吉良吉影がきらファンのきららをアフレコしたようです 作:匿名にしました。
この作品メインクエストの設定を中心に使用します。
なのできらファンを最近始めた方や、イベントを見逃した人にも読みやすいと思います。
また、ジョジョとのクロスオーバーなので、当然ジョジョ側の設定も入ります。
「なっ何ィ───ッ!!」
きららはランプの言ったことが信じられなかった。
『クリエメイト』が目の前に現れるなんて、ファンタジーやメルヘンでなければ有り得ない話だ。
事実は小説より奇なりと言うが、それほどまでにそれを目の前にすると夢でも見てるんじゃあないかと思ってしまう。
「あ、あああ……クリエメイト、クリエメイトです!」
ランプはクロモンにもみくちゃにされてるのも忘れて、目の前の光景を喜んだ。
そんな中で一番初めに正気に戻ったのはマッチであった。
「きらら、彼女達に指示を出せるか!」
「ああ…わたしたちを守るんだ」
マッチの声で正気に戻ったきららは頷き、目の前にいる三人の『クリエメイト』に指示を出す。
その声を聞いて頷いた『クリエメイト』達は各々の持っている武器を構える。
最初に動いたのは木の盾と木の槍を持った『クリエメイト』だ。
「スーパーグレートスペシャルディフェンス!」
その言葉と共に『クリエメイト』の「
するとやすなが左手に持っている盾が一瞬だけ光り輝いた。
その光りが収まったのが戦いの合図と言わんばかりに、クロモンが
「うえっ! こんなの聞いてない!」
さすがに全てのクロモンが自分に向かって来るのは予想してなかったのか、声をあげる。
実はやすなは武器を構えたときに「スキル」と呼ばれるモノを使っていたのだ。
「スキル」とは使う人物によって効果が変わり、通常より強い攻撃をしたり、自分の攻撃力を上げたり、相手を眠らせたり等……さまざまなモノがある。
やすなが使ったのは自分の防御が上がる、と同時に「敵から狙われやすくなる」である。
そのせいでクロモンから集中的に狙われることになったのだ。
「ぼ、暴力反対!」
その光景に一同は構えていた武器も下に向けて呆然とする。
やすながクロモンの攻撃を盾で防ごうとするが、数が多く押し潰されるのをボーッと見ていた。
押し潰されてクロモンしか見えなくなっていたが、モゴモゴと何かが動いていた。
恐らくはやすなだろう、しかしその動きも止まってしまった。
「喰らいなさい!」
その光景を見て、やすなを助けようとしたのか「
そのクリスタルに力を込めるように両手を突き出す。
するとクリスタルは瑠璃の周りを一周しながら、紫色に光り始めた。
そのまま一周し終わるとクロモン達に向かって眩しい「何か」が放たれた。
「あ、あれは魔法!?」
マッチは『クリエメイト』が魔法を使えることに驚いた。
この世界の住人なら才能があれば魔法が使えるし、きららの『コール』も魔法の一種である。
しかし……しかし『クリエメイト』は基本的に普通の人間である。
学校に行って勉強したり、会社でゲームを作ったりと……『クリエメイト』の中には魔女や魔族や宇宙人と言った人ではない人物もいるが。
「くー!?(ダメージ)」
クロモン達は魔法に当たると吹っ飛ばされ、地面を何回か跳ねながら動かなくなった。
どうやら気絶しているようで、しばらくは起きることはないだろう。
しかし吹っ飛ばしたと言っても全てのクロモンを、ではない。
まだやすなに乗っかってたり、きらら達に向かって攻撃しようとしてくるクロモンもいるのだ。
「これはどうッ!」
だが最後の一人である「
そのフラスコの中には緑色の謎の液体が入っており、クロモン達にフラスコが当たると同時にガラスが割れて中身が飛び散った。
中身に触れたクロモン達は力無く地面に倒れた。
「くー(はらぺこ)」
秘密はその中身にあったッ!
やすなが「スキル」を使ったように、虎徹も同じようにスキルを使ったのだッ!
虎徹の「スキル」でクロモンは「はらぺこ」になった。
それはクロモンが食事をしていなかったわけではない、虎徹が「スキル」でクロモン達を「はらぺこ」にしたのだ。
「わっ、この薬……ちょっと臭い」
フラスコの中身がやすなにもかかったようだが、幸運にも「はらぺこ」にはならなかったようだ。
「はらぺこ」になったクロモンは無力、それはまるで指をくわえて戦いを見ることしか出来ないただの傍観者のようにッ!
