カルデア内にある、毎年のクリスマスや大晦日とかの大イベントと宴会で集まる会場ルーム。
その場所にて俺、藤丸立香は素材採取から帰ってきて夕食を取り終えた直後、何故か海賊組の女性陣によって縄を縛られてここに運ばれ、その他の女性陣に囲まれた状態で椅子に座らされていた。
「えと、これは一体……何故俺は縛られているんだ⁉」
ダ・ヴィンチ(ライダー)「それについて心当たり無いのかな~、マスター君?」
ステージ上から発するダ・ヴィンチちゃんからの質問に俺は考えた。
この場にいる人たちに最近怒らせるような事はしていないし、これという心当たりが無いか思い浮かべてみたのだが全然思いつかない。というか、ダ・ヴィンチちゃんの後ろに覆われている布は何だ?
マシュ「少し、やり過ぎではないですか……?」
ガレス「そ、そうですよ! いくらなんでもここまでするのは……」
ニトクリス「いいえ! これに関しては本来ならば不敬なんですよ!」
ステンノ「そうね。相応の罰を与えないとね。フフフ……」
ステンノから発する悪い笑みは洒落にならないから恐ろしい……。てか、不敬と言われるほど失礼な事をしたのかな、俺⁉
モードレッド「だったらシミュレーターで俺たちの攻撃を避けながら制限時間内に逃げ切るってのはどうだ?」
カイニス「いいねぇ、ソレ。スリルあって特訓にもなるし、鬱憤も晴らせるしな」
ペンテシレイア「それには私も賛同しよう」
「いやそれは死ぬって⁉ てか最後のはほぼ私情だろ⁉ マジで俺、怒らせるようなことをした⁉」
カイニスにモードレッド、ペンテシレイアのような加減をしてくれそうに思えない人物たちにそんなことされたらホントに死にそうになるって!
マルタ「往生際が悪いわね! いい加減観念して自白しなさい!」
「一体何の自白ですか⁉ まったく思いつかないんですけど!」
メルトリリス「あら? こんなのを見せて知らないと言い切れるのかしら?」
そう言ってメルトが何かを取り出して俺に見せた。手に取ってるのは……え⁉
「(え、ちょっ、アレって……⁉)」
メルトが手に取っていたソレ……俺が欲望のままにメルトをネタに描き、秘密の隠し場所に隠していたはずの〇ロ同人誌だった!
マリーオルタ「あらあら、さっきまでの知らんぷりはどうしたのかしら~?」
マリーオルタだけでなく俺がその人物を素に描きまくっていた同人誌が複数と挙げられ、その光景に俺は真っ青になった。
頼光「母は悲しいですわ。このようなご禁制を描いていたなんて……」
ティアマト「母に、相談すればよかったのに……」
巴御前「マスターのお気持ちに気づけなかった事には申し訳なかったのですが……」
ブーディカ「アハハ……私や他の人でこんなにも数種類描いてたのはスゴイわね……」
手に持っているのだけでなく、ダ・ヴィンチちゃんがいるステージで覆われていた布がめくられ、山積みとなっている同人誌を見て俺は落ち込んだ。
「な、なんでだ……誰にも気づかれないように、巧妙に隠してた、はず……」
アナスタシア「ええ、マスターの言うとおり私でさえ気づけない程にすごく上手に隠されていたわ。けど、相手が悪かったと言うわ!」
アタランテ「いや、お前が威張る事じゃないだろ……」
メカエリチャン「最初はパイロットの物には興味無かったけど、厳重に対策されていたセキュリティとの格闘にはそれなりにも満足したし素晴らしかったわ」
メカエリチャンⅡ「彼女と連携取る場面の時は不本意でしたが、少しは歯ごたえあってよかったわ」
段蔵「その後、仕掛けの解除を得意とする者たちで探して装置のボタンやレバーを起動させ……」
スカサハ「ルーンや魔術を得意とする者たちで協力して解いたわけだ」
スカディ「うむ。中々の魔術だが……まだまだ未熟な所もあるようだし二流と言うくらいだろうな」
メカエリチャンで二機もいるから電子機器とかは仕方ないけれど、ケイローン先生とかの分野ごとに得意とする人たちから教わったのを応用にしてそう簡単に破る事はできない自信があったのに……完敗
シャルロット「壁一面だけでなく、床にまでうまく隠されていたのには驚きました……」
ライネス「それにしてもとんでもないエ〇い事を描いてるのかと思ったが、弟子の純愛ぷりには感心するねぇ~」
ブリトマート「は、ハレンチなのははいけないのですけど、純愛モノは好きですよ!」
マリー「そうね。マスターと温泉旅行に行ってのハネムーン的なのも素晴らしかったわ。ねぇ、デオン」
デオン「わ、私に申されても……⁉」
カーミラ「普段では言わないセリフを本の中で描いていた事に、坊やの純粋ぷりに……プッ」
哪吒「阿呆と言うべき」
「ギャオオオオォォォォ‼」
妄想爆発させた上で描いた本の内容を言わないでー! てか何人かに笑われて顔を両手で隠したいー!
