魔法少女リリカルなのは 蒼の守護者   作:みずき

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パソコンの調子が悪いです。
ので二話投稿します。


第九話 時空管理局?世の中酔狂な組織もあるもんだね

ええと確かここをこうすれば、

「えい!」

「ん・・・あ、あれ、私」

あ、よかった気付けが成功した。

もうしないけど・・・失敗したら嫌だし・・・

「フェイトちゃん大丈夫?」

「な、なんとか」

ありゃりゃフェイトちゃんボロボロだね。

いや、僕がやったんだけどね。

「いきなり何するの」

「いや・・・あのまま行くとさ・・・またジュエルシードが暴走しちゃいそうで」

「だったら口で止めてくれても」

本気で言ってるのかな?

「あのさ・・・僕が何か言って本当に止まった?」

「・・・ごめん、止まらない」

あ、やっぱりね。

「まあ、このジュエルシード持っていっていいからさ」

「いいの?」

「うん、ついでにジャミングもかけてあげるよ」

そう言って僕は気を失ってる少年を指差す。

「この人達に見つかったら困るんでしょ」

「うん・・・」 

「所でこの人なんなのか分かる?」

「えと・・・」

「そいつは時空管理局の魔導師さ」

答えたのはアルフさんだ。

「時空管理局?」

「あー、この世界の警察みたいなものさ」

「ふうん・・・まあ、今のうちに逃げなよ。少し強力な妨害魔法を使ってるから今なら見つからないよ」

「ありがとう」

「気にしなくてもいいよ。人の事をこそこそと除いてるのに腹がたっただけだから」

「悪いね・・・行こうフェイト」

「うん」

二人が転移したのを見届けて僕は気絶しているなのはちゃんと少年を星夜の元に連れて行く。

「大丈夫か瞬兵?」

「うん、大丈夫・・・ファルさんは?」

「気がついてすぐに逃げてった」

・・・逃げられたか、まあ仕方ないね。

「・・・ま、気にすることはないよ」

そう言って僕は気絶した二人を寝かせる。

「なんで膝枕?」

「いや・・・僕が吹き飛ばしたんだしお詫びも兼ねて」

「というかいつになったら目を覚ますんだ?」

「・・・多分、二、三時間かな」

う~ん、本当に二、三時間で目を覚ませばいいんだけど・・・

 

 

 

 

で、結局四時間がたった・・・しくしく自業自得とはいえ・・・足が痺れた。

「ぐ・・・う・・・」

「あ、目を覚ました」

少年の方がゆっくりと目を開け、

「あの・・・大丈夫ですか?」

微笑んだらボンッと音がして少年の顔が赤くなった。

「え・・・や・・・あの・・・えと」

パニックに陥ったようだ。

「とりあえず自己紹介を」

少年が身体を起こし僕を見る。

「僕は如月瞬兵と申します」

自己紹介と共にぺこりと頭を下げた。

「ん・・・んん・・・?」

あ、なのはちゃんも目を覚ました・・・やっと話が進む。

「あ・・・と、とりあえず・・・時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。詳しい話を聞かせてもらおうか?」

「・・・今更そんなことを言われても」

「ちっとも決まってないな」

僕と星夜の言葉にクロノくんは沈んだ。

「・・・いや、そんなに落ち込まなくても」

言いかけた僕だが突然クロノくんの目の前にモニターらしきものが現れた。

そこには女性の姿が映っている。

なのはちゃんも目覚めたはかりだが突然の事態に目を丸くして驚いている。

星夜も同じような反応だ。

『クロノ』

「艦長、すみません」

『突然強力な術式でそちらのモニターができなくなったの、それでちょっと話が聞きたいから、そっちの子達をアースラに案内してくれるかしら?』

「分かりました。ということですまないが一緒に来てもらおうか」

どうやら話の内容からして僕たちはアースラとか言う所に連れて行かれるらしい。

それが何なのか分からないけど・・・事態はさらに複雑な方に向かっているような気がする。

モニターが消え、彼は振り向きながら僕たちについてくるように言う。

そして、僕たちはアースラとやらに転送された。

そういえばなのはちゃん起きてから一言も喋ってないや・・・事態がポンポンと進んでるからついていけてないんじゃ・・・ι

 

 

 

 

 

 

「ここがアースラって所?」

なんだかファンタジーとはかけ離れた設備だ。

暗い照明・・・壁の巨大な魔法陣だけが魔法という存在を主張している。

これって船・・・なのかな?

