魔法少女リリカルなのは 蒼の守護者   作:みずき

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第二話です。

お楽しみください。

出来れば楽しんで欲しいです。




第二話 僕とジュエルシードとファルさんと

 

「なのはちゃん・・・ι」

僕は呆れ果てた。

事の起こりはジュエルシードの反応があったってことなんだけど、

 

 

 

「おはよう、アリサちゃん、すずかちゃん」

「おはようです、アリサお姉ちゃん、すずかお姉ちゃん」

朝、登校時のバスで二人にあった。

今日は珍しくはぐれなかった。

なんかうれしいのでニコニコしていたようで周りが顔を赤くしてポーっとしてて、話しかけてくるのは本当に親しい人だけで楽でよかった。

「そういえば昨日」

三人は何か色々と話している。

動物病院の壁がどうのとか・・・あ、昨日のあれか・・・そういえば壊れてたねえ

「瞬兵、聞いてるの?」

「動物病院の事?」

アリサちゃんに聞かれてっきり動物病院のことかと思ってたら

「フェレットの事だよ瞬兵くん、なのはちゃんの家にいるって聞いたよ」

「あ、うん、ユーノくんだね。昨日、抱きかかえて寝たんだあったかくて気持ちよかった」

すずかちゃんにユーノくんのことだと訂正された。

「「「抱きかかえて・・・?」」」

・・・朝っぱらから黒オーラ出さなくても、ていうかフェレット(人間だけど)にそこまで怒らなくても、

「瞬兵くん、私が布団に入ってると怒るのに」

「当たり前だよ。なのはちゃん、人と動物、おまけに女の子と男の子、そりゃ怒るでしょ、ユーノ君は動物だし男の子だもん」

朝からどっと疲れて教室です。相変わらず声をかけてくる人の多いこと

「おはよう、星夜」

「おはよう、瞬兵・・・で、昨日の事、説明してくれよ」

「ん、今日の放課後ね・・・だって(魔法なんてこんな所で堂々と話せないでしょ)」

「(ああ、分かった)」

んで、あっという間に放課後、僕たちは昨日戦った場所の近くで人のいない場所で話を始めた。

あ、ちなみにお昼はいつもと同じメンバーで食べたよ。

「ふ~ん、ジュエルシードねぇ・・・」

「そ、願いを叶える宝石だそうだけど・・・どうも叶え方に問題があるものらしいよ」

「ま、あんな怪物が出てくりゃそうだろうな」

「そだ」

《星夜、星夜》

「ん、何だ瞬兵?」

《これ念話って、いうんだって、少し練習してみようよ。できると離れてても話ができるよ》

「瞬兵と・・・分かった、やってみる」

暫く念話の練習をして、星夜が念話を使えるようになってから僕は買い物があるので星夜と分かれることにした。

「さ~て、お買い物、お買い物♪」

僕は商店街に足を踏み入れ・・・・・・ジュエルシードの気配、神社からだ。

せっかくのお買い物の邪魔を・・・

僕は、急いで神社に向かいそこで冒頭の状態に陥った。

 

 

 

なのはちゃんはレイジングハートの起動パスワードを忘れてしまったらしい。

怪物となった生物がなのはちゃんに遅いかかる。

・・・僕は呆れていて反応が遅れてしまった。

「危ない、なのはちゃん!」

なのはちゃんも気づいたが遅かった。

なのはちゃんが攻撃を喰らうと思った瞬間になのはちゃんがバリアジャケット(ってよぶらしい服)に変身して、バリアで生物を弾いた。

「すごい、起動パスワードなしで起動させるなんて」

「僕も、シュテルシア、セットアップ!」

『バリアジャケット、ダウンロード』

僕も変身して空を飛ぶ、この光の翼、ちゃんと飛べるんだということを僕は知った。

でも、ユーノくん曰く、僕のこの杖はデバイスじゃないらしいんだけど、

「瞬兵くん、何で、飛んでるの?」

「ん~この翼、飛べるみたいなんだ」

「へぇ~、いいなぁ」

「なのはちゃんも飛べるんじゃないかな・・・」

「二人とも、話してないで速く、封印を!」

「にゃはは、ごめん、ユーノくん」

「でも、待っててくれるなんて・・・いい怪物だね」

「瞬兵、それ、何か違う」

おお、ユーノくんに突っ込まれた。

「とにかく、バレッジファイア!」

どおおおん!

