魔法少女リリカルなのは 蒼の守護者   作:みずき

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二話目です。


第十話 星夜の初めての実戦とアースラでの生活・・・せっかく作ったケーキが(涙)

 

「ディバインバスター!」

ずどおおおぉぉぉぉんっ!

なのはちゃんの放った砲撃は見事に星夜を直撃した。

「はい、なのはちゃん、星夜、ここまで模擬戦しゅ~りょ~」

僕は今まで見てた二人の戦いにストップをかけた。

なのはちゃんは飛んでいるのでそのまま僕のほうに飛んできて星夜はさっきの一撃で落ちたので歩いてこっちに向かって来た。

「つ、疲れた・・・」

「星夜くん強くなったね・・・プロテクションを抜かれるとは思わなかったの」

「なのはさん固すぎです。抜けてもまったくダメージ行かなかったじゃないですか」

「第三戦目も星夜撃墜でなのはちゃんの勝ち」

僕達がアースラに来て早三日、僕たちは魔法の訓練の合間に模擬戦を行っています。

ちなみに今の所の戦績は僕が二人に三勝のなのはちゃんが僕に三負けの星夜に三勝・・・まあ、当たり前な結果です。

ただどちらも一日ごとに強くなってて嬉しい限りです。

「今日もやってるな」

「あやクロノくん・・・どうしたの?」

「いや、頑張ってるなと思ってな・・・しかしやりすぎは禁物だ」

「大丈夫しっっっっかり計算してぶっ倒れるギリギリでやめてるから」

「そ、そうか・・・」

あ、何か額にでっかい汗が・・・う~ん明日からもう少し穏やかな訓練にするべきかな?

ただぶっ倒れるまで砲撃を打って最大量のアップ(やった後にちゃんと魔力を分けてるから問題はない)砲撃魔法を防御魔法で防いでの防御魔法の能力アップ、他にもエトセトラ、エトセトラ・・・確かにちょっとやりすぎかな・・・でもちゃんと二人は最後までついてこれたし。

「ま、とにかく今日の訓練はこれでおしまいだよ。それともクロノくん僕と模擬戦する?」

「遠慮する。僕には君の馬鹿魔力を防げるほどの防御魔法は使えない」

・・・失礼な

「一発当たったらおしまいじゃ君としても模擬戦のしがいがないだろ」

「クロノくんは受け止めるんじゃなくて避けるほうが得意なんだから当たり前じゃない・・・そもそも自分で言うのもあれだけど僕の砲撃は手加減してるとはいえ受け止められるなのはちゃんや星夜が異常なんだよ」

「瞬兵ひどっ」

「瞬兵くんそんな言い方しなくてもいいじゃない」

「事実だよ。ユーノくんにも聞いてみればいいじゃない」

「え・・・僕?」

「「・・・・・・・・・」」

あ、ユーノくんが二人にじーっと見られて冷や汗かいてる。

ちょっと悪かったかな・・・後でなんかお菓子つくってあげよ。

「・・・あー、そ、そんなことないよ」

・・・滅茶苦茶棒読みだし。

「嘘はいかんぞ嘘は」

クロノくんが突っ込んだ・・・クロノくんって結構愉快な人なんだな。

「実際に昔から魔法に関わってしかも防御魔法の得意なユーノくんがキツイって言ってるんだよ」

「「う・・・・」」

「それを魔法覚えて一年もたたない人間が防ぐんだからやっぱり異常だよ」

「僕から見たら君も充分過ぎるほどに異常なんだが」

「クロノくん、僕は自分で自覚してるから自分普通の人間からかけ離れてるって」

「そうか・・・まあ何であれ君は君だろう」

「当たり前じゃん僕は僕だ。誰かに変と言われたって僕は気にしないよ」

そんなこと気にしてたら身がもたないよ。

「さて・・・そろそろ夕飯にしようか、食堂に行こうよ」

「「賛成!」」

「ユーノくんはどうする?」

「僕も行くよ」

「クロノくんは?」

「すまないが僕は一回戻らないといけないんだ」

「そう・・・残念だけどお仕事じゃ仕方ないよね」

『みんな~訓練終わったところ悪いんだけど一仕事お願い』

「エイミィさん?」

通信をつないで来たのはアースラのオペレーターのエイミィさん・・・なんでもクロノくんとは同期なんだって、

『ジュエルシードの発動確認したよ。今回はでっかい鳥よ』

「鳥ねえ・・・今回は僕と星夜で行ってくるよ」

「俺もか!?」

「初陣だよ初陣」

「わ、分かった」

「そ、そんなに緊張しなくても・・・僕も一緒だからちゃんとフォローするから」

ぶっつけ本番だったなのはちゃんでも大丈夫だったんだから訓練してきた星夜なら大丈夫だと思うし。

「実戦に勝る授業はないし僕のプリズミックスフィアにマジックブラスト、シャイニングレイン、なのはちゃんのディバインバスターと幾つか直々に教え込んだし星夜が自分で作った魔法もあるから問題はないよ」