「そうだ。ここが時空管理局所属の船、アースラの中だ。簡単に言うと幾つもある次元世界を自由に移動する為の船だ」

「へぇ、やっぱり船なんだね」

「なのは、星夜、そろそろ話を」

ユーノくんが二人に声をかけるが時既に遅し。

「・・・・・・・いい加減にせんか~っ!」

スパスパーンッ!

僕は会話に参加せずに周りキョロキョロと見回してる二人を容赦なく張り倒した。

「「い、いたひ・・・ι」」

「瞬兵・・・いいの?」

「いいんだよユーノくん・・・まったく、どこのおのぼりさんだ」

「ご、ごめん瞬兵くん」

「ごめん瞬兵」

「に、賑やかだな・・・そろそろいいか?艦長の所に案内したいんだが」

はっ、しまった僕としたことが初対面の人の前で・・・

「す、すみません」

「あ、いや・・・構わないさ」

あ・・・また顔が赤い・・・

「じゃあ行くぞ、ついてきてくれ」

僕たちはクロノくんの案内で動き出した。

大人数人が移動できる自動ドアが開いて通路を歩いている時、前を歩いていたクロノくんが振り向いて声をかけてきた。

「ああ、何時までもその格好だというのも窮屈だろう。バリアジャケットとデバイスは解除しても平気だよ」

「え、あ、そうですか?じゃあ・・・」

「あ、じゃあ僕も」

そう言って僕となのはちゃんはバリアジャケットを解除する。

それにしても星夜・・・君はまだ懲りないのか・・・星夜は相変わらず周囲をもの珍しそうに見回している。

「君も元の姿に戻ったらどうだ?」

「そういえばそうですね。ずっとこの姿でいたから忘れていました」

「・・・・・・?」

なのはちゃんはなんで不思議そうにしているんだろう?

僕の横で、ユーノくんの周りに魔方陣が広がり。

ユーノくんが光に包まれて、人間の姿に戻っていた。

なのはちゃんは何が起こったのか分からないままのようで、驚いた顔をしている。

「なのはどうしたの?」

「えっと・・・・・ユーノくんって・・・・・人間だったの?」

そういえば・・・僕なのはちゃんに言ってないかも・・・

「そうだけど・・・・・言ってなかったっけ?」

ユーノくんも言ってないんだ・・・それともフェレットが板についてたから忘れたのかも・・・

「え・・・・・えええぇぇぇぇぇ!!!!」

なのはちゃんの声が周りに響き渡る。

僕とクロノくんは既に耳を塞いでいた為余り驚いていないが、星夜とユーノ君は物凄く驚いている。

なのはちゃんは何がなんだか分からない状態で、もうめちゃくちゃだ。

「えっと・・・・二人の間で見解の相違があったようだけど・・・・」

「・・・誰?」

クロノくんの言葉を遮ってようやっとこちらに目を向けた星夜がユーノくんを見て言った。

「・・・・・・・・星夜」

「な、なんだ瞬兵」

ビクッと一瞬震えてから何とか言葉を返す星夜に近づき頭に手を載せる。

「人の話はちゃんと聞けぇ!」

「あいだだだだだだ、痛い、いだい、わ、悪かった~」

一話以来久しぶりに登場のアイアンクロー・・・効果はばつぐんだ?