爆発が怪物を吹き飛ばし、

「シックスレイド!」

七色の光のバインドで縛る。

「なのはちゃん!」

「分かった!」

「僕は向こうの相手をするから」

「向こうって、ファルさん、いつの間に・・・」

「毎回、封印が終わる頃に来て様子を見てるだけ怪しいよね」

「ユーノくんもそう思う?・・・ま、とにかく、お願い、なのはちゃん」

「ん!リリカルマジカル、ジュエルシードシリアル16!」

 

 

 

「こんにちは、ファルさん」

「こんにちは、瞬兵くん」

むぅ、やっぱり、ファルさんはかなり強いな・・・隙が殆どない。

「もう、封印は終わったので諦めて帰っていただけませんか?」

「ふむ、あなたが言うならそれでも構いませんよ。最終的には私が手に入れるので誰が何個持っていようと関係ありませんから、まぁ、所有者の数は少ないほうがいいんですけど、それに、封印されてるものを奪ったほうが効率的です。自分で探さなくていいんですから、だから暫くはあなたたちが集めるのを見学させてもらいます」

「言ってくれますね。そんなに、簡単に盗らせると思いますか?」

「いいえ、ですが人間、必ず失敗というもがあるんですよ」

「確かにそれは事実だけどね」

だめだ、隙はあるけど攻めるには決定的に足りない。

まいったねこれは、しかも僕じゃなくてなのはちゃんとユーノくんの方を狙ってる。

僕の弱点をよく分かってらっしゃる。

「瞬兵くん、終わったよ」

「ごくろうさま、なのはちゃん」

「では、今日も帰らせていただきます。瞬兵くん、またお会いしましょう」

転移魔法を使いファルさんは消えていった。

「・・・ふぅ」

僕は変身を解除する。なのはちゃんも変身を解いた。

でも、コレって変身なのかな?

ま、別にいいかな、にしても、僕とファルさんって一応は敵どうしのはずなんだけどなぁ・・・

「瞬兵くん、ファルさんには気を許しちゃダメだよ」

「分かってるよ。敵なんだから」

「違うよ。そういうことじゃないんだよ」

「???」

《分かってないみたいだよ。なのは》

《私が瞬兵くんを魔の手から守らないとユーノくんも手伝ってね》

《もちろんだよ。なのは(二人は僕が守らないと)》

《そういえば、ユーノくん、瞬兵くんと一緒に寝たんだってね・・・後でおしおき》

《えええぇぇぇぇぇええっ!?》

「なのはちゃん、ユーノくん、帰ろう」

「うん」

「そうだね」

 

 

 

帰り道は三人で・・・二人と一匹かも知れないけど・・・でも、ユーノくん人間だし三人でいいよね。

「あ、そういえば、明日はお父さんのサッカーチーム、試合だっけ」

「うん、そうだよ。アリサちゃんとすずかちゃんと応援にいくんだ」

「そっか・・・僕は明日は特に予定ないし、図書館にでも行こうかな」

「あ、なら私たちと一緒に応援しに行こうよ」

「ん~、でも、魔法の練習もしたいし・・・時間が余ったら行くよ」

「そっか、星夜くんも応援にくるみたいだよ」

星夜も行くのか・・・それにしてもファルさんはどんな願いを叶えたくてジュエルシードを集めてるんだろう。

あの人、私利私欲で集めているわけでもなさそうだけど・・・

「ま、いいか、考えたって分からないよね」

「何が?」

「ファルさんの目的」

「うん、考えても分からないよね。やっぱり、直接お話を聞かなきゃ」

その夜、

「さ、ユーノくん、寝よう」

「ぼ、僕はこのバスケットで寝るから」

「何で?」

「(それはなのはが怖いから)」

「あ!・・・ユーノくん!」

「うん」

ばたむ!

