FGORTA 召喚鯖単騎のみで人理修復 作:リハビリ中
『シグルド!? ヴォルスンガ・サガの大英雄……! 何てコトだ……。思ってない助っ人だ! これなら勝てるかもしれない!』
えっ、えっ何でシグルドさんがいるんですか。
貴方二部だから、シナリオには出てこないのでは……。
何がどうなって、こうなっているんですか!?
「マスター、問題ない。貴殿の事情は把握している。早期に決着をつけよう」
『まさか、アルマ君との縁を? キミ、何か触媒でも持っていたのかい!?』
知りませんよ、そんな事!
強いて言えば、検証周回の際共に駆け抜けた内の一騎ぐらいなもんです!
でもホモ君、大丈夫ですかね……。宝具使用したら、体吹っ飛びかねないんですけど。
「無用だ、マスター。たった一撃を霊基と引き換えに使用する。貴殿への影響は皆無と呼んで良い。
ただ全力を出すが故に、他の障害の排除を」
これは大英雄(確信)。
ホモ君に負担は一切かからないとか最高かよ。
『アーチャー!』
「分かっている! すまんが、そちらはしばらく持ちこたえろ!」
エミヤ君が援護してくれてますね。カルデアからの魔力供給率も上昇しています。どうやらここが正念場のようです。
じゃあこちらも強化弾、惜しみなく使いましょうか。
>貴方はシグルドへ支援術式を使用した。
「――懐かしいモノだ。あぁ、任せておけ。貴殿の道を切り開こう」
よし、イくよホモ君!
戦士の王が腰を落とす。
――瞬間、肌が焼けるような魔力が一面を覆う。されどソレは、決して攻撃などではなく、ただ魔剣から零れ落ちた副産物でしかない。
空を埋め尽くす程に覆いつくしていたワイバーン達が、次々と散り散りになっていく。“あれに触れれば、間違いなく死ぬ”と本能が叫んでいるが故に。
それはまさしく正しかった。それはまさしく道理だった。
彼がこの場に来たのは、運命を遮ろうとする邪竜を屠るため。その刹那の時に、彼は持てる全てを出し尽くす。
宝具解放準備。原初のルーンを以て、自身を一つの弾丸とする。
無論、それを黙ってみている訳ではない。ワイバーン達がそれを阻止しようと動き出す。あの状態ならば、例え生還は出来ぬとも。発動だけは阻止出来ると。
「させんよ」
エミヤの狙撃、その一射一射は貫き切り裂き抉り磨り潰す。
されど彼らの勢いが止まる事は無い。一つ一つが小さな個体だとしても、それが無数に数を重ねれば一個の要塞としての頑強性はあるだろう。
彼らは盾だ。ただ体を張る事だけ考えれば良い。火を噴き、爪を振るう理由も無い。ただそこに存在し続ければいい。
『クソッ、あれじゃあさすがのシグルドと言えども本命には……』
瞬間、蒼き極光が一面を薙ぎ払いその群れごと粉砕した。彼の光は触れる者が竜であれば存在する事を許さぬモノ。
既にキズだらけの体ではあるが、それでも。敵がいて腕が動くのならば、剣を振るう理由として十分すぎる。
最早、彼と邪竜の間を遮るモノは何一つ存在しない。
「……道は開けた。後を頼む!」
「承知。援護、感謝する」
――蒼き光、蒼き風。
装填される短剣を迸る紫電は、そのどれもが絶殺の煌き。
拳で撃ち出されていくその刃は瞬く間に邪竜の心臓へと突き刺さり、刻まれていたルーンが発動する。
「魔剣完了、絶技用意。太陽の魔剣よ、その身で破壊を巻き起こせ!」
魔剣グラムがその拳に弾き出され射出される。
触れただけで全てを無に帰す破壊。それらは剣先一点に束ねられ、邪竜の心臓へと深々と突き刺さった。
だが、まだ終わりではない。
「
聖杯で強化され、さらにサーヴァントの霊基まで練り上げられて洗練された心臓。
けれど、彼の者が放つ一撃を直に受けてソレが存在出来る筈が無く。否、生きていい筈が無い。
ここを超えなくては、今を生きる者達が先に進めない。そうであると言うのなら、如何な戦場であろうと参上し、道を開く。そのためなら、今の自身が消える事すら躊躇しない。