「この子はユーノくんなの、分かった?!」

「わっ、分かりました~」

そこまで聞いてようやく僕は手を離した。

「・・・いいのか?」

「別に構いませんよ。それより急ぐんじゃないんですか?」

「ああ、そうだった。四人とも、この先で艦長が待っている。ついてきてくれ」

「はい」

「「「・・・・・は、はい」」」

なのはちゃん達はなんだか少し緊張してるみたい・・・まぁ、船の艦長に会いにいくんだから普通の反応だろう僕の落ち着いた反応の方が異常じゃないかな。

それにしても・・・ただ人に会いにいくだけなのに妙に疲れた。

それから暫くして僕達は目的の場所に辿り着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、そうですか。あのロストロギア、ジュエルシードを発掘したのはあなただったんですね?」

「はい・・・・・」

僕達は今案内された部屋で話をしている。

けどこの部屋・・・盆栽やお茶立て、ししおどしって何を考えてこんな内装に・・・

金属の部屋だから・・・怪しい。

そんな人為的な異空間といってもいい空間で話をする女性(リンディさんというらしい)はお茶とようかんをつまみながら、ユーノくんが経験した事を話している。

「それで僕が回収しようと・・・・・」

一通り聞き終わったリンディさんが感想を口にした。

「立派だわ」

まあ確かに・・・

「だけど、同時に無謀でもある」

クロノくんが言葉を継ぐ。

・・・そこは僕も同感、その言葉を聞いてユーノくんは悲痛な面持ちで沈黙する。

う~ん、事実だからなあ・・・否定できないなあ。

そんな様子を横目に見ながら、なのはちゃんは控えめに手を上げた。

「あの、質問しても良いでしょうか?」

「答えられることなら」

「ロストロギアって何なんですか?ジュエルシードもその一種らしいですが」

ちょっと・・・前にユーノくんが説明したじゃない。

それともあれじゃ分からなかったのかな?

「そうね。ロストロギアってのは、異世界の遺産。つまり・・・」

リンディさんは人差し指をアゴに当てて天上を仰いで言葉を続ける。

「次元世界の中には幾つもの世界があるの。それぞれに生まれて育っていく世界。その中に、ごく稀に進化しすぎる世界があるの。技術や科学、進化しすぎたそれが自分達の世界を滅ぼしてしまって、その後に取り残された失われた世界の危険な技術の遺産。それがロストロギアと呼ばれるものなの。使用法は不明だけど、使いようによってはその世界どころか次元空間さえ滅ぼすほどの力を持っている危険な技術」

やっぱりあれも人が作ったものか。

「しかるべき手続きを持ってしかるべき場所に保管しておかなければいけない代物。君達が探しているロストロギア、ジュエルシードは次元干渉型のエネルギー結晶体。幾つか集めて特定の方法で起動させれば空間内に次元震を引き起こし、最悪の場合次元断層さえ巻き起こす危険物と判明した。少し前にジュエルシードが本格的な暴走状態になったことがあっただろう?あれが次元震だ」

