの…
だったら、私もやらない訳にはいかないもんね!」
そう言って晴子は武器である槍を振るって行き
その穂先を再び無数の蠅に変えていき、攻撃していく
しかし、それも羅針盤座の核から展開された
針の手によって、攻撃の方向を変えられてしまう
晴子は冥属性の力で自身に悪魔の力を宿らせ
それによって背中に蠅の翅を模した翅を振るわせて
通常よりも素早い動きで、敵を翻弄していく
「(一見するとあの針は一本しかないから
支配下におけるのは四つまでと考えるのが自然だ
ただ、目標を切り替えていく速さの方も一級品だ……
だったらここは…)」
恵子は冷静に分析していくと
「球子、穂波、志、私が合図を出したら一緒に
アイツに向かって特攻するぞ、杏と晴子は私達が
奴の能力にとらわれたら、一斉に奴に向けて攻撃を放ってくれ!」
「‥‥なるほど!」
「うげえ、奴に乗っ取られる前提か…
でもまあ、だからって他に手があるわけでもねえしな…」
そう言って武器である、旋刃盤を構えつつも恵子の作戦に同意する
「責任重大だな…
十和子はグロッキーだし
棗は依り代の方にってるしね…
二人の分もハルが行かねえとな!」
そう言って武器である槍に蠅を戻していき
それによって元の穂の形に戻していく晴子
「杏、タマの命‥預けたからな」
「タマっち先輩も気を付けてね!」
そう言って球子は穢れの方に特攻をかけていく
「うおお!!!」
「‥‥ってバカ!
合図と一緒にって言ったじゃない!!」
球子が突っ走っていくので、他の面々も
いっしょに向かって行く事になってしまった
だが、それが功を期したのか、核の針は
飛び込んできた針によって見事にとらえられた
「うおお!!!」
その勢いによって、球子も他の三人も
圧され気味になっていってしまうが、それでも
針が自分たちの方を話さないようにしっかりと対応していく
「ようし!
それじゃあ、ここはハルが先に仕掛けるよ!
おりゃああああ!!!」
そう言って武器である槍を振るって
槍が変形して、勢いよく核の方に振るわれて行く
すると、攻撃は能力によってそらされてしまうものの
それでもすべてをとらえきることは出来なかったようで
それでも、どうにか攻撃が核の方にへと届いていった様子
「さすがに完全に無力化は出来ないか…
だったらこっちも、全力で行かせて貰うから!」
そう言って武器である槍の穂先を変形させた蠅の大群を
それぞれいくつかのグループに集めさせていき、そこから
幾つもの槍の穂先が生成されて行き、彼女はそれを核の方に向けていく
「‥‥いっけええええ!!?」
晴子のその声とともにその幾つもの穂先は
核の方にへと勢いよく放たれて行くのであった
すると、その穂先の攻撃は敵の能力によって
いくつか、攻撃が逸らされて行ってしまうものの
それでも攻撃が見事に通っていく
「杏!
私の攻撃があいつの能力の支配を受けているうちに!!」
「わかりました!」
晴子の声を受けて、杏は武器である連弩を構えていき
そこから、金属性の力によって生成された矢が一斉に核に向けて放たれる
それによって、矢が何本かが見事に刺さっていったものの
威力に関しては残念ながら足りていない用でありあまり深くは刺さっていない
「でも…
当たってくれれば
後はどうとでもなります!」
そう言って言いきると、核に突き刺さった
その攻撃は爆発を起こしていき本体を包み込んでいく
それによって、本体の中から黒いオーラが
まるで煙のように噴き出していることから
ダメージの方は充分に受けているようにもうかがえる
すると
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
「私にはもうこの先生きて居たって希望なんてない…
お父さんもお母さんも私よりも私が勉強で
成績を上げる事しか考えていないし、友達だって
六に創れたためしがない、せっかくできた憩いの場だってなくなった…
もういやなの‥‥未来に希望を抱くことのできない人生なんて…
苦しみながら生きていくのはもう‥‥もう嫌なの!」
依り代に去れた少女は周りを
拒絶する様に自身の頭を抱えて蹲っていく
それを見て、いたたまれない気持ちになっていく棗
「ざっけんな!
それでずっとそうやって自分を傷付ける奴も
自分のことを助けようとしてくれる奴の事も拒絶するのか!?