「気をつけてね瞬兵くん」

「なのはちゃん心配するなら僕じゃなくて星夜のほうだよ」

「そうだけどファルさんとかフェイトちゃんだって出てくるかも」

「まあ、大丈夫だよ。何かあたったら呼ぶから」

「うん」

「よし、星夜行くよ」

「ああ了解」

「じゃゲートを繋ぐよ・・・場所指定完了、ゲートオープン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕と星夜が転移したのはでっかい鳥の真後ろ。

しかしジュエルシードってなんか色々大きくしてるけどどんな願いに反応してるんだろう。

「星夜」

「ああ、マジックブラスト!」

星夜の持つデバイスから放たれた極光の剣は鳥に迫る。

鳥は剣を宙返りするようにかわしそのまま僕たちの後ろに回りこみ突っ込んできた。

「うわわわっ!?」

「へぇ・・・」

僕と星夜は別々の方向に飛び体当たりを避ける。

「う、後ろからの攻撃を避けてそのまま反撃とは」

「結構頭いいんだね。この鳥」

「か、関心してる場合か!」

まぁ確かに速いけど僕にとっては別にたいした相手じゃない。

「ルーンバレット!」

星夜の周りに現れた四つの魔力弾が現れる。

「シュート!」

ずどおおおんっ!

星夜がデバイスを振り下ろすと四つの弾は一気に鳥に向かい直撃する。

「あんま効いてねえな」

よく言うよ・・・大して力を込めずに撃ったくせに・・・

鳥は攻撃が当たったことに怒ったのか星夜の方に一直線に駆け抜ける。

星夜はそこから動かずに鳥を見つめ、あと少しで直撃するというところで鳥が動きが止まる。

「ふふん、所詮は鳥だな」

「お見事」

鳥には黒い光の輪が幾つも絡み付いている。

「うん、ディレイトバインドも上手く使いこなせてるね」

「そりゃ(ここで失敗したら瞬兵の訓練がパワーアップするし)」

「星夜ちゃっちゃか封印しなくちゃ」

「あ、そうだった。降魔覆滅!ブレイク」

星夜のデバイスに光が集まり、

「クラッシャー!」

ずしゃぁぁぁぁぁんっ!

放たれた黒い光の砲撃は巨大鳥を吹き飛ばしジュエルシードを機能停止に追い込む。

「星夜!」

「分かってるよ!グラムレイド、頼むよ!」

『お任せを我が主』

「封印!」

『封印』

本体だけになったジュエルシードは星夜のデバイス、グラムレイドに吸い込まれた。

グラムレイドはレイジングハートの色違いのようなデバイスだ。

宝玉は青で後は全体的に黒が主体のデバイスだ。

「お疲れさま」

「あ~、緊張した」

あらあら本当に疲れちゃったみたい。

まぁ、初めての実戦だし。

「さ、帰って夕飯にしよう」

「そうだな」

「じゃ、ゲートオープン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり瞬兵くん、星夜くん」

「ご苦労だったな瞬兵、星夜」

「ただいまなのはちゃん、クロノくん」

「ありがとうございます。クロノさん」

アースラに戻った僕たちをなのはちゃんとクロノくんが迎えてくれた。

あれ・・・ユーノくんは?

「ねえ、ユーノくんは?」

「フェレットもどきなら写真を買いに行ってる」

「写真?」

なんで写真・・・?

「俺の分も頼んでくれたか?」

「もちろんだよ星夜くん、立て替えておいたから後で払ってね」

「ありがとうございます。なのはさん」

「あの・・・何の写真?」

「君の写真だ」

「・・・・・・・・は?」

僕の写真?

ここは学校じゃないのに・・・

「ちなみに元締めはエイミィだ。母さんも絡んでいる」

・・・あの二人はそんなに鉄拳制裁が欲しいのかな。

この際ちょっと怖い目にあわせるってのも・・・

「まあ気にするなアースラの人員は全員購入しているらしいしな」

「・・・それはクロノくんもなのかな?」

「い・・・いや・・・それは」

「鑑賞用、保存用、予備用と3枚買ってたの」

「さ、3枚・・・1枚じゃなくて3枚・・・ク、ク、ク、クロノくんの・・・馬鹿~っ!」

「ぐはっ」

とりあえず泣きながらアッパーをかましてその場を走り去る。

「な、なんで僕だけ・・・ガクッ」

 

 

 

 

 

 

 

どがばんっ!