ドアを開いてなのはちゃんが駆け込んでくる。

「瞬兵くん!」

「うん、シュテルシア、セットアップ!」

『バリアジャケット、ダウンロード』

僕は変身する。

「瞬兵くん?何で家の中で」

「いいから捕まって。ユーノくんも」

「あ、うん」

「わかった」

ユーノくん・・・何故に胸元に入るの?

なのはちゃんもいつものように黒オーラださないで・・・

「いや、とにかく・・・(魔力の場所は・・・学校!)開け次元の扉、星と星を繋ぐ時の回廊、全ての境を越え我等を彼の地に導け!スターゲート!」

僕たちが来たのは僕たちが通う学校、いつもお昼を食べてる場所、屋上に居るみたいだ。

「なのはちゃん、先に行くね」

「え、しゅ」

僕はユーノくんをなのはちゃんに預けて光の翼をはためかせて一気に屋上へと飛び上がる。

「風に躍るものよ満ちたる水気(すいき)を含みて猛る渦となれ!フェザーダスト!」

光の翼から舞い散る煌きが羽根となって怪物に襲い掛かる。

「行くよ。シュテルシア」

『イエス、マイマスター』

「舞い踊れ光の舞を!エレメンタルダンス!」

僕の周囲に現れたいくつもの光の弾が怪物の周りを舞い踊り魔法弾の色と同じ色の光線を次々と放つ。

「瞬兵くん!」

「あ、なのはちゃん、飛べるようになったんだ」

なのはちゃんの足に小さな桜色の羽根がついている。

どうやらそれで飛んでいるようだ。

「とにかく、封印、よろしくね」

「分かった」

なのはちゃんが封印に行ったのを見届けて僕は虚空に視線を向ける。

「いるんでしょう、ファルさん」

「ええ、もちろん」

僕の声に応えて空中に姿を現すファルさん、僕は杖をファルさんに向ける。

「いつものことですが、よく分かりますね」

「気配を読むのは得意だからね。逆に隠すのも得意だけど」

「それにしても、お二人ともすばらしいですね。魔法を知ったばかりとはとても思えません」

「そうですか・・・所で、お話、聴かせてもらえませんか?」

「話?」

「あなたが、何故ジュエルシードを求めるのかを・・・です」

「・・・・・・それを聴いてどうしようと?」

「手伝えることならお手伝いしようかと思って」

「それは、嬉しいですが、残念ながらその提案は却下です。瞬兵くんに協力していただいてもおそらくどうにもなりませんから」

「そっか・・・交渉決裂だね。でも、理由が分からないなら渡すわけにはいかないよ。だって、ジュエルシードが危険な物だってことは事実なんだから」

「そうですね。そんな危険な物を理由も知らずに渡してもらえるとは私も思ってません。私は目的のためには手段を選びませんが、それでも他者を自分の事情に巻き込むのを肯定しているわけでもありません。ですから巻き込まないですむならそれでいいんです。だから理由は話せません」

「・・・つまり、あなたは僕たちを巻き込みたくないから理由を話さずにジュエルシードを奪うためにのみ僕たちと戦うと?」

「そういうことです」

「分かったことといえば、まずあなたがしようとしていることは危険ではあるけれど、それは悪いことに使うのではない。さらに僕たちを巻き込まないって発言からすると何かと戦うつもりで、そしてそれはとても強く危険な存在、死ぬ可能性が極めて高い事をしようとしている」

「・・・・・・驚きましたね。そこまで分かってしまうとは、正解ですよ。自分の命の保障もできないのに他の人ならいざしらず貴方だけは絶対に巻き込めません、ええ、貴方だけは」

「僕だけは?」

僕が不信に想い問いただそうとした瞬間に桜色の砲撃がファルさんを襲う・・・ファルさんはあっさりと避けたど、

「それ以上はダメなの」

「そうだよ。これ以上は近づけさせない」

「なのはちゃん?ユーノくん?」

「瞬兵くんは下がってるの」

「そうだよ、こいつは危険だよ(主に身体が)」

「いやいや、立派なナイトですねえ、でも、私も負けるつもりはありませんよ」

僕はもう、どうでもいいやという気分で三人の口げんかを右から左に流している。

すると突然、後ろに回りこんだファルさんにほっぺにキスされた。その瞬間、砲撃がファルさんを襲うが転移で逃げてしまった。

「次こそは絶対に仕留めるの、ね、ユーノくん」

「うん、もちろんだよ。なのは」

二人が怖い・・・別にほっぺくらい構わないのに・・・

いつもの二人はどこへ?