――それこそが英雄。それでこそ英霊。
「――状況終了。怪我はないか、マスター」
消えていく邪竜。それに伴って消滅していくワイバーン達。最早趨勢は決した。
それを見て、ジャンヌ・オルタは自重した。言うなればファヴニールは聖杯と等しい存在。それが敗れた事は、彼女の敗北をも意味する。既にその体は消滅しようとしていて、淡い光を放ち始めていた。
ふと思う。
止めようと思えば止められた筈だ。自身を相手するサーヴァント達全員を振り切って、あの英雄を止める事が。
けれど出来なかった。体が言う事を聞かなかった。
“あぁ、そうか。”
分かっていた。頭では分かっていた。
どうせここで止めたとしても、彼はまた始まりの時へ戻って進み続けるのだろう。そう誓った光景に出会えるまで何度だって過去に戻る。彼は聖杯にそう願ってしまったのだから。
初めて聞いた時は憎悪した。胸倉を掴みあげて真意を問いただしてやろうと。
――けれど、彼の瞳を見て。彼がそこまで追い込まれていた事を悟ったのだ。余りにも大きすぎるモノを背負わされて、ようやく取り返した世界を奪われて、いっしょにいたいと思った人達を切り捨てて。
それが出来る筈が無いのに、それに耐えられる筈が無いのに。
親しき人に弱音を零す事も、打倒すべき相手に怒りをぶつける事も出来なくて。
積み重なっていく幾度の限界がいつしか彼を変えてしまった。自身の魂すらも、道具として利用してしまう程に。
“……助けてあげたかった”
その旅路を止めた事も何度かある。けれど彼は殺した相手を憎む事すらせず、また次の世界で黙々と研鑽を始める。
罵って欲しかった。怒って欲しかった。貴方の人間らしい所を、少しでも見たかった。それがただの傲慢、一時の欺瞞でしかなくて、全てが泡沫の夢になってしまうとしても。
砕けてしまった貴方の欠片、その一部になれたとしたら――。
“いいえ、私では無理ね……。貴方を、救えなかったのですから”
彼は憎む事だけはしなかった。全て自分が足りなかったのだと。何度も何度も届かぬ研鑽に身を削り続けて。
余りにも捻くれて歪み切って摩耗して、けれども微かな光を放ち続けるその姿。最早糸のように細く脆く、しかし消える事は無いモノ。
残酷で、だけどどこか美しくて。そんな淡い輝きに魅せられた。
“……もし次があるとしたら。いえ、その時はその時ね。
私は此処にいる。何度でも何度だって、貴方と”
脳裏をよぎる数多の記憶。――思い返すだけで笑みがこぼれてしまうほどに、満ち足りていた日々。
それは彼女にとって救いだ。泡沫の夢、誰かの残影でしかない存在。そんな彼女だけが覚えている。
例え幾度だって、何度だって繰り返されようとも。その日々が色褪せる事も、灰になる事も無い。彼と彼女しか知らない記憶。
彼女を
「生きなさいよ、マスター」
言葉に出来たのはその一言だけ。
もっと伝えたい事はあるけれど、それはきっとただの我儘でしかない。
何もかもを呑み込む。……悔しさしかない。言いたい事すら満足に言えない事など悔しくて当然だ。
けれどそれは、彼が何度も経験した事。ただの人間でしかない彼が幾度と味わった挫折。
その苦悩を理解しようとする事に意味は無い。それを分かった所で、彼が変わる訳でもない。
また同じ事を繰り返すのだろう。止まる事を許そうとせず、ただずっと、ずっと。
だから、胸に抱く感情は一つだけ。
“――ありがとう、馬鹿なマスター”
斯くして、一人の少女はまた還っていく。――その記憶がその日々が、いつしか彼の背中を押すための理由になる事を願って。
――邪竜ファヴニール撃破。聖杯は既に立香君の手にありますから、これで時代修正が始まります。いつの間にかバサスロも消滅していますね。撃破したと言うログは無かったから、魔力切れ起こしたんでしょうか……?