葛飾北斎(フォーリナー)「画は悪くねぇが、こうもモデルにされているのはちーっと恥ずかしいなぁ……」
葛飾応為(セイバー)「いや恥ずかしい所の問題じゃねぇだろ⁉ 同じ俺様二人とマスターでこんな……」
邪ンヌ「よくもまあこんなにも描いてたモンだな……(アタシで抜いてんなら言ってくれればいいのに……)」
ジャンヌ「とんでもない量、ですね……(うわーお姉ちゃんであんなにも描いてたなんて……しかも妹やマリーとか一緒での3Pモノも……)」
曲亭馬琴「お栄とお路のはともかくだが……お路に入ってるわしと応為の体を借りた北斎でこのような奇怪なモノを描くとはムカつく!」
お路「(おとっさんと読むのは少し変な感じですけど……こういう場所に旅行して旅館でマスターさんと一夜を共に……)」
刑部姫「マーちゃんとコタツの中であんなこんな……」
紫式部「はわわ……このような激しさで……」
ゴッホ「触手とかが入れてたらどうなったのでしょう……ぐへへ……」
シェヘラザード「それは死んでしまいます……」
いや死ぬどころじゃないし、ゴッホがとんでもない妄想を浮かべてるのが表情で分かるけどそんなの俺は描かないからな! ノー、アブノーマル! イエス、純愛!
アンドロメダ「こうも艶やかな感じに描かれているのって、凄いけど恥ずかしいなぁ……」
丑御前「私も描いてるとか、物好きと言うべきか……」
へファイスティオン「そういうのに対してマスターが気にしないからこうも描けたんだろ? しかしまあ、私でよくもこれだけ描いたものだ……」
千利休「今の私でこのような可笑しみのある書物を描かれていたとは……ふむ……ふむ……」
駒姫「(そこから何も言わないで読んでいるの何気に怖いのですけど……⁉ それよりも駒であのような絵を描いていたとは……少し恥ずかしいですけど嬉しいですわ)」
雑賀孫一「なるほど。こういう未来での商売……アリだね」
エリセ「こんなの、あの子には見せられない内容だな(ペラッ)……ふ~ん」
バーヴァン・シー「水着のもあるし、どんだけ描きまくってんのよ……あのバカマスターは⁉」
ポルクス「ここに兄様がいない事に幸いですね……」
メリュジーヌ「こんなの描いていたんなら僕を求めてもいいのに……」
モルガン「ほぅ、この衣装も……これも注文しよう」
バーゲスト「(あ、この衣装良いですわね……ではなく! このような……)」
宮本武蔵「(うわー……水着のであれやこれやと激しい描写が描かれてるわねぇ……)」
秦良玉「こ、このようなセーターを着てマスターを攻めるなど……⁉」
ゼノビア「こ、このような激しいものが大量に……激しすぎるのにも程があるだろう……」
エウロペ「あらあら、ウフフフフ……」
アイリス「まあ、マスターさんも男の子だもんねぇ……」
エレナ「困ったものよねぇ……制服でコレは、マハトマだわ……」
マタ・ハリ「こういう甘えもいいわね~」
玄奘三蔵「こんな甘酸っぱくも激しいモノを描くなんて……これは厳しい修行させるしかないわ!」
テノチティトラン「[[rb:建築物 > 余所]]への浮気は許しませんが、こういうのでしたら大目に見てあげましょう。最も他の女性陣のを描いていたとはいえ、私が一番である事を理解してもらう必要がありますね。フフフ……」
徐福「うわー徐福ちゃんの水着姿のでこんなの描いてたなんて引くわー……ってぐっ様の水着姿でこんなのも描いてたのかー! 許さねー! これは罰としてお仕置きだー!」
ブラダマンテ「こ、このようなお尻の強調を……モンジョワー!」
鈴鹿御前「純愛な所はあるけど、ここまで変態なまでにたくさん描いてたんだ。引くわー……」
清少納言「とか言ってすずかっち、まんざらでもない顔してるよ~」
楊貴妃「そういうなぎ子様も鈴鹿様で照れ隠ししてますよ」
卑弥呼「にゃはは……壱与も一緒でというのは凄いね……」
壱与「私に言われても答えにくいですよ⁉」
アン「これもイイですわね~。メアリーはどうです?」
メアリー「アンはともかくボクで花嫁衣装は無いと言いたいけど……別に嫌じゃないね」
エウリュアレ「(……へぇ、大人の姿をこうイメージして……悪くないわね)」