「とにかく、帰ろうよ。なのはちゃん、ユーノくん」

「了解なの」

「うん、ジュエルシードもこれで五つ目だね」

帰ろうとした瞬間になのはちゃんがバランスを崩して倒れそうになり慌てて支える。

「なのはちゃん、大丈夫!?」

「大丈夫・・・ちょっと疲れちゃっただけだから」

「本当に大丈夫?かなり顔色よくないよ」

「にゃはは、へーきへーき・・・」

・・・全然、平気そうじゃないし、仕方ないな、僕はなのはちゃんを抱きかかえる。

お姫様抱っこという奴だ。

「ほぇ!?瞬兵くん、だ、大丈夫だから・・・」

「いいから、大人しくてる」

「はい・・・」

「ユーノくん、おいで」

ユーノくんはなのはちゃんの上にぴょんと飛び乗る。

じゃ、ゲート・オープン、僕たちはなのはちゃん部屋まで転移する。

それと同時に僕もなのはちゃんもバリアジャケットを解除してなのはちゃんをベッドの上に寝かせる。

「ごめんね。瞬兵くん」

「別にいいよ。それよりしっかり休まないとダメだよ。無理しても成果はでないんだからね。わ・かっ・た・ね☆」

「はい、ごめんなさい(うう、凄く怒ってる)」

「じゃ、ユーノくん、行こう」

「うん、なのは、しっかり休んでね」

僕とユーノくんが部屋から出ようとすると、

「まって・・・あの」

「・・・なに、なのはちゃん」

「今日・・・一緒に・・・寝てくれない?」

・・・まったく、仕方ないなあ

「いいよ。まったく、甘えんぼなお姉ちゃんなんだから」

「・・・///(その笑顔は反則・・・あ、ダメ)」

「///(・・・可愛い・・・あ、もうダメ)」

ん?・・・ってユーノくん!?なのはちゃん!?

「ちょっ、大丈・・・ま、いいか、寝たみたいだし気絶してるのかもしれないけど」

ユーノくんを抱えて僕はなのはちゃん隣に入る。

「おやすみ、なのはちゃん、ユーノくん」

 

 

そして次の日の朝、

「ん・・・朝・・・時間は・・・ぇぇえええええっ!?」

「にゃぁぁああああっ!?何、何?」

「キュゥゥゥウウウウウッ!?」

「なのはちゃん、急いで着替えて僕も部屋に戻るから」

僕は大慌てで部屋を出て行こうとする。

「え、何で?」

「時計、時計」

それだけ言って僕は部屋に着替えに戻り、一拍の後に、

「ほぇぇええええええええっ!?」

どっかで聴いたことがあるような叫びが響きどったんばったんと素晴らしい騒音を立てるなのはちゃんなのでした。

「ユーノくんもなのはちゃんも出かけたし、僕も行こう」

僕は一人でなのはちゃんと魔法の練習をしている場所まで行く。

ではでは、魔法の練習を始めましょっと、

「シュテルシア、限定空間を」

『了解、限定空間現出』

僕の周囲がキラキラとした光が舞う青い空間に変化する。

「シュテルシア、仮想敵を」

『了解、敵数、二百』

シュテルシアが応え、黒い人型の影が二百体、僕に襲い掛かってくる。

僕はシュテルシアを杖の状態にし構える。バリアジャケットは展開しない。

「まずは小手調べ・・・」

僕は空に飛びあがり。

「クリスタルダスト!」

杖を振る。

現れた、氷の刃が虚空を裂き影に降り注ぐ三十体ほど氷の刃を切り裂き消える。

「次は誘導弾の練習、プリズミックスフィア!」

僕の周りに様々な色の光弾が現れるその数は四十個、普通の人間なら絶対無理、僕でも同時に動かすとかなりきつい数だ。

「GО!」

ざあっ!

