吉良吉影がきらファンのきららをアフレコしたようです 作:匿名にしました。
この二ヶ月の間に色々あったので、話したいことが多すぎる。
ごちうさの三期が終わったことや、おちフルが録れてなかったことや、きらファンで第二部が始まったことや……多いなぁ。
今回の話は色んなところをカットしまくりました。
きらファンのストーリー六話分は進んだかな? こうしないと一生終わらないそうなので……
きらら達一行は『パス』を感じる方向に歩いていくと町へ着いた。
まだ『パス』の場所へは距離はあるが、ランプ達に会ってからここまでほとんど休憩をしていなかったのだ。
体を動かして、そして非常識なことが起きていて体力的にも精神的にも疲れが出てきている。
そのため一度この町で休むことにした。
「……本当に、違う世界なんですね」
乃莉には物珍しく見えるようで、キョロキョロと町を小さい子供のように辺りを見る。
一方で紗英は証拠を見つけようとする刑事のように、町を一つ一つ観察するように視ていた。
そんな紗英が視界に入ったようで、乃莉は「あっ」と声を溢して紗英に話しかける。
「そうえば……紗英さんはこういう世界観の小説は書かないんですか?」
「異世界ファンタジーってこと? まだ無いかなー。興味が無いってことじゃあないんだけどね」
「え、もしかして「橘文」先生の新作ですか!?」
乃莉の言葉に紗英は否定はするが、今書いている作品が終わったら手を出して見るのもありかな……と、どこか他人事に考える。
その話を聞いていたランプが紗英、もとい小説家「橘文」の新作の話だと思い込み、目を輝かせながらグイグイと近付いてくる。
「ち、違う違う! あくまで興味があるかどうかって話だから」
「そうですか……でも「興味がある」って言うことはいつか「書く」っていう事ですよね!」
紗英が否定するとランプは捨てられた子犬のようにしょんぼりとし、視線を下に向ける。
しかしポジティブなのか、ただ諦めが悪いだけなのか、紗英が言った事をちゃんと聞いており「書くかもしれない」と淡い期待を込め始めた。
「多分ね……それに」
紗英はランプの思いを壊したくなく、言葉を濁すようにして「多分」と付け加えて言葉を続ける。
「自分の見た事や体験したこと、感動したことを書いてこそ小説って言うのは面白くなるからね」
何処かの漫画家が言ったような台詞を言い放ち、紗英は「この経験が良い小説を書けるかも」と普通なら味わうことの出来ないことを楽しんでいた。
…………ちなみに、彼女は恋愛小説家であるが一度も恋愛をしたことがない。
『ひだまり荘』で恋愛話が出てくると下手くそな嘘で誤魔化しているため、そこの住民には全員バレており、その話を聞いていた乃莉には何処か呆れられた目で見られていた。
当然紗英達の世界で起こったことは『聖典』に載っているのでランプもその嘘は知っているのだが……
「さすが紗英様です! 自身の経験を元に小説を書いていたなんて!」
ランプはその嘘を本当の事だと信じていた。
サンタクロースを信じている子供のように純粋な目で見られた紗英はランプに目を合わせることが出来ず、なんとか誤魔化そうと話題を考えると、きららがボッーとしているのに気が付いた。
「きらら?」
「美しい町だ……杜王町」
「きららさん違います」
どうやらきららは町並みに見とれていたようだ、美しすぎるあまり町の名前をポツリと呟いてしまうほどに。なお、きららが言った町は別のところである。
しかしランプの指摘によりきららは恥ずかしくなり、しゃがんで赤くなった顔を隠し始めた。
その光景にみんながオロオロと励まそうとしていると、マッチはきららの発言にある引っ掛かりを覚えた。
「ねぇきらら、きららはこの町に着たことはあるのかい?」
きららのさっきの発言『美しい町だ……』と言ったことにマッチはあることを疑問に思った。
もしかしてきららはこの町に着たことが無いのではないだろうかと、何回か着たことがあり毎回美しい町並みに浸っているのかもしれないが、それで名前を覚え間違える可能性は低いだろう。
「ない…」
「参ったね、僕とランプも神殿から出たことが無いから道が分からないよ」
「えぇ!?」
