魔法少女リリカルなのは 蒼の守護者   作:みずき

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六話になります。


第六話 謎の魔物との戦い、そしてとうとう温泉に?

「ロック・ストライク!」

ずどおおおおんっ!

巨大な岩が怪物たちの上空に現れ押しつぶす。

「お次はこれだよ。アース・バインド!」

どがしゃぁぁあああんっ!

怪物の周囲の大地が隆起し挟み潰す。

「グルォォオオオオ!」

怪物が吼えるのと同時に魔力の刃が現れ降り注ぐ。

「防御魔法なんか使ったら隙が大きいし」

ばきっびきっがきぃぃぃんっ!

僕は杖を繰り自分に当たりそうな刃だけを砕き。

「この程度ならこれで充分!」

刃が過ぎ去りすぐに杖の先端を向ける。

後、一、二撃で全滅させないと乱戦になるなこれは・・・

「どうしようかな」

思わず呟く。

あまり強い術は結界を吹き飛ばす恐れもあるし・・・

それでもこんなものを、こんな命を侵す存在(もの)を許しておくわけにはいかない。

誰が何のためにこんなものを作ったのか知らないけど、君たちに罪はないかもしれないけど・・・

「それでもっ、消えてもらう!輝く刃よ。彼の者たちに裁きを!汝が罪・・・この刃でっ!」

僕は手を一気に地面につける。

「断罪のロンギヌス!」

どがしゅっ!

地面から魔力の槍が突き出し怪物を貫き消し去る。

「はぁっはぁっはぁっ・・・さすがに広範囲に連続はきつい、しかも弱い術じゃダメージを与えられそうにないし・・・少し時間があれば直ぐに魔力も回復するのに」

僕は荒い息をつきながら最後の一団を睨みつける。

「すぅ、はぁ・・・よし、神星の極光よ。その力をもって闇を払え、星の裁きを!ヴァニシング・ノヴァ!」

ひゅっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおんっ!

強大な光が怪物たちを飲み込んだ。

「なんとか・・・終わった・・・早く次に行かないと」

僕は息を整えて走り出す。

しばらく走り続けるとそこには傷だらけのファルさんと腐った身体のドラゴンとキマイラと呼ばれる伝説上の生き物、

二対一とはいえファルさんがあそこまでやられるなんて、瘴気で身体が蝕まれているせいもあるだろうけど・・・

「命の輝きよ。降り注げティンクル・キュア!」

これは、一人用の回復魔法で三人の家族に使ったのは複数用の回復魔法だ。

光が降り注ぎファルさんの傷を癒す。

ちなみに僕の回復魔法は強いので多用すると自然治癒能力が弱くなったりする。

「でもってスピリチュアル・リカバー!」

蒼い光がファルさん身体を浄化する。

「瞬兵くん・・・」

僕に気づきこちらを振り向いたファルさんは本当に驚いていた。

「余所見をしてる暇なんてありませんよ!フレイムボンバー!」

ずどどぉおおんっ!

ファルさんに飛び掛った二体を僕の放った魔法で吹き飛ばす。

「あ、すみません・・・」

「そっちのキマイラは任せます、こっちのドラゴンゾンビは僕が」

「分かりました、悔しいですけど、お任せします」

僕とファルさんは背中を合わせて構える。

「マジックブラスト!」

杖から極光の剣を打ち出しそれと同時に走り出す。

ファルさんも殆ど同時に動き出した。

極光の剣がドラゴンゾンビを直撃したがあまり効いている様子はない。

「エルセナ!」

ごぉぉおおお!

ドラゴンが噴く炎を結界で防ぎ炎が収まったらすぐに、

「ミクドレイヤ!」

次の魔法を放つ、極細のダイヤの結晶の刃がドラゴンゾンビに降り注ぐ。

「エール、カートリッジロード!」

『カートリッジロード』

ファルさんの剣から空の薬莢が三発吐き出され。

「アイシクルエッジ!」

エールに氷を纏わせキマイラを切り裂く。

僕はドラゴンが繰り出すしっぽや爪をかわしていく。

ファルさんも同じように爪、噛み付き、吐き出す炎をかわし、受け止め、防御魔法で防ぐ。

「火を司るものよ我が求めに応え深淵の叡智より熱をもたらせ。ブラストファイア!」

ごがぁぁああああああんっ!