え~とこの間のあれか・・・あの時は僕の魔力で無理矢理押さえ込んだけど、次元震とやらを引き起こしそうになってたのか・・・だからここに来た。

あれがこの人達をこの世界に呼んだ原因ってわけか・・・

「たった一つのジュエルシードの全威力の何万分の一の発動であれだ。数個集まった時の影響は計り知れないだろう」

「聞いた事があります。旧暦の462年、次元断層が起こったときのこと」

ユーノくんが口にしただけでクロノくんとリンディさんの表情が曇った。

その顔から想像するにかなりの被害をだしたのは間違いなさそうだ。

「ああ、あれは酷いものだった」

「隣接する次元世界が幾つも崩壊したの。歴史に残る悲劇・・・・繰り返す訳にはいかないわ」

確かにそんな事を繰り返すわけにはいかないだろう。

人が作り出した危険極まりない代物、ほんの一瞬の内に数百万、数十億という命を奪う物・・・

既に兵器と言ってもいいような物だ。

けど、それもまた人が作ってしまったものだ。

どんよりとした沈黙はしばらく続き、その沈黙はリンディさんによって破られた。

「これより、ロストロギア・ジュエルシードの回収については時空管理局が全権を持ちます」

「えっ・・・・・?」

「ふうん・・・」

「そういうことで、君達は今回のことは忘れて、それぞれの世界に戻って元通りに生活するといい。なにしろ次元干渉に関わる事件だ。民間人に介入して貰うレベルじゃない」

なるほど・・・まぁ、確かにそうだろうけど・・・でもねえ・・・

「でも、そんな・・・・・」

なのはちゃんとユーノくんは食い下がる。

あれだけジュエルシードの深刻性を話題にした後じゃ、僕たちの立場は無い。

けどね・・・

「そうですね。・・・けどあなたたちだけでは無理だと思いますよ」

「あら、どうしてかしら」

「この船の戦力で役に立ちそうなのはクロノくんとリンディさん・・・他は僕どころかなのはちゃんのレベルにも及ばない・・・そんな程度でフェイトちゃんとアルフさん、それにファルさん・・・フェイトちゃんの後ろにはさらに命令を出してる人までいる。この船の乗組員の能力を考えるとなのはちゃん、フェイトちゃんレベルの人物はいない。ユーノくんも結界魔導師としては一流です。船の大きさはかなり物です。・・・にも関わらず戦力が小さすぎる。時空管理局というものがどれほどの規模のものか知らないけど・・・優秀な魔導師は極少数だと思います・・・つまり応援を望めるほどの数はいない」

「そのとおりだ・・・ところでフェイトというのはあの金髪の少女か?」

「そうです。なのはちゃんと闘ってた子がフェイトちゃん、僕と戦ってた男の人がファルさん」

「そうか・・・続けてくれ」

「クロノくん一人で相手をするにはフェイトちゃん、アルフさんの二人を同時に相手にすれば苦戦するのは間違いありません。けれどリンディさんは艦長ですからそんな簡単に戦闘にはでられません」

「そうね」

「ファルさんにとっては管理局もフェイトちゃんも敵です。両者が戦ってる隙をついて両者を亡き者にすることもファルさんの実力なら簡単です」

そう、ファルさんなら間違いなくそうする。

なにせ追い詰められてるから・・・それはフェイトちゃんも同じだろうけどフェイトちゃんは正々堂々ってタイプだしね。

「戦いを見た限りそこまで手強い相手とは思えないが?」

「それは少々の反則技と魔法を使われる前に気絶させたからですよ。真正面から戦えば少なくともクロノくんと同程度、もしくはクロノくん以上です」

妨害魔法を使ったのはファルさんを倒した後だから最初のほうはやっぱり見られてたらしい。

「そうね・・・確かに魔法を使わせる前に終わらせていたわね」

「それに今から応援を呼んでも手遅れです」

「「・・・・・・・」」

「さてさて、そこで提案ですけど僕達を協力者として迎えませんか?」

「は・・・はい!!私、頑張ります。だから、協力させてください!!」

僕の言葉を聞いてなのはちゃんは大声で言った。

まぁ、このチャンスを逃したらこの件にはもう関われないだろう。(尤も僕もなのはちゃんも断られた所で関わるのをやめたりしないけど)

「そして・・・」

僕はクロノくんの後ろに回りこむ。

その動きにその場にいたものはクロノくんを除いて反応できず、クロノくんは反応はできたが反撃に移る前に杖を突きつけられて動きを止めた。

「今のに反応できないんじゃファルさんの相手は務まりませんよ・・・それで、どうしますか?」

何かを考えていたリンディさんが僕となのはちゃんに目を向けた。

「本当に協力してくれるのかしら?」

「はい!!」

「もちろん、自分から言い出したことですから」

「でも、本当に良いのかしら?ご両親も心配すると思うし、何よりあなた達には戦う理由が無いわ。その理由を、あなたは持っているのかしら?」

「理由ならあります!何も知らないまま世界が滅亡するなんて耐えられません!

