♈ ♉ ♊ ♋ ♌ ♍ ♎ ♏ ⛎ ♐ ♑ ♒ ♓ 星座宮夜宵之闇物語之神話書記 ANAVIOSI SYN+ ♓ ♒ ♑ ♐ ⛎ ♏ ♎ ♍ ♌ ♋ ♊ ♉ ♈ 作:lOOSPH
彼は飛び起きるように目を見開き
どこか落ち着きがない様子で息を切らしている
「はあ…‥‥‥はあ…‥‥‥」
そんな彼の元に歩み寄ってくきた三人の少女
「大丈夫、お兄ちゃん?
なんだか辛そうだよ?
少し休んだらどう?」
三人のうちの一人がそう声をかけて
ほかの二人もその言葉に同意するように見つめる
「…‥‥‥何でもないよ、三人とも…‥‥‥
天奈…‥‥‥
海香…‥‥‥
冥…‥‥‥
ごめんね、心配をかけてしまったみたいで…‥‥‥」
「ううん、そんなことないよ
むしろ私達の方こそごめんなさい…
せっかくこうしてお兄ちゃんの元に
来ることができたのに、お兄ちゃんに苦労を掛けてしまって…」
天奈と呼ばれる少女が申し訳なさそうに頭を下げる
「…‥‥‥それで、人数の方はどうなってるの?」
「あ、はい…
現在私達の元には
陽菜子姉さん、水波子姉さん、金乃恵姉さん
地花乃姉さん、月夜美姉さん、火麻里姉さん…
そこに
木乃華姉さんに睦都美姉さん…
そしてさらに
天奈姉さんに私、最後に冥…
私達はこうしてほぼ全員がここに揃ってる…」
そう言って海香は彼の妹一人一人の名前を羅列していく
「‥次は協力者たちの方ですが‥
真苗さん、百合子さんに友輪さん、真紀子さん
一紗さんに、明沙美さんにぺガスさんに馬子さん‥
百子さんにオリヴィアさん‥
彩さん、愛理さん…
そして、この間入った佐紀さんにコッチさん…
これで八人と十四人と大体は集まりました…」
「‥しかし、十分集まったんじゃないの?
だって、新しく入った人たちはともかく
みんな腕前に関しては相当なものだし、戦力としては
申し分ないくらいに集まっていると思うけれども、あとどのくらい‥?」
冥は恐る恐る彼に質問をしていく
「………僕が欲しがっているのは即戦力でも
腕の立つ実力者でもない、各々がもともと持っている
加護を受けた者たち、そうだね………言ってみるならば………
星の力を受けて、その力を引き出すことのできる
言うならば神に仕える巫覡、巫女といったところだろう………
さらに運のいいことに、これまで僕が引き入れてきた子たちは
各々が加護を受けている星座が被ることなく集まっている………
現在集まっている星座は黄道星座が、天秤座、蠍座………
蟹座、山羊座、水瓶座、牡牛座
牡羊座、射手座、獅子座………
白道星座は、ぺガスス座に小馬座
オリオン座、コップ座………
それぞれ集まっているのは黄道のほうが10人
白道のほうは四人、いや13人だね………」
「十三人…?
いつのまにそんなに集まったの?」
「‥なるほど‥
黄道側の人数のうち
白道にも加わっている者たちも加えたんだ
その子たちも合わせれば、確かに十三人ですね‥」
海香の言葉に冥が代わりにこたえるように言う
「…そういえば兄さん…
兄さんの恋人、もとい
響子さんたちの方からは誰かいないの?」
「………そうだね………
僕が基本的に目をつけているのは
まあ、一人ぐらいかな、でもまあ………
そのことはもういい………
問題はそれよりも別の方だ、これは確信的なことだけれども
黄道星座の巫女は揃うだろうけれども、白道星宿の御子の方は揃わないだろう………
そこで、僕はその候補に加えるために黄道と白道
どの二つに属していない、他の星座の加護を受けている者達も探す事を決めた………」
「…ほかの星座の加護?