繰り出された四つの炎がドラゴンゾンビに着弾し爆発する。

「エール!」

『カートリッジロード!』

薬莢が二つ吐き出される。

「インフェリアルスラスト!」

ファルさんの姿が消え。

キマイラの真上に出現したファルさんは光り輝く剣を振り下ろす。

それはキマイラを真っ二つに切り裂いた。

「その身に刻め!」

僕は着弾の爆炎が消える前に手にした杖を空高く投げ上げる。

「神技!」

ぱちんっ!

手をドラゴンゾンビにまっすぐに向けて鳴らす。

次の瞬間、三本の巨大な槍がドラゴンゾンビを貫き僕は杖を追うように空に飛び上がる。

「ニーベルン」

両手を杖の方に上げる。

杖は手に収まることなく少し浮かんで静止し僕の周囲に光り輝く魔力が現れ杖に集まる。

魔力はドラゴンゾンビを串刺しにしている槍よりもさらに大きい槍になり。

僕の背の翼が大きくなり輝きを増す。

「ヴァレスティ!」

槍を打ち落とし目標を貫くのと同時に眩い光が炸裂する。

光が収まった。

ドラゴンゾンビは跡形もなく消え去っていた。

「あれ・・・?」

僕は違和感を感じた。

さっきの化物もこのドラゴンゾンビも倒されると跡形もなく消えていた。

そして二つに絶たれたキマイラの身体は消えずに残っている。

それが意味するところはつまり・・・

「え、うわあっ!」

死んだと思っていたキマイラの体から触手のようなものが噴出し僕の身体に巻きつく。

「瞬兵くん!?」

「ん、くう・・・力が・・・抜ける」

僕の力を吸い取りキマイラは復活しさらに強大になる。

「くっ・・・このままでは」

「あ・・・くう・・・ひゃう・・・」

「(不謹慎ですけど・・・なんだか可愛い鳴き声・・・はっ・・・私は何を)」

「う・・・く・・・そん・・・なに・・・・欲しいなら・・・たっぷりあげるよ!」

僕は一気に魔力をキマイラに流し込む。

そのショックで触手は弾けとびキマイラ自身も力に耐え切れないのか端からグズグズと解けていく。

「悪いけどそんな消え方じゃ瘴気を撒き散らすからね」

僕は目を瞑り魔力を落ち着かせてから目を開く。

「(・・・一人の力でキマイラの許容量(キャパシティ)を越えて崩壊に導くなんて・・・信じられませんね)」

「星光天牙!スターライトバスター!」

僕の杖から放たれた蒼穹の砲撃はキマイラを飲み込み消し去った。

「ふぅ・・・終わった・・・」

「お疲れ様です。瞬兵くん」

「ファルさんもお疲れ・・・さてと、ちょっと話を聞かせてもらおうか」

「・・・・・・・・さよなら」

「あ、逃げた」

う~ん、転移で逃げたか・・・

どうしよう、追いかけようと思えばできなくもないけど・・・結界も消えたし。

とりあえず帰ろうかな。

でも、益々話を聞かないといけなくなったね。

僕は湖に向けて歩き出す。

先ほどの戦闘が嘘のように静かだ、それでもそこかしこに刻まれた戦闘の後はそれが事実だと告げていた。

「治さないと・・・ね」

僕は歩きながら歌いだす。

それは森に響き先ほどの戦闘でついた大地の傷跡を治し癒していく。

「ん・・・どういたしまして」

僕は聞こえた声に言葉を返して歩き続ける。

それは、森や大地からのありがとう、という言葉だった。

「ふぅ・・・どうしたらいいかな・・・もう、こんなことがないとは言い切れない。けどなのはちゃんをこれに巻き込むのは・・・」

でも、巻き込まれるだろうなぁ・・・僕もなのはちゃんも星夜も下手をすればフェイトちゃんたちも・・・もっと増えるかも、

やっぱり何がなんでもお話を聞かないとね。

そして、ファルさんには結界をつけないと、あれがファルさんの事情でそれが偶然なんてありえない、きっと、ファルさんを追って来たんだ。

「そして僕も標的に含まれた・・・力を求めて吸収する・・・新たに見つけたエサを逃がしたりはしないだろう・・・そして次は今回とは比べ物にならない・・次は数か質どちらかでくる・・・たった二人にアレだけの数が殲滅されたんだから」

今回は掴み損ねたけど・・・次は必ず尻尾を掴んで大元の所に案内してもらう。

あれは、危険だ。

「あれ・・・みんな居ない、もう帰ったのかな」

僕が湖に着くとそこにはなのはちゃんたちの姿はなかった。

「ああ、でも、のどかな光景だなあ・・・って、あれはさっきの家族・・・よかった、楽しそう」

どしゃ!

え・・・?

僕の周りにいた人たちが鼻血を流して倒れた。

「えええええええっ!?」

ん、視線を感じる?

「え?え?」

なんか見られてる・・・

パシャパシャ!

え・・・ι

なんか写真とられてる。

「えと、あの・・・」

な、なんか怖いよ~

「あ、あの!」

「え、あ・・・なんですか」

話しかけてきたのは高校生くらいの少女、近くには同じく高校生くらいの少年がいた。

「君、瞬兵くんだろ?」

「え・・・?」

「私たちも海鳴に住んでるのよ」

「あ、はい、それでなんで僕の名前を?」

「「・・・・・・だって有名人だし」」

「・・・・・・へ?」

声をそろえて言った二人に思わず間抜けな声を上げてしまう。

「それに私たち翠屋の常連だしね」

「あ・・・いつもケーキと紅茶のセットを頼んでる」

「おお、よく覚えてたな」

「すぐに気がつかないでごめんなさい、僕がお店に出てる時はいつも異常に人が多いから」

「「(目当てが瞬兵くんだから・・・それは、仕方ない)」」

「え~と、確か・・・慎也さんに裕子さん」

「ああ、正解だ」

「あたりだよ。ん~可愛い」

ぎゅむっ!