「エイミィさん!!リンディさん!!」

走りながら気配を探り二人の気配のするほうに向かった僕は扉を蹴り開けた。

「あ、あら瞬兵くん、こんにちは」

「こんにちは・・・じゃないですよ!リンディさん人の写真を勝手に売るなんて何を考えてるんですか!!」

視界の端にこそこそと逃げようとしているエイミィさんが映ったので、

ごどんっ!

エイミィさんの眼の前に拳を打ちつけた。

壁に拳がめり込んだが気にしないことにする。

僕はゆっくりとエイミィさんの方に顔を向け。

「逃げようとしても無駄です」

凶悪な笑顔で忠告する。

「は、はい」

おや、何か泣きそうだ。

「とりあえず・・・二人とも・・・おしおきです!ボルテックレイド!」

ずごどがごどがごっどがしゃ~ん!

で、おしおきを実行しました。

そしたら最終的に嘘泣きに騙されて写真の売買を認めさせられてしまった。

くっ、なんたる不覚・・・やっぱり一筋縄ではいかないと心に刻み込んだ僕でした。

「ううう・・・悔しい~」

「あ~その瞬兵、すまない」

「ふんだ。クロノくんの馬鹿」

一つの写真を3枚も買ったくせに・・・

「もういいよ。それより何か分かった?」

「ファルの事か?残念だが」

情報なしか・・・ああもう、もしかして情報がないってオチじゃないでしょうね。

「もういいや・・・デバイスの勉強の続きしよ」

ただいま僕はデバイスについて勉強中です。

「シュテルシア、モードチェンジ」

『イエスマスター』

シュテルシアがパソコンに変わる。

「この前の続きを」

『はい』

僕は左手を顔の前にあげる。

すると青い半透明のゴーグルが現れる。

ゴーグルに次々と情報が映し出される。

「この前の続きだけどこれならどうかな?」

『そうですね。これなら魔力の伝達も充分です・・・しかし強度の方が』

「う~ん、やっぱりそうなるか・・・じゃあ、これは」

キーボードを操作しさらに改良を加える。

『これなら完璧ですね』

「じゃここからは強化だね。これを強化するならここをこうしてこっちをこう」

「・・・・・・」

「ん、どうしたのクロノくん、ぼけっと人のこと見て」

「いや・・・君は本当に凄いなそれは今までのデバイスとはまったくの別物だろ」

「あ、分かりますか」

「僕も知識があるからな画面をみれば分かる・・・これで今までのデバイスとほぼ同等の能力だ・・・これをさらに強化しようとしているんだろ」

「はい・・・とこれでどうかな?」

『そうですね魔法の威力は上がります。ただ使用者への反動も大きいかと・・・まあちゃんと使いこなせばいいだけですけど』

「それでも万人に扱える物ではないか・・・もう少し改良が必要だね」

「なるほど・・・こういう方法もあるか・・・それならばこっちをこうしてみたらどうだ?」

「ああ・・・確かに・・・でもそれならこっちをこうだね」

「そうだな・・・だとするとこっちをこうして」

「ここをこうだね」

「む、楽しいな」

「うん、本当に・・・クロノくん凄いよ」

「瞬兵もな」

「「あはははは」」

何だが妙に話が弾み僕とクロノくんなんだか可笑しくて同時に笑い出した。

「あ、ねえクロノくん」

「なんだ?」

「聞いてもいいかな」

「何をだ?」

「そのクロノくんはどうして執務官になったのか」

「・・・・・・」

あー・・・やっぱり聞いちゃ不味かったみたい。

表情が哀しそう。

「ごめん、やっぱりいいや」

「すまない・・・いつか話せるだろう」

「いいよ。それよりもう少し手伝ってよ」

「ああ僕で役に立つならな」

「ありがと」

「いや、僕も楽しいから構わないさ」

「じゃあさ・・・で・・・こう」

「なら・・・して・・・・これなら」

「ああ、うんでも・・・だから」

「そうか・・・ならだめだな」

「・・・な、なんだよあのいい雰囲気は」

「く、悔しいけど私たちじゃ話についていけないの」

「僕もデバイスについては専門外だから」

「「「(くそ~クロノ(くん)めーっ)」」」

横でごちゃごちゃと言っているのはいわずと知れた星夜、なのはちゃん、ユーノくんだ。

「・・・ごめんクロノくん、また今度でいいかな。外野が煩い」

「ああ、いつでもとは言えないが」

そう言って僕はクロノくんと分かれて三人の方へ向かう。

「三人ともちょっと煩いよ。せっかく話が弾んでたのに」

「「ご、ごめん」」

「ごめんなさい」

「それでどうしたの?」

「何がだ?」

「だから、何で僕の方を見てごちゃごちゃ言ってるの?」

「や、その・・・」

「え~と・・・」

「その・・・」

「「「さ、寂しくて」」」

「・・・はい?」

寂しい?