そんなの見つけられるの?」
「…かつて星座は赤道を通っている三十六の星を中心に
デカンと呼ばれる原型から始まった、しかし赤道よりも
有益に使われたのが、太陽の通り道である黄道、やがてそこに
十二の星座が生み出され、やがてそれにならって
多くの星座が時には形成、時には消滅を繰り返していき…
やがて、88つの星座が肯定された…」
「‥すなわち、十二星座‥
それ以外の星座の七十六のうち
すでに集まっている六つの星座を抜いた
七十の星座の加護を受けた者たちを、同じ巫女として
見つけ出すことも視野に入れていこうということですね‥」
冥のその問いに彼は静かにうなずく
「…なるほど、つまり私たちには
その残る七十人の巫女を見つけ出す…
それを伝えるためにここに呼んだ…
そういうことだね、兄さん…」
「………そうだ、他の妹たち
君たちのお姉さんたちもそれぞれ別の任務についてる………
そこで、さっそくここに来てくれた君たち三人に
白羽の矢を当てたってことだよ、できることだったら
僕の手でどうにかしてやりたいんだけれども、あいにくとどうも
不穏な空気が漂い始めているからね………」
「…何をおっしゃいますかお兄様…
私たちのお兄様の願いはともにある
それを果たせるお手伝いができるのならば…
これ以上の喜びはありませんよ」
「では早速‥
お兄様の願い、必ずや‥」
そういって冥はさっそく探索に向かう
「…すべては、星のさだめとともに…」
「…それでは、使命を必ずや果たして見せます…」
天奈と海香もともにその場から離れていくのであった
「………星に願いを………」
彼はそっと自分の胸にそっと手を当ててつぶやくのであった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
ある館において
彼と陽菜子の二人が訪れていた
その場所はとある屋敷であり
何でもそこで何やら、奇妙な現象が起こっているとされ
その調査のために、冬組の者達と合同で調査に入っている
「‥‥いやはや、申し訳ありませんな
このようなご老体に付き合っていただいて」
「いいですよ、それよりもしっかりと
気を確かに持っていてくださいね、何が起こるかわかりませんし…」
「…へ、それは老師よりもお前の兄貴にいうべきだぜ
なにせ、いろんな女どもを侍らせているタラシ野郎なんだからな」
すると、彼に同行していた若者がわざと大きな声で言う
「…何なの貴方、いきなりそんなに大声で
それも堂々と悪口を言うなんていくら何でも失礼じゃないの?」
「失礼?
実際、そうだろうが?
恋人がいるくせにあっちこっちから
女を連れては抱き込んでは手中に収めているってな…
まったく、そんなに女がいるんだったら
酌する女の一人くらい俺に譲れってんだよ、ああん?」
そう言って馬鹿にするような口調で彼に向って唾を飛ばす
「あなたねえ…」
「なんだよその目?
なんだったらお前やお前らの妹でもいいぜ?
どいつもこいつも上玉だから、食いがいがあるってもんだ…」
「はっはっはっ…・
組長たる私の目の前で
随分と問題発言をなさるのですな…・
言うだけならばよろしいですが
度が過ぎるとこちらとしても黙っているわけにはまいりませんよ…・」
冬三がそう言って陽菜子と若者の間に割って入って
その口論をいさめる、その鋭い眼光を受けてしぶしぶ引き下がる若者
「…助かりました、老師…」
「いえいえ、こちらの方こそ
うちの組員が失礼を起こしてしまったようで…・」
冬三はそう言って先頭を歩く彼にも申し訳なさそうに頭を下げる
すると突然、その場にいた一同の方に向かって何かが迫っていく
「「「「っ!?」」」」
あまりの衝撃風に三人は思わず身じろぎ
だんだんと後ろに下がっていく、すると
「誰だ…またあたしたちを傷つけに来たのか‥」
そんな声が聞こえると、奥から二人の人物が現れる
二人はピエロを模したマスクで顔を覆っており、服装は
片方は白色で赤のライン、もう片方は黒色で青のラインの入った
まるで体全体を覆っている、ローブのような服装であった
「‥‥双子‥‥!?」
「てめえらなにもんだ…
返答しだいじゃあ、ただじゃあおかねえぞ」
そう言って若者が武器を手に二人に向けていく
「ま、真名ちゃん‥」
「安心しろ仮名‥
あたしが絶対に守ってやる‥」
そう言って真名と呼ばれた少女を
仮名と呼ばれた少女が守るようにして後ろにやり
手に持っているナイフを構えて四人をに睨みつける
「こいつら、どうやらやるしかないようだぜ組長!