裕子さんに抱きつかれ慎也さんに頭をわしゃわしゃとなでられる。

あ、視線がずれた。

「お二人とも助かりました。ありがとうございます」

「あ、なにがだ」

「いえ、視線と盗撮が止んだんで」

「あ、なるほどね。ここでも瞬兵くん人気は絶大だね」

それは喜ぶべきことなのかな・・・

「今度、お店に出てるときに来てくれたらお礼に特別にご馳走しますね」

「あ、ああサンキュ///」

「あ、ありがとう///」

「「(今日ここに来て本当によかった)」」

「ん~所でお二人はどうしてここに?」

「旅行だ」

「旅行よ」

「・・・高校生二人で、しかも男女でですか?」

「「・・・えへ」」

「フフ・・・あははははっ」

「「(か、可愛い///)」」

ああ、もう・・・可愛いなぁ、よし今度のお礼はラブラブな二人にハート型のケーキだね。

「あ、僕、もう戻らないと、じゃあ、本当にありがとうございました。お幸せに」

あ、顔が真っ赤・・・さて、本当に急がないと、

「また、会いましょうね」

「ああ、またな」

「うん、またね」

二人と別れて僕は旅館への帰路を行く。

「でも、こんな所でお店の常連さんに会えるなんて思わなかったな、後は温泉に入れれば完璧なんだけど」

「あ、瞬兵」

「フェイトちゃん!?まだここに居たんだ」

「うん、ここは気持ちがいいから」

「そうだね。でも、なのはちゃんたちに見つからなかった?」

フェイトちゃんは木に寄りかかり木陰でのんびりと過ごしていた。

僕もその横に腰掛ける。

「見てないよ」

「そう、湖に来てたはずなんだけど」

「ねぇ・・・どうして瞬兵たちはジュエルシードを集めてるの?」

「それを聞くの?自分の事情は話せないのに」

「う・・・ごめん」

「クスクス・・・いいよ別に」

落ち込んだフェイトちゃんに笑いかけるとフェイトちゃんもぎこちないが笑い返してくれる。

「僕となのはちゃんがジュエルシードを集める理由は頼まれたからだね」

「頼まれた?」

「うん、フェレットが居たの覚えてる?」

「ええと・・・あの小動物?」

「そうそう、あの子はユーノくんって言ってジュエルシードの発掘者なんだ」

「え?」

「あ、変身魔法を使ってるだけでユーノくんは実際には魔導師だよ」

「あ・・・そうなんだ」

「それで、ジュエルシードは危険だって聞いて、だから集めるのを手伝ったんだけど」

「だけど?」

「僕もなのはちゃんもジュエルシードがあるってことに気づいてたのに逃したことがあったの」

「・・・・・・」

「それが発動して結果的に大きな被害をだした・・・だから、僕もなのはちゃんを同じ事を繰り返さないために集めてる」

「・・・話してくれてありがとう、私の事情は話せないけどでも・・・私は」

「分かってる。本当は戦いたくなんかないよね」

「うん・・・」

「あ、でも・・・これだけは言っておこうファルさんは僕と違って手加減も容赦もしないよ。一人で戦っちゃダメだよ」

「分かってる。あの人は強い・・・」

「もう一つ、ファルさんとはあまり関わらないほうがいいよ。きっとフェイトちゃんじゃファルさんに巻き込まれたときに対処しきれないだろうから」

「それ、どういう意味?」

「ファルさんがジュエルシードを集める理由がね」

「知ってるの!?」

フェイトちゃん、実は表情豊かなんだなぁ、驚いたり笑ったり優しい顔をしたり・・・

「詳しくは知らないよ。けど本当に危険だから」

「・・・・・・・危険」

あ、今度は考えこんでる。

「クスクスクス・・・」

「な、なに?///」

「いや、可愛いなあと思って」

「(瞬兵のほうが可愛いよ・・・でも、嬉しい)」

「今度は顔、真っ赤だよ」

「う・・・瞬兵のせいだよ」

「・・・ちょっとだけ目を閉じて」

「え、うん」

素直に目を閉じちゃったよ・・・この子、本当に大丈夫だろうか?

「いいって言うまで閉じててね(星よ彼の者に加護と祝福を与えよ)」

フェイトちゃんの額に手を当てて僕は心の中で呪文を唱える。

「はい、もういいよ」

「・・・ねぇ、今、何をしたの?なんだが身体が軽くて」

「うん、ちょっとした加護をね」

「???」

頭の上に?マークが見える気が・・・でも、初めてあったときから感じる気配、僕や星夜と同じ普通の人とは違う気配・・・

なんだろうねこれは・・・

「いいのいいの、分からなくて、じゃ、僕はもう行くよ」

「え、行っちゃうの」

「うん」

僕は立ち上がり歩き出そうとする。

「あの、フェイトちゃん、袖、離してくれないと帰れないんだけど」

「もうちょっとだけ、お願い」

うわ、泣きそうな瞳で見上げてくるし・・・

し、仕方ないなあ・・・僕って子供に甘いよなあ、

僕も子供だけど・・・

「ふぅ、分かったよ。もうちょっとだけね」

「ありがとう!」

僕はもう一度腰を下ろした。

本気で嬉しそうだし・・・まぁ、いいか、

「お~い、フェイト~」

「あ、おかえりアルフ」

「おかえりなさいアルフさん、今日は人間形態なんですね」

「瞬兵!な、何でこんなとこにいるんだい!?」

おお、驚いてる驚いてる。

「まぁ、いいじゃないアルフさんもおいでよ」

「そ、そうかい、じゃ、遠慮なく」

「・・・なんで僕の隣に?」

「ダメかい?」

「いや、そんなことはないけど・・・」

「なら、別に構わないだろ」

・・・普通、こういう場合は主人の隣に行くものじゃないのかな?