マッチはこの辺りの村に住んでいるきららに案内してもらおうとしたが、きららが知らないことが分かると頭を悩ませた。
きららの感じ取れる『パス』は『クリエメイト』を探す上でかなり役に立つ。
しかしあくまで『パス』は場所が分かるだけで、地図のように道順を教えてくれるわけではない。
『クリエメイト』が居ることが分かっても、そこが崖の下だったり、孤島だったりしたらそこへ行くための方法が必要である。
今のマッチ達の状態は目的地までの道も知らないのにカーナビを使わない車と一緒である。
「だったらここは定石通りに行きませんか?」
「定石?」
乃莉はあることを閃いてみんなに提案しようとする。
紗英はその閃きに食い付き、聞き逃さないように耳を乃莉の声に集中させる。
「はい、町の人達にRPGの要領でヒロさん達の事を聞いていくんです」
とは言え勝手に人の家に入ったり、タンスを開けるような非常識なことはしないが。
その提案にきらら達は乗ったが、乃莉の言った「RPG」とは何なのか疑問に思った。
「乃莉様、そのR……PG? とはなんですか」
「え? あー……私の好きなものだね」
きらら達が「RPG」に付いて知らないことに驚き、説明しようとするが言葉で説明することが出来ずに誤魔化す。
「RPG」とは何なのか分からないままだが、ランプは手に持っている大きな本に「乃莉様はRPGが好き」と書き加える。
「ならまずはどうやってヒロ達のことを伝えるかだね」
「あっ、確かに。町の人達に「ヒロ達知りませんか?」って聞いても通じないからね」
早速聞こうとするが、マッチの指摘によりそれはストップした。
それもそうだ。この町を通ったかは分からないが、仮に『クリエメイト』の誰かを見たとしても名前を知ってるとは限らないからである。
「ふっふっふっ……そこも抜かりないですよ。似顔絵を描けば良いんですよ!」
しかし乃莉の提案した「似顔絵」なら顔を見ただけで誰か分かり、情報も簡単に集めやすい。
全員がその言葉に賛同し、まずは似顔絵を描くことにした。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」のように頼む」
「それは難しいかな……」
きららの言葉に対して紗英は苦笑いをし、いざ描こうとすると道具が無いことに思い出してランプと一緒に買いに行った。
そうして描き始めて10分ほど、町の人々に聞き込みを始めた。
「……情報は『ヒロさんが西にある風車の近くに居た』ってことだけですね」
しばらく情報を集めたが、一人だけの情報しか分からなかった。
見つからないよりはマシだが、全員の情報が欲しかったと悩む乃莉。だがそう立ち止まってはいられない。
いつクロモン達に嗅ぎ付けられるか分からないため、全員は情報を元に移動しながら話しをしていた。
「うん。それと『風も荒れてきて、なんだか暗くなってきてる』とも言ってたから急いだ方が良いね」
『クリエメイト』の情報を聞いているときからだろうか、異様な雰囲気が漂い始めているのだ。
ただの雷や大雨なら良い方だと考えされられるような、何処か嫌な気分がしているのだ。
気のせいであるのが一番ではあるが紗英は何処か不安になってしまう。
「きらら、風車の方向に『パス』は感じる?」
「………………おかしい」
「きらら?」
情報は手に入ったが、『クリエメイト』が移動しているかもしれないと考えたマッチはきららにまだ『クリエメイト』が風車の近くにいるか確認を取った。
しかしきららはあることを疑問に思った。もしかして『クリエメイト』はもうその場所に居ないのだろうか……せっかく手に入れた情報が無駄になるのではないかと不安になったマッチだったが……
「二人だ、二人いるぞッ!」
きららの言葉に全員が目を見開いた。
嬉しい誤算だった。ヒロだけが居ると思っていた所に『クリエメイト』が二人に居ることに紗英は安心した。
「ヒロ、一人じゃなくて良かった……!」
「紗英さん? 実はかなり心配してました?」
安堵している紗英を見て、乃莉は少しちょっかいを出したくなっていた。
ヒロと紗英はひだまり壮で言う父と母のような存在である、その二人を見ているとどこか夫婦のように感じるのも無理はない。