カーマ「これはイイ堕落のアイデアになりますわね(こ、こういうのがいいんだ……ふーん……ふふーん……!)」
パールヴァティー「(素直じゃないんだから……それにしても制服姿でこのような事を……)」
アストライア「裁定者として裁きたいのは山々ですが……この衣装も採用ですわ」
ミス・クレーン「ハァハァ……こんな凄い衣装……たまりませんわ……!」
ハベトロット「ちょっ! スゲー鼻血でまくってるぞ⁉」
キルケ―「こういうの描くんだったらボクに求めてきてほしかったなぁ~……」
メディア「(坊やが描いたとはいえ、こんな激しく突く描写を描くなんて……しかもこんなベタな感じも……まぁ少しはいいかな)」
ロウヒ「こんなのを描いてたなんて……これは厳しい花婿修行をさせるしかないね!」
ニトクリス・オルタ「(ペラッ……ペラッ……)」
ニトクリス「何か言ってくださいよ私⁉ 自分のが描かれて不敬と思わないですか⁉」
シバの女王「通常の衣装に、水着やセーラー服……これはモデル代を支払ってもらう必要ありますねぇ~。この衣装でこの値段……」
ワンジナ(第二零基)「スゴイ……ワンジナで、こういうの描いてるんだ」
ワンジナ(第一零基)「なんだか恥ずかしいねぇ~」
千代女「お、お館様に……こ、このような、まぐわいを……⁉」
段蔵「なんという……絡繰りの段蔵をもこうも……おかしくも不可思議な業……」
バゼット「ううむ……私でこう、イメージで……」
清姫「んー! んんー!(※暴走阻止のため縛られている)」
アシュタレト「悪の総統である私でこのような衣装を想像とはいえ着せるとは……」
ジェーン「アタシが『オゥ、イエス』とか言ってるの、笑えるねイシュタリン」
Sイシュタル「私に振らないでよ⁉ てか、どれだけ読む気なのよ⁉」
スペース・イシュタル(第三零基)「善と悪の私も入れたのも含めて、描かれているのをすべて……」
イシュタル「ふ~ん……この場所に行って、こんな感じがしたいんだ~。へぇ~……」
スペース・エレシュキガル「普通の私だけでなくアンキの私まで描いてるなんてねぇ……この描写イイわね、私」
エレシュキガル「私に聞かないでよ⁉ けどまあ、一応マスターにも脈があったって事には分かった事だし……コレもいいわね……」
エリザベート(ブレイブ)「九紋竜の子以外で、同じ私での複数プレイ……ある意味勇者だわ……」
エリザベート(ランサー)「いや勇者すぎる所じゃないんだけど⁉ メカの私の方もアリにもほどがあるでしょ⁉」
エリザベート(ハロウィン)「ハロウィンでこんなトリートなんて……⁉」
エリザベート(シンデレラ)「夢の国で告白されてからその後にホテルで一枚ずつ脱がしてって……」
メデューサ(ライダー)「……この内容を見てどうですか?」
メデューサ(セイバー)「私に振らないでよ⁉ こ、こんな、ガラにでもなく優しい愛されように……」
メデューサ(ランサー)「同じ私でも説得力ありませんね。こちらの私は見た目など関係なくイイ感じで……」
ゴルゴーン「それ以上言えば殺す」
BB「色白と褐色でこうもたくさん描いてる先輩、愚かな程に変態ですね~(こういうのセンパイはしてほしいんだ~。とことんイジりまくって、ループとかでもしまくって私で溺れさせちゃおう)」
BBドバイ「私でこんなのを描くなんて豚さん以下ですね~(こっちの私も似たような考えでしょうけど、私は私でマスターを堕落させる方法はいくらでもありますからね。……もう少し読んでおきますか)」
メルトリリス「(ふ~ん……こういうのがイイんだ。ふ~ん……へぇ~……)」
リップ「(マスターさんと同じ人間の手で握り合う感じ……これがデキたらいいな~)」
プロテア「(こんなラブラブな感じが同じ大きさでデキたらいいな~)」
プロテア・オルタ『(こんなゴミを描いていたなんて残念なマスターねぇ……これならアレでこうして……)』
岸波白野(女性)「(制服だけでなくあの時の服でこんなの描いてたんだ。それとBBも入れての水着で……ホールドで……ふ~ん……へぇ~……ほぉ~……)」
タマモキャット「なるほど……このようにでご主人のニンジンを頂いて……」
玉藻の前「この場所も、マスターとのアバンチュールなハネムーン……イイですわね~」