光弾が一斉に動きだし僕に近い影を攻撃しだす一体につき弾が一つで一体は五回弾を喰らうと消えるように設定されている。

それから数十分後、僕は全ての影を倒していた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・さすがに疲れた」

僕はその場に座り込んで息を整える。

「シュテルシア、限定空間解除」

『限定空間解除』

辺りの景色が元にもどり僕はその場にゴロンと横になる。

ん~、草が気持ちいい、日差しもぽかぽか・・・眠い・・・

 

 

 

「おやおや、こんな所で寝てると狼に襲われてしまいますよ」

「ん・・・うん・・・」

僕はゆっくりと眼を開ける。

「ファル・・・さん?」

「はい、私ですよ」

「何でこんなところに?」

「あなたの可愛い寝顔に惹かれまして」

「狼って?」

「おや、昔からいいませんか?男は狼だと」

「・・・それ、何か違うと思う」

「そうですか?」

「うん」

ファルさんってこんなずれた人だっけ?

「それで何か御用ですか?」

「いえ、貴方の寝顔を見に来ただけです」

本気なんだろうか・・・でも、何か寂しそうな瞳・・・

「ファルさん、もう一度、聞いていいですか?」

「何をです」

「ファルさんがジュエルシードを探す訳を」

「残念ですが答えは前回と同じです」

まぁ、そんな簡単に答えは変わらないよね。

「ねぇ、ファルさんも、横になったら?相変わらずのローブにフードで怪しい格好だけどここなら誰もこないし」

「怪しいですか?」

「黒いローブに黒いフード、誰が見ても怪しいと思うけど」

「・・・これでどうです」

そう言ってフードを外したファルさんは大方の予想通りかなりの美青年・・・まだ美少年かもしれない。

「うん、素敵ですよファルさん」

「・・・あ、ありがとうございます///」

ファルさんは僕の隣に横になり僕たちは一緒に空を見上げる。

「気持ちいいですね」

「そうですね。ファルさん、少しは肩の力を抜かないとダメですよ。今みたいに」

「ええ、とても、大事なことですよね。そんな当たり前のこと、ずっと忘れていた気がします」

「さて、僕はそろそろ行かないと、ゆっくりしていってくださいねファルさん」

「ええ、ありが・・・とう・・・ござ・・・」

「クスクスクス、寝ちゃった・・・じゃあ、またね、ファルさん」

僕はファルさんをその場に残して帰路へついた。

 

 

 

翠屋の近くにまでくるとそこにお父さんのサッカーチームの選手がケーキを食べていた。

「試合、勝ったんだ」

「お~い、瞬兵!」

星夜がそこに居た。

星夜が僕を呼んだ瞬間に視線が集中したのは気のせいではないだろう。

・・・なのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんも一緒かあ、とりあえず僕は空いてる席に腰を下ろす。