それに、私決めたんです!フェイトちゃんともう一度お話しするって。

あなたは何でそんなに悲しい目をしているのって。だから、私は戦います。

お願いします、足は引っ張りません!!」

「理由ねえ・・・そんなものは自分のために、それだけで十分です」

いやいや、なのはちゃんは立派な考えを言うね。

まあ、結局は自分の為だけど・・・

リンディさんはそうね、と前置きして

「・・・・良いわ、やって貰いましょう」

「母さん?」

「じゃ、交渉成立ですね」

「ええ、実力的には問題はなし・・・なにより勝手に行動されるよりはね」

「よく分かっていることで・・・」

「そのかわり条件が二つあるわ。四人とも身柄を時空管理局の預かりとすること。それから指示を必ず守る事」

「はい。あの、細かい事項を記載した契約書みたいなものは無いのでしょうか?」

「別にそんなものは特に無いわ。少しの間この艦に乗る事と、あと一人で勝手な行動はしないこと。それだけよ」

「口約束で構わないんですか?」

「ええ」

なのはちゃんは少し拍子抜けした顔をしているけど、まあこんなところだよね。

「分かりました、約束します」

「じゃあ、今日のところはお家に帰ってゆっくりして。それから明日のお昼にでも改めて連絡するわ」

「あ、後はできればでいいんですけど星夜にもデバイスをあげられませんか?」

「その子に?」

「ええ、魔法の素質はかなりのものです。特に探索系に秀でた能力を持っていて補助・・・ブースト系にも高い適正があります。その他も平均より高めの適正が認められます」

「そこまでどうやって調べたんだ?」

「僕も気になるんだけど」

「私も」

「俺もだ」

「調べたというよりもデバイス無しでの魔法特訓の結果で適正を割り出しただけです」

「「「「「そ、そうなんだ・・・」」」」」

技術はまだ未熟だけど単純に魔力を込めて打ち出すならなのはちゃんと同程度の砲撃も可能だろうし・・・

「それは構わないけれど」

「艦長!?」

「落ち着きなさいクロノ」

いや・・・ここはクロノくんの反応の方が正しいと思う。

「星夜くんはどう思ってるの?」

「・・・それが瞬兵の力になれるなら」

「いいわ・・・クロノ」

「はい、星夜だったな・・・ついてくるといい」

「分かりました」

二人が部屋を出て行くとリンディさんは今までの雰囲気を一転させて、

「それにしても可愛いわね・・・あなた歳は」

「へ・・・えと・・・一応七歳ですけど」

「それにしては小さいわね」

・・・き、気にしていることをズバリと言ってくれたね。

「それよりもファルさんの事を調べてほしいんですけど」

「・・・何かあるのかしら?」

「少なくとも私利私欲でジュエルシードを集めている訳ではなさそうなので」

ファルさんが何処の世界の人であの魔法陣はなのはちゃんのと違うからどういうものなのか、そしてファルさんの世界の現状はどうなっているのか・・・知らなきゃならないことはたくさんある。

「シュテルシア」

『イエッサー』

首から提げた宝玉が掌サイズの折りたためるパソコンになる。

「・・・それはデバイスではないのね」

「ユーノくんの話ではそうらしいですね・・・使い方を確かめていくうちにこのパソコンも使えるようになったんですが・・・この中のデータによるとディヴァインっていうらしいですよ」

「確かにデバイスとは違います」

「ディヴァイン・・・聞いたことはないわね・・・」

「ちなみにこれは魔律式魔導コンピューターシュテルシアです」

僕は片手にシュテルシアを乗せて片手でキーボードを操作する。

さっきの星夜の平均値とかもこれで割り出した。

『お久しぶりですマイマスター』

「え、今の声シュテルシアから?」

「そうだよユーノくん、インテリジェントデバイスより少し高度なAIだと思えばいいよ」

「・・・瞬兵くん、よくそんな速さで操作できるね・・・指が霞んで見えるよ」

「ふふん・・・と、そんなことよりこれがファルさんが使っていた魔法陣です」

そういってパソコンに移した魔法陣を見せる。

「・・・・・・残念ながら見覚えはないわ」

「そうですか」

「そのデータ、後でこちらに渡せるかしら?」

「大丈夫です・・・とりあえず今までのフェイトちゃんとファルさんのデータと星夜の魔法の練習のデータを渡します。それと僕となのはちゃんとユーノくんの戦い方のデータも」