コヤンスカヤ(光)「このような事で私を分からせとはねぇ……(キスをしながら激しくしてその後に不意の告白と……ホント甘い考え、ですわね……)」
コヤンスカヤ(闇)「生意気ですわね……(弱みを握るのに十分な物とそう思ってましたが……もう一人の私も、考えは同じでしょうねぇ……)」
ニキチッチ「ほぅほぅ……こういう感じでのがイイのか」
メイヴ「バレンタインの時に言ってたのをネタに、女王である私をこういう風に攻めるねぇ……生意気だけど少しは面白いわ」
ノクナレア「へぇ……こういう風に私を愛したいのねぇ。普通にデートをして一緒に食べ合いっこしたりして……結構甘酸っぱく描いてるんだね」
イルス「凄いな……私やオルトリンデ達を入れたのを描いてたなんて……同期しないのにはこれで理解してしまうな」
ヒルド「分かってても言わない! ……やっぱりエルン達のも描いてたんだ」
オルトリンデ「(こういうデート、みたいなの描いてるんだ……こういう場所も、いいね……)」
エルン「(うわーうわー……! こ、こんな、激しい事を……!)」
リンド「(へぇ……こういうのを描いてたって事は、バレンタインの時でのアレには一応反応してたってわけね。けど、こうして自分がこうも描かれてるのって……恥ずかしいねぇ……)」
スルーズ「(わ、ワルキューレである私たちでこ、このようなモノを沢山……ほ、他の子たちのは仕方ないですけど、私でこのようなイチャイチャなんて……⁉)」
ロクスタ「ロクスタはともかくネロ様でこのような物を描くとは……これは毒キノコの刑をするしかないです!」
ネロ「落ち着くんだ、ロクスタよ! 我とていろんな衣装でいろんな愛し様があってこれには満足よ!」
ドラコー「どこがだ⁉ あの時の我の姿を忘れろと言ったものが、このような辱め……後で噛みついてやる!」
アルトリア(セイバー)「(他の私のも多く描かれていた方で私には無いと思ってたのですが……聖杯で胸が大きく……)」
アルトリア・オルタ(セイバー)「[[rb:邪ンヌ > あの女]]と一緒に描かれているのは癪だが、こういう純愛というのは……」
アルトリア(ランサー)「な、なるほど……バニーの衣装でこう……」
アルトリア・オルタ(ランサー)「ふむ……騎乗でこう……」
謎のヒロインX「んー! んんー!(※セイバー・フォーリナーへの攻撃阻止のため縛られている)」
謎のヒロインX・オルタ「なるほど……甘味巡り、いいですね」
謎のヒロインXX「私やえっちゃん、リリィ以外のセイバーのは許せないけど……(ペラッ)」
謎のヒロインXX・オルタ「モグモグ……今度はドバイ以外でここに連れていってもらおう」
アルトリア・リリィ「はわわ……このような……でも、少しいいかも……」
トネリコ「こ、これは……ちょっと、興味深い……です……」
アルキャス「(うわー……私のあの衣装姿で、こう攻められるのもいいんだ……)」
……後は未実装とかも含め、話が長くなりそうなので以下略
『ってちょっとォ⁉(;゚Д゚)』
……と、長年隠し続けていた同人誌での暴露会で会場中はカオスとなり、身動き取れない俺にとっては一番辛い拷問だった。
「もう……死にたい……」
ドレイク「いやー姦しいねぇ。こんだけのイイ女にスゲーお宝がバレちまってんだから」
荊軻「ぷはー……それでイジられているマスターを眺めながら飲む、これはこれで酒が進むな」
ヴリトラ「き、ひ、ひ! ここまでどん底に落ちて苦しむ姿を見られるのには満足、満足じゃ~」
「鬼かアンタ等! いや悪魔と言うべきか? とにかくヒドっ……!」
酒吞童子「まぁまぁマスターの初心な感じが可愛らしいモンやねぇ」
茨木童子「こんなのはどうでもええが、マスターがイジられているのには楽しめるなぁ」
伊吹童子「お姉さんでイチコロな感じも、読んでて面白いわねぇ~……ヒクッ」
景虎「ほぅほぅ……この場所での酒も悪くないですな~」
端っこで椅子に座ったまま持ってきた酒でデキアガッてる吞兵衛組はこの状況を眺めて楽しんでいるし、それを肴にして飲んでるのが尚タチが悪いわ! くそ、どうにかしてこの場から逃れて自分の身を守らなければ……!
