♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓ 星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+ ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈ 作:lOOSPH
竜骨座の穢れ
羅針盤座の穢れ
立て続けに二種類の穢れと交戦し
帰還した七誠は組長室において自分の組の組長である
春の大曲線の英雄
東龍 春三
彼の元に行き、報告を延べていく
「‥‥そうか、ご苦労だったな‥‥
それにしても、穢れの中にまた
更なる穢れか、穢れが穢れを取り込まずに
中に潜ませているなんて、いくら何でも前例がなさすぎだろ‥‥」
「…そうだね‥‥
穢れというのは融合と分裂を繰り返していく
おまけに知性はあるが理性がない召喚型ならともかく‥‥
意思すらも持たない配置系にそんなことが出来るとも思えない‥‥
考えられるとするなら‥‥」
春三は渋った様子でそこまで言うと
七誠がそれに続くようにつぶやいていった
「…いよいよ、彼が動き出してきた‥‥と言う事だね…‥‥」
「‥‥そう言う事だ、出来る事だったら
勇者たちの方をしっかり教育しつつ奴らに
備えていくつもりだったが、思っていたよりも
速く動き出してきたようだ、そうだとするといよいよ‥‥
俺様たちの方も本腰を入れないと行けなくなるかもな‥‥」
春三はそう言って背もたれに背を預けて
考え込むように眉間に指を当てて唸っていく
「‥‥七誠、悪いが優生を呼んできてくれるか?」
「…春三‥‥わかっていると思うけれど
僕たちの役目はあくまで、あの子達には‥‥」
「‥‥言われなくてもわかっている‥‥
これはあくまで俺様達の問題だ‥‥
しかし‥‥どうやらそうとも言っていられる
訳にも、行かなくなってきたと言う事だろう‥‥
おそらく奴らの方も、本格的に動き出している‥‥
勇者達の教育の方もしっかりとしておかないとな‥‥」
春三の様子をみて、いよいよ
戦いの方も厳しくなってきたのだと感じていた
「…春三‥‥
僕達がやっていることは
本当にこれでいいんだろうか‥‥
僕たちのやっていることは‥‥」
「‥‥そうだな‥‥
だが、それでも俺様達に
出来る事っていうのは限られてる‥‥
俺様達に出来ることはあいつらを育てる事‥‥
あいつらをなるべく、死なせないためにな‥‥」
春三もどこか思いつめた様子で呟いていく
「絶対って…いってくれないんだね‥‥」
「俺様は絶対って言葉ほど
あてにならない事を知っている‥‥
あいつが、あの時うらぎった時のようにな‥‥」
春三はバッサリと言いきるのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
連盟 本部
ある廊下を数人の少女達が歩いている
「…はあ…
あんなにも激しい戦いの後だっていうのに
どうして、いきなり呼び出されないといけないのよ…
出来れば、こっちは病み上がりだから休ませてほしいんだけれども…」
そう言ってだるそうに歩いているのは
飛魚座の勇者 四等級勇者
都彦 十和子
彼女は先ほどの戦いの才に負傷してしまい
怪我自体は完治はしているが、ダメージによって
ひきおこされた疲労は隠し切れない用である
「気持はわかるよ…
ハルも今回の集会、眠りに
ついちゃいそうだよ、寝てもいいかな?」
そんな十和子に賛同するのは
蠅座の勇者 三等級勇者
腐肉 晴子
彼女の方もダメージの半藤による疲労が見えている
志「っていうかそもそも何で急に
集会が開かれることになったの?