「なんだか手馴れてるわね」

「ただ必要な情報を提供してるだけです・・・それとこちらが協力するのだからそちらからも協力してほしいんですが」

「なにかしら?」

「もちろんファルさんへの協力です・・・どういう理由にしてもファルさんの故郷が危険なのは確かですから」

「時空管理局としては放っておけない話ね・・・そのファルさんの出方しだいだけど協力はできると思うわ」

う~んリンディさんやクロノくんは信用してもよさそうだけど・・・基本的に組織ってのは信用できないからなあ・・・

「それと・・・この画面に触れてください」

「ここに?」

「はい」

リンディさんが画面に触れる。

よし、契約完了・・・

「ありがとうございます。これで契約は完了です」

「契約?」

「はい、僕があなたたちに協力しあなたたちが僕に協力する強制力のある契約です・・・破ると雷どっか~んですので」

笑顔でいった僕に三人は絶句して固まった。

「何も言わない所が瞬兵の凄いところだよね」

「さすが瞬兵くん抜け目がないの」

「こ、子供と思って侮ったら負けそうね」

ふふん・・・この程度は当然・・・組織ってのは・・・特に正義の組織なんてのはその為なら何をしてもいいと思ってる馬鹿も多いからね。

「まぁ、変わりに色々お手伝いしますから・・・自分で言うのもなんですけど僕、優秀ですから」

それにしても僕、なんか性格がおかしくなってるような・・・

「でも・・・時空管理局ねえ・・・酔狂な組織も世の中あるもんだね」

「どういうこと瞬兵?」

「人は自分の生まれた世界すら管理できないのに他の世界まで管理しようなんて」

「それは・・・でも・・・」

「ユーノくんの言いたいことも分かるけどね。ロストロギアを放っておけないのも確かなんだけどさ。それでもやってることは一歩間違えば人攫い、ロストロギアについてだって泥棒、強奪ってなことになりかねないよ。何せ他の世界に一方的に入って勝手を行うんだから」

「「「・・・・・・・・」」」

三人とも沈黙した・・・何か意見はないのか意見は、それとも反論できないのか・・・

「艦長」

「瞬兵」

「あ、クロノくん、星夜」

二人が部屋へと戻ってきた。

「それでどうだったのクロノ」

「はい、確かに素質はありそうです・・・少し訓練を積めば補助に限れば足手まといにはならないでしょう」

「デバイスは?」

「デバイスは明日にはできると思います」

仕事が速いね。

スタッフが優秀なんだな・・・まあ戦力が多いに越したことはないよね。

「じゃ星夜、デバイスができたら早速特訓だよ」

「お、お手柔らかにおねがいします」

ふっふっふっ・・・たっぷりと叩き込んであげるのです。

「「「「「(これは無茶な特訓を考えてる)」」」」」

「はっ・・・うん、もちろんゆっくり教えてあげるよ」

「「「「嘘つけっ!」」」」

リンディさんを除いた四人に即答された・・・何で?