「ねぇ、何で星夜もごちそうになってるの?星夜ってサッカーチームに入ってないよね」

「それは」

「試合に出れなくなった人の変わりに出てくれたの」

なのはちゃん、思いっきり星夜の言葉を遮ったよ。

「なかなかの活躍だったわよ」

「うん、すごかったよ」

アリサちゃんとすずかちゃんが珍しく星夜を褒めてる。

「あれ、なのはちゃん、どうかしたの?」

「う、ううん、なんでもない(瞬兵くんが帰るまえにジュエルシードの気配を感じたような気がしたんだけど)」

「それなら、いいけど(んと・・・ジュエルシードの気配を感じるけど発動してないみたい・・・これじゃさすがにどこにあるかまでは分からない)」

「おい、瞬兵」

「なに、せ、むぐっ」

呼ばれて星夜のほうを振り向いたら口にケーキを突っ込まれた。

「おいしいだろ」

「むぐむぐ、ごくん・・・おいしいのは当たり前でしょ、お母さんが作ったんだし、僕が作ったのも入ってるよ」

「「「(間接キス・・・星夜(くん)、あとでシメる)」」」

何か、お嬢様がたが怒ってる・・・星夜、ご愁傷さま。

「でも、星夜がねぇ・・・」

僕は星夜をジト目で見る。

「な、何だよ。その目は」

「だって星夜が休みの日にわざわざサッカーチームの応援じゃなくて助っ人なんて」

「それは・・・(瞬兵が応援にくるかもって聞いたからなんて言えない)」

「それはね。瞬兵くんが応援にくるかもって私がいったからだよ」

「す、すずかさん・・・ι」

「へぇ・・・僕が、応援にくるかも、ねぇ・・・不潔」

ごんっ!

星夜はテーブルに突っ伏して、その頭の上に何かが落ちたような音が聞こえた気がする。

「変態、すけべ、最低」

がんっごんっげんっ!

今度は三連発分聞こえた気がする。

「「「(今日は、許してあげよう)」」」

ん、お嬢様方の怒りが何故か収まったようだ。

「ううう・・・瞬兵~」

うわ、本気で泣きそう・・・仕方ないなぁ、

「星夜、今日は頑張ったんだね。えらいえらい」

笑顔で星夜の頭をなでる。

それだけで星夜の機嫌はあっというまに元に戻った。

単純・・・いいのだろうかこんなので?

お嬢様方はまた怒ってるし、別にたいしたことじゃないのに、それからいつものようにおしゃべりをして星夜がひっついて来て鉄拳制裁されて隠し撮りしてた奴が星夜に沈められて、これといって変わったこともなく夜になった。

ユーノくんは鉄拳制裁とか隠し撮りとか明らかに異常だって言ってたけれど、僕にとっては毎日のように起こることなのでよく分からない。

「!?」

≪ユーノくん、なのはちゃん、僕の部屋へ!≫

≪今、いくの≫

≪僕も感じたよ≫

「シュテルシア、セットアップ!」

『バリアジャケット、ダウンロード』

僕がバリアジャケットを纏うの殆ど同時に二人が入ってくる。

なのはちゃんがセットアップするのを見届けて、

「捕まって!」

二人がくっついたのを確認して、ゲートを開く。

「ゲートオープン!」

そして、転移した。

「これは・・・」

転移した瞬間に結界を展開した。

そこで見たものは、巨大なうごめく大樹。

「・・・私の・・・せいだ・・・。気づいてたのに・・・」

「僕も・・・感じてたのに・・・」

まさか、ここまで大事になるなんて、こんなことならあの時、探しにいけばよかった。

「行こう、なのはちゃん、これは僕たちのミスだ」

「うん!」

「僕が被害が広がらないように抑えるから」

「うん、私がサーチする」

「ファイア・ブレット!」

ずどどどどっ!

連続で放つ炎の弾と

「トルネード・アサルト!」

竜巻を組み合わせて炎の竜巻で大樹の動きを止めて僕も魔法でのサーチを開始する。

「「見つけた!」」

僕となのははほぼ同時にジェルシードを発見し、

「なのはちゃん!」

「うん!」

「スターライト」

「ディバイン」

「「バスター!」」

僕となのはちゃんが同時に放った魔法は僕らが探し出した目標を見事に直撃し、ジュエルシードを封印した。

「なのはちゃん」

「瞬兵くん」

「悔しいね」

「うん」

こうなる前に回収できたかもしれない。

それは僕たちの心に確かに傷として残り、同時に次はこんなことは起こさせないと強く決意させた。

ユーノくんは僕たちを一生懸命に励ましてくれて凄く嬉しかった。

「すごい、威力ですねぇ・・・」

「ファルさん・・・」

僕が声がしたほうに振り向くと僕とファルさんの間になのはちゃんとユーノくんが割り込んでくる。

「瞬兵くんには近づけさせないの」

「僕もそのつもりだよ」

「おやおや、随分嫌われたものですね」

「当たり前なの、この間のお返し、ディバインバスター!」

さっきまでの落ち込みは一体なんだったの?