ダ・ヴィンチ(ライダー)「さーてマスター君、このままでは一部からとんでもないお仕置きされちゃうねぇ~」
「そのとんでもない事が、起こる前にぃぃぃぃ! どうにか、したいと! 考えてるん、ですけどぉぉぉぉ! ふんぬー!」
ダ・ヴィンチ(ライダー)「そうだねぇ~。この場の問題を解決する方法は無くはないかな~?」
「え、マジ?」
このカオスな状況を打破する方法あるの⁉ うーん……こうなるとここはダ・ヴィンチちゃんに頼るしかないと思うけれど、後で絶対何かしらの無茶をさせそうな事を……いや、ここで差し伸べられている天使か小悪魔かの手を取らないと俺の明日がどうにも……
ナイチンゲール「お待たせしました」
「ん? え、婦長⁉」
考え込んでいた直後、ステージの上方からクリスマスの時でのナース服を着た婦長が現れ、ヒールの音を鳴らしながら何かを持って歩いてきた。
ダ・ヴィンチ「例の物はできたかね?」
ナイチンゲール「はい。ホーエンハイム氏やアスクレピオス氏の協力によって完成しました」
え? ホーエンハイムとアスクレピオスの協力? なんだろ……嫌な予感しか浮かばない。婦長が持っている物は何かの薬の入った瓶のように見えるし……
ダ・ヴィンチ「さてマスター君、いいタイミングで打開策が持って来られたよ」
「その打開策……何かしらの薬に見えるんですけど……?」
ダ・ヴィンチ「そうだねぇ。簡潔に言えば……」
ダ・ヴィンチ「アソコを起たせる強壮剤だね」
……
…………
………………
……………………
…………………………
……………………………………………………は?
「はいいいいいいぃぃぃぃぃぃ⁉」
ダ・ヴィンチ「漢方で使われる薬草や龍の唾液とかいろいろと協力してくれる人たちに採取してもらって作った特製で、強力な強壮剤なんだ~」
「満面な笑みで何言ってんだこの天才は⁉ てか龍の唾液って薬になるのか⁉ その他何がいろいろと入ってるのか材料気になるんだけど⁉」
ナイチンゲール「人体に害を及ぼすような物は含まれておりません。ですが、副作用は個人差によって少しあるかもしれません」
「何の副作用あるのかこえーけど気になるよ⁉」
ナイチンゲール「勿論このまま一気にというワケではありませんので。コップ一杯程度を飲んで、疲れた所でもう一回飲む。この繰り返しをしていくだけですのでご安心を」
「どう考えたら安心って納得すればいいの⁉ 要するに全部そのまま飲み干してたらそれがヤバいという事なんだろ⁉」
ダ・ヴィンチ「まあまあ、材料が材料で強力なのもあるから、ある程度は薄めてもらってるから。特製料理もある程度食べさせたし」
「ちょっと待て。俺が夕食に食べた料理にも何か混ぜ込んでたのか⁉」
料理にまで仕込んでたのかよ! そこに強壮剤まで飲まされるとなると……マジで命の危機的にヤバい!
ダ・ヴィンチ『会場にいるみんなー! ちゅうもーく!』
マイクを持って皆を呼ぶダ・ヴィンチちゃんの声に会場内の全員の視線がこっちへと向いた。その内何人かはダ・ヴィンチちゃんの話を聞いてただろう、目をキラキラ……いや、ギラギラと輝かせていた。
ダ・ヴィンチ『さーてここにいるみんなはマスター君の同人誌を読んでモヤモヤしているよねぇ~。そのモヤモヤを解消させる方法は一つ! という事で代表としてマシュ、カモ~ン♪』
マシュ「え⁉ は、はい!」
ダ・ヴィンチちゃんに呼ばれてマシュが駆けつけて来た。
やばい! このままマシュに飲まされてしまったらとんでもない事になってしまう! 椅子が固定されてるから動けないし縄でキツく縛られてるから身動きが取れない!
「(こうなったら大怪我をしてでも魔術で……!)」
???「ソレを飲ませればいいのね」
「え?」
聞き覚えがある声がした直後、突然と触手が出現して婦長の持っている強壮剤の瓶が奪われ、そのまま俺の近くにいつの間にかいた一人の少女へと運ばれた。
「アビゲイル⁉ なんでここにいるんだ⁉ しかも第三零基の姿になっているし!」
俺が知る限り、ナーサリー達と一緒にいて楽しんでいたはずなのに……最悪な事に第三零基の姿でここにいる。
アビゲイル「部屋に戻ろうとした所で、マスターが連れて行かれてるのを見かけて気になって後を付いてったの。それからで面白い事になってたから……悪い子になっちゃったわ」
「いや面白い事っていうかなんと言うか……ってアビーも同人誌持ってるし⁉」
しかも持ってる同人誌はフォーリナー繋がりでのお栄さんと一緒の内容で描いてた物だ! これを読んでこの零基になったという事……かぁ⁉
「んぐぅ⁉」
婦長から奪った強壮剤の瓶を直接俺に呑ませてき……!