しかも、なんか人を挟んで睨みあいをしてるし・・・何で?

「あ、そうだ、アルフさんにこれをあげるよ」

「これは・・・リボン?」

僕があげたのは真っ白なリボンだ。

本当はなのはちゃんあげようかなと思ってたけど、

「うん、ちょっと前に魔法を物に込める練習をしたんだ。このリボンには回復魔法が入ってる。ただ強力な魔法だからあまり多様すると自然治癒能力が弱くなったりするから使用は緊急時にね」

「そんなことができるの?」

「うん、フェイトちゃんはできないの?」

「普通はできないよ」

へえ、まあ、僕はフェイトちゃんたちとは違うし・・・

「使い方はリボンに魔力を込めて対象者に結んで上げればいいよ」

「ありがとう、結んでもらえるかい?」

「僕でいいなら喜んで」

そういって僕はアルフさんの髪にリボンを結びつける。

≪アルフ・・・ずるい、またアルフだけ≫

≪ふふん、いいだろう・・・ってまあ、それは冗談としてフェイトもなんかしてもらったんじゃないのかい≫

≪うん、何か加護がどうとか≫

≪なんかフェイトの調子がいいせいか、私も絶好調なんだよね≫

「はい、これでいいよ」

「ありがとよ。瞬兵」

「どういたしまして、でも、本当に僕、そろそろ戻らないと」

「そっか、残念だけど仕方ないね」

「え~、私はまだ、会ったばっかなのにさ」

「ごめんね。アルフさん、じゃあ、二人とも・・・またね」

僕は二人の頭を優しくなでてから今度こそ旅館に向けて歩き出した。

 

 

 

「ただいま~」

「おかえり、瞬兵」

「おかえりなさい、瞬兵くん」

「無事でよかった」

「本当に遅いから心配したんだよ」

あれ、ユーノくんがいない・・・?

とりあえず僕はそこに居た幻影を消す。

「ねぇ、星夜、なのはちゃん、ユーノくんは?」

「「・・・・・・」」

「それが・・・」

「アリサちゃんに無理矢理・・・」

「女湯に連れてかれた?」

「うん・・・」

ユーノくん、気の毒に・・・ってあれ、

「ひょっとして、温泉、直ったの?」

「あ、うん」

「や、やったぁ!」

「「ぐはっ・・・(あ、全開笑顔・・・)」」

約二名が鼻血だしながら意識不明の重体になったがそんなことまったく気にせずに温泉へ向かった。

何せ、速攻で温泉に行っちゃったもんだから、見てなくて・・・てへ

 

 

 

 

 

「ん、あ~、気持ちいい」

僕はただいま待望の温泉に入っています。

「ああ、この瞬間までが長かった」

もぅ、幸せ・・・この為に頑張ったんだから、

「んふふふふ」

ああ、本当に幸せ・・・ってあれ・・・なんかお湯が赤く・・・

僕はその赤の元を探すと、

「い、いやぁぁあああああああっ!」

僕は悲鳴をあげた。

そこには鼻血だしながら今にも襲い掛かってきそうなユーノくん(なんでここに居るの?)、そして知らないおじさん三人がいた。

「ひっ・・・こ、来ないでぇっ!!」

ずごどぉぉぉぉおん!

全員が一歩近づいた瞬間に僕は襲い掛かる衝動のままにそいつ等を殴り倒した。

「「「「「「どうしたのっ!?」」」」」」

僕の悲鳴を聞きつけた旅行メンバーはここが男湯だということ完璧に無視して様子を見に来て・・・

そこから先は地獄絵図が展開された。

なのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、星夜はいつの間にかこっちに来ていたユーノくんをたこ殴りにし、知らないおじさんズは聞かないほうが精神的によろしいと思います。