それでどうにかなるって本気で思ってんのかよ!!」
そう言って似非が少女に向かって厳しい口調で言い放っていく
「お前が希望を抱けないのはそうやって逃げてばっかりだからだろ
逃げてどうにかなるっていうんだったら、むしろお前はそんな
苦しんでるはずがねえだろ、そんなに逃げたいんだったら逃げればいい‥
別に責めやしない‥‥だが同時にお前に手を伸ばすこともしない!
当然だ、それがお前の選んだ道だ、そして、その道を関係のない俺たちが
どうこうする権利なんてないんだからな、居場所がなくなっただったらまた
みつければいいじゃねえか、見つからないんだったら自分で作れ、逃げていたって
結果がどうにかなるわけでもねえだろう、そういう時こそ助けてって言えばいい‥
誰かに助けを求めることは‥‥何にも恥じる事なんかじゃねえんだから!」
似非にそう言われた少女だが、それでもまだ少女はまだ様子は変わっていない
「簡単に言わないでよ、それこそできるんだったら苦労なんてしないわよ!」
「そうだ、簡単にできれば苦労はしない
逆を言えば苦労するからこそ結果が残せるんだ!
何もしないで結果を残せないくらいなら
苦労して時間をかけてでも結果を残して見せろ
一人で簡単に出来る事なんてそれこそ、そうそうはない
だからこそ人は人との協力が必要不可欠だ
お前だって内心ではその通りだっておもってるんだろ
だったらやってみろ、そうやってうじうじしてたって結果なんて残らねえだろ!!」
似非はそう言って少女の方を見る
「お前の周りに、たとえお前に拒絶されても
それでもお前に向き合おうとしている奴がいるなら‥
まずはそいつに話しをしてみろよ‥
まずお前に必要なの一歩踏み出す勇気だ…
まずは、そこから始めて見ろ‥」
「‥‥…」
少女はその言葉を聞いてその場に近有らなく座り込んでいった
すると、彼女の体から白いオーラが噴き出していき
それが穢れの方に纏わりついていく、それによって穢れの姿が
最初の時と同じ形に戻っていく
「うおっと!
ふう、なんか急に形が変わったぞ…」
「似非さん達が上手くやったみたいね…
ようし、それじゃあ、ここから一気に決めていくわよ!」
志がそう言って一同に指示を出していく
すると、一同はそれぞれの武器をかまえていく
「‥‥俺達だって、一人で何でもできるわけじゃない‥
だからこうして、こいつらと戦っているのさ‥
一人では不安なことも、大変なことも
仲間と一緒だったらどんなことでも乗り越えられる‥
お前には、そう言う奴はいなかったのか?」
似非がそう言うと
「‥‥いたよ、確かにいた…
でも、私は私自身の手で其れを手放した…
お父さんとお母さんの、友達なんていらない
友達と遊ぶことに時間を費やすくらいなら勉強しろ…
私自身でも気が付かないうちに、両親のその考えが
私の頭の中で浸透してしまっていたのかもしれない…」
「…でもそれって、逆を言えば
君はご両親のことを本気で愛している‥‥
だからこそ、両親の考えを否定できない
ううん、両親を拒絶しきることもできない‥‥
違う?」
七誠がそう言うと、彼女は静かに首を縦に振っていく
「そうだよ…
確かにお父さんとお母さんはいっつも厳しい…
勉強のことに鳴るといっつも厳しい態度…
でも、二人は二人になりに私の将来のことを考えてる…
ただ、そこにどうしても勉強以外のことを見いだせないだけ…」
そう言った体をふるふると振るわせて言葉をひねり出していく
「…おっかけ仲間たちといざこざを起こしたのだって
仲間の一人が私に対して言った言葉が発端だった
私は両親の気持ちと向き合う事から逃げているんだって…
私はそれを聞いて、気が付いたら仲間に手を出していた…
だってそれは‥‥本当の事だったから…」
そう言って目元から涙を流していく少女
「‥‥そうだよ、私は逃げてたんだよ…
お父さんとお母さんの本当の気持ちから…
それを受け入れてしまったら、今の自分に戻れなくなる…
そんな風に感じていたから‥‥逃げ続けてた…
ねえ‥‥私のやってきたことって…間違ってたのかな‥‥…?」
少女は不意に七誠と似非、棗に聞いていく
「‥‥その答えについて…
私達はお前の満足する答えを言う事は出来ない…
逃げ続けるのはいいことではないが
だからと言って無理矢理受け入れろといっても…
正直に言ってそれは難しい話だろう…
だが、それでも私から言わせてもらう事があるなら…
気付いたのならそうしてみろ、後になって
やらずに後悔するくらいなら、やって後悔した方がいい…」
棗はそう言って少女に言葉を投げかけていく