三人一緒に居るのに?

「それはつまり・・・僕に相手してもらえなくて寂しいってこと?」

「「「はい、その通りでございます」」」

・・・こ、子供じゃないんだから、あ、いや、みんな子供か。

にしても・・・

「まったく・・・構ってあげたいけど・・・なのはちゃんたち僕がやってることについてこれる?」

「「「無理」」」

即答だし・・・仕方ない。

「じゃ、お茶にしようか・・・食堂にケーキとクッキー焼いておいてあるから」

「賛成」

「ぜひとも」

「早く行こ瞬兵くん」

・・・こ、こひつらは、まあ、アースラに乗ってから訓練以外であまり話してないし。

「ねえ、何のケーキ焼いたの?」

「ショートケーキ」

「ん?瞬兵って生クリーム苦手じゃなかったか」

「僕は甘すぎるものが苦手なだけだよ。生クリームやあんことか・・・だから自分で作るの」

「(ふむふむ、瞬兵は甘いものが苦手か・・・プレゼントから甘いものは除外しないと・・・今度なのはにクッキーの作り方でも教えてもらおう

か・・・いや誰にあげるのとか聞かれたら死ぬから辞めよう)」

「くん・・・ユーノくん前!」

「え?」

ごんっ!

「うわっ!?」

・・・な、何を考えてるのか知らないけど壁にぶつかったよ。この人・・・

「だ、大丈夫、ユーノくん」

「大丈夫か~アホフェレット」

「まったく何をやってるんだか、ユーノくん、ちゃんと前見て歩こうよ。」

もう・・・仕方ないね。

「ほら、行こう」

「うん」

僕の差し出し手をユーノくんは握り返して来た。

そして僕たちは食堂に辿り着く。

「ちょっと待っててね冷蔵庫に入れてあるから持ってくるから」

僕は三人を席に着かせて厨房の方へ向かう。

厨房の手伝いをする代わりに材料と機材を使わせてもらってるから食べ終わったらまた手伝わないと、

などと考えながら冷蔵庫を開ける。

「・・・あれ?」

ケーキもクッキーもなかった・・・

「・・・あの料理長」

「ん、どうした?」

「ここに入れておいたケーキとクッキー知りませんか?」

「知らないな・・・ああそれと夜は約束どおり」

「あ、はい・・・手伝いに来ますけど・・・」

「う~ん・・・どこいっちゃったかな」

とりあえず紅茶を入れてテーブルに運ぶ。

「ごめん、みんなケーキもクッキーもなくなってる」

「じゃあ仕方ないよ。とりあえずお茶飲んでおしゃべりしようよ」

なのはちゃんの気遣いが嬉しいけど僕が誘ったのに・・・

「うん・・・ごめん」

「しゅ、瞬兵のせいじゃないだろ気にすんなって」

「そ、そうだよ。紅茶だけでも充分だよ」

「ありがとう、星夜、ユーノくん」

それにしても本当にどこにいったのかな調理場の人たちは僕が作ったの知ってるはずだし。

「お~い」

「あ、どうもです」

声をかけてきたのはコックさんの一人だ。

今日の朝に同じシフトで仕事した人だ。

「どうしたんですか?」

「その・・・な・・・さっき冷蔵庫からリミエッタさんが」

「リミエッタ?・・・・・エイミィさんの事だよね」

「その・・・」

「・・・・・・そういうこと」

ケーキとクッキーを持ってたのはエイミィさんなんだね。

「言わなくていいです。分かりましたから」

「そか・・・じゃあな」

「ありがとうございます」

コックは慌しく調理場に戻って行った。

「さて、みんなはこのままお茶してて、ちょっと行って来るから」

「・・・い、いってらっしゃい」

「・・・いってらっしゃいませ(棒読み)」

「・・・お、お気をつけて」

・・・三人とも何でそんなに怯えてるのかな、かな。

さあ、エイミィさんの気配はブリッジか・・・

僕はゆっくりと歩き出す。

頭の中でおしおきの方法を考えながら、

「「「(エイミィ(さん)後愁傷様です)」」」

そしてブリッジ目指して走りだす。

ブリッジの扉が見え僕は床を軽く蹴って跳び身体を捻る。

「はあっ!」

どごんっ!