いつもだったらもうすこして
そんなくらいのペースなのに…」
そんなことを聞いていくのは
竜骨座の勇者 一等級勇者
骨宮 志
彼女の方も帰還してすぐに呼び出されたのが
珍しく感じたようなので、疑問を浮かべていた
すると
「何でも緊急の報告もあるらしいわ…
定例の報告会に合わせてそのことも
しっかり報告をしていくらしいわ、もしかしなくても…
今回の件であることは間違いないでしょうね…」
そう言って答えていくのは
ケンタウルス座の勇者 一等級勇者
漆間 恵子
彼女はあくまで推測ながらもだいたいそうだろうと推測する
そんな彼女たちが、しばらく歩いていると
目のまえに一人の少女が彼女たちを出迎える様に待っていた
「お疲れ様です、すでに皆さんはついています…
こちらの方にどうぞ…」
一等級勇者 南十字座の勇者
十文字 美南
彼女がそう言って、集会場への道を示していく
「いつもご苦労様だね、美南…
そっちの方も大変だったそうだったけれど
どうだったの?」
「‥‥それについては中の報告の中で
伝えます、それにここでは最悪…
誰かの耳に入る恐れもあるので…」
恵子がそう聞くと、美南は人差し指を自分の唇にあてて言う
こうして、少女達は中に入っていくと
そこにはもう他の者達が集まっている
「お疲れ様…」
「お疲れ…」
そこには帆波と棗の姿もあった
「二人は早いね…」
「まあね、其れよりも十和子ちゃんと晴子ちゃんは
けがをしたのにここにきてもいいの、部屋で休んでた方が…」
「ハルもそう思ったんだけれど、何でも今回
どうしても報告したいことがあるからって、呼ばれてね…
まあ、聞くだけでいいから楽にはしていろって言われたから
別にいいんだけれどね、でも一体似非さんはどうしたんだろ…
さっきの出撃のさいに、何かあったんだろうか…」
「静かに‥‥似非が来た…」
棗がそう言うと、一同のもとに似非が歩いてきた
彼の表情はどこか浮かない様子であり、思いつめた様子である
彼の様子が変わっているのに気が付いたのは
先の二種の穢れと戦った時に共闘した六人である
「‥…よく来てくれた‥
それでは、これより定例会議を始める‥
それじゃあまずは、報告の方に移ろう
一等級勇者および二等級勇者、頼んだ‥」
似非の言葉にその場にいる少女達のうち
数人が報告をあげるために立ちあがっていく
すると、次は
「‥‥次は、南十字座の勇者
十文字 美南‥」
「はい…」
美南が立ちあがると、その時の補佐を務めていたであろう
別の少女が立ちあがる、そして美南は報告をあげていった
「‥‥私たちの方でも穢れが発生していましたが
その世界では穢れの浸食率は非常に早く
私たちが駆けつけた時は、すでにおよそ三割が侵食され
人びとに大量の分裂して排出された穢れが人々を襲っていました
私は、そこで対処の方に当たりました
穢れにある程度ダメージを能えた時、私の目の前に
疑うような光景が移りました、何と穢れの中から…
人間が出てきたのです!」
それを聞いて恵子たちは驚愕する
恵子たちだけではなく周りにいた者たちも驚きを隠せない様子である
「ちょっと待って!?
それって、本当なの!?」
帆波が思わず、美南に問いかけていく
「‥‥はい、何とか救出しましたが
この事実の方もあって、思う様に
攻撃がしずらい生で、倒すのに時間をかけてしまいました…
しかし、穢れは本能的にも、人間を直接取り込んで
直接穢れを吸収していくということはまずありません…
それですぐに、この事を本部に報告しました…」
南は続けていく、動揺を隠せない様子の一同
「‥‥依り代を使っていたのが、他にもあっただなんて…」
「それだったら、ハル達の方でもあったぞ!