にしても、凄い威力ですね……。対サーヴァント戦として考えても、恐らく直撃したら死にます。
高い宝具火力、卓越した剣技、鋼鉄かつ高潔な精神、加えて原初のルーンによる搦手も可。通常プレイなら、シグルドは間違いなく大当たりです。
「――邪竜の撃破を確認。これで当方の役目も終わりか」
「……シグルド殿、すまない。オレの力不足で」
「当方だけでは足りなかった。その場合はジークフリート殿が仕留めていただろう。
順番の問題に過ぎない。――何より貴殿がいなければ、仕留めるには足りず、我が魔剣が心臓へ届く事も無かった。誉れを受け取るべきなのは貴殿だ。当方はただ掠め取っただけに過ぎない」
手柄を決して誇らない英雄感。
まぁ、そりゃそうですよね。どちらも邪竜を倒す苦労は知っているんですから。
で、勿論ですがシグルドは既に消滅しかけています。霊基と引き換えの一撃って言ってたもんね。
ホモ君の体もほとんど影響はないです。謝謝奈須!
>シグルドは貴方の前に来ると、貴方を見据えた。
その瞳は先ほどまでとは異なり、とても穏やかで優しさに満ちている。
「マスター、もう少しばかり力になりたい所なのだが……。当方にはここが限界のようだ。貴殿から貰った大恩の返礼としては、あまりにも足りない。何より……私は貴方を守れなかった。不甲斐無いサーヴァントだ」
いやいやいやいや。貴方が不甲斐無いとか、とんでもないです。
私が思うに、サーヴァントらしいサーヴァントだと思います。カルナやアキレウスのように。
「そうか……。感謝する。貴殿と出会えた事、そしてそう言って貰えた事にも。
もしまた機会があれば――いや、すまない今のは失言だ。貴殿への配慮が欠けた言動だった」
>貴方は気にしないで欲しいと口にした。
ホモ君、いい子だね(自画自賛)
オルレアン、色々ガバもありましたけど最終的に突破出来ましたし中々いいチャートでしたね。
タイム的にも結構いい記録なんで、後でこのチャートの確立方法を探しておきますか。
「マスター、すまない。その銃を貸して貰ってもいいだろうか」
アッハイ。
>シグルドは貴方の銃を手にすると、銃身を指でなぞっていく。
えっ、あの……。
「――原初のルーンを刻んでおいた。貴殿が、アレを使わなくて済むようにと。
この特異点を超えても、消える事は無い筈だ」
>銃に原初のルーンが刻まれた。
性能が大きく向上した。
ファッ!?
いやいやいや、原初のルーンって……えっ。
スカディお姉さんや槍ババ――失礼。今、猛烈な寒気を感じました。そんな限られたサーヴァントから、様々な過程を経て入手出来る筈なんですが……。ちなみにクッソ強いです。カルデアに戻り次第試してみましょう。
大英雄! シグルド兄貴大英雄!! ブリュンヒルデとシグルドの二人で駆け抜ける人理修復ルート、考えておくね!
「それと……この先もその道を開かんと、縁を辿り現れるモノがいる事だろう。貴殿はそれに値する人物だ。
どうか旅の成就を、心より願っている」
>貴方はふと尋ねた。どうしてこちら側に来てくれたのかと。
その問いに、彼は笑って、その言葉を口にした。
「ならば、何度でも答えよう。――安心してほしい、いつでも味方だ」
アッ。
>時代が元に戻っていく。
この一文が出たので、オルレアンはクリアです。
カルデアへ戻り、準備が終わり次第セプテムへ向かいましょう。
『原初のルーン』
彼の大英雄より送られたモノ。
通常のルーンよりもその力は遥かに強く、刻まれたモノの性能を大きく向上させる。
「貴殿はそれに相応しい人物だ。悪用する事は決してないだろう」