ナイチンゲール「いけませんアビゲイル! その薬を全部飲ませるのは!」
マシュ「せ、先輩……⁉」
マシュの、声が……聞こえ……い、しき……が……
アビゲイルによって強壮剤を全部飲み干してしまった藤丸立香は意識がもうろうとしてしまい、ふらふらと頭をゆっくり回した。
「……」
マシュ「せ、先輩……?」
強壮剤を飲ませたアビゲイルはナイチンゲールに捕まえられ、マシュはもうろうしている藤丸立香に声を掛けながら近づいてみた。
――その時だった
「……あンの頃は! はああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
藤丸立香から強力な魔力のオーラが発生し、服ごと拘束された縄と固定された椅子が木っ端みじんに吹き飛ばされ、鍛え抜かれた筋肉と反り起つ男の象徴するアレの大きさに会場中が驚愕した。
『ええええぇぇぇぇ⁉』
キルケー「な、なんという……魔力……⁉」
果心居士「あンなにも縛り上げた縄が、椅子ごト粉々に……⁉」
徴側「た、大変なことになってしまっているぅぅぅぅ⁉」
徴弐「お、お姉ちゃん! あんなケダモノマスターをずっと見たらデキてしまうよ⁉」
カーリー「ほほぅ……それなりに、良い筋肉してる」
ドゥルガー「感心してる場合ではありません……」
トネリコ「文献とかで少しだけ知識はありますけど……スゴイ……(チラッ)」
スーパーバニヤン「このままだと映画どころかA……」
アニング「それ以上は言っちゃダメだろ!」
アーキタイプ:アース「なんという哀れな……」
シエル「吞気に言っている場合⁉」
妙か覚醒状態になったマスターに会場中は笑いや驚きの声があちらこちらと挙がり大混乱となっていた。
ダ・ヴィンチ「これは大変だ! 大黒天!」
大黒天「大旦那様を止めるです!」
ダ・ヴィンチの指示によって大黒天たちが現れ、藤丸立香の動きを封じようと果敢に接近した。
その時、藤丸立香の動きが一瞬とブレて見え、大黒天たちが彼へと近づく手前にてそのまま倒れ込んでしまった。
ダ・ヴィンチ「なっ⁉」
武則天「ほぅ……これは、興味深い」
ヨハンナ「え? え?」
刑部姫「今さっき、マーちゃんがブレて見えなかった⁉」
ジナコ「気のせいではないッスね。おそらくマスターが自分らの目が追いつけない程の動きを取って、捕まえようとした大黒天たちを気絶させたんだと思うッスね……多分」
気絶した大黒天たちを無視し、藤丸立香は近い距離にいたマシュへと鼻息を吹かしながらゆっくりと近づいた。
「ふー……ふー……‼」
マシュ「せ、先ぱ……」
その後、会場中に阿鼻叫喚の声が響きまくり始めた。
とんでもない激闘が行われ始めた一方で、ステージ裏側にて――
イリヤ「(へ、変態だわああああぁぁぁぁ⁈ ……じゃなくクロに無理やり連れて来られたと思ったらとんでもない事にぃ⁉)」
美羽「(私だけでなく大人になったイメージのイリヤでこんなのを描いてたなんて……後でいろいろとお仕置きして私とイリヤだけを描くようにしてもらおう)」
クロエ「(うわーアタシでいろいろと激しく描きまくってたんだ。今も激しくやってるけど、マスターをからかうネタになるねぇ~)」
シトナイ「(クロエが何か面白い事が起こるからと付いて行ってみたけど……ふ~ん……こんなのがいいんだ)」
紅閻魔「(クロエに無理やり連れて来られたでちが……アチキの大人姿、カッコイイでち……ですがエッチなのには許ちまちぇんでち!)」
由井正雪「(こ、このような……! 私で不埒すぎる、モノを……⁉)」
カズラドロップ「(何やら面白そうな感じがあって後を追ったのは正解ですわね。私でこんなのを描くなんて残念なマスターさんですね~。ホント残念過ぎる豚さん以下……)」
(ガシッ)
カズラドロップ「え……?」
カズラドロップの背後にて先程まで数多の女性をイかせまくっていた藤丸立香が立ち尽くし、そこにいたイリヤ達まで彼に捕まり、そして……藤丸立香の無双が一晩中続いた。
【作者】
「……ちなみに、タイトル名の元ネタは、ニコニコ動画やnicozonで挙げられている『久遠戦記』より参照して英字変換したモノです。興味ある人は検索してみてね。(-ω-)/
さて、漫画や同人誌などで訓練された熟練FGOマスターよ、あれやこれやと想像しながらゆっくりしていってね♪( ̄▽ ̄) 」