ただ僕は高町家も月村家、怒ると本当に恐ろしいのだと知りました。

特にお母さんと忍さんとお兄ちゃんとお父さん・・・美由姉は最終的にはなんとか止めようと頑張っていた。

でも、最初に参加してたから説得力皆無だったけど・・・

「ひくっ・・・こ、怖かったよ~」

「瞬兵、もう大丈夫だぞ」

「うん、悪は滅びたの」

「そうよ。もう平気よ安心しなさい」

「そうだよ。瞬兵くん、あっちの変態シジイたちはお姉ちゃんたちが始末したし」

「・・・始末ってすずかさんその言い方はちょっと」

「せ、星夜~、う・・・ふぇええええええん!」

僕は星夜に抱きついて泣き出してしまった。

「「「「(ふ、不謹慎だけど可愛い)」」」」

その後この日この旅館にいたものたちから湯煙温泉地獄巡りと呼ばれたらしい・・・

僕はお母さんたちが何をしたか詳しいことは覚えていないけど、地獄巡りって・・・ι

何をしたんだろう。

 

 

 

 

 

「・・・あうあう」

今、僕は真っ赤になって俯いている。

何故かって?

それは、正気に戻ったらさっきの醜態が恥ずかしくなったからだよ。

でも、星夜が何故か三人娘に一発ずつ殴られてたけど・・・ひょっとして僕が星夜に抱きついて泣いたからだろうか・・・

だったら悪いことしちゃったかな・・・

「大丈夫よ瞬兵くん」

「え、何がですか?」

「今、瞬兵くんは星夜くんが自分のせいで殴られて悪かったかなとか思ってるよね」

「・・・な、何で分かるのでしょうか」

「だって、顔に出てるもの」

「(僕、結構ポーカーフェイスは得意なほうなんだけどな)」

「とにかく、星夜くんはまったく気にしてないわよ。それどころか役得ラッキーとか思ってるわよ」

「役得?」

「それが余計に気にくわないんだけどね」

「(こ、怖い・・・)あの、所でアリサちゃんとなのはちゃんは?」

「今頃は星夜くんいびりに力を尽くしてるんじゃないかな、私もさっきまで参加してたし」

ごめん、星夜、やっぱり今度手作りお菓子でも持っていってあげよう。

「(何を考えてるのか分かるけど・・・それがまた、嫉妬の嵐を呼ぶのよね)」

でも、何を作ろうかな・・・クッキー、ケーキ、アップルパイ、スイートポテト、・・・あ、カステラとかもいいかも、

「何を作ろうかな~♪」

「(あ、なんか論点がずれたみたいね。よかったわね星夜くん、助かったわよ)」

「ねぇ、すずかお姉ちゃんは何がいい?」

「え、私は・・・チョコレートケーキかな」

「うん、今度作って持っていくね」

「ありがとう」

「えへへ・・・」

う・・・なんかすずかちゃんに頭なでられた・・・恥ずかしいけどちょっとうれし

ぱたん!

「ええっ、す、すずかお姉ちゃん、しっかりしてぇ、鼻血だして倒れないでぇ」

あ、そういえばファルさんも同じ事をしてたっけ・・・最近は表情のコントロールが上手くいってないのかな・・・

はぁ、帰る準備をしよ。

温泉にもう一回一人で行くのはやだ・・・ユーノくんは原因の一人だし、星夜はここにいないし、お父さんもお兄ちゃんも帰る準備中だし・・・アリサちゃんの執事さんはやっぱり帰りの仕度中だし、なによりアリサちゃんの執事だしね。