「やらずに後悔するくらいなら‥‥やって後悔した方がいい…?」
そうだ、と言って棗は戦いの方に目を向けていく
「‥‥私だって迷う事もあるし
失敗なんてしょっちゅうだ、でも…
私はそれでも、自分がやったという事自体に
後悔をしたことは無い‥‥いいや…しないことにしている‥‥…
私は私のやりたい、やってみたいことに全力になるだけだ…!」
そう言って、武器である双節棍を構えていく
「‥‥どうしてあの人は…
あそこまでまっすぐになれるの…?」
「…それはたぶん、あの子‥‥
棗ちゃんが、自分の武不器用さを
しっかりと自覚しているからなんだと思う‥‥
というより…ちょっと天然なのかな?」
七誠が笑みを漏らしながら答えていった
「‥‥…」
少女は其れを聞いて、もう一度棗の方を見る
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
「みんな…!」
やがて一同の方に駈け寄っていく棗
「おお、棗!
依り代の方は大丈夫なのか?」
球子がそう言って棗に依り代の事を聞いていく
「‥‥わからん…!」
「いやいや、何だよそれ…」
余りの返答に思わずツッコミを入れてしまう球子
「‥‥ただ、それでも私は私がやるべきことをやるだけだ…!」
そう言って武器をぶんぶんと振るって行く棗
その目の前には大きなダメージを受け、全身から
真っ黒なオーラを煙の様に噴き出している、核の方を見る
「棗さんって、本当に決断が速いですよね…」
「‥‥そんなことない、ただ私は…
私がやるべきことを、しっかりとやるだけ…
それが私の‥‥私なりの覚悟…!」
そう言って自身の体にオーラを纏わせていく
すると、彼女の属性である土属性の力に呼応したのか
辺りの地面が勢いよく音を立てて共鳴をしていった
すると、穢れの核は負傷していたその身を
それでも必死で繋ぎ止めていきつつ、目の前で
大きなオーラを発している少女の方に力を向けていく
「私はあの時に誓った…
もう二度と大切なものは失わせない…
もう二度と、悲劇を繰り返してはならない…
だから私は勇者に選ばれたときに戦うんだって決めたんだ!」
そう言って武器である双節棍をぶんぶんと振り回していき
敵の方に勢いよく狙いをつけて勢いよくすっ飛んでいった
「はあー‥‥!!!」
しばらく双節棍をふるっていた腕を勢いよくふるい
やがてそれを本体の方に向けて一直線に放って行った
すると
棗の一撃が、見事に穢れの核を勢いよく貫いていった
ーやらずに後悔するくらいなら、やってから後悔した方がいいー
棗がそう言った事ばが、不意に少女の脳裏に浮かんだ
こうして、核を破壊された羅針盤座の穢れの核は
徐々にその形を崩していき、爆発する様にして消滅する
すると、羅針盤座の穢れ自身の倒壊も始まった
「穢れが崩れていくよ!」
「急いで脱出しましょう!」
そう言って急いで一同は穢れの中から脱出を試みていくのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして、この世界の海に突如として建造された
およそ二百メートルを超える巨大な羅針盤は音を立てて崩れていき
やがて、その影も形も残らずに消滅していくのであった
「ついに、この世界での戦いもこれで終わったわね…」
「ああ、ようやく終わったんだなっておもうよ…
ってひょっとして、またその奥から
また別の穢れが出てくるってオチじゃねえよな!」
「ちょっとタマっち先輩、そんな不吉なことを言わないでよ!」
不謹慎なことを言う球子を厳しく叱責する杏
「大丈夫だよ
もう穢れの気配はないし
またどこかにあるわけでも無い‥‥
これで本当に、闘いは終わったんだ‥‥」
七誠がそう言って一同に呼びかけていく
一同はこうして、闘いを無事に終わらせたのだと実感する
「…‥‥」
似非はそれに対して、何処か腑に落ちない様子を見せていくが
それを球子の様におくびに出すことなく、しばらく黙り込んでいた
「(‥…確かに、穢れとの戦いはこれで終わった…
でも、本当にこれですべてが終わったのだろうか‥)」
そう言って助け出した少女の方を見詰めていく似非であった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして、無事に戦いを終えた勇者達は
その世界の人々から感謝の言葉を受けていた
「勇者のみんな、本当にありがと…
皆のおかげで、みんな無事だったよ」
「ふっふ~っ、それほどでもあ~る」
「タマっち先輩、調子に乗らないの…」
「でも、こうしてみんなの無事な様子を見て