「さて・・・じゃあ、今日のところはお家に帰ってゆっくりして。それから明日のお昼にでも改めて連絡するわ」

「送っていこう。元の場所で良いね?」

「ありがとう。行こう、瞬兵くん、星夜くん、ユーノくん、」

「そうだね」

「おう」

「あ、うん」

その後僕達はクロノくんに送られて戦闘があった場所へと戻ってきた。

「それじゃあ明日、迎えに来るから」

それから僕達は星夜と分かれて家に帰ることになった。

僕はなのはちゃんとユーノくんと話し合って、お母さんに今までの事を話そうという話になった。

「後はタイミングだけどどうしようか」

「そうだね・・・なのはちゃんはどう思う?」

「やっぱり夜かな」

う~ん・・・まあそうなるかな。

その夜、お父さんとお兄ちゃん、美由姉が夜の訓練に出かけた後、僕となのはちゃんははお母さんと一緒にお皿洗いを終わらせた。

「「お母さん」」

「どうしたの二人とも?」

「お母さん・・・・・私・・・」

言い辛そう・・・当たり前だよね・・・うん、ここは

「僕たち、明日から・・・・ううん、今日の夜から少し家を空けないといけない。だから」

「・・・・・・真剣な話みたいね。いいわ・・・お話を聞きましょう」

「「ありがとうお母さん」」

僕達は居間に移動して、ソファに座り。

正面に座ったお母さんに向き合う形で僕達は座り。

僕達はお母さんの目を見つめる。

なんとなく目を逸らしたい衝動に襲われるけど、ここで目をそらしたら面白いことにはなるだろうけど・・・許してもらえなくなりそうだからやめないとね。

そして僕達は話し出す。

ユーノくんと出会ってから今日までのことを、魔法のことははぐらかしつつ話したけど、お母さんもそのことは分かっているようだ。

価値があって危険なものがこの町に散らばっていてそれを集めていると。

協力してくれる人たちが現れたのでその人たちのところでお世話になること。

もちろんフェイトちゃんとファルさんのこともお母さんに話した。

危険な物を奪い合っていると言う事を。

普通に考えたら心配されて精神病院に連れて行かれる所なんだけど、お母さんはお父さんを通じてそういった常識が少し異なる世界にいたことがあるみたいで、僕達の話を真剣に聞いてくれた。

困惑するかと思ったけど、信じてくれた。

正直凄く嬉しいそれは僕達を信頼してくれているってことだから・・・

それにしてもやっぱりこの家って色々とずれてるよね。

「危ない事だけど、放っておく訳にはいかないの。私達には、それだけの力があるから・・・・」

「それに届けたい声が想いがあるから」

「うん」

「心配かけちゃうかもしれないけど」

「本当に心配だと思うけど」

「それは・・・・それはもう」

お母さんは顔に手を当てて、息を吐き、もう一度息を吸って、

「何時だって心配よ。お母さんはお母さんだから、なのはのことも瞬ちゃんのことも凄く心配。でも、もう決めちゃったんだものね?」

「・・・・うん」

「僕も決めたから・・・自分の為に頑張るって」

「お母さんにこうやって話してくれたってことは、もうお母さんが何を言っても聞いてくれないのよね」

「うん」

「ごめんなさい」

「謝ることはないわ・・・でも本当に気をつけてね」

そう言ってお母さんは僕達をぎゅっと抱きしめた。

「お父さんとお兄ちゃんは、お母さんが説得しといてあげる。だからいってらっしゃい。後悔だけはしないようにね」

「うん・・・・いってきます」

「はい・・・必ずここに帰ってきます」

 

 

 

 

 

 

「星夜・・・どうだった?」

「それが・・・瞬ちゃんをしっかり守るのよ・・・だって」

「・・・そ、そう」

僕達は昼間の公園に集まり星夜と合流した。

クロノくんには念話で連絡済みだ。

「さすが誠子さんなの」

「星夜のお母さんって・・・一体」

そういえばユーノくんって誠子さんと孝也さんに会ったことないっけ・・・まあとにかく行きましょうかね。

「準備はいいのか?」

僕達の後ろに唐突に現われたクロノくんに僕達四人は一瞬目を合わせて、

「「「「もちろん!」」」」

声をそろえて言った。

「そうか・・・なら、行くぞ」

クロノくんが言った瞬間僕達はその場から消えた。

着々と役者はそろいはじめている。

ここから先は危険な道・・・でも、僕達は諦めるつもりはない。

これはきっと必要な戦いだから。

 

 

 

 

 