「い、いたっ!」
しかし「はらぺこ」にならなかったクロモンの内の一匹が虎徹に体当たりをした。
その攻撃で虎徹はよろめくが、足を一歩後ろに着きこらえる。
だが次々と「はらぺこ」にならなかったクロモン達がきらら達と『クリエメイト』に攻撃を仕掛けてきた。
「うげぇあああああァ―――っッ!!」
声は男性ではあるが、女性が出してはいけないような声で悲鳴をあげるきらら。
ランプはマッチを抱えるように体を丸め、虎徹がなんとかしようと三人の前に出て、クロモン目掛けてフラスコを投げようとしたが、目の前に腕が出てきて虎徹はその人物を見た。
瑠璃だ、雲雀丘瑠璃が四人の前に出て構える。
「仕方ないわね!」
瑠璃はクリスタルを天高く片手で掲げると、クリスタルは黄色い光りを放ち始める。
すると先程まで晴れていたのに、急激に空が暗くなる。
「……え?」
ランプは不思議に思い、太陽が雲に隠れたのかと空を見上げる。
するとそこにはあるべきはずのモノが無かった。
それは「太陽」ッ!本来なら真昼間のこの時間に見えているはずの「太陽」がどこにも無かったのだ。
それどころか雲一つない空に「太陽」の変わりに「月」が、満月があったのだッ!
「この魔法は常識を逸しているッ! 魔法で時間を変えられるだなんて聞いたことがない! だが今僕たちの目には見えている! 月が! 星が! 夜なっているんだ本当にッ!!」
ランプ達が空に目を向けていると、いつの間にか周りに木が生い茂っており、そこは既に森となっていた。
そしてその森にはポツンと工事現場にある看板「おじぎびと」が置かれていた。
瑠璃はそのこと驚き、両手を口に当てる。その拍子にクリスタルを空へと投げ飛ばしてしまう。
「ま、まさかこれは……ッ!」
クリスタルはゆっくりと地面に落下していき、ある一定の場所で重力に逆らうように静止する。
きらら達はまるで月が二つあるような感覚に誘われ、光り放つクリスタルを星を眺めるようにジッと観察する。
「「とっておき」!? あの『クリエメイト』の力を最大限に生かした最強の魔法! あれを破った者は一人も居ないと言われているッ!」
次の瞬間、光りは槍のようなモノへと変化してクロモン達へとふり注いだ。
突然の行動にクロモン達は動揺し、その槍のようなモノに当たり宙をまうと地面にバウンドして動かなくなった。
全てのクロモンが倒れると、クロモンは突然黒い煙となって何処かへ消えていった。
クロモンを全て倒したことを確認したきららはその事に安堵し、息を付くと『コール』の効果が消えたのか、『クリエメイト』の姿はどこにもなかった。
「クリエメイトとクロモンが消えた……?」
マッチの呟きと共に辺りに静寂が流れる。
先程まで戦闘があったとは思えないほど静かな光景ではあり、まるでクロモンなんか居なく、ピクニックにでも来たんじゃあないかと思うが、戦闘の影響で凸凹になった地面が物語っている。
「バタバタしたが……無事このハードな状況を乗り越えたぞ…」
「まさか……本当に『召喚士』が存在するとはッ!」
きららはクロモンに勝てたことと、自分の村を守れたことに安心して尻餅を付く。
本当にクロモンは全員倒したのかと、不安になり辺りを見渡すが、居るのは戦闘の後ときららを交互に見るマッチと、ポカンとしているランプだ。
「あ……ああ、あああああッ!!!」
「お、おい……」
ランプが急に声を出したと思ったら、同じことしか言わずきららは心配した。
さっきので何処か頭でも打ったんじゃあないかと不安になったが、ランプはきららの肩を掴み、きららを揺らしはじめた。
「きききききききららさん、どどとどうやったんですか!? 今の『コール』ですよ『コール』!」
「うおおおおおっ」
ランプは興奮のあまりきららの肩を掴んで揺らしはじめた。
きららは揺らされた影響で脳と視界が揺れて目が回ってしまっているが、ランプはそのことに気付かずそのまま喋りつづける。
「今のって『クリエメイト』ですよね! 『クリエメイト』の「やすな」様と「ヒバリ1」様と「虎徹」様ですよね! まるで私たちを守るように戦ってくれましたけど、きららさんが『クリエメイト』を呼んで助けてくれたんですね! ありがとうございます! そうえばきららさんの『コール』ってピンチになったら出来ましたよね、それってまるで『スタンド』みたいですよね! 召喚士のきららさんや私を守るようにしてましたし、もしかして『コール』って『スタンド』と近いんですかね! そしたら私が『スタンド』を使えるようになったら私も『コール』が使えるようになるんですかね! そしたら私も『クリエメイト』の皆さんを召喚出来るんですね……! でも言い伝えときららさん以外で『コール』を使える人が居るなんて聞いたことがないので、『スタンド』と『コール』は全然違うモノなんですかね? そしたら私は『コール』が使えない!? そもそも『スタンド』も持ってませんけど……それはそうときららさん、もう一度『クリエメイト』を召喚すること出来ますか! もう一度近くで見てみたいです!」