ハルたち、何だか槍がを感じられたよ」
「ええ、私たちの方も皆さんが無事でよかったです」
こうして、街の人達の様子を見てホッと胸をなでおろしていく一同
すると
「あ、あの…」
竜骨座の穢れの依り代にされていた少女が勇者達に声をかけていく
「この度は、わたしのせいで…
皆さんにご迷惑をおかけしてしまって
本当に、申しわけありませんでした…」
「そ、そんな謝らなくていいよ
だって別にあなたが悪いわけじゃないんだし…」
余りにも必死に謝られて、少し困惑しながら諫めていく杏たち
「そうだよ、それにあなたもあの子も
無事に助け出されてきたんだもの、だったら
今をしっかり生きていかないとだめだよ、きっと
これから貴方に対する風当たりは強くなるかもだけれど…
しっかり頑張っていってね…」
「はい…」
恵子に言い聞かされて、笑顔で答えていく少女
「ねえ、みんな…
似非さんはどうしたの?」
「‥‥そう言えば、ここにきてから
似非さんの方は見ていないわね…
あの人ってホントに滅多にうちに
顔を出すこともないからね、ちょっと心配…」
帆波が不意にこの場に居ない似非のことを訪ねていく
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
似非は不意に気になった様子で単独でとある場所に向かっていた
そこにいたのは
「バカ野郎!」
似非はそんな怒鳴り声を聞いて、その声のした方に向かって行く
そこで見たのは、羅針盤座の穢れの依り代にされた少女が責められていた
しかも、彼女を責めているのは
「‥‥待って、お父さん…私は‥‥…」
「黙れ!
この出来損ないめ‥
お前のような恥さらしなぞ
おれたち8の子供でもなんでもない!!
どこえなりとも消え失せろ!!!」
そう言って実の娘を乱暴に勢いよくつき飛ばした
「そんな‥‥お願いだから話しを…聞いて‥‥…」
「ついてこないで!
もういい加減貴方にはうんざりなのよ!!
勉強で結果を残せない、友達にかまけててやるべきことをやらない
おまけに俗物に染まってくだらないことに時間を費やしていって、挙句には‥
あんな怪物を使って、人様に迷惑をかけてしまうなんて、もう面倒見切れないわ‥
だからお父さんと話し合って決めたわ、私たちはもうあんたとは親子の縁を切るってね!」
母親から、非情な言葉を投げかけられてさらに絶望に染まっていく少女
「もう二度と、。うちの敷居をまたぐな!」
「よかったわね、これでもうあんたは好きなことを
やりたい放題よ、それじゃあさようなら、あんたなんて‥
生まれてこなかった方が幸せだったわね」
そう言って両親はさっさとその場から離れていってしまった
「そんな‥‥お父さん…お母さん‥‥…
どうして‥‥話を聞いてくれないの…
私はただ、お父さんとおかあさんと話をしたかっただけなのに…
どうして‥‥どうしてなの…
うああああ!!!」
少女はその場に蹲って泣き崩れていってしまう
似非はそれを見て、いたたまれない気持ちになっていく
だが、少女を襲う悲劇はこれだけでは済まされなかった
「っ!?」
似非の耳に越えてきたのは
「見てよあれ、化け物が泣いてるわ」
「傑作、私たちをあんなあぶない目にあわせておいて
まるで自分は被害者ぶって、本当に腹立たしいわね…」
「まったく、どの面下げてここに戻ってきたのかしらね…」
似非の耳に聞こえてきたのは、さらなる誹謗中傷の声
この様子から見ても、似非は
この少女の未来は決して恵まれたものにはならないと感じていた
「何なんだよこれ‥
あの子は何にも悪くないのに
なんであんなにも責め立てられないといけない‥
あの子が一体、何をしたんだよ‥」
似非は思わず怒りと悲しみの入り混じった声を漏らす
すると
「…それが、人間という生き物の本性だからだよ似非…」
そう言って似非の前に姿を現したのは
機械仕掛けのような印象の白銀の鎧に身を包む
一人の人物が現れ、似非の前にまで歩み寄り
そこまで来ると、彼と向き合うような位置で立ち止まる
「‥‥月夜美‥
お前がここにいると言う事は
今回の件はお前たちの仕業か!」
「…そうだよ、私たちは兄さんの悲願のために
どうしても、穢れの力が必要だからネ、だから
ちょこっと手稿をかけて、穢れの中にさらに穢れを包み込む…
そういう感じでやって見せたのよ、そうすれば思わぬ辺りを引いてね…」
似非は怒りでふるふると体を震わせているのを
特に何もかわらないようすで話しかけていく人物
それは
妹達 五女 月
守護するもの
月夜美
彼女であった
「まさかこれは‥
所謂、実験のようなものなのか‥!