瞬兵「瞬兵と」
エリオ「エリオの」
二人「あとがきコーナー!」
瞬兵「は~い今回のゲストは」
エリオ「なのはさんのデバイス、レイジングハートです」
レイジングハート(以下レイ)「ご紹介に与りましたマスター高町なのはのデバイス、レイジングハートです」
エリオ「・・・え?」
レイ「今回はあとがき様に特別にシュテルシアに頼んで擬人化させてもらいました」
エリオ「なのはさんにそっくりですね・・・」
瞬兵「でもなのちゃんより有能そうだよね」
エリオ「あー、その・・・えと・・・」
瞬兵「まあエリオくんには言いづらいか」
エリオ「あ・・・あはははは・・・」
瞬兵「さあさあ今回は僕達がとうとうアースラと合流したね」
エリオ「そうですね・・・ここからは物語もヒートアップですね」
レイ「そうでしたっけ?」
瞬兵「う~ん・・・佳境に入ったのは確かだね」
レイ「私もやっとまともに整備してもらえます。マスターはデバイス使いが荒いですから」
エリオ「そうですね・・・この頃はなのはさんもまだまだ術式の構築が甘かったんですね」
瞬兵「まあ、感覚で魔法を使う子だから」
レイ「元々基礎が分からないのですから仕方がないでしょう」
エリオ「そうですね・・・僕のように徹底的に訓練したわけでもないのに九歳であれだけできるのは凄いです。僕のほうが強いですけど」
瞬兵「そりゃあこの僕が付っきりで訓練したんだものあの程度は軽くあしらってくれなきゃ」
レイ「マスターにも頑張ってほしいですね。やはりロードの訓練をちゃんと受けるように説得しましょうかね」
瞬兵「あのさ」
レイ「なんですかマイロード」
瞬兵「その呼び方やめて」
エリオ「レイジングハートさんにとって瞬兵さんは王ですからね・・・ロストロギアと同じですね」
レイ「あんなものと同一扱いされたくありません」
瞬兵「あんなものって・・・それシグナム達が聞いたら怒るよ」
レイ「いいんです。あんな連中にロードは渡しません」
エリオ「・・・見た目がなのはさんだから違和感がないですね。なのはさんもいつもそんな感じです(瞬兵さん関係で・・・)」
瞬兵「デバイスはマスターに似るんだね」
エリオ「ペットじゃないんですから」
瞬兵「でも事実だし」
レイ「バルディッシュにも渡しませんよ」
エリオ「デバイスの敵はデバイスって事ですか」
瞬兵「人の敵は人だしね」
エリオ「世の中って複雑なようで案外単純なんですね」
レイ「それはかなり極論だと思いますけど」
瞬兵「でも間違ってないよね」
エリオ「ですよね」
瞬兵「それにしてもシュテルシアに擬人化プログラムを頼むとは・・・いつの間にそんなに仲良くなったわけ」
レイ「ええとマスターが鈍感で心配ですねって話を」
瞬兵「あ、そう・・・僕は別に鈍感じゃないよ」
エリオ「そうですね・・・瞬兵さんは分かってて知らん振りしてますからね」
瞬兵「にゃははは・・・だって僕・・・結局は一人だよ・・・いつかはエリオくんもなのはちゃんも・・・僕をおいて逝くんだから」
エリオ「あう・・・」
レイ「・・・・・・・・・・」
瞬兵「そして守護者になった以上・・・手を下すのは僕だ」
エリオ「・・・(あ、あとがきがシリアスに)」
瞬兵「まあシリアスはこのくらいで・・・そろそろ終わりにしようか」
エリオ「はい」
レイ「わかりました」
三人「ではではみなさま、またお会いしましょうね」
瞬兵「さて、レイジングハート」
レイ「はい?」
瞬兵「せっかく人の姿なんだし何かしたいことない?」
エリオ「そうですね・・・本編では擬人化の予定はありませんしね」
レイ「そうですね・・・温泉とカラオケとボーリングです」
瞬兵「なるほど・・・じゃあ行こうか」
エリオ「はい!」
レイ「え・・・よろしいんですか?」
瞬兵「もっちろん」
エリオ「せっかくの機会ですからね」
瞬兵「よ~し・・・これからみんなで遊んじゃおっ!」
二人「オーッ!」
瞬兵「所でこれって一応デートなのかな」
エリオ「三人だから違うんじゃないですか」
瞬兵「どっちにしてもレイジングハートの未来は暗いかもね」
レイ「え・・・」
エリオ「・・・(レイジングハートさん、気をつけて帰ってくださいね)」

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