穢れの核に人間が取り込まれていたんだ」
晴子も思わずそう述べていく
そのことでさらに一同は動揺していく
「どういうこと、穢れの中に人間がいたなんて…」
「そんなの、聞いたこと…」
どういうことかと問いかける様に一同は似非の方を見ていく
「‥‥知らないのも無理はないだろう‥
俺達もはっきり言って、初めてのケースだからな
だが、少なくとも穢れ自体が率先して行っている
訳じゃないのは、今の今まで戦ってきたお前たちにも分かるだろう‥」
似非はそう言って一同を見まわしながら言うと
それを聞いて、その場に集まっている勇者達は黙ってうなずいていた
「‥‥どうやら、お前たちに話しておかないとならない時が来たようだ‥
俺達の長きにわたる怨敵で、お前たちが本来闘うべき敵の存在を‥」
「私たちが本来闘うべき敵…?
それは、穢れではないのですか?」
美南がそう言って似非に聞いていく
「‥‥確かに穢れは、世界の脅威に含まれ
俺たちにとっても、もちろんお前たちにとっても
戦わなければならない相手だ、だが穢れ自体はあくまで
自然災害のようなもので、発生は予測不能ではあっても
だからと言って対応できないものではない、現に穢れの討伐に
関してならば、今のお前たちにも問題なく行えているだろう‥
だが、穢れというのは元々は人の心の奥深くに根付いている負の感情
どこかで穢れが発生すればそれによって準じた恐怖などの感情により
さらに穢れが発生して、その穢れと穢れが融合と分裂を繰り返して穢れが
さらに強くなっていくという悪循環が起こり、やがてそれが世界を包み込む‥」
「それをどうにかするために、皆さんや私たち勇者が戦っている…
そういう事ですよね」
恵子がそう言うと、似非はうんと頷いた
「‥‥とまあ、これが本来俺達が果たすべき役目だ‥」
「本来…?
今は違うのか…?」
似非の言い方に棗が何処か意味深に感じていく
「‥‥そうだな、では本題に入る前に
お前たちがこの世界で生まれる前よりもはるか昔の話だ‥
世界の外側に、世界より見放された者たちが最後にいきつく世界があった…
その世界には、正式な名前がなく、その世界は常に夜で
それには満天の星空が常に輝いていることから、俺たちはその世界を
星座の都と呼んでいた‥」
「星座の…都…」
似非の言った言葉を反芻するように言う帆波
「‥‥その世界に流された者は世界のしがらみから解放され
自分にとっての星が与えられる、祖の星の輝きが失われるまで
その者は、命の源である星の力を与えられ続け、それによって生き続けている‥
そこには俺や英雄達も含まれる、俺たちは嘗てその星座の都に住んでいたんだ‥」
「え…」
似非がそう言うと
『『『『えええっ!!!?』』』』
その場にいた、勇者たち全員が驚いた様子を見せていく
「‥それってつまり、似非さん達って
少なくとも私たちよりは長く生きて居るんですか!?」
「そうだな、君達の曾お爺ちゃんや
曾おばあちゃんよりも長く生きて居るぞ
他の英雄達もな、まあそこは置いといて‥
その星座の都は世界からあふれ出した穢れが
最も多く発生する世界でもあり、そこに流れ着いた者
そこで過ごしているものは常に、その脅威にさらされていた
そしてその脅威から、人々の平和と命を守るために活動していたのが
俺達、英雄によって結成されていた組織
これにも正式な名前はないが、人々からは総称して
連盟‥
そう呼ばれていた‥」
「連盟…
それが皆さんの、ひいては私たちが所属しているこの組織…」
志がそう言って、回りを確認する様に見回していく
「そして、ある日
連盟に一人の男が加入した‥
その男は、連盟に加入してから数日立たずに
連盟の中でもトップクラスの穢れ討伐率を誇っていた‥
その男は、良くも悪くも自分に正直すぎる所を除けば
誰よりも純粋で、それに多くの者達が惹かれ、彼の回りには
常に多くの者があつまり、彼は多くの英雄達から尊敬の念を抱かれた‥
俺もそして、今この場に集っている英雄達もまたしかりだ…」
「そんなにすごい人だったんだね」
勇者の一人が、そんなことを呟く
「‥‥しかし、彼はある時
星座の都に対して、謀反を起こした‥
星座の都は、二十八人の王によって
的確な統治をされていたが、その全員の首をはね
跡取りの親族たちもそのすべてを殺害し、やがて