そのために、あの子たちを穢れに取り込ませたのか!?」
似非はそう言って問い詰めていくが
それを見て月夜美は何やら彼が面白い間違いを
言っていると言わんばかりに笑みを浮かべ、笑いをあげていく
「あーっはっはっはっ!!!
貴方って思っていたよりも考えが単純なのね…
そもそも、貴方は基本が抜け落ちているのよ
だいたいあなたは穢れが何処から生まれるのか
知ってるでしょう?」
「‥‥そんなの、人間の内側に‥っ!?
ま、まさか‥‥そんなことが本気でできると!?」
月夜美の言葉を聞いて、似非は驚きと悲哀の入り混じった表情を浮べていく
「もちろん可能よ…
だって、私たちはもう
穢れを自由に操るすべを得とくしているんだから…」
そう言ってまたも不敵な笑みを浮かべていく月夜美
「‥‥まさか、穢れを使役する禁忌に手を出したのか!?」
「ええ、本来なら穢れを操り
穢れを霧散させる巫女の力…
私たちはそれを利用させてもらったのよ…
まあ、さしずめ御巫女子の力とも言うべきかしらね」
それを聞いて、似非は思わず彼女に飛び込んでいくが
夜美子はそれを、いつの間にか手に持っていたショーテールを
使って、似非の大剣による一撃を止めて見せてしまうのだった
「…まったく、いきなり斬りかかっていくなんて‥
いくら何でも非常識にも程があると思うけれど…」
「黙れ!
お前たちのような奴に
高貴なる巫女の力を穢されてたまるものか!!」
そう言って追撃を試みるが
月夜美はそれを軽々とかわしきっていく
「フン、怒りに身を任せて
わたしを倒しきることが出来ると思っているのね…
舐めるな…」
そう言って目を光らせていく月夜美
すると、似非の回りの空間が歪むようにして
変形していき、それが似非に戸惑いをおぼえさせる
「…お兄様の目的はこの狂った世界を
再生する事、そのために私たちは世界の全てを
創りかえるための準備と力を携えてきたのです…
それにしても、あなた方も無粋ですね
いくら自分達だけではお兄さまにはもちろん…
私たちや御巫女子達にもかなわないと分かっているとはいえ…
あんなにも年端にいかぬ少女達に戦わせるとはね…」
「その通りだ‥
俺達のやっている事は
お世辞にも正しいとは言えない‥
だが、それでも俺達はやるのだと決めたんだ‥
この世界を穢れの脅威から・・・・お前たちから救うために!」
似非はきょろきょろしながらも辺りに意識を向けていきつつ言う
「穢れからね…
確かに穢れはこの世界にとって
脅威に数えられるかもしれないけれども…
私たちから言わせれば、その穢れが世界を
犯していくのはむしろ、人間たちの方なんだって思うけれどな…」
月夜美はそんな似非を嘲るように言い放つ
「君だって知ってるでしょ?