温泉には確かに入れたけど結局、リフレッシュにはならなかった気がする。

誰か、一緒に入ってくれないかな・・・

「こんにちは瞬兵くん」

「ファ、ファルさん!?」

「はい」

「なんで・・・」

「私も温泉に入ろうかと思いまして」

「本当に!」

「はい」

「じゃ、じゃあ一緒に行こうよ」

「構いませんよ」

やったやった、今度こそゆっくりと温泉に

「「ダメーーーッ!」」

「うわわっ・・・あれ、星夜、なのはちゃん・・・アリサちゃんは?」

「ユーノくんが目を覚ましてまたおしおきを」

「そんなことより瞬兵、こんな奴と温泉なんかダメに決まってるだろ!」

「そうなの、絶対にダメなの」

「何で」

「「危険だからだ(よ)」」

「そりゃファルさんは敵だけど」

「「違う!そういう意味じゃない」」

「じゃ、どういう意味」

「「そ、それは・・・」」

「大体、ファルさんはこんな子供に手を出さないよ・・・ね、ファルさん」

「・・・・・・・」

あれ・・・すばらしい笑顔だけど何で、返事がないのかな、かな・・・

「ね、ねえ、ファルさん」

「何ですか?」

「だから、手ださないよね?」

「さぁ、どうでしょうかね」

「・・・う、どいつもこいつも」

結局、僕の平穏はここにもないんだね。

それから三人は僕を無視するように口げんかを始めた。

そういえばすずかちゃんに耳栓をしとかないと・・・ファルさんの事、すずかちゃんは知らないんだから、とか考えながらすずかちゃんに耳栓をして、僕は三人を置いて部屋を出た。

すずかちゃんは廊下の長椅子に寝かせた。

結局、僕は満足に温泉に入れないまま、今回の旅行は幕を閉じた。

しくしくしく・・・それから三日ほど僕はみんなと一言も口を聞かなかった。

全員が泣きながら謝ってきたので三日で許したけど本当は一週間の予定でした。

 

 

 