自身の妹達と賛同者の者達とともに星座の都を乗っ取った‥
俺たちももちろん、その反乱をとめるために戦ったが‥
力及ばず、俺たちは星座の都を脱出するので精いっぱいだった‥」
「そんなに強かったんですか…!?」
話しを聞いて、恐る恐るそんな質問をしていく
「‥‥確かに強かった‥
俺も他の英雄達も力を合わせて戦ったが…
あいつの謀反に加わった賛同者の中には
それぞれの肉親や想い人、そいつらの姿もあった‥
だからと言って、別に遠慮をしたってわけじゃない…
だが、それでも動揺の方が勝ったんだろう‥
あいつのカリスマによって
自分の心の中にいたやつが彼のもとについていたのが…
そいつらだけじゃない、ここにいない英雄達からも
それぞれがそれぞれの賛同者が彼のもとについていたことが
驚きだったんだろう、それほどその賛同者たちの実力は認められていた…
それによって、英雄達は次々に倒れていき‥
残ったのは俺を含めて、今この場に居る英雄達だけだ‥」
勇者達はそこまで聞いて、息をのむ者が多かった
「多くの味方を失った俺たちは奴らが本格的に
動き出す、その前に何としても奴らをとめないとならない‥
しかし、だからと言って俺たちだけが挑んでもどうにもならない‥
奴らはその全員がその力を極めた生粋の超人たち‥
その力に頼り切っているのが大半であると言う事を除いても
とてもではないが適う相手ではない、故に俺たちの中に弔い合戦という選択はなかった‥
それほど、奴らではあの時の俺たちでは実力の差がありすぎたのだ‥」
「その時は…今はどうなのですか?」
そう言って別の勇者が聞き返していく
「‥‥どうにもならないだろう‥
力が弱かったり
年が若いやつらだったら、何とかなるかもだが‥
さっき話していた謀反の首謀者である彼とその妹達には勝てん‥
奴らはその全員が、神の領域に達しているともいえるだろう‥
それほどの力があの時のあいつにはあった
いまはおそらくだが、あの時よりも強くなっているだろう‥
どうしたらいいのかと苦悩をしていた時に俺たちは
あるお告げを聞いた、88人の同志を集め、ともに戦えと‥
そして、俺たちは世界中を駆け巡って
その力に適性のあるものを集めていき、ついに88人をそろえた‥
その88人の同士こそが‥‥お前たち、勇者なのだ‥」
似非はそう告げていくと
『『『(えええ!!!?』』』
当然、勇者達は驚きの声をあげていく
「そ、それじゃあ…
私たちはその、反逆者の人達と
戦うために集められたってこと!?」
「‥‥そうだ、そしてお前たちにこうして
これまで巡ってきた世界のことを探らせていたのは
奴らの動向を探るために、行っていたのだ‥
出来る事だったら、お前たちにもこうして
本当の敵の事、俺たちの目的のことを話すのは躊躇われた‥」
「だったら‥‥どうして…
この場で私たちにだけ…?」
棗が問い詰める様に言ってくる
「‥‥実は、俺が行ってきた世界‥
恵子と志たちのチームがともに向かった世界で‥
俺は‥‥奴の妹達の一人、月夜美にあった‥」
『『『『っ!?』』』』
似非のその言葉に、一同は驚愕して眼を見開いた
特に恵子、穂波、棗、志、晴子、十和子たちは特に
何しろ自分達がいた世界に英雄でさえも苦戦するほどの
強力な敵がそこにいたなどとは夢にも思わなかったからだ
「ただ、奴自身はまだ俺たちと闘おうという気は
起こっていなかったのだろう、もし奴に戦いをいどまれれば
最悪俺は、ここには来ていなかっただろうしな‥」
似非の言葉に、勇者達は声が出てこない
「‥‥一等級の勇者達が報告に当てた分を纏めて
美南や恵子と志のいた世界のことを除いたとしても‥
穢れの動きが活発になってきているのは明白だ‥
今後は、君達には穢れの事だけでなく、最悪
星座宮の御巫女子達の動向の方も探りを入れてもらうことになる
出来れば、他の勇者達には内密にしておきたい所だが
ばれていくのも時間の問題だろう、だからそれまでにお前たちには
出来る限りは奴らの動きや、目的の方を上手く探っていってほしい‥
本来ならお前たちにも言えることだが、勇者達にはまだ荷が重すぎる相手だ‥
少なくとも奴らと戦うには今まで以上に気を引き締めていかないとならない‥
時が来るのもそう長くはないのを考えてもだ‥
奴らとの決戦のかぎは、お前たちにかかっている!