穢れはもともとは人間の中にあって
それがやがて、人間たちが自分の中にある
負の感情によって生み出しているものなんだって‥
それが、実体化して世界を犯し尽くしていくんじゃない…
穢れ自体には、人間に害悪はない
でも結局穢れを人間にとっての脅威に
たらしめているのは、他でもない人間自身じゃない…
そんな人間を守っても、君達に終わりは来ないよ…
勇者達は永遠に終わる事のない戦いを永遠に行って行く…
それまでには勇者はその多くが命を散らすだろうさ…
いいや、最悪もう勇者なんて現れることは無くなるかもしれない…
時代はこの間にも少しずつ変わり続けていく…
次第には、子供でさえもそのうちに大きな穢れを抱えて
行くことになるだろうね、そうなったら穢れに弱い星の力は
すべての人間を拒絶することになるだろう、そのころに果たして…
君達はどのくらい生き残っているんだろうね…」
そう言って相手の心理に働きかける様に語り掛けていく月夜美
だが
「‥‥確かにいつか、その時が来るかもな‥
でもその前に俺達が必ずお前たちを‥
アイツを必ず、この手で止めるさ!
絶対にな!!」
似非はそんなものに惑わされないといわんばかりにいい放つ
「…出来ると思ってるの?」
「出来るかできないかじゃない‥
やる、それだけだ!」
似非はそう言いきると
回りの空間が異様に揺れていく
すると
「はーっはっはっはっ!!!
お前たちがお兄ちゃんを止める?
うぬぼれるのも大概にしろ!
お前たちのように、複数の力で
無理矢理自分の力を強くしなければ
お兄ちゃんと戦えない奴らが、でかい口を叩くな!!」
「お前たちこそ!
星の力をあげてじぶんの力をあげているくせに
俺たちのことを笑えると思っているのか、ああ!?」
月夜美にやや乱暴な言い草をしていく似非
「だったら、守ってみろ!
この世界を、そこにいる娘を!!」
「っ!?」
すると、空間はもとに戻っていき
やがて元の景色が映り込んでくる
似非の目の前に移りこんだのは
「やっぱり‥‥やっぱり私は…
生まれて来ちゃ、いけなかったんだ…
どうして‥‥私はしっかり周りの期待に
答えようと努力していただけなのに、何で…
何でお父さんもお母さんも私のことを
無視していくの、どうして私のことを見捨てるの…
どうして‥‥私がこんな目に‥‥…」
そう言って、少女はその場に蹲っていく
少女は涙を浮かべながら問いかけていくが
それに応えるものはいなかった
そのすべてが彼女の自業自得であると嘯いていたからだ
「もういいや‥‥私もう疲れた…
お父さんやお母さんから好きにしてって
言われたから、遠慮なくそうさせてもらうね…」
そう言ってとぼとぼと歩いていく少女
その様子を見てただ事ではないと感じて急いで追いかけていく似非
「おい待て!
早まるな!!」
似非はそう言って急いで駆け寄っていくが
「さようなら…」
少女は大きな石を抱えて
背中から海の方に飛び込んでいこうとする
「やめろおおおお!!」
似非は慌てて、少女に手を伸ばしていくが
その手は少女に届くことは無く、そのまま海に落ちていく
少女は似非に向かって、小さく唇を動かした
ーさようなら…ー
「うああああ!!」
そのまま海に落ちた少女を慌てた様子でともに海に潜って
引き上げようとするが、もうすでに少女の姿は何処にもおらず
似非は結局、絶望の淵にあった少女を
助け出すことは出来なかったのであった
「ぶはあ!!