あとがき
瞬兵「瞬兵くんと」
エリオ「エリオの」
二人「あとがきコーナー!」
瞬兵「しくしくしく・・・今回のゲストは」
エリオ「しゅ、瞬兵さん、元気出してください。これが終わったら一緒に温泉、行きましょう」
瞬兵「エリオくん、ありがとう」
エリオ「(あ、笑った・・・泣き顔も可愛いですけど、やっぱり笑顔のほうが可愛い///)え、えとゲストは謎の美青年、ファルト・リングスさんです」
ファル「お二人ともお招きありがとうございます」
どこからともなく薔薇の花束とりだし瞬兵に渡す。
瞬兵「・・・・・・あ、ありがとう・・・ι」
エリオ「何で薔薇なんですか・・・ι」
ファル「花束のプレゼントは薔薇とお聞きしましたが?」
二人「誰から聞いたの(んですか)?」
ファル「花屋の店員ですが」
瞬兵「・・・それ間違ってるから」
エリオ「はい、間違ってます」
ファル「そうですか、しかしもう、持ってきてしまったので受け取ってください」
瞬兵「まあ・・・いいけど、エリオくんそっちの花瓶とって」
エリオ「あ、はい・・・これですね」
瞬兵「うん、そうそう・・・これでよしっと」
エリオ「それじゃあ、本題に入りましょう」
瞬兵「それでまずは、今回でてきた怪物についてですけど」
ファル「見てのとおりのキマイラとドラゴンゾンビですよ」
エリオ「何の説明にもなってませんけど・・・それで牙の生えた口だらけの黒い人型は?」
ファル「最下級の魔物で決まった名前はないですね。私たちはリトルシャドウ、小さき影と呼んでいます」
瞬兵「・・・なんか上が居そうな名前だね」
エリオ「ほ、本当ですね」
ファル「ええ、もちろん、居ますよ。中級のシャドウ、影に上級のビックシャドウ、大きな影です」
瞬兵「シャドウっていうと精霊の名前でもあるよね」
ファル「そうですね・・・私たちがシャドウと呼ぶのは黒い影のようだからで、リトルとかビックはただ単に大きさの問題です」
エリオ「つまり勝手につけたけど、大して意味はないんですね」
ファル「そういうことです。だから簡単で安易な名前なんですよ」
エリオ「それで、結局あれは何なんですか?」
ファル「ロストロギアから生み出された私の敵です」
瞬兵「ファルさんの世界は元々モンスターのいない世界だったけど」
ファル「ええ、あるときを堺に急に現れるようになったんです」
エリオ「なるほど・・・ファルさんがジュエルシードを集める目的は元の世界に戻るためと事件の解決ですか?」
ファル「はい」
瞬兵「ファルさんはその状況どうにかするために無理矢理結界を越えてロストロギアに対抗する力を求めているんだよ」
エリオ「でも、結界を越えて出てこれたんですよね。それなら」
瞬兵「ファルさんが一人で越えたわけじゃないんだよ」
ファル「私の仲間が私に希望を託したんですよ」
エリオ「責任重大ですね。なのに瞬兵さんに言い寄ってていいんですか?」
ファル「まあ、息抜きになりますから、ああやって口げんかしたり優しい言葉を瞬兵くんにかけてもらったり・・・凄く助かっているんですよ」
瞬兵「ま、とにかく、ファルさんの世界は絶賛大ピンチ中ってわけ、けどミスさえしなければ後・・・そうだな10年くらいは余裕で持つけど」