【某ス●ーウ〇ーズで始まり前に流れる伝説の音】
『マスターの~♪寝る暇~♪ありませ~ん♪』『タスケテー!ノ(;゚Д゚)ノ』
一方その頃、部屋でのんびりと読書をしていた某曼荼羅な殺生院は――
キアラ「……はっ⁉ 何かソワカなものを見逃した気が……気のせいですわね」
今も大変な事になっている会場にて結界などが施されているのもあって、要注意人物の彼女のレーダーには一瞬と捉えられていたものの上手く誤魔化されたため、そのまま図書館から借りてきた本を静かに読み続けた。
……この人が介入したら地獄が起こってしまうでしょう。
さて、別の場所にて午後のティータイムをしている某教会シスターは――
カレン「……? 何か面白い事を見落としてるような感じがしましたね。……気のせいでしょう」
のんびりと紅茶とクッキーを交互に味わいながらその手に持つを読み、マスターや一部のサーヴァントへのイタズラをするためのネタを収集しながらいろいろと考え続けた。
可愛い程度のイタズラならともかく行う内容が、度が過ぎるため悩まされる側としては勘弁してほしい……とのこと。
さらに別の場所にて、仲睦まじく紅茶を飲みながら談話する、夫と仲がいい奥さん方は――
『くしゅん!』
クリームヒルト「な、なんだか、急にムズムズが来ましたわね……」
ブリュンヒルデ「え、ええ。私も……一緒というのは、なんだか不思議ですね」
クリームヒルト「そうですわね……あの男が私の噂でもしてたら許せないわね……」
ブリュンヒルデ「仲が良くって、いいではないですか?」
クリームヒルト「そ、それは、そうですけど……。そ、そちらの方が……! と、とても、仲睦まじくて……⁉」
ブリュンヒルデ「ふふ、お互いに素敵な人がいてどちらも素晴らしいという事でいいと思うわ」
クリームヒルト「そ、そうです、わね……」
ブリュンヒルデ「けれど、先程のムズムズは本当に何でしょう……」
クリームヒルト「私たちは英霊ですから風邪を引くことはありないですけど……」
同時に起こったくしゃみで二人は何かしらの不穏な事がカルデアで起き始めようとしてるのではないかと考察するけれど、それを本人たちが知る事になるのは……まあ、明日には知る事になるでしょう。
そして、時は流れて翌朝――
「……はっ⁉」
いつの間にか寝ていた俺は目が覚め、自分の身に起こった事を振り返るように思い出した。
夕食後に捕まって会場へと運ばれ、固定された椅子に座らされて縄をキツく縛られ、その後で自分の隠してた同人誌での暴露会が行われ、凄い辱めを受けまくっていたのを覚えている。それからで婦長が強壮剤を持ってきて、ダ・ヴィンチちゃんがマシュを呼んで俺に呑ませようとした所、第三零基姿のアビゲイルが強壮剤を奪って俺に吞ませて……その先が意識を失ってたんだ。
「そうだ……マシュとみんなは……って臭っ! 何の臭いな……」
気を失った後でマシュたちがどうなったのかと気になって起き上がった直後、強烈な臭いに襲われると同時に驚愕の光景を目の当たりにした。
あちらこちらと、素っ裸だったり半裸だったりとで用意された布団に寝込んでいたり、倒れ込んでいたり、壁に寄り添っていたりしていて、最後には自分が全裸の状態になっていた事を気づき答えが浮かんでしまった……
「(こ、この状況……言わずとも……ヤっちまったという事だー⁉)」
妄想で描いた同人誌の中での出来事が現実になってしまった……。時刻を確認したら午前八時過ぎとなっていて一晩中ヤったという事になる。意識を失ってたからどういう事をしたらこうなるのか思いつかない……けど、一番に恐れるべき事に俺は死を感じていた。
アビゲイルだけでなく何故かイリヤに美羽、クロエ、紅閻魔、カズラ、正雪、ネモナース、etr……ヤってはいけない人にまで手を出してしまってた。これは絶対死刑確定の案件だ。
「(ヤバい……これは本当にヤバイ!)」
最悪な事態に青ざめた俺は近くにあった布を取って体を隠し、音を立てないようにしながら会場の扉へと歩き、ゆっくりと開いてから静かに閉じてその場を去った。……一応、換気も入れておいて。
その後、部屋に戻って念入りに体全体を洗ったが、ペンテシレイアを始めとした、他何人かが匂いだったり魔力感知をしたりして殺しに来る。しばらくは種火と素材の収集は無理だから……他の人たちには上手く誤魔化してどこかに隠れないと!