なのはちゃんの砲撃をファルさんが避けそこに、

「チェーンバインド!」

ユーノくんのバインドが飛ぶがあっさりとかわされる。

「ふむ、まだまだ、未熟ですね。これでは」

ファルさんの姿が消え次の瞬間、

ゴスッ!

僕の拳がファルさんを捉えていた。

「あいたたたたた」

「ファルさん、そう何度も好きにさせてあげません。この間は聞き流していて反応できなかったけど」

「分かりました、今日は諦めます、では、またお会いしましょう」

ファルさん転移で帰っていった。

本当に一体全体、なにがどうなってるんだか・・・

「とにかく、今日は帰ろうよ」

「「賛成~」」

 




あとがき
瞬兵「瞬兵くんと」
エリオ「エリオの」
二人「あとがきコーナー」
瞬兵「さてさて、前回の予告どおり今回のゲストは」
エリオ「天野星夜さんをお迎えしています」
星夜「よっす、瞬兵、エリオ、お招きありがとさん、そして読者のみなさん、こんにちは、天野星夜です」
瞬兵「さてさて本編で出番が少なくどちらかと言えば弄られ役の星夜です、僕にちょっかいかけてお嬢様方に毎回のように物理制裁をうけるのは、第二話にして既に黄金のパターンです」
エリオ「ですね。お決まりのパターンです。大方の予想道理に星夜さんも僕と同じくプロジェクトF.A.T.Eで生まれた人造魔導師です」
星夜「つまり俺たちは三人とも人造魔導師の身体なんだな」
瞬兵「うん、そういうことになるね。星夜と同じように作られた身体だから本来なら僕と星夜は似るはずなんだけど僕の容姿は魂にひきづられて星夜とは全然、違うんだ」
エリオ「確かに元が同じとは思えませんね。でも、どちらも可愛いって感じですよね。(瞬兵さんの場合は次元が違いますけど)」
星夜「何を言ってんだよ。エリオだって充分に可愛い部類だし、俺も成長すればかっこよくなるんだ」
エリオ「僕って可愛いですか?」
瞬兵「うん、可愛いと思う・・・けどね。二人には守護者になってもらうつもりでいるから永遠に身体は子供のままだよ☆」
エリオ・星夜「ええええええぇぇっ!」
瞬兵「いいじゃない、変身魔法があるし・・・ってか、僕なんて永遠の四歳児だよ。どこぞの永遠の五歳児よりも一つ下なんだよ。二人は僕よりも三つぐらい年上だよ。いいじゃんべつに」
エリオ・星夜「しくしく」
瞬兵「話は変わるけど前回の続きね。僕は守護者の一番上の存在で僕だけが素質のある人間を守護者にできるんだ。前回も言ったけど守護者は永遠を僕と共に歩むものなんだけど、実際には元々は人だからいつか壊れて力を暴走させる。その前に壊れた守護者を始末するのも僕の役目」
エリオ「それって、凄く悲しいことですね」
瞬兵「そうだね。それで守護者は契約を交わした時点で仮の身体に変わる。守護者が本当の自分の身体を使うのは本気で戦うときと世界を滅ぼすときだけ、ちなみに仮の身体で守護者の全力はだせないの身体が耐え切れないから」
星夜「へぇ・・・でも、何でそんなことを?」
瞬兵「あはは、守護者って一人でも瞬きするような感覚で世界を一つ滅ぼせるんだよ」
星夜「・・・怖っ」
瞬兵「だから、なるべく人に近い状態で行動するためだよ。ちなみに素質ってのは僕に直接アクセスできるってことだよ」
エリオ「じゃあ、僕たちにはそれがあるんですね?」
瞬兵「うん、世界を救うのはその世界の人々がやらなければならないことで大抵の場合は手助けだけなんだ今回は特別だね。界の中には監視者と呼ばれる界を監視し、世界を構成する力、マナって言おうか、いろんな世界でそう呼ばれてるし、魔力でもいいや。それを界に補充する。ちなみに監視者も守護者とおなじ不老不死で、その界の中では全知全能とも言える存在だね」
エリオ「監視者って大変なんですね」