穢れの討伐を行いつつ、奴らの動向の方も探っていく‥
頼んだぞ!!」
『『『『はい!!!』』』』
似非の掛け声とともに、勇者たちは大きく声を張って言ったのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
「…星座宮の御巫女子‥‥
いよいよ奴らが暗躍を始めて来たか‥‥
本当に…本当にこれで良いんだろうか‥‥
本当にこのままじゃ、あの時みたいに‥‥」
七誠はそう言って、ぎゅっと自分の拳を握り
それを見つめながら、彼は思い悩んでいる様子を見せる
「あ、七誠?」
「七誠さん、こんばんは」
そんな彼のもとに現れたのは
晴子と十和子の二人の少女の姿であった
「…ハルちゃん、十和子ちゃん‥‥
二人共、病み上がりなんだから早く戻って休んでないと‥‥」
「‥‥あ、はい…
分かってはいるんですが…
ちょっと寝づらくって?」
晴子はそう言って、定例会議の時に似非から
話をj聞かされたことを、七誠に伝えていった
「…そっか‥‥
二人も知ったんだね‥‥
僕たちの事や君達が本来闘うべき敵の事も‥‥」
「…正直に言って、信じられないことが多いですが
それよりも、まさか穢れの裏側にそんな敵がいたことに驚きです…」
「それで、ハル達には穢れの討伐に
その星座宮の御巫女子の調査も頼んでほしいってさ…」
そう言って、ややけだるげに言う
「…でも、奴らの動向はいろいろと知りえることができない‥‥
そういう意味では、敵のことを調べていくのは本当に重要なことだ
此処のところ、穢れの平均侵攻速度が大きく上がってきているんだ‥‥
何としてでも、手を打たないといけない、そのために出来る事をやっていくつもりさ‥‥
僕や他の英雄達も勿論ね‥‥」
「七誠さん、私たちも頑張ります…
まだ七誠さん達には及ばないかもしれないけれど…
それでも、出来る事をやっていきたいから!」
「もちろん、ハルもな…」
勇者二人がそう決意を口にすると
七誠は笑みを浮かべながら、ふたりの頭を優しくなでてやる
「…もちろんだよ、ふたりにも他の勇者にももちろん期待してる
きっと近いうちに大きな闘いが起こるかもしれないけれどね‥‥
でもきっとその時には、二人もきっと今以上に強くなってる‥‥
だから…頼りにさせてもらうからね‥‥」
「「はい!!」」
七誠の言葉に力強く返事をする晴子と十和子
二人はやがて、自分達にそれぞれ割り当てられられた自室に戻っていく
七誠はそんな二人の背中をやや含みを込めた表情で見つめていたのであった
「…近いうち、また戦う時が来るのかもしれないね‥‥
どうしてこうも、闘いっていうのは
悲しい感情しか湧いてこないんだろうな…」
彼は静かにそうつぶやいた
その答えに答えられるものは、誰もいないだろう…‥‥‥
待ち受けるもの‥‥‥‥‥