藤丸立香が会場を抜けてから二日後――カルデア内はあっちこっちで騒ぎが起こり続けていた。
『そっちいた?』
『ダメだ、こっちにいなかった』
『魔力反応はどう?』
『上手く隠されてるから見つからない……』
『おい! こっちで目撃したという情報があったぞ!』
複数の女性たちが走り行き、近くで見かけたシグルドとブリュンヒルデは唖然としていた。
シグルド「まさかこのような事が起きようとは……」
ブリュンヒルデ「あの子たちの様子と話を聞いた時には驚いたけど……」
ブリュンヒルデは昨日にあった出来事を思い出した。
あの一晩中で天国と地獄を同時に味わったマシュ達は、昨日で見当たらないと騒動になって探しに回っていた女性カルデアスタッフによって発見された。会場の中がとんでもない状況になっていて、女性スタッフ全員が目が覚めた人を順番に用意された簡易シャワーへと運ばせ、健康チェックと食事提供をしたりして対応を行っていった。
婦長たちが用意した特製の強壮剤による藤丸立香の暴走が起こり、アレを受けた女性達からは……
???『天国と地獄の同時って……今まで無い体験だった……』
???『アレをもう一度したら……日常には戻れない……』
???『あの感覚は……二度とごめんだ……』
???『くそ……うまく力が、入れねぇ……覚えてろマスター……』
???『神霊も、竜種も……アレに即敗北するとは思わなかった……』
???『閨の帝王……と、言えてしまうほど迫力があった……』
???『マスターのアレは……たくましかった……』
暴走するキッカケを起こしたアビゲイルはその場にいた全員への謝罪をして反省文を書くという事で解決させ、動けにくい女性陣たちは一日休むという事で部屋へと戻っていき、翌日には体調を全回復したという事で藤丸立香への捜索及び捕縛を開始するようになった。
その後、マスターを捜索するにあたって複数の班が編成され、それぞれの思惑によって動くようになった。
――マスターを保護しようと思ってる班
――マスターへのリベンジをしようとする班
――マスターとの確実な既成事実を成立させようと思っている班
――マスターを半殺しにしようと思っている班
――マスターを脅して奴隷にしようと企んでいる班
……と、最初以外はとにかくメンバーがメンバーなだけ、ヤバいと言わせてもらいましょう。
ジークフリート「だからマスターは、エミヤのオルタとかサバイバル能力がある者や、円卓の騎士たちのような足止めを頼めそうな者に声を掛け、我々のような無関係の者には迷惑が掛かると謝罪に回っていたという事か」
クリームヒルト「迷惑どころか大迷惑ですわ」
ブリュンヒルデが記憶を振り返り終えた直後、走っていた女性陣とは反対の方向からジークフリートとクリームヒルトが現れた。
シグルド「そちらにも顔を出してたようだね」
ジークフリート「数名の者からナイチンゲールとホーエンハイム、アスクレピオスの三名による共同作業で完成した特製の強壮剤を大量摂取してしまったがための暴走で起こったという事らしい」
ブリュンヒルデ「それによって暴走したマスターがマシュやワルキューレ達をも襲って……」
クリームヒルト「それ以上は言わなくてもいいですわ!」
シグルド「私としても一番に驚いたのが、紅閻魔とか会場にいた小柄な少女たちにまで手を出したという事だ。アレでもしも、私や我が愛の子どもがここにいて手を出されるような事があったらマスターとて絶対許すワケにはいかない!」
ブリュンヒルデ「わ、わた、私と、シグルドの……こ、ここ、こ、こここ、子ども……⁉」
クリームヒルト「その子たちに関しては、カズラドロップという子に誑かされて会場に侵入してたと聞いたわ。それで巻き込まれたと言ってたけど、子どもにまで手を出してしまうなんて……ホントに最低なマスターだわ」
ジークフリート「確かに悪いが、暴走する原因となったのはアビゲイルだそうだ。今はスタッフに見張られながら反省文を書かされている」
シグルド「ナーサリー・ライムなど部屋にいて会場に来ていない子どもたちが無事でいることには幸いすべきだな……」
ブリュンヒルデ「今はとんでもない事になってるのには知らないでしょうけど……」
……と、夫婦同士による会話が続く所で彼らの前を二つの影が勢いよく通り過ぎて行った。
「どこだーマスター! 女王である私を(襲って)負かした代償受けてもらうぞー!」
「どこですかーマスター! もう一度私と寝て子作りしてもらいますからねー!」
どこぞの女王様と蛇姫の声が廊下に響いては消え、さらに別の影が複数と四人の前を通り過ぎて行った。
「どこですか~マスタ~♥」
昨日での騒動を聞いて満面な笑みでマスターを快楽天させようと思い考えた、最も危険な零基姿の殺生院が通り過ぎて行き、その光景に四人は静かに合掌した。
触らぬ殺生院に祟りなし、巻き込まれるとこちらに災いが起こると四人の中の本能が叫び、マスターの事は仕方がないが無事であることを祈るしかなかった。
それから二日後、執念深い集団たちによる足取りや手がかりなどによって発見されたマスターはシミュレーターや壁になる者を召喚したりして逃げ続けたが……その後の先はどうなったのかは皆様の想像とさせて頂きいたいと思います。