さっそく俺が行かせてもらうぜ」
「お待ちなさい!」
若者がそう言って武器を手に向かっていくと
真名は見事な体さばきでいなしていき、抑え込んでしまう
「仮名を傷つける奴は‥
誰だろうと許さねえ!」
そう言って若者にナイフを突き立てんと
ナイフを逆手に持ち替えて、若者に向けてふるう
すると
「え!?」
「………………」
彼がその間に自分の左手をやって
彼女がナイフを突き立てるのを防いだ
「な、なんの真似だ!?」
「………やめておけ
そんなことをしたところで
お前の罪が増えるだけ、余計にあの子を
悲しませてしまうだけだ、見てみろあの子を!」
彼に言われて、真名は仮名の方を向く
すると仮名の目からは涙が出てきている
「もうやめて、真名ちゃん‥
真名ちゃんが私のために
やってくれているのはわかってる‥わかってるけれども
もう私は、真名ちゃんにもうこれ以上、誰かを傷つけてほしくないんだよ‥
だから…だからもう‥お願い…‥」
「仮名‥」
呆然とい立ち尽くす真名の手から
そっと刃物を取り上げると、その際に
「へ、隙だらけだよ!」
抑えられていた若者が隙ありといわんばかりに
仮名に向かってつかみかかっていこうとすると
「ぐあああ!!!」
彼に抑えられて、その手にナイフを突き立てられる
「…あ‥」
「…あああ‥」
真名と仮名は呆然と見つめている
「お前らみたいなのがのさばってるから
彼女たちのような子たちが現れ続けるんだ………
この子たちをお前らみたいな屑に殺させてたまるかよ!」
彼はそう言って若者を瞬く間に抑え込んでしまった
「く、くそ…
なんなんだよお前…
いったい何なんだよ!」
「………君に話すことは何もないよ………
そんなに聞きたいんだったら、老師に
自分の問題行動に対する許しにでも請うんだね………」
そう言って彼は双子の方にゆっくりと歩み寄っていくと
彼は二人をそれぞれの手に包み込むようにやさしく抱きしめてあげた
「………大丈夫だよ、君たち二人のことは
僕がしっかり責任を取って守ってあげるからね………」
「あ‥」
「あああ‥」
彼の言葉に双子は思わずたまりにたまった
感情を吐き出すように涙を流して抱きしめるのだった
‥♈…♉‣♊‥‥♋…‥♌…‥‥♍……♎‥‥‥‥♏…‥‥‥⛎‥‥‥‥‥♐‥‥‥‥‥‥♑…‥‥‥‥‥♒…‥‥‥‥♓‥‥‥‥‥‥‥
彼のもとに次々と同志が集まっていき
次第に大きな勢力になりつつある、彼の一団
彼のもとに、一人の青年が走り寄っていく
「おーい」
彼のもとにやってきたのは
彼を英雄たちのもとに連れてきた人物
北斗 七誠であった
「話は聞いたよ?
随分とモテモテみたいじゃない
随分と人数が増えてきてるんだって?
そんなに集めて一体どうするつもりなのさ?」
「………君に話すことはないさ
それに、また新しく一人
人数に加えた子がいるんだ
ほら、前に出て自己紹介して」
そういうと、フードで顔を覆った
一人の少女が、彼の横に立ってそのフードを外す
「‥‥この度、兄上殿のもとに加えていただきました
七海 那奈、と申します、以後お見知りおきを‥」
そう言って頭を下げてあいさつをかわすのであった
最高の強敵・・・・・・・・・