星夜「マナを補充ねぇ」
瞬兵「ま、そう簡単に枯渇したりしないけど、主に監視者のマナ補充が追いつかなくなって界が壊れ始めると監視者から連絡が来て守護者の出番ってわけ、まぁ、要するに戦争なんかで世界を壊し続けるとこういう状態になる。なかには人と魔物の争う世界とかもあるね。まあ、僕たちが味方になるのは世界を壊す可能性の少ないほうだね」
エリオ「う~ん、複雑ですね」
瞬兵「ちなみに僕は全ての世界を構成する力が意志をもった存在、だから僕は永遠を生きる人間って言う矛盾した存在になったわけだ。前回言った世界が還る場所は僕の中、だから僕は母で始まりで始祖の守護者、僕を知る大抵のものは母か始まりって呼ぶね。
エリオ「母・・・ですか?」
瞬兵「んと、世界や命を形作る大本の材料みたいに考えれば分かりやすいと思う・・・いつの間にか創造主なんてものが何人も、力の塊だった僕から生まれて、僕という材料を使い世界を作った」
星夜「つまり、あれだな、世界の元で人の魂の元、心の源ってことだな」
瞬兵「うん、それで正解・・・ま、でも僕も普段は普通の人間が持てるぐらいの力しか使わないから、本気でやったらどんな存在でも一撃ドカーンどころか、本気出した瞬間に周囲の界を六つくらい吹き飛ばしちゃうから、絶対に本気なんか出せないのです」
星夜「お前って・・・むちゃくちゃだな」
瞬兵「僕は始めはそんなこと知らずに普通の人間として生まれて生きてたんだ。成長四歳で止まったけど・・・無意識の内に魔法を使って周囲にはちゃんと成長してるように見せかけてね。で、僕ってその頃は弱気で臆病で戦いが嫌いな子だったんだけど・・・最終的に守護者だって事を知って、どうにもならくなった世界を一つ滅ぼした。その日に僕は壊れたんだ。そのときには界を十個ほど吹き飛ばしちゃったけど・・・だから僕の性格って変なの言動も安定しないときがあったりするしね」
星夜「お、重い過去だな・・・」
瞬兵「で、世界は多い、僕一人じゃとても手が回らなくて、だから僕が世界に生まれるきっかけになった命あるもの達に手伝わせようってことだ」
エリオ「きっかけ?」
瞬兵「・・・さっき言ったでしょ」
エリオ「えっと守護者が動く条件は界の危機・・・そしてそれは主に戦いによって起こる・・・つまりは人が起こした戦争・・・ですか?」
瞬兵「ビンゴ、界が一つ実際に壊れた。それがきっかけ、その戦争は人同士による争いだった。で、困った創造主たちの親頼みってわけで僕を創造主全員で無茶して人として生まれさせたんだ。本当ならそんなことしたら僕が入った界ごと消えるのが普通なんだけど、創造主はそれを解決しちゃったわけ」
星夜「だから守護者は人ってことか」
瞬兵「イエス、さて随分長くなったのでそろそろ終りにしますね」
エリオ「確かに長かったですね。次回ゲストはオリキャラその2、謎の美青年ファルト・リングスさん、といいたいところですがまだ設定は明かせないとの事で、なのはさんです」
星夜「ま、俺は色々知れて嬉しかったぞ」
三人「じゃ、みなさま、また、次回、お会いしましょう」
星夜「瞬兵、今日は一緒に寝ようぜ」
瞬兵「却下、僕はエリオくんと寝る約束してるし、ね。エリオくん」
エリオ「はい・・・///」
星夜「じゃ一緒にふ」
ずど~~~んっ!
星夜「んぎゃぁぁぁぁあああああっ!」
エリオ「・・・ι」
瞬兵「・・・黒こげι」
エリオ「今のってなのはさんたちの」
瞬兵「うん、トリプルブレイカー」
エリオ「・・・どうして僕は平気なんですか?」
瞬兵「なのはちゃんたちに星夜よりも愛されてる証拠だよ」
その場には黒こげの星夜が一人残された。
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