回し蹴りでブリッジ扉を吹き飛ばした。

「エイミィさん!!」

ブリッジ居た人間は何事かとこちらを振り向いてすぐに視線を逸らした。

それはクロノくんも同じだ。

すばやく辺りを見渡すとばっちりみなさんでケーキを食べた後があった。

「あ、あら、ど、どうしたのかな・・・ι」

「全員纏めてお・し・お・き・です!」

「ちょっ、ちょっと待て僕は」

「問・答・無用!!」

「「「「きゃああああああああああああああああああああああああああっ」」」」

「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああっ」」」」

ずごどごごごどがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

 

 

 

 




瞬兵「瞬兵くんと」
エリオ「エリオの」
二人「あとがきコーナー」
瞬兵「さあて今回のゲストは」
エリオ「フェイトさんのデバイス、バルディッシュです」
バルディシュ(以下バル)「よろしくお願いします」
瞬兵「レイジングハートはなのはちゃんを有能そうにした感じだったけど」
エリオ「フェイトさんの髪を短くして男性にしたみたいな感じですね」
瞬兵「カッコイイよね」
エリオ「そうですね」
バル「ありがとうございます」
瞬兵「所でバルディッシュはマスターをどう思う?」
バル「そうですね。魔法技術はかなりのものだと思います。術式の構築もしっかりなされていますし」
瞬兵「確かにね。それでもクロノくんほどではないし僕とじゃ勝負にもならないね」
エリオ「まぁ、でも瞬兵さんの魔法は長い時間で培われたものですし」
瞬兵「まあね・・・でもどこか力任せなんだよね」
バル「確かにそういう部分があるのは事実ですが、幼き身では充分すぎるかと」
エリオ「でも僕よりも下手です」
瞬兵「ま、仕方ないよ。フェイトちゃんも忙しいし・・・まぁ、あの年齢なら充分かな」
エリオ「そうなんですか?」
瞬兵「ま、今のエリオくんから見たらね。そういう感想だよね。何せ僕が叩き込んだし」
エリオ「確かに叩き込まれました・・・ううう、思い出すと今でも振るえが」
バル「あの・・・どのような訓練を?」
瞬兵「え・・・まずは魔力の完全制御と術式の細部までの暗記、戦いの基礎と応用、回避については僕が連続で放つ魔法を全力回避、それから銃器の扱い生き物の殺し方、サバイバルに爆発物の解体もやったね。他には魔力を載せて楽器を奏でる方法と錬金術とか」
エリオ「ありとあらゆる物を教え込まれました。デバイスの作り方とかハッキングの仕方とか他にも色々と」
バル「突っ込みどころは多々ありますが・・・楽器を奏でる?」
瞬兵「魔力を込めて演奏することにより特殊な効力を発揮させるんだよ。例えば体力アップ、体力、魔力の回復などなど、歌でも同じことができるよ。僕の癒しの歌声と違ってちゃんと魔力を込めないといけないけど」
バル「なるほどそのように効果が・・・」
エリオ「凄く難しかったです」
瞬兵「ちなみに魔力が大気に輝き視覚的にも凄く綺麗なんだ。それに精霊が存在する世界なら精霊たちがよってきてその動きが微妙に見えるんだ。正確な形でなくてスフィアみたいに見えるんだけどそれがまたさらに綺麗なんだよね」
エリオ「確かに凄く綺麗でしたけど・・・僕も演奏中はそんな感じなんですかね?」
瞬兵「うん、そうだよ」
バル「それほど綺麗なら私も見てみたいですね」
瞬兵「残念ながらここに楽器はないんだけど」
エリオ「じゃあ僕が歌いましょうか」
バル「是非」
瞬兵「分かった。じゃあここまでにしようか」
エリオ「ですね。終わらせて公園でもいって歌いましょう」
バル「それではみなさま」
三人「またお会いしましょうね」
瞬兵「よ~し終わった・・・さてバルディッシュ何かリクエストある?」
バル「すみません歌はよく知らないので」
エリオ「あ~えと・・・子供フェイトさんが主なら仕方ないですね」
瞬兵「じゃ、エリオくん選曲任せるよ」
エリオ「はい、任せてください」
バル「仲がいいですね・・・私も・・・」
瞬兵「何、バルディッシュ」
バル「いえ・・・なんでもありません」
エリオ「二人共、早く行きましょうよ」
瞬兵「はいはい、いくよバルディッシュ」
バル「はい、我が王よ」
瞬兵の差し出した手をバルディッシュが握り三人はその場を後にした。


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