「ランプ! そんなに揺さぶったらきららは何も答えられないよ!」
「わー! ごめんなさいきららさん!」
早口で喋るランプを見てマッチはため息を付いてると、きららの顔が段々と真っ青になってきてるのに気付いた。
マッチは急いでランプを止めてきららの顔を見せると、ランプも気がついた。
ランプは急いできららを離すが、首がガクッと下がっており体に力が入っていない。
そのままきららは気絶して地面に倒れてしまった。
「わーッ! きららさんしっかりしてください!」
「ちょ! そんなに揺らしたら駄目だって! ランプ、ランプー!」
きららが気絶してしまったことに驚き、ランプはきららを起こそうと体持ち上げてを揺らすが逆効果である。
マッチはなんとかしてランプを落ち着かせようとするが、慌てているランプの耳には入らない。
その後、落ち着いたランプがきららを地面に寝かせて起きるのを待った。
「ランプ、せっかく『召喚士』を見つけたのにそれを無駄にする気かい?」
「うっ……で、でも嬉しかったんだよ!」
きららが気絶から目覚めと、すぐにランプは頭を下げて謝った。
きらら自身はあまり気にしてなかったようでランプを許した。
それよりもきららは気絶する前にマッチが言った『召喚士』のことが気になっていた、今さっきのマッチの言葉と伝説上の魔法『コール』を使えたことから、本当に自分が『召喚士』であることが。
「こ…このわたしが」
「はい! だってわたしはきららさんの『コール』で助けてもらいましたから!」
マッチの説教の途中であったが、ランプにはきららの呟きが聞こえていたようだ。
話を聞いていなかったからなのか、途中で切られたからかは分からないが、マッチの説教をまだまだ長引きそうである。
そんな中、きららは一人で『コール』とは違う特別な力『パス』について考えていた。
「……………」
今まできららは人とは違う「
『パス』を改めて説明すると、人がどこに居るか分かる魔法である。
この魔法のせいで困ったことになったり、事件に巻き込まれたりもした。
そのためこの魔法を嫌い、なるべく「平穏」に生きようとしていた。
人は誰でも自分の本性を心の底を他人に隠したまま生活している、と言うのが吉良吉影……もとい、きららの考えである。
だがランプの朝日のように明るく道を照らしてくれる顔を見て、本当にそうだろうかと疑問を抱いた。
もしかしたら本当に本性を隠してるのかもしれないが、この言葉は本当の……真実の言葉でありかもしれないと。
「君、この能力を見ておびえない………………のか!」
きららは内心怯えながら二人に聞いた。
さっきはどこも嘘を付いているようすはなく、それどころか本当にそう思っているように見えた。
だからである、だからこそ気になるのだ。本当にマジでそう思っているかどうか。
「なんで怯える必要があるんだい?」
「そうですよ! 『パス』も『コール』も素敵な力なのに!」
「フ……フハ………フハハハハハハハハハハ」
きららは二人の言葉を聞くと一瞬ポカンとしたが、段々と涙が出るほど笑い始めた。
二人はどこかおかしくなったかと不安になったが、そんなことはない。
きららは嬉しかったのだ、この能力を持っていない人間とは本当に通じ合えないと思っていたが、そんなことは無いんだと、例え普通とは違う力を持っていても受け入れてくれる人は居るのだと。
「嬉しいよ」
目に涙を浮かべながら、きららは笑顔言った。
二人はきららが涙を出していることに疑問を浮かばせながらも、きららが笑顔なことが自分のことのように嬉しかった。
「……ところで」
きららは涙を手で拭い、真剣な顔になった。
そして先程までクロモンが居た場所を数秒眺めると、二人に向き合った。
「さっきの犬」
「犬? あぁ、クロモンのことか」
ずっと気になっていた。
マッチがクロモンを見つけたときに「様子が可笑しい」と言っていたのだ。
それはどういう意味なのか、あんな大勢でいることが可笑しいのか、人を襲うことが珍しいのか……きららはそこが気になっていた。
クロモンとランプ達が『クリエメイト』を探してることに何か関係しているのだろうか。
「───普通、クロモンが誰かを傷つけるような真似はしないんだ」
マッチは間を数秒ほど止めて喋り始めた。
「何だと?」
「何か異変が生じたのか、操られているのか……理由はさっぱりだけどね」