だからこそ母親のことを心配している父親にしか見えなく、どこかイタズラしたくなってしまったのだ。
「へ? いや、ちょっと、ちょーとだけね」
「ヒロが一人だけだったら怖がってそうだなって思っただけだから! 変な意味はないから!」
「本当にそれだけですか?」
紗英の思わぬ質問に驚き、ツンデレのように理由を話す。
まるで何かを隠しているかのような反応に、乃莉はニヤケながら本当か聞き返す。
「それだけだよ!」
顔をそっぽに向けて明後日の方向を見る。
その赤く顔を見られたくないのだろうが、耳まで赤くなっているので意味はない。
本当に何かあるのではないだろうか、そう思った乃莉はもう一度聞こうとするが紗英は「それに」と言葉を続けて話し始めた。
「私はまだ乃莉が居たから少しは安心出来たけど、一人でいきなり異世界に来たら誰だって怖いからね、私も怖いよ」
「あっ……確かにそうですね」
自分達は一緒に居れて、この世界の住民であるきらら達に会えたのだ。これまでの出来事は運が良いとしか言えず、他のみんなはひとりぼっちで何処か分からずにさ迷っているのかもしれない。
ここまでトントン拍子で事が進んでいって、何処かに緊張や不安が飛んでいたのだろう。
「ヒロさんと一緒に居るのは誰なんでしょうね、なずなかなぁ」
「そしたら宮子とゆのが一緒にいるかも」
「宮子さんは兎も角、なずなとゆのさんがひとりぼっちなら、かなり怖がってそうですね」
本当かは不明であるが、宮子は今まで『海難事故で大海原に投げ出されたときに北極星を頼りに旅をした』と話したり『キャットフードを食べた』ことがあり、体力面でも『50mを息継ぎ無しで泳ぐ』など人間離れしているため、この世界に来ていても順応しているだろうと、安心感を持っているのだ。
しかしなずなとゆのは小動物のような人物であり、一人だけなら兎のようになっているのではないかと、不安になる二人。
「早く六人集まらなきゃ」
「うん」
きらら達は先程よりも早く風車へと歩いていく。
すると紗英が先程から気になっていたことを聞いてきた。
「ところでさ……『エトワリア』ってこういう
紗英の言葉に全員が空に視線を向ける。
すると先程まで雲一つないような快晴だった空が、一昔前のテレビのように白黒になっていた。
←To Be Continued
きららの台詞で三点リーダーが一つだけのところがありますが、あくまで原作の台詞をそのまま抜き出してるので誤字ではないです。
久しぶりすぎてキャラ説明や台詞の元ネタの書き方忘れた。
【自分の見た事や体験したこと、感動したことを書いてこそ小説って言うのは面白くなるからね】
『第四部~ダイヤモンドは砕けない~』より『岸辺露伴』の台詞である。
ただし、アッチは漫画家なので地味に台詞を変えている。
【誰だって怖いからね、私も怖いよ】
『第四部~ダイヤモンドは砕けない~』より『虹村形兆』の台詞である。
本来は「誰だってそーする、おれもそーする」である。
正直言って誰も気づかなかったと思う。書いた私も「あれ、もう一つの台詞どこだっけ?」と分からなくなった。
【ヒロ】
ひだまり荘101号室に住んでいる高校三年生
母親のような人物。
「紗英とヒロは夫婦」と錯覚させるような仲良くである。
いつも体重を気にしており、弄りすぎると拳骨を喰らうので注意。
【なずな】
ひだまり荘203号室に住んでいる高校一年生
小動物のような人物。
作中では男子生徒が荷物を運ぶのを手伝ったりする等周りから色々と心配されている。
ひだまり荘唯一の普通科であり、美術方面はなんというかその……まぁ、独特である。
【宮子】
ひだまり荘102号室に住む高校二年生
よくおバカな行動をするが実際は頭が良く、美術方面の独自の感性を持っている。
万年金欠であり、服は兄の御下がりであったり、ご飯を奢ってもらったりしている。
本人には自覚はないが、ゆのに「宮ちゃんの方が可愛い」と言われて「あまり見ない表情」で照れていたそうだが、後ろ姿しか確認出来ていない。ちなみに私はそれが可愛すぎて萌え死んだ。
『ひだまりスケッチ』での私の推し、私の推し!(重要)