エリオ「どうしてですか?」
瞬兵「それはまだ秘密、まぁ、ロストロギアの性質に関係してるんだけどね。そうだ、この世界に守護者は来ないのかってことだけど」
ファル「来てくれると私としては非常に嬉しいんですけど」
エリオ「残念ですけど無理ですよね」
瞬兵「うん、無理」
ファル「何故ですか?」
瞬兵「前にも行ったけど守護者が出るのは他の世界を巻き込んで滅びそうな場合だ」
エリオ「ファルさんの世界は結界によって完璧に区切られていますから」
瞬兵「つまりファルさんの世界が滅んでも連鎖崩壊を起こさないってこと」
エリオ「界と違って世界の滅びは結構ありふれてることなので」
ファル「・・・しかし、今回は別の世界にも現れましたが?」
瞬兵「もしこの世界に侵略してきても同じように結界で区切るから」
エリオ「仕方ありませんね。ロストロギアはこの界の人が作り出したものですから」
ファル「・・・・・・・」
瞬兵「それにね。ファルさん、この世界を巻き込んだのはあなたなんだよ」
ファル「ぐ・・・耳に痛いですね」
エリオ「あの魔物は、ファルさんを追って来たんですから」
瞬兵「つまり、ファルさんが来なければ被害は世界一つですんだってこと」
ファル「・・・何か、恨みでもあるんですか」
エリオ「・・・ああ、聞いちゃいましたね」
瞬兵「ファルさん、あなたは僕の温泉の邪魔をした最大の原因なんですよ。温泉が壊れたのはあの魔物が温泉の熱エネルギーを吸い取って温泉が水になったのが原因なんですから(にっこり)」
ファル「・・・すみません」
瞬兵「ではでは、次回のゲストは」
エリオ「フェイトさんの使い魔、アルフさんです」
瞬兵「さて、今回はこの辺りでさよならです。まだまだ明かせない設定もありますけど」
エリオ「次もよろしくお願いします」
ファル「それでは、みなさん」
三人「また来週~」
瞬兵「って、来週とは限らないけど・・・さぁとにかく温泉行くよエリオくん」
エリオ「はい、お供します」
ファル「あの、私は?」
瞬兵「知らない、とっとと帰れ」
ファル「・・・・・・謝りますから許してください」
瞬兵「・・・むぅ、エリオくんはどう思う?」
エリオ「えと、温泉の故障については同情の余地はあると思いますよ」
瞬兵「じゃあ、本編最後のは?」
エリオ「まったくありません」
瞬兵「じゃ、やっぱり却下、シュテルシア」
シュテルシア『イエス、マスター』
ファル「あ、あの、そのハリセンは一体」
エリオ「すみませんファルさんさよならです」
ファル「はい?」
瞬兵「とっととぶっ飛べ、ハリセンスマッシュ!」
すっぱーんっ!
ファル「わきゃぁあああああああっ」
エリオ「あ、今、キランって光りました。でもファルさんらしくない悲鳴ですね」
瞬兵「まぁ、ギャグだし」
エリオ「それにしても本当にお星様にしちゃいましたね」
瞬兵「いいから行こうよ」
エリオ「はい」
二人が去りそこには誰も居なくなった。

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