はあ‥‥はあ‥はあ‥‥‥」
似非は海から顔を出して、息を切らしていた
その表情は悔し気で、目元からは涙がにじみ出ていた
「‥‥くそぉ‥くそぉ‥‥‥
くっそおおおお!!」
似非はそう言って海の水を叩きつける様に腕を振り下ろした
彼はしばらく、海の上を虚ろな様子で浮かんでおり
近くに通りがかった人に引き上げられるまで、そこにいたのだという
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
「…‥‥」
七誠はどこか複雑そうな表情を浮かべて
暫く、何かを堪える様に眼を閉じていた
「七誠さん…」
そんな彼に話しかけてくる一人の少女
それは、杏であった
「似非さん‥‥何かあったのでしょうか…
そう言えば、羅針盤座の穢れの依り代に
されていた女の子、結局、姿を現しませんでしたけど…
七誠さんは、何か知っているんですか?」
杏は不意に、気になっていたことを訪ねていく
「…杏ちゃん‥‥
杏ちゃんも分かってると思うけれど
僕たちの役目は穢れの脅威から世界を‥‥
そこに住まう人たちを守ることにある‥‥」
「はい…」
七誠の真剣な表情に杏もまた真剣な表情で聞いていく
「だけれど、僕や他の英雄‥‥
みんなも然りだけれど、それでも
どうしても取りこぼして、救いきれない人もいる‥‥
そうならなければというのは勿論理想だ‥‥
でも所詮、理想は理想でしかない
どんなにがんばっててもそういう事も起こるだろう‥‥
きっとここから先の戦いは、そう言う事も多くなっていく‥‥
君達もいつか、本当の意味で経験することになるだろう‥‥
だから…その時が来たら逃げずに、ただ忘れないで上げてくれ‥‥
その人がいた事、その人にいた大切な人の事
同時にその人達が不幸に見舞われている事もね‥‥」
「‥‥…」
七誠はそこまで言うと、杏の頭を少し強めに撫でて
そのまま、横を通り過ぎていくがその際に声をかけていく
「それじゃあ、戻ろう‥‥
君たちの帰るべき場所に‥‥」
「え…?」
七誠の言葉に違和感を覚え
彼の方を見るが、とても何かを聞ける状況でもないので
はい、とひところ答えて、彼の後をついていくのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして、いよいよ戻っていくことになる一同
「‥‥そうか、七誠さんがそんなことを‥‥」
「‥‥はい…なんだか七誠さんはまるで
私たちとの間に溝をあえて作っている様な気がして…
私‥‥本当にこのままでいいんでしょうか…」
杏はチームリーダーである恵子に相談をしていた
「‥‥今はそっとしておきましょ…
七誠さんだって今日は大変だったんだし
あんまりこれ以上心配を掛けても負担になるだけよ‥‥
だから、ちょっと落ち着いたら改めてお話をしてみたら?
わたしもはっきり言って今の七誠さんのこと、放っては置けないしね…」
「恵子さん…」
恵子はそこまで言うと、うーんと立ち上がって背伸びして
凝った自分の体を鳴らして、ほぐしていくとやや年より臭くつぶやく
「さてと…
あんたは取りあえず戻ったら休みなさい…
タダでさえ連戦で疲れてるでしょ
身体だって丈夫じゃないんだし、無理はしないで
ゆっくり休んで、それから改めて七誠さんと話してみなさい…」
「恵子さん…」
恵子とそれなりに話しをしていくと
確かに今は時間の方が必要であると納得する
なにより、ここまで殆ど休みなしに戦ってきたのだ
幾ら勇者の力で体力の方も向上しているとはいえ
元々からだが丈夫ではない杏も、休める時はしっかりと
休んでおこうと決意し、急いで帰還の準備を進めていくのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
こうして、一同がついにこの世界を去る時が来た
「‥‥そっか…
もういっちゃうんだね…」
「うん、この世界は助かったけれど
それでもまだ、この世界の様に脅威に
さらされている世界だってあるから…」
「…行ってしまうのね‥
次の戦いの場に…」
この世界で知り合った野乃花と優未と
名残惜しい様子で話をしていく杏、しかし
「なあに、安心しろって!
またこの世界が危ないってなったら
すぐにでも駆け付けてちゃちゃっと解決してやるからさ!!
だから、そんな寂しい表情するなって!!!」
双言って、球子が一同の気を紛らわす様に言う
「タマっち先輩…」
「だからさ、もう穢れなんかに
取り込まれたりしないように
前を向いて生きて行けよ、そしたら
この先、タマたちも安心して戦えるからさ」
球子のそんな前向きな言葉に二人の少女は噴き出す様に笑みを浮かべていく
「うん、わかった
なにがあっても私はしっかり
前を向いていくね、もしもまた…
くじけそうになったら、その時は…」
「その時は、勇者である皆さんのことを思いだして
皆さんの勇士にならって、しっかり前を向いていきます」
二人の様子を見て、笑顔を浮べていく勇者達
すると
「みんな、そろそろ戻る準備ができたから行くよ」
明のその呼びかけに、一同はそれぞれ返事をし
超えのした方に急いで向かって行くのであった
「海はやっぱり、良いものだな…」
「棗ちゃん、いっつもそればっかりだね…」
「そうね、この世界も海もしっかり守れたんだもの…
今はそのことを喜びましょう、それからしっかり休まないとね…」
そんな談義も交えつつ、一同の世界に戻っていくのであった
こうして、永きに足る戦いは終わりを迎えるのであった
救えたものと救えなかったもの…‥‥‥