本来クロモンは「神殿のマスコット」と言われるほど可愛らしく、害の無い生物なのだ。
そのクロモンが理由も無く誰かを傷つけることは、コーラを飲んだらゲップが出るほどありえないことなのだ。
「ただ……『あれ』をしようとしているんだ、クロモンを操ることぐらい造作もないだろうね」
「あの」
「マッチ、もしかして……もしかしてだから可能性の話になるけどさ………」
きららはマッチの言う「あれ」が気になったが、ランプの言葉を聞いて口を紡いだ。
それよりもランプが言いづらそうに何かを言おうとしていることが気になった。
「他の村や町も襲われちゃうのかな?」
マッチの話をきららと一緒に聞いていたランプは、ある事に気がついた。
もしかしたらきららの村が襲われたように、他の村や町も教われるんじゃあないかと。
ランプの話を聞いたマッチは目を逸らして下を見た。
「その可能性は、否定できないね」
三人の間に暗い雰囲気が漂う。
たかが三人で出来ることは限られている。
だがそれは「普通」の一般人の三人だったなら、である。
「きららはこれからどうしたい?」
「ン?」
その雰囲気を破ったのはマッチだった。
ゆっくりときららに言い聞かせるように、マッチは話す。
「僕たちはあくまで自分の「意思」でソラ様を───世界を守ろうと旅に出たんだ、そしてきららに会った。そんな中「偶然」にもクロモンに遭遇してきららは「巻き込まれた」」
「……………」
「たまたまきららの『コール』が発動して助かったけど、あくまできららは「一般人」であって、この世界を救うために無理矢理旅に出ろ、なんて言わないさ」
きららは黙り、考える。
確かに自分は普通ではない能力『コール』を持っている。
だがあくまで自分は普通の人間、ただの「一般人」に過ぎない。
それに自分は非凡な能力を嫌い「平穏に生きる」のを目標としているのだ。
「だから……」
「マッチ、説明が長い!」
「ええ!? きららが責任感を持たないように、自分の「意思」でどうするか考えてもらおうと……!」
さっきから無言であったランプが、頬を膨らましながらマッチを睨む。
あくまできららが「世界を守る」という責任感を感じて、無理して旅に着いて来ることが無いように話していただけであるが、ランプには回りくどく聞こえていたようだ。
マッチを叱ると、ランプはきららの方を向いた。
「きららさん!!」
「どうした?」
きららはランプが何を言うか分からないような顔をしているが、内心は分かっていた。
そして自分がどうするかも、既に決めていた。
「わたしたちと一緒に世界を救ってくれませんか?」
「……「激しい」喜びはいらない…そのかわり深い「絶望」もない………「植物の心」のような人生を…そんな「平穏な生活」こそわたしの目標だ」
ゆっくりと自分自身が掲げる人生の目標を語り始める。
その語りにランプとマッチは顔を逸らす。
きららの目標と、今二人がしようとしていることはカードの表と裏のように反対である。
これから世界を救う旅に出るとしたら、様々なことが起こるだろう。
世界を救う人物が居るということは、逆に世界を壊そうとする人物も居るということだ。
先程のクロモンのように実力行使に出てきて怪我もするだろう、圧倒的な敵を前に「絶望」することもあるだろう、「平穏な生活」とは掛け離れたことをするだろう。
二人は自然と次にきららが何を言いたいか分かっていた。
「だが、わたしの平穏を乱す者とだけは闘わざるをえないッ!」
「じゃあ───!!」
「ああ…一緒に行こうじゃあないか」
きららの言葉と共にランプが抱き着いた。
頬を緩ませ、抱き着いてきているランプを抱き返した。
←To Be Continued
最後の描写は私が百合が好きだから入れました、文句は受け付けません。
今後の投稿は月一……いや、二ヶ月に一話のペースになる予定です。
(一万文字とか、七千文字とか、書くの大変なので)
【
星4 ナイト 水属性
原作:キルミーベイベー
ボケ担当のおバカな高校生。
コミカライズにも登場した方のやすな。
攻撃受けた時の反応が書きやすくて、ボケだから私としても書きやすいキャラクター。
星5のやすなと比べて若干日焼けしてる(気がする)
【
星4 まほつかい 闇属性
原作:あんハピ♪
「おじぎびと」に恋している高校生。
原作では「ひばり」と言うあだ名で呼ばれている。
別の世界線では「吉良吉影」である。
【
星4 アルケミスト 土属性
原作:アニマエール!
可愛い(重要)高校生。
私が好きなキャラの一人で、自身の名前にコンプレックスを持っており、主人公からは「こてっちゃん」と呼ばれている。
食べることが大好きで、食べ過ぎてしまい体重を気にしており……おっと、誰か来たようだ。